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JP6457930B2 - シリンジ用組立体、シリンジ用組立体包装体およびプレフィルドシリンジ - Google Patents
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シリンジ用組立体、シリンジ用組立体包装体およびプレフィルドシリンジ Download PDF

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Description

外筒用シールキャップ、外筒用シールキャップが装着されたシリンジ用組立体、外筒用シールキャップが装着されたシリンジ用組立体を用いたプレフィルドシリンジおよびシリンジ用組立体が複数収納された包装体に関する。
インシュリンシリンジなどの少量の薬剤投与用シリンジとして、外筒先端部に穿刺針が固定されているものが使用されている。そして、このようなタイプのシリンジを用いて、予め内部に薬剤を充填されたプレフィルドシリンジを構成する場合、針先をシールする必要がある。このような、針先シール可能なシールキャップとしては、例えば、特表2010−534546(特許文献1)、USP6719732(特許文献2)のものが提案されている。
特表2010−534546 USP6719732
特許文献1のシールキャップ(シールド10)は、注射器(特許文献1の図2に一部が示される)の末端を覆うようになっている。注射器3の末端は、針6が固定されるハブ2を備える。シールド10は、開口した基端11と、閉塞した末端12と、基端11から閉塞した末端12まで延在する壁13とを有する。壁13の内面14は、注射器3の末端の一部を収容する空洞15を画定する。例えば、使用前、注射装置を輸送する間、該末端を保護するためにシールド10が注射器の末端に固定される場合、内面14の一部14aは、注射器3の末端のハブ2と接触するようになっている。
そして、特許文献1の図3に示すものでは、壁13の内面14の一部14aが複数の溝16を備えている。溝16は、一部14aの周縁に沿って規則的に配置され、それらは、シールド10の縦軸線Aに対して平行である。それらによって、ハブ2にシールドを組付ける間、空気が流れることが可能になる。シールドの粘着面がより小さくなり、したがって、組付けが容易になり、シールド10と注射装置3との双方のそれぞれの縦軸線AとB(図2を参照)を有し交絡を維持することが容易になる。従って、本発明のシールド10は、注射装置3の先端に完全にかつ正確に固定される。壁13の内面14の一部14aにおける特有の粗さによって形成された溝により、それから、注射装置3の使用時に、シールド10を注射装置3の先端から取り外すのがより簡単になる。
特許文献2(USP6719732)のシールキャップ(シリンジ針を保護する装置)は、特許文献2の図1〜5に示すように、開放基端22と閉鎖末端24の間に長手方向に伸びる弾性針キャップ20は、横方向の壁28および端壁30によって区切られる内部ハウジング26を有する。さらに、第1および第2の部分40とハウジング26のうちの42との間に、近位端22に向かっている第2部分42の端に、内側に膨張するように形成された環状ビード70(リブ)が設けられている。そして、この環状ビード70の変形性を改善するため、およびに加圧水蒸気の通過を容易にするために、ビード70には長手方向に伸びる4つのスロット72が設けられている。
特許文献1のものでは、シールキャップ(シールド10)の開口部の内面に軸方向に伸びる多数の溝を有することにより、外筒への装着および離脱が容易なものとなっている。しかし、離脱が容易なため、シールド10を装着した外筒またはプレフィルドシリンジを製造する際、およびシールド10を装着した外筒またはプレフィルドシリンジを輸送する際に、外筒からシールド10が不本意に離脱するおそれがあった。また、シールド10の内面と外筒の先端部の外面とが直接密着しているため、シールド10を外筒に装着したまま保管すると、シールド10が外筒に張り付くおそれがあった。さらに、高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌などの圧力負荷を伴う滅菌を行った場合、シールド10が外筒に押しつけられるため、シールド10の内面と外筒の先端部の外面とが直接密着している面積が増え、シールド10が外筒により張り付き易くなるおそれがあった。
特許文献2のものでは、シールキャップ(弾性針キャップ20)の内面に内側に膨張するように形成された環状ビード70(リブ)を備え、さらに、ビード70には、長手方向に伸びる4つのスロット72が設けられている。このため、弾性針キャップ20を装着した外筒またはプレフィルドシリンジを製造する際、および弾性針キャップ20を装着した外筒またはプレフィルドシリンジを輸送する際に、外筒から弾性針キャップ20が不本意に離脱する可能性は少ない。しかし、弾性針キャップ20の内面と外筒の先端部の外面は直接密着する部分が多く、弾性針キャップ20を外筒に装着したまま保管すると、弾性針キャップ20が外筒に張り付くおそれがあった。さらに、高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌などの圧力負荷を伴う滅菌を行った場合、弾性針キャップ20が外筒に押しつけられるため、弾性針キャップ20の内面と外筒の先端部の外面とが直接密着している面積が増え、弾性針キャップ20が外筒により張り付き易くなるおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、外筒用シールキャップが装着されたシリンジ用組立体またはプレフィルドシリンジの製造工程中および輸送中に、外筒からのシールキャップの不本意な離脱が少なく、かつ、外筒にシールキャップを装着したまま保管したり、シールキャップを装着したシリンジ用組立体の滅菌方法として、高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌などの圧力負荷を伴う滅菌を選択した場合においても、シールキャップの内面と外筒の先端部の外面間の張り付きがなく、キャップの離脱障害を生じることがない外筒用シールキャップ、外筒用シールキャップが装着されたシリンジ用組立体、外筒用シールキャップが装着されたシリンジ用組立体を用いたプレフィルドシリンジおよびシリンジ用組立体が複数収納された包装体を提供するものである。
上記問題点を解決するシリンジ用組立体は、以下のものである。
外筒本体部と、前記外筒本体部の先端部に設けられ、かつ、環状頭部と前記環状頭部の基端に形成された環状凹部とを有する筒状の筒先部と、先端に穿刺用針先を有し、前記筒先部に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針とを備える外筒と、前記外筒に装着されたシールキャップとからなるシリンジ用組立体であって、前記シールキャップは、閉塞先端部と、開口基端部と、前記開口基端部より先端側に位置し前記筒先部を収納する筒先部収納部と前記筒先部収納部の先端と連続し前記穿刺針を収納する穿刺針収納部とを有する中空部と、前記穿刺針収納部に収納された前記穿刺針の前記穿刺用針先が刺入可能な刺入可能部と、前記筒先部収納部の内面に形成された環状の突出部とを備え、前記筒先部収納部の内面または/および前記筒先部の外面には、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きを抑制する張付抑制面が形成されており、前記外筒の前記筒先部に前記シールキャップが装着され、かつ、前記穿刺用針先が前記シールキャップの前記刺入可能部に刺入し、さらに、前記シールキャップの前記突出部と前記筒先部の前記環状凹部とが係合し、かつ、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面とが前記張付抑制面を介して密着した状態となっており、前記張付抑制面は、液状物質ではない張付抑制重合被膜であり、前記張付抑制重合被膜を介して密着した前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きが抑制されており、さらに、前記環状の突出部は、頂点部と、前記頂点部より先端方向に向かって延びかつ突出高さが先端方向に向かって漸次低下する環状の先端側傾斜部を有し、前記環状の先端側傾斜部は、前記外筒の前記環状凹部よりも先端側まで延び、かつ、前記外筒の前記環状頭部の外面に前記張付抑制面を介して押し付けられて密着した状態となっているシリンジ用組立体。
また、上記問題点を解決するプレフィルドシリンジは以下のものである。
上記のシリンジ用組立体と、前記外筒本体部内に収納されかつ前記外筒本体部内を液密に摺動可能なガスケットと、前記外筒本体部と前記ガスケットにより形成された空間内に充填された薬剤とからなるプレフィルドシリンジ。
また、上記問題点を解決するシリンジ用組立体包装体は以下のものである。
上記のシリンジ用組立体を収納したシリンジ用組立体包装体であって、前記包装体は、上面が開口し、かつ保形性を有する容器体と、複数の前記シリンジ用組立体を保持可能な外筒保持部材と、前記外筒保持部材に保持された複数のシリンジ用組立体と、前記容器体の上面開口を気密に封止するとともに剥離可能なシート状蓋部材とを備え、さらに、前記包装体は、前記容器体もしくは前記蓋部材に設けられた菌不透過性かつ滅菌ガス流通性を有する通気部を備え、高圧蒸気滅菌またはエチレンオキサイドガス滅菌されているシリンジ用組立体包装体。
図1は、本発明の実施形態のプレフィルドシリンジの正面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1および図2のプレフィルドシリンジに用いられている本発明のシリンジ用組立体の拡大断面図である。 図4は、図1および図2のプレフィルドシリンジおよび図3のシリンジ用組立体に用いられている本発明の外筒用シールキャップの拡大正面図である。 図5は、図4に示した外筒用シールキャップの底面図である。 図6は、図4のB−B線拡大断面図である。 図7は、図1および図2のプレフィルドシリンジおよび図3のシリンジ用組立体に用いられている外筒の正面図である。 図8は、図7のC−C線拡大断面図である。 図9は、図7に示した外筒の斜視図である。 図10は、本発明の外筒用シールキャップの作用を説明するための説明図である。 図11は、本発明のシリンジ用組立体包装体の斜視図である。 図12は、図11に示したシリンジ用組立体包装体の内部形態を説明するための説明図である。 図13は、図11に示したシリンジ用組立体包装体の正面図である。 図14は、図13に示したシリンジ用組立体包装体の平面図である。 図15は、図14のD−D線拡大断面図である。
本発明の外筒用シールキャップ、外筒用シールキャップが装着されたシリンジ用組立体、外筒用シールキャップが装着されたシリンジ用組立体を用いたプレフィルドシリンジを図面に示す実施形態を用いて説明する。
本発明のプレフィルドシリンジ1は、シリンジ用組立体10と、シリンジ用組立体10内に収納され、かつシリンジ用組立体10内を液密に摺動可能なガスケット4と、シリンジ用組立体10とガスケット4により形成された空間内に充填された薬剤8とからなる。
そして、本発明のシリンジ用組立体(言い換えれば、キャップが装着された穿刺針付き外筒)10は、外筒2と、外筒2に装着されたシールキャップ3とからなる。
外筒2は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端部に設けられ、かつ、環状頭部24と環状頭部24の基端に形成された環状凹部25とを有する筒状(中空状)の筒先部(言い換えれば、穿刺針取付部)22と、先端に穿刺用針先61を有し、筒先部22に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針6とを備える。
本発明のシールキャップ3は、閉塞先端部31と、開口基端部32と、開口基端部32より先端側に位置し筒先部22を収納する筒先部収納部35と筒先部収納部35の先端に連続する穿刺針収納部34とを備える中空部30と、穿刺針収納部34に収納された穿刺針6の穿刺用針先61が刺入可能な刺入可能部33と、筒先部収納部35の内面に形成された突出部36とを備える。そして、筒先部収納部35の内面には、外筒2の筒先部22との張付きを抑制する張付抑制面9が形成されている。
さらに、本発明のシリンジ用組立体10では、外筒2の先端部にシールキャップ3が装着され、かつ、穿刺針6の穿刺用針先61がシールキャップ3の刺入可能部33に刺入しシールされており、かつ、突出部36と環状凹部25とが係合し、かつ、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面とが張付抑制面9を介して密着した状態となっている。
プレフィルドシリンジ1は、図1および図2に示すように、外筒2と、穿刺針の針先をシールするように外筒2に装着されたシールキャップ3とからなるシリンジ用組立体10と、シリンジ用組立体10内に収納され、かつシリンジ用組立体10内を液密に摺動可能なガスケット4と、シリンジ用組立体10とガスケット4により形成された空間内に充填された薬剤8と、ガスケット4に取り付けられたもしくは使用時に取り付けられるプランジャー5とからなる。
そして、薬剤8は、外筒2とガスケット4とシールキャップ3内により形成される空間内に充填されている。
充填される薬剤8としては、どのようなものでもよいが、例えば、高濃度塩化ナトリウム注射液、ミネラル類、ヘパリンナトリウム水溶液、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、シクロスポリン、ベンゾジアゼピン系薬剤、抗生物質、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンのような抗血栓剤、インスリン、抗腫瘍剤、鎮痛剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、補正用電解質、抗ウイルス剤、免疫賦活剤等、いかなるものでも良い。
外筒2は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端部に設けられた筒状(中空状)の筒先部22と、外筒本体部21の基端部に設けられたフランジ23と、基端部が筒先部22内に挿入されかつ固定された穿刺針6とを備える。穿刺針6は、先端に穿刺用針先61を有する。穿刺針6の基端部は、筒先部22の中空部内に挿入されかつ固定されるとともに、穿刺針6の内部は、外筒2の内部空間20と連通している。なお、穿刺針6は、予め成形した外筒2の筒先部22の中空部内に挿入し、接着剤、熱溶着等により筒先部22に固定してもよい。また、外筒2に穿刺針6を直接インサート成形することで固定してもよい。インサート成形の場合、外筒2を成形することで、筒先部22は、穿刺針6が挿入された筒状(中空状)となり、穿刺針6は、その基端部が筒先部22の中空部内に挿入されかつ固定されたものとなる。
外筒2は、透明もしくは半透明である。外筒本体部21は、ガスケット4を液密かつ摺動可能に収納するほぼ筒状の部分である。また、筒先部22は、外筒本体部の先端部(肩部)より、前方に突出するとともに、外筒本体部より小径の中空筒状となっている。また、筒先部22は、図7および図8に示すように、先端に設けられた環状頭部24と、環状頭部24の基端に設けられ、基端方向に向かって縮径する短いテーパー状縮径部25と、テーパー状縮径部25の基端部と外筒本体部21の先端部とを連結する連結部27とを有し、テーパー状縮径部25により、環状凹部が形成されている。環状頭部24には、先端面から基端側に向かって窪んだ凹所26と、凹所26内に位置し、先端側に頂点を有する中空の円錐状部とが形成されている。連結部27の外面には、外筒2の軸方向に延びる複数の溝が形成されている。なお、環状凹部は、テーパー状でなく、環状頭部24の基端との間に段差が形成されるように単に縮径した形状であってもよい。また、連結部27を省略し、環状凹部(テーパー状縮径部25)の基端部と外筒本体部21の先端部とが直接連結されていてもよい。また、環状頭部24は、凹所26および円錐状部を省略した中空の円柱形状(円筒形状)でもよい。
外筒2の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状オレフィンポリマー、環状オレフィンコポリマーのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状オレフィンポリマー、環状オレフィンコポリマーのような樹脂が好ましい。
穿刺針6としては、先端に穿刺用針先61を有する中空状のものが用いられる。穿刺針6の形成材料としては、金属が一般的である。金属としては、ステンレス鋼が好適である。
ガスケット4は、図1および図2に示すようにほぼ同一外径にて延びる本体部と、この本体部に設けられた複数の環状リブ(この実施形態では2つ、2つ以上であれば、液密性と摺動性を満足できれば適宜数としてもよい)を備え、これらリブが、外筒2の内面に液密に接触する。また、ガスケット4の先端面は、外筒2の先端内面に当接した時に、両者間に極力隙間を形成しないように、外筒2の先端内面形状に対応した形状となっている。
ガスケット4の形成材料としては、弾性を有するゴム(例えば、イソプレンゴム、ブチルゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴムなど)、合成樹脂(例えば、SBSエラストマー、SEBSエラストマー等のスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー等のオレフィン系エラストマーなど)等を使用することが好ましい。
そして、ガスケット4には、その基端部より内部に延びる凹部が設けられ、この凹部は、雌ねじ状となっており、プランジャー5の先端部に形成された突出部52の外面に形成された雄ねじ部と螺合可能となっている。両者が螺合することにより、プランジャー5は、ガスケット4より離脱しない。なお、プランジャー5は、取り外しておき、使用時に取り付けるようにしてもよい。また、プランジャー5は、先端の円盤部より前方に筒状に突出する突出部52を備え、突出部の外面にはガスケット4の凹部と螺合する雄ねじが形成されている。また、プランジャー24は、断面十字状の軸方向に延びる本体部51と、基端部に設けられた押圧用の円盤部53を備えている。
本発明の外筒用シールキャップ3は、外筒本体部21と、外筒本体部21の先端部に設けられ、かつ、環状頭部24と環状頭部24の基端に形成された環状凹部25とを有する筒状の筒先部22と、先端に穿刺用針先61を有し、筒先部22に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針6とを備える外筒に装着されて用いられるものである。
シールキャップ3は、閉塞先端部31と、開口基端部32と、筒先部22を収納する筒先部収納部35と筒先部収納部35に連続する穿刺針収納部34とを有する中空部30と、穿刺針収納部34に収納された穿刺針6の穿刺用針先61が刺入可能な刺入可能部33と、筒先部収納部35の内面に形成された突出部36とを備える。そして、筒先部収納部35の内面には、外筒2の筒先部22との張付きを抑制する張付抑制面9が形成されている。そして、外筒2の筒先部22にシールキャップ3が装着された際に、穿刺用針先61がシールキャップ3の刺入可能部33に刺入しシールされ、さらに、突出部36と外筒2の筒先部22の環状凹部25とが係合し、かつ、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面とが張付抑制面9を介して密着した状態となる。
具体的には、シールキャップ3は、開口基端部32より所定長先端側に位置する内面に設けられた突出部36を備えている。突出部36は、最も突出した頂点部36aと、頂点部36aより開口方向に向かって延びかつ突出高さが先端方向に向かって漸次低下する傾斜部(テーパー部)36bとを有している。特に、この実施例は、突出部36が、環状突出部となっており、傾斜部36bは、筒先部収納部35の内径が先端方向に向かって縮径するテーパー部となっている。
頂点部36aにおける筒先部収納部35の内径は、外筒2の筒先部22の環状凹部25の先端部の外径より若干小さいものとなっている。これにより、外筒2の筒先部22にシールキャップ3が装着された際に、突出部36と環状凹部25とが係合する。また、先端側傾斜部36bは、外筒2の筒先部22にシールキャップ3が装着された状態で、環状凹部24よりも先端側まで延びている。そして、先端側傾斜部36bの少なくとも基端部近傍における筒先部収納部35の内径は、外筒2の筒先部22の環状頭部24の外径より若干小さいものとなっている。これにより、外筒2の筒先部22にシールキャップ3が装着された際に、先端側傾斜部36bは、環状頭部24の外面に張付抑制面9を介して押し付けられて密着した状態となり、外筒2からのシールキャップ3の不本意な離脱がより少なくなる。
なお、この実施形態のシールキャップ3では、先端側傾斜部の先端部における筒先部収納部35の内径が、外筒2の筒先部22の環状頭部24の外径より若干小さくなっている。このため、外筒2の筒先部22にシールキャップ3が装着された際に、先端側傾斜部36bは、その内面全体が環状頭部24の外面に張付抑制面9を介して押し付けられて密着した状態となる。これにより、張付抑制面9を介して環状頭部24の外面に押し付けられて密着する先端側傾斜部36bの面積が大きくなり、外筒2からのシールキャップ3の不本意な離脱がさらに少なくなる。
また、この実施形態のシールキャップ3では、突出部36は、筒先部収納部35の内面に沿って環状に形成されている。このため、突出部36が筒先部収納部35の内面に間欠的に形成されている場合と比べて、張付抑制面9を介して環状頭部24の外面に押し付けられて密着する先端側傾斜部36bの面積が大きくなり、外筒2からのシールキャップ3の不本意な離脱がさらに少なくなる。なお、突出部36は、筒先部収納部35の内面に間欠的に形成されていてもよい。
また、この実施形態のシールキャップ3では、さらに突出部36は、頂点部36aより開口端(基端)方向に向かって延びかつ突出高さが開口端(基端)方向に向かって漸次低下する基端側傾斜部36cを有している。これにより、シールキャップ3を外筒2の筒先部22に装着する際、突出部36の頂点部36aが筒先部22の環状頭部24を先端側から乗り越え易くなる。
特に、この実施形態では、突出部36が、環状突出部となっており、基端側傾斜部36cは、筒先部収納部35の内径が基端方向に向かって拡径する基端側テーパー部となっている。なお、この実施形態のシールキャップ3では、基端側傾斜部(基端側テーパー部)36cは、先端側傾斜部(先端側テーパー部)36bに比べて、短く、かつテーパー角が大きいものとなっている。
また、この実施形態のシールキャップ3では、筒先部収納部35は、突出部36の先端側傾斜部36bの先端部より先端方向に向かって所定長(具体的には穿刺針収納部34の基端部まで)延びる直線部36dを有している。この直線部36dにおける筒先部収納部35の内径は一定、かつ、外筒2の筒先部22の環状頭部24の外径より若干小さくなっている。このため、外筒2の筒先部22にシールキャップ3が装着された際に、直線部36dは、環状頭部24の外面に張付抑制面9を介して押し付けられて密着した状態となる。なお、直線部36dにおける筒先部収納部35の内径は、外筒2の筒先部22の環状頭部24の外径より大きくてもよい。また、直線部36dを省略し、先端側傾斜部36bを穿刺針収納部34の基端部まで延ばしてもよい。
そして、シールキャップ3の外筒2からの離脱抵抗は、1.5N〜20Nであることが好ましく、特に、5〜8Nが好ましい。これにより、外筒2からのシールキャップ3の不本意な離脱を防止しながら、プレフィルドシリンジ1の使用時に、シールキャップ3を外筒2から簡単に離脱させることができる。
また、シールキャップ3の突出部36の先端側傾斜部36bの傾斜角度(テーパー角度)は、1〜10度が好ましく、特に、1〜6°が好ましい。また、突出部36の頂点部の突出高さは、0.1〜0.5mmであることが好ましく、特に、0.05〜0.25mmが好ましい。
また、この実施例では、シールキャップ3の突出部36の先端側傾斜部36bの基端部は、外筒2の筒先部22の環状凹部24の周囲に位置し、先端側傾斜部36bの少なくとも基端部近傍における筒先部収納部35の内径は、環状凹部24の外径より若干小さいものとなっている。よって、シールキャップ3の突出部36の先端側傾斜部36bは、環状凹部25の外面に張付抑制面9を介して押し付けられて密着するものとなっている。これにより、外筒2からのシールキャップ3の不本意な離脱をより少なくすることができる。
また、この実施例では、環状凹部25は、環状頭部24の基端に設けられ、基端方向に向かって縮径するテーパー状縮径部からなる。これにより、シールキャップ3を外筒2から離脱させる際、シールキャップ3の突出部36が、環状凹部25に沿って外側に押し拡げられ、環状頭部24を乗り越え易くなる。
そして、シールキャップ3の突出部36の先端側傾斜部36bの環状頭部24の外面に張付抑制面9を介して押し付けられて密着する部分の、環状頭部24の軸方向における長さは、0.1〜2.0mmであることが好ましく、特に、0.3〜1.5mmが好ましい。これにより、外筒2からのシールキャップ3の不本意な離脱を少なくするとともに、シールキャップ3の外筒2からの離脱抵抗が必要以上に大きくなるのを抑えることがでる。
さらに、この実施形態のシールキャップ3では、中空部30は、シールキャップ3の開口基端部32から筒先部収納部35(突出部36)の基端にかけて形成され、ほぼ同一内径にて延びる筒先部導入部38を備えている。筒先部導入部38は、筒先部収納部35の最大内径よりも若干広い内径を有しており、外筒2の筒先部22の環状頭部24の外径より若干大きいものとなっている。このため、シールキャップ3を外筒2の筒先部22に装着する際の筒先部22の導入部として機能する。また、筒先部導入部38は、筒先部収納部35(突出部36)の基端との境界に、開口基端部32方向を向いて起立した環状起立面39を有している。よって、シールキャップ3の筒先部導入部38内に、外筒2の先端部が挿入されると、外筒2の筒先部22は、筒先部導入部38内に進入した後、図10に示すように、筒先部22の環状頭部24の環状先端面が、上記の環状起立面39に当接するものとなり、この状態にて、穿刺針6は、シールキャップ3の中心軸とほぼ平行なものとなり、穿刺針収納部34の小径先端部34a内に進入する状態となる。
なお、筒先部導入部は、少なくとも基端部の内径が外筒2の筒先部22の環状頭部24の外径より大きければ筒先部22の導入部として機能する。このため、上述した実施形態とは異なり、筒先部導入部の内径は先端方向に向かって縮径していてもよい。また、筒先部導入部から環状起立面39を省略し、筒先部導入部の内径が穿刺針取付収納部35(突出部36)の基端に向かって縮径するようにしてもよい。これにより、筒先部22の環状頭部24の環状先端面が、筒先部収納部35(突出部36)の基端と筒先部導入部の境界まで進入した際に、穿刺針6は、シールキャップ3の中心軸とほぼ平行なものとなり、穿刺針収納部34の小径先端部34a内に進入する状態となる。
この実施形態のシールキャップ3では、穿刺針収納部34は、基端が筒先部収納部35の直線部36dの先端に位置し、先端に向かって急激に内径が縮径するものとなっている。さらに、穿刺針収納部34の基端部は、内側に向かって湾曲する湾曲環状面となっており、穿刺針6の刺入を防止するとともに先端への誘導を確実なものとしている。穿刺針収納部の本体部(中央部)は、先端に向かって縮径するテーパー部となっており、その先端に、穿刺針6の外径より、若干大きい内径を有し、ほぼ同一内径にて延びる小径先端部34aが形成されている。図10に示すように、この実施形態のシールキャップは、外筒2の筒先部22が、シールキャップ内に挿入され、筒先部22の環状頭部24の環状先端面が、シールキャップ3の筒先部導入部38の環状起立面39に当接した状態にて、穿刺針6の穿刺用針先61は、穿刺針収納部34の小径先端部34a内に進入し、かつ、刺入可能部33には、到達しないように構成されている。刺入可能部33は、筒先部導入部38の前方(先端側)、正確には、穿刺針収納部34の小径先端部34aの前方かつ延長線上に位置している。なお、穿刺針収納部34の形状は、穿刺針6を収納できれば特に限定されず、例えば単なる筒状でもよい。
また、シールキャップ3の基端部には、外方に環状に突出する把持用のフランジ37が形成されており、さらに、フランジ37には、環状凹部71が設けられている。フランジ37の先端側位置は、中空部30の環状起立面39より先端側に位置し、かつ、突出部36の頂点部36a付近(図6に示すものでは、頂点部36aより若干基端開口部32側)に位置するものとなっている。
シールキャップ3の形成材料としては、少なくとも刺入可能部33が、穿刺針の刺入可能な弾性材料により形成されていることが必要である。穿刺針の刺入可能な弾性材料としては、例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴムなどのゴム、合成樹脂エラストマー(例えば、SBSエラストマー、SEBSエラストマー等のスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー等のオレフィン系エラストマーなどのエラストマー等が好ましい。また、この実施形態のシールキャップ3では、少なくとも筒先部収納部35および刺入可能部33(この実施形態においては、シールキャップの全体)が上述の穿刺針の刺入可能な弾性材料により形成されたものとなっている。このため、外筒2の筒先部22にシールキャップ3が装着された際に、筒先部収納部35の内面が、筒先部22の環状頭部24の外面に合わせて弾性変形する。これにより、筒先部収納部35の内面と筒先部22の環状頭部24の外面とが、張付抑制面9を介してより密着した状態となり、外筒2からのシールキャップ3の不本意な離脱がより少なくなる。なお、シールキャップ3としては、刺入可能部33またはその付近のみを上述した穿刺針の刺入可能な弾性材料により形成し、その外側を硬質もしくは半硬質材料により形成してもよい。シールキャップの外側部分の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられる。また、シールキャップとしては、少なくとも筒先部収納部および刺入可能部を上述の穿刺針の刺入可能な弾性材料により形成し、その外側の少なくとも一部を上述した硬質もしくは半硬質材料により形成したカバー部材で覆ってもよい。
そして、シールキャップ3の少なくとも筒先部収納部35の内面には、外筒2の筒先部22の外面との張付きを抑制する張付抑制面9が形成されている。なお、張付抑制面9は、筒先部収納部35の内面全体ではなく、筒先部22の外面と密着する部分のみに形成されていてもよい。張付抑制面9は、張付抑制面となる部分への張付抑制物質の被覆または/および非粘着性を付与する表面処理などにより形成することが好ましい。張付抑制物質の被覆としては、例えば、張付抑制重合被膜、張付抑制付与液状物質(例えば、液状シリコーンオイル)の塗布などが挙げられる。非粘着性を付与する表面処理としては、例えば、エポキシ化、ハロゲン化などが挙げられる。これらの中でも、張付抑制重合被膜は、経年劣化し難く、外筒2に充填される薬剤8と相互作用(例えば、薬剤の吸着)を起こし難くいため、張付抑制面として特に好ましい。また、張付抑制重合被膜は、シールキャップ3の中空部30の内面を形成する材料と相溶性もしくは接着性を有し、剥離しないものが好ましい。
張付抑制重合被膜としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などのフッ素系樹脂、反応性シリコーンオイルを主成分とする液状コーティング剤により形成されるシリコーン重合被膜などのケイ素系樹脂、ポリパラキシリレン、ダイヤモンドライクカーボン、などが挙げられる。
特に、張付抑制重合被膜としては、反応性シリコーンオイルを主成分とする液状コーティング剤により形成されるシリコーン重合被膜が好ましい。反応性シリコーンオイルを主成分とする液状コーティング剤は、液状のためシールキャップ3(筒先部収納部35)の内面に張付抑制物質を簡単かつ確実に塗布でき、かつ常温または加熱により重合(架橋を含む)してシリコーン重合被膜を形成するため、簡単かつ確実にシールキャップ3(筒先部収納部35)の内面に張付抑制重合被膜を形成することができる。また、反応性シリコーンオイルを主成分とする液状コーティング剤により形成される反応性シリコーンオイルの重合被膜は、柔軟性を有するため、外筒2の筒先部22にシールキャップ3を装着する際に、シールキャップ3(筒先部収納部35)の内面が筒先部22の環状頭部24により外側に押し広げられて変形しても、その変形に追従し、シールキャップ3(筒先部収納部35)の内面から剥離し難い。
反応性シリコーンオイルとしては、具体的には、シラノール基、アミノ基、エポキシ基、脂環式エポキシ基、カルビノール基、メタクリル基、ポリエーテル基、メルカプト基、カルボキシル基またはフェノール基などの官能基を両末端に有するポリジメチルシロキサンが挙げられる。この中でも、両末端にシラノール基を有するポリジメチルシロキサンが好ましい。両末端にシラノール基を有するポリシロキサンを用いた場合、この反応性シリコーンオイルの縮合物は、主鎖の全体に化学的に安定なシロキサン結合を有するものとなり、外筒2に充填される薬剤8と相互作用(例えば、薬剤の吸着)を起こし難くいシリコーン重合被膜を形成することができる。
なお、この実施形態のシールキャップ3では、張付抑制面9は、穿刺針収納部34の内面にも形成されている。このため、穿刺針6の穿刺用針先61が、穿刺針収納部34の内面と接触しても張付くことがない。これにより、外筒2の筒先部22にシールキャップ3を装着する際に、穿刺針収納部34内に進入した穿刺針6の穿刺用針先61は、穿刺針収納部34の内面に張付くことなく穿刺針収納部34の先端(小径先端部34a)まで誘導され、確実に刺入可能部33に刺入される。
さらに、この実施形態のシールキャップ3では、張付抑制面9は、筒先部導入部38の内面にも形成されている。このため、筒先部22が筒先部導入部38に進入した際に、筒先部22の外面が筒先部導入部38の内面に張付くことがない。これにより、シールキャップ3を外筒2の筒先部22にスムーズに装着することができる。
そして、本発明のシリンジ用組立体10では、図3に示すように、外筒2の先端部(筒先部22)にシールキャップ3が装着され、かつ、穿刺針6の穿刺用針先61がシールキャップ3の刺入可能部33に刺入し、液密状態にシールされ、かつ、筒先部22の環状凹部25と筒先部収納部35の内面に形成された突出部36とが係合し、かつ、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面とが張付抑制面9を介して密着した状態となっている。
そして、このシリンジ用組立体10は、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面とが張付抑制面9を介して密着した状態となっているため、外筒2にシールキャップ3を装着したまま保管した場合、および高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌などの圧力負荷を伴う滅菌を行った場合でも、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面との張付きを抑制することができる。同様に、本発明のプレフィルドシリンジ1は、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面とが張付抑制面9を介して密着した状態となっているため、外筒2にシールキャップ3を装着したまま保管した場合、および高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌などの圧力負荷を伴う滅菌を行った場合でも、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面との張付きを抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、張付抑制面9は、筒先部収納部35の内面に形成されていたが、これに限定されるものではなく、張付抑制面は、筒先部の外面に形成されていてもよい。また、張付抑制面は、筒先部収納部の内面および筒先部の外面の両方に形成されていてもよい。
次に、本発明のシリンジ用組立体が複数収納された包装体について、図面に示した実施形態を図11ないし図15を用いて説明する。
本発明の複数のシリンジ用組立体を収納した滅菌可能もしくは滅菌されたプレフィルドシリンジ用組立体包装体100は、上面が開口し、かつ保形性を有する容器体102と、容器体102内に収納された複数のシリンジ用組立体10を保持可能な外筒保持部材104と、外筒保持部材104に保持された複数のシリンジ用組立体10と、容器体102の上面開口を気密に封止するとともに剥離可能なシート状蓋部材103とを備える。
本発明のプレフィルドシリンジ用組立体包装体100は、滅菌可能もしくは滅菌されたプレフィルドシリンジ用組立体包装体である。滅菌方法としては、高圧蒸気滅菌、放射線もしくは電子線滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌が用いられる。
本発明のプレフィルドシリンジ用組立体包装体100は、図11、図12および図15に示すように、容器体102と、複数のシリンジ用組立体10を保持可能な外筒保持部材104と、外筒保持部材104に保持された複数のシリンジ用組立体10と、容器体102の上面開口を気密に封止するとともに剥離可能なシート状蓋部材103とからなる。さらに、包装体100は、容器体102もしくはシート状蓋部材103に設けられた菌不透過性かつ滅菌ガス流通性を有する通気部を備えている。
容器体102は、図11ないし図15に示すように、ある程度の強度と保形性を有する所定の深さを有するトレー状のものとなっており、本体部121と、本体部121の上部に形成され、複数のシリンジ用組立体10を保持した外筒保持部材104の周縁部を保持するための外筒保持部材保持部126と、上面開口に設けられた環状フランジ124とを備えている。
さらに、環状フランジ124の上面には、シート状蓋部材103との固着のための環状のヒートシール用凸部125が設けられている。そして、フランジ124より所定長底面側となる位置に、外筒保持部材保持部126が形成されている。この第1の実施形態の容器体102では、外筒保持部材保持部126は、環状の段差部となっており、複数のシリンジ用組立体10を保持した外筒保持部材104の周縁部を載置可能となっている。
容器体102は、ある程度の保形性と剛性を備えることが好ましい。また、高圧蒸気滅菌に対応するために、耐熱性(120℃以上)を有する熱可塑性材料を用いることが望ましい。ある程度の保形性と、ある程度の剛性と、耐熱性と熱可塑性を有する材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどポリオレフィン、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン/ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン/アイオノマー(例えば、エチレン系、スチレン系、フッ素系)/ポリエチレン、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、アモルファス−ポリエチレンテレフタレート)、PP/EVOH/PP(ラミネート)等が挙げられる。この場合の容器体102の厚さとしては、0.05〜4.00mm程度が好ましく、特に、1.00〜2.00mmがより好適である。
さらに、容器体102を放射線もしくは電子線滅菌を可能としてもよく、この場合には、耐放射線性材料と呼ばれるものを使用することが望ましい。耐放射線性材料(例えば、耐放射線性ポリオレフィン)としては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)に、ヒンダードアミンさらには酸化防止剤、核剤などが添加されることにより、対放射線性が付与されたものを用いることができる。ヒンダードアミンとしては、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)フマレートなどが例示される。酸化防止剤としては、1,1,3−トリス(2−メチル−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリス(3,5−ジ−T−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、テトラキス(メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタンなどが例示される。核剤としては、1,3,2,4−ジベンジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビトールなどが例示される。
複数のシリンジ用組立体10を保持可能な外筒保持部材104は、図12および図15に示すように、基板部141と、この基板部141より上方に突出する複数の筒状部142を備えている。そして、筒状部142内に外筒保持用開口部143が形成されており、また、基板部141の側部には、把持用の切欠部144が形成されている。筒状部142および外筒保持用開口部143の内径は、保持されるシリンジ用組立体10の最大径部分の外径より大きいものとなっており、また、保持されるシリンジ用組立体10のフランジ部23の通過が不能なものとなっている。
このため、図15に示すように、シリンジ用組立体10は、筒状部142を貫通するとともに、外筒保持用開口部143によりシリンジ用組立体10のフランジ23が吊り下げられた状態となっている。また、図15に示すように、外筒保持部材104により保持されたシリンジ用組立体10の下端(シールキャップ3の先端)は、容器体102の底面に接触しないものとなっている。言い換えれば、容器体102の底面と外筒保持部材104により保持されたシリンジ用組立体10の下端(シールキャップ3の先端)間は、離間し、水蒸気の流通を阻害しないものとなっている。この外筒保持部材104の形成材料も高圧蒸気滅菌に対応するために、耐熱性(120℃以上)を有するものであることが望ましい。
シート状蓋部材103としては、高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌のために菌やウイルスなどの微粒子が透過不可能で、水蒸気やエチレンオキサイドガスなどの滅菌ガスが透過可能な滅菌ガス流通性を有する部材が望ましい。また、容器体102にヒートシール可能であることが好ましい。シート状蓋部材103としては、例えば、合成樹脂製不織布、具体的には、タイベック(登録商標)として知られているポリオレフィン等の合成樹脂材料からなる不織布、合成樹脂製多孔質膜などが好適に使用できる。
そして、シート状蓋部材103は、容器体102の環状フランジ124に設けられたヒートシール用凸部125にその周縁部が剥離可能にヒートシールされている。なお、この第1の実施形態では、シート状蓋部材103の外縁は、容器体102の環状フランジ124には、ヒートシールされておらず、剥離を容易なものとしている。また、ヒートシール用凸部125の角部に設けられた突出部125aが、剥離開始部として機能する。シート状蓋部材103としては、厚さ0.05〜1.00mm程度が好ましく、0.10〜0.50mm程度がより好適である。
なお、上述した第1の実施形態では、通気部は、シート状蓋部材103に設けられているが、これに限定されるものではなく、容器体102に設けてもよい。
そして、このプレフィルドシリンジ用組立体包装体100においても、プレフィルドシリンジ用組立体包装体100内に収納されたシリンジ用組立体10は、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面とが張付抑制面9を介して密着した状態となっている。このため、外筒2にシールキャップ3を装着したままプレフィルドシリンジ用組立体包装体100を保管した場合、およびプレフィルドシリンジ用組立体包装体100に対して高圧蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌などの圧力負荷を伴う滅菌を行った場合でも、筒先部収納部35の内面と筒先部22の外面との張付きを抑制することができる。
本発明のシリンジ用組立体は、以下のものである。
(1)外筒本体部と、前記外筒本体部の先端部に設けられ、かつ、環状頭部と前記環状頭部の基端に形成された環状凹部とを有する筒状の筒先部と、先端に穿刺用針先を有し、前記筒先部に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針とを備える外筒と、前記外筒に装着されたシールキャップとからなるシリンジ用組立体であって、前記シールキャップは、閉塞先端部と、開口基端部と、前記開口基端部より先端側に位置し前記筒先部を収納する筒先部収納部と前記筒先部収納部の先端と連続し前記穿刺針を収納する穿刺針収納部とを有する中空部と、前記穿刺針収納部に収納された前記穿刺針の前記穿刺用針先が刺入可能な刺入可能部と、前記筒先部収納部の内面に形成された突出部とを備え、前記筒先部収納部の内面または/および前記筒先部の外面には、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きを抑制する張付抑制面が形成されており、前記外筒の前記筒先部に前記シールキャップが装着され、かつ、前記穿刺用針先が前記シールキャップの前記刺入可能部に刺入し、さらに、前記シールキャップの前記突出部と前記筒先部の前記環状凹部とが係合し、かつ、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面とが前記張付抑制面を介して密着した状態となっており、前記張付抑制面は、液状物質ではない張付抑制重合被膜であり、前記張付抑制重合被膜を介して密着した前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きが抑制されているシリンジ用組立体。
そして、上記シリンジ用組立体の実施形態としては、以下のものであってもよい。
(2) 前記張付抑制重合被膜は、反応性シリコーンオイルを主成分とする液状コーティング剤の重合により形成されるシリコーン重合被膜である上記(1)に記載のシリンジ用組立体。
(3) 前記外筒の前記外筒本体部および前記筒先部は、樹脂製であり、前記シールキャップの少なくとも前記筒先部収納部および前記刺入可能部は、ゴムまたは合成樹脂エラストマーにより形成されている上記(1)または(2)に記載のシリンジ用組立体。
(4) 前記シリコーン重合被膜は、柔軟性を有している上記(2)に記載のシリンジ用組立体。
(5) 前記突出部は、頂点部と、前記頂点部より先端方向に向かって延びかつ突出高さが先端方向に向かって漸次低下する先端側傾斜部を有し、前記先端側傾斜部は、前記環状頭部の外面に前記張付抑制面を介して押し付けられて密着した状態となっている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
(6)前記先端側傾斜部が、前記環状凹部の外面に前記張付抑制面を介して押し付けられて密着している上記(5)に記載のシリンジ用組立体。
(7) 前記先端側傾斜部が前記環状頭部の外面に押し付けられて密着する部分の前記環状頭部の軸方向における長さは、0.1〜2.0mmである上記(5)または(6)に記載のシリンジ用組立体。
(8) 前記突出部は、前記頂点部より基端方向に向かって延びかつ突出高さが基端方向に向かって漸次低下する基端側傾斜部を有している上記(5)ないし(7)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
(9) 前記突出部は、環状突出部である上記(5)ないし(8)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
(10) 前記張付抑制面は、前記穿刺針収納部の内面にも形成されている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
(11) 前記環状凹部は、基端方向に向かって縮径するテーパー状縮径部からなる上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
(12) 前記シールキャップの前記外筒からの離脱抵抗が、1.5N〜20Nである上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
(13) 前記中空部は、前記開口基端部から前記筒先部収納部の基端にかけて形成され、少なくとも基端部の内径が前記環状頭部の外径よりも広く、かつ、前記シールキャップを前記外筒の前記筒先部に装着する際の前記筒先部の導入部として機能する筒先部導入部を有し、前記張付抑制面は、前記筒先部導入部の内面にも形成されている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
(14) 前記シリンジ用組立体は、高圧蒸気滅菌またはエチレンオキサイドガス滅菌されている上記(1)ないし(13)のいずれかに記載のシリンジ用組立体。
本発明のプレフィルドシリンジは、以下のものである。
(15) 上記(1)ないし(14)のいずれかに記載のシリンジ用組立体と、前記外筒内に収納されかつ前記外筒内を液密に摺動可能なガスケットと、前記外筒と前記ガスケットにより形成された空間内に充填された薬剤とからなるプレフィルドシリンジ。
本発明の外筒用シールキャップは、以下のものである。
(16) 外筒本体部と、前記外筒本体部の先端部に設けられ、かつ、環状頭部と前記環状頭部の基端に形成された環状凹部とを有する筒状の筒先部と、先端に穿刺用針先を有し、前記筒先部に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針とを備える外筒に装着される外筒用シールキャップであって、
前記シールキャップは、閉塞先端部と、開口基端部と、前記開口基端部より先端側に位置し前記筒先部を収納する筒先部収納部と前記筒先部収納部の先端と連続し前記穿刺針を収納する穿刺針収納部とを有する中空部と、前記穿刺針収納部に収納された前記穿刺針の前記穿刺用針先が刺入可能な刺入可能部と、前記筒先部収納部の内面に形成された突出部とを備え、さらに、前記筒先部収納部の内面には、前記筒先部の外面との張付きを抑制する張付抑制面が形成されており、かつ、前記張付抑制面は、液状物質ではない張付抑制重合被膜であり、
前記シールキャップが前記外筒に装着された際に、前記穿刺用針先が前記シールキャップの前記刺入可能部に刺入し、さらに、前記突出部と前記環状凹部とが係合したとき、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面とが前記張付抑制重合被膜を介して密着し、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きが抑制される外筒用シールキャップ。
そして、上記外筒用シールキャップの実施形態としては、以下のものであってもよい。
(17) 前記張付抑制面は、前記筒先部収納部の内面への張付抑制物質の被覆または/および非粘着性を付与する表面処理により形成されている上記(16)に記載の外筒用シールキャップ。
(18) 前記張付抑制面は、張付抑制重合被膜により形成されている上記(16)に記載の外筒用シールキャップ。
(19) 前記張付抑制重合被膜は、反応性シリコーンオイルを主成分とする液状コーティング剤により形成されるシリコーン重合被膜である上記(18)に記載の外筒用シールキャップ。
(20) 前記突出部は、頂点部と、前記頂点部より先端方向に向かって延びかつ突出高さが先端方向に向かって漸次低下する先端側傾斜部を有し、前記シールキャップが前記外筒に装着された際に、前記先端側傾斜部は、前記環状頭部の外面に前記張付抑制面を介して押し付けられて密着した状態となる上記(16)ないし(19)のいずれかに記載の外筒用シールキャップ。
(21) 前記突出部は、前記頂点部より基端方向に向かって延びかつ突出高さが基端方向に向かって漸次低下する基端側傾斜部を有している上記(20)に記載の外筒用シールキャップ。
(22) 前記突出部は、環状突出部である上記(20)または(21)に記載の外筒用シールキャップ。
(23) 前記張付抑制面は、前記穿刺針収納部の内面にも形成されている上記(16)ないし(22)のいずれかに記載の外筒用シールキャップ。
(24) 前記中空部は、前記開口基端部から前記筒先部収納部の基端にかけて形成され、少なくとも基端部の内径が前記環状頭部の外径よりも広く、かつ、前記シールキャップを前記外筒の前記筒先部に装着する際の前記筒先部の導入部として機能する筒先部導入部を有し、前記張付抑制面は、前記筒先部導入部の内面にも形成されている上記(16)ないし(23)のいずれかに記載の外筒用シールキャップ。
本発明のシリンジ用組立体包装体は、以下のものである。
(25) 上記(1)ないし(14)のいずれかに記載のシリンジ用組立体を収納したシリンジ用組立体包装体であって、前記包装体は、上面が開口し、かつ保形性を有する容器体と、複数の前記シリンジ用組立体を保持可能な外筒保持部材と、前記外筒保持部材に保持された複数のシリンジ用組立体と、前記容器体の上面開口を気密に封止するとともに剥離可能なシート状蓋部材とを備え、さらに、前記包装体は、前記容器体もしくは前記蓋部材に設けられた菌不透過性かつ滅菌ガス流通性を有する通気部を備え、高圧蒸気滅菌またはエチレンオキサイドガス滅菌されているシリンジ用組立体包装体。
本発明の外筒用シールキャップの製造方法は、以下のものである。
(26) 外筒本体部と、前記外筒本体部の先端部に設けられ、かつ、環状頭部と前記環状頭部の基端に形成された環状凹部とを有する筒状の筒先部と、先端に穿刺用針先を有し、前記筒先部に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針とを備える外筒に装着される外筒用シールキャップを製造する外筒用シールキャップの製造方法であって、
閉塞先端部と、開口基端部と、前記開口基端部より先端側に位置し前記筒先部を収納する筒先部収納部と前記筒先部収納部の先端と連続し前記穿刺針を収納する穿刺針収納部とを有する中空部と、前記穿刺針収納部に収納された前記穿刺針の前記穿刺用針先が刺入可能な刺入可能部と、前記筒先部収納部の内面に形成された突出部とを備えたシールキャップを準備し、
前記シールキャップの前記筒先部収納部の内面に、前記シールキャップが前記外筒に装着された際の前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きを抑制する液状物質ではない張付抑制重合被膜を形成する外筒用シールキャップの製造方法。
本発明のシリンジ用組立体の製造方法は、以下のものである。
(27) 外筒本体部と、前記外筒本体部の先端部に設けられ、かつ、環状頭部と前記環状頭部の基端に形成された環状凹部とを有する筒状の筒先部と、先端に穿刺用針先を有し、前記筒先部に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針とを備える外筒と、前記外筒に装着されたシールキャップとからなるシリンジ用組立体を製造するシリンジ用組立体の製造方法であって、
前記外筒を準備し、
閉塞先端部と、開口基端部と、前記開口基端部より先端側に位置し前記筒先部を収納する筒先部収納部と前記筒先部収納部の先端と連続し前記穿刺針を収納する穿刺針収納部とを有する中空部と、前記穿刺針収納部に収納された前記穿刺針の前記穿刺用針先が刺入可能な刺入可能部と、前記筒先部収納部の内面に形成された突出部とを備えた前記シールキャップを準備し、
前記シールキャップの筒先部収納部の内面または/および前記筒先部の外面に、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きを抑制する液状物質ではない張付抑制重合被膜を形成し、
前記穿刺用針先が前記シールキャップの前記刺入可能部に刺入され、前記シールキャップの前記突出部と前記筒先部の前記環状凹部とが係合し、かつ、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面とが前記張付抑制重合被膜を介して密着した状態となるように、前記外筒の前記筒先部に前記シールキャップを装着するシリンジ用組立体の製造方法。

Claims (7)

  1. 外筒本体部と、前記外筒本体部の先端部に設けられ、かつ、環状頭部と前記環状頭部の基端に形成された環状凹部とを有する筒状の筒先部と、先端に穿刺用針先を有し、前記筒先部に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針とを備える外筒と、前記外筒に装着されたシールキャップとからなるシリンジ用組立体であって、
    前記シールキャップは、閉塞先端部と、開口基端部と、前記開口基端部より先端側に位置し前記筒先部を収納する筒先部収納部と前記筒先部収納部の先端と連続し前記穿刺針を収納する穿刺針収納部とを有する中空部と、前記穿刺針収納部に収納された前記穿刺針の前記穿刺用針先が刺入可能な刺入可能部と、前記筒先部収納部の内面に形成された環状の突出部とを備え、
    前記筒先部収納部の内面または/および前記筒先部の外面には、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きを抑制する張付抑制面が形成されており、
    前記外筒の前記筒先部に前記シールキャップが装着され、かつ、前記穿刺用針先が前記シールキャップの前記刺入可能部に刺入し、さらに、前記シールキャップの前記突出部と前記筒先部の前記環状凹部とが係合し、かつ、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面とが前記張付抑制面を介して密着した状態となっており、
    前記張付抑制面は、液状物質ではない張付抑制重合被膜であり、前記張付抑制重合被膜を介して密着した前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きが抑制されており、さらに、
    前記環状の突出部は、頂点部と、前記頂点部より先端方向に向かって延びかつ突出高さが先端方向に向かって漸次低下する環状の先端側傾斜部を有し、前記環状の先端側傾斜部は、前記外筒の前記環状凹部よりも先端側まで延び、かつ、前記外筒の前記環状頭部の外面に前記張付抑制面を介して押し付けられて密着した状態となっていることを特徴とするシリンジ用組立体。
  2. 前記張付抑制重合被膜は、反応性シリコーンオイルを主成分とする液状コーティング剤の重合により形成されたシリコーン重合被膜である請求項1に記載のシリンジ用組立体。
  3. 前記外筒の前記外筒本体部および前記筒先部は、樹脂製であり、前記シールキャップの少なくとも前記筒先部収納部および前記刺入可能部は、ゴムまたは合成樹脂エラストマーにより形成されている請求項1または2に記載のシリンジ用組立体。
  4. 前記シリンジ用組立体は、高圧蒸気滅菌またはエチレンオキサイドガス滅菌されている請求項1ないしのいずれかに記載のシリンジ用組立体。
  5. 前記請求項1ないしのいずれかに記載のシリンジ用組立体と、前記外筒内に収納されかつ前記外筒内を液密に摺動可能なガスケットと、前記外筒と前記ガスケットにより形成された空間内に充填された薬剤とからなることを特徴とするプレフィルドシリンジ。
  6. 複数の請求項1ないしのいずれかに記載のシリンジ用組立体を収納したシリンジ用組立体包装体であって、
    前記包装体は、上面が開口し、かつ保形性を有する容器体と、複数の前記シリンジ用組立体を保持可能な外筒保持部材と、前記外筒保持部材に保持された複数のシリンジ用組立体と、前記容器体の上面開口を気密に封止するとともに剥離可能なシート状蓋部材とを備え、さらに、前記包装体は、前記容器体もしくは前記蓋部材に設けられた菌不透過性かつ滅菌ガス流通性を有する通気部を備え、高圧蒸気滅菌またはエチレンオキサイドガス滅菌されていることを特徴とするシリンジ用組立体包装体。
  7. 外筒本体部と、前記外筒本体部の先端部に設けられ、かつ、環状頭部と前記環状頭部の基端に形成された環状凹部とを有する筒状の筒先部と、先端に穿刺用針先を有し、前記筒先部に基端部が挿入されかつ固定された穿刺針とを備える外筒と、前記外筒に装着されたシールキャップとからなるシリンジ用組立体を製造するシリンジ用組立体の製造方法であって、
    前記外筒を準備し、
    閉塞先端部と、開口基端部と、前記開口基端部より先端側に位置し前記筒先部を収納する筒先部収納部と前記筒先部収納部の先端と連続し前記穿刺針を収納する穿刺針収納部とを有する中空部と、前記穿刺針収納部に収納された前記穿刺針の前記穿刺用針先が刺入可能な刺入可能部と、前記筒先部収納部の内面に形成された環状の突出部とを備え、さらに、前記突出部が、頂点部と、前記頂点部より先端方向に向かって延びかつ突出高さが先端方向に向かって漸次低下する先端側傾斜部を有する前記シールキャップを準備し、
    前記シールキャップの筒先部収納部の内面または/および前記筒先部の外面に、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面との張付きを抑制する液状物質ではない張付抑制重合被膜を形成し、
    前記穿刺用針先が前記シールキャップの前記刺入可能部に刺入され、前記シールキャップの前記突出部と前記筒先部の前記環状凹部とが係合し、かつ、前記筒先部収納部の内面と前記筒先部の外面とが前記張付抑制重合被膜を介して密着し、さらに、前記シールキャップの先端側傾斜部が、前記外筒の前記環状凹部よりも先端側まで延び、かつ、前記外筒の前記環状頭部の外面に前記張付抑制重合被膜を介して押し付けられて密着した状態となるように、前記外筒の前記筒先部に前記シールキャップを装着することを特徴とするシリンジ用組立体の製造方法。
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