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JP6455292B2 - 物体検出装置及び物体検出方法 - Google Patents
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JP6455292B2 - 物体検出装置及び物体検出方法 - Google Patents

物体検出装置及び物体検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、近距離センサと遠距離センサとを用いた物体検出装置及び物体検出方法に関する。
関連する技術として、特許文献1に車載用測距装置が開示されている。この車載用測距装置は、近距離センサと遠距離センサとを用いて、高精度に車間距離を推定する装置である。近距離センサと遠距離センサの重複範囲内では、近距離センサの出力値と遠距離センサの出力値との平均値を先行車との距離とする。近距離センサの検出領域内且つ遠距離センサの検出領域外の領域では、周囲環境等で近距離センサが検出できないと判断した場合、不検出になる直前の出力値から物体の相対位置を推定する。
特開平4−276585号公報
しかしながら、近距離センサと遠距離センサとの検出精度に違いがある場合、近距離センサと遠距離センサとの検出領域の重複領域で平均値を取ることで、推定した物体の相対位置に大きな変動が発生してしまう可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、推定した物体の相対位置の変動が少なく、より精度の良い結果を得るための物体検出装置及び物体検出方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る物体検出装置及び物体検出方法では、第1の検出領域で自車と物体との第1の相対位置を検出する。第1の検出領域よりも検出可能距離が短く且つ位置検出精度が高い第2の検出領域で自車と物体との第2の相対位置を検出する。第1の相対位置及び第2の相対位置のうち少なくとも一方に基づき、物体の相対位置を推定する。物体の相対位置に基づき、物体に対して自車の回避動作が必要か否かを判定する。自車の回避動作が必要と判定していない場合であって、第1の検出領域で物体を検出し且つ第2の検出領域で物体を検出していない状況では、第1の相対位置を物体の相対位置と推定する。この状況から第2の検出領域でも物体を検出し且つ第1の相対位置と第2の相対位置との差が既定の閾値以下となった場合、第2の検出領域で物体を継続して検出している間は第2の相対位置を物体の相対位置と推定する。
本発明の一態様によれば、第1の物体検出部で検出している第1の相対位置と第2の物体検出部で検出している第2の相対位置との差が既定の閾値以下となったときに、第2の物体検出部で物体を継続して検出している間は、第2の相対位置を物体の相対位置と推定するため、推定した物体の相対位置の変動が少なく、より精度の良い結果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両位置算出装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る車両位置算出装置の制御装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態での処理の流れを示すフローチャートである。 第1の物体検出部及び第2の物体検出部のそれぞれの検出領域を示す図である。 重複領域に入る前に高精度に検出されていた場合を示す図である。 同一物体の判定の必要性を示す図である。 本発明の第1実施形態での相対位置推定処理を示すフローチャートである。 第1の物体検出部及び第2の物体検出部のそれぞれの検出誤差を示す図である。 本発明の第1実施形態での相対位置推定処理結果を示す図である。 本発明の第2実施形態での相対位置推定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態での相対位置推定処理結果を示す図である。 本発明の第3実施形態での処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態での相対位置推定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態での相対位置推定処理結果を示す図である。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第3実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な構成部品については以下の説明を参酌して判断すべきものである。
また、以下に示す第1〜第3実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<第1実施形態>
以下に、本発明の第1実施形態について説明する。
(物体検出装置の構成)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る物体検出装置は、第1の物体検出部10と、第2の物体検出部20と、自車情報取得部30と、制御装置50とを備える。
第1の物体検出部10は、自車前方の道路空間に存在する物体が自身の検出範囲である第1の検出領域に入った場合、自車と物体との第1の相対位置及び第1の相対速度を検出し、制御装置50に出力する。第1の物体検出部10の例として、自車の車室内(ルームミラー周辺等)に取り付けている狭角カメラ等の遠距離センサを想定している。
第2の物体検出部20は、自車前方の道路空間に存在する物体が自身の検出範囲である第2の検出領域に入った場合、自車と物体との第2の相対位置及び第2の相対速度を検出し、制御装置50に出力する。ここで、第1の検出領域は、自車の進行方向に対して長く(遠距離)、自車の幅方向に対して狭い(狭角)。一方、第2の検出領域は、第1の検出領域と比べて、自車の進行方向に対して短く(近距離)、自車の幅方向に対して広い(広角)。そして、第2の物体検出部20の位置検出精度は、第1の物体検出部10の位置検出精度よりも高い。このように、このように、第2の物体検出部20は、第1の物体検出部10と比べて、検出可能距離が短く、検出可能幅が広く、位置検出精度が高い。第2の物体検出部20の例として、自車の車室外(フロント周辺等)に取り付けているレーザーレンジファインダ(LRF)等の近距離センサを想定している。
なお、第1の物体検出部10及び第2の物体検出部20が検出する物体は、自車の走行車線内に侵入若しくは存在し、自車と接触する可能性のある物体等である。なお、物体は、静止体、動体を問わない。物体の例として、他の車両、路上の障害物や落下物、飛来物、道路空間に進入してきた人や動物等が考えられる。
自車情報取得部30は、少なくとも自車の速度、加速度、及び操舵角等の情報(自車情報)を取得し、制御装置50に出力する。自車情報取得部30の例として、車速センサ、加速度センサ、及び舵角センサ等の各種センサ群を想定している。
制御装置50は、第1の物体検出部10の出力値及び第2の物体検出部20の出力値のうち少なくとも一方に基づき、自車前方の道路空間に存在する物体の相対位置を推定する。なお、制御装置50は、第1の物体検出部10の出力値及び第2の物体検出部20の出力値のそれぞれを取得した時刻のタイムスタンプも同時に取得し、このタイムスタンプと自車情報取得部30から送られる自車情報とに基づいて、第1の相対位置と第2の相対位置とを対応付けるようにしても良い。このとき、制御装置50は、物体の相対位置から自車に対する物体の相対速度を算出することもできる。更に、制御装置50は、物体の相対位置に基づいて、自車に対する警報及び/又は制動等の運転支援を行うようにすることも可能である。なお、運転支援の処理については公知技術を用いるものとして、ここでは詳細の説明は割愛する。制御装置50の例として、電子制御装置(ECU)を想定している。また、制御装置50は、計算機、スマートフォン、タブレット端末、カーナビゲーションシステム等でも良い。
(制御装置の構成)
図2を参照して、制御装置50の詳細な構成例について説明する。
制御装置50は、物体位置推定部51と、重複領域判定部52と、同一物体判定部53と、検出済物体判定部54と、回避判定部55と、停車判定部56とを備える。
物体位置推定部51は、第1の物体検出部10の出力値及び第2の物体検出部20の出力値のうち少なくとも一方に基づき、物体の相対位置を推定する。更に、物体位置推定部51は、物体の相対位置から自車と物体との相対速度を算出しても良い。
重複領域判定部52は、物体位置推定部51に対して、第1の相対位置と第2の相対位置との両方が入力された場合、第1の相対位置と第2の相対位置とが、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との重複領域に入っているか否かを判定する。
同一物体判定部53は、重複領域判定部52で第1の相対位置と第2の相対位置とが重複領域に入っていると判定された場合、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とが同じ物体を検出しているか否かを判定する。
検出済物体判定部54は、同一物体判定部53で同じ物体を検出していると判定された場合、重複領域において第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との両方で同時に検出された物体に対して、重複領域に入る前に、第1の物体検出部10よりも位置検出精度が高い第2の物体検出部20で検出していたか否かを判定する。
回避判定部55は、検出済物体判定部54で重複領域に入る前に第2の物体検出部20で物体を検出していたと判定されなかった場合、自車情報取得部30から取得した自車情報と、物体位置推定部51で推定した物体の相対位置とに基づき、物体に対して自車の回避動作が必要か否かを判定する。このとき、回避判定部55は、物体の相対位置から自車に対する物体の相対速度を算出し、物体の相対速度に基づき、物体に対して自車の回避動作が必要か否かを判定することもできる。
物体位置推定部51は、回避判定部55で回避する必要があると判定された場合、物体の相対位置の推定結果の変動が少なくなるように、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値の間の切り替えを行う(後述する物体回避必要時の相対位置推定処理)。
停車判定部56は、少なくとも制御装置50の動作中、自車のイグニッションスイッチ(IGN)を監視し、イグニッションスイッチ(IGN)がOFFされたか否かを判定する。イグニッションスイッチ(IGN)がOFFされたと判定した場合、制御装置50の処理を終了する。
更に、停車判定部56は、自車のイグニッションスイッチ(IGN)を監視し、イグニッションスイッチ(IGN)がONされたか否かを判定し、イグニッションスイッチ(IGN)がONされたと判定した場合に、制御装置50の処理を開始するようにしても良い。
(処理の流れ)
次に、図3に示すフローチャートを参照して、本発明の第1実施形態に係る物体検出装置での処理の流れについて説明する。
ステップS101では、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とのそれぞれが、自車と物体との相対位置(第1の相対位置、第2の相対位置)を検出し、制御装置50に出力する。第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との検出距離と視野角については、例えば図4に示しているように、第1の物体検出部10が検出距離200m、視野角30°に対して、第2の物体検出部20が検出距離80m、視野角110°である。
ステップS102では、制御装置50の物体位置推定部51は、第1の物体検出部10の出力値及び第2の物体検出部20の出力値のうち少なくとも一方に基づき、物体の相対位置を推定する。
ここでは、物体位置推定部51は、第1の相対位置のみ取得した場合、第1の相対位置を物体の相対位置と推定する。また、第2の相対位置を取得した場合、第2の相対位置を物体の相対位置と推定する。
なお、第1の相対位置を取得する前に、既に第2の相対位置を取得している場合、第2の相対位置を物体の相対位置と推定し続ける。
例えば、図5(a)、(b)に示しているように、第1の物体検出部10が物体を検出し始める前に、既に第2の物体検出部20が物体を検出している場合、第2の物体検出部20の検出精度が高いため、第2の相対位置を物体の相対位置と推定して使い続ける。
ステップS103では、制御装置50の重複領域判定部52は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との両方が物体を検出しているとき、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とのそれぞれで検出された物体が、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との重複領域に入っているか否かを判定する。例えば、図4において、第1の検出領域と第2の検出領域とが重なる領域が重複領域である。
重複領域判定部52は、物体が重複領域の中に入っていると判定した場合(ステップS103でYes)、ステップS104へ進む。
重複領域判定部52は、物体が重複領域の中に入っていると判定していない場合(ステップS103でNo)、ステップS108へ進む。
ステップS104では、制御装置50の同一物体判定部53は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とが同じ物体を検出しているか否かを判定する。
例えば、図6に示しているように、2つの物体が第1の検出領域と第2の検出領域との重複領域に入っており、第1の相対位置がそれぞれA1、A2であり、第2の相対位置がそれぞれB1、B2である場合、A1がB1、B2の中のいずれと同じ物体であるか否かを判定する必要がある。
ここでは、A1、A2と、B1、B2との距離で、最も近い同士を同じ物体と判定する。図6の場合、A1とB2が同じ物体、A2とB1が同じ物体であると判定することができる。
同一物体判定部53は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とが同じ物体を検出していると判定した場合(ステップS104でYes)、ステップS105へ進む。
同一物体判定部53は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とが同じ物体を検出していると判定しなかった場合(ステップS104でNo)、ステップS108へ進む。
ステップS105では、制御装置50の検出済物体判定部54は、重複領域において第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との両方で同時に検出された物体に対して、重複領域に入る前に、第1の物体検出部10よりも位置検出精度が高い第2の物体検出部20で検出していたか否かを判定する。
検出済物体判定部54は、重複領域に入る前に第2の物体検出部20で検出していたと判定した場合(ステップS105でYes)、ステップS108へ進む。
検出済物体判定部54は、重複領域に入る前に第2の物体検出部20で検出していなかったと判定した場合(ステップS105でNo)、ステップS106へ進む。
ステップS106では、制御装置50の回避判定部55は、自車と物体との相対位置及び相対速度に基づいて、物体を回避する必要があるか否かを判定する。
回避判定部55は、物体を回避する必要があると判定した場合(ステップS106でYes)、ステップS107へ進む。
回避判定部55は、物体を回避する必要がないと判定した場合(ステップS106でNo)、ステップS108へ進む。
ステップS107では、制御装置50の物体位置推定部51は、物体回避必要時の相対位置推定処理として、回避判定部55の判定結果と、第1の物体検出部10の出力値及び第2の物体検出部20の出力値のうち少なくとも一方に基づき、物体の相対位置を推定する。具体的には、物体の相対位置の推定結果の変動が少なくなるように、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20の出力値との間の切り替えを行う。この物体回避必要時の相対位置推定処理の詳細については後述する(図7参照)。物体回避必要時の相対位置推定処理が終了すると、ステップS108へ進む。
ステップS108では、制御装置50の停車判定部56は、自車のイグニッションスイッチ(IGN)を監視し、イグニッションスイッチ(IGN)がOFFされたか否かを判定する。
停車判定部56は、イグニッションスイッチ(IGN)がOFFされたと判定した場合(ステップS108でYes)、制御装置50の一連の処理を終了する。
停車判定部56は、イグニッションスイッチ(IGN)がOFFされたと判定されていない場合(ステップS108でNo)、ステップS101へ戻る。すなわち、イグニッションスイッチ(IGN)がOFFされたと判定されるまで、制御装置50の一連の処理を継続する。
(物体回避必要時の相対位置推定処理)
図7に示すフローチャートを参照して、本発明の第1実施形態における、図3に示したステップS107での物体回避必要時の相対位置推定処理の詳細について説明する。ここでは、物体の相対位置の推定結果の変動が少なくなるように、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20の出力値との間の切り替えを行う。
ステップS111では、物体位置推定部51は、自車と物体との相対位置及び相対速度に基づいて、当該物体を回避するまでの距離(回避開始距離)を算出する。
例えば、自車が時速30km/hで走行している時、駐車車両を検出した場合、0.2Gで、駐車車両と5mの車間距離で止まるために、回避開始距離s=V/(2×0.2×9.8)+5≒22.7m先に回避する必要があると算出することができる。
ステップS112では、物体位置推定部51は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とのそれぞれの検出誤差の読み込みを行う。
例えば、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とのそれぞれの検出誤差を事前に調べてデータベースに格納しておく。例えば、図8に示しているように、第1の物体検出部10の検出誤差(第1の検出誤差)が距離に応じて大きくなることに対して、第2の物体検出部20の検出誤差(第2の検出誤差)が距離に関係なく、ほぼ一定である。
ステップS113では、物体位置推定部51は、読み込んだ第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とのそれぞれの検出誤差に基づいて、回避動作開始する前に第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差(出力差)が既定の閾値(例えば2m)以下になる可能性があるか否かを判定する。閾値は、事前に設定されているものとする。
例えば、図8に示しているように、自車の30m先に存在すると仮定した物体に対して、第1の物体検出部10の検出誤差が3mであるため、検出条件が悪いときには出力値は30+3=33mとなると推定される。一方、第2の物体検出部20の検出誤差が1mであるため、検出条件が悪いときには出力値は30+1=31mとなると推定される。したがって、回避開始距離22.7mに対して、物体の相対位置が30m先になった時(回避開始する前)に、検出条件が悪くても出力値の差が33−31=2mで2m以下となると推定される(出力差:2m≦閾値:2m)。つまり、回避開始する前に、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が閾値以下になる可能性があると判定することができる。
このように、ステップS113において物体位置推定部51が行っている処理は、物体の相対位置、第1の物体検出部10及び第2の物体検出部20のそれぞれの検出誤差、及び回避開始距離に基づいて、将来、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との出力差が閾値以下となる可能性があるかという予測であり、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との実際の出力差が閾値以下となったかという判定ではない。
物体位置推定部51は、閾値以下になる可能性があると判定した場合(ステップS113でYes)、ステップS114へ進む。
物体位置推定部51は、閾値以下になる可能性がないと判定した場合(ステップS113でNo)、この物体回避必要時の相対位置推定処理を終了する。
ステップS114では、物体位置推定部51は、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差を計算する。
ステップS115では、物体位置推定部51は、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が閾値以下となったか否かを判定する。ステップS113に対し、ステップS115において物体位置推定部51が行っている処理は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との実際の出力値を用いて、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との実際の出力差が閾値以下となったかという判定である。
物体位置推定部51は、閾値以下となったと判定した場合(ステップS115でYes)、ステップS116へ進む。
物体位置推定部51は、閾値以下となったと判定しなかった場合(ステップS115でNo)、ステップS114へ戻る。
ステップS116では、物体位置推定部51は、物体の相対位置を新たに推定する。ここでは、現在の物体の相対位置を直ちに第2の物体検出部20の出力値に変更する。
例えば、物体位置推定部51は、図9に示しているように、最初は物体が第1の物体検出部10で検出され、重複領域内に入ってから第2の物体検出部20も検出し始める。
物体位置推定部51は、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が閾値以下になっていない間には、継続して第1の相対位置を物体の相対位置と推定する。
物体位置推定部51は、自車と物体との相対位置が第1の切り替え開始点W1になったとき、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が閾値以下になり、制御開始位置の前であるので、ステップS116では、物体の相対位置を直ちに第2の物体検出部20の出力値に切り替える。
(動作)
以下に、本発明の第1実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両の挙動について説明する。
本発明の第1実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両は、運転者がイグニッションスイッチ(IGN)をONした場合、制御装置50の処理を開始する。車両は、運転者の運転操作又は電子制御等により、道路を走行する。
車両は、道路を走行中、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とのそれぞれを用いて、自車前方の道路空間に存在する物体の有無を確認する。車両は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との少なくとも一方において、自車前方の道路空間に存在する物体を検出した場合、自車とその物体との相対位置を検出する。このとき、車両は、第1の物体検出部10のみで物体を検出した場合には、自車と物体との第1の相対位置を検出し、この第1の相対位置を物体の相対位置と推定する。反対に、車両は、第2の物体検出部20のみで物体を検出した場合には、自車と物体との第2の相対位置を検出し、この第2の相対位置を物体の相対位置と推定する。車両は、推定した物体の相対位置に基づいて、自車に対する警報及び/又は制動等の運転支援を行う。
また、車両は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との両方(重複領域)で物体を検出した場合には、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との両方で検出した物体が同一物体であるか否かを判定する。車両は、同一物体であると判定した場合には、第1の物体検出部10よりも先に第2の物体検出部20でその物体を検出していたか否か判定する。車両は、第1の物体検出部10よりも先に第2の物体検出部20でその物体を検出していなかったと判定した場合、車と物体との相対位置及び相対速度に基づいて、物体を回避する必要があるか否かを判定する。
車両は、物体を回避する必要があると判定した場合、自車と物体との相対位置及び相対速度に基づいて、当該物体を回避するまでの距離(回避開始距離)を算出した上で、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20とのそれぞれの検出誤差の読み込みを行い、読み込んだ検出誤差に基づいて、回避動作開始する前に第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差(予測の出力差)が既定の閾値以下になる可能性があるか否かを判定する。
車両は、予測の出力差が閾値以下になる可能性があると判定した場合、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値とから実際の出力差を計算し、実際の出力差が閾値以下となったか否かを判定する。車両は、実際の出力差が閾値以下となったと判定しなかった場合、再度、実際の出力差を計算し、閾値以下となったと判定するまで当該処理を繰り返す。
車両は、実際の出力差が閾値以下となったと判定した場合、現在の物体の相対位置を第2の物体検出部20の出力値に変更する。車両は、変更した物体の相対位置に基づいて、自車に対する警報及び/又は制動等の運転支援を行う。
なお、上記の動作において、車両は、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との両方で検出した物体が同一物体でないと判定した場合、第1の物体検出部10よりも先に第2の物体検出部20でその物体を検出していたと判定した場合、物体を回避する必要がないと判定した場合、及び予測の出力差が閾値以下になる可能性がないと判定した場合には、現状を維持する。
車両は、運転者がイグニッションスイッチ(IGN)をOFFした場合、制御装置50の処理を終了する。
(第1実施形態の効果)
本発明の第1実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)本発明の第1実施形態に係る物体検出装置は、第1の検出領域で自車と物体との第1の相対位置を検出する。第1の検出領域よりも検出可能距離が短く且つ位置検出精度が高い第2の検出領域で自車と物体との第2の相対位置を検出する。第1の相対位置及び第2の相対位置のうち少なくとも一方に基づき、物体の相対位置を推定する。物体の相対位置に基づき、物体に対して自車の回避動作が必要か否かを判定する。自車の回避動作が必要と判定していない場合であって、第1の検出領域で物体を検出し且つ第2の検出領域で物体を検出していない状況では、第1の相対位置を物体の相対位置と推定する。この状況から第2の検出領域でも物体を検出し且つ第1の相対位置と第2の相対位置との差が既定の閾値以下となった場合、第2の検出領域で物体を継続して検出している間は第2の相対位置を物体の相対位置と推定する。
その結果、第1の物体検出部で検出している第1の相対位置と第2の物体検出部で検出している第2の相対位置との差が閾値以下となった場合、第2の物体検出部で物体を継続して検出している間は、第2の相対位置を物体の相対位置と推定するため、物体の相対位置の推定結果の変動が少なく、より精度の良い結果を得ることができる。
(2)本発明の第1実施形態に係る物体検出装置は、第2の物体検出部で物体が検出され且つ第1の物体検出部で物体が検出していない状況では、第2の相対位置を物体の相対位置と推定する。この状況から第1の物体検出部でも物体が検出される状況に移行しても、第2の相対位置を継続して物体の相対位置と推定する。
その結果、第1の物体検出部と第2の物体検出部の重複領域に入る前に、第2の物体検出部で検出し続けた物体に対して、第2の物体検出部で検出している第2の相対位置を継続して物体の相対位置と推定し、検出精度が高い第2の物体検出部の結果を使い続けるので、物体の相対位置を高い精度で推定することができる。
(3)本発明の第1実施形態に係る物体検出装置は、物体の相対位置から自車に対する物体の相対速度を算出し、物体の相対速度に基づいて、自車の回避動作が必要か否かを判定する。
その結果、物体の相対位置の推定結果から自車と物体との相対速度を推定し、この相対速度に基づいて回避動作が必要か否かを判定するため、円滑な車両挙動を得ることができる。
<第2実施形態>
以下に、本発明の第2実施形態について説明する。
本発明の第2実施形態に係る物体検出装置の構成及び処理内容については、基本的に第1実施形態と同様である。異なるのは、図7に示すフローチャートにおけるステップS113でNoとなった場合以降の処理である。
第1実施形態では、回避動作開始する前に第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が既定の閾値以下になる可能性があると判定された場合に、物体の相対位置を第1の物体検出部10の出力値から第2の物体検出部20の出力値に変更する処理方法を採用している。
これに対して、第2実施形態では、回避動作開始する前に第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が既定の閾値以下になる可能性がない(閾値よりも大きい)と判定された場合にも、物体の相対位置を第1の物体検出部10の出力値から第2の物体検出部20の出力値に変更する処理方法を採用している。
(物体回避必要時の相対位置推定処理)
図10に示すフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態における、図3に示したステップS107での物体回避必要時の相対位置推定処理の詳細について説明する。なお、図10において、図7と同じ符号が付与された処理は、図7と同じ処理であるため、説明を省略する。
ステップS113では、物体位置推定部51は、閾値以下になる可能性がないと判定した場合(ステップS113でNo)、ステップS117へ進む。
例えば、自車速V=45km/hで走行し、駐車車両を検出した場合、0.2Gで、駐車車両との車間距離5mで停車したい場合、回避開始距離s=V/(2×0.2×9.8)+5≒45m先に回避開始する必要がある。しかし、図8に示しているように、自車の45m先に存在すると仮定した物体に対して、第1の物体検出部10の検出誤差は4mであるため、検出条件が悪いときには出力値は45+4=49mとなると推定される。一方、第2の物体検出部20の検出誤差は1mであるため、検出条件が悪いときには出力値は45+1=46mとなると推定される。したがって、回避開始距離45mに対して、物体の相対位置が45m先になった時(回避開始する時)に、検出条件が悪ければ出力値の差が49−46=3mで2mより大きくなる(出力差:3m>閾値:2m)。つまり、回避開始する前に、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が閾値以下になる可能性がない(閾値より大きい)と判定することができる。
ステップS117では、物体位置推定部51は、第1の相対位置から第2の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定するため、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値とを近づける起点として第1の切り替え開始点W1を算出する。
つまり、ステップS113で回避動作開始する前に第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が閾値以下になる可能性がないと判定した場合であっても、回避を開始する前に、推定した物体の相対位置を検出精度が高い第2の物体検出部20の出力値に切り替えるのが望ましい。推定した物体の相対位置の急な変動を避けるために緩和して、第1の相対位置から第2の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定する。
例えば、回避開始する1s前から、第1の相対位置から第2の相対位置に近づける場合、回避開始する1s前は物体までの距離がV/1+s=12.5+45=57.5mである。図8に示しているように、57.5m先の物体に対して第1の物体検出部10の検出誤差は5mで、57.5先の物体に対しての検出値は62.5m、第2の物体検出部20の検出誤差は1mで、57.5先の物体に対しての検出値は58.5mであり、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が62.5−58.5=4mである。
すなわち、図11(a)に示しているように、第1の相対位置が62.5mになった時、第1の相対位置から第2の相対位置に近づけさせ始める。例えば、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との検出周期が100msの場合、1s間で10回検出処理を行うので、4m/10回=0.4mずつ第1の相対位置から第2の相対位置に近づける。
ステップS118では、物体位置推定部51は、ステップS117で算出した第1の切り替え開始点W1に到着したか否かを判定する。
物体位置推定部51は、第1の切り替え開始点W1に到着したと判定した場合、ステップS119へ進む。
物体位置推定部51は、第1の切り替え開始点W1に到着したと判定していない場合、引き続き第1の相対位置を物体の相対位置と推定する。
例えば、図11(b)に示しているように、第1の切り替え開始点W1に到着する前は、継続して第1の相対位置を物体の相対位置と推定する。
ステップS119では、物体位置推定部51は、ステップS118で第1の切り替え開始点W1に到着したと判定した場合、第1の相対位置から第2の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定する。すなわち、第1の相対位置を物体の相対位置と推定する状態から第2の相対位置を物体の相対位置と推定する状態にまで、推定している物体の相対位置を徐々に変化させる。
例えば、図11(b)に示しているように、第1の切り替え開始点W1に到着した時点から、第1の相対位置から第2の相対位置に近づけさせ始める。これにより、物体の相対位置が第1の相対位置から第2の相対位置になる。
(動作)
以下に、本発明の第2実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両の挙動について説明する。なお、本発明の第1実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両と同じ挙動については、説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両は、回避動作開始する前に第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が閾値以下になる可能性がないと判定した場合、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値とを近づける起点として第1の切り替え開始点W1を算出し、算出した第1の切り替え開始点W1に到着したか否かを判定する。車両は、第1の切り替え開始点W1に到着していないと判定した場合、第1の切り替え開始点W1に到着したと判定するまで、当該判定処理を定期的に繰り返す。車両は、第1の切り替え開始点W1に到着したと判定した場合、第1の相対位置から第2の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定する。車両は、物体の相対位置に基づいて、自車に対する警報及び/又は制動等の運転支援を行う。
(第2実施形態の効果)
本発明の第2実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)本発明の第2実施形態に係る物体検出装置は、自車の回避動作が必要と判定した後に、物体を第1の物体検出部で検出し且つ第2の物体検出部で検出していない状況から第2の物体検出部でも物体を検出している状況に移行した場合であって、第1の相対位置と第2の相対位置との差が既定の閾値より大きい場合には、第1の相対位置を物体の相対位置と推定する状態から第2の相対位置を物体の相対位置と推定する状態にまで、推定している物体の相対位置を徐々に変化させる。
その結果、回避動作が必要と判定した後で、第1の物体検出部で検出している物体が、第2の物体検出部で検出している場合であって、第1の物体検出部で検出している第1の相対位置と第2の物体検出部で検出している第2の相対位置との差が閾値より大きい場合、第1の相対位置から第2の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定し、回避動作を開始する前に相対位置を少しずつ精度が良好な第2の物体検出部の出力値に近づけるように切り替えるので、自車の挙動に影響を与えることなく、変動が少ない相対位置を得ることができる。
その他の効果については、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
以下に、本発明の第3実施形態について説明する。
本発明の第3実施形態に係る物体検出装置の構成及び処理内容については、基本的に第1実施形態と同様である。異なるのは、図3に示すフローチャートにおけるステップS106でNoとなった場合以降の処理である。
第1実施形態では、図3に示すフローチャートにおけるステップS106において、回避が必要であると判定された場合に、物体の相対位置を第1の物体検出部10の出力値から第2の物体検出部20の出力値に変更する処理方法を採用している。
これに対して、第3実施形態では、図3に示すフローチャートにおけるステップS106において、回避が必要でないと判定された場合に、物体の相対位置を第2の物体検出部20の出力値から第1の物体検出部10の出力値に変更する処理方法を採用している。
(処理の流れ)
図12に示すフローチャートを参照して、本発明の第3実施形態に係る物体検出装置での処理の流れについて説明する。なお、図12において、図3と同じ符号が付与された処理は、図3と同じ処理であるため、説明を省略する。
図12に示すように、第3実施形態では、ステップS109として、物体位置推定部51は、ステップS106で回避が必要でないと判定された場合に、後述する物体回避不要時の相対位置推定処理を実施する。その他の処理については、図3に示した処理と同様である。
なお、反対に、ステップS106で回避が必要であると判定された場合には、図3に示すフローチャートにおけるステップS107の処理として第1又は第2実施形態と同様の処理(図7、図10参照)を行うようにしても良いし、図3に示すフローチャートにおけるステップS108へ進むようにしても良い。
(物体回避不要時の相対位置推定処理)
図13に示すフローチャートを参照して、本発明の第3実施形態における、図12に示したステップS109での物体の相対位置の推定処理の詳細について説明する。
ステップS311では、物体位置推定部51は、ステップS106で回避する必要がないと判定された場合、検出された物体が第2の検出領域を逸脱する可能性があるか否かを判定する。
例えば、先行車との相対距離60m、相対速度10km/h(先行車が速い)の場合、7.2s後に自車と物体との相対距離が80mになることを算出することができる。つまり、7.2s後に物体が第2の検出領域を逸脱する可能性があると判定することができる。
物体位置推定部51は、物体が第2の検出領域を逸脱する可能性があると判定した場合、ステップS312へ進む。
物体位置推定部51は、物体が第2の検出領域を逸脱する可能性がないと判定した場合、この物体回避不要時の相対位置推定処理を終了する。
ステップS312では、物体位置推定部51は、推定した物体の相対位置の急な変動を避けるために、物体が第2の検出領域を逸脱する前に緩和して、第2の相対位置から第1の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定するため、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20の出力値とを近づける起点として第2の切り替え開始点W2を算出する。
つまり、ステップS311で物体が第2の検出領域を逸脱する可能性があると判定した場合には、第2の検出領域を逸脱する前に、推定した物体の相対位置を第2の物体検出部20の出力値から第1の物体検出部10の出力値に早めに切り替えておくのが望ましい。推定した物体の相対位置の急な変動を避けるために緩和して、第2の相対位置から第1の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定する。
例えば、第2の検出領域を逸脱する1s前に、第2の相対位置から第1の相対位置に近づける場合、図14(a)に示しているように、第2の検出領域を逸脱するV×t=(10km/h)×3=8m先に切り替え始める。
この場合、自車と物体との相対距離が80−8=72m、図8に示しているように、第1の物体検出部10の誤差が20mであり、第2の物体検出部20の検出誤差が1mであるので、第1の物体検出部10の出力値と第2の物体検出部20との出力値との差が19mある。
例えば、第1の物体検出部10と第2の物体検出部20との検出周期100msである場合、3sで30回検出処理を行うので、19m/30回=0.63mずつ第2の相対位置から第1の相対位置に近づける。
ステップS313では、物体位置推定部51は、ステップS312で算出した第2の切り替え開始点W2に到着したか否かを判定する。
物体位置推定部51は、第2の切り替え開始点W2に到着したと判定した場合、ステップS314へ進む。
物体位置推定部51は、第2の切り替え開始点W2に到着したと判定していない場合、引き続き第2の相対位置を物体の相対位置と推定する。
例えば、図14(b)に示しているように、第2の切り替え開始点W2に到着する前は、継続して第2の相対位置を物体の相対位置と推定する。
ステップS314では、物体位置推定部51は、ステップS313で第2の切り替え開始点W2に到着したと判定した場合、第2の相対位置から第1の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定する。すなわち、第2の相対位置を物体の相対位置と推定する状態から第1の相対位置を物体の相対位置と推定する状態にまで、推定している物体の相対位置を徐々に変化させる。
例えば、図14(b)に示しているように、第2の切り替え開始点W2から、第2の相対位置から第1の相対位置に近づけ始め、物体の相対位置が第2の相対位置から第1の相対位置になる。
(動作)
以下に、本発明の第3実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両の挙動について説明する。なお、本発明の第1実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両と同じ挙動については、説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係る物体検出装置を搭載した車両は、物体を回避する必要がないと判定した場合、検出された物体が第2の検出領域を逸脱する可能性があるか否かを判定する。車両は、物体が第2の検出領域を逸脱する可能性があると判定した場合、第2の相対位置から第1の相対位置に近づける起点として第2の切り替え開始点W2を算出し、算出した第2の切り替え開始点W2に到着したか否かを判定する。車両は、第2の切り替え開始点W2に到着していないと判定した場合、第2の切り替え開始点W2に到着したと判定するまで、当該判定処理を定期的に繰り返す。車両は、第2の切り替え開始点W2に到着したと判定した場合、第2の相対位置から第1の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定する。車両は、物体の相対位置に基づいて、自車に対する警報及び/又は制動等の運転支援を行う。
(第3実施形態の効果)
本発明の第3実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)本発明の第3実施形態に係る物体検出装置は、第2の検出領域で物体を検出し且つ第1の検出領域で物体を検出していない状況から第1の検出領域でも物体を検出している状況に移行した場合であって、物体を第2の検出領域の検出領域を逸脱すると推定した場合には、第2の検出領域で物体を検出できなくなる前に、第2の相対位置を物体の相対位置と推定する状態から第1の相対位置を物体の相対位置と推定する状態にまで、推定している物体の相対位置を徐々に変化させる。
その結果、自車と物体との相対距離が大きくなり、物体が第2の物体検出部の検出領域を逸脱すると推定された場合、第2の物体検出部で物体を検出できなくなる前に、第1の物体検出部で検出された第1の相対位置に近づけるように物体の相対位置を推定するため、第2の物体検出部で物体を検出できなくなることによる検出のロスト(消失)をなくすことができる。また、第2の物体検出部20の出力値から第1の物体検出部の出力値に急に切り替わることによる物体の相対位置の変動を避けることもできる。
その他の効果については、第1実施形態と同様である。
<その他実施形態>
上記のように、本発明は第1〜第3実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記の各実施形態は、第1〜第3実施形態で説明したそれぞれの技術的思想を互いに組み合わせることも可能である。また、装置の動作モードや機能の切り替え等により、実施形態を変更できるようにしても良い。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明の技術的範囲に含まれる。
10 第1の物体検出部
20 第2の物体検出部
30 自車情報取得部
50 制御装置
51 物体位置推定部
52 重複領域判定部
53 同一物体判定部
54 検出済物体判定部
55 回避判定部
56 停車判定部

Claims (6)

  1. 自車と物体との第1の相対位置を検出する第1の物体検出部と、
    前記第1の物体検出部よりも検出可能距離が短く且つ位置検出精度が高く、自車と物体との第2の相対位置を検出する第2の物体検出部と、
    前記第1の物体検出部で検出した前記第1の相対位置及び前記第2の物体検出部で検出した前記第2の相対位置のうち少なくとも一方に基づき、前記物体の相対位置を推定する物体位置推定部と、
    前記物体位置推定部で推定した前記物体の相対位置に基づき、前記物体に対して自車の回避動作が必要か否かを判定する回避判定部と、を備え、
    前記物体位置推定部は、前記回避判定部により自車の回避動作が必要と判定されていない場合であって、前記第1の物体検出部で前記物体が検出され且つ前記第2の物体検出部で前記物体が検出されていない状況では、前記第1の相対位置を前記物体の相対位置と推定し、
    この状況から前記第2の物体検出部でも前記物体が検出される状況に移行し且つ前記第1の相対位置と前記第2の相対位置との差が既定の閾値以下となった場合、前記第2の物体検出部で前記物体を継続して検出されている間は前記第2の相対位置を前記物体の相対位置と推定することを特徴とする物体検出装置。
  2. 前記物体位置推定部は、前記第2の物体検出部で前記物体が検出され且つ前記第1の物体検出部で前記物体が検出されていない状況では、前記第2の相対位置を前記物体の相対位置と推定し、
    この状況から前記第1の物体検出部でも前記物体が検出される状況に移行しても、前記第2の相対位置を継続して前記物体の相対位置と推定する請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記物体位置推定部は、前記回避判定部により自車の回避動作が必要と判定された後に、前記物体が前記第1の物体検出部で検出され且つ前記第2の物体検出部で検出されていない状況から前記第2の物体検出部でも前記物体が検出される状況に移行した場合であって、前記第1の相対位置と前記第2の相対位置との差が既定の閾値より大きい場合には、前記第1の相対位置を前記物体の相対位置と推定する状態から前記第2の相対位置を前記物体の相対位置と推定する状態にまで、推定している前記物体の相対位置を徐々に変化させる請求項1又は2に記載の物体検出装置。
  4. 前記物体位置推定部は、前記第2の物体検出部で前記物体が検出され且つ前記第1の物体検出部で前記物体が検出されていない状況から前記第1の物体検出部でも前記物体が検出される状況に移行した場合であって、前記物体が前記第2の物体検出部の検出領域を逸脱すると推定された場合には、前記第2の物体検出部で前記物体を検出できなくなる前に、前記第2の相対位置を前記物体の相対位置と推定する状態から前記第1の相対位置を前記物体の相対位置と推定する状態にまで、推定している前記物体の相対位置を徐々に変化させる請求項1から3のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  5. 前記回避判定部は、前記物体の相対位置から自車に対する前記物体の相対速度を算出し、前記物体の相対速度に基づいて、自車の回避動作が必要か否かを判定する請求項1から4のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  6. 第1の検出領域で自車と物体との第1の相対位置を検出し、
    前記第1の検出領域よりも検出可能距離が短く且つ位置検出精度が高い第2の検出領域で自車と前記物体との第2の相対位置を検出し、
    前記第1の相対位置及び前記第2の相対位置のうち少なくとも一方に基づき、前記物体の相対位置を推定し、
    前記物体の相対位置に基づき、前記物体に対して自車の回避動作が必要か否かを判定する物体検出方法であって、
    自車の回避動作が必要と判定されていない場合であって、前記第1の検出領域で前記物体を検出し且つ前記第2の検出領域で前記物体を検出していない状況では、前記第1の相対位置を前記物体の相対位置と推定し、
    この状況から前記第2の検出領域でも前記物体を検出し且つ前記第1の相対位置と前記第2の相対位置との差が既定の閾値以下となった場合、前記第2の検出領域で前記物体を継続して検出している間は前記第2の相対位置を前記物体の相対位置と推定することを特徴とする物体検出方法。
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