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JP6435214B2 - 梯子昇降装置 - Google Patents
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Description

本発明は、車両に搭載された梯子の昇降を行う梯子昇降装置に関し、更に詳しくは、作業者の人数に応じて梯子の降下状態を選択することを可能にし、梯子搬送時の作業性を改善するようにした梯子昇降装置に関する。
救助工作車や消防自動車等の車両の上部には、三連梯子やかぎ付き梯子等の梯子が搭載されている。このように梯子は、緊急の際などに車両から降ろされ、現場に運ばれて使用され、使用後には車両の上部に戻される。
従来、車両に搭載された梯子の昇降を行う梯子昇降装置として、車両の上部に設置された架台と、通常は架台上に位置して梯子を搭載するラダーフレームとを有し、そのラダーフレームを旋回機構やガイド機構により車両後方側へ移動させ、作業者の手が届く範囲においてラダーフレームを傾斜させた状態で保持する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような梯子昇降装置を備えた車両では、ラダーフレームを車両後方側において傾斜させた状態で作業者がラダーフレームから梯子を取り外し、その梯子を現場に搬送する。例えば、二人の作業者により搬送作業を行う場合、一方の作業者が梯子の一端を持って該梯子をラダーフレーム上でスライドさせながら引き出した後、他方の作業者が梯子の他端を持ち、これら二人の作業者で梯子を搬送することになる。
ところが、緊急を要する場合においては十分な作業者を確保することができず、一人の作業者が梯子をラダーフレームから降ろして搬送することが求められる場合がある。このような場合、一人の作業者が梯子を一旦地面に下し、その状態から梯子に付設されたキャスターを利用して梯子の搬送を行うことになる。
しかしながら、上述した従来の梯子昇降装置を備えた車両では、ラダーフレームを車両後方側において傾斜させた状態から梯子の下端をそのまま地面に下した場合、一人で梯子を反転させることが極めて困難である。また、ラダーフレームを車両後方側において傾斜させた状態から梯子の一端側を引っ張って他端側を地面に引き落とすことも考えられるが、その場合、梯子が損傷する恐れがある。そのため、上述した梯子昇降装置は梯子の搬送作業を一人で行う場合には適していない。
特許5275206号公報
本発明の目的は、作業者の人数に応じて梯子の降下状態を選択することを可能にし、梯子搬送時の作業性を改善するようにした梯子昇降装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の梯子昇降装置は、車両の上部に設置された架台と、該架台に沿って車両の前後方向に延在するガイドフレームと、梯子を搭載すると共に前記ガイドフレームに沿って移動自在に設置されたラダーフレームとを有する梯子昇降装置において、前記ラダーフレームの長手方向の中間部に前記車両の前方側に向かって延長するスライドフレームを前記ラダーフレームに対して揺動自在に連結し、前記スライドフレームを前記ガイドフレームに対して係合させ、前記ラダーフレームに前記スライドフレームを該ラダーフレームに対して一体的に固定するロック装置を設けると共に、前記ラダーフレームに前記ロック装置の開閉を行うためのスイッチを設けたことを特徴とするものである。
本発明では、車両の上部に設置された架台と、該架台に沿って車両の前後方向に延在するガイドフレームと、梯子を搭載すると共にガイドフレームに沿って移動自在に設置されたラダーフレームとを有する梯子昇降装置において、ラダーフレームの長手方向の中間部に車両の前方側に向かって延長するスライドフレームをラダーフレームに対して揺動自在に連結し、スライドフレームをガイドフレームに対して係合させた構造を採用することにより、ラダーフレームとスライドフレームとを一体的に保持しながらラダーフレームをガイドフレームに沿って車両後方側へ移動させて該ラダーフレームを傾斜させた第1傾斜状態と、その第1傾斜状態からラダーフレームをスライドフレームに対して揺動させて該ラダーフレームを起立させた第2傾斜状態とを実現することができる。
第1傾斜状態ではラダーフレームの下端が作業者の腰位置付近にあると共にラダーフレームの傾斜が緩やかであるため二人の作業者による梯子の搬送作業を円滑に行うことができ、第2傾斜状態ではラダーフレームの下端が地面付近にあると共にラダーフレームが鉛直方向に近い状態で起立するため一人の作業者が梯子の下端を地面に下した後でその梯子を容易に反転させることができる。従って、本発明によれば、作業者の人数に応じて梯子の降下状態を適宜選択し、梯子搬送時の作業性を改善することができる。
本発明において、架台の後端部にはラダーフレームが最も車両後方側へ移動した状態においてスライドフレームを支持する支持体を設けることが好ましい。このような支持体を設置することにより、第1傾斜状態においてスライドフレーム及びそれに連結されたラダーフレームを安定的に支持することができる。
また、ガイドフレームにはスライドフレームの車両後方側への移動速度を減じる減速装置を設けることが好ましい。このような減速装置をガイドフレームに設置することにより、ラダーフレームの車両後方側への移動作業を円滑に行うことができる。
更に、ラダーフレームにはスライドフレームを該ラダーフレームに対して一体的に固定するロック装置を設けることが好ましい。このようなロック機構をラダーフレームに設けることにより、第1傾斜状態から第2傾斜状態への切り替えを円滑に行うことができる。
本発明の実施形態からなる梯子昇降装置を示す側面図である。 図1の梯子昇降装置の第1傾斜状態を示す側面図である。 図1の梯子昇降装置の第2傾斜状態を示す側面図である。 ガイドレールを備えた架台を示す平面図である。 スライドフレームを備えたラダーフレームを示す底面図である。 第1傾斜状態における梯子の搬送作業を示す説明図である。 第2傾斜状態における梯子の搬送作業を示す説明図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図7は本発明の実施形態から梯子昇降装置を示すものである。
図1〜図3に示すように、本実施形態の梯子昇降装置は、救助工作車からなる車両1の上部に設置されている。この車両1は工具等を収納するための複数の収納庫2を備えている。車両1の後輪3よりも後方側には作業台4が設置され、その作業台4には手摺り5,6が設けられている。なお、車両1の構成は特に限定されるものではない。
この梯子昇降装置は、車両1の上部に設置された架台11と、架台11に沿って車両1の前後方向に延在する一対のガイドフレーム12と、梯子13を搭載するラダーフレーム14とを備えている。ガイドフレーム12はそれぞれ長手方向に沿って凹溝からなる案内路を備えている。梯子13はその構成が特に限定されるものではないが、ここでは脚部15やキャスター16を備えている。ラダーフレーム14はガイドフレーム12に沿って移動自在に構成されている。このラダーフレーム14は、通常、架台11上に載置されているが、梯子13を使用する際に車両1の後方側に手動で引き出される。また、架台11にはラダーフレーム14を把持するための把持装置17が設置されており、この把持装置17の開閉をハンドル18により操作するようになっている。
ラダーフレーム14は梯子13を搭載可能であり、これを任意に固定する機能を有しているが、その具体的な構造が特に限定されるものではない。ラダーフレーム14の長手方向の中間部、好ましくは、ラダーフレーム14の長手方向の中央部には、車両1の前方側に向かって延長するスライドフレーム19が連結されている。図3及び図5に示すように、スライドフレーム19は梯子状の構造を有し、回転軸20を介してラダーフレーム14に対して揺動自在に支持されている。スライドフレーム19の先端部には一対のガイドローラ21が取り付けられており、これらガイドローラ21がガイドフレーム12に対して係合している。各ガイドフレーム12の後端部には、ガイドローラ21を車両11の前方側に付勢し、スライドフレーム19の車両後方側への移動速度を減じる減速装置22が設置されている。このような減速装置22としては、例えば、スプリングを使用することができる。
また、ラダーフレーム14にはスライドフレーム19と同一面を形成するようにスライドレール23が設置されている。このようにスライドフレーム19に対してスライドレール23を併設することにより、ラダーフレーム14が架台11上を円滑に移動する。図3及び図5に示すように、ラダーフレーム14にはロック装置24が設置されている。このロック装置24は鉤状のフックをスライドフレーム19に係合させることで、該スライドフレーム19をラダーフレーム14に対して一体的に固定するようになっている。ロック装置24の開閉はラダーフレーム14に設置されたスイッチ25により操作するようになっている。
更に、ラダーフレーム14の後端部にはその移動を行うためのレバー26が取り付けられている。レバー26はラダーフレーム14が架台11上にある状態において下方に向けて延長しつつ前方側に傾斜している。そのため、ラダーフレーム14を引き出して後述する第1傾斜状態又は第2傾斜状態とした際にレバー24が地面と干渉しないようになっている。
一方、架台11の後端部には、図4に示すように、車両1の前後方向に移動するラダーフレーム14と接触した際に転動する支持ローラ27と、ラダーフレーム14が最も車両後方側へ移動した状態においてスライドフレーム19を支持する支持体28が配設されている。支持体28は、ラダーフレーム14が傾斜した状態で初めてスライドフレーム19と接触するため、支持ローラ27よりも後方側かつ下方側に配置されている。支持体28としては架台11の幅方向に延在する棒材を使用することが可能であるが、例えば、その表面はゴム等のクッション材料で被覆することが好ましい。
次に、上述した梯子昇降装置による梯子搬送作業について説明する。先ず、車両1が走行状態又は通常の停車状態にあるとき、梯子13を搭載するラダーフレーム14は架台11上に位置させておく。
梯子13を使用する場合、ハンドル18の操作により把持装置17によるラダーフレーム14の固定を解除し、レバー26を車両1の後方側に引っ張ることにより、ラダーフレーム14を後方側に移動させる。これにより、ラダーフレーム14はガイドフレーム12に沿って後方側へ移動し、それに伴ってラダーフレーム14の傾斜角度が大きくなる。また、ラダーフレーム14の後方側への突き出し量が大きくなると、減速装置22が機能してスライドフレーム19の車両後方側への移動速度を減じる。そのため、ラダーフレーム14の引き出し作業が安全に行われる。そして、ラダーフレーム14が最も後方側へ移動した状態においてスライドフレーム19が支持体28により支持される。これにより、図2に示すように、ラダーフレーム14とスライドフレーム19とを一体的に保持しながらラダーフレーム14を傾斜させた第1傾斜状態となる。
更に、第1傾斜状態からスイッチ25の操作によりロック装置24による固定を解除し、ラダーフレーム24をスライドフレーム19に対して揺動させることにより、図3に示すように、ラダーフレーム24を起立させた第2傾斜状態となる。
図6は第1傾斜状態における梯子の搬送作業を示す説明図である。第1傾斜状態では、ラダーフレーム14の下端が作業者の腰位置付近にあり、ラダーフレーム14の傾斜が緩やかであるため、二人の作業者で搬送作業を行う場合に好適である。つまり、二人の作業者により搬送作業を行う場合、図6に示すように、一方の作業者が梯子13の一端を持って梯子13をラダーフレーム14上でスライドさせながら引き出した後、他方の作業者が梯子13の他端を持ち、二人の作業者で梯子13を搬送することができる。
図7は第2傾斜状態における梯子の搬送作業を示す説明図である。第2傾斜状態では、ラダーフレーム14の下端が地面付近にあり、ラダーフレーム14が鉛直方向に近い状態で起立するため、一人の作業者で搬送作業を行う場合に好適である。つまり、一人の作業者により搬送作業を行う場合、図7に示すように、一人の作業者が梯子13の下端を地面に下した後でその梯子13は反転させるが、ラダーフレーム14の下端が地面付近にあり、ラダーフレーム14が鉛直方向に近い状態で起立しているため、その反転作業を容易に行うことができる。このようにして地面に寝かせた梯子13はそのキャスター16を利用して一人でも搬送することができる。また、梯子13を高い位置から乱暴に落下させることもないので、梯子13の損傷を回避することができる。
上述した説明から明らかなように、上記梯子昇降装置では、作業者の人数に応じて、梯子13の降下状態として第1傾斜状態と第2傾斜状態を適宜選択することができ、梯子13を搬送する際の作業性を改善することができる。
なお、梯子13を車両1の上部に戻す場合には、上述の動作を逆に行うようにすれば良い。その際、二人の作業者のときは第1傾斜状態において梯子13をラダーフレーム14上に積み込み、一人の作業者のときは第2傾斜状態において梯子13をラダーフレーム14上に積み込むようにすれば良い。
上記梯子昇降装置において、架台11の後端部にはラダーフレーム14が最も車両後方側へ移動した状態においてスライドフレーム19を支持する支持体28を設けているので、第1傾斜状態においてスライドフレーム19及びそれに連結されたラダーフレーム14を安定的に支持することができる。そのため、第1傾斜状態において梯子13の搬送作業を円滑に行うことができる。
また、上記梯子昇降装置において、ガイドフレーム12にはスライドフレーム19の車両後方側への移動速度を減じる減速装置22を設けているので、ラダーフレーム14の車両後方側への移動作業を円滑に行うことができる。勿論、作業者に安全性を確保する上でも減速装置22は有効である。
更に、上記梯子昇降装置において、ラダーフレーム14にはスライドフレーム19をラダーフレーム14に対して一体的に固定するロック装置24を設けているので、第1傾斜状態から第2傾斜状態への切り替えを円滑に行うことができる。通常は第1傾斜状態において二人の作業者が梯子13を取り扱うことが想定されるが、やむを得ず一人の作業者が梯子13を取り扱う場合、ロック装置24を解除して第2傾斜状態へ移行すれば良い。
上述した実施形態では車両が救助工作車である場合について説明したが、本発明では対象となる車両の種類が限定されるものではなく、梯子を搬送することが必要とされる各種車両に適用可能である。特に、本発明に係る梯子昇降装置は救助工作車において有効である。
1 車両
11 架台
12 ガイドフレーム
13 梯子
14 ラダーフレーム
17 把持装置
18 ハンドル
19 スライドフレーム
20 回転軸
21 ガイドローラ
22 減速装置
23 スライドレール
24 ロック装置
25 スイッチ
26 レバー
27 支持ローラ
28 支持体

Claims (3)

  1. 車両の上部に設置された架台と、該架台に沿って車両の前後方向に延在するガイドフレームと、梯子を搭載すると共に前記ガイドフレームに沿って移動自在に設置されたラダーフレームとを有する梯子昇降装置において、前記ラダーフレームの長手方向の中間部に前記車両の前方側に向かって延長するスライドフレームを前記ラダーフレームに対して揺動自在に連結し、前記スライドフレームを前記ガイドフレームに対して係合させ、前記ラダーフレームに前記スライドフレームを該ラダーフレームに対して一体的に固定するロック装置を設けると共に、前記ラダーフレームに前記ロック装置の開閉を行うためのスイッチを設けたことを特徴とする梯子昇降装置。
  2. 前記架台の後端部に前記ラダーフレームが最も車両後方側へ移動した状態において前記スライドフレームを支持する支持体を設けたことを特徴とする請求項1に記載の梯子昇降装置。
  3. 前記ガイドフレームに前記スライドフレームの車両後方側への移動速度を減じる減速装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梯子昇降装置。
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