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JP6433799B2 - 気化装置の熱交換用液体調整方法、および水位計測ユニット - Google Patents
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気化装置の熱交換用液体調整方法、および水位計測ユニット Download PDF

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Description

本発明は、気化装置の熱交換用液体調整方法、および水位計測ユニットに関する。
従来、液化天然ガス等の低温液化ガスを気化させるための気化装置が知られている。このような気化装置の一例として、特許文献1には、多数本の伝熱管をパネル状に連結した複数の熱交換パネルと、各熱交換パネルの最下部に接続され各伝熱管へと液化天然ガスを流入させる下部ヘッダーと、各熱交換パネルの上部両側に配置され当該熱交換パネルの外表面に熱媒体としての海水を供給する複数のトラフと、を備えたオープンラック型気化装置が記載されている。特許文献1のオープンラック型気化装置では、下部ヘッダーに液化天然ガスが供給されるとともに、各トラフから各熱交換パネルの外表面に海水が供給される。これにより、伝熱管内を通過する液化天然ガスと当該伝熱管の外表面に沿って流れ落ちる海水との間で熱交換が行われる。そして、伝熱管内を通過する液化天然ガスが気化し、当該気化した液化天然ガスが天然ガスとして各伝熱管の最上部から取り出される。
特開2010−38363号公報
特許文献1のオープンラック型気化装置において、各トラフから各熱交換パネルの外表面に供給される海水の流量がばらつくと、各熱交換パネルにおける液化天然ガスの気化性能にばらつきが生じる。各熱交換パネルにおける液化天然ガスの気化性能にばらつきが生じると、オープンラック型気化装置における天然ガスの安定供給が困難となる可能性がある。各熱交換パネルにおける液化天然ガスの気化性能のばらつきを抑える方法としては、流量計等を用いてトラフへ供給される海水の流量を計測しつつ、当該流量を調整する方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、各トラフから各熱交換パネルへと供給される海水の流量を精度良く調整することが困難である。このため、各熱交換パネルにおける液化天然ガスの気化性能のばらつきを精度良く抑えることが困難である。
本発明は、上記の観点からなされたものであり、その目的は、気化性能のばらつきを精度良く抑えることができる気化装置の熱交換用液体調整方法、および水位計測ユニットを提供することにある。
本発明に係る気化装置の熱交換用液体調整方法は、液状の液化ガスが導入される複数の気化管が並んで構成される複数の気化管パネルと、熱交換用液体が導入されるとともに前記複数の気化管が並ぶ方向に延びるように前記各気化管パネルに沿って配置されたトラフ本体、および前記トラフ本体のうち前記気化管パネル側に位置する一端から当該気化管パネル側に延びるトラフエッジを有する複数のトラフと、を備える気化装置の熱交換用液体調整方法であって、前記各トラフにおける前記熱交換用液体の水位を計測する計測工程と、前記計測工程において計測した前記各トラフにおける前記水位同士を比較する比較工程と、前記比較工程において前記各トラフにおける前記水位同士の差が所定の範囲外であった場合に、当該差が前記所定の範囲内に収まるように前記各トラフの前記トラフ本体に対する前記熱交換用液体の流量を調整する調整工程と、を含む。
上記の気化装置の熱交換用液体調整方法では、各トラフにおける熱交換用液体の水位同士が所定の範囲内に収まるように各トラフへの熱交換用液体の流量を調整する。これにより、各トラフから各気化管パネルへの熱交換用液体の流量を平準化し、当該各気化管パネルにおける液化ガスの気化性能のばらつきを精度良く抑えることができる。
また、前記計測工程では、前記各トラフの前記トラフエッジ上を流れる前記熱交換用液体の水位を計測することが好ましい。
トラフ本体に導入された熱交換用液体は、トラフエッジ上を当該トラフエッジの表面に沿って気化管パネルに向けて流出することになる。このため、トラフエッジ上においては、熱交換用液体の水面が波打つ可能性は低い。上記の気化装置の熱交換用液体調整方法では、熱交換用液体の水面が波打つ可能性が低いトラフエッジ上において当該熱交換用液体の水位を計測するため、当該水位を正確に計測することができる。
また、前記計測工程では、前記各トラフの長さ方向における複数の箇所のそれぞれにおいて前記トラフエッジ上を流れる前記熱交換用液体の水位を計測し、前記比較工程では、前記計測工程において計測した前記各トラフの前記複数の箇所のそれぞれにおける前記水位の平均値を算出するとともに、前記各トラフにおける前記平均値同士を比較し、前記調整工程では、前記比較工程において前記各トラフの前記平均値同士の差が所定の範囲外であった場合に、当該差が前記所定の範囲内に収まるように前記各トラフの前記トラフ本体に対する前記熱交換用液体の流量を調整することが好ましい。
上記の気化装置の熱交換用液体調整方法では、各トラフの長さ方向における複数の箇所のそれぞれにおいてトラフエッジを流れる熱交換用液体の水位の平均値を算出することにより、各トラフから各気化管パネルへの熱交換用液体の流量を精度良く推定することができる。そして、各トラフにおける前記平均値同士が所定の範囲内に収まるように各トラフへの熱交換用液体の流量を調整することにより、各気化管パネルにおける液化ガスの気化性能のばらつきをより精度良く抑えることができる。
また、前記計測工程では、前記トラフエッジ上に配置されるとともに当該トラフエッジに対して非接触で2点間の距離を計測可能な距離計を用いて、前記各トラフにおける前記水位を計測することが好ましい。
上記の気化装置の熱交換用液体調整方法では、気化装置が比較的狭いスペースに配置された場合であっても、トラフエッジ上を流れる熱交換用液体の水位を容易に計測することができる。トラフエッジ上を流れる熱交換用液体の水位を計測するには、例えばトラフエッジの上方から直尺を挿入しつつ当該直尺の先端をトラフエッジに接触させ、当該直尺に付された目盛りを直接読み取ることにより前記水位を計測する方法が考えられる。しかしながら、気化装置が比較的狭いスペースに配置された場合、トラフエッジの上方から当該直尺を挿入し難い上に、当該狭いスペースにおいて直尺に付された目盛りを直接読み取ることが困難である。そこで、上記の気化装置の熱交換用液体調整方法では、トラフエッジに対して非接触で2点間の距離を計測可能な距離計がトラフエッジ上に配置されているため、気化装置が比較的狭いスペースに配置された場合であっても容易に測定が可能となる。
本発明に係る水位計測ユニットは、液状の液化ガスが導入される複数の気化管が並んで構成される気化管パネルと、熱交換用液体が導入されるとともに前記複数の気化管が並ぶ方向に延びるように前記気化管パネルに沿って配置されたトラフ本体、および前記トラフ本体のうち前記気化管パネル側に位置する一端から当該気化管パネル側に延びるトラフエッジを有するトラフと、を備える気化装置において前記トラフにおける前記熱交換用液体の水位を計測する水位計測ユニットであって、前記トラフエッジ上に配置された台状部材と、前記台状部材に支持されており前記水位を計測する距離計と、を備える。
上記の水位計測ユニットでは、トラフエッジ上に台状部材を配置し、当該台状部材に距離計を支持させることにより、トラフにおける熱交換用流体の水位を計測することができる。
また、前記台状部材は、前記トラフエッジ上に配置された一対の脚部と、前記一対の脚部に架渡されており前記距離計を支持する台部と、を有することが好ましい。
上記の水位計測ユニットでは、一対に脚部に架渡された台部が距離計を支持することにより、当該距離計が台部の下方においてトラフエッジ上を流れる熱交換用流体に接触してしまうことを抑止できる。
また、前記一対の脚部は、前記トラフ本体の上端から前記トラフエッジに亘る範囲で窪む窪み部を有しており、当該窪み部が前記トラフ本体の側壁における上端及び前記トラフエッジの縁に接するように当該トラフエッジ上に配置されていることが好ましい。
上記の水位計測ユニットでは、一対の脚部を窪み部がトラフエッジの外縁に接するように配置することにより、台状部材をトラフエッジ上に安定して配置することが可能となる。
本発明によれば、気化性能のばらつきを精度良く抑えることができる気化装置の熱交換用液体調整方法、および水位計測ユニットが提供される。
本実施形態に係る気化装置、水位計測ユニット、および制御装置の概略構成図であって、気化管が並ぶ方向と直交する方向から見た図である。 本実施形態に係る気化装置、水位計測ユニット、および制御装置の概略構成図であって、気化管が並ぶ方向から見た図である。 本実施形態に係る気化装置および水位計測ユニットの要部を示す概略斜視図である。 本実施形態に係る水位計測ユニットの要部を示す概略斜視図である。 各トラフに対する海水の分散調整方法を示すフローチャートである。 本実施形態に係る水位計測ユニットの変形例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本実施形態を説明するために必要な主要部材を簡略化して示したものである。
図1および図2には、液状の液化ガスを気化させる気化装置X1を示す。気化装置X1は、気化管パネル2と、トラフ3と、海水流入管4と、分散弁5と、を備えている。
気化管パネル2は、液状の低温液化ガスと熱交換用液体との間で熱交換を行わせるパネルである。気化管パネル2は、互いの外側面が対向するように並ぶ多数の気化管パネルを含んでおり、図2には、多数の気化管パネルのうち第1気化管パネル2aおよび第2気化管パネル2bのみを示している。
気化管パネル2は、複数の気化管21と、下部ヘッダー22と、上部ヘッダー23と、を有している。複数の気化管21は、垂直方向に延びており、一方向に並んでいる。下部ヘッダー22は、複数の気化管21が並ぶ一方向に延びており、各気化管21の下端に接続されている。上部ヘッダー23は、複数の気化管21が並ぶ一方向に延びており、各気化管21の上端に接続されている。第1気化管パネル2aと第2気化管パネル2bとは、複数の気化管21が並ぶ一方向と直交する方向に並んでいる。
本実施形態では、気化管パネル2の下部ヘッダー22には、液状の低温液化ガスとして液化天然ガス(LNG)が導入される。下部ヘッダー22に導入されたLNGは、各気化管21の下端から当該各気化管21に導入される。そして、各気化管21において、当該各気化管21に導入されたLNGと当該各気化管21の外表面を流れる熱交換用液体との間で熱交換が行われることによって、LNGが気化されて天然ガス(NG)となる。このようにしてLNGが気化されたNGは、各気化管21の上端から上部ヘッダー23へと流れ、当該上部ヘッダー23から取り出される。なお、気化管パネル2に導入される低温液化ガスは、LNGに限らず、例えば液化石油ガスまたは液体窒素等であってもよい。
トラフ3は、各気化管21の外表面に熱交換用液体を供給する役割を有する。本実施形態では、熱交換用液体として海水が用いられる。なお、熱交換用液体は、海水でなくともよく、熱交換によって液状の液化ガスを気化させることが可能な液体であればよい。
トラフ3は、複数の気化管21が並ぶ方向に延びており、少なくとも第1トラフ3aと、第2トラフ3bと、第3トラフ3cと、を含んでいる。第1トラフ3aは、第1気化管パネル2aのうち第2気化管パネル2bの反対側の外側面に沿って配置されている。第2トラフ3bは、第1気化管パネル2aと第2気化管パネル2bとの間において、当該気化管パネル2a,2bの外側面に沿って延びるように配置されている。第3トラフ3cは、第2気化管パネル2bのうち第1気化管パネル2aの反対側の外側面に沿って配置されている。各トラフ3a〜3cは、各気化管21の上端側に設けられている。なお、本実施形態では、気化装置X1が3つのトラフ3a〜3cを備えている例について説明するが、トラフ3の個数は気化管パネル2の枚数に応じて適宜変更可能である。
海水流入管4は、各トラフ3a〜3cに海水を導入する管である。海水流入管4は、海水が流入する本管41と、当該本管41から分岐しており本管41に流入した海水を各トラフ3a〜3cへ導入する分岐管42と、を有している。分岐管42は、第1トラフ3aに接続された第1分岐管42aと、第2トラフ3bに接続された第2分岐管42bと、第3トラフ3cに接続された第3分岐管43cと、を含んでいる。本実施形態では、各分岐管42a〜42cは、各トラフ3a〜3cの下面に接続されることにより、当該トラフ本体31に海水を導入する。なお、各分岐管42a〜42cは、各トラフ3a〜3cの上方から当該各トラフ3a〜3cに海水を導入するように構成されていてもよい。
分散弁5は、各分岐管42a〜42cから各トラフ3a〜3cに導入される海水の流量を調整する弁である。分散弁5は、第1分岐管42aに設けられた第1分散弁5aと、第2分岐管42bに設けられた第2分散弁5bと、第3分岐管43cに設けられた第3分散弁5cと、を含んでいる。気化装置X1では、各分散弁5a〜5cの開度を変更することによって各トラフ3a〜3cに導入される海水の流量を調整し、これにより各気化管パネル2a,2bの外側面に供給される海水の流量を調整することができる。
ここで、トラフ3は、トラフ本体31と、トラフエッジ32と、を有している。
トラフ本体31には、海水流入管4から海水が導入される。トラフ本体31は、下方に向かって凹んだ凹形状をなしている。これにより、トラフ本体31には、当該トラフ本体31に導入された海水が一時的に貯留される。
トラフエッジ32は、トラフ本体31のうち気化管パネル2側の側壁の上端から当該気化管パネル2側に延びている。具体的に、第1トラフ3aにおけるトラフエッジ32は、トラフ本体31のうち第1気化管パネル2a側の側壁の上端から、当該第1気化管パネル2a側に向かって下方に傾斜するように延びている。第2トラフ3bにおけるトラフエッジ32は、トラフ本体31のうち第1気化管パネル2a側の側壁の上端から、当該第1気化管パネル2a側に向かって下方に傾斜するように延びており、トラフ本体31のうち第2気化管パネル2b側の側壁の上端から、当該第2気化管パネル2b側に向かって下方に傾斜するように延びている。第3トラフ3cにおけるトラフエッジ32は、トラフ本体31のうち第2気化管パネル2b側の側壁の上端から、当該第2気化管パネル2b側に向かって下方に傾斜するように延びている。
各トラフ3a〜3cのトラフ本体31に導入された海水は、トラフエッジ32上を当該トラフエッジ32の表面に沿って流れ、気化管パネル2a,2bの外側面へと流れ落ちる。これにより、各気化管21の外表面に海水が供給され、当該各気化管21においてLNGと海水との間で熱交換が行われる。なお、本実施形態では、第1トラフ3aのトラフ本体31のうち第1気化管パネル2aとは反対側の側壁は、第1気化管パネル2a側の側壁よりも高く設定されている。また、第3トラフ3cのトラフ本体31のうち第2気化管パネル2bとは反対側の側壁は、第2気化管パネル2b側の側壁よりも高く設定されている。
気化装置X1における各トラフ3a〜3cのトラフエッジ32上には、水位計測ユニットY1が設けられている。第1トラフ3aにおいては、第1気化管パネル2a側に延びるトラフエッジ32上に複数(図例では3つ)の水位計測ユニットY1が設けられており、第3トラフ3cにおいては、第2気化管パネル2b側に延びるトラフエッジ32上に複数(図例では3つ)の水位計測ユニットY1が設けられている。また、第2トラフ3bにおいては、第1気化管パネル2a側にのびるトラフエッジ32および第2気化管パネル2b側に延びるトラフエッジ32のそれぞれの上に複数(図例では3つ)の水位計測ユニットY1が設けられている。各水位計測ユニットY1は、各トラフ3a〜3cの長さ方向における一端部33、他端部34、および中間部35の3箇所にそれぞれ配置されている。なお、各トラフ3a〜3cに設けられる水位計測ユニットY1の個数や配置箇所は任意であって、気化装置X1の使用態様に応じて適宜変更することができる。
図3および図4に示すように、水位計測ユニットY1は、台状部材6と、距離計7と、を有している。
台状部材6は、一対の脚部である第1脚部61および第2脚部62と、台部63と、を有している。
第1脚部61および第2脚部62は、当該第1脚部61および第2脚部62の下端が窪むように形成された第1窪み部61aおよび第2窪み部62aをそれぞれ有している。第1窪み部61aおよび第2窪み部62aは、トラフ本体31の上端からトラフエッジ32に亘る範囲で窪んでいる。具体的に、トラフ本体31の側壁の上端は、当該トラフ本体31の外側に反っており、トラフエッジ32が当該上端に滑らかに連続して下方へ傾斜している。これにより、トラフ3の縁は、トラフ本体31の側壁の上端からトラフエッジ32にかけて上方に突出する曲線状をなしており、第1窪み部61aおよび第2窪み部62aが当該曲線に沿って窪んでいる。第1脚部61および第2脚部62は、第1窪み部61aおよび第2窪み部62aがトラフ本体31の側壁の上端およびトラフエッジ32の縁に接するように配置されている。
台部63は、第1脚部61の上端と第2脚部62の上端とに架渡されている。これにより、台部63は、第1窪み部61aと第2窪み部62aとの間に位置するトラフエッジ32上に位置しており、当該トラフエッジ32と台部63との間に空隙が設けられている。台部63は、トラフ3の長さ方向に延びる矩形状をなしている。なお、台部63の形状は矩形状に限らず、水位計測ユニットY1の使用態様に応じて適宜変更可能である。
距離計7は、台状部材6の台部63に支持されている。距離計7は、当該距離計7の下方に位置するトラフエッジ32上を流れる海水の水位を当該トラフエッジ32に対して非接触の状態で計測可能である。本実施形態では、距離計7は、超音波によって2点間の距離を計測可能な超音波距離計である。この超音波距離計にて海水の水位を計測する際には、まず海水が流れていない状態のトラフエッジ32において当該超音波距離計のゼロ点数値を計測する。そして、トラフエッジ32上に海水が流れている状態で計測した数値から前記ゼロ点数値を差し引くことにより、トラフエッジ32上を流れる海水の水位を計測する。なお、距離計7は、超音波距離計に限らず、光学式やレーザー光線式等の距離計であってもよい。
なお、本実施形態では、水位計測ユニットY1の距離計7は、トラフエッジ32上を流れる海水の水位を計測するが、これに限らず、トラフ本体31における海水の水位を計測してもよい。すなわち、水位計測ユニットY1の距離計7は、トラフ3のいずれかの箇所における海水の水位を計測可能であればよい。
例えば、距離計7がトラフ本体31における海水の水位を計測する場合、図6に示すように、台状部材6は、トラフ3の両トラフエッジ32に架渡されるように配置される。具体的には、図6では、第1脚部61が一方のトラフエッジ32上に配置されるとともに、第2脚部62が他方のトラフエッジ上に配置されており、これにより台部63がトラフ本体31の上方に位置する。そして、台部63に支持された距離計7が当該距離計7の下方に位置するトラフ本体31における海水の水位を計測する。
また、本実施形態では、トラフ3の両トラフエッジ32に水位計測ユニットY1が個別に設けられているが、これに限らない。例えば、単一の台状部材6をトラフ3の両トラフエッジ32に架渡されるように配置し、当該台状部材6における両トラフエッジ32上の部位に距離計7を個別に取り付けてもよい。このような場合、単一の台状部材6と2つの距離計7とから構成される単一の水位計測ユニットY1によって、トラフ3の両トラフエッジ32上を流れる海水の水位を計測することができる。
なお、本実施形態では、水位計測ユニットY1は、各気化管パネル2a,2bとは離間して配置されているが、これに限らない。水位計測ユニットY1は、例えば台状部材6が各気化管パネル2a,2bの外側面に寄りかかるように配置されてもよい。このように台状部材6を各気化管パネル2a,2bの外側面に寄りかからせることにより、水位計測ユニットY1をトラフエッジ32上に安定して保持させることができる。
また、本実施形態では、トラフエッジ32上を流れる海水の水位を計測するために当該トラフエッジ32上に水位計測ユニットY1を配置したが、例えば直尺によって当該水位を計測可能であれば、水位計測ユニットY1はなくともよい。
また、水位計測ユニットY1には、例えば棒状部材が取り付けられていてもよい。棒状部材を操作し、水位計測ユニットY1をトラフエッジ32上において移動させることにより、1つの水位計測ユニットY1によってトラフエッジ32上における複数個所の海水の水位を計測することができる。
また、水位計測ユニットY1は、データロガーに接続されていてもよい。水位計測ユニットY1がデータロガーに接続されることにより、当該水位計測ユニットY1における計測値を保存することができる。
ここで、図1および図2には、水位計測ユニットY1において計測された各トラフ3a〜3cにおけるトラフエッジ32上を流れる海水の水位に応じて、各分散弁5a〜5cの開度を調整する制御を行う制御装置Z1を示す。制御装置Z1は、図略のCPU、ROM、RAM等からなるMPUや外部機器との入出力インターフェース等のハードウェアから構成されている。
制御装置Z1は、受付部100と、平均算出部200と、比較部300と、分散調整部400と、を機能的に有している。これらの機能は、例えばソフトウェアの指令に基づき上記の各種ハードウェアによって実現される。
受付部100は、各トラフ3a〜3cのトラフエッジ32上に配置された水位計測ユニットY1において計測された海水の水位の計測値を受け付ける。
平均算出部200は、受付部100において受け付けた計測値からトラフ3a〜3cごとにトラフエッジ32上を流れる海水の水位の平均値を算出する。
比較部300は、平均算出部200において算出された各トラフ3a〜3cにおける平均値を比較する。具体的に、比較部300は、各トラフ3a〜3cにおける平均値が所定範囲内に収まっているか否かを判定し、当該判定結果を分散調整部400に送る。
分散調整部400は、比較部300から受けた判定結果に応じて、各分散弁5a〜5cの開度を調整する制御を行う。
なお、本実施形態では、制御装置Z1はなくともよく、当該制御装置Z1が果たす機能を人的に行ってもよい。この場合、例えば水位計測ユニットY1にアンプを接続し、当該アンプに水位計測ユニットY1の計測値を表示する。そして、表示された計測値を確認した使用者は、当該計測値から各トラフ3a〜3cのトラフエッジ32上を流れる海水の水位の平均値を直接的に算出する。そして、算出した各トラフ3a〜3cにおける平均値同士を比較し、当該比較結果を基に各分散弁5a〜5cの開度を手動で調整する。
次に、図5のフローチャートを参照しつつ、気化装置X1の各トラフ3a〜3cに対する海水の分散調整方法について説明する。
1)計測工程
まず、気化装置X1を起動するに際して、各分散弁5a〜5cを所定の開度にて開くことにより、各分岐管42a〜42cから各トラフ3a〜3cに対する海水の供給を開始する。そして、前記海水の供給から一定時間が経過し、各トラフ3a〜3cのトラフエッジ32から各気化管パネル2a,2bの外側面に海水が供給されている状態において、水位計測ユニットY1によって各トラフ3a〜3cの一端部33、他端部34、および中間部35におけるトラフエッジ32上を流れる海水の水位を計測する(ステップST1)。なお、この海水の水位は、ある時点において水位計測ユニットY1が計測した値であってもよいし、ある期間において水位計測ユニットY1が複数回計測した値の平均値であってもよい。そして、海水の水位を計測した水位計測ユニットY1は、当該計測値を受付部100へと送る。
2)比較工程
平均算出部200は、受付部100が受けた水位計測ユニットY1における計測値から、各トラフ3a〜3cにおいてトラフエッジ32上を流れる海水の水位の平均値を算出する(ステップST2)。本実施形態では、平均算出部200は、第1トラフ3aに設けられた3つの水位計測ユニットY1における計測値の和を3で除することにより、当該第1トラフ3aのトラフエッジ32上を流れる海水の水位の平均値を算出する。また、第2トラフ3bに設けられた6つの水位計測ユニットY1における計測値の和を6で除することにより、当該第2トラフ3bのトラフエッジ32上を流れる海水の水位の平均値を算出する。また、第3トラフ3cに設けられた3つの水位計測ユニットY1における計測値の和を3で除することにより、当該第3トラフ3cのトラフエッジ32上を流れる海水の水位の平均値を算出する。
比較部300は、平均算出部200において算出された各トラフ3a〜3cにおける平均値同士を比較し、当該平均値同士の差が所定の範囲内であるか否かを判定する(ステップST3)。本実施形態では、制御装置Z1のROMには、各トラフ3a〜3cのトラフエッジ32上を流れる海水の水位の適切な数値範囲が記録されている。そして、比較部300は、各トラフ3a〜3cにおける平均値が前記数値範囲内に収まっているか否かを判定する。なお、前記適切な数値範囲は、例えば各トラフ3a〜3cにおける平均値同士をさらに平均した数値に対して±10mmの範囲に設定することができる。各トラフ3a〜3cにおける平均値のいずれかが前記数値範囲内に収まっていないと判定された場合(ステップST3にてNO)、比較部300は、分散調整部400に当該判定結果を送る。一方、各トラフ3a〜3cにおける平均値の全てが前記数値範囲内に収まっていると判定された場合(ステップST3にてYES)、海水の分散調整を終了し、各分散弁5a〜5cの開度を気化装置X1の起動開始時における開度にて維持する。
3)調整工程
ステップST3にてNOと判定され、比較部300から判定結果を受けた分散調整部400は、当該判定結果に基づいて各分散弁5a〜5cの開度を調整する制御を行い、これにより各トラフ3a〜3cへの海水の流量を調整する(ステップST4)。例えば、ステップST3にて第1トラフ3aにおける平均値のみがROMに記憶された数値範囲を超えていると判定された場合、当該判定結果を受けた分散調整部400は、第1分散弁5aの開度を調整する制御を行うことにより第1トラフ3aに流入する海水の流量を減らす。そして、ステップST4にて各トラフ3a〜3cへの海水の流量を調整した後、ステップST1〜ST3を繰り返し、ステップST3にて各トラフ3a〜3cにおける平均値が前記数値範囲内に収まっていると判定されることにより海水の分散調整が終了する。なお、分散調整部400を設けることなく各トラフ3a〜3cへの海水の流量を手動で調整する場合には、例えば、平均算出部200において算出された各トラフ3a〜3cにおける平均値をモニター等に表示し、当該表示を確認した作業者が各分散弁5a〜5cの開度を調整してもよい。この場合、作業者は、モニター等に表示された各トラフ3a〜3cにおける平均値が所定の数値範囲内に収まるまで各分散弁5a〜5cの開度の調整を繰り返し、当該平均値が所定の数値範囲内に収まった時点で作業を終了する。
このように、気化装置X1の海水分散調整方法では、各トラフ3a〜3cにおける海水の水位同士が所定の範囲内に収まるように各トラフ3a〜3cへの海水の流量を調整する。これにより、各トラフ3a〜3cから各気化管パネル2a,2bへの海水の流量を平準化し、当該各気化管パネル2a,2bにおけるLNGの気化性能のばらつきを精度良く抑えることができる。
さらに、気化装置X1の海水分散調整方法では、トラフ3のうち熱交換用液体の水面が波打つ可能性が低いトラフエッジ32上において当該熱交換用液体の水位を計測するため、当該水位を正確に計測することができる。
さらに、気化装置X1の海水分散調整方法では、各トラフ3a〜3cの長さ方向における複数の箇所のそれぞれにおいてトラフエッジ32を流れる海水の水位の平均値を算出する。これにより、各トラフ3a〜3cから各気化管パネル2a,2bへの海水の流量を精度良く推定することができる。そして、各トラフ3a〜3cにおける平均値同士が所定の範囲内に収まるように各トラフ3a〜3cへの海水の流量を調整することにより、各気化管パネル2a,2bにおけるLNGの気化性能のばらつきをより精度良く抑えることができる。
さらに、気化装置X1の海水分散調整方法では、トラフエッジ32に対して非接触で2点間の距離を計測可能な距離計7がトラフエッジ32上に配置されており、当該距離計7によってトラフエッジ32上を流れる海水の水位が計測される。このため、例えばトラフエッジ32の上方から直尺を挿入する必要がなく、当該直尺に付された目盛りを直接読み取る必要もないため、気化装置X1が比較的狭いスペースに配置された場合であってもトラフエッジ32上の海水の水位を容易に計測することができる。
また、水位計測ユニットY1では、トラフエッジ32上に台状部材6を配置し、当該台状部材6に距離計7を支持させることにより、トラフ3における海水の水位を容易に計測することができる。
さらに、水位計測ユニットY1では、一対に第1脚部61および第2脚部62に架渡された台部63が距離計7を支持することにより、当該距離計7が台部63の下方においてトラフエッジ32上を流れる海水に接触してしまうことを抑止できる。
さらに水位計測ユニットY1では、一対の第1脚部61および第2脚部62を第1窪み部61aおよび第2窪み部62aがトラフ本体31の側壁における上端及びトラフエッジ32の縁に接するように配置することにより、台状部材6をトラフエッジ32上に安定して配置することが可能となる。
以上説明した本実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記の実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本実施形態では、平均算出部200がトラフ3a〜3cごとにトラフエッジ32上を流れる海水の水位の平均値を算出し、当該平均値同士を比較することにより各トラフ3a〜3cへの海水の流量を調整したが、これに限らない。例えば、トラフ3a〜3cごとに中間部35のトラフエッジ32上を流れる海水の水位を計測し、当該計測値同士を比較することにより各トラフ3a〜3cへの海水の流量を調整してもよい。この場合、各トラフ3a〜3cに設けられる水位計測ユニットY1の個数を削減することができるとともに、平均算出部200が不要となる。
また、本実施形態では、台状部材6が第1脚部61、第2脚部62、および台部63を有しているが、これに限らない。台状部材6は、距離計7を安定して支持することができれば、どのような形状であってもよい。
X1 気化装置
Y1 水位計測ユニット
2 気化管パネル
21 気化管
3 トラフ
31 トラフ本体
32 トラフエッジ
33 一端部
34 他端部
35 中間部
6 台状部材
61 第1脚部
61a 第1窪み部
62 第2脚部
62a 第2窪み部
63 台部
7 距離計

Claims (7)

  1. 液状の液化ガスが導入される複数の気化管が並んで構成される複数の気化管パネルと、
    熱交換用液体が導入されるとともに前記複数の気化管が並ぶ方向に延びるように前記各気化管パネルに沿って配置されたトラフ本体、および前記トラフ本体のうち前記気化管パネル側に位置する一端から当該気化管パネル側に延びるトラフエッジを有する複数のトラフと、を備える気化装置の熱交換用液体調整方法であって、
    前記各トラフにおける前記熱交換用液体の水位を計測する計測工程と、
    前記計測工程において計測した前記各トラフにおける前記水位同士を比較する比較工程と、
    前記比較工程において前記各トラフにおける前記水位同士の差が所定の範囲外であった場合に、当該差が前記所定の範囲内に収まるように前記各トラフの前記トラフ本体に対する前記熱交換用液体の流量を調整する調整工程と、を含む気化装置の熱交換用液体調整方法。
  2. 前記計測工程では、前記各トラフの前記トラフエッジ上を流れる前記熱交換用液体の水位を計測する、請求項1に記載の気化装置の熱交換用液体調整方法。
  3. 前記計測工程では、前記各トラフの長さ方向における複数の箇所のそれぞれにおいて前記トラフエッジ上を流れる前記熱交換用液体の水位を計測し、
    前記比較工程では、前記計測工程において計測した前記各トラフの前記複数の箇所のそれぞれにおける前記水位の平均値を算出するとともに、前記各トラフにおける前記平均値同士を比較し、
    前記調整工程では、前記比較工程において前記各トラフの前記平均値同士の差が所定の範囲外であった場合に、当該差が前記所定の範囲内に収まるように前記各トラフの前記トラフ本体に対する前記熱交換用液体の流量を調整する、請求項2に記載の気化装置の熱交換用液体調整方法。
  4. 前記計測工程では、前記トラフエッジ上に配置されるとともに当該トラフエッジに対して非接触で2点間の距離を計測可能な距離計を用いて、前記各トラフにおける前記水位を計測する、請求項2または3に記載の気化装置の熱交換用液体調整方法。
  5. 液状の液化ガスが導入される複数の気化管が並んで構成される気化管パネルと、熱交換用液体が導入されるとともに前記複数の気化管が並ぶ方向に延びるように前記気化管パネルに沿って配置されたトラフ本体、および前記トラフ本体のうち前記気化管パネル側に位置する一端から当該気化管パネル側に延びるトラフエッジを有するトラフと、を備える気化装置において前記トラフにおける前記熱交換用液体の水位を計測する水位計測ユニットであって、
    前記トラフエッジ上に配置された台状部材と、
    前記台状部材に支持されており前記水位を計測する距離計と、を備える水位計測ユニット。
  6. 前記台状部材は、前記トラフエッジ上に配置された一対の脚部と、前記一対の脚部に架渡されており前記距離計を支持する台部と、を有する、請求項5に記載の水位計測ユニット。
  7. 前記一対の脚部は、前記トラフ本体の上端から前記トラフエッジに亘る範囲で窪む窪み部を有しており、当該窪み部が前記トラフ本体の側壁における上端及び前記トラフエッジの縁に接するように当該トラフエッジ上に配置されている、請求項6に記載の水位計測ユニット。
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