以下、添付図面を参照して、管理システムの実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る管理システムの構成例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る管理システムの構成例を説明するための図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る管理システム1は、サーバ10と、クライアント端末20と、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)とを含む。なお、以下では、図1に示す各医用画像診断装置を、医用画像診断装置30と記載する場合がある。図1に例示する各装置は、病院内に設置された院内ネットワーク2により、直接的、又は間接的に相互に通信可能な状態となっている。院内ネットワーク2は、例えば、院内LAN(Local Area Network)である。
図1に示す管理システム1は、例えば、放射線科情報システム(RIS:Radiology Information System)が導入されたコンピュータシステムである。RISは、放射線科の業務を効率的に進めるためのコンピュータシステムであり、放射線科に対する検査オーダーの予約の受け付け、検査の予約管理等を行なうためのシステムである。或いは、図1に示す管理システム1は、例えば、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)が導入されたコンピュータシステムである。HISは、病院内の業務を効率的に行なうためのコンピュータシステムであり、医事会計システム、検査オーダーシステム、薬剤システム等から構成される。或いは、図1に示す管理システム1は、RIS及びHISに適合したコンピュータシステムである。
クライアント端末20は、病院内に勤務する検査技師が検査オーダーを登録するための装置である。或いは、クライアント端末20は、病院内に勤務する医師や検査技師に医用画像データを閲覧させるための装置である。或いは、クライアント端末20は、病院内に勤務する医師が医用画像データを参照して、レポート作成を行なうための装置である。例えば、クライアント端末20は、PC(Personal Computer)やタブレット式PC、PDA(Personal Digital Assistant)等である。なお、図1では、クライアント端末20を1台しか図示していないが、実際には、管理システム1には、複数台のクライアント端末20が設置される。
サーバ10は、管理システム1で行なわれる処理全体を管理する管理装置である。具体的には、サーバ10は、院内ネットワーク2を介して、HISやRISで受け付けた検査予約情報を取得し、取得した検査予約情報を管理する装置である。第1の実施形態に係るサーバ10は、図1に示す各医用画像診断装置30の電力モードを、検査予約情報に基づいて管理する。これについては、後に詳述する。
複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)それぞれは、予約された検査オーダーに従って、医用画像データの撮影を行なう。例えば、医用画像診断装置30−1は、X線CT(Computed Tomography)装置であり、医用画像診断装置30−2は、X線診断装置であり、医用画像診断装置30−nは、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置である。
X線CT装置は、X線を照射するX線管と被検体を透過したX線を検出する検出器とを対向する位置に支持して回転可能な回転フレームを有する。X線CT装置は、X線管からX線を照射させながら回転フレームを回転させることで、投影データを収集し、投影データから1断面や複数断面のX線CT画像データを再構成する。また、X線診断装置は、X線を照射するX線管と被検体を透過したX線を検出する検出器と支持するCアームの位置を、撮影部位に応じて回転移動して、X線画像データを生成する。
また、MRI装置は、位相エンコード用傾斜磁場、スライス選択用傾斜磁場及び周波数エンコード用傾斜磁場を変化させることで収集したMR信号から、任意の1断面のMRI画像や、任意の複数断面のMRI画像(ボリュームデータ)を再構成する。
ここで、図2を用いて、医用画像診断装置30−1として管理システム1に設置されたX線CT装置の構成例について説明する。図2は、医用画像診断装置として図1に示す管理システムに設置されたX線CT装置の構成例を説明するための図である。図2に示すように、医用画像診断装置30−1としてのX線CT装置は、架台装置310と、寝台装置320と、コンソール装置330と、電源部340とを有する。
架台装置310は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを収集する装置であり、X線照射制御部311と、X線発生装置312と、検出器313と、収集部314と、回転フレーム315と、架台駆動部316と、検出器制御部317とを有する。
回転フレーム315は、後述するX線管312aを有するX線発生装置312と検出器313とを被検体Pの周囲で回転可能に支持する。回転フレーム315は、X線発生装置312と検出器313とを被検体Pを挟んで対向支持し、後述する架台駆動部316によって被検体Pを中心した円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
X線発生装置312は、X線を発生し、発生したX線を被検体Pへ照射する装置であり、X線管312aと、ウェッジ312bと、コリメータ312cとを有する。
X線管312aは、X線を曝射する。具体的には、X線管312aは、後述するX線照射制御部311により供給される高電圧により被検体PにX線ビームを発生する真空管である。X線管312aは、回転フレーム315の回転にともない、X線ビームを被検体Pに対して曝射する。X線管312aは、ファン角及びコーン角を持って広がるX線ビームを発生する。
ウェッジ312bは、X線管312aから曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。コリメータ312cは、後述するX線照射制御部311の制御により、ウェッジ312bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
X線照射制御部311は、高電圧発生部として、X線管312aに高電圧を供給する装置であり、X線管312aは、X線照射制御部311から供給される高電圧を用いてX線を発生する。X線照射制御部311は、X線管312aに供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。また、X線照射制御部311は、コリメータ312cの開口度を調整することにより、X線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。
ここで、X線管312aは、陰極フィラメントと陽極ターゲットとを有する。陰極フィラメントは、X線照射制御部311から供給されるフィラメント電流により所定の温度まで加熱されると、電子を放出可能となる。陰極フィラメントから放出された電子は、陰極フィラメントと陽極ターゲットとの間に印加された電圧に応じた速度で、陽極ターゲットに衝突する。これにより、X線管312aは、X線を発生する。また、電子が衝突することで、陽極ターゲットの温度は上昇する。このため、X線管312aには、X線の発生により蓄積された熱の過負荷による故障を防止するための冷却装置(図示せず)が取り付けられている。X線照射制御部311は、陰極フィラメントの温度をフィラメント電流により制御するとともに、冷却装置による冷却を制御することで、X線管312aの温度管理を行なっている。
架台駆動部316は、回転フレーム315を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線発生装置312と検出器313とを旋回させる。
検出器313は、X線管312aから曝射され被検体Pを透過したX線を検出する。具体的には、検出器313は、2次元状に配列された検出素子により、X線管312aから曝射されて被検体Pを透過したX線を検出する。図2に示す検出器313は、被検体Pを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データを出力する2次元アレイ型検出器(面検出器)である。検出器313には、チャンネル方向(図2に示すY軸方向)に配列された複数の検出素子(検出素子列)が、被検体Pの体軸方向(図2に示すZ軸方向)に沿って複数列配列される。
ここで、検出器313を構成する検出素子は、温度に依存してX線感度が変化する。このため、検出器313には、ヒーター(図示せず)が接続されており、このヒーターは、各検出素子のX線感度を一定の範囲に保つための下限温度まで、検出器313を加熱する。なお、このヒーターは、検出器313の故障を防止するために、上限温度を超えないように、加熱を行なう。図2に示す検出器制御部317は、検出器313に接続されるヒーターを制御することで、検出器313の温度管理を行なっている。
収集部314は、DAS(data acquisition system)であり、検出器313が検出したX線の検出データを収集して、投影データを生成する。例えば、収集部314は、検出器313により検出されたX線強度分布データに対して、増幅処理やA/D変換処理等を行なって投影データを生成し、生成した投影データを後述するコンソール装置330に送信する。
寝台装置320は、被検体Pを載せる装置であり、天板322と、寝台駆動装置321とを有する。天板322は、被検体Pが載置される板である。寝台駆動装置321は、後述するスキャン制御部333の制御のもと、天板322をZ軸方向へ移動することにより、被検体Pを回転フレーム315内(撮影空間内)に移動させる。
コンソール装置330は、操作者によるX線CT装置の操作を受け付けるとともに、架台装置310によって収集された投影データからX線CT画像データを再構成する装置であり、入力装置331と、表示装置332と、スキャン制御部333と、前処理部334と、投影データ記憶部335と、画像再構成部336と、画像記憶部337と、制御部338と、通信部339とを有する。
入力装置331は、X線CT装置の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード、ボタン、ペダル(フットスイッチ)等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、制御部338に転送する。
表示装置332は、操作者が参照するモニタであり、制御部338による制御のもと、X線CT画像データを操作者に表示したり、入力装置331を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。
スキャン制御部333は、後述する制御部338の制御のもと、X線照射制御部311、架台駆動部316、検出器制御部317、収集部314及び寝台駆動装置321の動作を制御することで、架台装置310における投影データの収集処理を制御する。
前処理部334は、収集部314によって生成された投影データに対して、チャンネル間の感度補正処理と、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行なって、補正済みの投影データを生成する。以下では、前処理部334が生成する補正済みの投影データを再構成用投影データと記載する。
投影データ記憶部335は、前処理部334により生成された再構成用投影データを記憶する。画像再構成部336は、投影データ記憶部335が記憶する再構成用投影データを用いてX線CT画像データを再構成する。再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。或いは、画像再構成部336は、逐次近似法を用いて、X線CT画像データを再構成しても良い。
制御部338は、架台装置310、寝台装置320及びコンソール装置330の動作を制御することによって、X線CT装置の全体制御を行う。具体的には、制御部338は、スキャン制御部333を制御することで、架台装置310で行なわれるスキャンを制御する。また、制御部338は、前処理部334や、画像再構成部336を制御することで、コンソール装置330における画像再構成処理を制御する。また、制御部338は、画像記憶部337が記憶する各種画像データを、表示装置332に表示するように制御する。
通信部339は、NIC(Network Interface Card)等であり、管理システム1に含まれる他の装置との間で、院内ネットワーク2を介した通信を行う。
電源部340は、X線CT画像データの撮影に用いる架台装置310、寝台装置320及びコンソール装置330それぞれに電力を供給する電源である。電源部340は、架台装置310を構成する複数の装置それぞれに電力を供給する。また、電源部340は、寝台装置320を構成する複数の装置それぞれに電力を供給する。また、電源部340は、コンソール装置330を構成する複数の装置それぞれに電力を供給する。制御部338は、電源部340から供給される電力を制御する機能を有する。制御部338は、この電力制御機能を用いて、X線CT装置である医用画像診断装置30−1の電力モードを、医用画像データを撮影可能な稼動モードと、非稼動時の電力消費量を低減する省電力モードとのいずれかに切り替える。ただし、稼動モードと省電力モードとの切り替え制御には、コンソール装置330の再構成エンジン(画像再構成部336等)の動作状態、並びに、上述したX線管312a及び検出器313の温度管理を考慮する必要がある。
また、医用画像診断装置30−2であるX線診断装置も、X線画像データの撮影に用いる複数の装置(X線管、検出器、Cアーム、コンソール装置)それぞれに電力を供給する電源部を有する。そして、X線診断装置のコンソール装置が有する制御部は、この電源部から供給される電力を制御する機能を有する。そして、X線診断装置の制御部は、医用画像診断装置30−2の電力モードを、稼動モードと省電力モードとのいずれかに切り替える。なお、X線CT装置と同様に、X線診断装置でも、稼動モードと省電力モードとの切り替え制御には、コンソール装置の画像生成エンジンの動作状態、並びに、X線管及び検出器の温度管理を考慮する必要がある。
また、医用画像診断装置30−3であるMRI装置も、MRI画像データの撮影に用いる複数の装置(静磁場コイル、傾斜磁場コイル、送信コイル、受信コイル、コンソール装置)それぞれに電力を供給する電源部を有する。そして、MRI装置のコンソール装置が有する制御部は、この電源部から供給される電力を制御する機能を有する。そして、MRI装置の制御部は、MRI装置としての医用画像診断装置30−3の電力モードを、稼動モードと省電力モードとのいずれかに切り替える。なお、MRI装置における稼動モードと省電力モードとの切り替え制御には、コンソール装置の再構成エンジンの動作状態、静磁場コイル、傾斜磁場コイル、RF磁場を発生する送信コイル及びMR信号を受信する受信コイルを安定化させるための管理を考慮する必要がある。
ここで、上述したように、図1に示す管理システム1は、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)と、これら複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)と院内ネットワーク2を介して接続される管理装置としてのサーバ10とを含む。サーバ10は、クライアント端末20を用いて登録された検査予約情報を、院内ネットワーク2を介して取得することが可能である。そこで、第1の実施形態に係るサーバ10には、図1に示す各医用画像診断装置30の電力モードを、検査予約情報に基づいて一括管理する機能が付加されている。
第1の実施形態に係るサーバ10は、電力モードを管理するために、図3に示すように構成される。図3は、第1の実施形態に係るサーバの構成例を説明するための図である。なお、図3では、サーバ10が電力モードを管理するために用いる構成要素のみをブロックとして示し、それ以外の構成要素については図示していない。
図3に例示するように、第1の実施形態に係るサーバ10は、記憶部10aと、管理部10bと、通信部10cとを有する。通信部10cは、NIC(Network Interface Card)等であり、管理システム1に含まれる他の装置との間で、院内ネットワーク2を介した通信を行なう。通信部10cは、各医用画像診断装置30から、種々の情報を取得して、取得した情報を記憶部10aに格納する。
記憶部10aは、院内ネットワーク2を介して登録された検査予約情報を記憶する。具体的には、通信部10cは、クライアント端末20から院内ネットワーク2を介して検査予約情報を取得し、取得した検査予約情報を記憶部10aに格納する。これにより、例えば、記憶部10aは、2013年4月10日において、医用画像診断装置30−1を用いて行なう予定の複数回の検査それぞれの開始時刻を記憶する。
管理部10bは、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)それぞれが有する電源部を管理する機能を有する。そして、管理部10bは、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)それぞれの電力モードを、稼動モードと省電力モードとのいずれかに切り替える指示を、検査予約情報に基づいて送出する。具体的には、管理部10bは、通信部10cを介して、各医用画像診断装置30に、検査予約情報に基づく電力モードの切り替え指示を送出する。そして、電力モードの管理対象となる医用画像診断装置30が有する制御部(例えば、制御部338)は、院内ネットワーク2を介してサーバ10から受信した電力モードの移行指示に基づいて、稼動モードと、省電力モードとのいずれかに切り替える。
ここで、管理部10bは、電力モードの管理対象となる医用画像診断装置30が有する電源部から供給される電力のオン及びオフ、又は、電力レベルを管理して、当該医用画像診断装置30の電力モードの切り替えを行なう。また、管理部10bは、省電力モードが複数段階の省電力モードとなるように管理する。かかる管理を行なうための情報は、検査予約情報とともに、記憶部10aに格納されている。図4及び図5は、図3に示す記憶部が記憶する電源管理情報の一例を説明するための図である。
図4は、例えば、X線CT装置である医用画像診断装置30−1に設定されている第1レベルの省電力モード、第2レベルの省電力モード及び第3レベルの省電力モードを示している。第1レベルの省電力モードは、図4に示すように、「再構成エンジンを停止」する省電力モードである。ただし、「再構成エンジンを停止」とは、画像再構成部336のハードウェアに供給される電力を必ずしも完全に「オフ」にすることではない。図4に示す「再構成エンジンを停止」とは、画像再構成部336のメモリ上のデータを全てコンソール装置330のハードディスクに待避して、画像再構成部336のハードウェアに供給する電力を低減させることを意味する。或いは、図4に示す「再構成エンジンを停止」とは、画像再構成部336のメモリ上のデータをそのまま残したうえで、画像再構成部336のハードウェアに供給する電力を低減させることを意味する。
また、第2レベルの省電力モードは、図4に示すように、第1レベルの省電力モードに加えて「X線系を停止する」省電力モードである。ここで、「X線系を停止する」とは、例えば、X線管312aに供給する電力(フィラメント電流)を「オフ」にし、更に、X線管312aに取り付けられている冷却装置に供給する電力を「オフ」にすることを意味する。
また、第3レベルの省電力モードは、図4に示すように、第2レベルの省電力モードに加えて「検出系を停止する」省電力モードである。ここで、「検出系を停止する」とは、例えば、検出器313に接続されるヒーターに供給する電力を「オフ」にすることを意味する。
また、図5は、図4に示す各レベルの省電力モードに移行可能な条件(移行可能条件)と、各レベルの省電力モードからの回復に要する時間(回復時間)とを示している。図5に示す一例では、稼動モードから第1レベルの省電力モードへの移行可能条件が「再構成キューが完了」であることを示している。また、図5に示す一例では、第1レベルの省電力モードから稼動モードへの回復時間が「5分」であることを示している。
また、図5に示す一例では、稼動モードから第2レベルの省電力モードへの移行可能条件が「20分以内に検査予定無し」であることを示している。また、図5に示す一例では、第2レベルの省電力モードから稼動モードへの回復時間、又は、第2レベルの省電力モードから第1レベルの省電力モードへの回復時間が「10分」であることを示している。第2レベルの省電力モードの回復時間は、X線管312aのウォームアップに要する時間を含む時間である。
また、図5に示す一例では、稼動モードから第3レベルの省電力モードへの移行可能条件が「2時間以上検査予定無し」であることを示している。また、図5に示す一例では、第3レベルの省電力モードから稼動モードへの回復時間、又は、第3レベルの省電力モードから第2レベルの省電力モードへの回復時間が「1時間」であることを示している。第3レベルの省電力モードの回復時間は、検出器313のウォームアップに要する時間を含む時間である。
通信部10cは、図4及び図5に対応する電源管理情報を各医用画像診断装置30から取得し、記憶部10aに格納する。具体的には、通信部10cは、各医用画像診断装置30の管理者(検査技師)から図4及び図5に対応する電源管理情報を取得し、記憶部10aに格納する。
サーバ10の管理部10bは、電源管理情報として記憶部10aに格納された移行可能条件を参照して、各医用画像診断装置30に対して、該当するレベルの省電力モードへの移行を指示する。また、管理部10bは、省電力モードへの移行を、例えば、第1レベルから第2レベルへと、レベルを変更して行なっても良い。また、管理部10bは、検査予約時刻が近づく等により、現時点でのレベルの省電力モードの移行可能条件を満たさなくなった場合、当該レベルの省電力モードの解除を指示する。かかる場合、管理部10bは、省電力モードの解除を、例えば、第2レベルから第1レベルへと、レベルを変更して行なっても良い。
以下、X線CT装置である医用画像診断装置30−1に対して管理部10bが行なう管理について、具体的に説明する。例えば、管理部10bは、「次回検査開始時刻−再構成キュー完了時間」が5分未満である第1の場合、稼動モードに維持する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。
また、例えば、管理部10bは、「次回検査開始時刻−再構成キュー完了時間」が5分以上20分未満である第2の場合、稼動モードから第1レベルの省電力モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。そして、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の5分前に、第1レベルの省電力モードを解除して、稼動モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。第1レベルの省電力モードの解除は、再構成エンジンの再起動を意味する。
また、例えば、管理部10bは、「次回検査開始時刻−再構成キュー完了時間」が20分以上2時間未満である第3の場合、稼動モードから第2レベルの省電力モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。或いは、例えば、管理部10bは、稼動モードから第1レベルの省電力モードに移行し、その後、第1レベルの省電力モードから第2レベルの省電力モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。
そして、第3の場合、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の10分前に、第2レベルの省電力モードを解除して、稼動モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。或いは、第3の場合、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の10分前に、第2レベルの省電力モードを解除して、第1レベルの省電力モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。その後、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の5分前に、第1レベルの省電力モードを解除して、稼動モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。第2レベルの省電力モードから第1レベルの省電力モードへの移行は、X線系の再起動を意味する。
また、例えば、管理部10bは、「次回検査開始時刻−再構成キュー完了時間」が2時間以上である第4の場合、稼動モードから第3レベルの省電力モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。或いは、例えば、管理部10bは、稼動モードから第1レベルの省電力モードに移行し、その後、第1レベルの省電力モードから第2レベルの省電力モードに移行し、その後、第2レベルの省電力モードから第3レベルの省電力モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。
そして、第4の場合、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の1時間前に、第3レベルの省電力モードを解除して、稼動モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。或いは、第4の場合、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の1時間前に、第3レベルの省電力モードを解除して、第2レベルの省電力モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。その後、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の10分前に、第2レベルの省電力モードを解除して、第1レベルの省電力モードを稼動モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。その後、例えば、管理部10bは、次回検査開始時刻の5分前に、第1レベルの省電力モードを解除して、稼動モードに移行する指示を医用画像診断装置30−1に送出する。第3レベルの省電力モードから第2レベルの省電力モードへの移行は、検出系の再起動を意味する。
図6は、第1の実施形態に係るサーバの管理処理の概要を説明するための図である。サーバ10が有する管理部10bは、検査予約情報から医用画像診断装置30−1を用いた検査の予約時刻を抽出する。そして、管理部10bは、図4及び図5に例示した電源管理情報を参照して、図6に示すように、予約時刻に基づく再起動の指示を、医用画像診断装置30−1に送出する。かかる管理処理を、管理部10bは、各医用画像診断装置30に対して行なう。これにより、第1の実施形態に係るサーバ10は、管理システム1に含まれる複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)の電力モードの管理を一括して行なうことができる。
また、第1の実施形態では、各医用画像診断装置30の稼動モードから省電力モードへの切り替え、並びに、各医用画像診断装置30の省電力モードから稼動モードへの切り替えを、各医用画像診断装置30で推奨されている複数レベルの省電力モードで行なうことができる。このため、電源部から供給される電力が急激に変化することで、各医用画像診断装置30を構成する各機器に不要な故障が発生することを回避することができる。なお、第1の実施形態は、各医用画像診断装置30の省電力モードが1段階である場合であっても良い。
なお、X線系のウォームアップを含む再起動や、検出系のウォームアップを含む再起動を行なう際には、検査室周辺の状況確認を行なう必要がある。このため、第1の実施形態では、サーバ10は、再起動の指示を送出するとともに、電力モードの管理対象である医用画像診断装置30の操作者(検査技師等)の確認を得ることが必要となる。そこで、電力モードの管理対象となる医用画像診断装置30は、管理部10bから受信した稼動モードへの移行指示を承認した操作者が正規の操作者であると認証された場合に、当該移行指示を実行する。すなわち、電力モードの一括管理が行なわれる場合でも、電力モードの管理対象となる医用画像診断装置30は、従来のセキュリティシステムを解除しない。
図7は、第1の実施形態に係る管理システムで行なわれる認証処理の一例を示す図である。例えば、医用画像診断装置30−1の制御部338は、X線系の再起動指示を受信した場合、表示装置332に、図7の左図に示すGUIを表示させる。このGUIには、図7の左図に示すように、「X線系の再起動が必要です。再起動しますか?」との文字とともに、「OK」ボタン及び「Cancel」ボタンが表示される。ここで、X線系の再起動を承認した操作者が、入力装置331のマウスを操作して、カーソルを「OK」ボタン上に移動し、マウスをクリックした場合、制御部338の制御により、表示装置332は、図7の中図に示すように、ユーザ名及びパスワードを入力するためのGUIを表示する。
そして、制御部338は、操作者が入力したユーザ名及びパスワードが事前に登録されているユーザ名及びパスワードに合致している場合、X線系の再起動を承認した操作者が正規の操作者であると認証する。そして、制御部338の制御により、表示装置332は、図7の左図に示すように、「認証が成功しました。再起動します。」との文字を表示する。そして、制御部338は、電源部340を制御して、X線照射制御部311への電力の供給をオンにする。
図7に例示した認証処理を行なうことで、例えば、撮影開始時刻が若干遅れるために、再起動時間を若干遅らせたいという正規の操作者の要望に合わせて再起動処理を行なうことができる。また、図7に例示した認証処理を行なうことで、正規の操作者以外の人物が誤って再起動を承認することを防止することができる。
上述したように、第1の実施形態では、サーバ10が管理システム1に含まれる全ての医用画像診断装置群の電力モードの管理を、検査予約情報に基づいて、一括して行なう。
管理システム1に含まれる全ての電力モードを管理可能であることから、第1の実施形態に係るサーバ10は、予約に従った検査だけでなく、緊急の検査にも対応することが可能となる。すなわち、第1の実施形態に係るサーバ10は、消費電力低減と緊急対応とを両立することができる。この点については、第2の実施形態において詳細に説明する。
(第2の実施形態)
まず、第2の実施形態に係る管理システムの構成例について説明する。図8は、第2の実施形態に係る管理システムの構成例を説明するための図である。
図8に示すように、第2の実施形態に係る管理システム3は、図1に示す管理システム1と同様に、サーバ10と、クライアント端末20と、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)とを含み、各装置は、院内ネットワーク2により、直接的、又は間接的に相互に通信可能な状態となっている。なお、第2の実施形態においても、図8に示す各医用画像診断装置を、医用画像診断装置30と記載する場合がある。また、クライアント端末20は、第1の実施形態と同様、管理システム3に複数台設置される。
ここで、第2の実施形態に係る管理システム3に示す院内ネットワーク2は、院内LANとして機能するとともに、電話網としても機能する。そして、第2の実施形態に係る管理システム3は、図1の管理システム1と比較して、更に、救急専用電話40−1と、院内電話40−2〜40−5と、携帯端末40−6とを含む。救急専用電話40−1と、院内電話40−2〜40−5とは、有線により院内ネットワーク2と接続される。救急専用電話40−1は、救急要請を受け付ける救急センターの電話オペレーターが使用者である固定電話である。救急専用電話40−1は、公衆通信網4を介して、救急電話50と接続される。
また、院内電話40−2は、医師が使用者である固定電話であり、院内電話40−3は、救命室に設置された固定電話であり、院内電話40−4は、処置室に設置された固定電話であり、院内電話40−5は、ナースステーションに設置された固定電話である。また、携帯端末40−6は、無線により院内ネットワーク2と接続される。携帯端末40−6は、病院内で勤務する医師や検査技師、看護師に配布された無線端末であり、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)や、携帯電話である。
そして、図8に示すサーバ10は、図3に示すサーバ10と同様に構成される。すなわち、図8に示すサーバ10は、記憶部10aと、管理部10bと、通信部10cとを有する。第2の実施形態においても、管理部10bは、第1の実施形態で説明したように、管理システム3に含まれる全ての医用画像診断装置群の電力モードの管理を、検査予約情報に基づいて、一括して行なう。
そして、第2の実施形態に係る管理部10bは、更に、緊急検査の要求を受け付けた時点で、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)の全ての中で、省電力モードの医用画像診断装置に対して、稼動モードへと移行する指示を送出する。又は、第2の実施形態に係る管理部10bは、更に、緊急検査の要求を受け付けた時点で、一部の医用画像診断装置30の中で、省電力モードの医用画像診断装置に対して、稼動モードへと移行する指示を送出する。
なお、上記の「一部の医用画像診断装置」は、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)の中で予め設定された少なくとも1つの医用画像診断装置30である。又は、上記の「一部の医用画像診断装置」は、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)の中で緊急検査の要求に応じて指定された少なくとも1つの医用画像診断装置30である。
第2の実施形態においては、図8に示す電話群は、緊急検査の要求を受け付けるために、電話網として機能する院内ネットワーク2を介して管理システム3に組み込まれる。
すなわち、管理部10bは、救急電話50と連動して、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理を行なう。また、管理部10bは、院内電話40−1〜40−5と連動して、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理を行なう。院内電話40−1〜40−5は、院内ネットワーク2に有線接続された機器である。すなわち、管理部10bは、院内ネットワーク2に有線接続された機器と連動して、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理を行なう。また、管理部10bは、院内ネットワーク2に無線接続された無線端末(携帯端末40−6)と連動して、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理を行なう。管理部10bは、各電話に設定された操作情報を受信することで、緊急検査の要求を受け付ける。
以下、図9〜図11を用いて、第2の実施形態に係る管理部10bの処理を具体的に説明する。第2の実施形態に係る管理部を説明するための図である。
例えば、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理対象となる装置は、図9の(A)に示すように、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)の全てである。
或いは、例えば、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理対象となる装置は、図9の(B)に示すように、救急対応装置群として設定されている医用画像診断装置30−1(X線CT装置)、医用画像診断装置30−2(X線診断装置)及び医用画像診断装置30−3(MRI装置)である。なお、救急対応装置群以外の医用画像診断装置群は、例えば、検査予約対応用の医用画像診断装置群として設定される。
或いは、例えば、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理対象となる装置は、図9の(C)に示すように、緊急検査の要求を受け付けた医師が、患者の容態に基づいて指定した医用画像診断装置30−1(X線CT装置)及び医用画像診断装置30−2(X線診断装置)である。
図9の(A)及び図9の(B)に示す設定方法は、例えば、緊急検査の要求を受け付けた人物が、必要となる検査の種類を判断できない場合に適用される。また、図9の(C)に示す指定方法は、例えば、緊急検査の要求を受け付けた医師である場合に適用される。
例えば、図9の(A)に示す設定方法、又は、図9の(B)に示す設定方法が適用される一例を図10及び図11に示す。以下では、図9の(B)に示す設定方法が管理部10bに設定されている場合について説明する。図10では、救急電話50からの救急要請を救急専用電話40−1の電話オペレーターが受け付ける。電話オペレーターは、例えば、電話オペレーター用の卓に設けられたボタンを押下する。かかるボタンは、院内ネットワーク2に接続されており、ボタンが押下された旨の情報が、サーバ10の通信部10cにて受信される。
通信部10cは、オペレーター卓のボタンが押下された旨の情報を管理部10bに通知する。管理部10bは、通知された緊急検査の要求が、オペレーター卓のボタンが押下された旨の情報に基づくものであることから、省電力エネルギーへの移行対象の装置、すなわち、再起動対象の装置を、救急対応装置群であると判定する。そして、管理部10bは、自身が行なった電源管理の履歴から、或いは、救急対応装置群の各制御部に問い合わせを行なうことで、救急対応装置群の中で、例えば、医用画像診断装置30−1が省電力モードであると判定する。そして、サーバ10(管理部10b)は、図10に示すように、医用画像診断装置30−1に対して、救急要請による再起動の指示を送出する。
一方、図11では、入院患者の急変があった際に、例えば、看護師は、ナースステーションの院内電話40−5のボタンを押下する。看護師は、例えば、院内電話40−5のボタン「#」を押し、更に、「0」を押す。これにより、「#、0」が押下された旨の情報が、院内ネットワーク2を介して、サーバ10の通信部10cにて受信される。
管理部10bは、通知された緊急検査の要求が、「#、0」であることから、省電力エネルギーへの移行対象の装置を、救急対応装置群であると判定する。そして、管理部10bは、自身が行なった電源管理の履歴から、或いは、救急対応装置群の各制御部に問い合わせを行なうことで、救急対応装置群の中で、例えば、医用画像診断装置30−1が省電力モードであると判定する。そして、サーバ10(管理部10b)は、図11に示すように、医用画像診断装置30−1に対して、院内緊急連絡による再起動の指示を送出する。
なお、図10に示す変形例として、電話オペレーターは、救急専用電話40−1と接続されている救急電話50を院内電話40−2に転送する。院内電話40−2を使用する医師は、救急電話50の使用者から患者の容態を聞きだして、例えば、医用画像診断装置30−1(X線CT装置)及び医用画像診断装置30−2(X線診断装置)による検査が必要であると判断する。そして、医師は、例えば、院内電話40−2のボタン「#」を押し、更に、「1」及び「2」を押す。これにより、「#、1、2」が押下された旨の情報が、院内ネットワーク2を介して、サーバ10の通信部10cにて受信される。
管理部10bは、通知された緊急検査の要求が、「#、1、2」であることから、省電力エネルギーへの移行対象の装置を、医用画像診断装置30−1及び医用画像診断装置30−2であると判定する。そして、管理部10bは、自身が行なった電源管理の履歴から、或いは、救急対応装置群の医用画像診断装置30−1及び医用画像診断装置30−2それぞれの制御部に問い合わせを行なうことで、例えば、医用画像診断装置30−1が省電力モードであると判定する。そして、サーバ10(管理部10b)は、医用画像診断装置30−1に対して、救急要請による再起動の指示を送出する。
また、図11に示す変形例として、ナースステーションに設置された院内電話40−5の呼び出しにより、携帯端末40−6で救急呼び出しを受けた当直の医師は、患者の容態を聞きだして、例えば、医用画像診断装置30−1による検査が必要であると判断する。そして、医師は、例えば、携帯端末40−6のボタン「#」を押し、更に、「1」を押す。これにより、「#、1」が押下された旨の情報が、院内ネットワーク2を介して、サーバ10の通信部10cにて受信される。
管理部10bは、通知された緊急検査の要求が、「#、1」であることから、省電力エネルギーへの移行対象の装置を、医用画像診断装置30−1及び医用画像診断装置30−2であると判定する。そして、管理部10bは、自身が行なった電源管理の履歴から、或いは、救急対応装置群の医用画像診断装置30−1の制御部338に問い合わせを行なうことで、例えば、医用画像診断装置30−1が省電力モードであると判定する。そして、サーバ10(管理部10b)は、医用画像診断装置30−1に対して、救急要請による再起動の指示を送出する。
なお、上記の説明で記載したボタン操作は、あくまでも一例であり、緊急検査の要求の内容を管理部10bが判定するための操作は、管理システム3の管理者により任意に変更可能である。また、緊急検査の要求を行なうための装置は、例えば、ベッドサイドに配置されたナースコールのボタンや、ベッドサイドに配置された緊急検査用の専用ボタン、病室の壁に配置された緊急検査用の専用ボタンであっても良い。これらボタンも、院内ネットワーク2に有線接続された機器であり、管理部10bは、院内ネットワーク2に有線接続されたボタンと連動して、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理を行なう。また、緊急検査の要求を行なうための装置は、有線通信、又は、無線通信可能なクライアント端末20であっても良い。
ここで、緊急検査に対応するためには、速やかに稼動モードに移行可能であることが望ましい。そこで、第2の実施形態に係る管理部10bは、複数の医用画像診断装置(30−1、30−2、30−3、・・・、30−n)の全て、又は、一部の医用画像診断装置(例えば、救急対応装置群)の省電力モードのレベルを、所定時間内に稼動モードに移行可能なレベルに設定しても良い。例えば、管理部10bは、医用画像診断装置30−1、30−2、30−3の省電力モードのレベルを、10分以内に稼動モードに移行可能なレベル2までと設定する(図5を参照)。
次に、図12を用いて、第2の実施形態に係るサーバ10の処理について説明する。図12は、第2の実施形態に係るサーバの処理例を示すフローチャートである。
図12に示すように、第2の実施形態に係るサーバ10の管理部10bは、緊急検査の要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。ここで、緊急検査の要求を受け付けない場合(ステップS101否定)、管理部10bは、緊急検査の要求を受け付けるまで待機する。なお、管理部10bは、緊急検査の他に、第1の実施形態で説明した検査予約情報に基づく管理を並行して行なっている。
一方、緊急検査の要求を受け付けた場合(ステップS101肯定)、管理部10bは、緊急検査の要求に関する情報から判定した緊急対応用の医用画像診断装置群の電力モードを取得する(ステップS102)。そして、管理部10bは、取得した電力モードが全て稼動モードであるか否かを判定する(ステップS103)。ここで、取得した電力モードが全て稼動モードである場合(ステップS103肯定)、管理部10bは、ステップS101で受け付けた緊急対応の処理を終了する。なお、その後、管理部10bは、再度、ステップS101の判定を行なう。
一方、取得した電力モードが全て稼動モードで無かった場合(ステップS103否定)、管理部10bは、省電力モードの医用画像診断装置を稼動モードに移行する指示を送出し(ステップS104)、ステップS101で受け付けた緊急対応の処理を終了する。なお、その後、管理部10bは、再度、ステップS101の判定を行なう。
上述したように、第2の実施形態では、医用画像診断装置群全ての電力モードを管理する管理部10bを用いることで、緊急対応用の医用画像診断装置群を一括して稼動モードに移行させる。従って、第2の実施形態では、消費電力低減と緊急対応とを両立することができる。また、第2の実施形態では、管理システム3に電話網を組み込み、病院内の様々な医療従事者が電話網に接続される電話を利用して緊急検査の要求を行なうので、緊急対応用の医用画像診断装置群を簡易に一括して稼動モードに移行させることができる。ここで、緊急検査の要求をおこなうための機器(PCや携帯電話等)は、院内ネットワーク2に専用回線で接続されても良い。例えば、携帯端末40−6は、院内ネットワーク2にVPN(Virtual Private Network)経由で接続される場合であっても良い。かかる場合、管理部10bは、院内ネットワーク2に専用回線で接続された機器と連動して、緊急検査の要求に応じた電力モードの管理を行なうこととなる。VPN等の専用回線を用いることで、悪意のある第3者により緊急検査の要求が行なわれることを回避することができる。
また、第2の実施形態では、例えば、救急対応装置群の省電力モードを、10分以内に稼動モードに再起動可能なレベルに設定する。これにより、第2の実施形態では、例えば、救急対応装置群を速やかに再起動することができる。なお、レベル設定を行なう場合は、消費電力と緊急対応とのいずれかに重きを置くかで、任意のレベルに変更可能である。
なお、上記では、緊急検査の要求を受け付けた時点で電力モードを管理する装置が医用画像診断装置群である場合について説明した。ここで、通常、管理システム3(管理システム1)には、医用画像診断装置30が撮影した医用画像データに対して画像処理による解析を行なう画像処理装置が設置される。かかる画像処理装置は、例えば、画像処理用のワークステーションである。画像処理装置は、画像診断を行なわない場合には、通常、シャットダウンされていたり、スリープモード状態であったり、休止状態であったりする。かかる画像処理装置の再起動には、一般的なPCと比較して時間がかかる。
このため、緊急検査で撮影された医用画像データを用いた画像診断を速やかに行なうためには、稼動モードへと移行された医用画像診断装置が撮影した医用画像データの解析を行なう画像処理装置が、稼動可能な状態、すなわち、画像処理による解析可能な稼動モードであることが望ましい。
そこで、第2の実施形態の変形例に係る管理部10bは、緊急検査の要求を受け付けた時点で、稼動モードへと移行する指示を送出した医用画像診断装置が撮影した医用画像データの解析を行なう画像処理装置の電力モードが省電力モードである場合に、稼動モードに移行する指示を当該画像処理装置に送出する。図13は、第2の実施形態の変形例を説明するための図である。
例えば、サーバ10の管理部10bは、図13に示すように、救急要請による再起動の指示を、医用画像診断装置30−1に送出するとともに、医用画像診断装置30−1が撮影した医用画像データの解析を行なう画像処理装置60に対しても、救急要請による再起動の指示を送出する。これにより、画像処理装置60の制御部は、自装置の電源部を制御して、画像処理装置60の画像処理エンジンを再起動させる。
第2の実施形態の変形例では、電力モードの管理対象を、画像処理装置群にも拡げることで、緊急対応の検査を効率的に行なうことができる。
なお、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態では、管理システム1及び管理システム3の全体管理を行なうサーバ10が、システム内の医用画像診断装置群の電力モードの管理を行なう管理装置として機能する場合について説明した。しかし、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態は、システム内の医用画像診断装置群の電力モードの管理を行なう管理装置が、サーバ10とは独立して設置される場合であっても良い。
また、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態は、システム内の医用画像診断装置群の電力モードの管理を行なう管理装置の機能が、例えば、医用画像診断装置30−1に組み込まれる場合であっても良い。また、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態は、例えば、記憶部10aと管理部10bとが、別の装置に分散して設置される場合であっても良い。
すなわち、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態において図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の第1の実施形態及び第2の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
以上、説明したとおり、第1の実施形態及び第2の実施形態によれば、消費電力低減と緊急対応とを両立することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。