JP6441582B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には収容物品を瓶とする場合の包装箱が開示されている。この包装箱では、箱の蓋にするフラップに対して、箱の中心で垂下させる縦小片と、この縦小片の下端から蓋に平行な方向へ折り返しさせる横小片とを有する「反転屈曲片」を形成させ、この反転屈曲片に、瓶の口金を押さえ止めるトンネル形状の掛止孔を形成させる構造を採用している。
このような構造であるため、包装箱の蓋や底等(瓶の天地方向)に対して強い衝撃が加わった場合、掛止孔の開口周縁が瓶の口金を高面圧状態のまま圧迫することになり、縦小片に対して掛止孔の両端部から縦方向に裂けたり(亀裂の発生)、縦小片が座屈状に折れたり潰れたりするといった事故が頻発する。このようになると、縦小片(反転屈曲辺)による衝撃吸収効果を期待できなくなることは言うまでもなく、次回、包装箱の蓋や底等に対して強い衝撃が加わった場合には、瓶の保護ができない(収容物品が損壊に至る)ことになる。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る包装箱は、収容物品を包囲する複数の壁フラップを有して少なくとも一端側に収容物品の出し入れに用いる箱口が形成される箱本体と、前記箱口を挟んで対向する一対の壁フラップからそれぞれ延出されて前記箱口へ向けて屈曲させることにより当該箱口を閉鎖可能とされた一対の蓋フラップと、前記蓋フラップから延出されて前記箱口内で垂下する向きに屈曲させることにより収容物品の頭上スペースを減少乃至消失させる制振フラップと、前記制振フラップの垂下端から屈曲して前記蓋フラップの根本側に配置された壁フラップの内面に対して非垂直となる斜め状態で当接することにより前記制振フラップとの屈曲角度を保持しつつ当該壁フラップと前記制振フラップとの間を突っ張り可能とされた補強フラップとを有していることを特徴とする。
前記補強フラップは、箱内の天井周りを形成する前記壁フラップと前記蓋フラップとの谷折り部位へ届く長さに形成することができる。
前記蓋フラップの根本とされる壁フラップには、前記補強フラップの先端部を係止させる係止フラップが設けられたものとするとよい。
図1乃至図8は、本発明に係る包装箱1の第1実施形態を示している。この包装箱1は紙製又は樹脂製の段ボールによって形成されている。図4に示すように、この包装箱1において主体を成す箱本体2は、その外壁を複数の壁フラップ4により形成することで、箱内へ収容物品W(図1参照)を収容できるようにしてある。図2は包装箱1の展開図を示しており、この図2から明らかなように、箱本体2を形成する複数の壁フラップ4は、屈曲用の折り線5を挟みながら互いに隣接配置された状態で一体形成されている。折り線5は、屈曲する内面側を凹ませて形成した筋やミシン目状に切れ目を入れた筋等としてある。
角筒に組み立てられた箱本体2の長手方向両端には、それぞれ四角形(正方形)の開口部分が形成される。本第1実施形態では、このうち一方(使用時に上方とされる側)の開口を収容物品Wの出し入れに使用可能な箱口8としてあり、この箱口8に対して、収容物品Wの天地方向に作用する衝撃を緩和吸収し、収容物品Wが破損しないようにするための構成(後述する制振フラップ15及び補強フラップ16)を採用してある。
まず、中込めフラップ11及び位置決めフラップ18について説明する。
また、この中込めフラップ11には、その幅方向の中央部に嵌合孔19が形成されている。この嵌合孔19は、中込フラップ11が壁フラップ4から延出する境界部、すなわち中込フラップ11の根元となる壁フラップ4から谷折り線20を横切って中込めフラップ11側へ延びるように細長く開口している。この嵌合孔19の作用については、後述の制振フラップ15に関連して説明する。
蓋フラップ10は、前記したように箱本体2の壁フラップ4から折り線5を介して延長形成されており、箱口8へ向けて倒すように屈曲することによってこの箱口8を閉鎖し、そのまま外蓋としても使用可能となる作用を奏する。図1に示すように、箱口8の閉鎖には、箱口8を挟んで対向する一対(2枚)の蓋フラップ10が共同使用される。そのため、1枚の蓋フラップ10は箱口8のおおよそ半分を閉鎖する大きさに形成されている。
なお、ここにおいては、蓋フラップ10と制振フラップ15との屈曲の手順が重要という意味ではなく、あくまでも、蓋フラップ10の屈曲後の状態と制振フラップ15の屈曲後の状態との相対的な角度関係が重要であるという意味である。
補強フラップ16は、前記したように制振フラップ15から折り線5を介して延長形成されており、箱本体2内へ垂下状態とされた制振フラップ15から、蓋フラップ10の根元側に配置された壁フラップ4の内面を目指すように屈曲することによって、壁フラップ4と制振フラップ15との間を突っ張らせる作用を奏する。
このように、一対の補強フラップ16が設けられていることで、包装箱1に対して収容物品Wの天地方向に強い衝撃が加わるようになったとしても、制振フラップ15が簡単に損壊してしまうようなことはなく、収容物品Wに対してその頭部には常に制振フラップ15が存在した状態となる。それ故、制振フラップ15による収容物品Wへの衝撃吸収効果は、収容物品Wに加わる強い衝撃が幾度、繰り返されたとしても持続されることになり、それだけ収容物品Wが破損する危険性も抑制乃至皆無とされる。
また、補強フラップ16は、壁フラップ4と制振フラップ15との間を突っ張らせる作用が必要とされるものである。そのため、この突っ張り方向で補強フラップ16に腰折れなどが生じないように補強することが推奨される。そこで、板素材とする段ボールの目の流れが補強フラップ16の突っ張り方向に沿うようにするとよい。そのためには、壁フラップ4、蓋フラップ10、制振フラップ15、補強フラップ16が並ぶ方向を段ボールの目の流れと同じ方向にして形成するものとおく。
すなわち、ガイド口30に必要とされる開口形状は、ガイドフラップ17を箱口8内へ折り込む過程で収容物品Wとの接触干渉を回避させる必要があるため、制振フラップ15からガイドフラップ17が延出される方向に沿って必然的に長い形状となる。そこでこの点に着眼して、ガイド口30の開口形状を、補強フラップ16に必要とされる寸法長に合わせるようにしている。そしてこれにより、ガイド口30を形成させるために除去が必要とされる部分で補強フラップ16を形成させる(兼用させる)ことに想到したものである。但し、ガイド口30の開口形状は、必ずしも「孔」である必要はなく、収容物品Wの側面を挟持するようなフォーク状の切欠としてもよい。
図2に示した展開状態の板素材から、まず箱本体2を角筒状に形成させ、その底口を底フラップ9によって閉鎖する。この状態で、箱口8(図3(a)(b)及び図4参照)から箱本体2内へ収容物品Wを収容させる。必要に応じて、収容物品Wの底や外周にスペーサ部材を入れてもよい。そして、図5及び図6に示すように、中込めフラップ11及び位置決めフラップ18を屈曲して、位置決めフラップ18の制振口21を収容物品Wの頭部へ挿通させ、箱本体2内で収容物品Wの頭部が揺れ動くのを防止する。
なお、本比較例では、第1実施形態とは異なって補強フラップ16が意図せずに跳ね上げ方向へ屈曲変形してしまうのを防止するために、壁フラップ4に対して跳ね上げ防止フラップ32を設けて、屈曲後の補強フラップ16にその上から係合させる構造が推奨されている。
図12は、本発明に係る包装箱1の第3実施形態を示している。本第3実施形態の包装箱1は、2本の収容物品Wを収容させるタイプとしてある。
なお、本第3実施形態では、制振フラップ15と補強フラップ16との境界部のみに折り線5を設けてあり、この折り線5は、補強フラップ16と補強フラップ16との隣接間などでは省略してある。その結果、制振フラップ15が凹凸形状を呈しているかのように錯角するが、制振フラップ15は、あくまでも収容物品Wの頭上スペースを減少乃至消失させるためのものであり、よって収容物品Wの頭部に対応する部分(補強フラップ16の根元)のみが制振フラップ15である。従って、補強フラップ16と補強フラップ16との隣接間となる部分などは、ガイドフラップ17の一部となる。
ところで、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、箱本体2において、両端に形成される開口のうち、両方とも箱口8として設定し、いずれに対しても蓋フラップ10、制振フラップ15、補強フラップ16、ガイドフラップ17を設けるようにしてもよい(すなわち、底フラップ9は必須不可欠ではなく省略可能である)。
本発明に係る包装箱1において、素材板には段ボールの他、樹脂シート材(段ボール構造を有しないもの)や白ボール紙などを採用することも可能である。
収容物品Wの高さ調整のために、箱本体2内に、高さ方向のスペーサを入れるようにしてもよい。この種のスペーサは、段ボールを用いて形成することも可能であるし、発泡スチロールやエアパッキンなどを用いて形成することも可能である。
2 箱本体
4 壁フラップ
5 折り線
6 結合片
8 箱口
9 底フラップ
10 蓋フラップ
11 中込めフラップ
15 制振フラップ
15a 根本の側縁部
15b 先方の側縁部
15c 嵌合片
16 補強フラップ
17 ガイドフラップ
18 位置決めフラップ
19 嵌合孔
20 谷折り線
21 制振口
22 爪掛け凹部
25 係止フラップ
26 孔
27 突起
30 ガイド口
32 跳ね上げ防止フラップ
W 収容物品
Claims (6)
- 収容物品を包囲する複数の壁フラップを有して少なくとも一端側に収容物品の出し入れに用いる箱口が形成される箱本体と、
前記箱口を挟んで対向する一対の壁フラップからそれぞれ延出されて前記箱口へ向けて屈曲させることにより当該箱口を閉鎖可能とされた一対の蓋フラップと、
前記蓋フラップから延出されて前記箱口内で垂下する向きに屈曲させることにより収容物品の頭上スペースを減少乃至消失させる制振フラップと、
前記制振フラップの垂下端から屈曲して前記蓋フラップの根本側に配置された壁フラップの内面に対して非垂直となる斜め状態で当接することにより前記制振フラップとの屈曲角度を保持しつつ当該壁フラップと前記制振フラップとの間を突っ張り可能とされた補強フラップとを有していることを特徴とする包装箱。 - 前記壁フラップから蓋フラップ、制振フラップ及び補強フラップにわたる屈曲前の板素材は段ボールによって一体形成されており、これら壁フラップ、蓋フラップ、制振フラップ、補強フラップが並ぶ方向を段ボールの目の流れと同じ方向にして形成されていることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
- 前記補強フラップは、箱内の天井周りを形成する前記壁フラップと前記蓋フラップとの谷折り部位へ届く長さに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の包装箱。
- 前記制振フラップには、箱内を上下に区画する方向へ配置されるガイドフラップが延出されており、このガイドフラップには収容物品を嵌め入れるガイド口が形成され、このガイド口を開口させるために除去が必要とされる口内の舌片によって前記補強フラップを形成させていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
- 前記蓋フラップの根本とされる壁フラップには、前記補強フラップの先端部を係止させる係止フラップが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の包装箱。
- 前記制振フラップには少なくとも片側の側縁部に幅方向外方へ突き出す嵌合片が設けられていると共に、この制振フラップが前記箱口内で垂下する向きに屈曲されたときに前記嵌合片と向き合う配置の前記壁フラップ又はこの壁フラップの箱内側に重ねられる中込めフラップには前記嵌合片を嵌合可能にする嵌合孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の包装箱。
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