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JP6455352B2 - 電力供給装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、電力供給装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、人が近づいた場合に音声認識を開始し、マイクが拾った音声の声紋を分析し、個人認証およびコマンド解析を実施してコマンドが関連するハードウェアを節電から復帰させることが提案されている。
特開2015−041123号公報
本発明は、複数のユーザが相前後してコマンドを発生した場合における、節電からの素早い復帰と節電との両立が図られた電力供給装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1は、電力の供給を受け、さらに動作指示を受けて動作を実行する複数の機能部を備えた動作実行装置への電力供給を担う電力供給装置であって、
前記複数の機能部に対し個別に、電力の供給と、供給電力の遮断もしくは電力の供給制限とを行う電力供給部と、
音声を検知して音声信号を生成する音検知部と、
前記音検知部で生成された音声信号に基づいて音声認識を行い、前記複数の機能部のうちの1つ以上の機能部に動作を指示するコマンドを生成する音声認識部と、
前記音声認識部で生成されたコマンドを格納しておくコマンド格納部と、
前記コマンド格納部に格納されているコマンドの中から今回のユーザのコマンドを抽出するコマンド抽出部と、
前記電力供給部に、前記コマンド格納部に格納されている全てのコマンドの実行に必要となる全ての機能部に電力を供給させ、前記コマンド抽出部での今回のユーザのコマンドの抽出を受けて、抽出されたコマンドの実行には不要な機能部への供給電力を遮断もしくは制限させる電力供給制御部とを備えたことを特徴とする電力供給装置である。
請求項2は、予め定められた境界を越えて人が近づいてきたことを検知する人検知部を備え、前記音声認識部が、前記人検知部による人が近づいてきたことの検知を受けて、音声認識を開始するものであることを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置である。
請求項3は、
ユーザを特定するユーザIDと、該ユーザの声の特徴を表す特徴量と、該ユーザであることを認証する、該特徴量とは別種の認証情報とが互いに対応づけられたユーザ情報を記憶しておくユーザ情報記憶部と、
前記認証情報を用いた、ユーザの個人認証を行う個人認証部と、
前記音検知部で生成された音声信号から声の特徴量を抽出し前記ユーザ情報記憶部を参照して該特徴量に対応するユーザIDを取得する特徴量抽出部とをさらに備え、
前記音声認識部が、前記音検知部で生成された音声信号に基づいて音声認識を行うとともに前記特徴量抽出部で取得したユーザIDを受け取って、ユーザIDが対応づけられたコマンドを生成するものであって、
前記コマンド抽出部が、前記個人認証部での個人認証の成功を受けて、前記コマンド格納部に格納されているコマンドの中から、今回の個人認証の対象となったユーザのユーザIDが対応づけられたコマンドを抽出するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の電力供給装置である。
請求項4は、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の電力供給装置と、前記動作実行装置とを備え、前記複数の機能部のうちの1つ以上の機能部が、画像形成指示に応じて、用紙上に、画像を表す画像データに基づく画像を形成する機能部であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の電力供給装置および請求項4の画像形成装置によれば、複数のユーザが相前後してコマンドを発声した場合における、節電からの素早い復帰と節電との両立が図られる。
請求項2の電力供給装置によれば、人検知部を備えない場合と比べ、元々不必要なコマンドによる節電からの無駄な復帰による無駄な電力消費を回避することができる。
請求項3の電力供給装置によれば、声の特徴量の抽出を行わない場合と比べ、ユーザによる操作の手間が省かれる。
本発明の画像形成装置の一実施形態としての複合機の外観を示した図である。 図1に外観を示した複合機の機能ブロック図である。 図1,図2に示す複合機の使用にあたっての問題点の説明図である。 図2に1つのブロックで示した制御装置の内部構成を示したブロック図である。 ユーザ情報データベースの模式図である。 、コマンドデータベースの模式図である。 コマンド格納部にコマンドを格納する場面における制御装置の処理フローを示した図である。 ICカードによる個人認証が行われた場面における制御装置の処理フローを示した図である。 コマンド格納部にユーザIDが付されていないコマンドが格納される態様における、ICカードによる個人認証が行われた場面における制御装置の処理フローを示した図である。 UIの表示部に表示されるコマンドの一例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としての複合機の外観を示した図である。図1(A)は平面図、図1(B)は正面図である。
この複合機1には、人感センサ10が備えられている。この人感センサ10は、赤外線を検出するセンサであって、この人感センサ10によってこの複合機1への人の接近が検知される。この人感センサ10は、本発明にいう人検知部の一例に相当する。
また、この複合機1には、音声を検知して音声信号を生成するマイク20が備えられている。この複合機1は、このマイク20でユーザの音声を検知し、音声認識により、この複合機1の動作を指示するコマンドを生成し、そのコマに応じて動作する機能を備えている。このマイク20は、本発明にいう音検知部の一例に相当する。
また、この複合機1には、ICカードリーダ30が備えられている。ユーザは、このICカードリーダ30に自分のICカードを翳し、正当なユーザであることの認証を受けた後、この複合機1を使用することが可能となる。
さらに、図1には、UI(ユーザインタフェース)90が示されている。このUI90には、この複合機1のユーザにより操作される操作子が備えられている。ユーザは、音声による指示に加え、このUI90を操作することによっても、この複合機1に各種の指示を伝えることができる。また、このUI90には、表示部91が備えられている。この表示部91には、この複合機1の状態やユーザへのメッセージなど、様々な情報が表示される。
この表示部91は、タッチパネル式の表示部であり、表示部91をタッチすることによっても、そこに表示される各種ボタンに応じた指示を入力することもできる。
図2は、図1に外観を示した複合機の機能ブロック図である。この複合機1には、図1を参照して説明したUI90が備えられている。また、この複合機1には、制御装置100が備えられている。図1を参照して説明した人感センサ10、マイク20、およびICカードリーダ30は、この制御装置100の構成要素である。
また、この複合機1には、スキャナ40、プリンタ50、ファクシミリ送受信機60、およびI/Oコントローラ70が備えられている。スキャナ40は、原稿に記録されている画像を読み取ってその画像を表す画像データを生成する機能を有する。
また、プリンタ50は、画像データを受け取って、用紙上にその画像データに基づく画像をプリント出力する機能を有する。このプリンタ50には、受け取った画像データを、プリント出力するまでの間記憶しておく画像メモリ51が備えられている。
このプリンタ50としては、電子写真方式のプリンタが好適である。ただし、電子写真方式である必要はなく、例えばインクジェットプリンタなど、用紙上に他の方式で画像をプリント出力するプリンタであってもよい。
ここで、このプリンタ50は、スキャナ40で生成された画像データに基づく画像をプリント出力するだけでなく、以下に説明するファクシミリ送受信機60やI/Oコントローラ70で受信した画像データに基づく画像のプリント出力も担っている。
ファクシミリ送受信機60は、電話回線61に接続されていて、ファクシミリの送信と受信を行う機能を有する。このファクシミリ送受信機60は、ファクシミリ送信の際は、原稿がスキャナ40で読み取られることにより得られる画像データを受け取り、ファクシミリ送信用の画像データに変換して送信する。また、ファクシミリ受信の際は、このファクシミリ送受信機60は、電話回線61を経由して送信されてきた画像データを受信し、その画像データをこの複合機1で取り扱う形式の画像データに変換してプリンタ50に渡す。すると、プリンタ50では、その画像データに基づく画像が用紙上にプリント出力される。
また、I/Oコントローラ70は、通信回線71に接続されている。この通信回線71の先には、この複合機1を使うことのあるユーザ各自のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略記する)が接続されている。各ユーザは、この複合機1を使って画像をプリント出力することができる。プリント出力しようとするユーザは、自分のPCを操作し、通信回線71経由で複合機1に向けて画像データを送信する。ユーザのPCからこの複合機1に向けて送信されてきた画像データは、I/Oコントローラ70で受信され、この複合機1で取り扱う形式の画像データに変換されてプリンタ50に送られる。プリンタ50は、そのI/Oコントローラ70から画像データを受け取って、その受け取った画像データを、一旦、画像メモリ51に格納する。ここで、ユーザのPCから送信されてきた画像データには、そのユーザのPCのアドレス情報が付されている。また、この複合機1には、このユーザのPCのアドレスとユーザIDとの対応関係が予め登録されている(図5参照)。そこで、ユーザのPCから画像データが送信されてくると、この複合機1では、画像データに付されているPCのアドレスの情報からユーザIDを知り、画像データにユーザIDの情報を付して画像メモリ51に格納する。
このプリンタ50では、画像メモリ51に画像データが格納された段階では、その画像データに基づく画像のプリント出力は実行しない。自分のPCから画像データを送信したユーザは、その送信の後、この複合機のもとへ来て、この複合機1に自分のICカードを翳し、自分が正当なユーザであることの認証を受ける。プリンタ50は、その認証の後、その認証を受けたユーザのIDと一致するユーザIDが付されている画像データを画像メモリ51から読み出して、その画像データに基づく画像をプリント出力する。
また、このI/Oコントローラ70は、スキャナ40での原稿の読み込みにより得られた画像データを受け取り、通信回線71での送信用の画像データに変換して、その画像データをユーザのPCに向けて送信する機能も有する。スキャナ40での原稿の読み込みにあたっては、それに先立って、ユーザのICカードがICカードリーダ30に翳されていて、今回スキャナ40を利用しているユーザのIDが分かっているため、そのユーザIDからそのユーザPCのアドレスが分かり(図5参照)、I/Oコントローラ70から、そのユーザのPCに向けて画像データを送信することができる。
さらに、図2に示すように、この複合機1には、電源装置80が備えられている。この電源装置80は、この複合機の各部に電力を供給する。この電源装置80は、この複合機1の動作に必要な十分な電力を各部に供給する動作モードのほか、各部への電力供給を抑えた節電モードを有する。
ここで、この電源装置80は、この複合機1を構成するスキャナ40、プリンタ50、ファクシミリ送受信機60といった各モジュールに電力を供給してそれらのモジュールを動作モードに移行させ、また、電力の供給を制限することにより電力消費を抑えた節電モードに移行させる役割の装置である。この電源装置80は、制御装置100からの指示に基づいて、動作モードへの移行と節電モードへの移行を、各モジュールごとに行う機能を有する。
人感センサ10により、この複合機1に人が近づいてきたことが検知されると、制御装置100は、ユーザの声による指示を受け付ける状態となる。すなわち、ユーザは、ICカードリーダ30にICカードを翳すよりも前に、複合機1に向かって歩きながら、この複合機1に声で指示することができる。
人感センサ10によりユーザが近づいてきたことが検知され、さらにユーザからの声による指示が発せられると、制御装置100は、その声による指示をコマンドに変換し、そのコマンドの実行に必要なモジュールを節電モードから動作モードに復帰させるように、電源装置80に指示する。すると、電源装置80は、制御装置100から指示されたモジュールに、そのモジュールへの電力の供給を直ちに開始する。
この複合機1の各モジュールは、電力の供給が開始されても本来の動作が直ちに可能になるとは限らず、様々な準備動作を経た後に動作可能となる機能部分も存在する。すなわち、電力の供給が開始されてから使用可能になるまでには、タイムラグが存在する。ユーザからの声による指示があると、その指示に実行に必要なモジュールを節電モードから動作モードに復帰させるのは、この準備動作の開始タイミングを早めることで、ユーザが複合機1に到着してICカードを翳してからの待ち時間を短縮するための措置である。
ここで、人感センサ10で人が近づいたことが検知されたタイミングで、複合機1を構成する全てのモジュールを節電モードから動作モードにさせることも考えられる。ただし、この場合は、複合機1の前を人が単に通り過ぎた場合であっても動作モードに復帰してしまうことになる。あるいは、ユーザが複合機1を実際に使用する場面であっても、そのユーザが、今回はプリンタ50を使ってのプリント出力のみを行おうとしている場面であっても、スキャナ40やファクシミリ送受信機60など、今回は不要なモジュールにまで電力が供給され、省エネルギーの観点から好ましくない。
そこで、本実施形態では、ユーザの声による指示を受けて、その声による指示の実行に必要となるモジュールのみ、節電モードから動作モードに復帰させることとしている。
図3は、図1,図2に示す複合機の使用にあたっての問題点の説明図である。
この複合機1は複数のユーザで共用されている。このため、この図3に示すように、この複合機1を使おうとする複数人のユーザ(この図3では2人のユーザ)が、相前後して、例えば1人のユーザAが「スキャン」と発音し、もう1人のユーザBが「プリント」と発音するといった事態が生じ得る。
ここで、「スキャン」は、スキャナ40で原稿を読み取り、それにより得られた画像データを自分のPCに送信することを指示するコマンドである。
また、「プリント」は、自分のPCから予め送信しておいた画像データに基づく画像をプリンタ50でプリント出力することを指示するコマンドである。
この複合機1は、複数人のユーザが同時には使用することはできず、複数人が使用するときは、順番に使用することになる。
そこで、この図3にあるように、1人のユーザAが声で「スキャン」と指示し、もう1人のユーザBが声で「プリント」と指示したとし、例えば、「スキャン」と指示したユーザAが先にICカードを翳して使い始めたとする。すると、「プリント」と指示したもう1人のユーザBは、自分の席に戻り、そのまま他の仕事を始めてしまい、プリント出力が行われないままとなることが有り得る。また、これとは逆に、「プリント」と指示したユーザBが先に使い始め、「スキャン」と指示したユーザAが、この複合機1を使用することなく、そのまま自分の席に戻ってしまうことも有り得る。
このような事態が生じたとき、この複合機1ではどのモジュールを節電モードから動作モードに復帰させるかが問題となる。本実施形態の複合機1では、この図3に例示する事態が生じたとき、「スキャン」と「プリント」という双方の指示による双方の動作が可能なようにスキャナ40とプリンタ50との双方を節電モードから動作モードに復帰させる。ただし、このままでは、この複合機1を、スキャナ40を使用してプリンタ50を使用しないユーザAが使い始めたときは、プリンタ50に電力を無駄に供給し続けることになって電力の無駄となり、しかもプリンタ50はスキャナ40よりも準備に時間がかかり、プリンタ50の準備が完了するまでスキャナ40の使用も制限されるおそれが生じる。また、これとは逆に、この複合機1を、スキャナ40を使わずにプリンタ50を使うユーザBが使う場合は、スキャナ40への電力供給が無駄になりかねない。
「スキャン」と「プリント」のうちの、先に声を発した一方のみを動作モードに復帰させることも考えられる。ただし、先に声を発したユーザと実際に先に使用を開始するユーザとが一致しない場面も考えられる。先に声を発した一方のみを動作モードに復帰させた場合、声による指示は後になったユーザが先に使いだすと、ICカードを翳してから動作モードへの復帰が開始されるため暫く待たされることになり、さらに、声を先に発したユーザが使おうとしていたモジュールへの供給電力が無駄となるおそれがある。
本実施形態では、このような事態が生じたときに、以下のようにして、待ち時間の短縮と節電との両立を図っている。すなわち、本実施形態では、図3を参照して説明したような事態が生じたとき、先ずは、声による2つの指示に応じて、スキャナ40とプリンタ50との双方が使えるように動作モードに復帰させ、いずれか一方のユーザがICカードを翳していずれのユーザが使うかが確定した時点で、そのユーザの今回の使用法にとって不必要なモジュールを、動作モードから直ちに節電モードに移行させることとしている。
以下、詳細に説明する。
図4は、図2に1つのブロックで示した制御装置の内部構成を示したブロック図である。本実施形態では、この制御装置100と電源装置80とを合わせた構成が本発明の電力供給装置の一例に相当する。ここで、これら制御装置100と電源装置80とのうちの電源装置80が、本発明にいう電力供給部の一例に相当し、制御装置100が、本発明の電力供給装置の、電力供給部を除く他の全ての構成要素の一例に相当する。
ここには、図1,図2にも示した、人感センサ10、マイク20、およびカードリーダ30が示されている。カードリーダ30は、後述する個人認証部130の構成要素である。
また、この制御装置100には、ユーザ情報データベース180とコマンドデータベース190が備えられている。
図5は、ユーザ情報データベースの模式図である。
このユーザ情報データベース180には、各ユーザごとに、「ユーザID」と、「特徴量」と、「認証情報」と、「PCアドレス」とが互いに対応づけられて記憶されている。
「ユーザID」は、そのユーザを特定する番号や記号である。
「特徴量」は、そのユーザの声紋分析等から抽出される、そのユーザの声を特徴づける量である。
また、「認証情報」は、ICカードリーダ30でユーザのICカードを読み取って得られる情報と照合されて、そのユーザがこの複合機1を使用する権限を有するユーザであることの認証を行うための情報である。
さらに、「PCアドレス」は、通信回線71(図2参照)の先に接続されている、そのユーザのPCのアドレスである。
図6は、コマンドデータベースの模式図である。
ここには、ユーザが声で指示することのできるコマンドの一覧が格納されている。この図6に示す例では、図3を参照して紹介した、「スキャン」および「プリント」のほか、「コピー」と「ファックスAへ」が示されている。
「コピー」はスキャナ40で原稿を読み取り、それにより得られた画像データに基づく画像をプリンタ50でプリント出力することを指示するコマンドである。
また、「ファックスAへ」は、スキャナ40で原稿を読み取り、それにより得られた画像データを、ファクシミリ送受信機60を使って、予め登録してある送信先の1つであるAへ送信することを指示するコマンドである。
図4に戻って説明を続ける。
この図4に示す制御装置100には、さらに、特徴量抽出部110、音声認識部120、個人認証部130、コマンド格納部140、コマンド抽出部150、動作制御部160、および、コマンド管理部170が備えられている。
特徴量抽出部110および音声認識部120は、人感センサ10で人が近づいてきたことが検知されたことをトリガとして動作を開始する。特徴量抽出部110では、マイク20で得られた音声信号に基づいて声紋分析が行われ、その声の特徴を表す特徴量が抽出される。そして、この特徴量抽出部110ではさらに、ユーザ情報データベース180を参照して、その特徴量に対応付けられているユーザIDを取得する。また、音声認識部120では、マイク20で生成された音声信号に基づく音声認識が行われ、さらにコマンドデータベース190が参照されて、今回の音声信号によるコマンドが認識される。この音声認識部120ではさらに、特徴量抽出部110で取得したユーザIDを受け取って音声認識により得られたコマンドに対応づけ、ユーザIDが付されたコマンドが生成される。
コマンド格納部140には、音声認識部120においてこのようにして生成された、ユーザID付きのコマンドが格納される。
ここで、図3を参照して例示したように、ユーザAが「スキャン」と発声し、ユーザBが「プリント」と発声した場合には、ユーザAのIDが付された「スキャン」のコマンドと、ユーザBのIDが付された「プリント」のコマンドとの双方が生成されて、それら双方のコマンドがコマンド格納部140に格納される。音声認識部120において3つ以上のコマンドが認識された場合も同様である。
個人認証部130には、ICカードリーダ30が備えられている。この複合機1を使おうとするユーザは、このICカードリーダ30に自分のICカードを翳す。すると、ICカードリーダ30は、翳されたICカードから情報を読み取る。そして、この個人認証部130は、ユーザ情報データベース180を参照して、そこに記録されている認証情報とICカードリーダ30で読み取って得た情報とを照合して、ICカードから読み取って得た情報が、ユーザ情報データベース180に記録されている認識情報のいずれかと合致するか、あるいは、いずれとも合致しないかが判定される。ICカードから読み取って得た情報がユーザ情報データベース180に記録されている認識情報のいずれかと合致した場合は、認証成功となり、いずれの認証情報とも合致しない場合は、認証失敗となる。
認証成功の場合、個人認証部130は、その合致した認証情報に対応付けられているユーザIDを取得して、コマンド抽出部150に渡す。すると、コマンド抽出部150は、コマンド格納部140に格納されているコマンドの中から、個人認証部130から受け取ったユーザIDと同一のユーザIDが付されているコマンドを抽出して、動作制御部160に渡す。この動作制御部160は、コマンド抽出部150から受け取ったコマンドに応じて、電源装置80に、動作モードに移行しているモジュールの中でコマンド抽出部150から受け取ったコマンドの実行には不要なモジュールが存在する場合に、その不要なモジュールを動作モードから節電モードに移行させるよう指示する。電源装置80は、動作制御部160からその指示を受けると、指示を受けた、今回のコマンドの実行には不要なモジュールへの電力供給を制限して節電モードに移行させる。
次に、この動作制御部160は、今回のコマンドの実行に必要なモジュールに向けて、今回のコマンドに応じた動作を指示する。
また、コマンド抽出部150は、コマンド格納部に格納されているコマンドの中から、個人認証部130から受け取ったユーザIDと同一のユーザIDが付されたコマンドを抽出すると、コマンド抽出が終了したことを、コマンド管理部170に通知する。すると、コマンド管理部170は、コマンド格納部140に格納されているコマンドを削除する。
ここで、スキャナ40やプリンタ50等の各モジュールは、それぞれが本発明にいう機能部の一例に相当する。さらに、スキャナ40やプリンタ50等からなる各モジュールの集合が、本発明にいう動作実行装置の一例に相当する。
図7は、コマンド格納部にコマンドを格納する場面における制御装置の処理フローを示した図である。
人感センサ10による人が近づいてきたことの検知があると(ステップS101)、音声受信を開始し(ステップS102)、特徴量抽出部110における声紋分析における、声の特徴量の抽出と、ユーザ情報データベース180を参照してのユーザIDの取得とが行われる(ステップS103)。
この特徴量抽出処理に失敗したときは(ステップS104)、特徴量抽出処理の対象となった今回の音声は破棄される(ステップS105)。一方、このステップS103における特徴量抽出処理に成功したときは、次に、音声認識部120における音声認識処理が行われる(ステップS106)。ここでは、コマンドデータベース190が参照され、また、ステップS103で取得したユーザIDを受け取って、ユーザID付きのコマンドが生成される。このユーザID付きのコマンドの生成に失敗したときは(ステップS107)、特徴量抽出に失敗したとき(ステップS104)と同様、今回の音声は破棄される(ステップS108)。
一方、音声認識処理によるユーザID付きコマンドの生成に成功したときは(ステップS107)、そのユーザID付きコマンドがコマンド格納部140に格納される(ステップS109)。さらに、そのコマンドの実行に必要なモジュールが、節電モードから動作モードに移行される。(ステップS110)。
以上の処理が、この複合機1の近くから人が去るか(ステップS111)、あるいは個人認証部130(図4参照)による個人認証が成功するまで(ステップS112)、繰り返される。なお、ここでは省略されているが、人の接近が検知されてから予め定められた一定時間(例えば10分間)が経過しても個人認証成功に至らないときは、音声受信を中止してこの図7の処理を終了し、節電モードに移る。これは、たまたま複合機1の近くを人が通り過ぎ、そのときにマイク20で拾った音声がたまたまコマンドとして認識された場合などに対処するためである。
図8は、ICカードによる個人認証が行われた場面における制御装置の処理フローを示した図である。
ここでは、ICカードリーダ30にユーザのICカードが翳されると、そのユーザの個人認証処理が行われる(ステップS201)。その個人認証に失敗したときは(ステップS202)、ここでは何もせずに、この処理フローを終了する。
一方、その個人認証に成功したときは(ステップS202)、コマンド格納部140に格納されている全てのコマンドを読み込み(ステップS203)、それらのコマンドの中から今回認証されたユーザのIDが付されたコマンドを抽出する(ステップS204)。この、今回認証されたユーザのIDが付されたコマンドが存在し(ステップS205)、コマンドの追加が必要なときは(ステップS206)、UI90からの追加のコマンドの入力を受け付ける(ステップS211)。例えば、音声での指示が「プリント」であったとき、それに先立って送信されてきている画像データとともにプリントの条件、例えば、プリント枚数等の付属情報が送信さて来ていたときは、コマンドの追加は不要である。一方、画像データのみが送信されてきていてプリント枚数等の付属情報が不足していたとき、あるいは、送信されてきている付属情報を変更したいときは、UI90からの、プリント枚数等の付属情報に相当するコマンドを入力する必要がある。
ステップS204におけるコマンド抽出処理において、今回認証されたユーザのIDが付されたコマンドが抽出されなかったときは(ステップS205)、ステップS211に進み、今回の認証ユーザが実行しようとしている作業を指示するコマンドが、メインのコマンドから全て、UI90から入力される。
次いで、今回のコマンド(UI90から入力されたコマンドを含む)の実行に必要なモジュールの中に節電モードのままになっているモジュールがあるときは(ステップS212)、そのモジュールを動作モードに復帰させる(ステップS213)。一方、今回使用するユーザ以外のユーザの音声コマンド等により、動作モードにあるモジュールの中で、今回のコマンドの実行に不必要なモジュールがあるときは(ステップS214)、その不必要なモジュールを節電モードに移行させる(ステップS215)。
次いで、ステップS216において今回のコマンドによる動作が実行されて、今回実行されたコマンドや残りのコマンドなどの全てのコマンドが削除される(ステップS217)。さらに、今回のコマンドによる動作が終了すると、今回のコマンドによる動作を担ったモジュールについても、節電モードに移行される(ステップS218)。
このように、本実施形態では、今回のコマンドの実行には不必要なモジュールを、そのコマンドの実行前のステップS215において節電モードに移行させることによって、待ち時間の短縮と節電との両立を図っている。
ここでは、音声コマンドによる節電モードから動作モードへの復帰の段階では、どのユーザの声による指示であるかを区別せずに、どのユーザの声による指示であっても、その指示の実行に必要な全てのモジュールを節電モードから動作モードに復帰させることとしている。したがって、本発明は、図4に示す特徴量抽出部110を備えていない態様、すなわち、音声認識にあたり、どのユーザの声であるかを識別しない態様も有り得る。以下では、声の特徴量の抽出によるユーザの特定を行わない態様の実施形態について説明する。この態様のときは、音声認識部120による音声認識によりコマンドが生成されるが、そのコマンドにはユーザIDは付されていない。このため、コマンド格納部130には、ユーザIDが付されていないコマンドが格納される。
図9は、コマンド格納部130にユーザIDが付されていないコマンドが格納される態様における、ICカードによる個人認証が行われた場面における制御装置の処理フローを示した図である。この図9は、音声認識により生成されたコマンドにユーザIDを付してコマンド格納部130に格納する上述の実施形態における、図8に対応する図である。
この図9における処理フローの、ステップS201〜S203は、図8に示した処理フローの、ステップS201〜S203とそれぞれ同一である。すなわち、ICカードによる個人認証が行われ(ステップS201)、その個人認証に成功すると(ステップS202)コマンド格納部130に格納されているコマンドが読み込まれる(ステップS203)。ただし、このステップS203で読み込まれたコマンドにはユーザIDは付されていない。
次の、ステップS221〜S224は、図8に示す処理フローとは異なっている。
先ず、ステップS221において、ステップS203でコマンドが読み込めたか否か、すなわち、コマンド格納部130にコマンドが格納されていたか否かが判定される(ステップS221)。そして、コマンド格納部130内にコマンドが格納されていなかったときはステップS211に進み、UI90からのコマンドの入力が受け付けられる。
一方、ステップS203において、コマンドが読み込むことができたとき、すなわち、コマンド格納部130内にコマンドが格納されていたときは、UI90の表示部上にその読み込んだコマンドが表示される。
図10は、UIの表示部に表示されるコマンドの一例を示した図である。
この図10には、図3を参照して説明した状況における2つのコマンドである、「スキャン」と「プリント」が表示される。ここで、このUI90の表示部91はタッチパネル式の表示部であり、認証されたユーザは、この表示部上の表示を見て、例えば、スキャンを行おうとしていたときは「スキャン」をタッチして「OK」ボタンを押す。すると、制御装置100は、コマンド格納部130に格納されていた「スキャン」と「プリンタ」との2つのコマンドのうちの「スキャン」のコマンドが、今回認証されたユーザによる声での指示であることを認識する。
今回認証されたユーザが行いたい作業が、「スキャン」でもなく「プリント」でもないときは、「キャンセル」ボタンが押される。
「OK」ボタンが押されると、追加のコマンドが必要なときは、追加のコマンドの設定画面に移る。一方、「キャンセル」ボタンが押されたときは、メインメニュー画面に移り、メインのコマンドの入力(例えばファクシミリ送信など)から操作が開始される。
図9の処理フローにおけるステップS211以降の各ステップは、図8の処理フローにおけるステップS211以降の各ステップと同一であり、ここでの重複説明は省略する。
この図9に示す処理フローによれば、声紋分析による声の特徴量を備えていないことから、ユーザによるUI90上での操作の手間が増えることになるが、この態様によっても、待ち時間の短縮と節電との両立を図ることができる。
なお、ここでは、個人認証にあたり、ICカードとICカードリーダ30を採用しているが、本発明はそれに限られるものではなく、例えば指紋による個人認証やパスワード入力による個人認証など、ICカード以外の個人認証手段を採用してもよい。
また、ここでは、複合機を例に挙げて説明したが、本発明にいう動作実行装置および電力供給装置は複合機のみに適用されるものではなく、本発明の電力供給装置は、電力の供給を受け、さらに動作指示を受けて動作を実行する複数の機能部を備えた動作実行装置に電力を供給する場合に広く適用することができるものである。
1 複合機
10 人感センサ
20 マイク
30 ICカードリーダ
40 スキャナ
50 プリンタ
51 画像メモリ
60 ファクシミリ送受信機
70 I/Oコントローラ
80 電源装置
90 UI(ユーザインタフェース)
91 表示部
100 制御装置
110 特徴量抽出部
120 音声認識部
130 個人認証部
140 コマンド格納部
150 コマンド抽出部
160 動作制御部
170 コマンド管理部
180 ユーザ情報データベース
190 コマンドデータベース

Claims (4)

  1. 電力の供給を受け、さらに動作指示を受けて動作を実行する複数の機能部を備えた動作実行装置への電力供給を担う電力供給装置であって、
    前記複数の機能部に対し個別に、電力の供給と、供給電力の遮断もしくは電力の供給制限とを行う電力供給部と、
    音声を検知して音声信号を生成する音検知部と、
    前記音検知部で生成された音声信号に基づいて音声認識を行い、前記複数の機能部のうちの1つ以上の機能部に動作を指示するコマンドを生成する音声認識部と、
    前記音声認識部で生成されたコマンドを格納しておくコマンド格納部と、
    前記コマンド格納部に格納されているコマンドの中から今回のユーザのコマンドを抽出するコマンド抽出部と、
    前記電力供給部に、前記コマンド格納部に格納されている全てのコマンドの実行に必要となる全ての機能部に一旦、電力を供給させ、前記コマンド抽出部での今回のユーザのコマンドの抽出を受けて、抽出されたコマンドの実行には不要な機能部への供給電力を遮断もしくは制限させる電力供給制御部とを備えたことを特徴とする電力供給装置。
  2. 予め定められた境界を越えて人が近づいてきたことを検知する人検知部を備え、
    前記音声認識部が、前記人検知部による人が近づいてきたことの検知を受けて、音声認識を開始するものであることを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置。
  3. ユーザを特定するユーザIDと、該ユーザの声の特徴を表す特徴量と、該ユーザであることを認証する、該特徴量とは別種の認証情報とが互いに対応づけられたユーザ情報を記憶しておくユーザ情報記憶部と、
    前記認証情報を用いた、ユーザの個人認証を行う個人認証部と、
    前記音検知部で生成された音声信号から声の特徴量を抽出し前記ユーザ情報記憶部を参照して該特徴量に対応するユーザIDを取得する特徴量抽出部とをさらに備え、
    前記音声認識部が、前記音検知部で生成された音声信号に基づいて音声認識を行うとともに前記特徴量抽出部で取得したユーザIDを受け取って、ユーザIDが対応づけられたコマンドを生成するものであって、
    前記コマンド抽出部が、前記個人認証部での個人認証の成功を受けて、前記コマンド格納部に格納されているコマンドの中から、今回の個人認証の対象となったユーザのユーザIDが対応づけられたコマンドを抽出するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の電力供給装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の電力供給装置と、前記動作実行装置とを備え、前記複数の機能部のうちの1つ以上の機能部が、画像形成指示に応じて、用紙上に、画像を表す画像データに基づく画像を形成する機能部であることを特徴とする画像形成装置。
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