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JP6431382B2 - 車両用リフト装置 - Google Patents
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JP6431382B2 - 車両用リフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用リフト装置に関する。
一般に、車両整備用リフトでは、整備場の床面に凹設したピットに昇降装置を設け、この昇降装置を構成するXリンク機構に搭載したリフトテーブルを昇降させている。リフトテーブルが昇降の最下位置であるリフトダウン位置に位置付けられたときには、リフトテーブルをピットの開口に位置付けて該開口を塞ぎ、リフトテーブルが整備場の床面と面一をなすようにしている。他方、リフトテーブルがピットの開口から上昇したときに、ピットの開口が整備場の作業空間に開放された状態になると、作業者がその開口に足を落とす等、整備作業性を阻害するおそれがある。
そこで、リフトテーブルがピットの開口から上昇したときに該開口を塞ぐことができる車両用リフト装置として、特許文献1に記載のものが提案されている。この車両用リフト装置は、ピットカバーを備えている。このピットカバーは、リフトテーブルがピットの開口から上昇したときに該開口を塞ぐピット閉鎖位置に設定されるとともに、リフトテーブルがリフトダウン位置に下降したときにピットの内部に収納されるピット内収納位置に設定される。このとき、ピットカバーは、Xリンク機構の第1と第2のリンクの交差部の周辺部分が挿通されて出入する小開口を切欠かれている。
特許5268089号公報
特許文献1に記載の車両用リフト装置では、リフトテーブルがピットの開口から上昇したときに、ピットカバーをピット閉鎖位置に設定してピットの開口を塞ぎ、ピットカバーが整備場の床面と面一をなすようにしている。
しかしながら、ピットカバーは第1と第2のリンクの交差部の周辺部分が挿通されて出入する小開口が切欠かれており、リフトテーブルがピットの開口から上昇した整備作業時に、第1と第2のリンクがピットカバーの小開口を通ってピットの外部空間に臨むものになると、このピットカバーの小開口が整備場の作業空間に開放されたものになる。このため、リフトテーブルの下で、ピットカバーの上を通って車両の下部〜周辺を移動する作業者の足や物がピットカバーの小開口に落下する等のおそれがある。また、ピットカバーの上の広い範囲に作業台車を置く等して、ピットカバーの上の広い範囲を有効な作業範囲として利用できず、整備作業環境の向上に困難がある。
本発明の課題は、車両用リフト装置のXリンク機構を構成する第1と第2のリンクの交差部より下方に位置する第1と第2のリンク部分が挿通されて出入するピットカバーの小開口を可及的に小さくすることにある。
請求項1に係る発明は、整備場の床面にピットを設け、昇降装置の第1リンクの下端部をピットの内部に設けた回転支持部に枢着支持し、第2リンクの下端部をピットの内部に設けた摺動支持部に摺動可能に支持し、それらの両リンクをX字の交差部で連結したXリンク機構を構成し、このXリンク機構に搭載したリフトテーブルをピットの開口に位置付けて該開口を塞ぐリフトダウン位置と、ピットの上方に位置付けるリフトアップ位置との間で昇降可能にし、リフトテーブルがピットの開口から上昇したときに該開口を塞ぐピット閉鎖位置に設定されるとともに、リフトテーブルがリフトダウン位置に下降したときにピットの内部に収納されるピット内収納位置に設定されるピットカバーを有し、ピットカバーは、Xリンク機構の第1と第2のリンクの交差部より下方に位置する第1と第2のリンク部分が挿通されて出入する小開口を切欠かれてなる車両用リフト装置において、第1と第2のリンクのそれぞれが、リフトテーブルをリフトダウン位置に位置付けた伏臥状態ではピットの上方空間に臨み、かつリフトテーブルをピットの開口から上昇させたときにピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨むこととなる、それらのリンクの下端部と交差部に挟まれる部分の上縁部を、それらのリンクの下端部と交差部を結んだ直線よりもピットの底面寄りに凹んだ凹状にしてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記ピットカバーの小開口において、ピットの内部に設けた回転支持部寄りの開口縁部に第1シャッターの下端部を枢支し、第1シャッターが、リフトテーブルをピットの開口から上昇させる過程でピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨む第1リンクの上縁部に添い設けられ、ピットカバーの小開口において、ピットの内部に設けた摺動支持部寄りの開口縁部に第2シャッターの下端部を枢支し、第2シャッターが、リフトテーブルをピットの開口から上昇させる過程でピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨む第2リンクの上縁部に添い設けられる
ようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において更に、前記昇降装置がXリンク機構を拡縮するシリンダ装置を有し、第1シャッターが第1リンク、又はシリンダ装置のシリンダに寄り掛けられることにより、第1リンクの上縁部に添い設けられ、第2シャッターが第2リンク、又はシリンダ装置のシリンダに寄り掛けられることにより、第2リンクの上縁部に添い設けられるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記第1と第2のリンクの少なくとも一方の下端部が、ピットの底面から上方に離隔した位置に設けた回転支持部又は摺動支持部に支持されてなるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに係る発明において更に、前記リフトテーブルをリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になった第1と第2のリンクのそれぞれが、それらのリンクの下端部と交差部に挟まれる部分のピットの底面に臨む下縁部の少なくとも中間部分を、該ピットの底面に倣わせるようにしたものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに係る発明において更に、前記リフトテーブルがリフトアップ位置に位置付けられた状態で第1と第2のリンクの下縁部同士がピットカバーの上側にリンク間隙間を形成するとき、このリンク間隙間を側方から覆う隙間被覆プレートをピットカバーに設けてなるようにしたものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれかに係る発明において更に、前記ピットカバーが昇降装置によるリフトテーブルの昇降動作に連動し、ピット閉鎖位置とピット内収納位置との間で移動するようにしたものである。
(請求項1)
(a)Xリンク機構を構成する第1と第2のリンクの下端部と交差部に挟まれる部分の上縁部の輪郭が、それらのリンクの下端部と交差部を結んだ直線よりもピットの底面寄りに凹んだ凹状になる。
従って、リフトテーブルをピットの開口から上昇させたときに、第1リンクの凹状をなす上縁部がピットカバーを横切る位置は、当該第1リンクの前述の下端部と交差部を結んだ直線がピットカバーを横切る位置よりも、ピットの内部に設けた第1リンクのための回転支持部の側から離隔する。このことは、第1リンクの上縁部が前述の下端部と交差部を結んだ直線に沿うように延在されていて凹状をなすことのない従来リンクを用いた場合に比して、第1リンクの凹状をなす上縁部が相対しつつ通過するピットカバーの小開口における上記回転支持部寄りの前側開口縁部を該回転支持部から遠くの側に移設できることを意味する。
また、リフトテーブルをピットの開口から上昇させたときに、第2リンクの凹状をなす上縁部がピットカバーを横切る位置は、当該第2リンクの前述の下端部と交差部を結んだ直線がピットカバーを横切位置よりも、ピットの内部に設けた第2リンクのための摺動支持部の側から離隔する。このことは、第2リンクの上縁部が前述の下端部と交差部を結んだ直線に沿うように延在されていて凹状をなすことのない従来リンクを用いた場合に比して、第2リンクの凹状をなす上縁部が相対しつつ通過するピットカバーの小開口における上記摺動支持部寄りの後側開口縁部を該摺動支持部から遠くの側に移設できることを意味する。
即ち、ピットカバーの小開口において、第1リンクの上縁部が相対しつつ通過するピットカバーの回転支持部寄りの前側開口縁部が該回転支持部から遠くの後側に移設でき、第2リンクの上縁部が相対しつつ通過するピットカバーの摺動支持部寄りの後側開口縁部が該摺動支持部から遠くの前側に移設できる。従って、ピットカバーの小開口は、ピットカバーの回転支持部寄りの前側開口縁部とピットカバーの摺動支持部寄りの後側開口縁部を互いに近づけるものになり、可及的に小さくできる。これにより、リフトテーブルの下で、ピットカバーの上を通って車両の下部〜周辺を移動する作業者の足や物がピットカバーの小開口に落下する機会の低減を図ることができる。また、ピットカバーの上の広い範囲に作業台車を置く等して、ピットカバーの上の広い範囲を有効な作業範囲として利用でき、整備作業環境を向上できる。
(請求項2)
(b)リフトテーブルがピットの開口から上昇した整備作業時に、整備場の作業空間に開放されるピットカバーの小開口における前記回転支持部寄りの前側開口縁部に枢支された第1シャッターが、該ピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨む第1リンクの上縁部に添い設けられる。これにより、第1シャッターは、ピットカバーの小開口の外部空間への開放領域を、ピットカバーの平面視で前記回転支持部寄りの前側開口縁部より後側まで覆うものになり、外部空間に露出する小開口の開放領域を可及的に減縮できる。
また、リフトテーブルがピットの開口から上昇した整備作業時に、整備作業場の作業空間に開放されるピットカバーの小開口における前記摺動支持部寄りの後側開口縁部に枢支された第2シャッターが、該ピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨む第2リンクの上縁部に添い設けられる。これにより、第2シャッターは、ピットカバーの小開口の外部空間への開放領域を、ピットカバーの平面視で前記摺動支持部寄りの後側開口縁部より前側まで覆うものになり、外部空間に露出する小開口の開放領域を可及的に減縮できる。
(請求項3)
(c)第1シャッターが第1リンク、又はシリンダ装置のシリンダに寄り掛けられることにより、第1シャッターを簡易に第1リンクの上縁部に添い設けることができるとともに、第1シャッターのための駆動源を別途必要としない。
また、第2シャッターが第2リンク、又はシリンダ装置のシリンダに寄り掛けられることにより、第2シャッターを簡易に第2リンクの上縁部に添い設けることができるとともに、第2シャッターのための駆動源を別途必要としない。
(請求項4)
(d)第1と第2のリンクの少なくとも一方の下端部が、ピットの底面から上方に離隔した位置に設けた回転支持部又は摺動支持部に支持される。これにより、第1又は第2リンクは、下端部と交差部に挟まれる部分の中間部をピットの底面寄りに近接させるように大きく湾曲させることができ、その上縁部をピットの底面寄りに大きく凹んだ凹状にすることができる。
また、第1と第2のリンクの下端部を支持する回転支持部と摺動支持部を、水やゴミ等が溜り易いピットの底面より上位に配置するものになり、昇降装置の作動信頼性を向上できる。
(請求項5)
(e)リフトテーブルをリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になった第1と第2のリンクのそれぞれが、それらのリンクの下端部と交差部に挟まれる部分のピットの底面に臨む下縁部の少なくとも中間部分を、該ピットの底面に倣わせるものとした。即ち、第1と第2のリンクの下端部と交差部に挟まれる部分の下縁部の少なくとも中間部分の輪郭がそれらのリンクの外側に向けて可及的に大きく膨出されるものになる。従って、第1と第2のリンクの下縁部同士が挟んで、それらの交差部の直下、かつピットカバーの上側に形成するリンク間隙間を可及的に小さくできる。これにより、作業者がそのリンク間隙間に物や足を挟むおそれを回避し、整備作業環境を向上できる。
(請求項6)
(f)第1と第2のリンクの下縁部同士がピットカバーの上側にいくらかのリンク間隙間を形成するとき、ピットカバーに設けた隙間被覆プレートがそのリンク間隙間を側方から覆うものとする。これにより、整備作業環境を向上できる。
(請求項7)
(g)ピットカバーが昇降装置によるリフトテーブルの昇降動作に連動し、ピット閉鎖位置とピット内収納位置との間で移動するものとされる。従って、ピットカバーのための駆動源を別途必要としない。
図1は車両用リフト装置のリフトアップ状態を示す側面図である。 図2は図1のII-II線に沿う矢視図である。 図3は図1の一方から視た斜視図である。 図4は図1の他方から視た斜視図である。 図5は車両用リフト装置のリフト中間状態を示す側面図である。 図6は車両用リフト装置のリフトダウン状態を示す側面図である。 図7は図6の斜視図である。 図8はピットカバーの上下動装置を示す模式図である。 図9は車両用リフト装置のピットカバーとその上下動装置を省略して示した模式図であり、(A)はリフトアップ状態を示す模式図、(B)はリフトダウン状態を示す模式図である。 図10は変形例に係る車両用リフト装置のピットカバーとその上下動装置を省略して示した模式図であり、(A)はリフトアップ状態を示す模式図、(B)はリフトダウン状態を示す模式図である。 図1は他の変形例に係る車両用リフト装置のピットカバーとその上下動装置を省略して示した模式図であり、(A)はリフトアップ状態を示す模式図、(B)はリフトダウン状態を示す模式図である。
車両用リフト装置10は、図1〜図7に示す如く、自動車整備場の床面11に凹設した左右のピット12、12のそれぞれに、左右一対の昇降装置20、20と、各昇降装置20により昇降されるリフトテーブル30を格納可能にする。
昇降装置20は、X字状に交差する下段側の第1と第2のリンク21、22をX字の交差部20Jでピン結合して下段側のXリンク機構20Lを構成し、同じくX字状に交差する上段側の第3と第4のリンク23、24をX字の交差部20Kでピン結合して上段側のXリンク機構20Uを構成する。そして、第1リンク21の上端部と第4リンク24の下端部をピン結合点20Pでピン結合するとともに、第2リンク22の上端部と第3リンク23の下端部をピン結合点20Rでピン結合することにより、上下2段をなす2つのXリンク機構20U、20Lを連結した昇降部20Aを構成する。
尚、昇降装置20の各リンク21〜24は、一対をなす左右のリンク板の組立体からなり、第2〜第4の各リンク22〜24はそれらの左右のリンク板をつなぎ板25によってつなぎ、それらの左右のリンク板の間隔を塞いでいる。第1リンク21はそれらの左右のリンク板の間に後述する油圧シリンダ装置26を延在させている。
昇降部20Aは、第1リンク21の下端枢着点(下端部)21Aをピット12の内部の架台13に設けた回転支持部14に枢着支持し、第2リンク22の下端ローラ(下端部)22Aをピット12の内部の架台13に設けた摺動支持部15に往復直線動可能に摺動支持している。尚、第1リンク21の下端枢着点21Aは、ピット12の底面12Bから上方に離隔した位置に設けた回転支持部14に支持されている。回転支持部14はピット12の底面12Bの面上に立ち上げた支持台14Aの上に設置される。第2リンク22の下端ローラ22Aを支持する摺動支持部15も、ピット12の底面12Bから上方に離隔した位置に設けられても良い。
また、昇降部20Aは、第4リンク24の上端枢着点(上端部)24Aをリフトテーブル30の主テーブル31にピン結合し、第3リンク23の上端ローラ(上端部)23Aを主テーブル31の下面内で往復直線動可能に連結することで、リフトテーブル30を水平状態で昇降可能に搭載している。
昇降装置20は、第1リンク21の長手方向の中間部(本実施例では下端枢着点21Aと交差部20Jに挟まれる部分の中間部)と、第4リンク24の長手方向の中間部(本実施例では交差部20Kとピン結合点20Pに挟まれる部分の中間部)との間に、Xリンク機構20L及びXリンク機構20Uを拡縮する油圧シリンダ装置26を介装している。油圧シリンダ装置26のシリンダ26Aの基端部が第1リンク21の中間部にピン結合され、油圧シリンダ装置26のピストンロッド26Bの先端部が第4リンク24の中間部にピン結合される。
昇降装置20は、油圧シリンダ装置26の収縮動作により、昇降部20AのXリンク機構20L、20Uを上下に縮めてピット12に格納するとともに、リフトテーブル30を床面11の面内に開口しているピット12の開口12Aに位置付けてその開口を塞ぎ、リフトテーブル30が床面11と同一レベルになるリフトダウン位置に設定し、リフトテーブル30上における車両の通り抜けを可能にする。油圧シリンダ装置26の伸長動作により、昇降部20AのXリンク機構20L、20Uを上下に伸ばし、リフトテーブル30をピット12の上方に位置付けるリフトアップ位置に設定し、車両整備を可能にする。
ここで、昇降装置20にあっては、リフトテーブル30がリフトダウン位置からリフトアップ位置に渡るいかなる位置にあっても常に、油圧シリンダ装置26の中心軸線(シリンダ26Aの第1シリンダ21へのピン結合点と、ピストンロッド26Bの第4リンク24へのピン結合点とを結んだ直線)が水平に対して傾斜配置される。
尚、車両用リフト装置10は、リフトテーブル30の側傍に、前後の旋回アーム32を備えている。各旋回アーム32は、リフトテーブル30の側傍から車両の下部に向けて旋回し、車両の下面に定めたリフトポイントに当接して車両を支持する受具32Aを備える。
車両用リフト装置10は、リフトテーブル30がピット12の開口から上昇したときに、ピット12の開口12Aを塞ぐピットカバー40を有する。ピットカバー40は、昇降装置20の第1リンク21と第2リンク22の交差部20Jより下方に位置する第1と第2のリンク部分(本実施例では交差部20Jの下側部分)が挿通されて出入する矩形状小開口40Aを中央部に切欠かれ、第1リンク21と第2リンク22の長手方向の中間部の周囲であって、リフトテーブル30をピット12に格納して伏臥状態にある第1リンク21と第2リンク22に挟まれることとなる範囲に延在される。ピットカバー40は、上述の伏臥状態にある第1リンク21と第2リンク22の交差部20Jの側傍を小開口40Aに通し、その交差部20Jの前後両側(本実施例では、リフトテーブル30及びピットカバー40の長手方向に沿う方向を前後方向といい、ピット12の内部に設けた回転支持部14の側を前側、摺動支持部15の側を後側という)で第1リンク21と第2リンク22が挟んで区画する狭小なV字スペースのV字の奥深くまで延在される。
ピットカバー40のフレーム41は、図1、図5、図6に示す如く、ピット12の底部の4隅に立設されている圧縮ばね支持体42の上端部に支持される。昇降装置20がリフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇したときには、図1〜図5に示す如く、ピットカバー40はピット12の開口12Aに位置してこれを塞ぐピット閉鎖位置に設定される。また、昇降装置20がリフトテーブル30をリフトダウン位置に下降してこれをピット12に格納したときには、図6、図7に示す如く、ピットカバー40はピット12の内部に収納されるピット内収納位置に設定される。
本実施例では、ピットカバー40は、上下動装置50の作動により、昇降装置20によるリフトテーブル30の下降動作に連動し、ばね支持体42を圧縮させつつ、ピット12の開口12A〜ピット12内の収納位置に下動する。昇降装置20がリフトテーブル30をピット12の上方に位置付けたとき、ピットカバー40は、圧縮ばね支持体42のばね力によりピット12内の収納位置から上動し、ピット12の開口12Aに位置付けられて開口12Aを塞ぐ。
上下動装置50は、図1、図5、図6、図8に示す如く、ピットカバー40を起倒自在であって起立位置でロックするトグルリンクからなる脚柱51によって支持する。脚柱51は2本の折れ棒52、53を連結点aでピン結合して構成され、折れ棒52の上端部を連結点bでピットカバー40のフレーム41にピン結合し、折れ棒53の下端部を連結点cでピット12の架台13にピン結合する。脚柱51は、ピットカバー40のフレーム41に設けたスプリング受との間に付勢手段54(図1、図5、図6)を構成する引張ばねを張設され、折れ棒52の付勢手段54による引張方向に対する背面に設けた凹部52Aと、折れ棒53の付勢手段54による引張方向に対する背面に設けた凸部53Aとを付勢手段54の引張力により係合されて起立される。脚柱51が起立位置にあるとき、連結点aは、連結点bと連結点cを結ぶ直線より付勢手段54の引張側に位置し、トグルリンクからなる脚柱51をロックする。上下動装置50は、脚柱51の起立時に、ピットカバー40によってピット12の開口12Aを塞ぎ、脚柱51の上述の起立位置からの傾倒時にピットカバー40をピット12内に収納する。
上下動装置50は、脚柱51を上述の如くに付勢手段54により起立位置に向けて付勢するとともに、昇降装置20によるリフトテーブル30のピット12への下降動作に連動する傾倒手段55により脚柱51を付勢手段54の引張力に抗して上述の起立位置から傾倒させる。
傾倒手段55は、図8に示す如く、ピットカバー40のフレーム41に揺動自在に設けられた解除レバー55Aからなる。解除レバー55Aは、本実施例では、脚柱51の折れ棒52のための連結点bでフレーム41にピン結合されている。解除レバー55Aは、昇降装置20によるリフトテーブル30のピット12への下降動作に連動する。本実施例では、解除レバー55Aはフレーム41へのピン結合点bから一定半径をなす位置に押動ピン55Bを備え、起立位置にある脚柱51の折れ棒52の正面に押動ピン55Bを衝合して待機位置に位置付けられる(図1)。解除レバー55Aは、昇降部20AのXリンク機構が上下に縮む過程で、昇降装置20の第2のリンク22の中間部に設けてある解除ローラ56により押圧されて揺動力を付与され、待機位置から揺動する。解除レバー55Aはピットカバー40のフレーム41に設けてある揺動ストッパ57に衝合するまで揺動される(図5)。解除レバー55Aは、待機位置から揺動ストッパ57に衝合するまでの揺動の過程で、押動ピン55Bにより付勢手段54のばね力に抗して起立状態にある脚柱51の折れ棒52を押動することにより、脚柱51に傾倒力を付与し、脚柱51を傾倒させる。解除レバー55Aは、ピットカバー40のフレーム41の揺動ストッパ57への衝合後に、昇降部20AのXリンク機構が更に上下に縮んで第1リンク21と第2リンク22を伏臥状態に位置付け、リフトテーブル30をピット12に格納する過程で、昇降装置20の第2のリンク22の解除ローラ56により更に押圧される。この結果、解除レバー55Aは、揺動ストッパ57を介して、ピットカバー40にピット12内への押し込み力を付与して該ピットカバー40をピット12内に収納する(図6)。
上下動装置50は、前後各2位置、中間2位置の全6位置に設けた全6本の脚柱51によりピットカバー40を支持する。各脚柱51は、ピットカバー40に平行をなす連結リンク58で連結される。連結リンク58は各脚柱51の折れ棒52と折れ棒53の連結点aにピン結合される。これにより、各脚柱51の折れ棒52、53は、ピットカバー40及び連結リンク58とともに互いに平行リンク機構を形成する。各脚柱51の折れ棒52、53は互いに平行移動するものになる。
従って、上下動装置50によるピットカバー40の上下動作は以下の如くになされる。
(1)昇降装置20がリフトテーブル30をピット12の上方に位置するとき、ピットカバー40は起立位置にある脚柱51に支持され、ピット12の開口12Aを塞ぐ(図1)。
(2)昇降装置20がリフトテーブル30をピット12に格納するため、昇降部20AのXリンク機構が上下に縮むとき、第2リンク22の解除ローラ56が解除レバー55Aを押圧して待機位置から揺動させると、解除レバー55Aの押動ピン55Bが起立位置にある脚柱51の折れ棒52を押動し、脚柱51を傾倒させる(図5)。
(3)昇降部20AのXリンク機構が更に上下に縮み、第2リンク22の解除ローラ56が解除レバー55Aを更に揺動させると、解除レバー55Aがピットカバー40のフレーム41に設けてある揺動ストッパ57に衝合する。解除レバー55Aは揺動ストッパ57を介して圧縮ばね支持体42を圧縮させつつ、ピットカバー40をピット12の開口12Aから下動させてピット12内に押し込む。昇降部20Aの第1のリンク21と第2のリンク22が伏臥状態に位置付けられると、リフトテーブル30がピット12の開口12Aに格納され、ピットカバー40がピット12内に収納される(図6)。
(4)昇降装置20がリフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させると、ピットカバー40は、圧縮ばね支持体42のばね力により上方へ付勢され、ピットカバー40の揺動ストッパ57を昇降装置20の第2のリンク22の解除ローラ56に衝合させつつ上動する。
昇降装置20がリフトテーブル30を更に上昇させ、昇降装置20の第2のリンク22の解除ローラ56に押圧されている解除レバー55Aがピットカバー40の揺動ストッパ57から離隔するとき、上下動装置50の付勢手段54が脚柱51の折れ棒52、53を引張り、脚柱51が起立位置に位置付けられてロックされる。このとき、ピットカバー40はピット12の開口12Aに位置付けられて脚柱51により支持され、開口12Aを塞ぐ。
以下、(A)、(B)について詳述する。
(A)Xリンク機構20Lを構成する第1と第2のリンク21、22の下縁部110、120同士が挟んで、ピットカバー40の上側に形成するリンク間隙間100を可及的に小さくする構造。
車両用リフト装置10において、リフトテーブル39がリフトアップ位置に位置付けられたときに、図9(A)に示す如く、第1と第2のリンク21、22の交差部20Jがピットカバー40の上面より上位に配置されると、第1と第2のリンク21、22の交差部20Jより下側の下縁部110、120同士が挟んで、それらの交差部20Jの直下、かつピットカバー40の上側に三角形状のリンク間隙間100を形成する。このリンク間隙間100を以下の構造により可及的に小さくするものである。
即ち、車両用リフト装置10は、リフトテーブル30をリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になった第1と第2のリンク21、22のそれぞれが、図9(B)に示す如く、下記i)及びii)の如くの構成を具備するものとする。
i)第1リンク21は、リフトテーブル30をリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になったときに、その下端枢着点21Aと、第2リンク22との交差部20Jに挟まれる部分のピット12の底面12Bに臨む下縁部110の少なくとも中間部分の形状を、ピット12の底面12Bに倣わせる。
本実施例では、ピット12の底面12Bが水平面をなすものとされる。従って、リフトテーブル30をリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になった第1リンク21における上述の下縁部110の中間部分を、ピット12の底面12Bに対して平行にする。
ii)第2リンク22は、リフトテーブル30をリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になったときに、その下端ローラ22Aと、第1リンク21との交差部20Jに挟まれる部分のピット12の底面12Bに臨む下縁部120の少なくとも中間部分の形状を、ピット12の底面12Bに倣わせる。
本実施例では、ピット12の底面12Bが水平面をなすものとされる。従って、リフトテーブル30をリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になった第2リンク22における上述の下縁部120の中間部分を、ピット12の底面12Bに対して平行にする。
従って、車両用リフト装置10によれば、第1と第2のリンク21、22の下端部(下端枢着点21A、下端ローラ22A)と交差部20Jに挟まれる部分の下縁部110、120の少なくとも中間部分の輪郭が、リフトテーブル30のリフトダウン状態でピット12の底面12Bに倣う(ピット12の水平な底面12Bに対して平行をなす)ものとされ、結果として、それらのリンク21、22の外側に向けて可及的に大きく膨出されるものになる。従って、第1と第2のリンク21、22の下縁部110、120同士が挟んで、それらの交差部20Jの直下、かつピットカバー40の上側に形成するリンク間隙100間を可及的に小さくできる。これにより、作業者がそのリンク間隙100間に物や足を挟むおそれを回避し、整備作業環境を向上できる。
更に、車両用リフト装置10は、リフトテーブル30がリフトアップ位置に位置付けられた状態で第1と第2のリンク21、22の下縁部110、120同士が、ピットカバー40の上側にリンク間隙間100を形成するとき、このリンク間隙間100を側方から覆う隙間被覆プレート130をピットカバー40に設けた。
隙間被覆プレート130は、図1、図3に示す如く、ピットカバー40において、開口40Aの左右両側の開口縁部41A、41Bにボルト止め又は溶接等にて固定され、リンク間隙間100を左右両側から覆う台形状(三角形状、五角形状等でも可)の平板材にて構成される。
従って、車両用リフト装置10において、第1と第2のリンク21、22の前述の下縁部110、120の特殊形状によっても、第1と第2のリンク21、22の下縁部110、120同士がピットカバー40の上側にいくらかのリンク間隙間100を形成するとき、ピットカバー40に設けた隙間被覆プレート130がそのリンク間隙間100を側方から覆うものとする。これにより、整備作業環境を向上できる。
また、車両用リフト装置10にあっては、前述の如く、ピットカバー40が昇降装置20によるリフトテーブル30の昇降動作に連動し、ピット閉鎖位置とピット内収納位置との間で移動するものとされる。従って、ピットカバー40のための駆動源を別途必要としない。
また、車両用リフト装置10にあっては、前述の如く、リフトテーブル30がリフトダウン位置からリフトアップ位置に渡るいかなる位置にあっても常に、油圧シリンダ装置26の中心軸線が水平に対して傾斜配置される。従って、第1と第2のリンク21、22の下縁部110、120がそれらのリンク21、22の伏臥状態でピット12の底面12Bに倣う(又はピット12の水平な底面12Bに対して平行をなす)ときにも、油圧シリンダ装置26が推力の上向き成分を必ずXリンク機構20L、20Uに付与し、リフトテーブル30を昇降できる。
(B)Xリンク機構20Lを構成する第1と第2のリンク21、22の交差部20Jより下方に位置する第1と第2のリンク部分が挿通されて出入するピットカバー40の小開口40Aを可及的に小さくする構造。
車両用リフト装置10において、第1リンク21と第2リンク22のそれぞれが、リフトテーブル30をリフトダウン位置に位置付けた伏臥状態ではピット12の上方空間に臨み(図9(B))、かつリフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させたときにピットカバー40の小開口40Aを挿通してピット12の外部空間に臨む(図9(A))こととなる、それらのリンク21、22の上縁部210、220を下記i)及びii)の如くの凹状にしている。
i)第1リンク21は、その下端枢着点(下端部)21Aと、第2リンク22との交差部20Jに挟まれる部分の上縁部210を、その第1リンク21の下端枢着点21Aと交差部20Jを結んだ直線21Cよりもピット12の底面12B寄りにまで凹んだ凹状(凹部210A)とした。
ii)第2リンク22は、その下端ローラ(下端部)22Aと、第1リンク21との交差部20Jに挟まれる部分の上縁部220を、その第2リンク22の下端ローラ22Aと交差部20Jを結んだ直線22Cよりもピット12の底面12B寄りにまで凹んだ凹状(凹部220A)とした。
従って、車両用リフト装置10によれば、リフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させたときに、第1リンク21の凹状をなす上縁部210がピットカバー40を横切る位置は、当該第1リンク21の前述の下端枢着点(下端部)21Aと交差部20Jを結んだ直線21Cがピットカバー40を横切る位置よりも、ピット12の内部に設けた第1リンク21のための回転支持部14の側から離隔する。このことは、第1リンク21の上縁部210が前述の下端枢着点(下端部)21Aと交差部20Jを結んだ直線21Cに沿うように延在されていて凹状をなすことのない従来リンクを用いた場合に比して、第1リンク21の凹状をなす上縁部210が相対しつつ通過するピットカバー40の小開口40Aにおける上記回転支持部14寄りの前側開口縁部41Fを該回転支持部14から遠くの側に移設できることを意味する。
また、リフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させたときに、第2リンク22の凹状をなす上縁部220がピットカバー40を横切る位置は、当該第2リンク22の前述の下端ローラ(下端部)22Aと交差部20Jを結んだ直線22Cがピットカバー40を横切り位置よりも、ピット12の内部に設けた第2リンク22のための摺動支持部15の側から離隔する。このことは、第2リンク22の上縁部220が前述の下端ローラ(下端部)22Aと交差部20Jを結んだ直線22Cに沿うように延在されていて凹状をなすことのない従来リンクを用いた場合に比して、第2リンク22の凹状をなす上縁部220が相対しつつ通過するピットカバー40の小開口40Aにおける上記摺動支持部15寄りの後側開口縁部41Rを該摺動支持部15から遠くの側に移設できることを意味する。
即ち、ピットカバー40の小開口40Aにおいて、第1リンク21の上縁部210が相対しつつ通過するピットカバー40の回転支持部14寄りの前側開口縁部41Fが該回転支持部14から遠くの後側に移設でき、第2リンク22の上縁部220が相対しつつ通過するピットカバー40の摺動支持部15寄りの後側開口縁部41Rが該摺動支持部15から遠くの前側に移設できる。従って、ピットカバー40の小開口40Aは、ピットカバー40の回転支持部14寄りの前側開口縁部41Fとピットカバー40の摺動支持部15寄りの後側開口縁部41Rを互いに近づけるものになり、可及的に小さくできる。これにより、リフトテーブル30の下で、ピットカバー40の上を通って車両の下部〜周辺を移動する作業者の足や物がピットカバー40の小開口40Aに落下する機会の低減を図ることができる。また、ピットカバー40の上の広い範囲に作業台車を置く等して、ピットカバー40の上の広い範囲を有効な作業範囲として利用でき、整備作業環境を向上できる。
更に、車両用リフト装置10は、ピットカバー40の小開口40Aにおいて、ピット12の内部に設けた回転支持部14寄りの前側開口縁部41Fに第1シャッター211の下端部を枢支した。第1シャッター211は、リフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させる過程でピットカバー40の小開口40Aを通過してピット12の外部空間に臨む第1リンク21の上縁部210に添い設けられる。
本実施例では、第1シャッター211は、第1リンク21の左右のリンク板の間に延在されておる油圧シリンダ装置26におけるシリンダ26Aの外周に寄り掛けられることにより、第1リンク21の上縁部210に添い設けられる。リフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させる過程で、第1シャッター211の上端部がシリンダ26Aの外周を長手方向に摺接し、結果としてシリンダ26Aの両側に設けられている第1リンク21の左右のリンク板の上縁部(上縁部210)に添い設けられるものになる。第1シャッター211は第1リンク21の上縁部210に寄り掛けられても良い。
また、車両用リフト装置10は、ピットカバー40の小開口40Aにおいて、ピット12の内部に設けた摺動支持部15寄りの後側開口縁部41Rに第2シャッター221の下端部を枢支した。第2シャッター221は、リフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させる過程でピットカバー40の小開口40Aを通過してピット12の外部空間に臨む第2リンク22の上縁部220に添い設けられる。
本実施例では、第2シャッター221は、第2リンク22の左右のリンク板をつないだつなぎ板25の外面に寄り掛けられることにより、第2リンク22の上縁部220に添い設けられる。リフトテーブル30をピット12の開口12Aから上昇させる過程で、第2シャッター221の上端部がつなぎ板25の外面を長手方向に摺接し、結果として第2リンク22の上縁部220に添い設けられるものになる。油圧シリンダ装置26のシリンダ26Aの基端部が第2リンク22の中間部にピン結合されるとき、第2シャッター221は油圧シリンダ装置26におけるシリンダ26Aの外周に寄り掛けられても良い。
従って、車両用リフト装置10によれば、リフトテーブル30がピット12の開口12Aから上昇した整備作業時に、整備場の作業空間に開放されるピットカバー40の小開口40Aにおける前記回転支持部14寄りの前側開口縁部41Fに枢支された第1シャッター211が、該ピットカバー40の小開口40Aを通過してピット12の外部空間に臨む第1リンク21の上縁部210に添い設けられる。これにより、第1シャッター211は、ピットカバー40の小開口40Aの外部空間への開放領域を、ピットカバー40の平面視で前記回転支持部14寄りの前側開口縁部41Fより後側まで覆うものになり、外部空間に露出する小開口40Aの開放領域を可及的に減縮できる。
また、リフトテーブル30がピット12の開口12Aから上昇した整備作業時に、整備作業場の作業空間に開放されるピットカバー40の小開口40Aにおける前記摺動支持部15寄りの後側開口縁部41Rに枢支された第2シャッター221が、該ピットカバー40の小開口40Aを通過してピット12の外部空間に臨む第2リンク22の上縁部220に添い設けられる。これにより、第2シャッター221は、ピットカバー40の小開口40Aの外部空間への開放領域を、ピットカバー40の平面視で前記摺動支持部15寄りの後側開口縁部41Rより前側まで覆うものになり、外部空間に露出する小開口40Aの開放領域を可及的に減縮できる。
また、車両用リフト装置10によれば、第1シャッター211が第1リンク21、又は油圧シリンダ装置26のシリンダ26Aに寄り掛けられることにより、第1シャッター211を簡易に第1リンク21の上縁部210に添い設けることができるとともに、第1シャッター211のための駆動源を別途必要としない。
また、第2シャッター221が第2リンク22、又は油圧シリンダ装置26のシリンダ26Aに寄り掛けられることにより、第2シャッター221を簡易に第2リンク22の上縁部に添い設けることができるとともに、第2シャッター221のための駆動源を別途必要としない。
また、車両用リフト装置10にあっては、前述の如く、第1と第2のリンク21、22の少なくとも一方の下端部(下端枢着点21A又は下端ローラ22A)が、ピット12の底面12Bから上方に離隔した位置に設けた回転支持部14又は摺動支持部15に支持される。第1と第2のリンク21、22の下端枢着点21A、下端ローラ22A(下端部)がピット12の底面12Bから上方に離隔する高さAは、リフトダウン状態でピット12の内部に格納された第1と第2のリンク21、22の交差部20Jがピット12の底面12Bに対してなす高さBと同等以上(本実施例ではA>B)に設定される(図9(B))。
これにより、第1又は第2リンク21、22は、下端部(下端枢着点21A又は下端ローラ22A)と交差部20Jに挟まれる部分の中間部をピット12の底面12B寄りに近接させるように大きく湾曲させることができ、その上縁部210、220をピットの底面寄りに大きく凹んだ凹状にすることができる。
また、第1と第2のリンク21、22の下端部(下端枢着点21A又は下端ローラ22A)を支持する回転支持部14と摺動支持部15を、水やゴミ等が溜り易いピット12の底面より上位に配置するものになり、昇降装置20の作動信頼性を向上できる。
図10に示す車両用リフト装置10が、図1〜図9に示した車両用リフト装置10と異なる点は、昇降装置20の昇降部20Aが下段側のXリンク機構20Lのみからなり、このXリンク機構20Lの上にリフトテーブル30を直に搭載したことにある。
図10の車両用リフト装置10にあっても、前述(A)と同様に、リフトテーブル30をリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になった第1と第2のリンク21、22のそれぞれが、それらのリンク21、22の下端枢着点21A、下端ローラ22A(下端部)と交差部20Jに挟まれる部分のピット12の底面12Bに臨む下縁部110、120の少なくとも中間部分を、該ピット12の底面12Bに倣わせる(或いはピット12の水平な底面12Bに対して平行をなす)ものとしている。これにより、第1と第2のリンク21、22の下縁部110、120同士が挟んで、ピットカバー40の上側に形成するリンク間隙間100を可及的に小さくする。図10(A)の例では、リンク間隙間100を生じさせないものとしている。
また、図10の車両用リフト装置10にあっても、前述(B)と同様に、第1と第2のリンク21、22の下端枢着点21A、下端ローラ22A(下端部)と交差部20Jに挟まれる部分の上縁部210、220を、それらのリンク21、22の下端枢着点21A、下端ローラ22A(下端部)と交差部20Jを結ぶ直線21C、22Cよりも、ピット12の底面12B寄りに凹んだ凹状(凹部210A、220A)にしている。これにより、第1と第2のリンク21、22の交差部20Jより下方に位置する第1と第2のリンク部分が挿通されて出入するピットカバー40の小開口40Aを可及的に小さくする
図11に示す車両用リフト装置10が、図1〜図9に示した車両用リフト装置10と異なる点は、第1と第2のリンク21、22の下端枢着点21A、下端ローラ22A(下端部)が、ピット12の底面12Bの面上に設けた回転支持部14と摺動支持部15のそれぞれに支持されるものにした(回転支持部14と摺動支持部15がピット12の底面12Bから立ち上げた支持台(14A等)の上に設置されることなく、ピット12の底面12Bから上方に離隔した位置に設けられることがない)ことにある。図11の車両用リフト装置10にあっても、第1と第2のリンク21、22の下縁部110、120同士が挟んで、ピットカバー40の上側に形成するリンク間隙間100を可及的に小さくする。また、第1と第2のリンク21、22の交差部20Jより下方に位置する第1と第2のリンク部分が挿通されて出入するピットカバー40の小開口40Aを可及的に小さくする。図11(A)の例では、リンク間隙間100を生じさせないものとしている。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明によれば、車両整備用リフトのXリンク機構を構成する第1と第2のリンクの交差部より下方に位置する第1と第2のリンク部分が挿通されて出入するピットカバーの小開口を可及的に小さくすることができる。
10 車両用リフト装置
11 床面
12 ピット
12A 開口
12B 底面
14 回転支持部
14A 支持台
15 摺動支持部
20 昇降装置
20A 昇降部
20L、20U Xリンク機構
20J、20K 交差部
21 第1リンク
21A 下端枢着点(下端部)
21C、22C 直線
22 第2リンク
22A 下端ローラ(下端部)
23 第3リンク
24 第4リンク
26 油圧シリンダ装置
26A シリンダ
30 リフトテーブル
40 ピットカバー
40A 小開口
41F 前側開口縁部
41R 後側開口縁部
210、220 上縁部
210A、220A 凹部
211 第1シャッター
221 第2シャッター

Claims (7)

  1. 整備場の床面にピットを設け、昇降装置の第1リンクの下端部をピットの内部に設けた回転支持部に枢着支持し、第2リンクの下端部をピットの内部に設けた摺動支持部に摺動可能に支持し、それらの両リンクをX字の交差部で連結したXリンク機構を構成し、このXリンク機構に搭載したリフトテーブルをピットの開口に位置付けて該開口を塞ぐリフトダウン位置と、ピットの上方に位置付けるリフトアップ位置との間で昇降可能にし、
    リフトテーブルがピットの開口から上昇したときに該開口を塞ぐピット閉鎖位置に設定されるとともに、リフトテーブルがリフトダウン位置に下降したときにピットの内部に収納されるピット内収納位置に設定されるピットカバーを有し、
    ピットカバーは、Xリンク機構の第1と第2のリンクの交差部より下方に位置する第1と第2のリンク部分が挿通されて出入する小開口を切欠かれてなる車両用リフト装置において、
    第1と第2のリンクのそれぞれが、リフトテーブルをリフトダウン位置に位置付けた伏臥状態ではピットの上方空間に臨み、かつリフトテーブルをピットの開口から上昇させたときにピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨むこととなる、それらのリンクの下端部と交差部に挟まれる部分の上縁部を、それらのリンクの下端部と交差部を結んだ直線よりもピットの底面寄りに凹んだ凹状にしてなることを特徴とする車両用リフト装置。
  2. 前記ピットカバーの小開口において、ピットの内部に設けた回転支持部寄りの開口縁部に第1シャッターの下端部を枢支し、
    第1シャッターが、リフトテーブルをピットの開口から上昇させる過程でピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨む第1リンクの上縁部に添い設けられ、
    ピットカバーの小開口において、ピットの内部に設けた摺動支持部寄りの開口縁部に第2シャッターの下端部を枢支し、
    第2シャッターが、リフトテーブルをピットの開口から上昇させる過程でピットカバーの小開口を通過してピットの外部空間に臨む第2リンクの上縁部に添い設けられる請求項1に記載の車両用リフト装置。
  3. 前記昇降装置がXリンク機構を拡縮するシリンダ装置を有し、
    第1シャッターが第1リンク、又はシリンダ装置のシリンダに寄り掛けられることにより、第1リンクの上縁部に添い設けられ、
    第2シャッターが第2リンク、又はシリンダ装置のシリンダに寄り掛けられることにより、第2リンクの上縁部に添い設けられる請求項2に記載の車両用リフト装置。
  4. 前記第1と第2のリンクの少なくとも一方の下端部が、ピットの底面から上方に離隔した位置に設けた回転支持部又は摺動支持部に支持されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の車両用リフト装置。
  5. 前記リフトテーブルをリフトダウン位置に位置付けて伏臥状態になった第1と第2のリンクのそれぞれが、それらのリンクの下端部と交差部に挟まれる部分のピットの底面に臨む下縁部の少なくとも中間部分を、該ピットの底面に倣わせる請求項1〜4のいずれかに記載の車両用リフト装置。
  6. 前記リフトテーブルがリフトアップ位置に位置付けられた状態で第1と第2のリンクの下縁部同士がピットカバーの上側にリンク間隙間を形成するとき、このリンク間隙間を側方から覆う隙間被覆プレートをピットカバーに設けてなる請求項1〜5のいずれかに記載の車両用リフト装置。
  7. 前記ピットカバーが昇降装置によるリフトテーブルの昇降動作に連動し、ピット閉鎖位置とピット内収納位置との間で移動する請求項1〜6のいずれかに記載の車両用リフト装置。
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