JP6444766B2 - 密封容器用シート材 - Google Patents
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Description
(実施例1)
方形あるいは矩形に加工した厚さ25μmのポリエステルホモポリマーの2軸延伸フィルムを用意し、これを基材層2とした。この基材層2における一方の面の各辺に、先ず、ドライラミネート用接着材を塗布し、乾燥してアンカー層5を形成した。その塗布量は34mg/dm2であった。このドライラミネート用接着材には、東洋モートン社製のTM−250HV/CAT−RT86L−60を用いた。このアンカー層5の上に、アンカー層5を覆い隠すように、ポリプロピレン樹脂の微粒子を含有した塗料であるEipoc(登録商標)を塗布し、上記と同様に乾燥した。これをシール層3とした。その塗布量は30mg/dm2であった。これらアンカー層5およびシール層3を形成した箇所が上述した接着部4である。次いで、このように構成した2枚の密封容器用シート材1における各シール層3同士を対向させて配置し、上述したように、それらを熱溶着機を用いて熱接着して袋状の密封容器8を構成した。またこの場合に、密封容器8内に、空気をなるべく排除しながら約90℃に調整したリモネンを含む溶液を200g充填した。これを20℃に調整したチャンバー内に静置して自然冷却するとともに、所定時間が経過した後におけるリモネンの残存量をガスクロマトグラフィーによって測定し、その残存量と後述する参考例1での残存量とを用いて密封容器8の内面に対するリモネンの収着率(%)を算出した。なお、ガスクロマトグラフィーには、従来知られているガスクロマトグラフと同様のものを用いた。
基材層2の一方の面における各辺に、実施例1と同様にしてアンカー層5を形成した。アンカー層5の上に、アンカー層5を覆い隠すように、ポリエステル系樹脂の微粒子を含有した塗料を塗布し、これを乾燥してシール層3を形成した。各層3,5の塗布量は実施例1と同様になるように調整した。それ以外は、実施例1と同様とした。
実施例1におけるアンカー層5およびシール層3を基材層2の一方の面における全面に亘って形成した以外は、実施例1と同様とした。
実施例2におけるアンカー層5およびシール層3を基材層2の一方の面における全面に亘って形成した以外は、実施例2と同様とした。
ガラス瓶に約90℃に調整したリモネンを含む溶液を200g充填し、これをコントロールとした。なお、ガラス瓶の開口部は密封した。それ以外は、実施例1と同様とした。
実施例1,2および比較例1,2ならびに参考例1の各密封容器8の内面に対するリモネンの収着率(%)を表1に示してある。接着部4のみにシール層3を形成した実施例1および実施例2は、密封容器8の内面の全面に亘ってシール層3を形成した比較例1および比較例2と比較して、リモネンの収着率(%)が小さいことが認められた。この理由について考察すると、実施例1および実施例2では、接着部4のみにシール層3が設けられていることにより、比較例1および比較例2と比較して、密封容器8内に露出しているシール層3の面積が狭い。つまり、シール層3に対するリモネンの収着が抑制されているためであると考えられる。
(実施例3)
実施例1と同様に密封容器8を構成し、その内部に空気を押し出しながら室温に調整したトリクロサンを含む溶液を40g充填した。これを50℃に調整したチャンバー内に静置するとともに、所定時間が経過した後におけるトリクロサンの残存量を液体クロマトグラフィーによって測定し、その残存量と後述する参考例2での残存量とを用いて収着率(%)を算出した。なお、液体クロマトグラフィーは、従来知られているものと同様のものを用いた。
実施例2と同様に密封容器8を構成し、その内部に空気をなるべく排除しながら室温に調整したトリクロサンを含む溶液を40g充填した以外は、実施例3と同様とした。
比較例1と同様に密封容器8を構成し、その内部に空気をなるべく排除しながら室温に調整したトリクロサンを含む溶液を40g充填した以外は、実施例3と同様とした。
比較例2と同様に密封容器8を構成し、その内部に空気をなるべく排除しながら室温に調整したトリクロサンを含む溶液を40g充填した以外は、実施例3と同様とした。
ガラス瓶に室温に調整したトリクロサンを含む溶液を40g充填し、これをコントロールとした。それ以外は、実施例3と同様の試験を行った。
実施例3,4および比較例3,4ならびに参考例2の各密封容器8の内面に対するトリクロサンの収着率(%)を表2に示してある。内容物がトリクロサンの場合であっても、表2に示すように、表1と同様の傾向が認められた。つまり、実施例3および実施例4では、接着部4のみにシール層3が設けられていることにより容器内に露出しているシール層3の面積が狭いため、比較例3および比較例4と比較して、シール層3に対するトリクロサンの収着が抑制されていると考えられる。
(実施例5)
実施例1と同様に密封容器8を構成し、その内部に空気をなるべく排除しながら約90℃に調整した蒸留水を200g充填した。これを50℃に調整したチャンバー内に静置するとともに、所定時間が経過した後における密封容器8内における全有機炭素量(以下、TOCと記す。)(ppm)を燃焼触媒酸化方式TOC計によって測定した。
実施例2と同様に密封容器8を構成した以外は、実施例5と同様とした。
比較例1と同様に密封容器8を構成した以外は、実施例5と同様とした。
比較例2と同様に密封容器8を構成した以外は、実施例5と同様とした。
ガラス瓶に約90℃に調整した蒸留水を200g充填し、これをコントロールとした。それ以外は、実施例5と同様とした。
実施例5,6および比較例5,6ならびに参考例3の各密封容器8の内部に溶出したTOCの濃度(ppm)を表3に示してある。表3に示すように、容器の内面の全面に亘ってシール層3を形成した比較例5および比較例6と比較して、接着部4のみにシール層3を形成した実施例5および実施例6では、TOCの濃度(ppm)が低くまたその濃度の変化が小さいことが認められた。実施例5および実施例6では、接着部4のみにシール層3が設けられていることにより容器内に露出しているシール層3の面積が狭いため、比較例5および比較例6と比較して、シール層3からの成分の溶出が抑制されていると考えられる。
Claims (4)
- 基材層に設けられた熱接着性のシール層を接着して密封容器を構成する密封容器用シート材において、
前記基材層における一方の面の全面に亘って、気体の透過を抑制するように構成されたガスバリヤ層が設けられ、
前記基材層のうち、前記シール層が接着されて接着部となる部分のみに前記シール層が設けられ、
前記基材層と前記シール層との間に、前記基材層と前記シール層とを接着させる接着材からなるアンカー層が設けられ、
前記シール層が前記アンカー層を覆っている
ことを特徴とする密封容器用シート材。 - 前記シール層は熱可塑性を有する合成樹脂材料の塗膜であり、前記ガスバリヤ層は他の合成樹脂材料の塗膜であることを特徴とする請求項1に記載の密封容器用シート材。
- 前記基材層における前記シール層とは反対側の面に前記ガスバリヤ層が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の密封容器用シート材。
- 前記基材層は、140℃における熱収縮率がMD方向およびTD方向で0%ないし5%であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の密封容器用シート材。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2015036110A JP6444766B2 (ja) | 2015-02-26 | 2015-02-26 | 密封容器用シート材 |
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|---|---|
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