以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
本発明に係る遊技機に好適な実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)に適用している。
<<遊技機の基本構成>>
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。遊技機100は、遊技盤101を含む他、図1に示された各構成部材を備える。尚、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指す。上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。また特に記述無き限り、前方とは、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して近い方を指し、後方は、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して遠い方を指す。
遊技機100は、パチンコ遊技機であって、遊技施設に配置された島構造体に取り付けられる外枠10と、外枠10に対して開閉自在に取り付けられる内枠11と、内枠11に対して開閉自在に取り付けられる扉枠12と、を備える。扉枠12には、後述する遊技領域103のほぼ全域を前方(遊技者側)から視認することができるように、透明性を有するガラス板が嵌め込まれて成る窓部12aが形成されている。遊技盤101は内枠11に対して着脱可能に取り付けられる。遊技盤101の下部位置には、遊技球を発射するための発射部が配置されている(発射部の詳細構造は図示せず)。
発射部の駆動により上方に発射された遊技球は、レール102a及び102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技盤101に形成された遊技領域103内を落下(流下)するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に移動方向を変化させながら落下する。また、遊技盤101において、遊技領域103における遊技球の落下経路には、遊技球の落下方向を変化させる風車(不図示)や、第1始動口105、第2始動口106、電動チューリップ107、ゲート108、大入賞口111及び普通入賞口112が設置される。遊技盤101において、略中央部分には、装飾図柄を含む各種の演出画像を表示可能な、液晶ディスプレイパネル等から成る画像表示部104が配置される。
始動口105及び106は、画像表示部104の下方に設置され、夫々に遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。所定の第1始動条件又は第2始動条件が成立することによって特図判定(大当たり遊技を行うか否か等の判定)を受けるための権利が取得される。第1、第2始動条件は、夫々、始動口105、106に遊技球が入賞することによって成立する。また、遊技機100は、始動口105又は106に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば3個)の遊技球を払い出す。始動口105、106、大入賞口111又は普通入賞口112に対する遊技球の入賞に起因して払い出される遊技球を賞球とも呼ぶ。尚、入賞を入球と読み替えても良い。
第2始動口106の近傍に、電動チューリップ107が設けられる。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を第2始動口106へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、電動チューリップ107が閉状態であるとき、遊技球の第2始動口106への入賞は不可能であり、電動チューリップ107が開状態であるときにのみ、遊技球の第2始動口106への入賞が可能となる。電動チューリップ107が開状態となることを、電動チューリップ107の開放とも言う。電動チューリップ107は、画像表示部104の右側に配置されたゲート108を遊技球が通過したことにより行われる普図判定の結果に基づいて開放される。
第1始動口105及び第2始動口106の右側には大入賞口111が設けられる。大入賞口111も、電動チューリップ107のように開閉動作が可能となっており、遊技球を大入賞口111へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を大入賞口111へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、遊技球の大入賞口111への入賞は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、遊技球の大入賞口111への入賞が可能となる。大入賞口111が開状態となることを、大入賞口111の開放とも言う。大入賞口111は、通常、閉鎖されており、大当たりに当選した場合に、所定条件(例えば、30秒経過又は遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンド遊技を所定回数(例えば16回)だけ繰り返す。遊技機100は、大入賞口111に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば14個)の賞球を払い出す。
画像表示部104の側方や下方などには、1以上の普通入賞口112が設置される。遊技機100は、普通入賞口112への入賞を検出した場合には所定個数(例えば5個)の賞球を払い出す。遊技領域103の最下部には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口113が設けられている。遊技盤101の右下部分には情報表示部114が設けられている。尚、遊技盤101上の各構成部品の設置位置を任意に変更可能である。
扉枠12において、その外周部分には、スピーカ115L、115R及び115Cを含むスピーカ部115(図4参照)、左枠ライト116L、右枠ライト116R及び中央枠ライト116Cを含む演出ライト部116(図4参照)、並びに、枠可動役物117が組み込まれており、それらは任意の演出に用いられる。扉枠12において、遊技盤101の上方側に遊技者に向けて突出した箱状体140が設けられており、この箱状体140内に、バススピーカとしてのスピーカ115Cが内蔵されている。扉枠12において、遊技盤101の左上側部分、右上側部分に、夫々、スピーカ115L、115Rが設置されている。スピーカ115L及び115Rは、スピーカ115Cよりも高域の音響信号を再生出力するためのステレオスピーカを形成する。ライト116C、116L及び116Rは、発光ダイオード等にて形成され、各々独立して複数の発光色にて発光できる。扉枠12において、箱状体140の前面側に中央枠ライト116Cが設置され、遊技盤101の左側、右側に、夫々、左枠ライト116L、右枠ライト116Rが設置される。扉枠12において、枠可動役物117は、箱状体140の右側であって且つ遊技盤101の右上側に設置される。
また、扉枠12において、右下位置には操作ハンドル119が配置されている。操作ハンドル119は遊技者側に突出するような形状を有しており、その外周部には発射指示部材120が設けられている。発射指示部材120は、操作ハンドル119により回転可能に支持されている。遊技者は遊技球を発射させる場合、発射指示部材120を時計回りに回転させる。このとき、発射指示部材120を回転させる角度により、遊技者は遊技球の発射強度を調整できるようになっている。扉枠12において遊技領域103の下方には、左長尺ボタン121L、中央ボタン121C及び右長尺ボタン121Rを含む演出ボタン部121(図4参照)並びに操作キー122の他、遊技球の収容及び送出に利用される上皿(打球供給皿)123、上皿レバー124、下皿(余剰球受皿)125及び下皿レバー126などが設けられている。左長尺ボタン121L、中央ボタン121C、右長尺ボタン121R及び操作キー122は、遊技者からの操作の入力を受ける操作入力部(操作受付部又は操作部と呼んでも良い)を構成している。
特図判定の結果は特別図柄によって示され、普図判定の結果は普通図柄によって示される。特別図柄として第1及び第2特別図柄が存在する。第1始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U1と呼ぶ。第2始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U2と呼ぶ。遊技球がゲート108を通過したことによる普図判定の権利は、所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U3と呼ぶ。
情報表示部114は、第1及び第2特別図柄を表示する特別図柄表示部、普通図柄を表示する普通図柄表示部、保留情報数U1〜U3を表示する保留表示部、ラウンド数表示部及び右打ち表示部を備えており、各表示部をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。
図2(a)及び(b)及び図3(a)及び(b)を参照し、遊技盤101には、シャッタ役物130a及び腕状役物130bを含む盤可動役物130(図4参照)が設けられる。上述の枠可動役物117並びにシャッタ役物130a及び腕状役物130bの夫々は可動役物である。可動役物は、原則として基準状態にあり、作動すると、自身の形態変化及び位置変化の少なくとも一方により、作動状態となる。遊技領域103が形成される遊技盤101と画像表示部104との間には前後方向の隙間が存在し、その隙間に、シャッタ役物130a及び腕状役物130bが配置される。
図2(a)は、非作動時における(即ち基準状態)におけるシャッタ役物130aの正面図であり、図2(b)は、作動時における(即ち作動状態)におけるシャッタ役物130aの正面図である。基準状態において、シャッタ役物130aは折り畳まれていると共に、シャッタ役物130aの全部又は一部は、遊技者から見て不透明性の遊技盤101の裏側に隠れて視認不能又は視認困難(少なくとも作動状態よりも視認困難)となっている。作動状態において、シャッタ役物130aは展開されつつ画像表示部104の前面側に進出してシャッタ役物130aの全体又は略全体が遊技者に視認可能となる。図2(a)において、遊技盤101の裏側に隠れているシャッタ役物130aを破線にて表している。
図3(a)は、非作動時における(即ち基準状態)における腕状役物130bの正面図であり、図3(b)は、作動時における(即ち作動状態)における腕状役物130bの正面図である。基準状態において、腕状役物130bの全部又は一部は、遊技者から見て不透明性の遊技盤101の裏側に隠れて視認不能又は視認困難(少なくとも作動状態よりも視認困難)となっている。作動状態において、腕状役物130bは画像表示部104の前面側に進出して腕状役物130bの全体又は略全体が遊技者に視認可能となる。図3(a)において、遊技盤101の裏側に隠れている腕状役物130bを破線にて表している。
<<遊技機の基本動作>>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件の成立により特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づいて特図判定を行う。特図判定用情報の取得は、特図判定の権利の取得に相当する。特図判定は、大当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか、或いはハズレであるか)の判定を含む。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある(後述の小当たりについても同様)。また、或る特図判定用情報が大当たりに当選していることを、当該特図判定用情報が大当たりであるなどと表現することもある(後述の小当たりについても同様)。第1、第2始動条件の成立により取得された特図判定用情報に基づく特図判定を行うと、遊技機100は、夫々、第1、第2特別図柄を所定時間だけ変動表示させた後、特図判定の結果を示す態様で第1、第2特別図柄を停止表示させる。
遊技機100は、特別図柄(第1又は第2特別図柄)を変動表示させると、それに合わせて画像表示部104上で装飾図柄を変動表示させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄を停止表示させる。画像表示部104に表示される装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄を含み、各装飾図柄には数値又は記号等が対応付けられている。例えば、大当たりが発生して大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させた場合には、大当たりを示す態様で(例えば「7・7・7」といった所謂ゾロ目)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。この際、発生した大当たりの種類に応じ、停止表示される第1〜第3装飾図柄の組み合わせが異なっていて良い。特図判定の結果がハズレの場合(即ち、大当たりに当選していない場合)、第1〜第3装飾図柄を、例えば、ハズレを示す所謂バラケ目で停止させる。バラケ目とは、第1〜第3装飾図柄の内の2つ又は3つが、互いに非共通の図柄とされている状態を指す。
大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させると、遊技機100は、大当たり遊技状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口111を開放させるラウンド遊技を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド分(例えば16ラウンド分)実行する大当たり遊技が行われる。大入賞口111の開放中に遊技球が大入賞口111へ入賞すると、遊技機100は所定個数の賞球を払い出す。大当たり遊技状態は、大当たり遊技が終了することによって終了する。大入賞口111の開放を伴う遊技(大当たり遊技を含み、後述の小当たり遊技を含みうる)は、大入賞口111への遊技球の入賞によって賞球を得られる機会が与えられるため、大入賞口111の開放を伴わない遊技(例えば通常遊技状態における遊技)よりも遊技者にとって有利である、と言える。ここにおける有利とは、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。
大当たり遊技中において特図判定は行われない。大当たり遊技状態では、右打ちによって遊技が行われる。右打ちとは、遊技領域103の内、遊技領域103を左右に分断する中心線の右側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。これに対し、左打ちとは、遊技領域103の内、上記中心線の左側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。左打ちでは、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができるが、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。右打ちでは、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができるが、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。また、ゲート108は、遊技領域103における右側領域であって、且つ、大入賞口111の上方に配置されている。故に、左打ちでは、ゲート108に対して遊技球を通過させることができず、右打ちによる遊技球のみがゲート108を通過しうる。
大当たり遊技の終了後、遊技機100は特図判定を行う状態へ復帰する。この際、遊技機100の遊技状態が変更されうる。
<<遊技機の遊技状態>>
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(大当たり遊技状態を含む)を除いて、低確率非電サポ遊技状態(通常遊技状態)、低確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態、及び、高確率電サポ遊技状態の内の何れかの遊技状態をとり得て良い。遊技機100の初期状態における遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態である。遊技盤101の背面に設けられたRAMクリアスイッチを用いて遊技機100の遊技情報を初期化することで、遊技機100は初期状態となる。
低確率非電サポ遊技状態及び低確率電サポ遊技状態は低確率遊技状態に属する。高確率非電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は高確率遊技状態に属する。特図判定にて大当たりに当選したと判定される確率は、低確率遊技状態においてよりも高確率遊技状態においての方が高い。故に、大当たりの当選し易さ(大当たり遊技の行われ易さ)に関して高確率遊技状態は低確率遊技状態よりも遊技者に有利である。
低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、電サポ遊技状態に属する。電サポ遊技状態において、遊技機100は、電動チューリップ107の開閉を伴う遊技サポート機能(以下「電サポ」という)を付与する(即ち電サポを発動させる)。電サポが付与されたとき、そうでない時と比べて、普通図柄の変動時間の短縮、普図判定における普図当たりの当選確率の増加(従って、電動チューリップ107の開放頻度の増加)、及び、電動チューリップ107の開放時間の増加が図られ、結果、電サポ遊技状態では、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。電サポ遊技状態では、上述した右打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第2始動口106への入賞となる。
低確率非電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態は、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に属する。非電サポ遊技状態では、上述した左打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第1始動口105への入賞となる。上述の説明からも理解されるように、電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも相対的に始動条件(第2始動条件)が成立しやすい遊技状態である。従って、始動条件の成立しやすさに関して電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利である。
<<遊技機の内部構成>>
図4を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図4は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図4に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図4に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。
[1.主制御部]
主制御部401は、メインCPU(Central Processing Unit)411と、メインROM(Read Only Memory)412と、メインRAM(Random Access Memory)413を備える。メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt及びDKtを含むテーブル群などが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a及び413bを含む記憶領域群などが設けられている。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略すことがある)が接続されている。具体的には図4に示すように、主制御部401には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414a、第2始動口SW414b、大入賞口SW416、普通入賞口SW417と、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415とが接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が主制御部401へ送られる。
また、主制御部401には、遊技盤101上の電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。具体的には図4に示すように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド420と、大入賞口111を開閉動作させる大入賞口ソレノイド421が接続されている。主制御部401は、普図判定の結果に基づき電動チューリップソレノイド420を用いて電動チューリップ107の開閉動作を実現し、特図判定の結果に基づき大入賞口ソレノイド421を用いて大入賞口111の開閉動作を実現する。また、主制御部401には、情報表示部114が接続される。主制御部401は、特図判定の結果、普図判定の結果並びに保留情報数U1、U2及びU3に基づき情報表示部114の表示制御を行う。
[1−1.メイン処理]
図5に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理では、主制御部401内の各種デバイスの初期設定処理及びバックアップ情報の生成処理などを行い、それらの処理結果をメインRAM413に記憶させる。
[1−2.タイマ割込処理]
メインCPU411は、メイン処理にて設定された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図5参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
[1−2−1.乱数更新処理]
主制御部401には、特図当たり乱数をカウントする特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数をカウントする特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数をカウントする特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数をカウントする普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数をカウントする普図図柄乱数カウンタC5が設けられており、乱数更新処理においては、各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。乱数カウンタC1〜C5の夫々において、カウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
[1−2−2.スイッチ処理]
スイッチ処理を説明する(図5参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理及び普通入賞口スイッチ処理を順次実行する。
始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口SW414a及びSW414bを用い、始動口105又は106への遊技球の入賞が検出されたタイミング(即ち、第1又は第2始動条件の成立タイミング)でカウンタC1〜C3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413aに記憶させる。記憶領域413aは、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報及び第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報の夫々を、所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。従って、記憶領域413aは、最大8つまでの特図判定用情報を記憶することができる。記憶領域413a内における、第1、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数が、夫々、上記の保留情報数U1、U2に相当する。また、記憶領域413aに記憶された各特図判定用情報に対し、特図判定を受けるための優先順位が設定されている。基本的に、時間的に先に取得された特図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。但し、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ、第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報に対し、より高い優先順位が設定されるものとする。始動口スイッチ処理の中で実行される事前判定処理については後述する。
ゲートスイッチ処理において、メインCPU411は、ゲート108への遊技球の通過が検出されたタイミングでカウンタC4及びC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報を普図判定用情報記憶領域413bに記憶させる。記憶領域413bは、普図判定用情報を所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。記憶領域413b内における普図判定用情報の個数が上記の保留情報数U3に相当する。記憶領域413bに記憶された各普図判定用情報に対し普図判定を受けるための優先順位が設定されている。時間的に先に取得された普図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。
大入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、大入賞口111に入賞した遊技球を大入賞口SW416により検出する。普通入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、普通入賞口112に入賞した遊技球を普通入賞口SW417により検出する。
[1−2−3.特別図柄処理]
特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されている特図判定用情報の内、優先順位が最も高く設定された特図判定用情報を判定対象TTとして取得し、判定対象TTに対して特図判定を実行する。この際、判定対象TTとなった特図判定用情報は記憶領域413aから消去される。特図判定は特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。そして、特別図柄処理では、特図変動パターン判定により選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す態様で特別図柄を停止させる。特図判定の結果をメインRAM413に記憶させることができる。尚、特別図柄処理において、記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されていない場合には、特図判定が行われることなく特別図柄処理を終える。また、特別図柄の変動表示が行われているとき及び大入賞口111の開放を伴う遊技が行われているときにも、特図判定は行われない。
メインCPU411は、特別図柄の変動表示を開始する際、特図判定の結果を含む変動開始コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行開始を指示し、特別図柄の変動を停止する際、変動停止コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行終了を指示する。RAM413に設定されたこれらのコマンドは、後述の出力処理(図5参照)において演出制御部403に出力される。
図6を参照し、低確率特図当たり判定テーブルTAt1及び高確率特図当たり判定テーブルTAt2を含む特図当たり判定テーブルTAtを用いて、特図当たり判定が行われる。テーブルTAt1及びTAt2の夫々は、大当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。メインCPU411は、特図当たり判定時に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率(即ち大当たり遊技を行うと判定される確率)が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、1/300、1/30となるように、特図当たり判定テーブルTAtが形成されているものとする。
また、小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されていても良く、この場合、メインCPU411は特図当たり判定において小当たりの当落も判定する。小当たりは、大当たりではなく、通常のハズレ(小当たり以外のハズレ)とは異なる態様の特別図柄で表される特定のハズレである。メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が小当たりに対応づけられた判定値と一致した場合に小当たりに当選したと判定する。例えば、高確率遊技フラグのON/OFFに依存せず、小当たりの当選確率を1/300とすることができる。
特図図柄判定において、メインCPU411は、特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて、特別図柄をどのような図柄で停止させるかを判定する。大当たりには複数の種類が存在し、大当たりの当選時においては、当該比較結果に基づいて大当たりの種類が判定されることになる。
特図変動パターン判定において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する。特図変動パターンの判定は特図変動パターンの選択又は設定と同義である。特図変動パターンテーブルTHtには複数の特図変動パターンが含まれており、特図変動パターン判定において判定対象TTに対する1つの特図変動パターンが選択される。各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。
[始動口スイッチ処理の中の事前判定処理]
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図5参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定(これらの判定を総称して事前判定とも称する)の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定の結果はメインRAM413に記憶される。事前判定の結果は保留増加コマンド(事前判定コマンドとも称される)に含められ、保留増加コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。保留増加コマンドには、事前判定の結果の他、保留情報数U1及びU2のどちらが増加したのかを示す情報が含まれる。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413aに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。故に、任意の特図判定用情報に対する事前判定は、その特図判定用情報に対して特図判定が実行される前に実行される。
[1−2−4.普通図柄処理]
普通図柄処理(図5参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413b内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、メインROM412内の普図判定用テーブルと普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定を実行し、普図判定の結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413bから消去される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413bに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。また、普通図柄の変動表示が行われているとき及び電動チューリップ107を開放させる遊技(補助遊技)が行われているときにも、普図判定は行われない。普図当たり判定では、普図当たりに当選したか否かが判定される。普図当たりに当選した場合、普図図柄判定により普図当たりの種類が判定される。普図当たりには、長開放当たりと短開放当たりとがある。電動チューリップ107が開状態とされる時間は、長開放当たりの方が短開放当たりよりも長い。メインCPU411は、普図変動パターン判定の結果に基づく変動時間だけ普通図柄の変動表示を行った後、普図当たり判定及び普図図柄判定の結果を示す態様で普通図柄を停止表示させる。
[1−2−5.電動役物制御処理]
電動役物制御処理(図5参照)では、大入賞口処理及び電チュー処理が順次実行される。大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たりの種類ごとに格納されている。小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されている場合、小当たり用の大入賞口開放パターンも大入賞開放パターンテーブルDKtに格納され、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときには小当たり用の大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。メインCPU411は、テーブルDKtを参照して大入賞口処理を実現する。
大入賞口111の開放を伴う大当たり遊技は、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示された後に開始される。大当たり遊技では、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(所定時間;例えば30秒)に達するまで又は大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達するまで大入賞口111を開放させるラウンド遊技が、所定のインターバル期間(換言すればインターバル時間)を隔ててRmax回実行される。従って、大当たり遊技はRmax分のラウンド遊技を含んで構成されると考えることができる。Rmaxは、大当たりの種類に応じたラウンド数を表す。そして、最後のラウンド遊技が終了してから所定のエンディング期間(換言すればエンディング時間;例えば5秒)が経過すると、特図判定が実行可能な遊技状態に復帰する。
また、大当たり遊技の実行中又は大当たり遊技の後、大入賞口処理の中で遊技状態設定処理(図5参照)が実行される。遊技状態設定処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶された、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグを含む各種遊技フラグの状態を設定する。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。遊技機100の遊技状態は、電サポ遊技フラグがONであるときに電サポ遊技状態であり、電サポ遊技フラグがOFFであるときに非電サポ遊技状態である。大当たりの発生に応答して実行される大入賞口処理中の遊技状態設定処理では、大当たり発生時の遊技状態や発生した大当たりの種類などに応じて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFが設定される他、高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す高確率遊技残回数X及び電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す電サポ遊技残回数JがメインRAM413に設定される。
遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。但し、特図判定の実行によりJ=1からJ=0となった後、当該特図判定の結果を示す態様で特別図柄が停止表示されるまでは電サポ遊技状態を維持し、該停止表示後に非電サポ遊技状態とすることができる。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFであり且つ回数X及びJには“0”が設定されている。
尚、小当たりに当選した場合も、大入賞口111の開放を伴う遊技(これを小当たり遊技という)が実行されるが、主制御部401は、小当たりの当選を契機として遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)を変化させない。つまり、小当たりの当選の前後間で遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)は変化しない。小当たり遊技では、例えば、大入賞口111のショート開放時間(例えば0.2秒)による開放が複数回繰り返される。
電チュー処理において、メインCPU411は、普図判定の結果に基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。普図当たりに当選した場合に、所定時間、電動チューリップ107が開状態とされる。
[1−2−6.賞球処理]
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を賞球コマンドとしてメインRAM413に設定する。
[1−2−7.出力処理]
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶又は設定された情報(上述の各コマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できて良い。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図5参照)。
また、図4に示すように、主制御部401には盤用外部情報端子基板491が接続されており、主制御部401は、メインRAM413内の記憶内容を示す情報を、基板491を通じて外部(例えば遊技施設のホールコンピュータ)に出力することができる。
[2.賞球制御部]
賞球制御部402(図4参照)は、CPU、ROM及びRAMを備えて構成され、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、払出部429を用いて賞球の払い出しを行う。賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。具体的には図4に示すように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425と、上皿123内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW426と、上皿123及び下皿125が遊技球で満たされていることを夫々に検出する満タン検出SW427が接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が賞球制御部402へ送られる。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、SW424〜427から入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402はSW424〜427からの検出信号を主制御部401へ出力しても良い。
また、賞球制御部402には、発射部428が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作(遊技者による操作)を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。また、賞球制御部402には枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が取り扱う各種情報を、基板492を通じて外部に出力することができる。
[3.演出制御部]
演出制御部403は、サブCPU431、サブROM432及びサブRAM433を備えて構成される(図4参照)。演出制御部403は、画像表示部104の表示制御やスピーカ部115の音声出力制御を行う画像/音声制御部(不図示)と、演出ライト部116及び遊技盤101上の盤ランプ135の点灯制御並びに枠可動役物117及び盤可動役物130の駆動制御を行うランプ制御部(不図示)などを備える。上述したように、スピーカ部115はスピーカ115L、115C及び115Rを含み、演出ライト部116は左枠ライト116L、中央枠ライト116C及び右枠ライト116Rを含み、盤可動役物130はシャッタ役物130a及び腕状役物130bを含む。また、演出制御部403には、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン部121及び操作キー122が接続されている。演出制御部403は、演出ボタン部121及び操作キー122に対する遊技者からの入力操作内容に応じた演出を行うことができる。上述したように、演出ボタン部121は、左長尺ボタン121L、中央ボタン121C及び右長尺ボタン121Rを含む。
演出制御部403は、変動演出を含む任意の演出を、演出実現要素(演出手段)を用いて実現する。即ち、演出制御部403は、演出実現要素を制御することで演出実現要素に所望の演出を行わせる(この表現における演出の主体は演出実現要素であるが、本実施形態の説明では、主として、演出制御部403が演出の主体であると捉える)。演出実現要素は、画像表示部104、スピーカ部115、演出ライト部116、枠可動役物117、演出ボタン部121、盤ランプ135及び盤可動役物130の全部又は一部を含む。変動演出は、特別図柄の変動表示中において演出制御部403により実行される演出を指し、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。特別図柄の変動開始時又は特別図柄の変動終了時において演出制御部403により実行される演出も変動演出に含まれると解することも可能である。尚、演出による示唆、報知、告知又は通知等は、特に記述無き限り、遊技者に対するものと考えて良い。また、特に記述無き限り、演出制御部403の制御による任意の画像及び図柄(装飾図柄等)の表示は、画像表示部104におけるそれらの表示を指し、音、音声の出力とはスピーカ部115からの音、音声の出力を指す。
図7に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理では、演出制御部403内の各種デバイスの初期設定などを行って設定結果をサブRAM433に記憶させる。サブCPU431は、演出メイン処理にて設定された周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
演出制御部403には、演出用乱数をカウントする演出用乱数カウンタが設けられており、演出用乱数更新処理においては、演出用乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで演出用乱数カウンタのカウント値を更新する。演出用乱数カウンタにおいて、カウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。演出用乱数カウンタのカウント値を、各種演出で利用される演出用乱数の値として参照することができる。
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理及び当たり演出処理を実行する。
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には変動演出内容決定処理が内包される。変動演出内容決定処理において、サブCPU431は、演出用乱数や主制御部401より受信したコマンド等に基づき変動演出の内容を決定する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めサブROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
また、サブCPU431は、主制御部401から保留増加コマンドを受信したとき、コマンド受信処理において、保留増加コマンドに基づく情報をサブRAM433に記憶すると共に保留増加処理を行う。保留増加処理では、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示する。事前判定対象に対応する保留画像は、後に、その事前判定対象が判定対象TTとなって変動開始コマンドが受信された際に、画像表示部104から消去される又は特定の表示位置にシフトされる。サブCPU431は、保留増加コマンドに基づき、事前判定対象についての先読み予告演出を行うこともできる。
普図演出処理(図7参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
当たり演出処理(図7参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。即ち例えば、判定対象TTが大当たり又は小当たりに当選していて大当たり又は小当たりを示す態様で特別図柄及び装飾図柄の停止表示が行われると、当たり演出に関するコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信され、サブCPU431は該コマンドの受信結果に基づき大当たり遊技中又は小当たり遊技中に行われるべき当たり演出を実行する。
操作受付処理(図7参照)において、サブCPU431は、演出ボタン部121又は操作キー122からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン部121又は操作キー122への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
<<大当たりの種類>>
図8は、本実施形態で想定される大当たりの種類を示す図である。本実施形態では、大当たりの種類として特A、特B、通A、特C、特D及び通Bがある。特A、通A、特C及び通Bのラウンド数は8であり、特B及び特Dのラウンド数は16である。ラウンド数が大きいほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多いため、遊技者により有利である。故に、特B及び特Dの各大当たり遊技は、特A、特C、通A及び通Bの各大当たり遊技よりも、遊技者に有利である。第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特A、特B、通Aとなる割合は、夫々、60%、5%、35%である。第1特別図柄についての特図当たり判定において、特C、特D、通Bの大当たりが発生することは無い。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特D、通Bとなる割合は、夫々、30%、35%、35%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において、特A、特B、通Aの大当たりが発生することは無い。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
高確率付与回数とは、高確率遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がik回分だけ変動する間、遊技状態が高確率遊技状態とされ且つ特別図柄がik回分だけ変動した後は低確率遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する高確率付与回数はik回である(ikは整数)。低確率遊技状態と比べて高確率遊技状態では大当たりが発生しやすくなるため、高確率付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
電サポ付与回数とは、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がid回分だけ変動する間、遊技状態が電サポ遊技状態とされ且つ特別図柄がid回分だけ変動した後は非電サポ遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する電サポ付与回数はid回である(idは整数)。非電サポ遊技状態と比べて電サポ遊技状態では始動条件が成立し易くなるため、電サポ付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
特A〜特Dの大当たりに対する高確率付与回数及び電サポ付与回数は共に10000回である(図8参照)。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。但し、高確率遊技状態における大当たりの当選確率は “1/30”であるため、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後は、実質的に、次回の大当たりの当選まで高確率電サポ遊技状態が維持されると言える。
通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動するまで、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動した後は、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態(即ち通常遊技状態)に設定する。但し、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、次回の大当たりに当選した場合には、その次回に当選した大当たりの種類に応じ、次回の大当たり遊技の終了後の遊技状態が設定される。例えば、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、特別図柄の第1変動目で特Aの大当たりに当選したならば、特Aの大当たり遊技の終了後、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態に設定される。通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は20回である。また、通A又は通Bの大当たり遊技後は高確率遊技状態とならずに低確率電サポ遊技状態とされるのであるから、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は0回である。
特A、特B、特C又は特Dの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定される。
通A又は通Bの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数Xに「0」が設定される一方で電サポ遊技残回数Jに「20」が設定される。
つまり、或る大当たりに伴って実行される遊技状態設定処理にて設定される高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jは、夫々、当該大当たりに対応する高確率付与回数及び電サポ付与回数(図8参照)と一致している。
図8から分かるように、第2始動条件の成立による特図図柄判定は、第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっている(即ち、より多くの賞球を得やすい)。ここにおける相対的に有利とは、第2始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値が、第1始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値よりも大きいことを意味する。“大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値”を、大当たり遊技におけるラウンド数の期待値、又は、大当たり遊技における大入賞口111の総開放時間の最大値の期待値に読み替えても良い。
(第1実施例)
本発明にかかる遊技機100の第1実施例について説明する。
図2(a)、(b)に示すように、シャッタ役物130aは、画像表示部104の左右両側に隠された状態から画像表示部104の前側を覆う状態に、又はその逆に変化する。画像表示部104の左側及び右側に配置されたシャッタ役物130aは、画像表示部104の中心に対して、左右方向に対称に動く。そのため、本実施例では、画像表示部104の左右に配置された、シャッタ役物130aを代表して、左側のシャッタ役物130aを参照して説明を行う。
図9(a)は、図2(a)に示すシャッタ役物を上方から見た図である。図9(b)は、図2(b)に示すシャッタ役物を上方から見た図である。図10は、図9(a)に示すシャッタ役物を拡大した断面図である。図11は、シャッタ役物の各可動部材に備えられた基板を示す概略図である。図12(a)は、第1受け口及び第1差し口の断面図である。図12(b)は、第2受け口及び第2差し口の断面図である。図12(c)は、第3受け口及び第3差し口の断面図である。図12(d)は、第4受け口及び第4差し口の断面図である。
図9(a)、図9(b)に示すように、遊技機100は、遊技盤101の後側に、画像表示部104を保持する保持盤109を備えている。そして、シャッタ役物130aは、遊技盤101と保持盤109の間に配されている。なお、遊技盤101の前側に固定の演出手段が配されている場合、画像表示部104を遊技盤101に備えて、遊技盤101と演出手段との間に、シャッタ役物130aを配置することも可能である。シャッタ役物130aは、可動部材31f、31c、31bが前後に重なっているときに、遊技者から視認できない又は視認が困難な位置に配置される。
シャッタ役物130aは、3個の板状の可動部材31を備えている。なお、3個の可動部材はそれぞれ同じ形状を有しており、配置順に手前から前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bとする(図9(a)参照)。前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bは、それぞれ、遊技盤101に沿って、左右方向に摺動可能に配置されている。そして、前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bは、図示を省略した駆動機構にて駆動される。なお、前側可動部材31f、中央可動部材31c及び後側可動部材31bは、同期して移動する。前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bは同じ形状としているが、異なる形状であってもよい。また、少なくとも1つの可動部材は、同期せずに動作する構成であってもよい。
前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bは、前後に重なった状態から、駆動機構によってそれぞれ右方向に移動される。このとき、前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bは、左から右にこの順番に配列される。前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bそれぞれの全体または略全体が前後方向に重なっている状態を基準状態S1(図9(a)参照)とする。また、隣り合う可動部材同士、すなわち、前側可動部材31fと中央可動部材31c、中央可動部材31cと後側可動部材31bが基準状態S1よりも離れた状態を作動状態S2とする(図9(b)参照)。
駆動機構は、前側可動部材31f、中央可動部材31c、後側可動部材31bを基準状態S1から作動状態S2に、又は、作動状態S2から基準状態S1に移動させる。なお、図9(b)に示しているように、シャッタ役物130aが、作動状態S2のとき、前側可動部材31fと中央可動部材31c及び中央可動部材31cと後側可動部材31bは前後に重ならない位置にある。しかしながら、これに限定されず、一部が重なるようにしてもよい。また、シャッタ役物130aの各可動部材31は、画像形成部104を上下方向に横切るように配されているが、これに限定されず、画像形成部104の上部又は下部とだけ重なる構成であってもよい。
図10は、シャッタ役物130aが基準状態S1の時の、前側可動部材31fと、中央可動部材31cと、後側可動部材31bとを示している。シャッタ役物130aでは、前側可動部材31f、中央可動部材31c及び後側可動部材31bは、画像表示部104を塞ぐように移動するとともに、内部に配置されているLEDチップ7を発光させて、可動役物による演出が行われる。
前側可動部材31fは、本体部311fと、複数個のLEDチップ7が実装された、基板6f(以下、前側基板6fとする)とを備えている。本体部311fは、箱型の部材であり、本体部311fの後面、すなわち、遊技者から見えにくい側の面に前側基板6fが取り付けられている。本体部311fの前面の外側には、演出用の凹凸面312fが設けられている。また、本体部311fの前面には、前側基板6fに備えられた、LEDチップ7から出射された光を外部に出射するための貫通孔310fが設けられている。
前側基板6fは、前面6faが本体部311fの内部に面するように、前側可動部材31fに設置される。このとき、LEDチップ7の出光面は、貫通孔310fと対向する。これにより、LEDチップ7から出射された光は、貫通孔310fを通過し、遊技者に視認される。このように、LEDチップ7からの光が貫通孔310fを通過することで、LEDチップ7から出射された光を、シャッタ役物130aの演出に利用することができる。
シャッタ役物130aは、演出制御部403の制御に基づいて、演出動作を行う。この演出動作には、LEDチップ7の発光駆動も含まれる。すなわち、LEDチップ7は、演出制御部403の制御に基づいて、発光のタイミング、発光色、輝度等が制御される。シャッタ役物130aに対する演出制御部403からの制御の信号(以下、演出制御信号とする)は、ケーブルCaを介して送信される。
前側可動部材31fに配された前側基板6f、中央可動部材31cに配された中央基板6c及び後側可動部材31bに配された後側基板6bのうち、基準状態S1と作動状態S2との移動距離が最も短いのは、前側可動部材31fに配された前側基板6fである。シャッタ役物130aでは、前側可動部材31fに配された前側基板6fに、ケーブルCaが接続されている。ケーブルCaは、演出制御部403からの演出制御信号が送られる信号配線と、接地配線とを含む。
前側基板6fは、前面6faにプリント配線が設けられている。前側基板6fの前面6faには、外部受け口80と、第1受け口81と、第2受け口82と、複数個のLEDチップ7と、制御チップCntと、が実装されている。
前側基板6fは、基材61と、導電層62と、カバー層63とを備えている。基材61は、絶縁性を有する平板である。導電層62は、銅、アルミニウム等の金属層である。導電層62は、物理的又は化学的蒸着、スパッタリング等の成膜法を用いて、基材61の表面に成型する。前側基板6fは、基材61の前面6faに導電層62が形成された片面基板である。
導電層62は、LEDチップ7等の電子部品に対して、駆動信号を供給するためパターン化されている。すなわち、導電層62は、いわゆる、配線パターンである。なお、導電層62は、電子部品に対して駆動信号を供給する信号配線621と、接地された接地配線622とを含んでいる。信号配線621は電力を供給するための電源配線を含んでいる。
カバー層63は、基材61及び導電層62を覆う絶縁性の膜である。信号配線621および接地配線622のカバー層63から露出している部分が、電子部品の接続部を接続する端子部である。前側基板6fでは、電子部品を表面実装している。すなわち、電子部品の接続部を端子部に接触させ、接触させた側から半田付けすることで、電子部品を信号配線621および接地配線622に接続する。前側基板6fの後面6taでは、絶縁性を有する基材61の表面が露出している。
外部受け口80に対し、演出制御部403からの演出制御信号が送信されるケーブルCaの先端が挿入される。ケーブルCaと外部受け口80とは、電気的な接点を有して、すなわち、導通状態で接続される。これにより、ケーブルCaから送信される演出制御部403からの演出制御信号が、前側基板6fに実装された制御チップCntに入力される。
制御チップCntは、複数個のLEDチップ7を決められた点灯のタイミング、発光色、輝度で点灯させる駆動信号をLEDチップ7に送る。制御チップCntは、演出制御部403からの演出制御信号に基づいて、駆動信号を生成する。
LEDチップ7は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)のそれぞれの波長の光が出射可能な半導体を1チップ化した発光ダイオードである。図10に示すように、LEDチップ7は、外装体である、直方体形状のパッケージ70を備えている。パッケージ70の内部には、図示を省略した、Rの光を出射する素子(R素子とする)と、Gの光を出射する素子(G素子とする)と、Bの光を出射する素子(B素子とする)が備えられている。
LEDチップ7は、アノードからカソードに電流を流したときに発光する。そのため、LEDチップ7は、パッケージ70から突出した、アノード接続部71と、カソード接続部72とを備えている。アノード接続部71は、信号配線621に接続される。また、カソード接続部72は、接地配線622に接続される。なお、信号配線621、接地配線622の一部が外部に露出するように、カバー層63が形成されていない部分がある。信号配線621および接地配線622のカバー層63から露出している部分が、電子部品の接続部を接続する端子部651(652)である。
なお、実際のLEDチップ7では、アノード接続部71と、カソード接続部72とは、R素子、G素子及びB素子のそれぞれに電流を供給できるように、各素子に備えられている。本実施例では、説明の便宜上、各素子と接続するアノード接続部を代表してアノード接続部71、各素子と接続するカソード接続部を代表してカソード接続部72としている。なお、信号配線を介して、制御チップCntからの駆動信号がアノード接続部71に送信される。
シャッタ役物130aでは、回路を簡略化するために、制御チップCntは、前側基板6fにのみ取り付けられている。そのため、前側基板6fに実装された制御チップCntから、中央基板6cに実装されたLEDチップ7及び後側基板6bに実装されたLEDチップ7に駆動信号を送信するため、前側基板6fと中央基板6c及び前側基板6fと後側基板6bとは、伝達ケーブル5で接続されている。そして、前側基板6fの第1受け口81及び第2受け口82と、伝達ケーブル5の第1差し口511及び第2差し口521とは、前側基板6fと伝達ケーブル5とを接続する接続部である。
中央可動部材31cには、本体部311cと、中央基板6cが設けられている。本体部311cは、前側可動部材31fの本体部311fと同様の構成を有している。すなわち、本体部311cは、箱型であり、後面に中央基板6cが取り付けられている。本体部311cの前面の外側には、演出用の凹凸面312cが設けられている。また、本体部311cの前面には貫通孔310cが設けられている。
中央基板6cは、前側基板6fと同様の構成を有している。すなわち、中央基板6cは、基材61の前面6fa側に導電層62が形成された片面基板である。基材61及び導電層62は、絶縁性の膜であるカバー層63に覆われている。中央基板6cの後面6taでは、絶縁性を有する基材61の表面が露出している。
中央基板6cには、複数個のLEDチップ7と、第3受け口83とが実装されている。第3受け口83は、伝達ケーブル5が接続される接続部である。伝達ケーブル5と第3受け口83とが接続されることで、前側基板6fに実装されている制御チップCntからの駆動信号で、中央基板6cに実装されている複数個のLEDチップ7を決められた点灯タイミング、発光色、輝度で点灯することができる。
また、後側可動部材31bには、本体部311bと、後側基板6bが設けられている。本体部311bは、前側可動部材31fの本体部311fと同様の構成を有している。すなわち、本体部311bは、箱型であり、後面に後側基板6bが取り付けられている。本体部311bの前面の外側には、演出用の凹凸面312bが設けられている。また、本体部311bの前面には貫通孔310bが設けられている。
後側基板6bは、前側基板6fと同様の構成を有している。すなわち、後側基板6bは、基材61の前面6fa側に導電層62が形成された片面基板である。基材61及び導電層62は、絶縁性の膜であるカバー層63に覆われている。後側基板6bの後面6taはで、絶縁性を有する基材61の表面が露出している。
後側基板6bには、複数個のLEDチップ7と、第4受け口84とが実装されている。第4受け口84は、伝達ケーブル5が接続される接続部である。伝達ケーブル5と第4受け口84とが接続されることで、前側基板6fに実装されている制御チップCntからの駆動信号で、後側基板6bに実装されている複数個のLEDチップ7を決められた点灯タイミング、発光色、輝度で点灯することができる。
次に、前側基板6f、中央基板6c及び後側基板6fの接続について説明する。図11に示すように、前側基板6fと中央基板6c、及び、前側基板6fと後側基板6fは伝達ケーブル5で接続されている。図11に示すように伝達ケーブル5は、中間部50と、第1接続部51と、第2接続部52と、第3接続部53と、第4接続部54とを備えている。伝達ケーブル5において、第1接続部51及び第2接続部52は、中間部50の同じ側から延びている。また、第3接続部53及び第4接続部54は、中間部50を挟んで、第1接続部51及び第2接続部52と反対側から延びている。
伝達ケーブル5の中間部50、第1接続部51、第2接続部52、第3接続部53及び第4接続部54は、それぞれ柔軟性を有する平板状のケーブルであり、ここでは、フレキシブルフラットケーブルである。フレキシブルフラットケーブルは、柔軟性を有する基材の表面に配線を構成する導体層が形成されており、その外側が保護フィルムで覆われている。なお、伝達ケーブルは、フレキシブルフラットケーブルに限定されるものではなく、柔軟性を有し、基板の動作に追従することができる構成のものを広く採用することができる。
図12(a)に示すように、第1接続部51は、薄板形状である。第1接続部51の先端部には、前側基板6fに設けられた、第1受け口81に取り付けられる第1差し口511が設けられている。上述したとおり、第1受け口81と第1差し口511とは、伝達ケーブル5と前側基板6fとを接続する接続部の一部である。
第1差し口511は、一方の面に信号伝達のための導電性を有する接点端子512が設けられており、他方の面には、第1差し口511を補強する補強部513が設けられている。なお、接点端子512は、複数本並んで配置されており、端子それぞれには、個別の信号が流れる。また、端子の少なくとも一つは、接地端子であってもよい。補強部513は、フレキシブルフラットケーブルのカバー層の厚みを厚くすることで形成するものを挙げることができるが、これに限定されない。第1差し口511の曲げねじれ等の変形を抑制できる補強部材を広く採用することができる。
第2接続部52は、薄板形状である。第2接続部52は、第1接続部51に対して直交する方向に延びている。伝達ケーブル5では、第1接続部51と第2接続部52とを重ねて貼り合せた状態から第2接続部52を折り曲げて形成している。なお、この構成に限定されるものではない。例えば、第1接続部51と第2接続部52とが、一体であってもよい。また、第1接続部51と第2接続部52とが直交するとしているが、これに限定されず、角度については、特に限定されない。
第2接続部52の先端部には、前側基板6fに設けられた、第2受け口82に取り付けられる第2差し口521が設けられている。上述したとおり、第2受け口82と第2差し口521とは、伝達ケーブル5と前側基板6fとを接続する接続部の一部である。
図12(b)に示すように、第2差し口521は、一方の面に信号伝達のための導電性を有する接点端子522が設けられており、他方の面には、第2差し口521を補強する補強部523が設けられている。なお、接点端子522は、複数本並んで配置されており、端子それぞれには、個別の信号が流れる。また、端子の少なくとも一つは、接地端子であってもよい。なお、補強部523については、補強部513と同じである。
なお、伝達ケーブル5において、第1差し口511の接点端子512が設けられた面と、第2差し口521の接点端子522が設けられた面とは、同じ側である。
図12(c)に示すように、第3接続部53は、薄板形状である。第3接続部53の先端部には、中央基板6cに設けられた、第3受け口83に取り付けられる第3差し口531が設けられている。第3差し口531には、一方の面に信号伝達のための導電性を有する接点端子532が設けられており、他方の面には、第3差し口531を補強する補強部533が設けられている。なお、接点端子532は、複数本並んで配置されており、端子それぞれには、個別の信号が流れる。また、端子の少なくとも一つは、接地端子であってもよい。なお、第3接続部53の第3差し口531では、第3受け口83に挿入したときに、正確に信号が伝達できればよい。
図12(d)に示すように、第4接続部54は、薄板形状である。第4接続部54の先端部には、後側基板6bに設けられた、第4受け口84に取り付けられる第4差し口541が設けられている。第4差し口541には、一方の面に信号伝達のための導電性を有する接点端子542が設けられており、他方の面には、第4差し口541を補強する補強部543が設けられている。なお、接点端子542は、複数本並んで配置されており、端子それぞれには、個別の信号が流れる。また、端子の少なくとも一つは、接地端子であってもよい。なお、第4接続部54の第4差し口541では、第4受け口84に挿入したときに、正確に信号が伝達できればよい。信号を正確に伝達できる構成であれば、両面に接点端子542が設けられていてもよい。両面に接点端子542を設ける場合、補強部543は省略してもよい。
図12(a)に示すように、第1受け口81は、前側基板6fの部品実装面と直交する面に開口した凹部810を備えている。凹部810には、伝達ケーブル5の第1接続部51の第1差し口511が取り付けられる。そして、凹部810の内面には、部品実装面と平行な2平面が対向している。凹部810の部品実装面と平行な2平面のうち、部品実装面から遠い方、図12(a)では、下向きの面811に接点端子812が設けられている。
接点端子512を上向き、すなわち、接点端子512を前側基板6fと反対側に配した状態で、第1差し口511を第1受け口81に挿入することで、接点端子512と接点端子812とが接触する。これにより、第1差し口511と、第1受け口81とが電気的接点を有する、すなわち、導通状態となる。なお、第1差し口511を反転させた、すなわち、接点端子512を前側基板6f側に配した状態で、第1差し口511を第1受け口81に挿入すると、接点端子512と接点端子812とが接触しない。これにより、第1差し口511と、第1受け口81とが導通しない状態となる。
図12(b)に示すように、第2受け口82は、前側基板6fの部品実装面と直交する面に開口した凹部820を備えている。そして、凹部820の内面の部品実装面と平行な2平面のうち、部品実装面から遠い方、図12(b)では、下向きの面821に接点端子822が設けられている。
接点端子522を上向き、すなわち、接点端子522を前側基板6fと反対側に配した状態で、第2差し口521を第2受け口82に挿入することで、接点端子522と接点端子822とが接触する。これにより、第2差し口521と、第2受け口82とが電気的接点を有する、すなわち、導通状態となる。なお、第2差し口521を反転させた、すなわち、接点端子522を前側基板6f側に配した状態で、第2差し口521を第2受け口82に挿入すると、接点端子522と接点端子822とが接触しない。これにより、第2差し口521と、第2受け口82とが導通しない状態となる。
図12(c)に示すように、第3受け口83は、中央基板6cの部品実装面と直交する面に開口した凹部830を備えている。そして、凹部830の内面の部品実装面と平行な2平面のうち、部品実装面から遠い方、図12(c)では、下向きの面831に接点端子832が設けられている。
また、接点端子532を上向き、すなわち、接点端子532を中央基板6cと反対側に配した状態で、第3差し口531を第3受け口83に挿入することで、接点端子532と接点端子832とが接触する。これにより、第3差し口531と、第3受け口83とが電気的接点を有する、すなわち、導通状態となる。なお、第3差し口531を反転させた、すなわち、接点端子532を中央基板6c側に配した状態で、第3差し口531を第3受け口83に挿入すると、接点端子532と接点端子832とが接触しない。これにより、第3差し口531と、第3受け口83とが導通しない状態となる。
図12(d)に示すように、第4受け口84は、後側基板6bの部品実装面と直交する面に開口した凹部840を備えている。そして、凹部840の内面の部品実装面と平行な2平面のうち、部品実装面から遠い方、図12(d)では、下向きの面841に接点端子842が設けられている。
さらに、接点端子542を上向き、すなわち、接点端子542を後側基板6bと反対側の状態で、第4差し口541を第4受け口84に挿入することで、接点端子542と接点端子842とが接触する。これにより、第4差し口541と、第4受け口84とが電気的接点を有する、すなわち、導通状態となる。なお、第4差し口541を反転させた、すなわち、接点端子542を後基板6b側に配した状態で、第4差し口541を第4受け口84に挿入すると、接点端子542と接点端子842とが接触しない。これにより、第4差し口541と、第4受け口84とが導通しない状態となる。
なお、第3差し口531及び第4差し口541の接点端子532及び542は、片側の面に限定されるものではなく、両面に設けられる構成であってもよい。また、裏返しでも電気接点を有するように、第3受け口83及び第4受け口84には、内面の両面に端子が設けられていてもよい。第3差し口531の両面に接点端子532を設ける場合、補強部533は省略してもよい。第4差し口541の両面に接点端子542を設ける場合、補強部543は省略してもよい。
伝達ケーブル5において、第1接続部51と第3接続部53とは電気的に接続された配線を有している。第1差し口511と第1受け口81とを、電気的な接点を有するように、すなわち、導通するように接続し、第3差し口531と第3受け口83とを、電気的な接点を有するように、すなわち、導通するように接続する。これにより、前側基板6fと中央基板6cとは、伝達ケーブル5を介して電気的に接続される。これにより、前側基板6fに実装された制御チップCntからの駆動信号によって、中央基板6cに実装された複数個のLEDチップ7が決められた点灯タイミング、発光色、輝度で点灯する。
伝達ケーブル5において、第2接続部52と第4接続部54とは電気的に接続された配線を有している。第2差し口521と第2受け口82とを、電気的な接点を有するように、すなわち、導通するように接続し、第4差し口541と第4受け口84とを、電気的な接点を有するように、すなわち、導通するように接続する。これにより、前側基板6fと後側基板6bとは、伝達ケーブル5を介して電気的に接続される。これにより、前側基板6fに実装された制御チップCntからの駆動信号によって、後側基板6bに実装された複数個のLEDチップ7が決められた点灯タイミング、発光色、輝度で点灯する。
図13(a)は、正規方向の伝達ケーブルを示す図である。図13(b)は、図13(a)に示す伝達ケーブルを表裏反転させた状態を示す図である。本発明にかかる遊技機では、伝達ケーブル5をハーネス化することで、部品点数を減らしている。第1接続部51と第2接続部52とは、互いに直交して延びるケーブルである。そのため、図13に示すように、伝達ケーブル5を表裏反転させると、第1接続部51と第2接続部52との位置を入れ替えることが可能となる。
本発明にかかる遊技機では、上述のとおり、第1差し口511の接点端子512を設ける面と第2差し口521の接点端子522を設ける面とを同じ側にしている。そして、第1受け口81の接点端子812を前側基板6fから離れた内面811に設け、且つ、第2受け口82の接点端子822を前側基板6fから離れた内面821に設けている。
図13(b)に示すように、伝達ケーブル5を表裏反転させて、第1差し口511と第2差し口521とを入れ替えた場合、伝達ケーブル5では、接点端子512および接点端子521の向きが反転する前と逆になる。この状態で、第1差し口511を第2受け口82に第2差し口521を第1受け口81に挿入すると、第1差し口511の接点端子512と第2受け口82の接点端子822とは接触しない。結果、第1差し口511と第2受け口82とは、電気的な接点を有しない、すなわち、非導通状態となる。同様に、第2差し口521の接点端子522と第1受け口81の接点端子812とは接触しない。結果、第2差し口521と第1受け口81とは、電気的な接点を有しない、すなわち、非導通状態となる。
このため、伝達ケーブル5を間違った方向で差してしまったとしても、導通試験を行うことで、伝達ケーブル5の差し間違いが確認される。
なお、上述した差し口としては、雄形状のプラグを挙げることができる。また、受け口
としては、雌形状のソケットを挙げることができる。なお、これら以外にも、配線の接続が可能な構成を広く採用することができる。
(変形例1)
本実施形態の伝達ケーブル5は、第2接続部52が予め折り曲げられた状態になっている。しかしながら、伝達ケーブル5の第1接続部51及び第2接続部52を前側基板6fに取り付けるときに、第2接続部52を折り曲げる構成であってもよい。なお、第2接続部52には、予め折り曲げるための線が設けられている。
図14(a)は、折り曲げる前の伝達ケーブルを示す図である。図14(b)は、折り曲げた後の伝達ケーブルを示す図である。
図14(a)に示すように、第2接続部52を折り曲げる前の伝達ケーブル5は、第1接続部51と第2接続部52とが重なった状態である。なお、本実施形態では、上側(作業者にとって手前側)に配された第2接続部52を予め設けられた線に沿って、右に折り曲げるものとして説明する。
折曲前の状態では、第1接続部51と第2接続部52とは並んで配置されている。第1接続部51の第1差し口511の接点端子512と、第2接続部52の第2差し口521の接点端子522とは、第1接続部51及び第2接続部52の並び方向において、第1接続部51及び第2接続部52に対して、同じ方向を向いている面に設けられている。このように、接点端子512と接点端子522との向きをそろえることで、折曲前の状態で、伝達ケーブル5を表裏反転させた場合、接点端子512及び接点端子522の向きが逆になる。これにより、第2差し口521を第1受け口81に差しても非導通状態になる。また、第2差し口521を第1受け口81に差した場合、第1差し口511を含む第1接続部51を折り曲げることになるが、折曲方向が左になり、第1差し口511を第2受け口82に差すことは困難、或いは、不可能である。以上のことから、変形例1の構成でも、伝達ケーブル5の差し間違いを抑制することができる。
(実施例2)
図15は、第1差し口、第2差し口、第1受け口及び第2受け口の他の例を示す図である。図15では、伝達ケーブル5bの第1接続部51bと第2接続部52bと周囲のみを図示している。なお、伝達ケーブル5bは、上述した伝達ケーブル5の一種である。また、第1接続部51bは、伝達ケーブル5bでの第1接続部51に相当する。第2接続部52bは、伝達ケーブル5bでの第2接続部52に相当する。
図15に示すように、第1接続部51bと第2接続部52bとは、互いに直交する方向に延びている。そして、第1接続部51bの長さL1は、第2接続部52bの長さL2よりも長い。このように、第1接続部51bと第2接続部52bとを異なる長さとすることで、表裏反転させたとき、第1接続部51bと第2接続部52bとが正確に重ならなくなる。例えば、表裏反転した状態で、第1接続部51bを第2接続部52bと認識し、第1差し口511を第2受け口82に取り付けた場合、第2接続部52bの第2差し口521は第1受け口81からずれてしまう。そのため、作業者は、少なくとも、第1差し口又は第2差し口を差しこんだ時点で、伝達ケーブル5bが表裏反転していることを認識することが可能である。なお、第1接続部51bの長さL1と第2接続部52bの長さL2の差を大きくしておくことで、視認によって表裏反転を確認することも可能である。なお、長さL2を長さL1よりも長くしてもよい。
なお、このように、第1差し口及び第2差し口の両方を挿入する前に、一方の差し口が物理的に挿入不可能、すなわち、非導通状態になる構成とする場合、導通試験を行わなくても、方向が間違っていることを確認できる。そのため、端子を両面に設ける構成であってもよい。
(実施例3)
図16は、第1差し口、第2差し口、第1受け口及び第2受け口の他の例を示す図である。本実施例で説明する伝達ケーブル5cは、第1実施例で説明した伝達ケーブル5の一種である。また、第1接続部51cは、伝達ケーブル5cでの第1接続部51に相当する。第2接続部52cは、伝達ケーブル5cでの第2接続部52に相当する。例えば、前側基板6fの部品実装面の制約等によって、第1受け口81及び第2受け口82を、互いに直交する位置に配置することが困難な場合がある。例えば、図16に示すように、第1受け口81と第2受け口82とが直線上に並んで配される場合がある。
本実施例の伝達ケーブル5cでは、中間部53の端部に配される第1接続部51c及び第2接続部52cとが、中間部53を挟んで互いに反対方向に分かれるとともに、中間部53が延びる方向に延びている。そして、第1接続部51c及び第2接続部52cの先端に設けられた第1差し口511及び第2差し口521には、同じ側の面に接点端子512及び接点端子522が設けられている。これにより、伝達ケーブル5cが表裏反転し、反転した第1差し口511及び第2差し口521の位置が、それぞれ、反転前の第2差し口521及び第1差し口511と重なっても、接点端子512及び接点端子522が設けられる面が逆になる。これにより、伝達ケーブル5cを反転させて、第1差し口511を第2受け口82に、第2差し口521を第1受け口81に挿入しても、非導通状態となる。通電検査を行うことで、伝達ケーブル5cの差し間違いを検出することが可能である。
(実施例3の変形例)
本実施例では、第1受け口81と第2受け口82とを直線状に並べているため、伝達ケーブル5cを反転させたとき、第1差し口511を第2受け口82に、第2差し口521を第1受け口81に挿入できる形状になる。一方で、第1受け口81と第2受け口82とを差し口を挿入する方向にずらし、第1受け口81及び第2受け口82に挿入可能な差し口を備えた伝達ケーブルとすることで、表裏反転した第1差し口511及び第2差し口521と、反転前の第2差し口521及び第1差し口511とは重ならない。これにより、伝達ケーブル5cを表裏反転した状態で、取り付けることは困難である。これにより、伝達ケーブル5cの差し間違いを検出することが可能である。
以上示したように、本発明にかかる遊技機に用いられる伝達ケーブルでは、表裏反転させたときに、差し口同士の位置が重ならないようにする。これにより、伝達ケーブルを表裏反転させると物理的に接続が不可能または困難になる。また、表裏反転させて差し口同士の位置が重なる構成であっても、重なった差し口同士の接続端子の向きが異なるように形成する。このように形成することで、伝達ケーブルを表裏反転させて第1差し口を第2受け口に、第2差し口を第1受け口に取り付けても、端子同士が接触しないので非導通状態である。
すなわち、本発明にかかる伝達ケーブルでは、表裏反転したときに差し口同士が重ならない、または、端子が設けられた面が一致しないように構成することで、伝達ケーブルの表裏反転を容易に検出することができる。
これにより、演出制御部403の制御に基づいてLEDチップ7を点灯させることができるので、シャッタ役物を用いた演出による遊技の興趣向上を図ることが可能である。
上述の各実施例では、前側基板6f、中央基板6c及び後側基板6bは、いずれも片面基板であったが、これに限定されず、両面基板であってもよい。また、多層基板であってもよい。両面基板を用いる場合、一方の面に、LEDチップだけを実装し、受け口、制御チップ等、駆動、制御のための部品は、他方の面に実装するようにしてもよい。片面基板と両面基板とを組み合わせてもよい。
上述の各実施例では、演出部材としてシャッタ役物を例に説明しているが、これに限定されない。所定の基板から、移動する2枚以上の基板に対して、信号を伝達するケーブルハーネスを用いる構成について、本発明の構成を広く採用することができる。例えば、メインとなる演出部材から、枝分かれ的に、複数個のサブの演出部材が現れるような演出部材において、メインの演出部材に備えられた基板と、複数個のサブに備えられた基板のそれぞれとを接続するときの、ケーブルハーネスの取り付けに適用可能である。
<<発明の考察>>
上述の実施形態にて具現化された発明について考察する。
本発明の一側面に係る遊技機100は、複数の導線が配線されたケーブル5と基板6fとを接続する接続部を備えている。接続部は、基板6fに実装された第1受け口81及び第2受け口82と、ケーブル5の一方の端部に設けられた第1差し口511及び第2差し口521とを有している。接続部は、第1受け口81に第1差し口511を取り付けるとともに第2受け口82に第2差し口521を取り付けたときに基板6fとケーブル5とを導通状態にする。一方、第1受け口81に第2差し口521を取り付けた又は第2受け口82に第1差し口511を取り付けたときに基板6fとケーブル5とを非導通状態にすることを特徴とする。
このようにすることで、第1差し口を第2受け口に、第2差し口を第1受け口に取り付けてしまうと、非導通状態になるため、容易に発見が可能である。そのため、ケーブル5の差し間違いを抑制し、演出制御部403の制御に基づく正確な演出を行うことが可能である。
本発明の一側面に係る遊技機100は、第1差し口511及び第2差し口521の少なくとも一方は片面だけに複数個の接続接点端子512(522)を備えている。
このようにすることで、簡単な構成で、ケーブル5の差し間違いを容易に発見できるケーブルとすることが可能である。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
また、本発明を、パチンコ遊技機に分類されない、スロットマシンなどの他の遊技機に適用しても良い。パチンコ遊技機では、遊技媒体として遊技球が用いられるが、スロットマシンではコインが遊技媒体として用いられる。