JP6452064B2 - ヤナギタデスプラウト抽出物及びその製造方法、酵素活性阻害剤及び抗老化剤、並びに化粧料組成物及び機能性食品 - Google Patents
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Description
細胞外マトリックス成分のうち、エラスチン、コラーゲン及びゼラチン(変性コラーゲン)は、それぞれの分解酵素であるエラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼにより分解される。そのため、エラスチン、コラーゲン及びゼラチンの分解酵素に関する合成量抑制もしくは酵素活性を阻害することにより皮膚の抗老化作用が期待できる。そこで、皮膚の老化防止やしわ防止作用等の抗老化作用を期待して、エラスチン、コラーゲン、ゼラチンの分解酵素の活性阻害剤を配合した皮膚外用剤や各種化粧料組成物、機能性食品が開発されている。
非特許文献1にはヤナギタデの全草抽出物に関して、エラスターゼ活性阻害作用があることが報告されている。また、非特許文献1ではヤナギタデの全草抽出物にはコラゲナーゼ遺伝子発現抑制作用を有していることも報告されている。一方、特許文献4では、ヤナギタデの全草抽出物は、エラスターゼ活性阻害作用を有するが、コラゲナーゼ活性阻害作用を有さないと報告されている。
<1> ヤナギタデ(Persicaria hydropiper)のスプラウトと抽出溶媒とを接触させ、前記ヤナギタデスプラウトに含有される成分を抽出して得られるヤナギタデスプラウト抽出物。
<2> 前記抽出溶媒が、必須成分として1,3−ブチレングリコールを含有し、さらに水及びエタノールの少なくとも1種を含有する混合溶媒である前記<1>に記載のヤナギタデスプラウト抽出物。
<3> 前記抽出溶媒における1,3−ブチレングリコールの割合が、20体積%以上80体積%以下である前記<2>に記載のヤナギタデスプラウト抽出物。
<4> 前記抽出溶媒が、水及びエタノールの少なくとも1種である前記<1>に記載のヤナギタデスプラウト抽出物。
<5> ヤナギタデスプラウト由来成分を有効成分として含有し、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼから選択される少なくとも1種の酵素に対する活性阻害作用を有する酵素活性阻害剤。
<6> エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼのすべての酵素に対する活性阻害作用を有する前記<5>に記載の酵素活性阻害剤。
<7> ヤナギタデスプラウト由来成分が、前記<1>から<4>のいずれかに記載のヤナギタデスプラウト抽出物である前記<5>または<6>に記載の酵素活性阻害剤。
<8> 前記<5>から<7>のいずれかに記載の酵素活性阻害剤を含有する抗老化剤。
<9> 前記<5>から<7>のいずれかに記載の酵素活性阻害剤を配合してなる化粧料組成物。
<10> 前記<5>から<7>のいずれかに記載の酵素活性阻害剤を配合してなる機能性食品。
<11> ヤナギタデ(Persicaria hydropiper)のスプラウトと、1,3−ブチレングリコールと水及びエタノールの少なくとも1種とを含有する抽出溶媒とを接触させ、前記スプラウトに含有される成分を抽出するヤナギタデスプラウト抽出物の製造方法。
<12> 前記抽出溶媒における1,3−ブチレングリコールの割合が、20体積%以上80体積%以下である前記<11>に記載のヤナギタデスプラウト抽出物の製造方法。
本発明のヤナギタデスプラウト抽出物(以下、「本発明の抽出物」と称す場合がある。)は、ヤナギタデ(Persicaria hydropiper)のスプラウトと抽出溶媒とを接触させ、前記スプラウトに含有される成分を抽出して得られる抽出物である。
これらの抽出溶媒は単独又はこれら2種以上の混合物として使用することができ、2種以上の溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。
このように抽出溶媒として1,3−ブチレングリコール単独でなく、水及びエタノールの少なくとも1種を含有する混合溶媒とすることにより、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼに対する活性阻害作用が向上する理由については、現在のところ完全に明らかではないが、1,3−ブチレングリコールと、極性の異なる水やエタノールとの相乗作用により、ヤナギタデスプラウトから、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼに対する活性阻害作用を有する成分が効率的に抽出されるものと推測される。
なお、水やエタノールは、ヤナギタデスプラウトと抽出溶媒とを接触させる際に、1,3−ブチレングリコールと共存する必要があり、1,3−ブチレングリコール単独で抽出したヤナギタデスプラウト抽出物に、水やエタノールを添加したり、水やエタノールにより抽出したヤナギタデスプラウト抽出物に、1,3−ブチレングリコールを添加しても優れたコラゲナーゼ活性阻害作用及びエラスターゼ活性阻害作用はほとんど示さない。
なお、水とエタノールの割合は任意であるが、水とエタノールの合計を100体積%としたときに、40体積%以上60体積%以下であることが好ましい。
なお、水とエタノールの割合は任意であるが、水とエタノールの合計を100体積%としたときに、40体積%以上60体積%以下であることが好ましい。
また、抽出物に含まれる残渣を取り除くため、濾過や遠心分離を行ってもよい。また、得られた抽出液はそのまま利用してもよいが、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
なお、この抽出操作は品質劣化を避けるために常温で行うのが好ましいが、抽出効率を上げるために加温状態にして行うことも可能である。また、必要に応じてヤナギタデスプラウト抽出物の割合を高めるため、減圧濃縮や凍結乾燥により溶媒除去してもよい。
好適なヤナギタデスプラウト抽出物の製造方法を例示すると、ヤナギタデのスプラウトと、1,3−ブチレングリコールと水及びエタノールの少なくとも1種とを含有する抽出溶媒とを接触させ、前記スプラウトに含有される成分を抽出する方法が挙げられる。1,3−ブチレングリコールと水及びエタノールの少なくとも1種とを含有する抽出溶媒を使用することにより、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼに対する、より優れた阻害活性を有する抽出物を得ることができる。この製造方法の場合、抽出溶媒におけるブチレングリコールの割合が、20体積%以上80体積%以下が好適であり、より好適には40体積%以上80体積%以下である。
本発明の酵素活性阻害剤は、ヤナギタデスプラウト由来成分を有効成分として含有し、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼから選択される少なくとも1種の酵素に対する活性阻害作用を有する。すなわち、本発明の酵素活性阻害剤は、ヤナギタデスプラウト由来成分を有効成分として含有する、エラスターゼ活性阻害剤、コラゲナーゼ活性阻害剤、ゼラチナーゼ活性阻害剤として使用することができる。また、本発明の酵素活性阻害剤は、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼのすべてに対する活性阻害作用を有する酵素活性阻害剤として使用することもできる。
また、上述の通り、ヤナギタデスプラウト抽出物は、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼに対する阻害作用を併せ持つため、これを有効成分として含有する、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼのすべてに対する活性阻害作用を有する酵素活性阻害剤として好適に使用することができる。また、本発明の酵素活性阻害剤は、有効成分としてヤナギタデスプラウト抽出物を含有する場合でも、エラスターゼ活性阻害剤、コラゲナーゼ活性阻害剤、ゼラチナーゼ活性阻害剤としても使用することができる。
なお、本発明の酵素活性阻害剤は、上述の通り、エラスターゼ活性阻害剤、コラゲナーゼ活性阻害剤、又はゼラチナーゼ活性阻害剤として用いることもできる。
本発明の酵素活性阻害剤の有効成分として、ヤナギタデスプラウト抽出物を使用されている場合、ヤナギタデスプラウト抽出物は、コラゲナーゼ活性阻害作用が高いため、コラゲナーゼ活性阻害剤として好適である。また、ヤナギタデスプラウト抽出物は、ゼラチナーゼ活性阻害作用が高いため、ゼラチナーゼ活性阻害剤として好適である。
また、本発明の抗老化剤は上記本発明の酵素阻害剤を含有してなり、エラスターゼ、コラゲナーゼ、及びゼラチナーゼの少なくとも一つの酵素に対する活性阻害作用(好適にはエラスターゼ、コラゲナーゼ、及びゼラチナーゼのすべての酵素に対する活性阻害作用)に起因して抗老化作用を有する。
ここで、本発明における「抗老化作用」とは、皮膚のしわ、たるみなどを有効に防止・改善などを含む概念である。
本発明の抗老化剤は、上記本発明の酵素阻害剤をそのまま使用してもよく、従来の公知の抗老化剤に使用される任意の成分を含有していてもよい。
本発明の化粧料組成物は、上記本発明の酵素阻害剤を配合してなることを特徴とする。上述の通り、本発明の酵素阻害剤に含まれるヤナギタデスプラウト由来の有効成分(特にはヤナギタデスプラウト抽出物)は、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼに対する阻害作用を併せ持ち、これらの酵素に対する活性阻害作用に起因する抗老化作用を有し、かつ、各種化粧料基材及び化粧料添加物に対する安定性も高いため、化粧料組成物に好適に使用することができる。
また、本発明の化粧料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意の成分を添加することができる。かかる任意成分の具体例としては、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色素剤、金属封鎖剤、防腐剤、pH調整剤、香料、ミツロウ等が挙げられる。これら任意成分の配合割合は、その目的に応じて適宜選択して決定することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、他の薬効植物抽出物を添加してもよい。
一方、日常的に飲食することで、本発明の酵素阻害剤を摂取したい場合には、本発明の酵素阻害剤を食品、飲料に含有させて機能性食品としてもよい。
ここでいう「機能性食品」とは、一般食品に加えて、健康食品、栄養補助食品、栄養機能食品、栄養保険食品等、健康の維持の目的で摂取する食品および/又は飲料を意味している。なお、機能性食品として製品化する場合には、食品に用いられる様々な添加剤、具体的には、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤漂白剤、防菌防黴剤、酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料等を添加していてもよい。
本発明の酵素阻害剤は、このような食品、飲料に添加することにより、簡易に経口摂取することができる。
ヤナギタデ(「JA筑前あさくら」の紅たで部会から購入)のスプラウト(芽の部分)を乾燥して得られたヤナギタデスプラウトの乾燥物を、ミクロパウダー(ウェスト社製)で十分に粉砕し、ヤナギタデスプラウト乾燥粉砕物を得た。
(1)エラスターゼ活性阻害率の評価
エラスターゼ活性阻害作用の評価は、ブタ膵臓由来エラスターゼ及びヒト白血球由来エラスターゼの2種類のエラスターゼを使用して行った。
(1−1)ブタ膵臓由来エラスターゼ活性阻害率の評価
ブタ膵臓由来エラスターゼ(SIGMA-ALDRICH社製)および合成基質スクシニル-L-アラニル-L-アラニル-L-アラニン-p-ニトロアニリド)(SIGMA-ALDRICH社製)を使用した。まず、基質をジメチルスルホキシドで0.05Mに調製し、使用時に、0.2M Tris-HCl緩衝液(pH8.0)で10倍希釈した5mM溶液を使用した。酵素は0.2M Tris-HCl緩衝液(pH8.0)で10μg/mLに調製した。基質50μLを酵素100μLおよび試料50μLとともに37℃で8分間反応させ、その後、吸光度405nmで測定した(A)。さらに酵素を添加せずに緩衝液を加えて同様の操作と測定を行った(B)。同様の測定を、試料を添加せずに抽出溶媒を加えて実施した(C、D)。上記方法で吸光度を求め、下記式(1)により、エラスターゼ活性阻害率を算出した。
上記「(1−1)ブタ膵臓由来エラスターゼ活性阻害率の評価」において、ブタ膵臓由来エラスターゼに代えて、ヒト白血球由来エラスターゼ(SIGMA-ALDRICH社製)を使用し、ヒト白血球由来エラスターゼ活性阻害率を評価した。
まず、基質であるスクシニル-L-アラニル-L-アラニル-L-アラニン-p-ニトロアニリド)(SIGMA-ALDRICH社製)をジメチルスルホキシドで0.05Mに調製し、使用時に、0.2M Tris-HCl緩衝液(pH8.0)で10倍希釈した5mM溶液を使用した。酵素は0.2M Tris-HCl緩衝液(pH8.0)で10μg/mLに調製した。
基質50μLを酵素100μLおよび試料50μLとともに37℃で60分間反応させ、その後、吸光度405nmで測定した(A)。さらに酵素を添加せずに緩衝液を加えて同様の操作と測定を行った(B)。同様の測定を、試料を添加せずに抽出溶媒を加えて実施した(C、D)。上記方法で吸光度を求め、下記式(1)により、阻害率を算出した。
(但し、A:試料溶液の405nmにおける吸光度、B:試料溶液ブランクの405nmにおける吸光度、C:対照溶液の405nmにおける吸光度、D:対照溶液ブランクの405nmにおける吸光度である。)
〔試薬の調製〕
基質溶液:
Pzペプチド(BACHEM社製)3.9mgを、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.1、含20mM塩化カルシウム)10mLに溶解して使用した(0.5mMに相当)。
酵素溶液:コラゲナーゼ(TYPE IV、SIGMA-ALDRICH社製)5mgを緩衝液1mLに溶解させ20μLずつ分注し、−80℃で保管した。使用時に緩衝液で50倍に希釈して反応に用いた。
これらの試料溶液50μL、コラゲナーゼ溶液50μL及び基質溶液400μLを混合し、37℃で30分間反応させた。次いで、25mMクエン酸溶液1mLで反応を停止し、酢酸エチル5mLで抽出した。遠心分離(1600g、10分間)後、酢酸エチルを対照として、酢酸エチル層の波長320nmにおける吸光度を測定した。対照には、試料溶液の代わりに各抽出溶媒を用い、また、それぞれのブランクとして、酵素溶液の代わりに超純水を加えて同様の操作を行った。これらの値からコラゲナーゼ活性阻害率を下記式(2)により算出した。
(但し、A:試料溶液の320nmにおける吸光度、B:試料溶液ブランクの320nmにおける吸光度、C:対照溶液の320nmにおける吸光度、D:対照溶液ブランクの320nmにおける吸光度である。)
ゼラチナーゼ活性阻害作用は、ヒト線維肉腫細胞HT-1080(Cell No. JCRB9113)由来ゼラチナーゼ(MMP−2、MMP−9)およびゼラチン含有SDS-PASEゲルを用いたゼラチンザイモグラフィにより評価した。HT-1080細胞を10%ウシ胎児血清(FBS)および1%非必須アミノ酸(NEAA)を含むMEM培地でサブコンフルエントになるまで培養した。MEM培地に交換し24時間インキュベート後、遠心分離により培養上清を回収した。培養上清に2×SDS-PAGEサンプル緩衝液を等量混和し、ゼラチナーゼ溶液とした。0.2%ゼラチン含有10% SDS-PASEゲルに、ゼラチナーゼ溶液を1レーンあたり10μL入れ、室温で電気泳動を行った。レーンごとに切断し、ゲル洗浄溶液(2.5% TritonX-100)で2回洗い、ゲル中のSDSを洗い流した。切断したゲルを、あらかじめ試料を添加した反応溶液(10mM Tris-HCl、40mM NaCl、2mM CaCl2)入りチューブに入れ、24時間37℃で反応を行った。対照には、試料のかわりに水を加えた。CBB染色後、脱染したゲル画像をスキャナで取り込み画像解析ソフトImageJにより定量化した。得られた各バンドのピーク面積から下記式(3)によりゼラチナーゼ活性阻害率を求めた。
(但し、A:試料溶液のピーク面積、B:対照溶液のピーク面積である。)
「評価1」:ブタ膵臓由来エラスターゼ及びコラゲナーゼ阻害作用の評価(単一溶媒)
抽出溶媒として、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール(BG)のそれぞれ単種の溶媒を用いてヤナギタデスプラウト抽出物を製造し、エラスターゼ及びコラゲナーゼそれぞれの活性阻害率を評価した。
ヤナギタデスプラウト1g(乾燥重量)を、水10mLに浸漬し、2時間攪拌した。遠心分離後、上澄みをろ過して得られた抽出液(原液)を実験例1の抽出物とした。
実験例1の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度に希釈して、上述の方法でブタ膵臓由来エラスターゼ及びコラゲナーゼの活性阻害率を評価した。実験例1の抽出物におけるエラスターゼ活性阻害率は、原液濃度5体積%で11%であり、コラゲナーゼ活性阻害率は、原液濃度0.5体積%で32%であった。結果を表1に示す。
ヤナギタデスプラウト1g(乾燥重量)を、エタノール10mLに浸漬し、2時間攪拌した。遠心分離後、上澄みをろ過して得られた抽出液(原液)を実験例2の抽出物とした。実験例2の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度に希釈して、上述の方法でブタ膵臓由来エラスターゼ及びコラゲナーゼの活性阻害率を評価した。実験例2の抽出物におけるエラスターゼ活性阻害率は、原液濃度5体積%で0%であり、コラゲナーゼ活性阻害率は、原液濃度0.5体積%で4%であった。結果を表1に示す。
ヤナギタデスプラウト1g(乾燥重量)を、BG10mLに浸漬し、2時間攪拌した。遠心分離後、上澄みをろ過して得られた抽出液(原液)を実験例3の抽出物とした。実験例3の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度に希釈して、上述の方法でブタ膵臓由来エラスターゼ及びコラゲナーゼの活性阻害率を評価した。実験例3の抽出物におけるエラスターゼ活性阻害率は、原液濃度5体積%で0%であり、コラゲナーゼ活性阻害率は、原液濃度0.5体積%で29%であった。結果を表1に示す。
抽出溶媒として、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール(BG)の混合溶媒を用いてヤナギタデスプラウト抽出物を製造し、エラスターゼ(ブタ膵臓由来)、コラゲナーゼそれぞれの活性阻害率を評価した。
ヤナギタデスプラウト1g(乾燥重量)を、エタノールと水の混合溶媒10mL(エタノール:20〜80体積%、水:80〜20体積%)に浸漬し、2時間攪拌した。遠心分離後、上澄みをろ過して得られた抽出液(原液)を実験例4の抽出物とした。実験例4の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度に希釈して、上述の方法でエラスターゼ(ブタ膵臓由来)及びコラゲナーゼの活性阻害率を評価した。
図1にエタノール濃度とエラスターゼ活性阻害率の関係、図2にエタノール濃度とコラゲナーゼ活性阻害率の関係を示す。なお、活性評価における抽出物濃度(原液濃度)は、エラスターゼ活性阻害では5体積%であり、コラゲナーゼ活性阻害では2体積%である。
ヤナギタデスプラウト1g(乾燥重量)を、BGと水の混合溶媒10mL(BG:20〜80体積%、水:80〜20体積%)に浸漬し、2時間攪拌した。遠心分離後、上澄みをろ過して得られた抽出液(原液)を実験例5の抽出物とした。実験例5の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度に希釈して、上述の方法でエラスターゼ(ブタ膵臓由来)及びコラゲナーゼの活性阻害率を評価した。
図3にBG濃度とエラスターゼ活性阻害率の関係、図4にBG濃度とコラゲナーゼ活性阻害率の関係を示す。なお、活性評価における抽出物濃度(原液濃度)は、エラスターゼ活性阻害では5体積%であり、コラゲナーゼ活性阻害では、0.2体積%である。
実験例6(抽出溶媒:水)
上述の実験例1と同様の方法で得られたヤナギタデスプラウト水抽出物(原液)を実験例6の抽出物とした。実験例6の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度(原液濃度:1〜50体積%)に希釈して得られた評価用の希釈溶液を使用し、上述の方法でヒト白血球由来エラスターゼの活性阻害率を評価した。表2に結果を示す。
ヤナギタデスプラウト1g(乾燥重量)を、BGと水の混合溶媒10mL(BG:50体積%、水:50体積%)に浸漬し、2時間攪拌した。遠心分離後、上澄みをろ過して得られた抽出液(原液)を実験例7の抽出物とした。実験例7の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度(原液濃度:1〜50体積%)に希釈して得られた評価用の希釈溶液を使用し、上述の方法でヒト白血球由来エラスターゼの活性阻害率を評価した。表2に結果を示す。
実験例8(抽出溶媒:水)
上述の実験例1と同様の方法で得られたヤナギタデスプラウト水抽出物(原液)を実験例8の抽出物とした。実験例8の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度(原液濃度:1〜50体積%)に希釈して得られた評価用の希釈溶液を使用し、上述の方法でゼラチナーゼ(MMP−2,MMP−9)の活性阻害率を評価した。表3に結果を示す。
ヤナギタデスプラウト1g(乾燥重量)を、BGと水の混合溶媒10mL(BG:50体積%、水:50体積%)に浸漬し、2時間攪拌した。遠心分離後、上澄みをろ過して得られた抽出液(原液)を実験例9の抽出物とした。実験例9の抽出物(原液)に所定量の純水を加えて適当な濃度(原液濃度:1〜50体積%)に希釈して得られた評価用の希釈溶液を使用し、上述の方法でゼラチナーゼ(MMP−2,MMP−9)の活性阻害率を評価した。表3に結果を示す。
Claims (4)
- ヤナギタデ(Persicaria hydropiper)のスプラウトと抽出溶媒とを接触させ、前記スプラウトに含有される成分を抽出して得られてなり、前記抽出溶媒が、1,3−ブチレングリコール及び水からなる混合溶媒であり、前記抽出溶媒における1,3−ブチレングリコールの割合が、20体積%以上80体積%以下であるヤナギタデスプラウト抽出物を有効成分として含有し、コラゲナーゼ活性阻害剤である酵素活性阻害剤。
- ヤナギタデ(Persicaria hydropiper)のスプラウトと抽出溶媒とを接触させ、前記スプラウトに含有される成分を抽出して得られてなり、前記抽出溶媒が、1,3−ブチレングリコール及び水からなる混合溶媒であり、前記抽出溶媒における1,3−ブチレングリコールの割合が、20体積%以上80体積%以下であるヤナギタデスプラウト抽出物を有効成分として含有し、ゼラチナーゼ活性阻害剤である酵素活性阻害剤。
- ヤナギタデ(Persicaria hydropiper)のスプラウトと抽出溶媒とを接触させ、前記スプラウトに含有される成分を抽出して得られてなり、前記抽出溶媒が、1,3−ブチレングリコール及び水からなる混合溶媒であり、前記抽出溶媒における1,3−ブチレングリコールの割合が、20体積%以上80体積%以下であるヤナギタデスプラウト抽出物を有効成分として含有し、エラスターゼ、コラゲナーゼ及びゼラチナーゼのすべての酵素に対する活性阻害のための酵素活性阻害剤。
- 請求項1から3のいずれかに記載の酵素活性阻害剤を含有することを特徴とする抗老化剤(但し、抗酸化作用に基づく抗老化用途を除く)。
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