JP6438154B2 - ロック装置 - Google Patents
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Description
本発明は、開閉部材に取り付けられるロック装置に関する。
車両のグローブボックスの開口を開閉する開閉部材には、開閉部材を閉状態に保持するためのロック装置が取り付けられる。ユーザはロック装置の操作部材を操作することでロックを解除してグローブボックスを開く。
特許文献1に開示される開閉部材のロック装置は、開閉部材に固定されるハウジングと、ハウジングに回転可能に支持されるノブと、ハウジングに回転可能に支持されるロータと、ロータにそれぞれ連結される一対のロッドとを備える。
特許文献1に開示されるハウジングは、両側壁に形成されて撓み可能な係合爪と、両側壁に形成される突片とを有する。開閉部材への取り付けでは、ハウジングは開閉部材の表側から取付孔に挿入され、係合爪を撓ませながら取付孔を通過させ、通過後に係合爪を復元力により拡開させて、取付孔に係合させて取り付ける。ハウジングの取付完了状態では、係合爪が取付孔の裏縁に係合し、突片が取付孔の表縁に係合して、ハウジングの移動が規制されている。
特許文献1に開示される技術において、ハウジングは取付孔の表側から押し込めば開閉部材に取り付けることができる。一方、ロッドは開閉部材の裏側から取り付けられるため、ロック装置の開閉部材への取付工程において、開閉部材の表側から取り付ける工程と、裏側から取り付ける工程が実行されることになり煩わしい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、開閉部材に取り付けやすいロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、固定部材の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材をロック状態に保持可能であり、開閉部材の外側部材と内側部材の間に画成される空間に設けられるロック装置であって、外側部材に固定されるベース部材と、ベース部材に回転可能に支持される操作部材と、操作部材の回転に連動して固定部材の被ロック部に係脱可能なロッドと、を有する。操作部材は、外側部材の表側に露出する操作部と、ベース部材に軸支される軸支部と、を有する。ベース部材は、外側部材に形成された取付縁部に引っ掛けられるフック部と、外側部材の裏側に形成された係止縁部に係止され、外側部材の裏面から離れる方向のベース部材の動きを規制する係止爪部と、を有する。
本発明の別の態様もまた、固定部材の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材をロック状態に保持可能であ、開閉部材の外側部材と内側部材の間に画成される空間に設けられるロック装置である。このロック装置は、内側部材に固定されるベース部材と、ベース部材に回転可能に支持される操作部材と、操作部材の回転に連動して固定部材の被ロック部に係脱可能なロッドと、を有する。操作部材は、外側部材の表側に露出する操作部と、ベース部材に軸支される軸支部と、を有する。ベース部材は、内側部材の裏側に形成された取付縁部に引っ掛けられるフック部と、内側部材の裏側に形成された係止縁部に係止され、内側部材の裏面から離れる方向のベース部材の動きを規制する係止爪部と、を有する。
本発明によれば、開閉部材に取り付けやすいロック装置を提供できる。
図1は、第1実施例のロック装置10を説明するための図である。図1(a)は、開閉部材を表側からみたロック装置10および開閉部材の表面図であり、図1(b)は、開閉部材を裏側からみたロック装置10および開閉部材の裏面図である。開閉部材は、実際には2枚の板状部材を貼り合わせて、その内部の空間にロック装置10を収容するが、図1(b)はロック装置10を覆う開閉部材の裏側の内側部材を省いて図示している。
開閉部材は、たとえば車両のグローブボックス用の蓋部材であり、外側部材12と内側部材により構成される。図1(a)および(b)の開閉部材の外側部材12は説明の便宜上、平面形状に示されているが、実際にはグローブボックスの開口部の形状に合わせて形成され、湾曲して形成されてもよい。グローブボックスはインストルメントパネルに設けられた収納空間である凹所を有する固定部材であり、開閉部材は、グローブボックスに回動可能に取り付けられ、凹所の開口部を開閉する。開閉部材の閉状態で、外側部材12は助手席の正面に露出し、内側部材は凹所の内部に位置する。なお、開閉部材に収納部を設けてグローブボックスそのものを開閉部材としてよく、クローブボックスの回転によりクローブボックスの収納空間を開口させてよい。
開閉部材の外側部材12には、ロック装置10を取り付けるための取付口12aが形成される。開閉部材に取り付けられたロック装置10は、グローブボックスの開口部に対して開閉部材をロック状態にして閉状態に保持する。実施形態のロック装置10は、操作部材20を開閉部材の幅方向に操作可能とするサイド式のロック装置である。
ロック装置10は、操作部材20、ベース部材22、回転部材24、第1ロッド26および第2ロッド28を備える。ロック装置10は、開閉部材の外側部材12と内側部材の間に画成される収容空間に設けられる。ベース部材22は、外側部材12に固定される。操作部材20は、ベース部材22に回転可能に支持される。図1(a)に示すように取付口12aの表側に操作部材20が露出する。ユーザは窪み部12bから操作部材20の裏側へ指を挿入し、操作部材20を引くことでロック解除をする。外側部材12の裏側および内側部材の裏側はロック装置10を収容するための収容空間に位置し、外側部材12の表側および内側部材の表側は露出する外部空間に位置する。
回転部材24は、外側部材12に回転可能に支持され、第1ロッド26および第2ロッド28(これらを区別しない場合、単に「ロッド」という)と連結する。ユーザの操作力は、操作部材20から図1(b)に示す第1ロッド26へ、第1ロッド26から回転部材24へ、回転部材24から第2ロッド28へと伝達される。回転部材24は、操作部材20の回転に応じて回転する。ロッドは、回転部材24の回転に連動して長手方向に進退する。ロッドは、操作部材20の回転に連動して固定部材のロック孔に係脱、すなわち係合したり係合解除することが可能である。
第1ロッド26は、外側部材12の第1支持孔部12cに挿通され、第2ロッド28は、外側部材12の第2支持孔部12dに挿通される。図1(b)では不図示である開閉部材の内側部材でロック装置10の裏側を覆い隠すと、第1ロッド26の先端部26aが外部に出た状態となり、第2ロッド28の先端部28aが外部に出た状態となる。第1ロッド26および第2ロッド28では、グローブボックスの第1ロック孔および第2ロック孔に挿入される側を先端、回転部材24に連結される側を基端という。
外側部材12の第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dは、外側部材12の裏面から突出した壁部に貫通して形成される。第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dの貫通孔の周縁には、ロッドに弾性的に接触して、ロッドのガタツキを抑えつつ、ロッドの移動をガイドする弾性部が設けられてよい。
ユーザが操作部材20を操作すると回転部材24が回転し、ロッドは回転部材24の回転に応じて、固定部材であるグローブボックスに形成された第1ロック孔および第2ロック孔にそれぞれ出入りする。ロッドの先端部がグローブボックスのロック孔に入ると開閉部材がロック状態となり、ロッドがそのロック孔から出ると開閉部材が非ロック状態となる。ロッドがロック孔に入る方向をロッドの進行方向といい。ロッドがロック孔から出る方向をロッドの退行方向という。
なお、回転部材24には、ロッドを進行方向に付勢するためのバネ部材(不図示)が設けられる。また、操作部材20には、操作部材20を閉状態に付勢する別のバネ部材(不図示)が設けられる。
図2は、ロック装置10の分解図である。また、図3(a)は、ベース部材の側面図であり、図3(b)は、ベース部材の裏面図である。また、図4(a)は、図1(b)に示すロック装置10の線分A−Aの断面図であり、図4(b)は、図1(b)に示すロック装置10の線分B−Bの断面図である。図2ではロック装置10とともに外側部材12および内側部材14を示す。図2に示すベース部材22は、操作部材20と一体化された状態、操作部材20を軸支した状態であり、外側部材12の取付口12aに取り付けられる。
操作部材20は、基部35、操作部36、一対の軸部38、伝達部40、一対の側壁部42、中間壁部44およびキーシリンダ用孔部46を有する。操作部36は、平板状の基部35に形成され、外側部材12の表側に位置してユーザに手指を掛けられる。
一対の側壁部42は、基部35の裏面に対向して立設する。一対の軸部38は、一対の側壁部42に円弧状にそれぞれ形成される。一対の軸部38は、ロッドの進退方向または車両左右方向において、操作部36より伝達部40に近い位置に配置される。
中間壁部44は、基部35の裏面に立設し、一対の側壁部42を連結する。図4(a)に示すように中間壁部44は、ロック装置10の内部構造を覆い、ユーザの手指がロック装置10の内部に入り込むことを防ぐ。
伝達部40は、柱状に形成され、基部35の裏面から立設して、図4(a)に示すように外側部材12の裏側に突出する。伝達部40は、第1ロッド26の受け面26cに係合して、操作部材20への操作力を第1ロッド26に伝達する。基部35にはキーシリンダを取り付けるためのキーシリンダ用孔部46が貫通して形成される。なお、変形例ではキーシリンダ用孔部46は形成されず、キーシリンダが操作部材20に設けられなくてよい。
ベース部材22は、基枠部48、挿通部50、フック部52、係止爪部54、支持部56、軸支部57および第1ガイド部58を有する。挿通部50は、図3(b)に示すように操作部材20の伝達部40を裏側に挿通するために、基枠部48に貫通して形成される。軸支部57は、円弧状の突起に形成され、基枠部48の両側面に一対形成される。軸支部57は、軸部38に挿入されて操作部材20を回転可能に支持する。
フック部52は、取付口12a側の窪み部12bの取付縁部12gに引っ掛かり、ベース部材22が外側部材12から外れることを防ぐ。フック部52は、基枠部48の一端に位置し、第1ロッド26の退行方向に突出して形成される。
フック部52は、図3(a)に示すように外側部材12の表側と裏側で対向する表側フック部52aおよび裏側フック部52bを有する。図4(a)に示すように表側フック部52aは、表側の取付縁部12gに引っ掛かってベース部材22が外側部材12の裏側に外れることを防ぎ、裏側フック部52bは、裏側の取付縁部12gに引っ掛かってベース部材22が外側部材12の表側に外れることを防ぐ。表側フック部52aおよび裏側フック部52bは取付縁部12gを挟持する。
図2に示すように表側フック部52aは、略半筒形状に形成され、操作部材20の回転軸方向において裏側フック部52bより長く形成される。裏側フック部52bは、操作部材20の回転軸方向に離間して一対形成される。表側フック部52aは、第1ロッド26の退行方向に、裏側フック部52bより長く突出する。
係止爪部54は、図4(b)に示すように基枠部48の表側に一対形成され、弾性を有して撓み可能である。支持部56は、基枠部48の表面から突出して形成され、係止爪部54を支持する。係止爪部54は、外側部材12の面直方向、すなわち開閉部材の内側部材と外側部材12の対向方向に延出する。係止爪部54は、支持部56から垂れるように形成され、外側部材12の裏側に形成された係止縁部12eに係止し、外側部材12の裏面から離れる方向のベース部材22の動きを規制する。係止縁部12eは、外側部材12の裏面に形成された取付座部12fの座面に孔状に形成される。係止爪部54および支持部56は、係止縁部12eに挿入され、取付座部12f内の空間に収まる。
第1ガイド部58は、図3(a)に示すように基枠部48の裏面に突出して柱状に形成され、第1ロッド26のスライドをガイドする。第1ガイド部58の先端部および両側部に第1ロッド26の各弾性片が摺動可能に弾接する。第1ガイド部58は、第1ロッド26の進退方向において、係止爪部54に重なって位置する。
回転部材24は、外側部材12の中央に位置し、外側部材12に回転可能に支持される。回転部材24には、第1ロッド26の基端側の第1連結部26bと、第2ロッド28の基端側の第2連結部28bとが連結される。
第1ロッド26および第2ロッド28は、同じ形状であり、部品の共通化により製造コストが抑えられている。第2ロッド28の先端部28aは、図2に示す内側部材14の側壁14aに形成される貫通孔14bから突出し、第1ロッド26の先端部26aも同様に内側部材14の側壁に形成される貫通孔から突出する。第1ロッド26は、操作部材20の伝達部40に当接する受け面26cを有し、伝達部40から操作力を受けて退行する。図4(b)に示すように第1ロッド26は、ベース部材22の第1ガイド部58の先端部に弾接する第1弾性片26dと、第1ガイド部58の両側部に弾接する第2弾性片26eとを有する。第1ロッド26が窪み部12bを避けるように湾曲して形成されることで、開閉部材を薄くできる。
図1(b)および図4(a)に示すように、第1ロッド26は、外側部材12と内側部材14の対向方向においてベース部材22と部分的に重なっている。この部分的に重なる位置での第1ロッド26とベース部材22との対向方向における最短間隔L1は、係止爪部54の前記対向方向の長さより小さい。より好ましくは、最短間隔L1は、取付座部12f内の空間に突出する係止爪部54の突出長さより小さくてよい。これにより、万が一、係止爪部54が係止を解除して係止縁部12eから外れようとした場合に、係止爪部54が係止縁部12eから抜ける前にベース部材22が第1ロッド26に当接し、係止爪部54の外れる動きを制限できる。
図5は、ベース部材22を開閉部材の外側部材12に取り付ける工程を説明するための図である。ベース部材22は、操作部材20を軸支した状態で外側部材12の裏側から取り付けられる。なお、操作部材20をベース部材22に軸支させたサブアッセンブリには、操作部材20を閉じ方向に付勢するバネ部材、操作部材20とベース部材22の当接を和らげるゴム製のクッションなどが組み付けられている。
回転部材24、第1ロッド26および第2ロッド28は、サブアッセンブリと同じく外側部材12の裏側から取り付けられるため、ロック装置10の全ての部材を外側部材12の裏側から取り付けることができる。これにより、取付工程において外側部材12を裏向きに台座に載置すれば、そのままの状態でロック装置10および内側部材を取り付け、開閉部材を組み立てることができ、取付作業を容易にできる。
具体的な操作部材20およびベース部材22の取付工程について説明する。作業者は、外側部材12の裏側から操作部材20の操作部36を取付口12aに挿入し、裏側フック部52bを取付縁部12gに引っ掛け、位置決めする。次に、作業者は、裏側フック部52bを支点としてベース部材22を回転させて、一対の係止爪部54を係止縁部12eに押し込み、一対の係止爪部54を撓ませる。一対の係止爪部54は、係止縁部12eを通過すると復元力により拡開して係止縁部12eに係止し、ベース部材22が外側部材12に取り付けられる。取付完了状態では、表側フック部52aおよび裏側フック部52bは取付縁部12gを挟み、係止爪部54および基枠部48は係止縁部12eを挟んでいる。
このように、ネジ等で固定する場合と比べて、フック部52を引っ掛けて位置決めし、後は係止爪部54を係止縁部12eに押し込めば取付作業を完了でき、取付作業が容易である。また、ロック装置10を外側部材12の裏側から取り付けることで、外側部材12の表側の意匠面を傷つける可能性を低減できる。
図6は、操作部材20を開いた際にベース部材22にかかる荷重について説明するための図である。操作部材20は、操作部36を開き方向に引っ張られると、軸部38の回転中心38aで回転する。操作部材20の開き方向の回転は、操作部材20の回転止め部41がベース部材22のストッパ部55に当接して止められる。
操作部材20の回転止め部41は、キーシリンダ用孔部46の裏側の縁に形成される。ベース部材22のストッパ部55は、フック部52の根元から立設する壁を切り欠くように形成される。
操作部材20の開き方向の回転を止める力は、ストッパ部55から係止爪部54とフック部52に入力されて外側部材12に受け止められる。ベース部材22において、ストッパ部55の位置は、係止爪部54よりフック部52に近く、係止爪部54に入力される力はフック部52に入力される力より小さくなる。これにより、フック部52より耐荷重性に劣る係止爪部54に大きな力が入力されることを抑えることができる。
軸部38は、第1ロッド26の進退方向においてフック部52および係止爪部54の間に位置する。これにより、フック部52と係止爪部54の間隔を離すことができ、取付完了状態で外側部材12に対して安定させ、ガタツキを抑えることができる。
また、係止爪部54は、第1ロッド26の進退方向において取付口12aと第1支持孔部12cの間に位置する。つまり、係止爪部54は、取付口12aの外側に配置される。これにより、係止爪部を取付口12aの縁に係止させる場合と比べて、係止爪部54をフック部52や回転止め部41から遠ざけ、取付完了状態で外側部材12に対してベース部材22を安定させ、ガタツキを抑えることができる。
図7は、第1実施例の第1変形例のロック装置100について説明するための図である。図7には外側部材12に取り付けた状態のロック装置100の斜視図を示す。第1変形例のロック装置100は、図2に示すロック装置10と比べて、第1ロッド126を支持する第1支持孔部60が外側部材12ではなく、ベース部材122に形成される点で異なる。
ベース部材122の第1支持孔部60は、基枠部48の裏側に環状に形成され、第1ロッド126を挿入される。第1支持孔部60の内周には、第1ロッド126に弾性的に接触して、第1ロッド126のガタツキを抑えつつ、第1ロッド126の移動をガイドする弾性部62が設けられる。第1支持孔部60は、外側部材12の面直方向、すなわち外側部材12と内側部材の対向方向において係止爪部54と重なる位置に設けられる。図4(a)に示すベース部材22では第1ガイド部58が設けられていた位置に、第1変形例のベース部材122では第1支持孔部60が設けられる。これにより、操作部材20や取付口12aを第1支持孔部60に近づけ、操作部材20を運転席側に寄せることができる。
図8は、第1実施例の第2変形例のロック装置200について説明するための図である。図8(a)は開閉部材に取り付けた状態のロック装置200の断面であって第1ロッド26の進退方向に沿った断面であり、図8(b)は図8(a)に示すロック装置200の線分C−Cの断面である。
第2変形例のロック装置200は、図4(a)に示すロック装置10と比べて、外側部材212ではなく、内側部材214に取り付けられる点で異なる。ロック装置200のベース部材222が内側部材214に固定された状態で、操作部材220は、ベース部材222に軸支され、外側部材212の露出口212aから表側に露出する。
ベース部材222は、図8(a)に示すように内側部材214の取付縁部214aに引っ掛けられるフック部252と、図8(b)に示すように内側部材214の係止縁部214bに係止する係止爪部254とを有する。
図8(a)に示すように内側部材214の裏側に形成された取付縁部214aは、内側部材214の裏面から離間して対向する。第1フック部252aは、取付縁部214aに引っ掛かって、内側部材214に接近する方向のベース部材222の動きを規制し、第2フック部252bは、取付縁部214aに引っ掛かって、内側部材214から離れる方向のベース部材222の動きを規制する。
図8(b)に示すように内側部材214の裏側に係止縁部214bが形成される。係止縁部214bは、内側部材214の裏面に立設する取付座部214cの座面に孔状に形成される。係止爪部254は、支持部256に支持され、係止縁部214bに係止する。係止爪部254は、ベース部材222の両側に一対形成され、係止爪部254を係止する係止縁部214bも一対形成される。
一対の係止爪部254は、離間しており、その間に第1ロッド26が挿通される。これにより、一対の係止爪部254をベース部材222に両側に設けることで、取付完了状態のベース部材222を安定して係止させつつ、その間に第1ロッド26を配置することでロック装置200を薄型化できる。
ロック装置200の開閉部材への取付工程について説明する。作業者は、ベース部材222に操作部材220を組み付けたサブアッセンブリを把持し、フック部252を取付縁部214aに引っ掛け、フック部252を支点としてベース部材222を回転させて、内側部材214の裏側から係止縁部214bに向かって係止爪部254を押し込み、係止させる。ベース部材222および操作部材220を内側部材214に取り付けた後、回転部材24、第1ロッド26、第2ロッド28を内側部材214に取り付け、外側部材212を閉じてロック装置200の取付工程を完了する。
第2変形例のロック装置200によれば、ロック装置200の各部材を内側部材214の裏側に取り付けることができ、ロック装置200を取り付けた後は外側部材212を閉じるだけでよいため、取付工程を容易にできる。
図9は、第2実施例のロック装置300について説明するための図である。図9(a)は、開閉部材を表側からみたロック装置300および開閉部材の表面図であり、図9(b)は、開閉部材を裏側からみたロック装置300および開閉部材の裏面図である。開閉部材は、実際には2枚の板状部材を貼り合わせて、その内部の空間にロック装置300を収容するが、図9(b)はロック装置300を覆う開閉部材の裏側の内側部材を省いて図示し、図9に示すロック装置300では、第1ロッド326の一部と第2ロッドは省いて図示している。
図9(a)に示す第2実施例のロック装置300は、図1(a)に示す第1実施例のロック装置10と比べて、操作部材320を操作する方向で異なる。すなわち、図1(a)に示すロック装置10では、操作部材20を車両左右方向に操作したが、図9(a)に示すロック装置300では、操作部材320を手前側上方に操作する。一方で、第2実施例のロック装置300は、第1実施例のロック装置10と比べて、各部材を開閉部材の外側部材312の裏側から取り付ける点で、同じである。
ロック装置300は、操作部材320、ベース部材322、回転部材324、第1ロッド326および第2ロッドを備える。また、ロック装置300には、第1ロッド326および第2ロッドをロックする方向に付勢するバネ部材や、操作部材320を閉状態に付勢するバネ部材が設けられる。
図9(a)に示すように、外側部材312の取付口312aにロック装置300が取り付けられ、操作部材320が外側部材312の表側に露出する。ユーザは、外側部材312の窪み部12bに手指を入れて操作部材320を手前側上方に引っ張って操作し、ロックを解除する。
図9(b)に示すように、回転部材324は、ベース部材322に収容され、回転可能に支持される。回転部材324は、操作部材320の回転に応じて回転する。回転部材324は、回転部材324の回転軸から偏心した突出部324aを有する。回転部材324の回転に応じて突出部324aが第1ロッド326の受け面326aを押し、第1ロッド326を移動させる。
図10は、図9(b)に示すロック装置300の線分D−Dの断面図である。回転部材324の中心軸部328bは、ベース部材322に軸支される。また、ベース部材322の軸部338が操作部材320の孔状の軸支部357に挿入されて、ベース部材322が操作部材320を回転可能に支持する。
ベース部材322は、取付口312aより幅方向外側に張り出すフランジ部348を有する。フランジ部348は、ベース部材222の両側に一対形成される。支持部356は、一対のフランジ部348の表面からそれぞれ立設し、係止爪部354を支持する。係止爪部354は、支持部356の先端側からフランジ部348に向かって延出し、弾性を有する。係止爪部354は、フック部352より上方に位置する。
係止爪部354は、外側部材312の裏側に形成された係止縁部312dに係止し、ベース部材322が外側部材312の裏面から離れる方向の動きを規制する。係止縁部312dは、外側部材312の裏面に立設する取付座部312eの座面に孔状に形成される。
図11は、図9(b)に示すロック装置300の線分E−Eの断面図である。操作部材320の裏面の上端の位置に、操作部材320の裏面から突出する伝達部340が形成される。伝達部340は、回転部材324に連結され、操作部材320の開き操作に応じて下方に移動し、回転部材324を回転させる。
ベース部材322は、下方に延出するフック部352を有する。フック部352は、外側部材312の取付口312aを形成する取付縁部312cに引っ掛けられる。取付縁部312cは、取付口312aの下端に位置し、窪み部312bの上端に位置する。
フック部352の第1フック部352aは、取付縁部312cに引っ掛かって、ベース部材322が外側部材312の表側に外れる方向の動きを規制し、第2フック部352bは、取付縁部312cに引っ掛かって、ベース部材322が外側部材312の裏側に外れる方向の動きを規制する。
作業者は、ベース部材322に操作部材320を組み付けたサブアッセンブリを把持し、フック部352を取付縁部312cに引っ掛け、フック部352を支点としてベース部材322を回転させて外側部材312の裏側から係止縁部312dに向かって係止爪部354を押し込み、係止させる。ベース部材322および操作部材320を外側部材312に取り付けた後、回転部材324、第1ロッド326、第2ロッドを外側部材312に取り付け、内側部材を閉じてロック装置300の取付工程を完了する。このように第2実施例のロック装置300においても、ロック装置300の各部材を外側部材312の裏側から外側部材312に取り付けることができ、取付作業を容易にできる。
図12は、第2実施例の変形例のロック装置400について説明するための図である。図12ではロック装置400、開閉部材の外側部材412および内側部材414の分解図を示す。ロック装置400は、操作部材420、ベース部材422、回転部材424、バネ部材425、第1ロッド426および第2ロッドを有する。なお、図12に示す開閉部材の外側部材412、内側部材414および第1ロッド426は、操作部材420およびベース部材422から遠く離れた部分を省き、ロック装置400の第2ロッドも省いている。
図9(b)に示す第2実施例のロック装置300外側部材312に取り付けられるのに対し、図12に示す変形例のロック装置400は、内側部材414に取り付けられる。変形例のロック装置400では、全ての部材を内側部材414の裏側に取り付けることができるため、取付作業が容易である。
内側部材414は、ベース部材422のフック部452が引っ掛けられる取付縁部414aと、ベース部材422の係止爪部454が係止される孔状の係止縁部414bとを有する。取付縁部414aおよび係止縁部414bは、上下に離間して、内側部材414の裏側に形成される。
操作部材420の軸部38は、ベース部材422の軸支部457に軸支され、操作部材420は、ベース部材422に回転可能に支持される。回転部材424は、ベース部材422に回転可能に支持される。回転部材424は、操作部材420の操作に応じて回転し、その回転に応じて第1ロッド426を進退させる。バネ部材425は、第1ロッド426がロックする方向に進行するよう回転部材424を付勢する。
ベース部材422に操作部材420、回転部材424およびバネ部材425が組み付けられてサブアッセンブリを構成する。内側部材414に第1ロッド426を取り付けた後、サブアッセンブリを内側部材414の裏側へ取り付ける。
図13は、第2実施例の変形例のロック装置400の断面図である。図13にはベース部材422のフック部452および係止爪部454を通る上下方向の断面を示す。
第1フック部452aは、取付縁部414aに引っ掛かって、内側部材414に接近する方向のベース部材422の動きを規制し、第2フック部452bは、取付縁部414aに引っ掛かって、内側部材414から離れる方向のベース部材422の動きを規制する。
係止縁部414bは、内側部材214の裏側に孔状に形成される。係止爪部454は、支持部456に支持され、係止縁部414bに係止する。支持部456は、基枠部448の裏面から立設する。フック部452および係止爪部454の間に第1ロッド426が挿通される。
ベース部材422に操作部材420を組み付けたサブアッセンブリは、フック部452を取付縁部414aに引っ掛けた状態で、フック部452を支点としてベース部材422を回転させて、内側部材414の裏側から係止縁部414bに向かって係止爪部454を押し込み、係止させて取り付けられる。
変形例のロック装置400によれば、ロック装置400の各部材を内側部材414の裏側に取り付けることができ、ロック装置400を取り付けた後は外側部材412を閉じるだけでよいため、取付工程を容易にできる。
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
実施例のロック装置10では、第1ロッド26および第2ロッド28を固定部材のロック孔に係合させる態様を示したが、この態様に限られない。例えば、第1ロッド26および第2ロッド28を固定部材の突出部分や窪み部分に係合させてよく、固定部材の壁の縁に係合させてよい。つまり、第1ロッド26および第2ロッド28を係合させる面が固定部材にあればよく、第1ロッド26および第2ロッド28を係合させる部分を固定部材の被ロック部という。
なお、実施例のロック装置10では、外側部材12の取付口12aにフック部52を引っ掛ける態様を示したが、この態様に限られない。例えば、取付口12aの代わりに外側部材12の裏側にフック部52を引っ掛けるための取付縁部を形成してよい。
10 ロック装置、 12 外側部材、 12a 取付口、 12b 窪み部、 12c 第1支持孔部、 12d 第2支持孔部、 12e 係止縁部、 12f 取付座部、 12g 取付縁部、 14 グローブボックス、 20 操作部材、 22 ベース部材、 24 回転部材、 26 第1ロッド、 26b 第1連結部、 26c 受け面、 28 第2ロッド、 28b 第2連結部、 35 基部、 36 操作部、 38 軸部、 38a 回転中心、 40 伝達部、 41 回転止め部、 42 側壁部、 44 中間壁部、 46 キーシリンダ用孔部、 48 基枠部、 50 挿通部、 52 フック部、 52a 表側フック部、 52b 裏側フック部、 54 係止爪部、 55 ストッパ部、 56 支持部、 57 軸支部、 58 第1ガイド部。
本発明は、開閉部材に取り付けられるロック装置に関する。
Claims (8)
- 固定部材の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材をロック状態に保持可能であり、開閉部材の外側部材と内側部材の間に画成される空間に設けられるロック装置であって、
外側部材に固定されるベース部材と、
前記ベース部材に回転可能に支持される操作部材と、
前記操作部材の回転に連動して固定部材の被ロック部に係脱可能なロッドと、を有し、
前記操作部材は、
外側部材の表側に露出する操作部と、
前記ベース部材に軸支される軸支部と、を有し、
前記ベース部材は、
外側部材に形成された取付縁部に引っ掛けられるフック部と、
外側部材の裏側に形成された係止縁部に係止され、外側部材の裏面から離れる方向の前記ベース部材の動きを規制する係止爪部と、を有することを特徴とするロック装置。 - 前記係止爪部は、前記フック部を外側部材の裏側から取付縁部に引っ掛けた状態で、係止縁部に対して外側部材の裏側から押し込まれて係止することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
- 固定部材の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材をロック状態に保持可能であり、開閉部材の外側部材と内側部材の間に画成される空間に設けられるロック装置であって、
内側部材に固定されるベース部材と、
前記ベース部材に回転可能に支持される操作部材と、
前記操作部材の回転に連動して固定部材の被ロック部に係脱可能なロッドと、を有し、
前記操作部材は、
外側部材の表側に露出する操作部と、
前記ベース部材に軸支される軸支部と、を有し、
前記ベース部材は、
内側部材の裏側に形成された取付縁部に引っ掛けられるフック部と、
内側部材の裏側に形成された係止縁部に係止され、内側部材の裏面から離れる方向の前記ベース部材の動きを規制する係止爪部と、を有することを特徴とするロック装置。 - 前記係止爪部は、前記フック部を内側部材の裏側から取付縁部に引っ掛けた状態で、係止縁部に対して内側部材の裏側から押し込まれて係止することを特徴とする請求項3に記載のロック装置。
- 前記ベース部材は、前記軸支部を回転可能に支持する軸部を有し、
前記軸部は、前記ロッドの進退方向において前記フック部および前記係止爪部の間に位置することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のロック装置。 - 前記ロッドは、外側部材と内側部材の対向方向において前記ベース部材と部分的に重なり、
前記係止爪部は、前記対向方向に延出し、
前記部分的に重なる位置での前記ロッドと前記ベース部材との前記対向方向における最短間隔は、前記係止爪部の前記対向方向の長さより小さいことを特徴とする請求項1または2に記載のロック装置。 - 前記係止爪部は、離間して一対形成され、
前記ロッドは、一対の前記係止爪部の間に挿通されることを特徴とする請求項3または4に記載のロック装置。 - 前記ベース部材は、前記ロッドを挿通し、前記ロッドの進退をガイドする支持孔部を有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のロック装置。
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