JP6444189B2 - 洗浄装置 - Google Patents
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Description
また、近年の手術においては、患者への負担を軽減するために低侵襲手術を行うことが多くなっており、この場合には内視鏡処置具が用いられる。
この熱変性したタンパク質を洗浄によって除去することは容易ではない。熱変性したタンパク質の除去は、中性酵素洗浄液に長時間浸漬するか、又はアルカリ性洗浄液と物理的な力を用いて洗浄しなくてはならない。
さらに、内視鏡処置具は、どのような種類の洗浄液であっても長時間浸漬すると腐食のおそれがあるため、長時間の浸漬ができない。
このため、内視鏡処置具において、特に熱変性したタンパク質を確実に洗浄できる洗浄装置が望まれているという課題がある。
この構成を採用することによって、内視鏡処置具の先端部のみをアルカリ性洗浄液で浸漬させて超音波洗浄により洗浄可能であるので、熱変性したタンパク質を確実に洗浄できる。また、内視鏡処置具の全体は、超音波洗浄とは別の工程として、アルカリ性又は中性の第2洗浄液により洗浄するので、比較的除去しやすい熱変性の無いタンパク質や汚染物を効率的に除去できる。特にアルカリに耐性の無い材料を含む内視鏡処置具に対しては、アルカリ性洗浄液以外の洗浄剤、例えば中性又は弱アルカリ性洗浄剤を用いることで、アルカリ性洗浄液による腐食のおそれを防止しつつ内視鏡処置具全体を確実に洗浄できる。
また、ラックを構成するパイプの支持部の第1開口部から、例えば弱アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液である第2洗浄液が内視鏡処置具の上端部に流れ出て、内視鏡処置具の内部にも第2洗浄液を流入させることができ、内視鏡処置具の内部の洗浄も容易に行うことができる。
さらに、ラックを構成する筋交パイプの第2開口部から内視鏡処置具の先端部にアルカリ性洗浄液又は第2洗浄液を噴射し、内視鏡処置具の先端部の洗浄をより確実に行うことができる。
この構成によれば、内視鏡処置具の全体の洗浄を上方及び/又は下方からの第2洗浄液の噴射により、内視鏡処置具全体の洗浄を確実に行える。
この構成によれば、第1洗浄液及び第2洗浄液のいずれの洗浄においても攪拌による洗浄もできるため、さらに確実な洗浄が行える。
本実施形態の洗浄装置10は、洗浄槽と乾燥槽を兼ねた1つの槽を有する単槽タイプである。
洗浄槽12内には、内視鏡処置具60を複数収納するラック13(図1では図示せず)が設けられている。ラック13は、洗浄槽12から着脱可能に設けるとよい。
また、洗浄装置10には、中性洗浄液などアルカリ性洗浄液以外の洗浄液が貯留されている洗浄液タンク24が設けられている。本実施形態では、中性洗浄液などアルカリ性洗浄液以外の洗浄液を第2洗浄液の例として説明するが、第2洗浄液としては、中性洗浄液などアルカリ性洗浄液以外の洗浄液に限定するものではない。
図1に示す実施形態では、4つの導入口25a〜25dを有しており、最下段の導入口25aには、上方に向けて洗浄液を噴出させる下部ノズル30が接続されている。また、最上段の導入口25dには、下方に向けて洗浄液を噴出させる上部ノズル32が接続されている。
水位センサ51は、後述する制御部70に接続され、導入されたアルカリ性洗浄液が所定の水位になったことを検出する。
なお、貯留させる洗浄液の水位の検出は、洗浄槽に貯留する洗浄液の水頭圧を測定して水位に換算することで行うこともできる。
超音波発振器55を駆動することによって、貯留された洗浄液を超音波振動させて超音波洗浄することができる。
循環装置42は、アルカリ性洗浄液を洗浄槽12内に貯留した場合の液面上限よりもやや下方に設けられた取り入れ口44と、凹部33に設けられた吹き出し口46と、取り入れ口44と吹き出し口46を接続する貯留用循環管路48と、貯留用循環管路48の中途部に設けられた循環用ポンプ50とを有する。
洗浄液を加温することで、内視鏡処置具先端部の洗浄に適した洗浄条件とすることが可能であるため、さらに確実な洗浄が行える。洗浄液の温度を60〜90℃の高温とすることで熱変性したタンパク質の洗浄に対して、より高い効果を得ることができる。
循環装置42を設けない場合であっても、排水管34、循環用ポンプ40、接続管路29を通して洗浄液の循環が可能である。
すなわち、特許請求の範囲でいう攪拌手段は、循環装置42と、排水管34、循環用ポンプ40、接続管路29を通しての循環との2つの循環経路を含むものである。
制御部70は、図示しないCPU、ROMおよびRAM等から構成されている。制御部70は、ROM等の記憶装置に記憶された動作プログラムを読み出して実行する。
図2に示す内視鏡処置具60は、内視鏡下手術用のロボット外科手術システムである
da Vinci (登録商標)Surgical Systemに用いられる外科用器具である。
この内視鏡処置具60は、ほぼ直方体状のハウジング62と、ハウジング62から直線的に延出されるシャフト63と、シャフト63の先端部に金属製の鋏や鉗子等の処置用器具64が設けられている。
以下、本明細書中でアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液、又は単に洗浄液としている場合は、内視鏡処置具60全体の洗浄にはどちらの洗浄液を用いてもよいとの意図で記載している。
ここで、本実施形態のラック13の構造を説明する。
ラック13は、洗浄槽12の内底面側に配置される基部15と、基部15の一端側から上下方向に延びるように配置された支柱16と、支柱16の上端部に配置されて横方向に延びる支持部17と、を有している。基部15は、格子状に形成されている。
また、支柱16は、内部が中空のパイプで形成され、支持部17も内部が中空となっている。支柱16の内壁面21側には、配管パイプ25の導入口25b、25cのそれぞれと連結可能となるように、2か所に接続部52a、52bが設けられている。
また、筋交パイプ9も内部が中空であって支柱16の中空部分と連結されている。筋交パイプ9の下端部(基部15近傍)には、開口部14が形成されている。
また配管パイプ25の導入口25b、25cから導入された洗浄液を、支柱16を経て支持部17の開口部56から吐出させることができる。また、配管パイプ25の導入口25b、25cから導入された洗浄液を、支柱16を経て筋交パイプ9の開口部14からも吐出させることができる。
このため、内視鏡処置具60の先端部は貯留されたアルカリ性洗浄液によって洗浄でき、ラック13内の支柱16、支持部17及び筋交パイプ9(これらをすべて含めて特許請求の範囲でいうパイプ)から吐出された洗浄液(アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液)によって内視鏡処置具60全体が洗浄される。
まず、作業者は洗浄装置10の洗浄槽12内のラック13に、洗浄対象物である内視鏡処置具60を先端部が下向きになるように装着する。
作業者が洗浄装置10の図示しない操作パネルを操作することにより、洗浄動作が開始される。
水位センサ51からの検出信号により、水位センサ51の位置までアルカリ性洗浄液が貯留されたことが検出されると、制御部70は開閉バルブ23及び開閉バルブ28を閉じ、アルカリ性洗浄液の貯留が終了する(ステップS100)。
なお、超音波洗浄に合わせて貯留されたアルカリ性洗浄液の循環を行ってもよい。この場合、制御部70は、循環用ポンプ50を作動させて、貯留したアルカリ性洗浄液の上面側から貯留用循環管路48にアルカリ性洗浄液を取り入れて下部側に吹き出させる。このように、超音波洗浄と合わせてアルカリ性洗浄液を循環させることにより、洗浄効果をさらに高めることができる。
また、このアルカリ性洗浄液を制御部70からの信号により循環ポンプ50を動作させて洗浄液を撹拌し、凹部33に設置した図示しない加熱装置(ヒータ等)の出力を制御することで、洗浄液を加温してもよい。
そして、制御部70は排水バルブ36を開き、アルカリ性洗浄液を排水する(ステップS104)。排水完了後、制御部70は排水バルブ36を閉じる。
配管パイプ25の導入口25aと25dから導入されたアルカリ性洗浄液又は中性洗浄液は、下部ノズル30及び上部ノズル32から噴出する。制御部70は、開閉バルブ27を閉じ、開閉バルブ28を開き、循環用ポンプ40を駆動させて洗浄槽12内に貯留した洗浄液を循環させて勢いよく各ノズル30、32及び配管パイプ25の導入口25b、25cから噴出させるとよい。
さらに、ステップS106のシャワー洗浄の終了後に、アルカリ性洗浄液又は中性洗浄液を内視鏡処置具60全体が浸漬できるように貯留して超音波洗浄及び/又は循環洗浄を行ってもよい。
すすぎは、内視鏡処置具60全体の洗浄工程(ステップS106)と同様に、下部ノズル30及び上部ノズル32からのすすぎ水の噴出と、ラックの支持部17からのすすぎ水の噴出により実行される。図面では図示していないがすすぎ水を貯留しておくタンク、又は装置外部からすすぎ水を導入する導入管路を設けるとよい。
なお、すすぎの終了後、制御部70は熱水を洗浄槽12内に導入して熱水消毒を行ってもよい。図面では図示していないが熱水の生成装置、又は装置外部から熱水を導入する導入管路を設けるとよい。
乾燥工程が終了すると、洗浄工程すべて終了となる。乾燥を別の装置で行う場合は、乾燥工程は省略してもよい。
10 洗浄装置
11 筐体
12 洗浄槽
12a 内底面
13 ラック
14 開口部
15 基部
16 支柱
17 支持部
18 取付部
19 装着部
20 アルカリ性洗浄液タンク
21 内壁面
22 接続管路
23 開閉バルブ
24 洗浄液タンク
25a、25b、25c、25d 導入口
25 配管パイプ
26 接続管路
27 開閉バルブ
28 開閉バルブ
29 接続管路
30 下部ノズル
32 上部ノズル
33 凹部
34 排水管
36 排水バルブ
38 循環管路
40 循環用ポンプ
42 循環装置
44 取り入れ口
46 吹き出し口
48 貯留用循環管路
50 循環用ポンプ
51 水位センサ
52a、52b 接続部
55 超音波発振器
56 開口部
60 内視鏡処置具
62 ハウジング
63 シャフト
64 処置用器具
70 制御部
Claims (3)
- 洗浄対象物である内視鏡処置具が収納される洗浄槽と、
該洗浄槽内に配置され、内視鏡処置具の先端部が下向きになるように内視鏡処置具を装着可能なラックと、
洗浄槽に設けられた超音波発振器と、
内視鏡処置具の先端部のみが浸漬できる量のアルカリ性洗浄液を洗浄槽内に貯留し、前記超音波発振器を作動させて貯留したアルカリ性洗浄液により前記内視鏡処置具の先端部のみを超音波洗浄し、前記超音波洗浄の終了後にアルカリ性洗浄液を排水し、該アルカリ性洗浄液の排水後に、超音波洗浄で用いたアルカリ性洗浄液とは異なる種類の第2洗浄液による内視鏡処置具全体の洗浄を実行するように制御する制御部と、を具備し、
前記ラックは、
洗浄槽の内底面側に配置される基部と、基部の一端側から上下方向に延びるように配置されて中空のパイプで形成された支柱と、支柱の上端部に配置されて横方向に延びて内部が中空となっている支持部と、支柱と基部とを接続し内部が中空であって支柱の中空部分と連結された筋交パイプと、を有し、
前記支柱の処理槽内壁面側には、第2洗浄液を洗浄槽内に送水する回路に接続される接続部が形成され、
前記支持部には、装着される前記内視鏡処置具の上端部に向けて開口する、第1開口部が形成され、
前記筋交パイプには、装着される前記内視鏡処置具の先端部に向けて開口する、第2開口部が形成されていることを特徴とする洗浄装置。 - 第2洗浄液を洗浄槽内に噴射するノズルが、前記ラックの上方又は前記ラックの下方のうちの少なくともいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
- 前記洗浄槽内に貯留されたアルカリ性洗浄液及び/又は第2洗浄液を攪拌する攪拌手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の洗浄装置。
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