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JP6441582B2 - 包装箱 - Google Patents
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JP6441582B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、瓶や装飾品等、割れたり壊れたりしやすい物品を収容させる際などに好適に使用できる包装箱に関する。
段ボールを素材とする包装箱は周知である。またこの種の包装箱に、瓶や装飾品等、割れたり壊れたりしやすい物品を収容させて、輸送中の損壊防止を図るようにすることも知られている。多くの場合、収容物品の損壊防止を図るために、収容物品が箱内でガタツキを生じないようにスペーサや緩衝材などを入れる工夫がなされる。
例えば特許文献1には収容物品を瓶とする場合の包装箱が開示されている。この包装箱では、箱の蓋にするフラップに対して、箱の中心で垂下させる縦小片と、この縦小片の下端から蓋に平行な方向へ折り返しさせる横小片とを有する「反転屈曲片」を形成させ、この反転屈曲片に、瓶の口金を押さえ止めるトンネル形状の掛止孔を形成させる構造を採用している。
実開平6−78224号公報
特許文献1に開示された包装箱では、反転屈曲片(縦小片及び横小片)が1枚の段ボールで形成されている。そのため、縦小片で開口する掛止孔の開口周縁(トンネル形の直線の辺部)が瓶の口金に上から当接するとき、この当接部分も、1枚の段ボールによって形成されていることになる。
このような構造であるため、包装箱の蓋や底等(瓶の天地方向)に対して強い衝撃が加わった場合、掛止孔の開口周縁が瓶の口金を高面圧状態のまま圧迫することになり、縦小片に対して掛止孔の両端部から縦方向に裂けたり(亀裂の発生)、縦小片が座屈状に折れたり潰れたりするといった事故が頻発する。このようになると、縦小片(反転屈曲辺)による衝撃吸収効果を期待できなくなることは言うまでもなく、次回、包装箱の蓋や底等に対して強い衝撃が加わった場合には、瓶の保護ができない(収容物品が損壊に至る)ことになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、瓶や装飾品等、割れたり壊れたりしやすい物品を収容物品とする場合などに、収容物品の天地方向に作用する衝撃に対して収容物品の破損を可及的に防止できるようにした包装箱を提供することを目的とする。

前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る包装箱は、収容物品を包囲する複数の壁フラップを有して少なくとも一端側に収容物品の出し入れに用いる箱口が形成される箱本体と、前記箱口を挟んで対向する一対の壁フラップからそれぞれ延出されて前記箱口へ向けて屈曲させることにより当該箱口を閉鎖可能とされた一対の蓋フラップと、前記蓋フラップから延出されて前記箱口内で垂下する向きに屈曲させることにより収容物品の頭上スペースを減少乃至消失させる制振フラップと、前記制振フラップの垂下端から屈曲して前記蓋フラップの根本側に配置された壁フラップの内面に対して非垂直となる斜め状態で当接することにより前記制振フラップとの屈曲角度を保持しつつ当該壁フラップと前記制振フラップとの間を突っ張り可能とされた補強フラップとを有していることを特徴とする。
前記壁フラップから蓋フラップ、制振フラップ及び補強フラップにわたる屈曲前の板素材は段ボールによって一体形成されており、これら壁フラップ、蓋フラップ、制振フラップ、補強フラップが並ぶ方向を段ボールの目の流れと同じ方向にして形成されているものとするのがよい。
前記補強フラップは、箱内の天井周りを形成する前記壁フラップと前記蓋フラップとの谷折り部位へ届く長さに形成することができる。
前記制振フラップには、箱内を上下に区画する方向へ配置されるガイドフラップが延出されており、このガイドフラップには収容物品を嵌め入れるガイド口が形成され、このガイド口を開口させるために除去が必要とされる口内の舌片によって前記補強フラップを形成させるようにするとよい。
前記蓋フラップの根本とされる壁フラップには、前記補強フラップの先端部を係止させる係止フラップが設けられたものとするとよい。
前記制振フラップには少なくとも片側の側縁部に幅方向外方へ突き出す嵌合片が設けられていると共に、この制振フラップが前記箱口内で垂下する向きに屈曲されたときに前記嵌合片と向き合う配置の前記壁フラップ又はこの壁フラップの箱内側に重ねられる中込めフラップには前記嵌合片を嵌合可能にする嵌合孔が形成されているものとすると、一層よい。
本発明に係る包装箱は、瓶や装飾品等、割れたり壊れたりしやすい物品を収容物品とする場合などに、収容物品の天地方向に作用する衝撃に対して収容物品の破損を可及的に防止できるものである。
本発明に係る包装箱の第1実施形態においてその主要部を示した側断面図である。 本発明に係る包装箱の第1実施形態の展開図である。 (a)は本発明に係る包装箱の第1実施形態を組み立てる前の状態を示した正面図であり(b)〜(f)は包装箱を組み立てる手順(蓋フラップ、制振フラップ、補強フラップ、ガイドフラップを屈曲させる手順)を段階的に示した側断面図である(断面はグレースケールで表してある)。 本発明に係る包装箱の第1実施形態を組み立てる前の状態を示した斜視図である。 本発明に係る包装箱の第1実施形態を組み立てる初期段階として中込めフラップ及び位置決めフラップを屈曲させる様子を抽出して(他のフラップを図示省略して)示した斜視図である。 本発明に係る包装箱の第1実施形態において中込めフラップ及び位置決めフラップを屈曲後の様子を抽出して(他のフラップを図示省略して)示した斜視図である。 図3(c)に対応した段階を抽出して(他のフラップを図示省略して)示した斜視図である。 図3(e)に対応した段階を抽出して(他のフラップを図示省略して)示した斜視図である。 本発明に係る包装箱の第実施形態に対する比較例においてその主要部を示した側断面図である。 本発明に係る包装箱の第実施形態においてその主要部を示した側断面図である。 本発明に係る包装箱の第実施形態の展開図である。 本発明に係る包装箱の第実施形態の展開図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図8は、本発明に係る包装箱1の第1実施形態を示している。この包装箱1は紙製又は樹脂製の段ボールによって形成されている。図4に示すように、この包装箱1において主体を成す箱本体2は、その外壁を複数の壁フラップ4により形成することで、箱内へ収容物品W(図1参照)を収容できるようにしてある。図2は包装箱1の展開図を示しており、この図2から明らかなように、箱本体2を形成する複数の壁フラップ4は、屈曲用の折り線5を挟みながら互いに隣接配置された状態で一体形成されている。折り線5は、屈曲する内面側を凹ませて形成した筋やミシン目状に切れ目を入れた筋等としてある。
なお、箱本体2の形体や大きさなどは収容物品Wの形状や大きさ、収容数などに応じて適宜変更可能であり、何ら限定されるものではない。本第1実施形態では、収容物品Wを洋酒瓶のような瓶類とし、また1本の洋酒瓶を収容する専用箱とした。そのため、箱本体2は四角形(正方形)の角筒を呈したものとしてある。また、壁フラップ4は長方形に形成されたものとして、4枚の同形、同大をした壁フラップ4がそれぞれ折り線5を介しつつ互いの長辺同士を隣接させるように連なったものとしてある。
4枚の壁フラップ4のうち、隣接方向において一方の側端となる側に配置される壁フラップ4(図2の左端)には、接着剤の糊代やステープルの締結代等として使用可能な結合片6が形成されている。従って、この結合片6を用いて両側端の壁フラップ4を連結することにより、収容物品Wのまわりを包囲する角筒(立体形)へ組み立てることができる。
角筒に組み立てられた箱本体2の長手方向両端には、それぞれ四角形(正方形)の開口部分が形成される。本第1実施形態では、このうち一方(使用時に上方とされる側)の開口を収容物品Wの出し入れに使用可能な箱口8としてあり、この箱口8に対して、収容物品Wの天地方向に作用する衝撃を緩和吸収し、収容物品Wが破損しないようにするための構成(後述する制振フラップ15及び補強フラップ16)を採用してある。
これに対し、箱本体2において箱口8とは反対側となる他方(使用時に下方とされる側)の開口は、常態としては閉鎖状態にする底口としてある。この底口を閉鎖するには、四方の壁フラップ4に対してそれぞれ台形状に延出する4つの底フラップ9を設け、これら底フラップ9を組み合わせ、要所を接着剤等で固着又は差し込み係合して箱底を形成させるようにしてある。ただ、図示は省略するが、底フラップ9は四角形状に形成してもよいし、それらの大きさや形状が異なるものを混用してもよい。また、対向する2枚の壁フラップ4に底フラップ9を設けたり、3枚(三方)又は1枚(一方)の壁フラップ4にのみ底フラップ9を設けたりしてもよい。場合によっては、底フラップ9を不採用として箱本体2とは別に形成した底部材(段ボール製とする他、発泡スチロール製や樹脂製などとしてもよい)で底口を閉鎖させる構造としてもよい。
箱本体2において、箱口8が形成される側には、隣り合う壁フラップ4間で交互配置となるようにして蓋フラップ10と中込めフラップ11とが設けられている。すなわち、これら蓋フラップ10及び中込めフラップ11は、それぞれ、箱口8を挟んで対向するように一対(2枚一組)設けられている。壁フラップ4から蓋フラップ10が延出する境界部、及び壁フラップ4から中込めフラップ11が延出する境界部には、いずれも、折り線5が設けられている。
蓋フラップ10には、その先端部に折り線5を介して制振フラップ15が設けられ、更にこの制振フラップ15の先端部に折り線5を介して補強フラップ16とガイドフラップ17とが設けられている。これに対して、中込めフラップ11には、その先端部に折り線5を介して位置決めフラップ18が設けられている。
まず、中込めフラップ11及び位置決めフラップ18について説明する。
中込めフラップ11は、前記したように箱本体2の壁フラップ4から折り線5を介して延長形成されており、図5及び図6に示すように、箱本体2内へ嵌め入れるように折り返すことで、位置決めフラップ18を箱口8から適当な高さ(深さ)位置へ保持させるための「繋ぎ材」、或いは「高さ方向のスペーサ」として作用する。そのため、中込めフラップ11は、箱本体2内へ嵌め入れ可能な幅であることを前提として、箱本体2内へ向けた折り込み量(垂下高さ)については、位置決めフラップ18を保持させようとする高さに基づいて設定される。なお、位置決めフラップ18の保持高さは、収容物品Wの形状や大きさなどに対応させることになる。
この中込めフラップ11は、箱本体2内では壁フラップ4の内面に張り付く(重ねられる)ように配置される。そのため、図2に示すように、この中込めフラップ11には壁フラップ4との境界部に設ける折り線5と並行するように谷折り線20を設けて、フラップ厚さに相当する折り代を確保しておくことが推奨される。
また、この中込めフラップ11には、その幅方向の中央部に嵌合孔19が形成されている。この嵌合孔19は、中込フラップ11が壁フラップ4から延出する境界部、すなわち中込フラップ11の根元となる壁フラップ4から谷折り線20を横切って中込めフラップ11側へ延びるように細長く開口している。この嵌合孔19の作用については、後述の制振フラップ15に関連して説明する。
位置決めフラップ18は、前記したように中込めフラップ11から折り線5を介して延長形成されており、図1及び図6に示すように、箱本体2内で略水平方向に配置されて、収容物品Wの頭部が揺れ動くのを防ぐ作用をする。そのため、この位置決めフラップ18には、収容物品Wの頭部を大きなガタツキが生じない程度に挿通させるための制振口21が形成されている。制振口21の開口形状や開口径は、収容物品Wを挿通させる位置での収容物品Wの断面形状に合わせてある。それ故、この制振口21は必ずしも「孔」である必要はなく、収容物品Wの頭部を挟持するようなフォーク状の切欠を備えたものとしてもよい。なお、この位置決めフラップ18には、箱本体2から収容物品Wを取り出す際に、位置決めフラップ18を引き起こし易くするための爪掛け凹部22を設けておくのが好適となる。
次に、蓋フラップ10、制振フラップ15、補強フラップ16、ガイドフラップ17について説明する。
蓋フラップ10は、前記したように箱本体2の壁フラップ4から折り線5を介して延長形成されており、箱口8へ向けて倒すように屈曲することによってこの箱口8を閉鎖し、そのまま外蓋としても使用可能となる作用を奏する。図1に示すように、箱口8の閉鎖には、箱口8を挟んで対向する一対(2枚)の蓋フラップ10が共同使用される。そのため、1枚の蓋フラップ10は箱口8のおおよそ半分を閉鎖する大きさに形成されている。
なお、この蓋フラップ10が壁フラップ4から延出する境界部、すなわち蓋フラップ10にとって根元となる位置の壁フラップ4には、折り線5の途中に小さな係止フラップ25が形成されている。この係止フラップ25は、壁フラップ4と連結状態にされ、蓋フラップ10とは切り放し状態にされている。そのため、蓋フラップ10の内面側(箱口8を閉鎖したときに箱内へ向けられる側)へ屈曲させることができるようになっている。この係止フラップ25の作用については、後述の補強フラップ16に関連して説明する。
制振フラップ15は、前記したように蓋フラップ10から折り線5を介して延長形成されており、蓋フラップ10が箱口8を閉鎖した状態下で、この蓋フラップ10から箱本体2内へ垂下する方向へ屈曲することによって、収容物品Wの頭上スペースを減少乃至消失させる作用を奏する。
なお、ここにおいては、蓋フラップ10と制振フラップ15との屈曲の手順が重要という意味ではなく、あくまでも、蓋フラップ10の屈曲後の状態と制振フラップ15の屈曲後の状態との相対的な角度関係が重要であるという意味である。
言うまでもなく、制振フラップ15において箱本体2内へ向けた垂下高さは、収容物品Wの高さに合わせて設定してある。本第1実施形態において制振フラップ15は、収容物品Wの頭部に当接することを目安として設定した。ただ、この「当接」は限定されるものではなく、収容物品Wに上下動が許容される範囲(上下動しても破損等が起こらない範囲)で、収容物品Wの頭部と離反するような(数mm程度とするのが好適)垂下高さに形成することも可能である。
蓋フラップ10が一対(2枚)設けられ、それぞれの蓋フラップ10に対して制振フラップ15が設けられているので、制振フラップ15も一対(2枚)、存在する。また、これら一対の制振フラップ15は、蓋フラップ10の先端部側(互いに突き合わさせられる端部)から屈曲されることから、収容物品Wの頭部に対しては、制振フラップ15が2枚に重なった状態で当接することになる。
このような制振フラップ15が蓋フラップ10から延出されている形状を更に具体的に説明すると、制振フラップ15は、蓋フラップ10から若干幅を狭めた状態で短く延出する根本の側縁部15aと、この根本の側縁部15aから幅を一段狭くして更に延出する先方の側縁部15bとを有したものとなっている。従って、これら両側縁部15a,15bの間には、幅方向外方へ向けて直角の段差状に突き出す部分が生じている。この段差状に突き出す部分は嵌合片15cとされている。
すなわち、箱本体2の箱口8内にあって、壁フラップ4の内面に張り付く(重ねられる)ように中込めフラップ11が予め配置された状態で、次にこの制振フラップ15を箱口8内で垂下する向きに屈曲するとき、中込めフラップ11は制振フラップ15の嵌合片15cと向き合う配置となるので、嵌合片15cは、中込めフラップ11に形成された嵌合孔19に嵌り込むようになる。
従って、制振フラップ15の屈曲後は、制振フラップ15の嵌合片15bが嵌合孔19内に掴まえられて振動を制限されることをもって、制振フラップ15の揺れが防止されることになる。従って、制振フラップ15の屈曲戻りがなく、その屈曲作業が容易となる。なお、嵌合孔19が谷折り線20を横切って形成されていることから、嵌合孔19に対する嵌合片15bの嵌り込みも円滑且つ確実に行われる。
また、このように制振フラップ15において揺れが防止されることから、収容物品Wが制振フラップ15を押し上げるような作用に対して、制振フラップ15の倒れを防止するような作用も得られることになり、更に好適である。
補強フラップ16は、前記したように制振フラップ15から折り線5を介して延長形成されており、箱本体2内へ垂下状態とされた制振フラップ15から、蓋フラップ10の根元側に配置された壁フラップ4の内面を目指すように屈曲することによって、壁フラップ4と制振フラップ15との間を突っ張らせる作用を奏する。
前記したように制振フラップ15が一対(2枚)設けられて2枚重ねとなっているので、補強フラップ16も一対(2枚)設けられており、これら一対の補強フラップ16が、2枚重ねの制振フラップ15を中心においてそれらから相反する壁フラップ4までの間を突っ張り合う(押し合う)ようになる。換言すれば、2枚重ねの制振フラップ15には、それぞれの補強フラップ16によって互いに押し付け合う作用が付加されるので、その結果として、蓋フラップ10から制振フラップ15が垂下する状態が補強されるという作用になる。
なお、ここにおいても、蓋フラップ10や制振フラップ15と補強フラップ16との屈曲の手順が重要という意味ではなく、あくまでも、蓋フラップ10及び制振フラップ15の屈曲後の状態と補強フラップ16の屈曲後の状態との相対的な角度関係が重要であるという意味である。
このように、一対の補強フラップ16が設けられていることで、包装箱1に対して収容物品Wの天地方向に強い衝撃が加わるようになったとしても、制振フラップ15が簡単に損壊してしまうようなことはなく、収容物品Wに対してその頭部には常に制振フラップ15が存在した状態となる。それ故、制振フラップ15による収容物品Wへの衝撃吸収効果は、収容物品Wに加わる強い衝撃が幾度、繰り返されたとしても持続されることになり、それだけ収容物品Wが破損する危険性も抑制乃至皆無とされる。
また、制振フラップ15において、収容物品Wの頭部に当接しているのは制振フラップ15から補強フラップ16が屈曲している外隅部分に相当するので、制振フラップ15の厚みだけで収容物品Wの頭部に当接する場合との比較として、接触面積を拡大する効果が得られていることになる。すなわち、それだけ制振フラップ15と収容物品Wとの接触面圧を小さく抑えることができるのであり、制振フラップ15によって収容物品Wの頭部に傷が付くといった不具合も防止される。
ところで、本第1実施形態では、補強フラップ16の目指す先を斜め上方へ傾かせるようにしてある。そして、補強フラップ16は、箱本体2内の天井周り、すなわち、蓋フラップ10と壁フラップ4との谷折り部位(内隅部)へ届く長さに形成してある。従って、補強フラップ16は、その先端部がこの谷折り部位に対して突き当たるようになる。そのため、補強フラップ16は、上方へも下方へも移動しない状態にその動きが拘束されるようになる。これにより、補強フラップ16と制振フラップ15との屈曲角度は常に一定に保持されることになり、蓋フラップ10から制振フラップ15が垂下する状態、及び制振フラップ15が補強フラップ16によって補強される状態も、それぞれ確実に維持されるものとなる。
なお、壁フラップ4に対して蓋フラップ10、制振フラップ15、及び補強フラップ16をそれぞれ屈曲する過程にあって、補強フラップ16を壁フラップ4と蓋フラップ10との谷折り部位へ突き当てた状態が確実且つ容易に得られるようにするために、補強フラップ16の先端部を前記した係止フラップ25に係止させるようにする(図3(c)及び(d)参照)。
加えて、補強フラップ16の先端部を係止フラップ25に係止するうえで、この係止状態が外れにくくなるように、補強フラップ16の先端部に突起27を形成して、この突起27が、係止フラップ25を形成することで開口する孔26に嵌るようにした(図8も併せて参照)。
また、補強フラップ16は、壁フラップ4と制振フラップ15との間を突っ張らせる作用が必要とされるものである。そのため、この突っ張り方向で補強フラップ16に腰折れなどが生じないように補強することが推奨される。そこで、板素材とする段ボールの目の流れが補強フラップ16の突っ張り方向に沿うようにするとよい。そのためには、壁フラップ4、蓋フラップ10、制振フラップ15、補強フラップ16が並ぶ方向を段ボールの目の流れと同じ方向にして形成するものとおく。
更に本第1実施形態では、前記したように、制振フラップ15から補強フラップ16とは別にガイドフラップ17も延長形成されているものとしてある。このガイドフラップ17は、制振フラップ15及び補強フラップ16を箱口8内へ嵌め入れながら屈曲させる作業を容易化すると共に、各フラップ15,16が箱口8内で所定角度に配置されるように誘導する作用を奏する。また、このガイドフラップ17は、箱本体2の箱内を上下方向で区画するように配置され、このとき収容物品Wを挟み込む状態になるので、収容物品Wの横揺れを制限して箱本体2内での安定性を一層高めさせる作用をも奏する。
このような作用を奏するガイドフラップ17には、収容物品Wを嵌め入れるガイド口30が必要とされるが、このガイド口30を形成するに際しては、このガイドフラップ17を補強フラップ16と同じ板素材から形成することで実現させてある。
すなわち、ガイド口30に必要とされる開口形状は、ガイドフラップ17を箱口8内へ折り込む過程で収容物品Wとの接触干渉を回避させる必要があるため、制振フラップ15からガイドフラップ17が延出される方向に沿って必然的に長い形状となる。そこでこの点に着眼して、ガイド口30の開口形状を、補強フラップ16に必要とされる寸法長に合わせるようにしている。そしてこれにより、ガイド口30を形成させるために除去が必要とされる部分で補強フラップ16を形成させる(兼用させる)ことに想到したものである。但し、ガイド口30の開口形状は、必ずしも「孔」である必要はなく、収容物品Wの側面を挟持するようなフォーク状の切欠としてもよい。
要するに、ガイドフラップ17を形成させるために制振フラップ15から板素材を延出させる際に、この板素材に対して、制振フラップ15との境界部に形成した折り線5とのみ連結させたままでガイド口30の開口形状に対応した切り込みを形成させる。そして、この切り込みの内側に生じる舌片を屈曲することで補強フラップ16を形成させ、舌片の外周を取り囲んでいた枠片でガイドフラップ17を形成させているのである。
なお、制振フラップ15と補強フラップ16との境界部に設ける折り線5については、本来、少なくとも補強フラップ16に対応する幅があれば十分である。そのため、図2では制振フラップ15の幅全体にわたって折り線5が設けられたものとしてあるが、このうち制振フラップ15とガイドフラップ17との境界部の折り線5は、省略することも可能である。
また、ガイドフラップ17を箱口8内へ嵌め入れる作業を更に一層、容易化させると共に、ガイドフラップ17が位置決めフラップ18と旨く馴染むようにするために、ガイドフラップ17における延出方向の略中間位置に、折り線5を設けておくことが推奨される。この折り線5を設けるに際しては、次のようにするとよい。すなわち、図1に示すように、蓋フラップ10からガイドフラップ17を鉛直方向に垂下させた後、箱本体2内を略水平に横切っている位置決めフラップ18に突き当たった位置で略垂直(略直角)に屈曲させて、屈曲した先がこの位置決めフラップ18と重なり合うようにする。このようにすることで、ガイドフラップ17により制振フラップ15や補強フラップ16、位置決めフラップ18などを補強する(剛性をアップさせる)作用が得られることになり、収容物品Wの保持力を高めさせることに繋がる。
次に、本発明に係る包装箱1の組み立て手順を説明する。
図2に示した展開状態の板素材から、まず箱本体2を角筒状に形成させ、その底口を底フラップ9によって閉鎖する。この状態で、箱口8(図3(a)(b)及び図4参照)から箱本体2内へ収容物品Wを収容させる。必要に応じて、収容物品Wの底や外周にスペーサ部材を入れてもよい。そして、図5及び図6に示すように、中込めフラップ11及び位置決めフラップ18を屈曲して、位置決めフラップ18の制振口21を収容物品Wの頭部へ挿通させ、箱本体2内で収容物品Wの頭部が揺れ動くのを防止する。
次に、図3(c)及び図7に示すように、ガイドフラップ17から補強フラップ16を屈曲させ、同時に、ガイドフラップ17にガイド口30を形成させる。また、蓋フラップ10に対して制振フラップ15を屈曲させるようにする。なおこの際、一対の蓋フラップ10が箱口8を挟んで対向しているので、補強フラップ16の屈曲作業や制振フラップ15の屈曲作業を容易に行うために、蓋フラップ10を本来とは逆方向(箱口8から離れる方向)へ軽く屈曲させるようにしてもよい。
次に、壁フラップ4に対して蓋フラップ10を箱口8の方向へ屈曲させる。このとき、補強フラップ16の先端部を壁フラップ4の係止フラップ25に係止させ、且つ係止フラップ25の形成後に生じる孔26に対して、補強フラップ16の突起27を係合させておく。これにより、蓋フラップ10、制振フラップ15、及び補強フラップ16の相対的な屈曲角度は、以降の作業においても一定に保持されるようになる。
次に、図3(d)(e)及び図8に示すように、ガイドフラップ17をその中間に設けた折り線5によって中折れ状に屈曲させつつ、蓋フラップ10の屈曲角度を増してゆき、図3(f)に示すように、最終的に蓋フラップ10によって箱本体2の箱口8を閉鎖させる角度になるまで屈曲させる。この過程で、制振フラップ15の嵌合片15cは、中込めフラップ11に形成された嵌合孔19に嵌り込むようになり、屈曲後の制振フラップ15はその揺れが防止されることで屈曲戻りがなくなり、容易に屈曲作業を行えるものとなる。また、ガイドフラップ17のガイド口30が収容物品Wを挟み込むようになって屈曲が安定的且つ円滑に進行するものとなり、またガイドフラップ17が位置決めフラップ18と旨く馴染むようになる。
かくして、図1に示す状態に箱本体2の箱口8は閉鎖され、収容物品Wは制振フラップ15によって頭上スペースが減少乃至消失され、補強フラップ16によってこの制振フラップ15が補強された状態として、確立される。従って、前記したように、包装箱1に対して収容物品Wの天地方向に強い衝撃が加わるようになったとしても、制振フラップ15が簡単に損壊してしまうようなことはなく、収容物品Wに対してその頭部には常に制振フラップ15が存在した状態となる。加えて、制振フラップ15は、嵌合片15bが中込めフラップ11の嵌合孔19に嵌合されていることにより揺れ止めされているので、収容物品Wが制振フラップ15を押し上げるような作用に対して、制振フラップ15の倒れ防止作用も高められている。それ故、制振フラップ15による収容物品Wへの衝撃吸収効果は、収容物品Wに加わる強い衝撃が幾度、繰り返されたとしても持続されることになり、それだけ収容物品Wが破損する危険性も抑制乃至皆無とされる。
図9は、本発明に係る包装箱1の第実施形態に対する比較例を示している。本比較例の包装箱1が第1実施形態と最も異なるところは、補強フラップ16が箱本体2内で略水平方向に配置され、壁フラップ4の内面に対して略垂直に当接するようにしている点にある。
なお、本比較例では、第1実施形態とは異なって補強フラップ16が意図せずに跳ね上げ方向へ屈曲変形してしまうのを防止するために、壁フラップ4に対して跳ね上げ防止フラップ32を設けて、屈曲後の補強フラップ16にその上から係合させる構造が推奨されている。
図10及び図11は、本発明に係る包装箱1の第実施形態を示している。本第実施形態の包装箱1が第1実施形態と最も異なるところは、補強フラップ16が壁フラップ4の内面に当接した後、更に折り返し方向へ屈曲されて制振フラップ15に当接するようにしている点にある。そのため、図11に示す展開図から明らかなように、補強フラップ16の中央部には折り線5を設けてある。
また本第実施形態では係止フラップ25を省略してある。更に、ガイドフラップ17をも省略してある。このようにガイドフラップ17が不要なため、補強フラップ16は蓋フラップ10と同幅、又は蓋フラップ10よりも少し幅狭な四角板状に形成すればよいことになる。そのため、補強フラップ16としての強度を高めさせることができる他、ガイドフラップ17を形成させないことによる組立手順の簡素化が図れる等の利点も得られる。
その他の構成、作用効果等は第1実施形態と略同じであり、同一作用を奏するものに同一符号を付することで、ここでの詳説は省略する。
図12は、本発明に係る包装箱1の第実施形態を示している。本第実施形態の包装箱1は、2本の収容物品Wを収容させるタイプとしてある。
なお、本第実施形態では、制振フラップ15と補強フラップ16との境界部のみに折り線5を設けてあり、この折り線5は、補強フラップ16と補強フラップ16との隣接間などでは省略してある。その結果、制振フラップ15が凹凸形状を呈しているかのように錯角するが、制振フラップ15は、あくまでも収容物品Wの頭上スペースを減少乃至消失させるためのものであり、よって収容物品Wの頭部に対応する部分(補強フラップ16の根元)のみが制振フラップ15である。従って、補強フラップ16と補強フラップ16との隣接間となる部分などは、ガイドフラップ17の一部となる。
とはいえ、制振フラップ15とガイドフラップ17との間で折り線5が存在しないので、制振フラップ15が箱口8内で垂直に屈曲された状態のときは、ガイドフラップ17の一部(延出方向に沿った根本寄りの約半分領域)も制振フラップ15と共に垂直状態となる。このとき、中込めフラップ11と向き合う配置となるのは、ガイドフラップ17の幅方向両側となる側縁部である。従って、本第4実施形態では、ガイドフラップ17における幅方向両側の側縁部に対して、根本の側縁部15aと先方の側縁部15bとを形成し、それらの間に嵌合片15cを生じさせるものとしてある。
要するに、本第実施形態では、ガイドフラップ17のうち、箱口8内で垂直状態とされる部分が制振フラップ15と兼用されているということができ、従って嵌合片15cが制振フラップ15の垂直状態を保持させるためのもの、という作用的観点に基づけば、本第実施形態においても、嵌合片15cは制振フラップ15に対して設けられたものであると言うべきである。
その他の構成、作用効果等は第1実施形態と略同じであり、同一作用を奏するものに同一符号を付することで、ここでの詳説は省略する。
ところで、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、箱本体2において、両端に形成される開口のうち、両方とも箱口8として設定し、いずれに対しても蓋フラップ10、制振フラップ15、補強フラップ16、ガイドフラップ17を設けるようにしてもよい(すなわち、底フラップ9は必須不可欠ではなく省略可能である)。
制振フラップ15に対し、ガイドフラップ17を設けることは限定されるものではなく、省略可能である(例えば第3実施形態など)。
本発明に係る包装箱1において、素材板には段ボールの他、樹脂シート材(段ボール構造を有しないもの)や白ボール紙などを採用することも可能である。
収容物品Wの高さ調整のために、箱本体2内に、高さ方向のスペーサを入れるようにしてもよい。この種のスペーサは、段ボールを用いて形成することも可能であるし、発泡スチロールやエアパッキンなどを用いて形成することも可能である。
中込めフラップ11は必須不可欠なものではないので、制振フラップ15の嵌合片15cを嵌める嵌合孔19は、この嵌合片15cと向き合う配置の壁フラップ4に対して形成してもよい。場合によっては、中込めフラップ11の代わりに挿入する内張材などに対して嵌合孔19を形成してもよい。
1 包装箱
2 箱本体
4 壁フラップ
5 折り線
6 結合片
8 箱口
9 底フラップ
10 蓋フラップ
11 中込めフラップ
15 制振フラップ
15a 根本の側縁部
15b 先方の側縁部
15c 嵌合片
16 補強フラップ
17 ガイドフラップ
18 位置決めフラップ
19 嵌合孔
20 谷折り線
21 制振口
22 爪掛け凹部
25 係止フラップ
26 孔
27 突起
30 ガイド口
32 跳ね上げ防止フラップ
W 収容物品

Claims (6)

  1. 収容物品を包囲する複数の壁フラップを有して少なくとも一端側に収容物品の出し入れに用いる箱口が形成される箱本体と、
    前記箱口を挟んで対向する一対の壁フラップからそれぞれ延出されて前記箱口へ向けて屈曲させることにより当該箱口を閉鎖可能とされた一対の蓋フラップと、
    前記蓋フラップから延出されて前記箱口内で垂下する向きに屈曲させることにより収容物品の頭上スペースを減少乃至消失させる制振フラップと、
    前記制振フラップの垂下端から屈曲して前記蓋フラップの根本側に配置された壁フラップの内面に対して非垂直となる斜め状態で当接することにより前記制振フラップとの屈曲角度を保持しつつ当該壁フラップと前記制振フラップとの間突っ張り可能とされた補強フラップとを有していることを特徴とする包装箱。
  2. 前記壁フラップから蓋フラップ、制振フラップ及び補強フラップにわたる屈曲前の板素材は段ボールによって一体形成されており、これら壁フラップ、蓋フラップ、制振フラップ、補強フラップが並ぶ方向を段ボールの目の流れと同じ方向にして形成されていることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
  3. 前記補強フラップは、箱内の天井周りを形成する前記壁フラップと前記蓋フラップとの谷折り部位へ届く長さに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の包装箱。
  4. 前記制振フラップには、箱内を上下に区画する方向へ配置されるガイドフラップが延出されており、このガイドフラップには収容物品を嵌め入れるガイド口が形成され、このガイド口を開口させるために除去が必要とされる口内の舌片によって前記補強フラップを形成させていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 前記蓋フラップの根本とされる壁フラップには、前記補強フラップの先端部を係止させる係止フラップが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の包装箱。
  6. 前記制振フラップには少なくとも片側の側縁部に幅方向外方へ突き出す嵌合片が設けられていると共に、この制振フラップが前記箱口内で垂下する向きに屈曲されたときに前記嵌合片と向き合う配置の前記壁フラップ又はこの壁フラップの箱内側に重ねられる中込めフラップには前記嵌合片を嵌合可能にする嵌合孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の包装箱。
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