JP6440122B2 - カバー材 - Google Patents
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例えば、下記特許文献1には、断面がL字型とされ、巾木や廻縁、窓枠等の造作材を覆うカバーが開示されている。このカバーは、造作材の各面に対応するL字型の各片部のうちの一方の片部の幅が他方の片部の幅よりも大とされ、また、寸法を調節して施工可能なように、各片部の内面に、複数の切り溝を設けた構成とされている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係るカバー材を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係るカバー材10は、図2に示すように、取付対象2の互いに交差する第1面3及び第2面5をそれぞれに覆う第1片部11と第2片部14とを備えている。
本実施形態では、カバー材10を、取付対象としての枠材2を覆う枠カバー1を構成するものとしている。図2では、枠カバー1を、壁体に設けられる出入口等の開口を区画する既設の枠材2としての縦枠2を覆うように設けた例を示している。また、図例では、縦枠2を、開き戸が建て付けられる戸枠を構成するものとした例を示している。
この戸当り部材6によって見込方向に分断された開口側に向く開口側面3,3の各見込寸法(戸当り部材6の見込方向一方側面から見込方向一方側の見付面5までの見込方向に沿う寸法)は、見付面5の見付寸法(枠材厚さ寸法)よりも大とされている。また、壁体によって見込方向に分断されたいわゆるちり部の反開口側に向く反開口側面4,4の各見込寸法(壁面7から見込方向一方側の見付面5までの見込方向に沿う寸法)は、見付面5の見付寸法(枠材厚さ寸法)よりも小とされている。
なお、以下の枠カバー1の具体的構成の一例の説明では、枠カバー1が覆う対象を、図2に示す縦枠2としてその参照符号を付して説明しているが、枠カバー1は、後述するように種々の枠材を覆い得る構成とされている。
また、本実施形態では、枠カバー1を、上記のように壁体及び戸当り部材6によって見込方向に分断された縦枠2の見込方向両側のうちのいずれか一方の表面3,4,5を覆う構成としている。つまり、図2に示すように、それぞれに開口側カバー10,10と反開口側カバー20,20とを備えた2組の枠カバー1,1によって縦枠2の見込方向両側の表面3,4,5,3,4,5を覆う構成としている。なお、これら見込方向両側の枠カバー1,1は、互いに同様の構成とされており、以下では、一方の枠カバー1を例にとって説明する。
反開口側カバー20は、図1(a)、(c)に示すように、縦枠2の反開口側面4を覆うように配される見込片部21と、縦枠2の一方の見付面5を覆うように配される見付片部24と、を備えている。開口側カバー10の見付片部14は、この反開口側カバー20の見付片部24を覆うように配される構成とされている。
また、これら開口側カバー10及び反開口側カバー20のそれぞれの見込片部11,21及び見付片部14,24は、薄板状とされ、それぞれの見込片部11,21と見付片部14,24とを略直交状に設けた構成とされている。つまり、これら開口側カバー10及び反開口側カバー20は、長手方向に見て略L字状とされている。
これら切断補助溝23は、反開口側カバー20の長手方向に延びるように、かつ反開口側カバー20の全長に亘って設けられている。また、これら切断補助溝23は、見込片部21の裏面22に、見込方向に等間隔を空けて設けられている。図例では、見込片部21の見付片部24との入隅側となる見付片部24側の端部(基端部)から先端部を除いた裏面12の概ね全体に亘って複数本の切断補助溝23を設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、見込片部21の裏面22の先側部位のみに複数本の切断補助溝23を設けるようにしてもよい。
また、見込片部21の見込方向に沿う寸法(幅寸法)は、一般的に施工される縦枠2のうちの比較的にちり寸法が大きい寸法とされたものの反開口側面4を覆い得る寸法としてもよい。
この見込片部21は、縦枠2のちり寸法に応じた見込寸法となるように切断補助溝23に沿ってカッター等の切断具8によって切断され(図1(a)参照)、その先端部を壁面7に当接または近接させ、裏面22を反開口側面4に沿わせて配される。
これら切断補助溝16は、反開口側カバー20の見込片部21の切断補助溝23と同様の構成とされ、開口側カバー10の長手方向に延びるように、かつ開口側カバー10の全長に亘って設けられている。また、上記と同様、切断補助溝16が形成された部位(先側部位)における切断補助溝16間の裏面15を、平坦面としている。なお、図例では、見付片部14の裏面15の基端側部位に切断補助溝16を設けていない例を示しているが、見付片部14の裏面15の全体に亘って複数本の切断補助溝16を設けるようにしてもよい。また、例えば、見付片部14の裏面15の先端部に切断補助溝16を設けないようにしてもよい。
また、この見付片部14の幅寸法は、一般的に施工される縦枠2のうちの比較的に厚さ寸法が大きい寸法とされたものの見付面5を覆うように配された反開口側カバー20の見付片部24を覆い得る寸法としてもよい。例えば、この見付片部14の幅寸法を、一般的に施工される縦枠2のうちの比較的に大とされたものの厚さ寸法に応じた寸法としてもよい。
この見付片部14は、縦枠2の開口側面3から反開口側カバー20の突出部26の開口側に向く面までの枠材厚さ方向に沿う寸法に応じた幅寸法となるように切断補助溝16に沿ってカッター等の切断具8によって切断される。また、このように寸法調整された見付片部14は、その先端部を突出部26に当接または近接させ、裏面15を反開口側カバー20の見付片部24の表面に沿わせて配される。
この見込片部11の入隅から先側に向かう方向に沿う寸法となる幅寸法は、見付片部14の幅寸法よりも大とされている。この見込片部11の幅寸法は、一般的に施工される縦枠2のうちの比較的に見込寸法が大きい寸法とされたものの開口側面3を覆い得る寸法としてもよい。
この見込片部11は、縦枠2の開口側面3の見込寸法(戸当り部材6の見込方向一方側面から見込方向一方側の見付面5までの見込方向に沿う寸法)に応じた見込寸法となるように切断補助溝13に沿ってカッター等の切断具8によって切断される(図1(b)参照)。また、見込片部11は、裏面12を開口側面3に沿わせて配される。また、図例では、寸法調整された見込片部11の先端部を戸当り部材6に当接または近接させて配されるものとした例を示している。
また、本実施形態では、見込片部11の切断補助溝13のピッチ(隣り合う切断補助溝13同士の溝幅方向中心間寸法)と、見付片部14の切断補助溝16のピッチと、を互いに同寸法としている。つまり、見込片部11の切断補助溝13の溝幅方向両内側面同士のなす角が、見付片部14の切断補助溝16の溝幅方向両内側面同士のなす角よりも鋭角状とされている。この見込片部11の切断補助溝13の溝幅方向両内側面同士のなす角は、切断具8によって切断する際の作業性等の観点から適宜の角度としてもよい。
また、開口側カバー10及び反開口側カバー20は、合成樹脂系材料や、木質系材料、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。また、開口側カバー10及び反開口側カバー20は、例えば、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉(木質)・プラスチック複合材(WPC)から形成されたものとしてもよい。
また、これら開口側カバー10及び反開口側カバー20における少なくとも縦枠2に取り付けられた状態で露出する表面を、突板や合成樹脂シート等の貼着や、塗装等によって表面化粧処理が施された化粧面としてもよい。
まず、反開口側カバー20の見込片部21の見込寸法を、縦枠2のちり寸法に応じた寸法となるように切断して調整する。そして、この反開口側カバー20の見込片部21と見付片部24との入隅部を、縦枠2の反開口側面4と見付面5との出隅部に沿わせるようにして反開口側カバー20を縦枠2に固定する。
また、開口側カバー10の見込片部11の見込寸法を、縦枠2の開口側面3の見込寸法に応じた寸法となるように切断して調整する。また、開口側カバー10の見付片部14の枠材厚さ方向に沿う寸法を、縦枠2の開口側面3から反開口側カバー20の突出部26の開口側に向く面までの枠材厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法となるように切断して調整する。そして、この開口側カバー10の見込片部11と見付片部14との入隅部を、縦枠2の開口面3と見付面5との出隅部に沿わせるようにして開口側カバー10を縦枠2(及び反開口側カバー20)に固定し、当該枠カバー1を施工するようにしてもよい。
また、上記した例では、開口側カバー10の見込片部11の先端部を、戸当り部材6に近接または当接させた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、戸当り部材6も模様替えや改装等の対象とする場合には、既設の戸当り部材6を覆う略コ字状のカバーを設け、このカバーの一片部によって開口側カバー10の見込片部11の先端部を押さえるように納めるような態様等としてもよい。または、既設の戸当り部材6を除去する場合には、新たに設置される戸当り部材の一側部によって開口側カバー10の見込片部11の先端部を押さえるように納めるような態様等としてもよい。
つまり、取付対象(縦枠)2の第1面(開口側面)3及び第2面(見付面)5をそれぞれに覆う第1片部(見込片部)11及び第2片部(見付片部)14の少なくとも先側部位の裏面12,15に、複数本の切断補助溝13,16を設けた構成としている。従って、開口側カバー10によって既設の造作材等の表面3,5を覆うことができ、例えば、既設の造作材を撤去して改装工事等をする場合と比べて、模様替えや改装等の作業性を向上させることができる。また、各片部11,14を切断補助溝13,16に沿って切断することで、各片部11,14の入隅から先側に向かう方向に沿う寸法を、容易に調整することができる。これにより、種々の寸法とされた既設の造作材等に対して容易に適用することができ、汎用性を向上させることができる。
また、見込片部11及び見付片部14のうちの入隅から先側に向かう方向に沿う寸法が大とされた見込片部11の厚さ寸法T1を、見付片部14の厚さ寸法T2よりも大としている。従って、見付片部14の薄型化を図りながらも、この見付片部14よりも大判状で変形し易くなる側となる見込片部11の変形を抑制することができる。
また、上記した例では、縦枠(枠材)2を、開き戸が建て付けられる戸枠を構成するものとした例を示しているが、このような態様に限られず、折戸や引戸等の他の建具が建て付けられる戸枠を構成するものとしてもよい。また、枠材2としては、戸枠を構成するものに限られず、窓枠や無目枠等を構成するものとしてもよい。例えば、既設の枠材2を、窓枠を構成するものとした場合は、枠カバー1(開口側カバー10)を、窓枠の見込方向一方側のみに設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、カバー材10を、枠カバー1を構成するものとした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、カバー材10を、巾木や廻縁等の造作材や、その他、種々の取付対象2における互いに交差する第1面3及び第2面5を覆う構成とされたものとしてもよい。この場合は、カバー材10の第1片部11及び第2片部14の各寸法を、適宜、必要に応じて変形するようにしてもよい。
11 見込片部(第1片部)
12 裏面
13 切断補助溝
14 見付片部(第2片部)
15 裏面
16 切断補助溝
2 縦枠(取付対象)
3 開口側面(第1面)
5 見付面(第2面)
T1 見込片部の厚さ寸法
T2 見付片部の厚さ寸法
T3 見込片部の溝底構成部位(切断補助溝の溝底を構成する部位)の厚さ寸法
T4 見付片部の溝底構成部位(切断補助溝の溝底を構成する部位)の厚さ寸法
Claims (2)
- 取付対象の互いに交差する第1面及び第2面をそれぞれに覆う第1片部と第2片部とを備えており、
これら第1片部及び第2片部の入隅側となる基端側部位よりも少なくとも先側部位の裏面には、入隅から先側に向かう方向に間隔を空けて複数本の切断補助溝が設けられ、
これら第1片部及び第2片部のうちの入隅から先側に向かう方向に沿う寸法が大とされた前記第1片部の厚さ寸法を、前記第2片部よりも大としたことを特徴とするカバー材。 - 請求項1において、
前記第1片部及び前記第2片部のそれぞれの切断補助溝の溝底を構成する部位の厚さ寸法を、同寸法としたことを特徴とするカバー材。
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