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JP6438202B2 - 免震建築物のせり出し部の施工方法 - Google Patents
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Description

本発明は、基礎上に免震装置を設置して構築される免震建築物のせり出し部の施工方法に関する。
大地震対策のため、基礎上に免震装置を設置して構築される免震建築物が広まっており、その免震に用いられる装置や地震動を吸収可能な滑り支承が種々存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2011−214583号公報
免震建築物の構築において、例えば2階以上が片持ちのせり出し部となる場合、そのせり出し部を支えるための仮設構台と免震装置を用いると、その仮設工事が大掛かりとなってコストもアップしてしまう。
本発明の課題は、免震建築物のせり出し部を必要最小限の仮設工事で施工できてコストも抑えられるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
基礎上に免震装置を設置して構築される免震建築物のせり出し部の施工方法であって、
前記基礎上に、前記せり出し部の床梁の先端部を支持する主柱と、前記せり出し部の下の階の床梁の端部上に一端部を載せて前記主柱に先端部が剛接合された梁材と、その梁材の上に設置して前記せり出し部の床梁の中間部を支持する支柱と、を備える支保工を仮設するとともに、その支保工に地震動を吸収可能な滑り支承を設置した状態で、前記せり出し部の床梁から上の前記せり出し部を施工することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の免震建築物のせり出し部の施工方法であって、
前記基礎上に設置した前記滑り支承の上に前記支保工の前記主柱を仮設することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1または2に記載の免震建築物のせり出し部の施工方法であって、
前記せり出し部の床梁の上にコンクリートを打設したり鉄骨を建て込んで前記せり出し部を施工することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1から3のいずれか一項に記載の免震建築物のせり出し部の施工方法であって、
前記せり出し部の少なくとも一階層を施工した後、前記支保工及び滑り支承を撤去することを特徴とする。
本発明によれば、免震建築物のせり出し部を必要最小限の仮設工事で施工できてコストも抑えることができる。
本発明を適用した免震建築物のせり出し部の施工の一実施形態の構成を示すもので、せり出し部の支保工設置状態で1階立ち上がりコンクリート打設時を示した側面図である。 同じく、せり出し部の支保工設置状態で2階立ち上がりコンクリート打設時であって、地震発生時を示した図である。 支保工撤去後で3階立ち上がりコンクリート打設時を示した図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1は本発明を適用した免震建築物10のせり出し部20の施工の一実施形態の構成としてせり出し部20の支保工30の設置状態で1階立ち上がりコンクリートの打設時を示すもので、1は杭、2は基礎、3は床下の支保工、4は各階の型枠、5は各階の支保工、11は1階床梁、40は免震装置、50は滑り支承である。
図示のように、杭1の上に構築された基礎2の上には、支柱による支保工3及び免震装置40を設置して免震建築物10の1階床梁11が支持されて、その1階床梁11の上には、1階立ち上がり部及び2階床部の型枠4が支柱による支保工5で支持してセットされている。
ここで、免震建築物10は、2階からのせり出し部20を備え、そのせり出し部20の型枠4を支持する支保工30及び滑り支承50が設置されている。
せり出し部20の支保工30は、図示例では、基礎2の上でせり出し部20の先端位置に設置する下部主柱31と、1階床梁11の端部上に一端部を載せる梁材32と、その梁材32の先端部上に設置してせり出し部20の先端位置の型枠4を支持する上部主柱33と、梁材32の上に設置して型枠4を支持する支柱34とから構成されている。
すなわち、下部主柱31の直上に上部主柱33が位置している。
そして、基礎4の上面と下部主柱31の下端との間に滑り支承50を挟み込む。
さらに、下部主柱31の上端と梁材32と上部主柱33の下端とを剛接合する。
また、1階床梁11の端部上に梁材32の一端部をボルト固定し、上部主柱31の上端に型枠4をボルト固定する。
以上において、免震装置40としては、例えば硬質ゴム製のものを用いる。
また、滑り支承50としては、例えば4フッ化エチレン樹脂(PTFE:ポリテトラフルオロエチレン)による滑り板とステンレス板を重ねた構成のものを用いる。そして、その滑り板とステンレス板の一方を基礎2の上面に固定して他方を支保工30の下部主柱31の下端面に固定する。
なお、支保工3、支保工30の設置に当たっては、図示しないジャッキを用いるが、そのジャッキの位置は基礎2上または支保工3、支保工30の中間部や上端など何処でもよい。
図2はせり出し部20の支保工30の設置状態で2階立ち上がりコンクリートの打設時であって、地震発生時を示したもので、12は2階床梁、22はせり出し部20の2階床梁である。
すなわち、1階立ち上がりコンクリートを打設して養生後、1階床梁11の支保工3と、1階立ち上がり部の型枠4を撤去して、図示のように、2階床梁12、及びせり出し部20の2階床梁22の上に、2階立ち上がり部及び3階床部の型枠4が支柱による支保工5で支持してセットされる。
図示例においては、地震発生時につき、免震建築物10の下の免震装置40が水平方向に弾性変形すると同時に、せり出し部20の支保工30が滑り支承50の滑りにより免震建築物10と一体に同期して水平往復移動する。
従って、免震建築物10の構築中での地震発生時において、有効な免震機能を具備することができる。
図3はせり出し部20の支保工30の撤去後で3階立ち上がりコンクリートの打設時を示したもので、13は3階床梁、23はせり出し部20の3階床梁である。
すなわち、2階立ち上がりコンクリートを打設して養生後、2階床梁11の支保工5と、2階立ち上がり部の型枠4と、せり出し部20の支保工30及び滑り支承50を撤去して、図示のように、3階床梁13、及びせり出し部20の3階床梁23の上に、3階立ち上がり部及び4階床部の型枠4が支柱による支保工5で支持してセットされる。
そして、3階立ち上がりコンクリートを打設する。
なお、図示しないが、4階以上も同様にして構築される。
以上、実施形態の免震建築物10のせり出し部20の施工によれば、基礎2上に設置した滑り支承50の上に、せり出し部20の床梁22を支持する支保工30を仮設した状態で、床梁22の上に2階立ち上がりコンクリートを打設してせり出し部20を施工することにより、免震建築物10のせり出し部20を必要最小限の仮設工事で施工できてコストも抑えることができる。
(変形例)
以上の実施形態の他、建築物、免震装置、支保工、及び滑り支承の構成、さらには具体的な細部構造等について適宜に変更可能であることは勿論である。
例えば、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造やCFT(コンクリート充填鋼管)造やS(鉄骨)造の建築物であってもよく、また、実施形態の2階以上のせり出し部に限らず、1階のせり出し部であってもよい。
1 杭
2 基礎
3 床下の支保工
4 各階の型枠
5 各階の支保工
10 免震建築物
11 1階床梁
12 2階床梁
13 3階床梁
20 せり出し部
22 2階床梁
23 3階床梁
30 せり出し部の支保工
31 下部主柱
32 梁材
33 上部主柱
34 支柱
40 免震装置
50 滑り支承

Claims (4)

  1. 基礎上に免震装置を設置して構築される免震建築物のせり出し部の施工方法であって、
    前記基礎上に、前記せり出し部の床梁の先端部を支持する主柱と、前記せり出し部の下の階の床梁の端部上に一端部を載せて前記主柱に先端部が剛接合された梁材と、その梁材の上に設置して前記せり出し部の床梁の中間部を支持する支柱と、を備える支保工を仮設するとともに、その支保工に地震動を吸収可能な滑り支承を設置した状態で、前記せり出し部の床梁から上の前記せり出し部を施工することを特徴とする免震建築物のせり出し部の施工方法。
  2. 前記基礎上に設置した前記滑り支承の上に前記支保工の前記主柱を仮設することを特徴とする請求項1に記載の免震建築物のせり出し部の施工方法。
  3. 前記せり出し部の床梁の上にコンクリートを打設したり鉄骨を建て込んで前記せり出し部を施工することを特徴とする請求項1または2に記載の免震建築物のせり出し部の施工方法。
  4. 前記せり出し部の少なくとも一階層を施工した後、前記支保工及び滑り支承を撤去することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の免震建築物のせり出し部の施工方法。
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