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JP6454292B2 - 乗客コンベア - Google Patents
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JP6454292B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明はエスカレーターや動く歩道等の乗客コンベアに係り、特にインバータを使用した乗客コンベアに関するものである。
エスカレーターや動く歩道等の乗客コンベアは、二つの乗降口間を移動する無端状に連結されたステップ、或いはパレット(以下、代表して踏板という)と、この踏板の両側に設けられた欄干と、この欄干上を踏板と同期して移動する移動手すりとによって構成され、一方の乗降口から他方の乗降口までの間を移動する踏板で乗客を搬送するものである。
このような乗客コンベアにおいて、運転速度の可変にするため、インバータ制御によりモータを駆動しているものがある。
インバータ制御でモータを運転すると、PWM制御による三相のアンバランス等の要因からモータ軸に電圧が誘導される。このためモータ軸とモータフレームとの間に電位差が生じ、この電位差がモータベアリング内油膜の絶縁破壊電圧に達することがある。もしくはこの電位差がモータベアリング内油膜の絶縁破壊電圧に達していない場合であっても、ベアリンググリースの劣化(油膜切れ等も要因)により、ベアリングに微小電流が流れることがある。これらの現象は、ベアリング軌道面やボール表面にスパーク傷をつける電食という現象を発生させ、ベアリングが損傷し、モータに異常音が発生する場合がある。
この電食を防止する手段として、従来、下記のような方法が知られている。
(1)ベアリング部の電気的絶縁によりモータ軸に通電させない方法
(2)導電性のグリースをベアリングに塗布し、モータ軸の電圧を除去する方法
(3)モータ内部に一体化した導電性のブラシを設け、このブラシをモータ軸に接触させることにより電圧を除去する方法
(4)モータフレームに固定した導電性のブラシをモータ軸に接触させ電圧を除去する方法
例えば、特開2015−95440号公報(特許文献1)には、複数のブラシ糸を保持する保持糸が形成する保持部を有するブラシ部材と、保持部を係止可能な係止部を有して、ブラシ部材を保持する保持体とを備え、モータの回転軸に接触させて使用される導電性のブラシが記載されている(要約参照)。
特開2015−95440号公報
しかしながら、導電性グリースは長期的に導電性を維持することが難しく、ベアリング部を電気的に絶縁したりモータ内部に一体化した除電ブラシを設けたりするには専用のモータが必要となる。また、モータフレームに除電ブラシを取り付ける方法は、モータ軸に他の部品を取り付ける場合、除電ブラシとモータ軸に取り付ける他の部品とが干渉することがある。特に乗客コンベア用モータの場合は、モータ軸にプーリとフライホイールを取り付ける必要がある。このため乗客コンベア用モータは、モータフレームの近傍ではモータ軸の本体が露出していない。また、モータ軸に接触する状態で除電ブラシを設置する場合、除電ブラシがフライホイールに干渉する。従って乗客コンベア用モータでは、除電ブラシをモータ軸に接触する状態で設置することが難しい。特に既設の乗客コンベア用モータでは、除電ブラシをモータ軸に接触する状態で設置することは困難である。
本発明の目的は、既設の乗客コンベア用モータに対しても除電ブラシを簡易に取り付け可能で、保守及び調整が容易な除電ブラシの取り付け構造を提供することにより、乗客コンベアの信頼性の向上を図ることにある。
上記目的を達成するために、本発明の乗客コンベアは、
無端状に連結された複数の踏板と、前記複数の踏板を一方の乗降口と他方の乗降口との間で循環移動させるモータと、前記モータに交流電力を供給するインバータとを備え、前記モータの出力軸にフライホイールとプーリとが取り付けられた乗客コンベアにおいて、
前記モータは前記出力軸側の側面と前記フライホイールとの間に配置された除電ブラシを備え、
前記除電ブラシは前記プーリに接触した状態で配置されている。
本発明によれば、既設の乗客コンベア用モータに対しても除電ブラシを簡易に取り付け可能で、保守及び調整が容易な除電ブラシの取り付け構造を提供することができ、乗客コンベアの信頼性の向上を図ることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る乗客コンベアの構造を示す概略側面図である。 図1に示した乗客コンベアにおける駆動装置部分の概略構成図である。 本発明の一実施例(実施例1)に係る除電ブラシのブラシ部の概略外形図である。 図3AのIII−III断面を示す除電ブラシの断面図である。 本発明の一実施例(実施例1)に係る除電ブラシ取付ブラケットの概略外形図である。 図4AのIVB−IVB断面を示す除電ブラシ取付ブラケットの断面図である。 乗客コンベア用モータに図3A及び図3Bに示す除電ブラシと図4A及び図4Bに示すブラケットとを取り付けた概略構成図であり、モータ軸に垂直な方向から見た図である。 乗客コンベア用モータに図3A及び図3Bに示す除電ブラシと図4A及び図4Bに示すブラケットとを取り付けた概略構成図であり、モータ軸の軸方向から見た図である。 図5AのVC部を拡大して示す拡大図である。 本発明の一実施例(実施例2)に係る除電ブラシの概略構成図である。 乗客コンベア用モータに図6Aに示す除電ブラシを取り付けた概略構成図である。 本発明の一実施例(実施例3)に係る通電判定装置を取り付けた乗客コンベア用モータの概略構成図である。
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
乗客コンベアにはエスカレーターと動く歩道とが含まれる。エスカレーターは、建屋の異なる階床間に設置され、踏み面が階段状になって循環される。動く歩道は、水平又は緩やかな傾斜で設置され、踏み面が階段状にならずに、すなわち踏み面は隣接する踏み面間に段差が設けられることなく循環される。本発明は、エスカレーターと動く歩道とのいずれにも適用することができる。エスカレーターでは、通常、踏み面を踏段と呼ぶ。一方、動く歩道では、通常、踏み面をパレットと呼ぶ。本実施例では、踏段とパレットを含め、踏板と呼んで説明する。
以下、本発明に係る乗客コンベアの一実施例として、エスカレーターについて説明する。なお、以下の説明において、幅方向は、踏板の進行方向(乗客コンベアの延設方向)に対して垂直方向で、且つ水平面に平行な方向とする。
まず、図1及び図2を参照して乗客コンベア100及び駆動装置200の構成について説明する。図1は、本発明の一実施例に係る乗客コンベアの構造を示す概略側面図である。図2は、図1に示した乗客コンベアにおける駆動装置部分の概略構成図である。
乗客コンベア(エスカレーター)100は、下階床F1と上階床F2との間に架設される本体フレーム101を備え、この本体フレーム101内に、2本の踏板チェーン9により無端状に連結されて、下階床F1の乗降口104と上階床F2の乗降口105との間を循環移動する複数の踏板(踏段)10が収容されている。また、踏板10の幅方向における両側方には欄干102が立設され、この欄干102により、踏板10と同一方向に移動する移動手摺り103が支持されている。移動手摺り103は、欄干102の両端部で進行方向を変え、下階床F1の乗降口104と上階床F2の乗降口105との間を循環する。
本体フレーム101の一端部(本実施例では上階床F2側の端部)には、機械室106が設けられている。この機械室106内には、乗客コンベアの駆動装置200及びこの駆動装置200を制御する制御盤(制御装置)107が配置されている。駆動装置200は、乗客コンベア用モータ(以下、モータと呼ぶ)1、駆動ベルト4、減速機5、駆動チェーン7、スプロケット8A及びブレーキ6で構成される。
モータ1の回転力(駆動力)は駆動ベルト4を介して減速機5に伝達される。このために、駆動ベルト4はモータ1のモータ軸2(図5C参照)に取り付けられたプーリ3と減速機に取り付けられたプーリ5Aとの間に架け渡されている。モータ1の回転力は、減速機5で減速された後、駆動チェーン7を介してスプロケット8Aに伝達され、スプロケット8Aが回転駆動される。スプロケット8Aには、駆動チェーン7が巻き掛けられる駆動チェーン巻き掛け部(駆動チェーンスプロケット)と、踏板チェーン9が巻き掛けられる踏板チェーン巻き掛け部(踏板チェーンスプロケット)とが設けられている。これにより、スプロケット8Aに巻き掛けられた踏板チェーン9及び踏板チェーン9に連結された踏板10が駆動される。
本体フレーム101の他端部(本実施例では下階床F1側の端部)には、スプロケット8Bが配置されている。スプロケット8Bには、踏板チェーン9が巻き掛けられている。すなわち、踏板チェーン9はスプロケット8Aとスプロケット8Bとの間に無端状に架け渡されている。
モータ1は、慣性力を増して停止時の減速度を調整するために、プーリ3に取り付けたフライホイール11を備えている。
踏板10を駆動するモータ1には、モータ1に電力を供給するために、電源装置108がインバータ24を介して接続される。インバータ24は、電源装置108の電源を所定電圧および所定周波数の交流電力に変換する。インバータ24は駆動装置200の一部と見做してもよい。
次に、図3A及び図3Bを参照してモータ1に取り付ける除電ブラシの構成及び形状について説明する。図3Aは、本発明の一実施例(実施例1)に係る除電ブラシのブラシ部の概略外形図である。図3Bは、図3AのIII−III断面を示す除電ブラシの断面図である。
除電ブラシ12は、ステンレス製やカーボン製などの導電性の毛状の線の束であるブラシ部12Aと、ブラシ部12Aを固定しているブラシ固定部12Bとから構成される。ブラシ固定部12Bには表面12Ba側から裏面12Bb側に貫通する取り付け用の穴(取り付け孔)12Cを設ける。ブラシ部12Aとブラシ固定部12Bとは共に厚さ4mm程度の薄型構造物とする。
次に、図4A、図4B、図5A、図5B及び図5Cを参照してモータ1に除電ブラシ12を取り付けた構成について説明する。図4Aは、本発明の一実施例(実施例1)に係る除電ブラシ取付ブラケットの概略外形図である。図4Bは、図4AのIVB−IVB断面を示す除電ブラシ取付ブラケットの断面図である。図5Aは、乗客コンベア用モータに図3A及び図3Bに示す除電ブラシと図4A及び図4Bに示すブラケットとを取り付けた概略構成図であり、モータ軸に垂直な方向から見た図である。図5Bは、乗客コンベア用モータに図3A及び図3Bに示す除電ブラシと図4A及び図4Bに示すブラケットとを取り付けた概略構成図であり、モータ軸の軸方向から見た図である。図5Cは、図5AのVC部を拡大して示す拡大図である。
乗客コンベア用モータ1では、モータ軸(回転軸又は出力軸)2にプーリ3が取り付けられ、プーリ3にフライホイール11が取り付けられている。すなわち、フライホイール11はプーリ3を介してモータ軸2に取り付けられている。この場合、プーリ3がモータ軸2に固定され、フライホイール11がプーリ3に固定されることにより、モータ軸2、プーリ3及びフライホイール11は相互に固定されている。この取り付け構造において、プーリ3はフライホイール11とモータ1の軸側側面との間に露出する外周面3Aを有する。なお軸側側面は、モータ1においてモータ軸2の軸方向の両端面のうち、出力軸側の側面(出力軸側側面)であり、出力軸側端面という場合もある。
モータ1は、外周を覆うモータフレーム部15と、モータフレーム15の出力軸側の側部に設けられモータ1の側面を構成するエンドブラケット25とを有する。モータフレーム部15及びエンドブラケット25は、モータ1の構成部品である固定子や回転子を内包するモータハウジングを構成する。
エンドブラケット25は固定ボルト30によりモータフレーム部15に固定されている。本実施例では、この固定ボルト30に取り付け可能な除電ブラシ取付ブラケット(以下、ブラケットと呼ぶ)14を設ける。ブラケット14には、除電ブラシ12を取り付ける除電ブラシ取り付け部14Aが設けられており、除電ブラシ取り付け部14Aの両端部にボルト固定部14Bが設けられている。ボルト固定部14Bは、除電ブラシ取り付け部14Aの両端部から、除電ブラシ取り付け部14Aの長手方向(ボルト固定部14Bが設けられる両端部を結ぶ方向)に対して垂直な方向に突き出す突き出し部14Cの先端部に構成されている。
ブラケット14には除電ブラシ12のブラシ固定部12Bを取り付けるねじ穴(固定穴又はボルト締結部)14Dを複数設ける。固定穴14Dは、ブラシ固定部12Bに形成された一つの取り付け孔12Cに対して、複数個設けられている。そのため、複数の固定穴14Dから使用する固定穴14Dを選択することにより、ブラケット14に対しブラシ固定部12Bの位置を上下左右に調整することができる。すなわち、モータ1のプーリ3(モータ軸2)に対して近づく又は遠ざかる遠近方向に除電ブラシ12の位置を調整することができると共に、前記遠近方向及びモータ軸2の軸方向に垂直な方向に除電ブラシ12の位置を調整することができる。固定穴14Dを複数設ける代わりにブラシ固定部12Bに長穴を設けてブラシ固定部12Bの位置を上下左右に調整できるようにしてもよい。また、固定穴(ねじ穴)14Dはねじ溝を有する構造(形態)であってもよいし、ただの貫通孔であってもよい。本実施例では、固定穴(ねじ穴)14Dが貫通孔で構成される。この場合は、ボルト31とナット32とを用いて、除電ブラシ12を固定する。
このようにエンドブラケット25にブラケット14を取り付け、ブラケット14にブラシ固定部12Bを取り付けることにより、ブラシ固定部12Bに固定しているブラシ部12Aのブラシ先端がプーリ3に接触し、ブラシ部12Aとブラシ固定部12Bとがフライホイール11に干渉しない位置関係となるように、除電ブラシ12をモータ1に取り付ける。
エンドブラケット25に設けられた除電ブラシ12は、モータ1のモータフレーム部15に電気的に接続され、プーリ3の外周面3Aに接触することにより、モータ軸2とモータフレーム部15とを電気的に接続する。そして除電ブラシ12はモータ軸2に誘導される電圧をモータフレーム部15に逃がし、モータ軸2とモータフレーム部15とを等電位にする。
このような構成とすることにより、除電ブラシ12をモータに内蔵して設置することなく、既設の乗客コンベアのモータに対しても簡易に取り付けることが可能である。また、除電ブラシ12とその取り付け構造部(ブラケット14及び取り付けボルト等)は安価な部品で構成することができる。このように本実施例では、簡易かつ安価(低コスト)な取り付け構造により、モータ軸2の除電効果を得て、電食を防止することができる。
また、乗客コンベア100の運転時はプーリ3にブラシ部12Aのブラシ先端を接触させた状態でモータ軸2及びプーリ3が回転するため、ブラシ先端部が摩耗し、ブラシ部12Aが短くなる。ブラシ部12Aが短くなると、プーリ3にブラシ部12のブラシ先端が接触しなくなり、除電効果がなくなる恐れがある。そのため、定期的にプーリ3とブラシ部12Aとの接触を確認し、接触していない場合は、ブラシ部12を交換する。或いは、ブラケット14の固定穴14Dの位置を変更することにより、除電ブラシ12を垂直方向に下げてプーリ3にブラシ部12が接触するように除電ブラシ12の位置を調整する。或いは、左右方向に除電ブラシ12を移動してブラシ部12Aの磨耗していない箇所がプーリ3に接触するように除電ブラシ12の位置を調整する。このように本実施例では、除電ブラシ12の位置調整を簡単に行うことができ、除電ブラシ12の摩耗に容易に対応することができる。これにより、乗客コンベアの保守が容易になると共に、乗客コンベアの信頼性を向上することができる。また、新たに除電ブラシ12を取り付ける際には、ブラケット14に対する除電ブラシ12の位置を容易に調整できるため、モータ1の異なる機種間で部品を共通化することができる。
このように本実施例では、上記構成とすることにより、保守及び調整作業が容易となる。
実施例1において説明したように、乗客コンベアの運転時は、プーリ3にブラシ部12Aのブラシ先端を接触させた状態でモータ軸2及びプーリ3が回転するため、ブラシ先端部が摩耗してブラシ部12Aが短くなり、プーリ3にブラシ部12のブラシ先端が接触しなくなる恐れがある。
そこで本実施例では、除電ブラシ12の位置を調整する機構を設ける。図6A及び図6Bを参照して自動的に除電ブラシ12の位置を調整する機構の構成について説明する。図6Aは、本発明の一実施例(実施例2)に係る除電ブラシの概略構成図である。図6Bは、乗客コンベア用モータに図6Aに示す除電ブラシを取り付けた概略構成図である。実施例1と同様の構成については、実施例1と同じ符号を付し、説明を省略する。
除電ブラシ12は導電性の毛状の線の束であるブラシ部12Aとブラシ部12Aを固定しているブラシ固定部12Bとから構成される。ブラシ部12Aとブラシ固定部12Bとは共に厚さ4mm程度の薄型構造物とする。また除電ブラシ12は、バネ16などの弾性体によりブラケット14に対して下方(モータ軸12側)に付勢されるように、ブラケット14に取り付けられる。すなわち、図6A及び図6Bに示すように、エンドブラケット25にブラケット14を取り付け、ブラケット14に除電ブラシ12を取り付ける。このとき、バネ16を圧縮した状態でプーリ3にブラシ部12Aのブラシ先端を押し当て、ブラシ固定部12Bをブラケット14に取り付ける。この構成により、磨耗によりブラシ部12が短くなった場合でも、バネ16により除電ブラシ12に対して垂直方向に弾性力が作用して、除電ブラシ12がプーリ3の外周面に押し付けられるように付勢されるため、除電ブラシ12の位置が垂直下方向(モータ軸2に向かう方向)に移動し、常時プーリ3にブラシ部12のブラシ先端が接触した状態になる。
このように本実施例では、除電ブラシ12の位置を、ブラシ部12のブラシ先端がプーリ3に接触するように、自動的に位置調整することができる。これにより本実施例では、保守及び調整作業が容易となる。
本実施例は、除電ブラシ12をバネ16により付勢する構成以外の構成は、実施例1と同様に構成される。従って、実施例1で説明した作用効果は本実施例でも同様である。
実施例1において説明したように、乗客コンベアの運転時は、プーリ3にブラシ部12Aのブラシ先端を接触させた状態でモータ軸2及びプーリ3が回転するため、ブラシ先端部が摩耗してブラシ部12Aが短くなり、プーリ3にブラシ部12のブラシ先端が接触しなくなる恐れがある。
そこで本実施例では、プーリ3とブラシ部12が接触しているかどうかを判別する装置を設ける。図7を参照してプーリ3とブラシ部12が接触しているかどうかを判別する通電判定装置23の構成について説明する。図7は、本発明の一実施例(実施例3)に係る通電判定装置を取り付けた乗客コンベア用モータの概略構成図である。実施例1及び実施例2と同様の構成については、実施例1及び実施例2と同じ符号を付し、説明を省略する。
通電判定装置23は、ブラシ部12Aにブラシ側導線17を電気的に接続し、またモータ軸(出力軸)2かプーリ3にもモータ軸側導線(出力軸側導線)18を接続する。さらに通電判定装置23には、このブラシ側導線17とモータ軸側導線18との間の通電を確認する通電判定部19が設けられる。この通電判定部19により、ブラシ側導線17とモータ軸側導線18との間が通電しているという判定結果35となった場合は正常ランプ20を点灯し、通電判定部19により通電していないという不通電の判定結果36となった場合は異常ランプ21を点灯する。これによりプーリ3とブラシ部12Aとが接触しているかどうかを明確に判別することができる。
通電判定装置23に設けられた通電判定部19はブラシ側導線17とモータ軸側導線18との間の通電状態(通電及び不通電の状態)を検出する通電検出部を構成し、通電判定装置23は通電判定部19がブラシ側導線17とモータ軸側導線18との間の通電状態を検出することにより除電ブラシ12とモータ軸2とが接触状態にあることを検出する。
また、回転体であるモータ軸2またはプーリ3にモータ軸側導線18を電気的に接続することが難しい場合は、ブレーキ動作検出装置26によりブレーキ6の動作37を検出した際に、モータ軸側導線接続信号38を出力し、乗客コンベアの停止時にモータ軸2及びプーリ3の回転が停止している場合のみ、導線接続装置27によりモータ軸2にモータ軸側導線18を電気的に接続する構成としてもよい。その場合は停止時のみ通電判定部19が通電判定を行う条件とする。
また、通電判定部19により不通電の判定結果となった場合に、通信装置21を経由して外部に除電ブラシ異常信号39を伝達し、除電ブラシ12が異常状態であることを連絡してもよい。これによりブラシ部12Aの適切な位置調整または交換の保守作業を行うことができる。
また、このような通電判定装置23を保守作業時のみ取り付け、プーリ3とブラシ部12Aの接触を確認する作業に使用してもよい。
本実施例では、通電判定装置23の構成が実施例1又は実施例2に付加されており、その他の構成は実施例1又は実施例2と同様である。従って、実施例1又は実施例2で説明した作用効果は本実施例でも同様である。
上述した実施例1〜3では、薄型の除電ブラシ12を、フライホイール11に干渉せず、かつプーリ3に接触する位置に配置することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…モータ、2…モータ軸、3…プーリ、4…駆動ベルト、5…減速機、6…ブレーキ、7…駆動チェーン、8…スプロケット、9…踏板チェーン、10…ステップ(踏板)、11…フライホイール、12…除電ブラシ、12A…ブラシ部、12B…ブラシ固定部、14…ブラケット、15…モータフレーム部、16…バネ、17…ブラシ側導線、18…モータ軸側導線、19…通電判定部、20…正常ランプ、21…異常ランプ、22…通信装置、23…通電判定装置、24…インバータ、25…エンドブラケット、26…ブレーキ動作検出装置、27…導線接続装置。

Claims (5)

  1. 無端状に連結された複数の踏板と、前記複数の踏板を一方の乗降口と他方の乗降口との間で循環移動させるモータと、前記モータに交流電力を供給するインバータとを備え、前記モータの出力軸にフライホイールとプーリとが取り付けられた乗客コンベアにおいて、
    前記モータは前記出力軸側の側面と前記フライホイールとの間に配置された除電ブラシを備え、
    前記除電ブラシは前記プーリに接触した状態で配置されていることを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項1において、
    前記モータは、外周を覆うモータフレームと、前記モータフレームの前記出力軸側の側部に設けられ前記側面を構成するエンドブラケットとを備え、
    前記フライホイールは、前記プーリに取り付けられた状態で、前記プーリを介して前記モータの前記出力軸に取り付けられており、
    前記プーリは、前記フライホイールと前記エンドブラケットとの間に露出する外周面を有し、
    前記除電ブラシは、前記プーリの前記外周面に接触していることを特徴とする乗客コンベア。
  3. 請求項2において、
    前記エンドブラケットを前記モータフレームに固定する固定ボルトと、前記除電ブラシを前記モータに取り付ける除電ブラシ取付ブラケットとを備え、
    前記除電ブラシ取付ブラケットは、前記固定ボルトにより前記エンドブラケットに固定された状態で、前記モータに取り付けられていることを特徴とする乗客コンベア。
  4. 請求項3において、
    前記除電ブラシは、弾性体により前記プーリの前記外周面に押し付けられる方向に付勢された状態で、前記除電ブラシ取付ブラケットに取り付けられていることを特徴とする乗客コンベア。
  5. 請求項2において、
    前記除電ブラシに電気的に接続されるブラシ側導線と、前記出力軸又は前記プーリに電気的に接続される出力軸側導線と、前記ブラシ側導線と前記出力軸側導線との間の通電状態を検出する通電検出部とを備えたことを特徴とする乗客コンベア。
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