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JP6450625B2 - レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置 - Google Patents
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JP6450625B2 - レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置 - Google Patents

レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置 Download PDF

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本発明は、溶接ロボットなどにおいて、加工ルートのティーチング時にワークの表面に加工位置確認用の測定光を照射する測定光照射ヘッド(レーザマーカ等)を備えた、レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置に関するものである。
従来、例えば溶接ロボットのティーチング方法として、ティーチングプレイバック方式が知られている。この方法は、作業者が予め目的の位置にレーザ加工ヘッドによる溶接点(レーザの焦点)をもっていくことで、その位置をロボットに教示しておき、その後の実作業時に、教示した通りの位置にロボットを自動的に動かして(プレイバックして)、レーザ加工ヘッドの溶接点を目的の位置に位置決めするという方式である。
ところで、レーザ加工の場合、加工点は、レーザ加工ヘッドのレーザ出射端から離れている。そのため、一般的には、レーザ加工ヘッドに設けた撮像手段(CCDカメラ等)でワークを撮像して、ワークの形状をモニタに映し出し、モニタを見ながらティーチングを行っている。
実際の例としては、予め加工用のレーザの光軸(または焦点)と表示画面上のクロスターゲットとが一致するように撮像手段を設定しておき、モニタ上に映し出された加工予定部位とクロスターゲットとが重なるようにレーザ加工ヘッドを移動させて、ティーチングポイントを決定している。また、加工予定部位に対するレーザ加工ヘッドの高さ方向(Z軸方向)の位置は、撮像手段のピントが合う位置にレーザ加工ヘッドを移動することで割り出している。
また、特に高さ方向の位置の割り出しの精度を上げるために、レーザの焦点を通るようにレーザ加工ヘッドに取り付けた測定光照射ヘッド(レーザマーカ)からライン状の測定光をワークに照射し、ワーク表面の反射輝線がモニタ上のクロスターゲットの中心に一致するところにレーザ加工ヘッドをZ軸方向(高さ方向)に移動して、加工点の高さの割り出しを行うようにしたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−175725号公報
ところで、レーザ加工ヘッドに測定光照射ヘッドが装備されていると、レーザ加工時にワークから反射するレーザの反射光が測定光照射ヘッドに入射し、測定光照射ヘッドの機能に損傷を与えるおそれがあることが分かった。
本発明は、上記事情を考慮し、測定光照射ヘッドの機能の損傷を安全に回避し得るようにしたレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ワークに対し相対的に移動しながらワークをレーザ加工するレーザ加工ヘッドに装備され、加工箇所をティーチングするための補助用の測定光をワークの表面に照射する測定光照射ヘッドを備えた、レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記測定光照射ヘッドの測定光照射口の前側に、前記測定光照射ヘッドの使用時に前記測定光照射口の前面を開放し、前記測定光照射ヘッドの不使用時に前記測定光照射口の前面を遮蔽するシャッタ機構が設けられていることを特徴としている。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置であって、前記シャッタ機構が、前記測定光照射ヘッドの測定光照射口の前面を開閉するシャッタ板と、前記測定光照射ヘッドの支持部材に取り付けられて前記シャッタ板を開位置と閉位置との間でスライド自在に支持するスライド支持部材と、で構成されていることを特徴としている。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置であって、前記レーザ加工ヘッドが、該レーザ加工ヘッドの位置及び姿勢を制御する加工ロボットの可動アームの先端に装備されており、前記加工ロボットから見て前記レーザ加工ヘッドの前側に、前記測定光照射ヘッドが取り付けられていることを特徴としている。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置であって、前記レーザ加工ヘッドが、該レーザ加工ヘッドの位置及び姿勢を制御する加工ロボットの可動アームの先端に装備されており、前記加工ロボットから見て前記レーザ加工ヘッドの後側に、前記測定光照射ヘッドが取り付けられていることを特徴としている。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記シャッタ板の開閉を行うための開閉用アクチュエータを備えていることを特徴とするものである。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記シャッタ機構は、前記測定光照射口の前側を遮蔽自在な遮蔽部を備えてL形状に形成した一対のシャッタ板を備え、前記測定光照射口の前側において、前記一対のシャッタ板における前記遮蔽部を前後に重なり自在に備えていることを特徴とするものである。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記測定光照射ヘッドは、断面十字形状の測定光を照射するために十字形のスリットを備えたスリット板を備え、このスリット板における前記スリットはテーパ状に形成してあり、前記スリットにおけるスリット幅の小さい側の面が、前記測定光照射ヘッドに備えた光源に対向してあることを特徴とするものである。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記測定光照射ヘッドは軸心回りに回動可能に備えられていることを特徴とするものである。
また、前記レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記シャッタ機構の開放時に前記測定光照射ヘッドに備えた光源をON動作し、前記シャッタ機構の遮蔽時に前記光源をOFF動作するスイッチ手段を備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、測定光照射ヘッドの測定光照射口の前側にシャッタ機構が設けられているので、レーザ加工中における加工部位からの反射光が測定光出射口より測定光照射ヘッドの内部に浸入するのを防止することができ、測定光照射ヘッドの発光機能部を保護することができる。また、シャッタ機構によって、加工中におけるワークからの飛散物より測定光出射ヘッドの測定光出射口を保護することができる。
本発明の第1実施形態の測定光照射装置の説明図で、測定光照射ヘッドをレーザ加工ヘッドの前側に装備した溶接ロボットの全体側面図である。 図1のM部として示すレーザ加工ヘッドの拡大側面図である。 同レーザ加工ヘッドの正面図である。 同レーザ加工ヘッドの右上斜め前方から見た斜視図である。 同レーザ加工ヘッドの左上斜め前方から見た斜視図である。 同レーザ加工ヘッドの左下斜め前方から見た斜視図で、シャッタ機構が開のときの測定光照射ヘッド使用時の状態を示す図である。 同レーザ加工ヘッドの左下斜め前方から見た斜視図で、シャッタ機構が閉のときの測定光照射ヘッド不使用時の状態を示す図である。 (a)及び(b)はそれぞれ図6及び図7の要部の拡大図である。 (a)はレーザ加工ヘッドがワークに対して適正距離よりも近づいているときの状態を示す正面図、(b)はそのときのモニタ画面を示す図である。 (a)はレーザ加工ヘッドがワークに対して適正距離に位置決めされているときの状態を示す正面図、(b)はそのときのモニタ画面を示す図である。 (a)はレーザ加工ヘッドがワークに対して適正距離よりも離れているときの状態を示す正面図、(b)はそのときのモニタ画面の図である。 ワークの形状と測定光の照射向きの関係を説明するための図で、角継手の溶接箇所に測定光が充分に届いている状態を示す図である。 ワークの形状と測定光の照射向きの関係を説明するための図で、角継手の溶接箇所に測定光が届いていない状態を示す図である。 測定光の照射によるワーク表面の反射輝線とクロスターゲットの中心とを重ねることで溶接箇所を高さ方向に割り出した状態を示すモニタ画面の図である。 本発明の第2実施形態の測定光照射装置の説明図で、測定光照射ヘッドを後側に装備したレーザ加工ヘッドの左上斜め前方から見た斜視図である。 図15のレーザ加工ヘッドの左下斜め下方から見た斜視図である。 第2の実施形態に係るシャッタ機構を備えたレーザ加工ヘッドの説明図である。 第2の実施形態に係るシャッタ機構を備えたレーザ加工ヘッドの説明図である。 第2の実施形態に係るシャッタ機構の構成を示す説明図である。 断面十字形状の測定光を形成するスリットの構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第1実施形態の測定光照射装置の説明図で、測定光照射ヘッドをレーザ加工ヘッドの前側に装備した溶接ロボットの全体側面図、図2〜図5はそのレーザ加工ヘッドの拡大図、図6はシャッタ機構が開のときの測定光照射ヘッド使用時の状態を示す図、図7はシャッタ機構が閉のときの測定光照射ヘッド不使用時の状態を示す図である。
図1〜図7に示すように、第1実施形態の測定光照射装置Sは、溶接ロボット1のレーザ加工ヘッド10の前側に装備されている。ここでは、互いに直交する水平方向をX軸方向とY軸方向とし、それらX軸方向及びY軸方向に直交する鉛直方向をZ軸方向と定義する。また、図1に示す基本姿勢にある溶接ロボット1の本体からレーザ加工ヘッド10を見たときの前後左右方向を基準として、レーザ加工ヘッド10の前後左右方向を定義する。つまり、レーザ加工ヘッド10のロボット本体への取付側(次述する取付アタッチメント3,4のある側)をレーザ加工ヘッド10の後側、その反対側をレーザ加工ヘッド10の前側という。また、後側から前側を見たときの左側をレーザ加工ヘッド10の左側、右側をレーザ加工ヘッド10の右側という。
このように前後左右方向は、基本的にレーザ加工ヘッド10を基準にして定めることとし、レーザ加工ヘッド10の位置や姿勢によらないものとする。従って、レーザ加工ヘッド10の位置や姿勢によって、X軸方向が左右方向、Y軸方向が前後方向、Z軸方向が上下方向に、それぞれ一致する場合もあるし一致しない場合もある。しかし、大まかな方向の捉え方として、X軸方向が左右方向、Y軸方向が前後方向、Z軸方向が上下方向と便宜上みなして以下の説明を行う。
レーザ加工ヘッド10は、X軸方向(左右方向)、Y軸方向(前後方向)、Z軸方向(上下方向)に移動自在な可動アーム(ロボットアーム)の先端部のヘッド支持部材2に、取付アタッチメント3,4を介して適宜に装着されており、溶接ロボット1により位置と姿勢が制御されるようになっている。
レーザ加工ヘッド10は、加工用のレーザビームを先端部(下端の照射端12)からワークWに向けて照射してレーザ加工を行うものである。このレーザ加工ヘッド10には、加工用のレーザビームが通過する内部通路を通して、ワークWの加工箇所周辺を撮像するCCDカメラ等の撮像手段40が備えられている。
図9〜図11の各図(b)は、撮像手段40のモニタ画像を示している。これらの図に示すように、モニタ画像80には、縦線81と横線82を画面の中央で直角に交差させたクロスターゲットが映し出されており、その中心83が、レーザ加工ヘッド10から出射する加工用のレーザビームの光軸(またはレーザビームの焦点)と一致するように調整してある。なお、このモニタ画像80は、クロスターゲットの縦線81がレーザ加工ヘッド10の前後方向と一致し、横線82がレーザ加工ヘッド10の左右方向と一致するように設定されている。
また、レーザ加工ヘッド10の適宜な位置には、サイドノズル20や溶接ワイヤ供給部30が設けられている。サイドノズル20は、レーザ加工箇所にシールドガスを吹き付けて加工箇所が酸素と反応するのを防ぐためのものであり、レーザ加工ヘッド10の下方位置の左側に配置されている。また、溶接ワイヤ供給部30は、サイドノズル20と反対のレーザ加工ヘッド10の下方位置の右側に配置されている。すなわち、前記サイドノズル20と前記溶接ワイヤ供給部30は、レーザ加工を行うレーザ光照射部を間にして左右両側に配置してある。
また、サイドノズル20や溶接ワイヤ供給部30などによって邪魔されることのない、レーザ加工ヘッド10の前側には、溶接加工箇所をティーチングするための補助用の測定光LmをワークWの表面に照射する測定光照射装置Sが装備されている。すなわち、前記測定光照射装置Sは、前記サイドノズル20と前記溶接ワイヤ供給部30との配置方向に対して直交する方向から、溶接加工箇所へ測定光Lmを照射する位置に配置してある。
測定光照射装置Sは、測定光Lmであるライン状の半導体レーザをワークWに向けて照射する測定光照射ヘッド(例えば、レーザラインマーカ)100と、その支持部材(後述するヘッドホルダ101、取付ベース102、取付ブラケット103)と、シャッタ機構120とを備えている。
図8(a)及び(b)はそれぞれ図6及び図7の要部拡大図で、測定光照射装置Sの構成を示し、図8(a)はシャッタ機構が開のときの測定光照射ヘッド使用時の状態、図8(b)はシャッタ機構が閉のときの測定光照射ヘッド不使用時の状態をそれぞれ示している。
図8(a),(b)に示すように、測定光照射ヘッド100は、冷却フィン104の付いたヘッドホルダ103に保持されており、ヘッドホルダ103を取付ベース102にボルト止めし、その取付ベース102を、図6及び図7に示すように、レーザ加工ヘッド10の本体11の前面に固定した取付ブラケット101にボルト止めすることにより、レーザ加工ヘッド10に装着されている。そして、測定光照射ヘッド100は、先端の測定光照射口100aから、内蔵する半導体レーザの発生する測定光Lmを、ワークWに向けて照射することができるようになっている。
この場合、測定光照射口100aから出射される測定光Lmは、半導体レーザの発生するレーザ光をシリンドリカルレンズでライン状に整形したものであり、取付位置の関係により、レーザ加工ヘッド10の光軸に対して斜めの上方方向からワークWに照射される。そこで、そのライン状の光が、レーザ加工ヘッド10の出射する加工用のレーザビームの焦点位置を通過(即ち、測定光Lmと加工用のレーザビームは、加工用のレーザビームの焦点位置で交差)するように、測定光照射ヘッド100の位置や姿勢が予め調整されている。特に、ワークWに照射される測定光Lmのラインの方向Lxy(図5参照)が、図9〜図11の各図(b)に示すように、クロスターゲットの縦線81及び横線82と約45°の角度をなすように、つまり、レーザ加工ヘッド10の前後方向及び左右方向と約45°の角度をなすように、測定光照射ヘッド100の自身の光軸回りの向きが設定されている。なお、測定光照射ヘッド100の後端から引き出されたコード110は、邪魔にならないように他のケーブル類と共に溶接ロボット1の本体側に導かれている。すなわち、測定光LmをワークWに照射したとき、レーザ光のラインは、X軸、Y軸に対して交差する方向の直線を呈するものである。
次にシャッタ機構120について説明する。
シャッタ機構120は、測定光照射ヘッド100の測定光照射口100aの前側、すなわち測定光照射口100aの開放、遮蔽を行う位置に配置されている。なお、シャッタ機構120と測定光照射ヘッド100との関係においては、測定光照射ヘッド100に備えた測定光照射口100a側を前側と称することにする。
前記シャッタ機構120は、測定光照射ヘッド100の使用時に測定光照射口100aの前面を開放し、測定光照射ヘッド100の不使用時に測定光照射口100aの前面を遮蔽するものである。このシャッタ機構120は、測定光照射口100aの前面を開閉する突片状の遮蔽板部122を一体に有するシャッタ板121と、シャッタ板121のスライド溝123を通して、測定光照射ヘッド100の取付ベース102に固定された2本の支持ネジ(スライド支持部材)125,126とを備えている。2本の支持ネジ125,126は、スライド溝123の延在方向に間隔をおいて配置されることで、シャッタ板121を、測定光照射口100aの前面を開放する開位置と、測定光照射口100aの前面を遮蔽する閉位置との間で、直線スライド自在且つ脱落しないように支持している。従って、作業者は、手でシャッタ板121を開閉することができる。なお、例えばソレノイドなどのごとき適宜のアクチュエータによってシャッタ板21の開閉を行うことも可能である。
このようにシャッタ機構120が、シャッタ板121とそれをスライド自在に支持する2本の支持ネジ125,126だけで構成されているので、測定光照射ヘッド100の前側に簡単に取り付けることができる。
次に、ティーチングを行う場合の操作手順について述べる。
ワークWの溶接箇所のティーチングを行う場合は、溶接ロボット1とワークWを一定の位置関係でセットし、ロボットアームを動かして、レーザ加工ヘッド10を加工姿勢に保持しながらワークWの上方へ移動させる。そして、シャッタ機構120を開状態に設定して測定光照射ヘッド100から測定光LmをワークWに向けて照射しながら、レーザ加工ヘッド10に搭載された撮像手段40によりワークWを撮影する。
図9〜図11の各図(b)に示すように、この時のモニタ画像80のクロスターゲットの中心83にワークWの溶接箇所が一致したら、その位置で、図10(b)に示すように、測定光照射ヘッド100からの測定光Lmのワーク表面における反射輝線が、クロスターゲットの中心83を通るように、レーザ加工ヘッド10のワークWに対する高さHの調節(レーザ加工ヘッド10の光軸方向の位置調整)を行う。
図9(b)や図11(b)に示すように、測定光照射ヘッド100からの測定光Lmのワーク表面における反射輝線が、クロスターゲットの中心83からずれている場合は、図9(a)や図11(a)に示すように、レーザ加工ヘッド10からワークWへ照射されるレーザビームの焦点が溶接箇所に高さ方向で一致していないことを示しているので、レーザ加工ヘッド10の光軸方向の位置調整(高さHの調整)を行うことで、測定光Lmのワーク表面の反射輝線がクロスターゲットの中心83を通るようにする。このように調整したら、そのときのレーザ加工ヘッド10の位置をティーチングポイントとして決定する。
その後、ティーチングを完了したら実際の溶接作業に移るが、このときは、シャッタ機構120のシャッタ板121を閉位置に移動する。そうすると、測定光照射ヘッド100の測定光照射口100aの前面がシャッタ板121の遮蔽板部122で覆われるので、レーザ加工中における加工部位からの反射光が測定光出射口100aより測定光照射ヘッド100の内部に浸入するのを防止することができる。従って、測定光照射ヘッド100に内蔵された発光機能部を保護することができる。また、シャッタ板121の遮蔽板部122によって、加工中におけるワークWからの飛散物より測定光出射口100aを保護することもできる。
なお、この実施形態のように、測定光照射ヘッド100がレーザ加工ヘッド10の前側に取り付けられている場合、ワークの形状によって、ワーク自身に邪魔されずに加工箇所に測定光Lmを照射することができる。その点について次に解説する。
ここで対象とするワークWは、図4に示すように、水平な平板W1と垂直な平板W2の側縁同士を直角に接合する角継手であり、両平板W1,W2の側端面同士の合わせ部(溶接箇所)Wcに沿って直線状に隅肉溶接することを課題とする。上記溶接箇所Wcは、直角をなすV形状の開先を呈するものである。
図12は角継手の溶接箇所に測定光が充分に届いている状態を示す図、図13は角継手の溶接箇所に測定光が届いていない状態を示す図である。
レーザ加工ヘッド10のレーザ照射端12は、溶接するのに適正な姿勢で溶接箇所に向かい合っている。いま、前述の実施形態のように、測定光照射装置Sがレーザ加工ヘッド10の前側に装備されている場合は、測定光Lmを、レーザ照射端12と同様の方向からワークWに照射することができる。従って、図12に示すように、角継手の溶接箇所Wcに測定光Lmを充分に届かせることができる。その結果、図14のモニタ画像に示すように、レーザ加工ヘッド10を高さ方向に調整することで、測定光Lmの反射輝線をクロスターゲットの中心83に適正に位置決めすることができ、溶接箇所Wcを適正にティーチングすることができる。なお、図12において、符号Lで示すものは、レーザビームの光軸、符号Cで示すものは、レーザビームの光軸Lに一致させた撮像手段40の光軸である。
一方、測定光照射装置Sがレーザ加工ヘッド10の例えば後側に装備されている場合は、図13に示すように、測定光Lmを、レーザ照射端12と違う方向からワークWに照射することになるので、ワーク自身の陰になり、角継手の溶接箇所Wcに測定光Lmを充分に届かせることができない。その結果、精度の良いティーチングができない可能性がある。すなわち、上記構成においては、溶接箇所へ測定光Lmを照射することが不可能になる場合がある。なお、この場合、ワークW1,W2の位置関係を、図13において左右反転することにより対応可能になる。
このように、ワークWの形状によって、レーザ加工ヘッド10の前側に測定光照射ヘッド100を装備することの利点が活かせる。
なお、角継手ではなく、例えばワークW1とワークW2との側面を突合せた突合せ継手である場合には、レーザ加工ヘッド10の後側に測定光照射装置Sを装備していても、問題なく測定光照射装置Sをティーチングの補助に活かすことができる。
図15及び図16は、本発明の第2実施形態の測定光照射装置の説明図で、測定光照射装置Sをレーザ加工ヘッドの後側に装備した場合の例を示している。
レーザ加工ヘッド10の後側には、ロボットアームに対する取付アタッチメント4が設けられているが、その下方位置に、周囲の邪魔にならないように測定光照射装置Sが取り付けられている。なお、測定光照射装置Sの構成については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
このように測定光照射ヘッド100がレーザ加工ヘッド10の後側に取り付けられている場合は、加工時に測定光照射ヘッド100が周辺物と干渉しにくくなる利点が得られる。
なお、前記実施形態では、シャッタ板を直線スライド自在且つ脱落しないように支持したが、回動自在或いは揺動自在且つ脱落しないように支持して、測定光照射口の前面を開閉するようにしても良い。
ところで、前記説明においては、シャッタ機構120におけるシャッタ板121を手動によって動かす旨説明した。しかし、容易に理解されるように、例えばソレノイドなどのごとき適宜のアクチュエータ(移動駆動手段)によって前記シャッタ板121を駆動移動することも可能なものである。
図17,18は、第2の実施形態に係るシャッタ機構220を備えたレーザ加工ヘッド10を示すものである。なお、レーザ加工ヘッド10の構成において、同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
前記シャッタ機構220は、前記測定光照射ヘッド100の前側(図17,18において下側)を開閉自在な一対のシャッタ板121A,121Bを備えている。上記シャッタ板121A,121Bは、前記測定光照射ヘッド100の前側を遮蔽自在かつ互に重なり自在な遮蔽部122A,122B(図19参照)を備えたL形状に構成してある。より詳細には、前記シャッタ機構220は、図8に示した一対のヘッドホルダ101の間において本体11に装着した開閉用アクチュエータ222(図19参照)を備えている。
上記開閉用アクチュエータ222は、例えばエアシリンダ等のごとき小型のアクチュエータであって、この開閉用アクチュエータ222には、往復動自在な往復作動杆の1例としてのピストンロッド224が備えられている。また前記開閉用アクチュエータ222のケーシング226には、一対のヒンジピン228を介してL字形状(ベルクランク状)の一対の揺動アーム230A,230Bが揺動自在に備えられている。この一対の揺動アーム230A,230Bの基端部側は、ヒンジピン232を介して前記ピストンロッド224と揺動可能に枢支連結してある。そして、前記揺動アーム230A,230Bの先端部側に前記シャッタ板121A,121Bが備えられている。
上記構成より、開閉用アクチュエータ222におけるピストンロッド224を往復動すると、前記揺動アーム230A,230Bは、図19に示す矢印A方向に揺動される。そして、シャッタ板121A,121Bが互に近接するように揺動(回動)すると、シャッタ板121A,121Bの遮蔽部122A,122Bは、図19に想像線で示すように、測定光照射ヘッド100の前側において前後に重なって両側方から抱え込むように遮蔽することになる。
したがって、レーザ加工部からの反射光や例えばスパッタ等の飛散物が前記測定光照射ヘッド100内に侵入することや付着することを、効果的に防止できるものである。
ところで、前記開閉用アクチュエータ222の動作は、例えばスイッチ手段などのごとき適宜の動作指示手段(図示省略)の指示に従って行われるものである。したがって、前記ピストンロッド224を突出作動してシャッタ板121A,121Bの開動作を行うときに、測定光照射ヘッド100をON動作し、シャッタ板121A,121Bの閉動作を行うときに、前記測定光照射ヘッド100をOFF動作することができるものである。すなわち、シャッタ板121A,121Bの開閉動作と測定光照射ヘッド100のON,OFF動作とを連動する構成とすることが望ましいものである。
ところで、前述の説明においては、前記測定光照射ヘッド100からワークWへ照射する測定光Lmは、ワークWに投光されたときに直線状の輝線を呈する場合について説明した。しかし、断面形状が十字形状の測定光をワークWに照射する構成とすることも可能である。すなわち、前記測定光照射ヘッド100における測定光照射口100bを、図20(A)に示すように十字形状のスリットに形成する。
この場合、前記測定光照射ヘッド100における前記測定光照射口100bを備えたプレート100Pにレーザ加工を行って、十字形状のスリット(測定光照射口)100bを形成する。この際、スリット100bの幅寸法は、下面側が幅広になるように、すなわちテーパ状にレーザ加工する。そして、図20(B)に概略的に示すように、測定光照射ヘッド100内に備えた光源の1例としてのLEDから測定光を照射すると、前記スリット100bを透過した照射光の断面形状は十字形状になる。
したがって、ワークWに照射されたときには、十字形状の輝線100cを呈することになる。なお、上記十字形状の輝線100cにおける交差位置(交点位置)を、モニタ画像80のクロスターゲットの中心83に一致させたときに、レーザ加工ヘッド10からワークWへ照射されるレーザビームの焦点位置がワークWの適正位置に一致するように予め設定してあるものである。
したがって、十字形状の輝線における交点位置とモニタ画像80のクロスターゲットの中心83とを一致させることにより、レーザビームの焦点位置をワークWの溶接位置へ容易に設定することができるものである。なお、十字形状の前記輝線100cにおける十字形状のラインは、前記モニタ画像80における縦線81、横線82と交差する関係になることが望ましい。しかし、前記十字形状のラインは、縦線81、横線82と重なり合ってもよいものである。
なお、前述したように、シリンドリカルレンズによってライン状に整形した測定光Lmを測定光照射ヘッド100からワークWへ照射する構成の場合には、測定光照射ヘッド100の断面形状を円形状に構成して、軸心回りに回動可能に備えた構成とすることも可能である。すなわち、前記測定光照射ヘッド100を所望の角度、例えば90°回動する毎に測定光LmをワークWへ照射し、模擬的に十字形とすることも可能である。
1 溶接ロボット(加工ロボット)
2 ヘッド支持部材(可動アームの先端)
10 レーザ加工ヘッド
100 測定光照射ヘッド
100a 測定光照射口
120 シャッタ機構
121 シャッタ板
125,126 支持ネジ(スライド支持部材)
S 測定光照射装置
Lm 測定光
W ワーク

Claims (9)

  1. ワークに対し相対的に移動しながらワークをレーザ加工するレーザ加工ヘッドに装備され、加工箇所をティーチングするための補助用の測定光をワークの表面に照射する測定光照射ヘッドを備えた、レーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、
    前記測定光照射ヘッドの測定光照射口の前側に、前記測定光照射ヘッドの使用時に前記測定光照射口の前面を開放し、前記測定光照射ヘッドの不使用時に前記測定光照射口の前面を遮蔽するシャッタ機構が設けられていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置であって、
    前記シャッタ機構が、前記測定光照射ヘッドの測定光照射口の前面を開閉するシャッタ板と、前記測定光照射ヘッドの支持部材に取り付けられて前記シャッタ板を開位置と閉位置との間でスライド自在に支持するスライド支持部材と、で構成されていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  3. 請求項1または2に記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置であって、
    前記レーザ加工ヘッドが、該レーザ加工ヘッドの位置及び姿勢を制御する加工ロボットの可動アームの先端に装備されており、前記加工ロボットから見て前記レーザ加工ヘッドの前側に、前記測定光照射ヘッドが取り付けられていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  4. 請求項1または2に記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置であって、
    前記レーザ加工ヘッドが、該レーザ加工ヘッドの位置及び姿勢を制御する加工ロボットの可動アームの先端に装備されており、前記加工ロボットから見て前記レーザ加工ヘッドの後側に、前記測定光照射ヘッドが取り付けられていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  5. 請求項2、請求項2を引用した請求項3または4に記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記シャッタ板の開閉を行うための開閉用アクチュエータを備えていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  6. 請求項5に記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記シャッタ機構は、前記測定光照射口の前側を遮蔽自在な遮蔽部を備えてL形状に形成した一対のシャッタ板を備え、前記測定光照射口の前側において、前記一対のシャッタ板における前記遮蔽部を前後に重なり自在に備えていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記測定光照射ヘッドは、断面十字形状の測定光を照射するために十字形のスリットを備えたスリット板を備え、このスリット板における前記スリットはテーパ状に形成してあり、前記スリットにおけるスリット幅の小さい側の面が、前記測定光照射ヘッドに備えた光源に対向してあることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記測定光照射ヘッドは軸心回りに回動可能に備えられていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置において、前記シャッタ機構の開放時に前記測定光照射ヘッドに備えた光源をON動作し、前記シャッタ機構の遮蔽時に前記光源をOFF動作するスイッチ手段を備えていることを特徴とするレーザ加工のためのティーチング用の測定光照射装置。

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