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JP6436046B2 - 燃料ポンプの制御装置 - Google Patents
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JP6436046B2 - 燃料ポンプの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ポンプの制御装置に関するものである。
従来、例えばディーゼルエンジンの燃料供給システムとして、燃料タンクから汲み上げられた低圧燃料を高圧にする高圧ポンプと、高圧ポンプから吐出された高圧燃料を蓄える蓄圧室とを備え、蓄圧室内の高圧燃料を燃料噴射弁からエンジン気筒内に噴射する蓄圧式の燃料供給システムが知られている。高圧ポンプはエンジンの運転により回転駆動される構成となっており、エンジンの回転に同期してプランジャが往復動し、その往復動に伴い加圧室において燃料の加圧が行われる。また、高圧ポンプにおいては加圧室の吸入口を開閉する調量弁が設けられており、調量弁の閉弁指示角度を変化させることで、加圧室からの燃料吐出量を要求値に制御するようにしている。
特許文献1に記載の技術では、燃料ポンプの運転中に調量弁の通電時期の制御挙動に基づいて該通電時期の制御可能な範囲を学習補正する構成としている。具体的には、通電時期の遅角側ガード値と進角側ガード値とが定められている。そして、通電時期が遅角側ガード値でガード処理されているもかかわらず、実燃圧が目標燃圧に対して所定以上高くなっている状態が継続する場合に、遅角側ガード値を遅角側に学習補正するようにしている。また、通電時期が進角側ガード値でガード処理されているにもかかわらず、実燃圧が目標燃圧に対して所定以上低くなっている状態が継続する場合に、進角側ガード値を進角側に学習補正するようにしている。
特開2003−322048号公報
しかしながら、進角側のガードについていえば、実燃圧が目標燃圧に対して所定以上低い状態であるにしても、必ずしもポンプ吐出特性のピーク値が進角側にあるとは限らない。つまり、実際のポンプ吐出特性に対して進角側ガード値が進角側にずれている場合、及び遅角側にずれている場合のいずれにおいても、進角側ガードの状態で、実燃圧が目標燃圧に対して所定以上低い状態が継続されることとなる。この場合、実際の燃料ポンプにおいては、ポンプ吐出特性に対して進角側ガード値が進角側にずれる場合と遅角側にずれる場合とのいずれも生じうることから、進角側ガード値の更新処理として改善の余地があると考えられる。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、ポンプ吐出特性に対して進角側ガード値を適正に設定でき、ひいては適切なる吐出量制御を実施することができる高圧ポンプの制御装置を提供することにある。
本発明におけるポンプ制御装置は、プランジャ(32)の往復動により加圧室(35)における燃料の吸入及び圧送を行う燃料ポンプ(13)に適用され、加圧室の容積が減少する圧送期間において調量弁(38)による吸入通路(36)の閉弁時期の調整により燃料吐出量を制御するポンプ制御装置(60)であって、調量弁の閉弁指示角度において進角側のガード角度である進角側ガード値が定められており、調量弁の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、調量弁の閉弁指示角度を遅角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えたか否かを判定する第1判定部と、調量弁の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、調量弁の閉弁指示角度を進角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えたか否かを判定する第2判定部と、第1判定部により燃料吐出量が増えたと判定された場合に、進角側ガード値を遅角側に更新するとともに、第2判定部により燃料吐出量が増えたと判定された場合に、進角側ガード値を進角側に更新する更新部と、を備える。
燃料ポンプにおいては、調量弁による吸入通路の閉弁時期が進角側に移行しすぎると、燃料吐出量が増加から減少に転じることにより燃料吐出量の減少を伴うことがあり、進角側ガード値が定められている。この進角側ガード値は、ポンプ出力軸の回転角度(ポンプ回転角度)に対して燃料吐出量が最大となるピーク値又はその付近に定められる。かかる場合に、燃料ポンプの製造ばらつきや経年変化によるポンプ吐出特性のばらつきが生じていると、ポンプ吐出特性に対する進角側ガード値の設定が不適になることが考えられる。
この点、調量弁の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、調量弁の閉弁指示角度を遅角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えれば、進角側ガード値を遅角側に更新するようにした。また、調量弁の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、調量弁の閉弁指示角度を進角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えれば、進角側ガード値を進角側に更新するようにした。これにより、ポンプ吐出特性に対して進角側ガード値を適正に設定でき、ひいては適切なる吐出量制御を実施することができる。
コモンレール式燃料噴射システムの概要を示す構成図。 高圧ポンプの構成及び動作を説明するための図。 ポンプ吐出特性を示す図。 進角側ガード値の学習更新の処理手順を示すフローチャート。 進角側ガード値の遅角処理又は進角処理の態様を示すタイムチャート。 最遅角特性を想定して定められる進角側ガード値を示す図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、車両ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射システムとして本発明を具体化しており、その詳細な構成を以下に説明する。
図1は、コモンレール式燃料噴射システムの概要を示す構成図である。図1において、多気筒ディーゼルエンジン(以下、エンジンという)10には気筒毎に電磁式インジェクタ11が配設され、これらインジェクタ11は各気筒共通のコモンレール(蓄圧配管)12に接続されている。コモンレール12には燃料供給ポンプとしての高圧ポンプ13が接続されている。高圧ポンプ13は、フィードポンプ15によって燃料タンク16から汲み上げられた低圧燃料を、低圧通路36を通じて吸入するとともに加圧して高圧通路41を通じてコモンレール12に吐出する。これにより、高圧燃料がコモンレール12に蓄圧される。
次に、高圧ポンプ13の構造及び動作について図2を用いて説明する。高圧ポンプ13には、ポンプ本体にシリンダ31が設けられており、シリンダ31内においてプランジャ32が往復可能に収容されている。プランジャ32の一端は、カム33に当接されている。カム33は、クランク軸に接続されたカム軸34に固定されており、エンジン駆動に伴うクランク軸の回転により回転する。このカム33の回転に伴いプランジャ32が往復動する。
シリンダ31内には、プランジャ32に隣接して加圧室35が設けられている。加圧室35には、低圧通路36と高圧通路41とが接続されている。プランジャ32の動きに合わせて低圧通路36内の燃料が吸入され、その吸入された燃料が加圧されて加圧室35から圧送される。
高圧ポンプ13の低圧通路36側には、調量弁38が設けられている。調量弁38は、例えば電磁式の流量制御弁(PCV)であり、非通電時に開弁状態となるノーマリオープン弁として構成されている。なお、調量弁38は、電磁式の流量制御弁に限らず、圧電式の流量制御弁でもよい。調量弁38は、圧送期間において通電されることで閉弁する。そして、調量弁38は、所定時間だけ通電された後、通電が遮断される。
高圧ポンプ13の高圧通路41側には、吐出弁42が設けられている。吐出弁42は、周知の逆止弁により構成されており、加圧室35の燃料圧力に応じて加圧室35から燃料が流出することのみを許容し、コモンレール12から加圧室35に燃料が流入することを規制する。
加圧室35内の容積が増加する吸入期間では、調量弁38への通電が遮断されているため、調量弁38が開弁状態となる。すなわち、加圧室35と低圧通路36とが連通状態になる。このとき、調量弁38が開弁状態でプランジャ32が上死点から下死点に向かって移動して加圧室35の容積が大きくなる。そして、フィードポンプ15から汲み上げられた低圧燃料が加圧室35に吸入される。
加圧室35内の容積が減少する圧送期間では、プランジャ32が下死点から上死点に向かって移動する際、調量弁38に通電せず開弁状態を保つことにより、加圧室35内の燃料が燃料タンク16側に逆流する。調量弁38が閉弁される前までの期間がプレストローク期間である。
その後、調量弁38が所定のポンプ回転角度で通電されて閉弁状態となると、加圧室35内の燃料の圧力が上昇し、その圧力上昇により高圧化された高圧燃料が吐出弁42を経由してコモンレール12に吐出される。高圧燃料がコモンレール12に吐出される期間が燃料吐出期間である。
したがって、高圧ポンプ13では、調量弁38の通電開始時期(閉弁指示角度)を制御することにより、高圧ポンプ13からコモンレール12に吐出される高圧燃料の吐出量を制御することができる。すなわち、調量弁38の閉弁指示角度を進角側にすることにより燃料吐出量が多くなり、閉弁指示角度を遅角側にすることにより燃料吐出量が少なくなる。
調量弁38に通電して閉弁し加圧室35の圧力が上昇すると、調量弁38への通電を遮断しても、加圧室35の燃料圧力により調量弁38は閉弁状態に保持される。したがって、図2に示すように、プランジャ32が上死点に達する前に調量弁38の通電が遮断される。
図1の説明に戻り、コモンレール12にはコモンレール圧センサ17が設けられており、このコモンレール圧センサ17によりコモンレール12内の燃料圧力(以下、実レール圧とも言う)が検出される。図示は省略するが、コモンレール12には電磁駆動式(又は機械式)の減圧弁が設けられており、コモンレール圧が過剰に上昇した場合にはこの減圧弁が開放されて減圧が行われるようになっている。
ECU60は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等からなる周知のマイクロコンピュータを備えた電子制御ユニットであり、ECU60には、コモンレール圧センサ17の検出信号の他、エンジン10の回転速度を検出するための回転速度センサ、ドライバによるアクセル操作量を検出するアクセル開度センサ、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ、コモンレール12内の燃料温度を検出する燃料温度センサなどの各種センサから検出信号が逐次入力される。そして、ECU60は、エンジン回転速度やアクセル開度等のエンジン運転情報に基づいて最適な燃料噴射量及び噴射時期を決定し、それに応じた噴射制御信号をインジェクタ11に出力する。これにより、各気筒においてインジェクタ11から燃焼室への燃料噴射が制御される。
また、ECU60は、その時々のエンジン回転速度及び燃料噴射量に基づきコモンレール圧(噴射圧)の目標値を算出するとともに、実レール圧が目標レール圧となるように高圧ポンプ13の燃料吐出量をフィードバック制御する。実際には、実レール圧と目標レール圧との偏差に基づいて高圧ポンプ13の吐出開始タイミングを設定し、吐出開始タイミングに基づいて調量弁38への閉弁指示角度を設定する。なお、調量弁38への閉弁指示角度は、吐出開始タイミングから調量弁38の閉弁応答遅れを考慮して設定される。
次に、ポンプ吐出特性について図3を用いて説明する。図3は、ポンプ吐出特性を示すグラフであり、閉弁指示角度に対する燃料吐出量を示している。図3(a)は、低圧燃料のフィード圧が高フィード圧である場合のポンプ吐出特性を示すグラフであり、図3(b)は、低圧燃料のフィード圧が低フィード圧である場合のポンプ吐出特性を示すグラフである。低圧燃料のフィード圧が高フィード圧である場合は、図3(a)に示すように燃料吐出量が最大となる閉弁指示角度が所定の角度領域(フル吐出フラット領域)にわたって存在している。これに対して、低圧燃料のフィード圧が低フィード圧である場合は、図3(b)に示すように、ポンプ吐出特性において、フル吐出フラット領域が存在せず、燃料吐出量が最大となる閉弁指示角度の遅角側及び進角側の両側において燃料吐出量の落ち込みが存在する。このため、ポンプ吐出特性を示すグラフにおいて燃料吐出量が最大となるピークが存在している。また、この進角側の燃料吐出量の落ち込みは遅角側の燃料吐出量の落ち込みに比べて大きくなっている。
ここで、閉弁指示角度がポンプ吐出特性のピークに対して進角側に変更されると燃料吐出量の大きく落ち込むことが考えられる。この場合、燃料吐出量が必要吐出量に対して不足するといった不都合のおそれがある。このため、閉弁指示角度において進角側ガード値を予め設定しておき、その進角側ガード値よりも遅角側に閉弁指示角度を制限している。この進角側ガード値は、図3(b)の破線で示すように、ポンプ吐出特性のピーク位置又はその付近に定められる。
ところが、燃料ポンプの製造ばらつきや経年変化によるポンプ吐出特性のばらつきが生じていると、ポンプ吐出特性に対する進角側ガード値の設定が不適になることが考えられる。つまり、進角側ガード値に対して実際のポンプ吐出特性が進角側又は遅角側にずれることが考えられる。この場合、例えば、閉弁指示角度が進角側ガード値になっており、実レール圧が目標レール圧に対して低い状態になることが考えられる。
そこで、本実施形態では、閉弁指示角度が進角側ガード値になっている状態下で、実レール圧が目標レール圧に対して低い場合に、調量弁38の閉弁指示角度を学習更新する。具体的には、調量弁38の閉弁指示角度が進角側ガード値になっており、実レール圧が目標レール圧に対して低い場合に、調量弁38の閉弁指示角度を遅角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えれば、進角側ガード値を遅角側に更新する。また、調量弁38の閉弁指示角度が進角側ガード値になっており、実レール圧が目標レール圧に対して低い場合に、調量弁38の閉弁指示角度を進角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えれば、進角側ガード値を進角側に更新する。そして、更新後の進角側ガード値を学習値としてバックアップ用メモリ(EEPROM等)に記憶する。
次に、ECU60により実施される進角側ガード値の学習の処理手順について、図4のフローチャートを用いて説明する。本処理は、ECU60により所定周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS10では、進角側ガード値の学習更新条件が成立したか否かを判定する。ここで、調量弁38の閉弁指示角度が進角側ガード値になっており、実レール圧が目標レール圧に対して低い状態が所定時間以上続いた場合に、学習更新条件が成立したと判定する。
ステップS10でYESである場合は、ステップS11に進み、進角側ガード値の遅角側への変更によりポンプ吐出特性のずれ方向を確認したか否かを判定する。ステップS11でNOである場合は、ステップS12に進み、閉弁指示角度を所定量θ1だけ遅角側に変更する。続くステップS13では、ポンプ吐出特性のピーク位置が進角側ガード値に対して遅角側にずれているか否かを判定する。ここで、図5(a)の時刻t1に示すように、閉弁指示角度を所定量θ1だけ遅角側に変更した場合、遅角後の燃料吐出量が遅角前の燃料吐出量に対して増加すれば、遅角後の実レール圧が遅角前の実レール圧に対して上昇する。このため、閉弁指示角度を遅角側に変更したことにより実レール圧が上昇した場合に、ポンプ吐出特性のピーク位置が進角側ガード位置に対して遅角側にずれていると判定する。
ステップS13でYESである場合は、ステップS14に進み、進角側ガード値の遅角処理を行う。具体的には、閉弁指示角度を所定量ずつ遅角させ、進角側ガード値をポンプ吐出特性のピーク位置に合わせる。このとき、図5(a)の時刻t1以降に示すように、進角側ガード値を基準値として、基準値から閉弁指示角度を所定ステップ量だけ遅角側に変更した後に基準値に戻す処理を繰り返す。このとき、所定ステップ量を前回値よりも増加させていく。
続くステップS15では、進角側ガード値を更新するか否かを判定する。このとき、遅角処理において、所定ステップ量分の遅角側への変更に伴い生じた実レール圧の上昇幅が最も大きくなったステップ量θ2を検出した場合に、進角側ガード値を更新する。ここで、図5(a)に示すように、所定ステップ量分の遅角側への変更に伴い生じた実レール圧の上昇幅の今回値と前回値とを比較して、今回値が前回値よりも小さくなった場合に、その前回値が得られた際のステップ量をステップ量θ2として検出する。
ステップS15でYESである場合は、ステップS16に進み、進角側ガード値をステップ量θ2だけ遅角側にした変更した値に更新し、更新した進角側ガード値を学習値としてECU60に記憶して本処理を終了する。
一方、ステップS11でYESである場合は、ステップS17に進み、遅角処理中であるか否かを判定する。ステップS17でYESである場合は、再びステップS14に進む。一方、ステップS17でNOである場合は、ステップS18に進み、進角側ガード値の進角側への変更によりポンプ吐出特性のずれ方向を確認したか否かを判定する。
ステップS18でNOである場合は、ステップS19に進み、閉弁指示角度を所定量θ3だけ進角側に変更する。続くステップS20では、ポンプ吐出特性のピーク位置が進角ガード位置に対して進角側にあるか否かを判定する。ここで、図5(b)の時刻t2に示すように、閉弁指示角度を所定量θ3だけ進角側に変更した場合、進角後の燃料吐出量が進角前の燃料吐出量に対して増加すれば、進角後の実レール圧が進角前の実レール圧に対して上昇する。このため、閉弁指示角度を進角側に変更したことにより実レール圧が上昇した場合に、ポンプ吐出特性のピーク位置が進角側ガード位置に対して進角側にずれていると判定する。
ステップS20でYESである場合は、ステップS21に進み、進角側ガード値の進角処理を行う。具体的には、閉弁指示角度を所定量ずつ進角させ、進角側ガード値をポンプ吐出特性のピーク位置に合わせる。このとき、図5(b)の時刻t2以降に示すように、閉弁指示角度を所定量θ3だけ進角側に変更した後、再び進角側ガード値を進角前の進角側ガード値に戻す。そして、進角側ガード値を基準値として、基準値から閉弁指示角度を所定ステップ量だけ進角側に変更した後に基準値に戻す処理を繰り返す。このとき、所定ステップ量を前回よりも増加させていく。なお、遅角処理時のステップ量と進角処理時のステップ量とをそれぞれ異なる値に設定してもよい。
続くステップS22では、進角側ガード値を更新するか否かを判定する。このとき、進角処理において、所定ステップ量分の進角側への変更に伴い生じた実レール圧の上昇幅が最も大きくなったステップ量θ4を検出した場合に、進角側ガード値を更新する。ここで、図5(b)に示すように、所定ステップ量分の進角側への変更に生じた実レール圧の上昇幅の今回値と前回値とを比較して、今回値が前回値よりも小さくなった場合に、その前回値が得られた際のステップ量をステップ量θ4として検出する。
ステップS22でYESである場合は、ステップS23に進み、進角側ガード値をステップ量θ4だけ進角側に変更した値に更新し、更新した進角側ガード値を学習値としてECU60に記憶して本処理を終了する。
一方、ステップS20でNOである場合は、進角側ガード値を更新せずに本処理を終了する。ここで、進角側ガード値がポンプ吐出特性のピーク位置にある場合、図5(c)に示すように、進角側ガード値を遅角側に変更した場合と進角側に変更した場合のいずれにおいても燃料吐出量は増加しないため、実レール圧は上昇しないこととなる。このため、閉弁指示角度を遅角側に変更した場合と進角側に変更した場合のいずれにおいても、燃料吐出量が増加しなかった場合には、進角側ガード値はポンプ吐出特性のピーク位置に定められていると判定し、進角側ガード値を更新せずに、本処理を終了する。なお、このとき、進角側ガード値がピーク位置にあるにもかかわらず実レール圧が目標レール圧に対して低い状態であれば、高圧ポンプ13に異常が発生していると考えられる。このため、異常判定を行って、本処理を終了するようにしてもよい。
以上、詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
調量弁38の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、調量弁38の閉弁指示角度を遅角側に変更し、その変更により実レール圧が上昇すれば、進角側ガード値を遅角側に更新するようにした。また、調量弁38の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、調量弁38の閉弁指示角度を進角側に変更し、その変更により実レール圧が上昇すれば、進角側ガード値を進角側に更新するようにした。これにより、ポンプ吐出特性に対して進角側ガード値を適正に設定でき、ひいては適切なる吐出量制御を実施することができる。
遅角側への閉弁指示角度の変更を先に実施し、その状態で燃料吐出量が増えなかった場合に、進角側への閉弁指示角度の変更を実施するようにした。この場合、ポンプ吐出特性において仮に、燃料吐出量を減らす側に閉弁指示角度を変更したとしても、燃料吐出量が不足することを抑制できる。
閉弁指示角度を所定量ずつ変更させた後に基準値に戻す処理を繰り返しながら、所定ステップ量を前回よりも増加させていく構成とした。この場合、ステップ量が徐々に増えていくため、ポンプ吐出特性のピーク位置が正確に把握される。
(他実施形態)
上記の実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・調量弁38の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、遅角側への閉弁指示角度の変更と進角側への閉弁指示角度の変更とのうち、遅角側への閉弁指示角度の変更を先に実施し、その状態で実レール圧が上昇しなかった場合に、進角側への閉弁指示角度の変更を実施する構成としたが、これを変更してもよい。すなわち、調量弁38の閉弁指示角度が進角側ガード値である場合に、進角側への閉弁指示角度の変更を先に実施し、その状態で実レール圧が上昇しなかった場合に、遅角側への閉弁指示角度の変更を実施する。
・基準値から閉弁指示角度を所定量ずつ徐々に進角させていく際に、都度、基準値に戻す処理を繰り返す構成としたが、これを変更してもよい。例えば、基準値から閉弁指示角度を、基準値に戻すことなく所定量ずつ遅角又は進角させる構成としてもよい。この場合、閉弁指示角度を所定量ずつ変化させた際に実レール圧の前回値に対する今回値の上昇量が正から負に転じたときの進角側ガード値を更新値とするとよい。
・閉弁指示角度を遅角側に変更した場合と進角側に変更した場合とにおいて実レール圧が上昇したか否かを判定し、これらのいずれにおいても実レール圧が上昇しなかった場合に、進角側ガード値を更新せずに終了する構成としたが、これを変更してもよい。例えば、閉弁指示角度を遅角側に変更した場合と進角側に変更した場合のいずれにおいて実レール圧が低下した場合に、進角側ガード値を更新せずに終了する構成としてもよい。
・フィードポンプ15は、例えばトロコイド式のフィードポンプ等、電磁バルブの開度によって高圧ポンプ13への燃料のフィード圧を制御できるポンプであってもよい。また、そのフィード圧をECU60により可変に設定する構成としてもよい。かかる構成において、高圧ポンプ13に供給される燃料のフィード圧が高い場合は、燃料のフィード圧が低い場合に比べてフル吐出フラット領域が大きくなると考えられる。この場合、例えば、進角側ガード値がフル吐出フラット領域にあると、フル吐出フラット領域のいずれの閉弁指示角度において、閉弁指示角度を遅角側及び進角側のいずれに変更しても、燃料吐出量は増加しないため、進角側ガード値が定まらなくなる。
この点、図4のステップS10において、進角側の学習更新条件として、フィードポンプ15のフィード圧の設定値が所定閾値よりも低いことを判定するとよい。かかる場合、フル吐出フラット領域が小さくなり、進角側ガード値が定まりやすくなる。
・ポンプ吐出特性が経年変化する前の初期特性のばらつきにおいて最も遅角側の初期特性である最遅角特性を想定し、その最遅角特性に基づいて進角側ガード値を定めておいてもよい。この場合、図6に示すように、初期特性のばらつきにおいて中央側の初期特性である中央特性を示す破線のグラフに対して遅角側に存在する最遅角特性を示す実線のグラフのピーク位置に進角側ガード値が定められるとよい。
13…高圧ポンプ(燃料ポンプ)、32…プランジャ、35…加圧室、36…低圧通路(吸入通路)、38…調量弁、60…ECU(ポンプ制御装置)。

Claims (5)

  1. プランジャ(32)の往復動により加圧室(35)における燃料の吸入及び圧送を行う燃料ポンプ(13)に適用され、前記加圧室の容積が減少する圧送期間において調量弁(38)による吸入通路(36)の閉弁時期の調整により燃料吐出量を制御する燃料ポンプの制御装置(60)であって、
    前記調量弁の閉弁指示角度において進角側のガード角度である進角側ガード値が定められており、
    前記調量弁の閉弁指示角度が前記進角側ガード値である場合に、前記調量弁の閉弁指示角度を遅角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えたか否かを判定する第1判定部と、
    前記調量弁の閉弁指示角度が前記進角側ガード値である場合に、前記調量弁の閉弁指示角度を進角側に変更し、その変更により燃料吐出量が増えたか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1判定部により燃料吐出量が増えたと判定された場合に、前記進角側ガード値を遅角側に更新するとともに、前記第2判定部により燃料吐出量が増えたと判定された場合に、前記進角側ガード値を進角側に更新する更新部と、
    を備える燃料ポンプの制御装置。
  2. 前記調量弁の閉弁指示角度が前記進角側ガード値である場合に、前記第1判定部と前記第2判定部とのうち、前記第1判定部による前記遅角側への閉弁指示角度の変更を先に実施し、その状態で燃料吐出量が増えなかった場合に、前記第2判定部による前記進角側への閉弁指示角度の変更を実施する請求項1に記載の燃料ポンプの制御装置。
  3. 前記第1判定部及び前記第2判定部は、前記調量弁の閉弁指示角度を所定量ずつ変更し、その変更により燃料吐出量が増えたか否かを判定する請求項1又は2に記載の燃料ポンプの制御装置。
  4. 燃料タンク(16)から燃料を汲み上げるとともにその燃料を所定の供給圧で前記燃料ポンプに供給する低圧ポンプ(15)を備える燃料供給システムに適用され、
    前記供給圧を可変に設定する設定部を備え、
    前記第1判定部及び前記第2判定部は、前記供給圧の設定値が所定の閾値以上である場合には、前記調量弁の閉弁指示角度を変更しない請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料ポンプの制御装置。
  5. 前記燃料ポンプから吐出される燃料を高圧状態で蓄圧する蓄圧室(12)と、前記蓄圧室内の燃料圧力を検出する圧力センサ(17)とを備える燃料供給システムに適用され、
    前記第1判定部は、前記調量弁の閉弁指示角度を遅角側に変更したことに伴い、前記圧力センサにより検出される燃料圧力が上昇した場合に、前記燃料吐出量が増えた旨を判定し、
    前記第2判定部は、前記調量弁の閉弁指示角度を進角側に変更したことに伴い、前記圧力センサにより検出される燃料圧力が上昇した場合に、前記燃料吐出量が増えた旨を判定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃料ポンプの制御装置。
JP2015201113A 2015-10-09 2015-10-09 燃料ポンプの制御装置 Active JP6436046B2 (ja)

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