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JP6449624B2 - 照明内蔵型遮音壁 - Google Patents
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Description

本発明は、美観に優れ設置作業の容易な、光源として有機EL(Electro Luminescence)照明を利用した照明内蔵型遮音壁に関するものである。
従来から、高速道路等の車両が通行する道路では、車両が走行する際に発せられる騒音が道路外の住宅地等に伝わることを防止するため、路側に遮音壁が設けられている(特許文献1参照)。
こうした遮音壁の一例として、所定の間隔を空けて地面に立設された支柱間に、遮音パネルを上下に重ねて取り付けるものが用いられている(特許文献2参照)。こうした態様の遮音壁は、設置やメンテナンスを容易にする等の観点から採用されるものである。
また、道路の路側には、路面を適切な明るさで照らし車両を安全に走行させるため、各種の照明設備が設けられている。
こうした照明設備を遮音壁の設けられている区間に設置する際には、照明設備を遮音壁に設けることが合理的である。
そこで、例えば、複数の遮音パネルを上下に重ね合わせて構成されるパネルタイプの遮音壁に取り付けられて用いられる、外付けタイプの照明装置が用いられている(特許文献3参照)。
また、同様なパネルタイプの遮音壁において、パネルに内蔵される内蔵タイプの照明装置も用いられている(特許文献4参照)。
特開2000−073319号公報 特開2006−300282号公報 特開平7−262811号公報 実開平5−3318号公報
上述した従来の外付けタイプ及び内蔵タイプの何れの照明装置も、光源として白熱灯、ハロゲン灯、高圧ナトリウムランプ等、点灯時の発熱量が多い光源を用いるものであり、また照明装置全体の重量や体積も大きくなる傾向があった。
そのため、外付けタイプの照明装置では、遮音壁への設置に際し、設置個所を補強する必要があった。また、外付けタイプの照明装置は、取り付けられた状態において照明装置本体が外部に突出した状態となるため美観を損ねていた。
一方、遮音パネルへの内蔵タイプの照明装置においても、上述した従来の光源を用いる場合には、照明装置の重量を支持するための強度や、光源から発せられる熱の発散、光源の内蔵に要する容積の確保等のため、照明装置を内蔵するパネルは他の遮音パネルと大きく異なる外観となり、遮音壁全体としての美観を損ねていた。
具体的には、道路側に照明装置が突出したり、路面と反対側にパネルの点灯機構を納める体積を確保したり、放熱したりするための突出部を形成する必要があり、美観を大きく損ねていた。
また、従来の外付けタイプの照明装置と内蔵タイプの照明装置の何れの照明装置も、光源を施工現場で取り付ける必要があり、遮音壁の設置作業が煩雑なものとなっていた。
そこで、本発明は上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、パネルタイプの遮音壁において光源として軽量かつ薄型の有機EL照明を内蔵し、施工性及び美観性に優れる照明内蔵型遮音壁を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために、パネルタイプの遮音壁において光源として軽量かつ薄型の有機EL照明を内蔵し、施工性及び美観性に優れる照明内蔵型遮音壁を発明した。
第1発明に係る照明内蔵型遮音壁は、所定の間隔をあけて立設された複数の支柱と、隣接する前記支柱間に上下複数段に取り付けられた遮音パネル及び光源パネルと、を備えて構成されている照明内蔵型遮音壁であって、前記遮音パネルは、内部に空洞を有する長板状で一面側に開口部が形成された背面板と、前記空洞内に取り付けられ前記開口部から外部に露出する遮音機構と、を有し、前記光源パネルは、前記背面板と、前記背面板の前記開口部に発光面を向けて前記背面板の内部に着脱可能に設けられた有機EL照明と、を備え、前記有機EL照明は、複数の有機ELパネルが着脱可能に取り付けられて形成されていることを特徴とする。
第2発明に係る照明内蔵型遮音壁は、第1発明において、前記有機EL照明の前記発光面は、前記背面板内において前記支柱に非平行に設けられていることを特徴とする。
第3発明に係る照明内蔵型遮音壁は、第1発明において、前記有機EL照明の前記発光面は、前記背面板内において前記支柱に平行に設けられていることを特徴とする
第4発明に係る照明内蔵型遮音壁は、第1乃至第3発明の何れか1つにおいて、前記有機EL照明は、ブラケットを介して取り付けられていることを特徴とする。
第5発明に係る照明内蔵型遮音壁は、第1発明乃至第4発明の何れか1つにおいて、前記背面板に着脱可能に取り付けられ前記背面板の前記開口部を閉じる透光板を更に備えることを特徴とする。
第6発明に係る照明内蔵型遮音壁は、第5発明において、前記透光板に意匠が施されていることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、パネルタイプの遮音壁において光源として軽量かつ薄型の有機EL照明を内蔵し、施工性及び美観性に優れる照明内蔵型遮音壁を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る照明内蔵型遮音壁を示す、(A)は正面図、(B)は平面図である。 図1の照明内蔵型遮音壁に用いられる光源パネルを示す正面斜視図である。 図1の照明内蔵型遮音壁に用いられる光源パネルを示す背面斜視図である。 光源パネルから透光板を取り外した状態を示す正面斜視図である。 光源パネルから透光板と有機ELパネルを取り外した状態を示す正面斜視図である。 光源パネルを構成する背面板本体とブラケットの取り付け状態を示す正面斜視図である。 背面板本体への取付補強板の取り付け状態を示す正面斜視図である。 透光板に意匠が施された様子を示す概略正面図であり、(A)は標識として用いられる場合を、(B)は壁画として用いられる場合を示す概略正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る照明内蔵型遮音壁について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る照明内蔵型遮音壁1を示す、(A)は正面図、(B)は平面図である。図1に示すように、本実施形態に係る照明内蔵型遮音壁1は、所定の間隔をあけて立設された複数の支柱2と、隣接する支柱2間に上下複数段に取り付けられた遮音パネル3及び光源パネル4とにより構成される壁面5を備えて構成されている。
支柱2は、ウェブ21及びウェブ21に対して垂直に設けられたフランジ22を有するH型鋼よりなる柱部材である。隣接する支柱2のフランジ間に遮音パネル3や光源パネル4が挟み込まれることで、遮音パネル3や光源パネル4が上下複数段に重ねられて壁面5が形成されている。
遮音パネル3は光源パネル4の背面板41と同一形状の背面板を有し、遮音機能を発揮するパネルである。遮音パネル3は、内部に空洞を有する長板状で正面側(図1の紙面手前側)に開口部が形成された、光源パネル4の背面板41と同一の外形状を有する背面板31と、空洞内に取り付けられ開口部から外部に露出する遮音機構33と、を有して構成されている。
遮音パネル3の背面板31は光源パネル4の背面板41と同一の外形であり、遮音パネル3の背面板本体は光源パネル4の背面板本体42と同一のものであるため、光源パネル4の説明部分で詳述する。遮音パネル3の遮音機構33としては、公知の種々の遮音機構を用いることができる。
図2は、図1の照明内蔵型遮音壁1に用いられる光源パネル4を示す正面斜視図である。図3は、図1の照明内蔵型遮音壁1に用いられる光源パネル4を示す背面斜視図である。図4は、光源パネル4から透光板7を取り外した状態を示す正面斜視図である。図5は、光源パネル4から透光板7と有機ELパネル6を取り外した状態を示す正面斜視図である。図6は、光源パネル4を構成する背面板本体42とブラケット46の取り付け状態を示す正面斜視図である。
光源パネル4は、背面板41と、背面板41の開口部に発光面を向けて着脱可能に取り付けられた有機ELパネル6と、背面板41の開口部を閉じる透光板7と、を備えて構成されている。
背面板41は、背面板本体42と、背面板本体42の内部空洞421内に取り付けられた取付補強板43、44と、取付補強板43、44を介して取り付けられたブラケット46と、を備えて構成されている。
背面板本体42は金属製の部材であり、上述した遮音パネル3の背面板と同一の形状を有し、内部空洞421を有する長板状で一面側に開口部が形成された容器状の部材である。
内部空洞421は、取付補強板43、44、ブラケット46、有機ELパネル6及び有機ELパネル6の図示しない電気配線等を収納可能な容積を有している。
背面板本体42の内部空洞421には、背面板本体42の長手方向に沿い基底面から内部空洞421内に突出するように突条部422が形成されている。この突条部422が形成されていることで背面板本体42の機械的強度が高まるとともに、ブラケット46の取付時にブラケット46の裏面に当接しこれを支持することでブラケット46の取付強度を高めることができる。
図7は、背面板本体42への取付補強板43、44の取り付け状態を示す正面斜視図である。
取付補強板43と取付補強板44は同一の形状を有する金属製の部材である。取付補強板43(44)は、長板状の基底板431(441)と、基底板431(441)の長手方向に平行な一辺から垂直に立設された背板432(442)と、基底板431(441)の長手方向に平行な他辺から順に段状に形成された第1段部433a(443a)、第2段部433b(443b)及び第3段部433c(443c)とを備えて構成されている。
背板432(442)、第1段部433a(443a)、第2段部433b(443b)及び第3段部433c(443c)には、光源パネル4の他の構成部品をねじ等を用いて取り付けるための孔部が適宜設けられている。
取付補強板43(44)の背面板本体42への取り付けは、図7に示すように背板432(442)をねじ423により背面板本体42の内部空洞421の基底面に取り付けることで行われる。具体的には、取付補強板43(44)の背板432(442)と背面板本体42の内部空洞421の基底面とに、それぞれ対向する所定の位置に孔部を設け、背面板41の裏側からねじ423をこれらの孔部に螺合させることで行われる。
ブラケット46は、有機ELパネル6を所望の角度に取り付けるための金属製の部材である。本実施形態においてはブラケット46は有機ELパネル6を路面に向けて傾斜するように形成されているが、本発明においてはこれに限らず、ブラケット46は有機ELパネル6を路面に対して垂直な角度等、任意の角度に取り付けるよう形成することができる。
ブラケット46は、図6に示すように、長板状に形成された底面461と、底面461に連続して形成されこれと鋭角をなすパネル載置面462と、底面461のパネル載置面462が形成されている辺と対向する辺において底面461から垂直に、パネル載置面462と反対方向に立設された下部取付板463と、パネル載置面462において底面461と接する辺と対向する辺から鈍角に立設された上部取付板464と、を備えて構成されている。
上部取付板464と下部取付板463には、それぞれブラケット46を取り付ける際に用いられるねじ穴が形成されている。
ブラケット46の取付時、底面461は、背面板本体42の内部空洞421の長手方向に平行な側面(図6の紙面下方の側面)上に載置される。この状態において、ブラケット46の上部取付板464は取付補強板43の第1段部433aと当接し、下部取付板463は取付補強板44の第1段部443aと当接する。また、背面板の内部空洞421に設けられた突条部422が、パネル載置面462の裏面に当接しこれを支持した状態となる。
そして、ブラケット46の上部取付板464を取付補強板43の第1段部433aにねじ45を用いて固定するとともに、下部取付板463を取付補強板44の第1段部443aにねじ45を用いて固定する。これにより、取付補強板43、44を介したブラケット46の背面板本体42への取り付けが完了する。
こうしてブラケット46が取り付けられた状態において、パネル載置面462は図6に示すように紙面下方に向いた状態となっている。本実施形態においては、この紙面下方の向きは照明内蔵型遮音壁1を路側に設置した際の路面方向となる。
このようにパネル載置面462が傾斜した状態(支柱2に非平行な状態)となっていることから、有機ELパネル6により効果的に路面を照らすことが可能となる。
有機ELパネル6は、図5に示すように、4枚の有機EL素子61により構成される有機ELユニット65が一列に並べられて構成されている有機EL光源である。
有機ELユニット65は図示しない基板上に4枚の有機EL素子61を縦横に並べて配置されている。こうした有機ELユニット65が複数枚、ブラケット46のパネル載置面462にねじ等の所定の取付手段を用いて着脱可能に一列に並べて取り付けられている。なお、この有機ELパネル6の有機EL素子61を発光させるための電気配線の図示は省略されている。
透光板7は、図2に示すように、背面板本体42の開口サイズと略同一の大きさを有していて、この開口部を閉じるための透光性の樹脂よりなる板材である。透光板7の材料としては、ポリカーボネート等の樹脂材料を好適に用いることができる。透光板7は透明や半透明等、光を通過可能であればよく、着色されていてもよい。
透光板7の図2に示す上下方向の周縁部には透光板7の取り付けに用いられる孔部が形成されている。この孔部は取付補強板43(44)の第3段部433c(443c)に形成された孔部と対応する位置に設けられていて、これらの孔部にねじ75が螺合されることで透光板7の取り付けが行われる。
この透光板7があることにより、背面板41内部の有機ELパネル6を風雨等から守り、有機ELパネル6の破損を効果的に防止することができる。
上述した実施形態に係る照明内蔵型遮音壁1によると、光源パネル4の背面板41は遮音パネル3の背面板と同一の外形を有しているため、両パネルは路面側から見た外観上の際を最小限に抑えつつ、特に背面側においては同一形状を有することになり、美観を損ねることを防止することができる。
また、路面側において光源となる有機ELパネル6が光源パネル4から路面側に突出することが無く、路面側においても美観を損ねることを防止することができる。
また、有機ELパネル6は軽量かつ薄型であるため、光源パネル4の取り付けに際して支柱等の補強を行う必要が無く、照明内蔵型遮音壁1を容易に設置することができる。
また、有機ELパネル6に破損が生じた場合、路面側から透光板7を取り外し、破損した有機ELユニット65のみを交換することができる。すなわち、支柱2間から光源パネル4を引き抜いたり、有機ELパネル6全体を交換したりする等の大掛かりな作業を要することなく、容易にメンテナンス作業を行うことができる。そのため、本発明に係る照明内蔵型遮音壁1はメンテナンス性に優れたものとなっている。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、種々の変形を採用することができる。
図8は、透光板7に意匠が施された様子を示す概略正面図であり、(A)は標識として用いられる場合を、(B)は壁画として用いられる場合を示す概略正面図である。
本発明においては、光源パネル4を単なる照明としてではなく、光る標識(図8(A)の場合)や光る壁画(図8(B))として用いるため、透光板7に意匠が施されている。
光源パネル4を標識として用いる場合には、図8(A)に示すように、透光板7に濃い色彩の部分71と、薄い色彩の部分72を形成し、薄い色彩の部分72で標識として必要な図柄(本図では矢印)を形成している。
また、光源パネル4を壁画として用いる場合には、図8(B)に示すように、透光板7に濃い色彩の部分71と、薄い色彩の部分72を形成し、薄い色彩の部分72で画像(本図では樹木とその周囲にある明るい円形)を形成している。
このように、透光板7に意匠を施すことで、光源パネル4を単なる照明以外の他の用途にも活用することができる。
1 照明内蔵型遮音壁
2 支柱
3 遮音パネル
4 光源パネル
5 壁面
6 有機ELパネル
7 透光板
41 背面板
42 背面板本体
43、44 取付補強板
46 ブラケット

Claims (6)

  1. 所定の間隔をあけて立設された複数の支柱と、隣接する前記支柱間に上下複数段に取り付けられた遮音パネル及び光源パネルと、を備えて構成されている照明内蔵型遮音壁であって、
    前記遮音パネルは、内部に空洞を有する長板状で一面側に開口部が形成された背面板と、前記空洞内に取り付けられ前記開口部から外部に露出する遮音機構と、を有し、
    前記光源パネルは、前記背面板と、前記背面板の前記開口部に発光面を向けて前記背面板の内部に着脱可能に設けられた有機EL照明と、
    を備え
    前記有機EL照明は、複数の有機ELパネルが着脱可能に取り付けられて形成されていることを特徴とする照明内蔵型遮音壁。
  2. 前記有機EL照明の前記発光面は、前記背面板内において前記支柱に非平行に設けられていることを特徴とする請求項1記載の照明内蔵型遮音壁。
  3. 前記有機EL照明の前記発光面は、前記背面板内において前記支柱に平行に設けられていることを特徴とする請求項1記載の照明内蔵型壁。
  4. 前記有機EL照明はブラケットを介して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の照明内蔵型遮音壁。
  5. 前記背面板に着脱可能に取り付けられ前記背面板の前記開口部を閉じる透光板を更に備えることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の照明内蔵型遮音壁。
  6. 前記透光板に意匠が施されていることを特徴とする請求項5記載の照明内蔵型遮音壁。
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