JP6446014B2 - エネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物、帯電防止処理フィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
上記カーボンナノチューブは、組成物の不揮発分中濃度が0.03重量%以上、0.09重量%未満であることを特徴とするエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物である。
上記エネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物は、無溶媒であることが好ましい。
本発明は、基材フィルム上に上述したエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物がエネルギー線硬化した樹脂層を有することを特徴とする帯電防止処理フィルムでもある。
エネルギー線硬化を行う工程(2)
を有することを特徴とする帯電防止処理フィルムの製造方法でもある。
本発明は、平均長さが5μm以上という特定の形状を有するカーボンナノチューブを配合することに特徴を有する。すなわち、このように、長軸方向に長い形状を有するカーボンナノチューブを使用すると、0.15重量%以下という低い割合での配合量であっても導電性を確保しやすく、これによって所望の帯電性能を得ることができる。
長さ50μm以下、好ましくは5−15μm、直径10−100nm、好ましくは60−100nm等を使用することができる。
上記下限は、0.035重量%であることがより好ましく、0.04重量%であることが更に好ましい。上記上限は、0.10重量%であることがより好ましく、0.09重量%であることがより好ましく、0.05重量%であることが更に好ましい。
これらのエネルギー線硬化型樹脂として使用できる各成分について、以下詳述する。
上記(メタ)アクリロイル基を有するベースレジン(A)は、2以上の(メタ)アクリロイル基を分子中に有し、粘度が100Pa・s(25℃)以上であるようなものであることが好ましい。分子量としては、数平均分子量が800を超えるものであることが好ましい。
このようなモノマーは、好ましくは分子量180〜800の比較的低分子量であり、(メタ)アクリロイル基を2以上有するような任意の化合物を使用することができる。このような化合物としては、非常に多くの種類のものが公知であるが、本願においてはこれらの任意のものを使用することができる。また、これらの2種以上を併用して使用することもできる。これらの具体的なものを以下に例示する。
上記(メタ)アクリロイル基を有する単官能不飽和モノマー(C)としては特に限定されず、1,4−ブタンジオールモノメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノメタクリレート、1,9−ノナンジオールモノメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレートなどが挙げられる。また、分子中にフェニル基を有するベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシフェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシベンジル(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性メタクリレート、炭素数12〜16の長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレートモノマー〔例えば、共栄社化学(株)商品名のライトエステルL−7(アルキル(炭素数12〜13)メタクリレート)、ライトエステルL(n−ラウリルメタクリレート)、日油(株)商品名のブレンマーLMA(n−ラウリルメタクリレート)、ブレンマーSLMA−S又はSH(アルキル(炭素数12〜13個)のメタクリレート)、ブレンマーCMA(セチルメタクリレート)、ブレンマーLA(ラウリルアクリレート)、ブレンマーCA(セチルアクリレート)など〕も使用できる。分散性に良い芳香族系(メタ)アクリルモノマーや柔軟性の良い長鎖アルキルアルコールの(メタ)アクリレートモノマーが使用でき、これらは単独または2種以上併用で使用することもできる。
上記下限は、35重量%であることがより好ましく、40重量%であることが更に好ましい。上記上限は、65重量%であることがより好ましく、50重量%であることが更に好ましい。
上記下限は、25重量%であることがより好ましく、30重量%であることが更に好ましい。上記上限は、40重量%であることがより好ましく、35重量%であることが更に好ましい。
上記下限は、20重量%であることがより好ましく、22.5重量%であることが更に好ましい。上記上限は、30重量%であることがより好ましく、26重量%であることが更に好ましい。
本発明のエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物は、ラジカル重合性光重合開始剤(D)を配合することが好ましい。すなわち、加工工程において、エネルギー線による硬化を行うものであるから、このような成分を配合することが望ましい。
また、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、川崎化成社アントラキュアーUVS−581等の増感剤を併用することもできる。
本発明のエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物においては、その物性に悪影響を与えない範囲で、上述した成分に加え、当該分野において配合される通常の成分を使用することができる。このような成分としては例えば、分散剤、消泡剤、表面調整剤、アリルシラン、アルコキシシラン等のシランカップリング剤などを挙げることができる。
エネルギー線硬化を行う工程(2)
とを有することを特徴とする帯電防止処理フィルムの製造方法でもある。
このような層を有することで、ハードコート層が本来有する物理的性質、光学的性質に影響を与えることなく、帯電防止性を付与することができる点で好ましいものである。
本発明の帯電防止処理フィルムは、コーティング層の厚みが5〜20μmであることが好ましい。5μm以下であると、充分な帯電防止性能を得ることが困難であり、また、均一な層を形成することが困難であることから好ましくない。20μmを超えると、コストアップの原因となること、透明性が低下するおそれがあることから好ましくない。
なお、実施例中において特に限定されない限り、配合量は重量%を示す。
1.ベース6官能ウレタンアクリレート(UA-306H) ((A)に該当) 42重量部
2.ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PE-4A) ((B)に該当)10重量部
3.ビスフェノールA−ビス(オキシジエチレングリコール)ジアクリレート(BP−4EA) ((B)に該当) 22重量部
4.フェノキシエチルアクリレート(PO-A) ((C)に該当) 22重量部
5.イソボロニルアクリレート(IB-XA) ((C)に該当) 4重量部
以上の合計=100重量部
5.カーボンナノチューブ 0.0195重量部
6.光重合開始剤 3.5重量部
7.分散剤 適宜
なお、使用したカーボンナノチューブは、SESリサーチ社製多層カーボンナノチューブ#900−1205(直径60-100nm)である。
カーボンナノチューブの量を表1に示した量に変化させて同様のエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物を調製し、実施例1と同様の方法で基材フィルム上への塗布・硬化を行った。
また、比較例1として、カーボンナノチューブを配合しないネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物を調製し、実施例1と同様の方法で基材フィルム上への塗布・硬化を行った。
カーボンナノチューブとして、SESリサーチ社製多層カーボンナノチューブの長さが5μm未満であるものを使用した以外は、実施例3と同様の方法でエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物を調製し、実施例1と同様の方法で基材フィルム上への塗布・硬化を行った。
550nmにおける透過率は日立製作所製3900H型分光光度計を用いて測定した。
20℃で相対湿度60%下での試験片の被膜の表面抵抗値について、三菱化学アナリティック社製高低効率計Hiresta−UX、MCP−HT800に高抵抗率計用測定電極ボックスMCP−JB−04を装着、印加電圧を1000(V)として測定した。
得られたフィルムについて、キーエンス社製デジタルマイクロスコープVHX−5000によって表面写真を撮影し、更に、画像解析ソフトによって、画像中に存在するすべてのカーボンナノチューブについて最大径を算出した。20個の粒子の最大径を算出し、平均値を算出し、これをカーボンナノチューブの平均長さとした。実施例1のフィルムについて測定を行い、平均長さは7.5μmであった。同様の測定を比較例2のフィルムに対して行ったところ、4.4μmであった。
Claims (4)
- 平均長さ5μm以上かつ50μm以下であるカーボンナノチューブ及びエネルギー線硬化型樹脂を含有し、
前記カーボンナノチューブは、組成物の不揮発分中濃度が0.03重量%以上、0.09重量%未満であることを特徴とするエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物。 - 無溶媒である請求項1記載のエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物。
- 基材フィルム上に請求項1又は2記載のエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物がエネルギー線硬化した樹脂からなる層を有することを特徴とする帯電防止処理フィルム。
- 基材フィルム上に請求項1又は2記載のエネルギー線硬化型帯電防止ハードコート樹脂組成物を塗布する工程(1)及び
エネルギー線硬化を行う工程(2)
を有することを特徴とする帯電防止処理フィルムの製造方法。
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