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JP6448008B2 - 被検体情報取得装置およびレーザ装置 - Google Patents
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Description

本発明は、被検体情報取得装置およびレーザ装置に関する。
光を用いた光イメージング技術の一つとして、Photo Acoustic Imaging(PAI:光音響イメージング)がある。光音響イメージングでは、パルス光を被検体である生体に照射し、パルス光のエネルギー吸収により腫瘍等の被検部位で発生した音響波を探触子で受信する。そして探触子から出力される受信信号を解析処理することにより、生体内の光学特性分布を画像データとして取得する。
特許文献1は、保持部材で両側から乳房を保持し、保持部材上を探触子が二次元的に走査しながら音響波を受信する装置について開示されている。探触子を二次元的に走査することで、被検体内の複数位置の特性情報を取得することができる。
また、レーザ装置から複数の波長の光を照射し得られた音響波からの信号を用いて、光吸収スペクトルが異なる物質の存在比率を算出する技術が研究されている。例えば、非特許文献1には、血液中に存在する酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとで光吸収スペクトルが異なる点に注目し、複数の波長を用いることで血液中の酸素飽和度を算出する手法が記載されている。
特許文献2は、レーザ光源と生体組織との間のレーザ光の光路に、開閉動作して、レーザ光の通過を制御するシャッタを設置した光音響装置が開示されている。この装置は、レーザ光が安定するまでシャッタを閉じ、照射のタイミングでシャッタを開く制御を行うことで、安定してレーザ光を照射可能としている。
特開2010−022812号公報 特開2012−173246号公報
Journal of Biomedical Optics 14(5), 054007
特許文献2においては、シャッタを設けてレーザ光が熱的に安定するまで、シャッタを閉じ、光音響波を測定するときのみシャッタを開くことで、安定したレーザ光を照射している。
しかし、シャッタを開いている途中にレーザを照射した場合、完全にシャッタが開ききっていないところにレーザが照射され、迷光が発生する可能性があった。迷光が発生すると装置を構成しているセンサなどの機器が故障する可能性があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、シャッタを駆動してレーザ光を安定させるレーザ装置において、迷光の発生を抑制することを目的とする。
本発明の第一の態様は、
生体物質を含む被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含む照射手段と、
前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
前記レーザ光の照射および前記制限手段の駆動を制御する制御手段と、
前記レーザ光が照射された被検体から発生する光音響波を受信する探触子と、
前記光音響波を用いて前記被検体の特性情報を生成する構成手段と、
を有する生体物質用被検体情報取得装置であって、
前記照射手段は複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射するものであり、且つ、
前記制御手段は、前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行うものであることを特徴とする生体物質用被検体情報取得装置である。
本発明の第二の態様は、
生体物質を含む被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含み、複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射する照射手段と、
前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
を有する生体物質用被検体情報取得装置の制御方法であって、
前記被検体にレーザ光を照射する工程と、
前記レーザ光の波長を切り替える工程と、
前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行う工程と、
を含むことを特徴とする生体物質用被検体情報取得装置の制御方法。

本発明の第三の態様は、
被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含む照射手段と、
前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
前記レーザ光の照射および前記制限手段の駆動を制御する制御手段と、
前記レーザ光が照射された被検体から発生する光音響波を受信する探触子と、
前記光音響波を用いて前記被検体の特性情報を生成する構成手段と、
を有する被検体情報取得装置であって、
前記照射手段は複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射するものであり、且つ、
前記制御手段は、前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行うものであり、
前記照射手段は、パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起し、Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射するものであり、
前記制御手段は、前記パルスフォーミングネットワークへの電圧の投入を抑制することにより、前記照射制御を行う
ことを特徴とする被検体情報取得装置である。
本発明の第四の態様は、
被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含む照射手段と、
前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
前記レーザ光の照射および前記制限手段の駆動を制御する制御手段と、
前記レーザ光が照射された被検体から発生する光音響波を受信する探触子と、
前記光音響波を用いて前記被検体の特性情報を生成する構成手段と、
を有する被検体情報取得装置であって、
前記照射手段は複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射するものであり、且つ、
前記制御手段は、前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行うものであり、
前記照射手段は、パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起し、Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射するものであり、
前記制御手段は、前記フラッシュランプへのパルスの投下を抑制することにより、前記照射制御を行う
ことを特徴とする被検体情報取得装置である。
本発明の第五の態様は、
被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含み、複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射する照射手段と、
前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
を有する被検体情報取得装置の制御方法であって、
前記被検体にレーザ光を照射する工程と、
前記レーザ光の波長を切り替える工程と、
前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行う工程と、
を含み、
前記レーザ光を照射する工程は、
パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起することと、
Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射することと、
を含み、
前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御は、前記パルスフォーミングネットワークへの電圧の投入を抑制することにより行われる、ことを特徴とする被検体情報取得装置の制御方法である。
本発明の第6の態様は、
被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含み、複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射する照射手段と、
前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
を有する被検体情報取得装置の制御方法であって、
前記被検体にレーザ光を照射する工程と、
前記レーザ光の波長を切り替える工程と、
前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行う工程と、
を含み、
前記レーザ光を照射する工程は、
パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起することと、
Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射することと、
を含み、
前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御は、前記フラッシュランプへのパルスの投下を抑制することにより行われる、ことを特徴とする被検体情報取得装置の制御方法である。
本発明によれば、シャッタを駆動してレーザ光を安定させるレーザ装置において、迷光の発生を抑制できる。
被検体情報取得装置の構成を示すブロック図。 シャッタ駆動時に照射を制限する一例を示すフローチャート。 レーザ装置の構成を示す模式図。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状およびそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明において、音響波とは、音波、超音波、光音響波、光超音波と呼ばれる弾性波を含み、受信器は、被検体内を伝播した音響波を受信する。つまり、本発明の被検体情報取得装置とは、被検体に光(電磁波)を照射することにより被検体内で発生した音響波を受信して、被検体内の特性情報を取得する光音響効果を利用した装置を含む。
このとき取得される被検体内の特性情報とは、光照射によって生じた音響波の初期音圧や、あるいは、初期音圧から導かれる光エネルギー吸収密度や、吸収係数、組織を構成する物質の濃度等を反映した被検体情報を示す。物質の濃度とは、例えば、酸素飽和度やオキシ・デオキシヘモグロビン濃度などである。また、特性情報としては、数値データとしてではなく、被検体内の各位置の分布情報として取得しても良い。つまり、吸収係数分布や酸素飽和度分布等の分布情報を画像データとして取得しても良い。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、同一の構成要素には原則として同一の符号を付して、説明を省略する。本発明は被検体情報取得装置やレーザ装置の作動方法、制御方法としても捉えられる。本発明はまた、制御方法を情報処理装置等に実施させるプログラムとしても捉えられる。
詳細は各実施形態において説明するが、本発明はレーザ照射中にシャッタの駆動を行わないことを特徴とする。
<実施形態>
本実施形態では、光音響効果を利用した装置において、シャッタを駆動中にレーザの照射を行わない方法について説明する。
(装置の基本的な構成)
図1は、本実施形態における被検体情報取得装置の構成を示すブロック図である。
被検体情報取得装置は、生体等の被検体101を保持する保持部材102、光を照射する照射ユニット103、音響波を受信し受信信号に変換する受信器である探触子104を備える。装置はさらに、受信信号を増幅してデジタル信号に変換する計測部105、デジタル化された受信信号の積算処理等を行う信号処理部106、信号処理部からの出力信号を用いて画像データを生成する画像構成部107を備える。装置はさらに、画像構成部107で生成された画像を表示する画像表示部108、照射ユニット103および探触子104の移動させる、走査制御部109を備える。
以下、各ブロックの詳細を述べる。
(保持部材)
被検体101としては、例えば生体の乳房が考えられる。保持部材102は、被検体101を両側から保持する第一保持部材102Aと第二保持部材102Bの2枚1対で構成される。両保持部材は、保持間隙と保持圧力を変更するために、図示しない保持機構によって相対位置が制御される。以降の説明において、保持部材102Aと102Bとを区別する必要がない場合は、まとめて保持部材102と表記する。
保持部材102で被検体101を挟むことで被検体101が固定され、被検体101が動くことによる計測誤差が低減される。また、光の浸達深度に合わせて、被検体101を所望の厚さに調整することができる。なお、保持部材102Bは、光の光路上に位置するため、ポリメチルペンテン等、使用する光に対して高い透過率を有する材料が好ましい。また、探触子104側の保持部材102Aは、探触子104との音響整合性が高い部材であることが好ましい。
ユーザは筐体に設けられた不図示の扉を開けて被検体101を保持する手技を行った後、保持部材102を固定し、扉を閉めて撮影を開始する。
(照射ユニット)
被検体101に対して光を照射する照射ユニット103は、光を発生する光源と、光源からの光を被検体へ導き照射する照射部から構成される。照射ユニットは、本発明の照射手段に相当する。
光源としては、530〜1300nmの近赤外領域に中心波長を有するパルス光(パルス幅100nsec以下)を発生可能な固体レーザが好ましい。例えば、Yttrium−Aluminium−GarnetレーザやTitan−Sapphireレーザが使用される。なお、発光波長は、計測対象とする被検体内の光吸収物質(例えばヘモグロビンやグルコース、コレステロールなど)に応じて530nmから1300nmの間で切り替えられる。
光源は、パルスフォーミングネットワーク、フラッシュランプ、レーザ媒質、Q−スイッチ、波長切り替え手段、可変電圧電源、電圧制御手段、光照射制限手段、光照射制限駆動手段、光照射制限制御手段から構成される。
電圧制御手段では可変電圧電源を制御し、パルスフォーミングネットワークで可変電圧
電源の電圧に応じて電荷を蓄積し、蓄積した電荷から高電流パルスを作成する。さらにパルスフォーミングネットワークからの高電流パルスを、フラッシュランプへと送りレーザ媒質を励起させることでレーザ光を発光する。
Q−スイッチはQ−スイッチングすることで励起されたレーザ媒質から、ジャイアントパルスを出力する。
光照射制限手段(ここではシャッタ)は、後述の照射部からのレーザの出力を防ぐために、光路上の出射端側に配置され、閉じているときには光を完全に遮光し、開いているときには光が出力される。光照射制限手段は、本発明の制限手段に相当する。
光照射制限手段は光照射制限駆動手段によって制御される。光照射制限制御手段では光照射駆動手段を監視する、また、電圧制御手段、もしくはQ−スイッチへレーザの出力を抑制する通知を行う。光照射制限駆動手段は、シャッタを駆動する動力源に相当する。光照射制限制御手段は、動力源に駆動指示を与える情報処理装置または回路等に相当する。光照射制限制御手段は、本発明の制御手段の一機能に相当する。
波長切り替え手段において使用する波長を変更する。使用する波長を変更するときに生じる不安定なレーザ光は光照射制限手段によって遮断し、有効なレーザ光のみを使用する。そのため、波長を変更するときには光照射制御手段を閉じた状態にし、レーザの出力を制限する。光照射制限手段はまた、光照射開始時の不安定な状態での出力制御にも用いられる。
これら構成要素のうち、主要な部分について図3に示す。制御コントローラ303は装置全体を制御する。レーザ媒質301にフラッシュランプ(不図示)からの励起光が照射され反転分布状態となったのち、制御コントローラ303からのレーザ照射指示S1を受けてレーザが照射される。照射指示は例えばQ−スイッチングにより行われる。
このとき、波長切り替え手段302に波長変更指示S2を出力しておくことにより、所望の波長が選択される。波長の選択はフィルタやプリズム等、既知の手法を利用できる。また、シャッタである光照射制限手段304が開閉指示S3によって閉じられていた場合、光はアウトプットカプラ305から出力されない。
ただし、光照射制限手段がメカニカルシャッタであれば、開閉動作に一定の時間を要する。そのため、シャッタが開閉指示を受信してから開き切る前、あるいは閉じ切る前に光が照射されると、光の少なくとも一部が迷光となる可能性がある。例えば、パルスレーザ光の照射周波数が20Hzであり、シャッタを開く動作に100msの時間がかかるとすると、シャッタを開く途中にレーザが照射されてしまう。そこで、本発明の制御が必要となる。
以下で図2のフローチャートを参照し、使用するレーザの波長を切り替える時に、光照射制限手段を駆動し、レーザの出力を制限する手法を説明する。
図2は波長を切り替えるところから開始される。
まずステップS201において、現在、光照射制限制御手段が光照射制限手段を駆動中かをチェックする。このとき、駆動中かを判断する方法としては、光照射制限駆動手段が光照射制御手段を駆動しているかを、センサなどを用いて監視する方法がある。また、周期的に光照射制限駆動手段が光照射制御手段を駆動している場合は、その周期間隔を光照射制限制御手段がチェックする方法などがある。
次にステップS202において、光照射制限手段を駆動中であるか否かを判定する。
判定結果がNO(駆動中ではない)であれば、ステップS203に進み、電圧制御手段では可変電圧電源を制御して、レーザを出力する。
一方、判定結果がYES(駆動中)であれば、ステップS204に進み、レーザの出力を抑制する制御を行う。まず、光照射制限制御手段では、電圧制御手段、もしくはQ−スイッチへレーザの出力を止める通知を行う。通知を受けた電圧制御手段もしくはQ−スイッチではレーザ出力を抑制する制御を行う。
S204における具体的な電圧制御手段の制御には、可変電圧電源からパルスフォーミングネットワークへの電圧の投入を抑制する方法、フラッシュランプへのパルスの投下を抑制する方法がある。また、Q−スイッチの制御としては、レーザ出力のためのQ−スイッチングを禁止する方法が考えられる。光照射制限制御手段レーザの出力を止める通知を行うのは、電圧制御手段とQ−スイッチのどちらかだけでも良いし、両方に通知する構成でも良い。
特に、可変電圧電源からパルスフォーミングネットワークへの電圧の投下を抑制する方法は、そもそもレーザ媒質の励起が行われないため、より確実にレーザの出力を制限可能である。
また、上述のようなレーザの出力をまったく行わない制御をするのではなく、例えば、可変電圧電源からパルスフォーミングネットワークへの電圧の投下を少なくすることでレーザの出力を小さくすることで迷光を弱める制御をおこなう構成でもかまわない。
本実施形態では波長切り替え時の光照射制御手段の開閉動作時にレーザ発光を制限する制御を行う例を記載したが、波長切り替え時以外でも光照射制御手段の開閉動作を行う際に、以上のようなレーザ発光を制限する制御を行ってもよい。
光源は、通常、照射周波数が決まっている。これは、所望の強度のパルス光を継続的に照射するために、設計値として定められる。この照射周波数は、単位時間に行える光音響測定の回数に影響するため、高ければ高いほど好ましい。
照射部としては、例えば、光を反射するミラーや、光を集光したり拡大したり形状を変化させるレンズ、光を分散・屈折・反射するプリズム、光を伝搬させる光ファイバ、拡散板等が挙げられる。照射部は、光源から発せられた光が被検体の所望の領域に所望の形状で照射されれば、どのようなものを用いてもかまわない。
(探触子)
探触子104は、音響波を受信して電気信号(受信信号)に変換する素子を備える。探触子104の素子としては、圧電現象を用いた変換素子、光の共振を用いた変換素子、静電容量の変化を用いた変換素子などが考えられる。音響波を受信して電気信号に変換できるものであれば、どのような素子を用いてもよい。複数の素子を1次元または2次元に配置した探触子を用いれば、測定面積の拡大、測定時間の短縮、SN比向上などの点で好ましい。
なお、発生する音響波の音圧は光の光強度に比例するため、受信信号のSN比を向上させるには、探触子の前面の領域を照射することが好ましい。そのため、照射ユニット103の光の出射端と探触子104とは被検体を挟んで対向する位置に配置することが好ましい。そして走査制御部109により、光の出射端と探触子104とは両者の位置関係を保つように同期して走査されることが好ましい。また、照射部が探触子104側にも光を導くことで、被検体101に対して探触子104と同じ側からも光を照射できる。
(計測部)
計測部105は、探触子104から入力されるアナログ信号(アナログの受信信号)を増幅する信号増幅部と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部から構成される。信号増幅部では、被検体内の深度によらずに均一なコントラストをもつ画像データ
を得るために、光の照射から音響波が探触子の素子に到達するまでの時間に応じて増幅利得を増減する制御などを行う。
(信号処理部)
信号処理部106は、計測部105から出力されたデジタルの受信信号に対して素子の感度ばらつき補正や、物理的または電気的に欠損した素子の補完処理、図示しない記録媒体への記録動作、ノイズ低減のための積算処理などを行う。積算処理は、被検体101に対して同じ走査位置で音響波の受信を繰り返し行い、受信信号の加算平均処理を行うことでシステムノイズを低減して、受信信号のSN比を向上するために行う。
(画像構成部)
画像構成部107は、信号処理部106から出力された信号を用いて、被検体101内の各位置の光学的な特性情報を示す分布(吸収係数分布や酸素飽和度分布等の特性分布)を画像データとして取得する。また、生成した画像データに対して、輝度の調整や歪補正、注目領域の切り出しなどの各種補正処理を適用して、より診断に好ましい画像データを取得してもよい。画像構成部は、本発明の構成手段に相当する。本発明の構成手段には更に、上記の計測部や信号処理部の機能を含め得る。
(画像表示部)
画像表示部108は、画像構成部107より画像データが入力され、特性分布の画像を表示する。
(走査制御部)
走査制御部109は、上述したように、光の出射端と探触子104の走査位置を制御する。被検体101に対して二次元走査して各走査位置で音響波の受信を行うことで、小型の探触子でも広い範囲の特性情報を取得できる。
本実施形態では、保持部材102上を、照射ユニット103および探触子104を走査して音響波を受信する構成としたが、複数の波長を用いて、手動で探触子を走査し光音響測定を行う装置においても本実施形態を適用可能である。
手動で探触子を走査し光音響測定を行う装置に適用した場合、波長切り替えに伴い、測定に用いない不要な照射光を被検体に照射してしまうことを防ぐことができる。被検体が生体の場合は特に、不要な光の照射は抑制する必要がある。
103:照射ユニット,104:探触子,107:画像構成部,301:レーザ媒質,302:波長切り替え手段,303:制御コントローラ,304:光照射制限手段

Claims (17)

  1. 生体物質を含む被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含む照射手段と、
    前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
    前記レーザ光の照射および前記制限手段の駆動を制御する制御手段と、
    前記レーザ光が照射された被検体から発生する光音響波を受信する探触子と、
    前記光音響波を用いて前記被検体の特性情報を生成する構成手段と、
    を有する生体物質用被検体情報取得装置であって、
    前記照射手段は複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射するものであり、且つ、
    前記制御手段は、前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行うものであることを特徴とする生体物質用被検体情報取得装置。
  2. 前記レーザ光源は、赤外領域に中心波長を有する光を発生することを特徴とする請求項1に記載の生体物質用被検体情報取得装置。
  3. レーザ光源の発光波長は、530nmから1300nmの範囲内で切り替えられることを特徴とする請求項1または2に記載の生体物質用被検体情報取得装置。
  4. 前記照射手段は、パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起し、Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の生体物質用被検体情報取得装置。
  5. 前記制御手段は、前記パルスフォーミングネットワークへの電圧の投入を抑制することにより、前記制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の生体物質用被検体情報取得装置。
  6. 前記制御手段は、前記フラッシュランプへのパルスの投下を抑制することにより、前記制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の生体物質用被検体情報取得装置。
  7. 前記制御手段は、前記Q−スイッチに対してQ−スイッチングを禁止することにより、前記制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の生体物質用被検体情報取得装置。
  8. 前記シャッタはメカニカルシャッタであり、開閉動作に所定の時間を要する、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の生体物質用被検体情報取得装置。
  9. 生体物質を含む被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含み、複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射する照射手段と、
    前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
    を有する生体物質用被検体情報取得装置の制御方法であって、
    前記被検体にレーザ光を照射する工程と、
    前記レーザ光の波長を切り替える工程と、
    前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行う工程と、
    を含むことを特徴とする生体物質用被検体情報取得装置の制御方法。
  10. 前記レーザ光を照射する工程は、
    パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起することと、
    Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射することと、
    を含む、請求項9に記載の生体物質用被検体情報取得装置の制御方法。
  11. 前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御は、前記パルスフォーミングネットワークへの電圧の投入を抑制することにより行われる、ことを特徴とする請求項10に記載の生体物質用被検体情報取得装置の制御方法。
  12. 前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御は、前記フラッシュランプへのパルスの投下を抑制することにより行われる、ことを特徴とする請求項10に記載の生体物質用被検体情報取得装置の制御方法。
  13. 前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御は、前記Q−スイッチに対してQ−スイッチングを禁止することにより行われる、ことを特徴とする請求項10に記載の生体物質用被検体情報取得装置の制御方法。
  14. 被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含む照射手段と、
    前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
    前記レーザ光の照射および前記制限手段の駆動を制御する制御手段と、
    前記レーザ光が照射された被検体から発生する光音響波を受信する探触子と、
    前記光音響波を用いて前記被検体の特性情報を生成する構成手段と、
    を有する被検体情報取得装置であって、
    前記照射手段は複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射するものであり、且つ、
    前記制御手段は、前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行うものであり、
    前記照射手段は、パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起し、Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射するものであり、
    前記制御手段は、前記パルスフォーミングネットワークへの電圧の投入を抑制することにより、前記制御を行う
    ことを特徴とする被検体情報取得装置。
  15. 被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含む照射手段と、
    前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
    前記レーザ光の照射および前記制限手段の駆動を制御する制御手段と、
    前記レーザ光が照射された被検体から発生する光音響波を受信する探触子と、
    前記光音響波を用いて前記被検体の特性情報を生成する構成手段と、
    を有する被検体情報取得装置であって、
    前記照射手段は複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射するものであり、且つ、
    前記制御手段は、前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行うものであり、
    前記照射手段は、パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起し、Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射するものであり、
    前記制御手段は、前記フラッシュランプへのパルスの投下を抑制することにより、前記制御を行う
    ことを特徴とする被検体情報取得装置。
  16. 被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含み、複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射する照射手段と、
    前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
    を有する被検体情報取得装置の制御方法であって、
    前記被検体にレーザ光を照射する工程と、
    前記レーザ光の波長を切り替える工程と、
    前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行う工程と、
    を含み、
    前記レーザ光を照射する工程は、
    パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起することと、
    Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射することと、
    含み、
    前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御は、前記パルスフォーミングネットワークへの電圧の投入を抑制することにより行われる、ことを特徴とする被検体情報取得装置の制御方法。
  17. 被検体にレーザ光を照射するレーザ光源を含み、複数の波長から選択された波長のレーザ光を照射する照射手段と、
    前記照射手段からのレーザ光の出力を制限する前記レーザ光の光路上に配置されたシャッタを含む制限手段と、
    を有する被検体情報取得装置の制御方法であって、
    前記被検体にレーザ光を照射する工程と、
    前記レーザ光の波長を切り替える工程と、
    前記レーザ光の波長を切り替えるときに、前記シャッタを閉じると共に、前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御を行う工程と、
    を含み、
    前記レーザ光を照射する工程は、
    パルスフォーミングネットワークで作成されたパルスを受信したフラッシュランプがレーザ媒質を励起することと、
    Q−スイッチが前記レーザ媒質をQ−スイッチングすることによってレーザ光を照射することと、
    を含み、
    前記レーザ光源の出力を停止もしくは抑制する制御は、前記フラッシュランプへのパルスの投下を抑制することにより行われる、ことを特徴とする被検体情報取得装置の制御方法。
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