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JP6458540B2 - 放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置および体厚の推定方法 - Google Patents
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JP6458540B2 - 放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置および体厚の推定方法 - Google Patents

放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置および体厚の推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置および体厚の推定方法に関する。
照射されたX線等の放射線の線量に応じて放射線検出素子で電荷を発生させ、発生した電荷を画像データとして読み出す放射線画像撮影装置が種々開発されている。このタイプの放射線画像撮影装置はFPD(Flat Panel Detector)として知られており、従来は支持台等と一体的に形成された、いわゆる専用機型(固定型等ともいう。)として構成されていたが、近年、放射線検出素子等を筐体内に収納し、持ち運び可能とした可搬型(カセッテ型等ともいう。)の放射線画像撮影装置が開発され、実用化されている。
そして、近年、放射線撮影の際に、被写体である患者に照射する放射線の線量を減らし、患者が無駄に多くの被曝をしないようにしようという機運が世界的に高まっており、そのために、患者の被曝線量を的確に算出して管理することが求められるようになっている。患者すなわち被写体の被曝線量は、例えば、被写体に入射する直前の放射線の線量と被写体を透過した後の放射線の線量とをそれぞれ計測し、それらの差を算出し、被写体に照射された放射線の面積で上記の差を積算すれば求めることができる。
しかし、このように構成すると、撮影された放射線画像中に線量計が写り込んだり、線量計により放射線が散乱されて、生成される放射線画像の画質が低下する等の問題が発生する。また、例えば、放射線撮影前に上記のようにして放射線の線量を計測するものとすると、放射線の線量の計測のために被写体に放射線を照射した後、放射線撮影のために再度被写体に放射線を照射することになってしまい、被写体である患者の被曝線量を低減させるという本来の目的を果たすことができなくなる。
そこで、例えば特許文献1では、放射線発生装置の線源部分に、陰極から放出された電子線がターゲットに衝突して発生する放射線のうち、線源部分の開口部を通り抜けなかった放射線、すなわちこの開口部より広い照射野部分の放射線を検出部(第1検出部)で検出し、それに基づいて被写体に入射する放射線の線量を算出することが記載されている。
特開2007−259932号公報
しかしながら、現状、ほとんどの放射線発生装置は、上記のような検出部を備えておらず、そのような放射線発生装置を上記のような検出部を備えるように改造することは、実際上困難である。また、放射線撮影を行うごとに、上記のように、被写体の放射線の入射側に線量計を配置したり、或いは放射線発生装置の線源部分に検出部を配置したりすることとすると、放射線技師等の撮影者の負担が増加してしまう。
そして、放射線技師等の撮影者にとっては、放射線画像撮影装置やそれを用いた放射線画像撮影システムが、上記のように放射線の線量を計測するために撮影者に所定の作業を行うことを要求することなく、放射線発生装置から被写体を介して放射線を放射線画像撮影装置に照射させれば自動的に被写体の被曝線量が計測されるように構成されていることが望ましい。そして、このように構成されていれば、放射線画像撮影装置や放射線画像撮影システムが撮影者にとって使い勝手が良いものとなるとともに、上記のような検出部を備えない放射線発生装置を用いる場合であっても、被写体の被曝線量を的確に計測することが可能となる。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、放射線技師等の撮影者に線量計測のための負担を強いたり、撮影された放射線画像に線量計等が写り込んだり、線量計等による放射線の散乱で画質低下が生じることなく、被写体の被曝線量を的確に計測することが可能な放射線画像撮影システムおよび放射線画像撮影装置を提供することを目的とする。
また、本発明者らは、上記の放射線画像撮影システム等の研究を行う中で、被写体の体厚を推定する有効な方法を新たに見出すことができた。そこで、本発明は、被写体の体厚を的確に推定することが可能な体厚の推定方法を提供することをも目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の放射線画像撮影システムは、
二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
少なくとも前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して画像データを生成するように制御する制御手段と、
前記複数の放射線検出素子よりも放射線の照射方向下流側に設けられた放射線センサーと、
を備える放射線画像撮影装置と、
被写体を介して前記放射線画像撮影装置に放射線を照射する放射線発生装置と、
被写体の被曝線量を算出するコンソールと、
を備え、
前記コンソールは、
前記放射線センサーで計測された情報に基づいて得られる第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記第一閾値より大きな値に設定された第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比を算出し、予め求めておいた、前記被写体の体厚と、前記被写体の体厚の変化に応じて変化する前記比との関係に、算出した前記比を当てはめて対応する前記被写体の体厚を割り出し、
割り出した前記被写体の体厚と、前記放射線検出素子の前記画像データとに基づいて、前記被写体の被曝線量を算出することを特徴とする。
また、本発明の放射線画像撮影装置は、
二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
少なくとも前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して画像データを生成するように制御するとともに、被写体の被曝線量を算出する制御手段と、
前記複数の放射線検出素子よりも放射線の照射方向下流側に設けられた放射線センサーと、
を備え、
前記制御手段は、
前記放射線センサーで計測された情報に基づいて得られる第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記第一閾値より大きな値に設定された第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比を算出し、予め求めておいた、前記被写体の体厚と、前記被写体の体厚の変化に応じて変化する前記比との関係に、算出した前記比を当てはめて対応する前記被写体の体厚を割り出し、
割り出した前記被写体の体厚と、前記放射線検出素子の前記画像データとに基づいて、前記被写体の被曝線量を算出することを特徴とする。
また、本発明の体厚の推定方法は、
放射線発生装置から被写体を介して照射された放射線を受光する放射線センサーを用いて被写体の体厚を推定する体厚の推定方法であって、
前記放射線センサーで計測された情報に基づいて得られる第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記第一閾値より大きな値に設定された第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比を算出し、
予め求めておいた、前記被写体の体厚と、前記被写体の体厚の変化に応じて変化する前記比との関係に、算出した前記比を当てはめて対応する前記被写体の体厚を割り出して、前記被写体の体厚を推定することを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影システムおよび放射線画像撮影装置によれば、放射線技師等の撮影者に線量計測のための負担を強いたり、撮影された放射線画像に線量計等が写り込んだり、線量計等による放射線の散乱で画質低下が生じることなく、被写体の被曝線量を的確に計測することが可能となる。
また、本発明のような方式の体厚の推定方法によれば、被写体の体厚を的確に推定することが可能となる。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置の断面図である。 図1の放射線画像撮影装置を上側から見た図である。 放射線画像撮影装置のセンサー基板上の構成を示す平面図である。 放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 放射線画像撮影システムの構成例を示す図である。 放射線画像撮影システムの別の構成例を示す図である。 (A)放射線センサーのアナログの電圧値の時間的推移(下段)とそれに対応して出力されるパルス信号(上段)の例等を表す図であり、(B)放射線発生装置から照射される放射線のエネルギーのスペクトル等を表すグラフである。 (A)被写体の体厚dと比N1/N2との関係を表すグラフであり、(B)被写体の体厚dが変わるとスペクトルが変化することを表すグラフである。 (A)管電圧ごとの被写体の体厚dと比N1/N2との関係を表すグラフであり、(B)管電圧を120[keV]にした場合に放射線発生装置から照射される放射線のエネルギーのスペクトル等を表すグラフである。 (A)放射線画像撮影装置にグリッドを装着した場合と装着しない場合の被写体の体厚dと比N1/N2との関係を表すグラフであり、(B)放射線画像撮影装置に装着されたグリッドを表す図である。 放射線検出素子7に入射した放射線の線量の算出に必要な要素等を説明する図である。 放射線画像における放射線の照射を受けた被写体の領域や、その領域に対応する放射線検出素子を割り出す方法を説明する図である。
以下、本発明に係る放射線画像撮影システムおよび放射線画像撮影装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。また、本発明に係る体厚の推定方法は、本発明に係る放射線画像撮影システム等の説明の中で説明する。
なお、以下では、放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、照射された放射線をシンチレーターで可視光等の他の波長の光に変換して放射線検出素子で画像データを生成するいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することができる。
また、以下では、センサーパネルが筐体内に収納されて持ち運び可能とされた、いわゆる可搬型の放射線画像撮影装置の場合について説明するが、例えば従来の、支持台等と一体的に形成された、いわゆる専用機型(固定型等ともいう。)の放射線画像撮影装置に対しても、本発明を適用することが可能である。
[放射線画像撮影装置]
本実施形態に係る放射線画像撮影装置の構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置の断面図である。なお、以下では、放射線画像撮影装置1を、図1に示すように放射線が照射される側の面である放射線入射面Rが上側になるように水平面上に載置した状態における上下、左右方向に基づいて説明する。また、以下の各図における放射線画像撮影装置1の各部材等の相対的な大きさや長さ等は、必ずしも現実の放射線画像撮影装置の構成を反映するものではない。
放射線画像撮影装置1は、図1に示すように、放射線入射面Rを有するカーボン板等で形成された筐体2内に、シンチレーター3やセンサー基板4等で構成されるセンサーパネルSPが収納されて構成されている。センサーパネルSPと筐体2の側面の内側との間には緩衝材35が設けられている。
また、図1では図示を省略するが、本実施形態では、筐体2の側面等にアンテナ41やコネクター42(後述する図4参照)が設けられており、外部装置との間で、アンテナ41を介して無線方式で、また、コネクター42を介して有線方式でデータや信号等の送受信を行うことができるようになっている。
図1に示すように、筐体2内には、基台31が配置されており、基台31の上面側に図示しない鉛の薄板等を介してセンサー基板4が設けられている。センサー基板4の上面には、後述する図3等に示すように複数の放射線検出素子7が二次元状に配列されている。そして、センサー基板4の上面側に、照射された放射線を可視光等の光に変換するシンチレーター3が設けられたシンチレーター基板34が配置されており、シンチレーター基板34は、シンチレーター3がセンサー基板4に対向する状態で設けられている。
また、基台31の下面側には、電子部品32等が配設されたPCB基板33やバッテリー24等が取り付けられている。また、基台31の下面側には、放射線センサー25が取り付けられている。図2は、放射線画像撮影装置1を放射線入射面R側すなわち上側から見た図である。
本実施形態では、放射線センサー25は、図2に示すように、基台31の下面側の中央の位置に配置されているが、その取り付け位置は必ずしも基台31の中央の位置でなくてもよく、基台31の下面の、中央の位置から変位した位置に配置することも可能である。また、図1では、放射線センサー25を基台31に直接取り付けた場合が示されているが、PCB基板33に取り付けたり、或いは筐体2の内側に取り付けることも可能であり、放射線センサー25は、センサー基板4上に配列された複数の放射線検出素子7よりも放射線の照射方向下流側(すなわち図1では下側)に設けられていればよい。また、放射線画像撮影装置1の筐体2の外側に取り付けてもよい。さらに、放射線センサー25を複数個設けることも可能である。なお、放射線センサー25については後でさらに説明する。
本実施形態では、図3に示すように、センサー基板4の上面(すなわちシンチレーター3に対向する面)4a上には、複数の走査線5と複数の信号線6とが互いに交差するように配設されている。また、センサー基板4の面4a上の複数の走査線5と複数の信号線6により区画された各小領域rには、放射線検出素子7がそれぞれ設けられている。本実施形態では、放射線検出素子7はフォトダイオードが用いられているが、例えばフォトトランジスター等を用いることも可能である。
ここで、放射線画像撮影装置1の回路構成について説明する。図4は本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の等価回路を表すブロック図である。各放射線検出素子7の第1電極7aには、スイッチ素子である薄膜トランジスター(Thin Film Transistor。以下、TFTという。)8のソース電極8s(図4の「S」参照)が接続されている。また、TFT8のドレイン電極8dおよびゲート電極8g(図4の「D」および「G」参照)は信号線6および走査線5にそれぞれ接続されている。
そして、TFT8は、後述する走査駆動手段15から走査線5を介してゲート電極8gにオン電圧が印加されるとオン状態となり、ソース電極8sやドレイン電極8dを介して放射線検出素子7内に蓄積されている電荷を信号線6に放出させる。また、走査線5を介してゲート電極8gにオフ電圧が印加されるとオフ状態となり、放射線検出素子7から信号線6への電荷の放出を停止して、放射線検出素子7内に電荷を蓄積させるようになっている。
また、本実施形態では、図3や図4に示すように、センサー基板4上で1列の各放射線検出素子7ごとに1本の割合で各放射線検出素子7の第2電極7bにそれぞれバイアス線9が接続されており、各バイアス線9はセンサー基板4の縁端部で結線10に結束されている。そして、結線10は入出力端子11(パッドともいう。図3参照)を介してバイアス電源14(図4参照)に接続されており、バイアス電源14から結線10や各バイアス線9を介して各放射線検出素子7の第2電極7bに逆バイアス電圧が印加されるようになっている。
一方、各走査線5は、それぞれ入出力端子11を介して走査駆動手段15のゲートドライバー15bにそれぞれ接続されている。走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aからゲートドライバー15bにオン電圧とオフ電圧が供給されるようになっており、ゲートドライバー15bで走査線5の各ラインL1〜Lxに印加する電圧をオン電圧とオフ電圧との間でそれぞれ切り替えるようになっている。
また、各信号線6は、各入出力端子11を介して読み出しIC16内に内蔵された各読み出し回路17にそれぞれ接続されている。本実施形態では、読み出し回路17は、主に増幅回路18と相関二重サンプリング回路19等で構成されている。また、図示を省略するが、本実施形態では、増幅回路18は、オペアンプとコンデンサー等が並列に接続されたチャージアンプ回路で構成されており、コンデンサーに蓄積された電荷量に応じた電圧値がオペアンプの出力側から相関二重サンプリング回路19(図4のCDS参照)に出力されるようになっている。図4に示すように、読み出しIC16内には、さらに、アナログマルチプレクサー21と、A/D変換器20とが設けられている。
そして、各放射線検出素子7からの画像データDの読み出し処理の際には、走査駆動手段15のゲートドライバー15bからある走査線5にオン電圧が印加されて各TFT8がオン状態とされると、これらの各TFT8を介して各放射線検出素子7内から信号線6に電荷がそれぞれ放出されて、読み出し回路17の増幅回路18のコンデンサーに蓄積される。そして、前述したように、各読み出し回路17の増幅回路18では、コンデンサーに蓄積された電荷量に応じた電圧値がオペアンプから相関二重サンプリング回路19に出力される。
相関二重サンプリング回路19は、各放射線検出素子7から増幅回路18に電荷が流れ込む前後の増幅回路18からの出力値の増加分をアナログ値の画像データDとして下流側に出力する。そして、出力された各画像データDがアナログマルチプレクサー21を介してA/D変換器20に順次送信され、A/D変換器20でデジタル値の画像データDに順次変換されて記憶手段23に出力されて順次保存される。このようにして画像データDの読み出し処理が行われるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等により構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。そして、制御手段22は、走査駆動手段15や読み出し回路17を制御して上記のように画像データDの読み出し処理を行わせるなど、放射線画像撮影装置1の各機能部の動作等を制御するようになっている。
また、図4に示すように、制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NAND型フラッシュメモリー等で構成される記憶手段23が接続されている。また、本実施形態では、制御手段22には、前述したアンテナ41やコネクター42等が接続された通信部40が接続されており、さらに、走査駆動手段15や読み出し回路17、記憶手段23、バイアス電源14等の各機能部に必要な電力を供給するバッテリー24が接続されている。
[放射線画像撮影システム]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1が用いられる放射線画像撮影システム50の構成例等について簡単に説明する。図5は、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50の構成例を示す図である。図5では、放射線画像撮影システム50が撮影室R1内等に構築されている場合が示されている。
撮影室R1には、ブッキー装置51が設置されており、ブッキー装置51は、そのカセッテ保持部(カセッテホルダー等ともいう。)51aに放射線画像撮影装置1を装填して用いることができるようになっている。なお、図5では、ブッキー装置51として、立位撮影用のブッキー装置51Aや臥位撮影用のブッキー装置51Bが設置されている場合が示されている。
撮影室R1には、被写体を介してブッキー装置51に装填された放射線画像撮影装置1に放射線を照射する放射線発生装置52Aが少なくとも1つ設けられている。また、撮影室R1には、撮影室R1内の各装置等や撮影室R1外の各装置等の間の無線方式や有線方式での通信等を中継するためのアクセスポイント53を備える中継器54が設けられている。
また、中継器54は、放射線発生装置52のジェネレーター55やコンソール58とも接続されており、中継器54には、放射線画像撮影装置1やコンソール58等からジェネレーター55に送信するLAN(Local Area Network)通信用の信号等をジェネレーター55用の信号等に変換し、また、その逆の変換も行う図示しない変換器が内蔵されている。
前室(操作室等ともいう。)R2には、放射線発生装置52の操作卓57が設けられており、操作卓57には、放射線技師等の操作者が操作してジェネレーター55に対して放射線の照射開始等を指示するための曝射スイッチ56が設けられている。ジェネレーター55は、放射線発生装置52から適切な線量の放射線が照射されるように、放射線発生装置52に対して管電流や照射時間等を設定するなど種々の制御を行うようになっている。
本実施形態では、コンピューター等で構成されたコンソール58が前室R2に設けられている。なお、コンソール58を撮影室R1や前室R2の外側や別室等に設けるように構成することも可能であり、適宜の場所に設置される。コンソール58には、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成される表示部58aが設けられており、また、マウスやキーボード等の入力手段58bを備えている。また、コンソール58には、HDD(Hard Disk Drive)等で構成された記憶手段59が接続され、或いは内蔵されている。
一方、放射線画像撮影装置1は、図6に示すように、ブッキー装置51には装填されずに、いわば単独の状態で用いることもできるようになっている。
例えば、患者Hが病室R3のベッドBから起き上がれず、撮影室R1に行くことができないような場合や、在宅患者の自宅に放射線画像撮影装置1を含む放射線画像撮影システム50を持ち込んで放射線画像撮影を行う場合には、図6に示すように、放射線画像撮影装置1を病室R3内に持ち込み、ベッドBと患者Hとの間に差し込んだり患者Hの身体にあてがったりして用いることができる。
また、放射線画像撮影装置1を病室R3等で用いる場合、前述した撮影室R1に据え付けられた放射線発生装置52Aに代えて、図6に示すように、いわゆるポータブルの放射線発生装置52P等が例えば回診車71に搭載される等して病室R3に持ち込まれる。なお、図6では、コンソール58の入力手段58bや記憶手段59等の図示が省略されている。
この場合、ポータブルの放射線発生装置52Pは、任意の方向に放射線を照射できるように構成されており、ベッドBと患者の身体との間に差し込まれたり患者の身体にあてがわれたりした放射線画像撮影装置1に対して、適切な距離や方向から放射線を照射することができるようになっている。
また、この場合、アクセスポイント53が設けられた中継器54が回診車71に内蔵されており、上記と同様に、中継器54が放射線発生装置52のジェネレーター55とコンソール58との間の通信や、放射線画像撮影装置1とコンソール58との間の通信や画像データDの送信等を中継するようになっている。
なお、図5に示すように、放射線画像撮影装置1を、撮影室R1の臥位撮影用のブッキー装置51B上に横臥した患者(図示省略)の身体と臥位撮影用のブッキー装置51Bとの間に差し込んだり、臥位撮影用のブッキー装置51B上で患者の身体にあてがったりして用いることも可能であり、その場合は、ポータブルの放射線発生装置52Aや、撮影室R1に据え付けられた放射線発生装置52Pのいずれを用いることも可能である。
[放射線センサーの構成等について]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1に設けられている放射線センサー25の構成等について説明する。
放射線センサー25は、図7(A)に示すようにアナログ値の電圧値Vaを計測するようになっており、放射線の光子を受光すると、すなわち放射線が放射線センサー25に入射するとそれに起因して電圧値Vaが変動するようになっている。そして、入射した放射線の光子のエネルギーが大きいほど、電圧値Vaの変動幅が大きくなるように構成されている。
そして、放射線センサー25は、電圧値Vaに対する閾値Vthを設定することができるようになっており、電圧値Vaが閾値Vth以上になるとパルス信号Pを出力するようになっている。そして、放射線センサー25から出力されたパルス信号Pの数をカウントすることで、放射線センサー25内で電圧値Vaが閾値Vth以上になった回数をカウントすることができる。
図7(A)に示した例で言えば、放射線センサー25に第一閾値Vth1が設定された場合にはパルス信号Pa、Pbのいずれも出力されるが、第一閾値Vth1よりも大きな値の第二閾値Vth2が設定された場合にはパルス信号Paのみが出力される。このように、放射線センサー25は、設定された閾値Vthに対応するEth以上のエネルギーEを有する放射線の光子が入射した場合にパルス信号Pを出力するようになっている。そのため、この場合は、放射線センサー25内で電圧値Vaが閾値Vth1以上になった回数は2回、閾値Vth2以上になった回数は1回とカウントすることができる。
一方、放射線発生装置52から照射される放射線のエネルギーEのスペクトルを計測すると、図7(B)に示すようなスペクトルになる。なお、図7(B)では、放射線発生装置52の管球としてタングステンが用いられ、放射線発生装置52に管電圧Vとして80[kV]が設定された場合のスペクトルが示されている。そのため、スペクトルの最大値、すなわち放射線の光子のエネルギーEの最大値が80[keV]になっており、また、所定のエネルギーの部分にタングステンの特性X線によるピークが現れている。
そして、上記のように、放射線センサー25が、電圧値Vaが設定された閾値Vth以上になるとパルス信号Pを出力するということは、当該閾値Vthに対応するエネルギー閾値Eth以上のエネルギーEを有する放射線の光子が放射線センサー25に入射した場合にパルス信号Pを出力するということである。そのため、そのパルス信号Pの数をカウントすることで、放射線センサー25内で電圧値Vaが閾値Vth以上になった回数、すなわち放射線センサー25に入射した、エネルギー閾値Eth以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数Nをカウントすることができる。
具体的に言えば、上記のように、放射線センサー25に第一閾値Vth1を設定した場合、放射線センサー25は、第一閾値Vth1に対応する第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する放射線の光子が入射した場合にパルス信号Pを出力するため、出力されるパルス信号Pの数をカウントすることで、第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数Nをカウントすることができる。なお、この場合の放射線の光子の数Nを、以下、N1という。また、この放射線の光子の数N1は、図7(B)のスペクトルのうちの第一閾値Eth1以上の部分の面積(すなわちエネルギーごとの光子の数nの、第一閾値Eth1以上の各エネルギーEにおける総和)に相当する。
また、同様に、放射線センサー25に第一閾値Vth1よりも大きな値の第二閾値Vth2を設定した場合に放射線センサー25から出力されるパルス信号Pの数をカウントすることで、第二閾値Vth2に対応する第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数Nをカウントすることができる。なお、この場合の放射線の光子の数Nを、以下、N2という。また、この放射線の光子の数N2は、図7(B)のスペクトルのうちの第二閾値Eth2以上の部分の面積に相当する。
本実施形態では、このように、放射線センサー25に閾値Vth1を設定した場合に出力されるパルス信号Pの数、すなわち第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N1と、放射線センサー25に第一閾値Vth1よりも大きな値の第二閾値Vth2を設定した場合に出力されるパルス信号Pの数、すなわち第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N2とをそれぞれカウントするように構成される。
なお、カウントした数N1、N2の使い方等については、下記の[体厚の推定方法について]等で説明する。また、1つの放射線センサー25に2つの閾値Vth1、Vth2を同時に設定し、放射線センサー25に閾値Vth1を設定した場合のパルス信号Pと、閾値Vth2を設定した場合のパルス信号Pとを、例えば別々の配線で出力する等して別個に出力することができるように構成されているような場合には、そのような放射線センサー25を図2や図4に示したように放射線画像撮影装置1に最低1個取り付けるように構成することが可能である。複数個取り付けてもよい。
また、例えば、放射線センサー25が1つの閾値Vthしか設定できないが、時分割処理が可能である場合には、閾値Vth1を設定してパルス信号Pを出力する処理と、閾値Vth2を設定してパルス信号Pを出力する処理とを交互に行うように構成することで、閾値Vth1、Vth2を設定した場合に出力されるパルス信号Pのカウント処理を分離して行うことができる。そのため、この場合も、このような放射線センサー25を放射線画像撮影装置1に1個或いはそれ以上取り付けるように構成することが可能である。
さらに、放射線センサー25が1つの閾値Vthしか設定できず、時分割処理を行うことができない(或いは困難である)場合には、例えば、2個以上の放射線センサー25を隣接させて放射線画像撮影装置1に取り付け、一方の放射線センサー25に閾値Vth1を設定し、他方の放射線センサー25に閾値Vth2を設定するようにして、閾値Vth1、Vth2を設定した場合に出力されるパルス信号Pのカウント処理をそれぞれ行うように構成することができる。
また、本実施形態では、放射線センサー25は図7(A)に示したようにパルス信号Pを出力するだけであり、放射線画像撮影装置1の制御手段22がパルス信号Pのカウント処理を行うことが想定されているが、例えば、放射線センサー25自体がパルス信号Pの数、或いは閾値Vthに対応する閾値Eth以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数Nをカウントし、カウントした数N自体を制御手段22に出力するように構成するように構成することも可能である。
また、放射線センサー25が、パルス信号Pを出力する代わりに、アナログ値の電圧値Vaを出力し、それに基づいて放射線画像撮影装置1の制御手段22が、電圧値Vaが閾値Vth以上になった回数(上記のパルス信号Pの数、すなわち閾値Vthに対応する閾値Eth以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数Nに相当する。)をカウントするように構成することも可能である。
以下では、説明が複雑になることを避けるため、1個の放射線センサー25に2つの閾値Vth1、Vth2を同時に設定し、放射線センサー25に閾値Vth1を設定した場合のパルス信号Pの数、すなわち第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N1と、放射線センサー25に第一閾値Vth1よりも大きな値の閾値Vth2を設定した場合に出力されるパルス信号Pの数、すなわち第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N2とを、同時にカウントする場合について説明する。
しかし、上記のように、本実施形態では、放射線センサー25で計測された情報に基づいて第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する光子の数N1と、第一閾値Eth1より大きな値に設定された第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する光子の数N2とをそれぞれ別個に得ることができるように構成されていればよく、特定の構成等に限定されない。
[体厚の推定方法について]
例えば、放射線発生装置52から被写体に対して同じ線量の放射線を照射しても、被写体の体厚(すなわち被写体である患者の体の厚み)dが変わると、被写体を透過した放射線を計測する放射線センサー25から出力されるパルス信号Pの数、すなわち放射線センサー25で計測される、設定された閾値Vthに対応する閾値Eth以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数Nが変わる。そして、被写体の体厚dが分厚いほど放射線センサー25で計測される放射線の光子の数Nは相対的に少なくなり、被写体の体厚dが薄いほど放射線センサー25で計測される放射線の光子の数Nは相対的に多くなる。
上記のような現象が生じることはいわば周知の事項であるが、本発明者らが研究を重ね、上記のようにして、放射線センサー25に、第一閾値Vth1と、第一閾値Vth1より大きな値の第二閾値Vth2とを設定し、放射線センサー25で計測された情報に基づいて第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する光子の数N1と、第一閾値Eth1より大きな値に設定された第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する光子の数N2とをカウントし、それらの比N1/N2を算出し、算出した比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を調べたところ、図8(A)に示すように、比N1/N2が被写体の体厚dに応じて変化するという新たな知見が得られた。
そこで、この知見を用いて、被写体の体厚dを推定するように構成することが可能である。以下、本実施形態に係る被写体の体厚dの推定方法について説明する。また、本実施形態に係る体厚の推定方法の作用効果についてもあわせて説明する。
本実施形態に係る体厚の推定方法では、図8(A)に示したような比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を予め求めておく。そして、実際の撮影の際に被写体を介して放射線画像撮影装置1に放射線が照射され、上記のようにして放射線センサー25で計測された情報に基づいて得られる第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する光子の数N1と、第一閾値Eth1より大きな値に設定された第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する光子の数N2をカウントして、それらの比N1/N2を算出する。そして、上記の関係に、算出した比N1/N2を当てはめて対応する被写体の体厚dを割り出すようにして、被写体の体厚dを推定するように構成される。
このように構成すれば、被写体の体厚dと、被写体の体厚dの変化に応じて変化する比N1/N2との関係に、算出した比N1/N2を当てはめて対応する被写体の体厚dを割り出すことで、被写体の体厚dを的確に推定することが可能となる。
また、放射線画像撮影装置1に放射線センサー25を取り付け、放射線センサー25に、電圧値Vaに対する閾値として第一閾値Vth1と第一閾値Vth1より大きな値の第二閾値Vth2を設定し、第一閾値Vth1に対応する第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N1と、第二閾値Vth2に対応する第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N2とをそれぞれカウントするだけでよいため、被写体の体厚dを推定するために放射線技師等の撮影者に通常の撮影手順にはない新たな操作等を行うことを要求されることなく、被写体の体厚dを自動的に推定することが可能となるため、撮影者にとって容易に被写体の体厚dを推定することが可能となるといったメリットもある。
なお、図8(A)に示したように比N1/N2が被写体の体厚dに応じて変化する理由は、以下のように考えられる。すなわち、上記と同様にして、被写体が介在した状態で放射線発生装置52から放射線を照射した場合の放射線のエネルギーEのスペクトルを計測すると、被写体の体厚dが変わると、図8(B)における実線A、Bのようにスペクトルが変化する。なお、図8(B)の実線A、Bおよび破線Cで示される各スペクトルは、特性X線の最大のピーク(60[keV]付近の特性X線のピーク)における光子の数nが1となるようにエネルギーごとの光子の数nが正規化されて記載されている。
具体的には、図8(B)における破線Cは、図7(B)に示したように被写体を介さない状態で照射された放射線のエネルギーEのスペクトルであるが、体厚dが20[cm]の被写体が介在した状態で照射された放射線のエネルギーEのスペクトルは図8(B)の実線Aのようなスペクトルになり、体厚dが30[cm]の被写体が介在した状態で照射された放射線のエネルギーEのスペクトルは図8(B)の実線Bのようなスペクトルになる。
図8(B)を見れば分かるように、被写体が介在すると、照射された放射線のうち、エネルギーEが低い方の放射線の光子の数nが減るが、エネルギーEが高い方の放射線の光子の数nは減らない。これは、エネルギーEが高い放射線の光子は被写体を透過して放射線センサー25に到達し易いが、エネルギーEが低い放射線は、光子が被写体で散乱されたり被写体に吸収される等するため、放射線センサー25に到達する量が減るためと考えられる。
そして、このように、被写体が介在することでエネルギーEが低い方の放射線の光子の数nが減るが、エネルギーEが高い方の放射線の光子の数nはほとんど減らないため、第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N1は減るが、より大きな値に設定された第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N2はさほど減らない。そのため、図8(A)に示したように、比N1/N2は、被写体が介在する場合の方が、被写体が介在しない場合よりも小さくなる。
しかも、介在する被写体の体厚dが大きくなるほど、エネルギーEが低い方の放射線の光子の数nが減る割合が大きくなるため、第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N1がますます減っていくが、第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する放射線の光子の数N2はさほど減らない。そのため、図8(A)に示したように、比N1/N2は、被写体の体厚dが大きくなるほど小さくなると考えられる。
一方、本発明者らがさらに研究を進めた結果、図9(A)に示すように、上記の比N1/N2と被写体の体厚dとの関係は、放射線発生装置52に設定される管電圧Vごとに変わるという知見が得られた。なお、この場合、例えば管電圧Vを80[keV]に設定した場合には図9(B)に実線で示すように80[keV]が最大のエネルギーになるようなスペクトルが得られるが、放射線発生装置52に設定する管電圧Vを80[keV]から例えば120[keV]に変えると、図9(B)に一点鎖線で示すように、スペクトルは、120[keV]が最大のエネルギーになるようなスペクトルに変わる。また、特性X線のピークが現れる位置は、管球を構成する金属材料を変えない限り変わらない。なお、図9(B)においても、各スペクトルは特性X線の最大のピーク(60[keV]付近の特性X線のピーク)における光子の数nが1となるようにエネルギーごとの光子の数nが正規化されて記載されている。
そして、上記の知見を利用して、比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を、図9(A)に示したように、放射線発生装置52に設定される管電圧Vごとにそれぞれ予め求めておき、上記のようにして算出した比N1/N2から被写体の体厚dを割り出して推定する際に、実際の撮影の際に放射線発生装置52に設定した管電圧Vに対応する関係を参照して(すなわち参照する関係を切り替えて)、被写体の体厚dを割り出して推定するように構成することが可能である。
このように構成すれば、放射線発生装置52に設定される管電圧Vが変わるごとに、参照する比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を的確に切り替えて適用することで、算出した比N1/N2に基づいて被写体の体厚dを的確に推定することが可能となる。
なお、図9(A)では、管電圧Vを80[kV]に設定した場合と120[kV]に設定した場合の比N1/N2と被写体の体厚dとの関係がそれぞれ示されているが、放射線発生装置52に設定することが管電圧Vについてそれぞれ比N1/N2と被写体の体厚dとの関係が予め求められる。
その際、管電圧Vとして離散的な電圧値が設定される場合には、管電圧Vとして設定される各電圧値についてそれぞれ予め上記の関係を求めておく。また、管電圧Vとして電圧値が連続的に設定可能である場合には、例えば代表的な管電圧Vやよく使われる管電圧Vについてそれぞれ予め上記の関係を求めておき、上記の関係が予め求められていない管電圧Vが設定された場合には、上記の各関係から線形補間等によりその管電圧Vにおける比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を推定して適用するように構成することが可能である。
また、本発明者らがさらに研究を進めた結果、図10(A)に示すように、上記の比N1/N2と被写体の体厚dとの関係は、放射線画像撮影装置1にグリッドG(図10(B)参照)を装着した場合と装着しない場合とでも変わるという知見が得られた。
そこで、この知見を利用して、比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を、図10(A)に示したように、放射線画像撮影装置1に対するグリッドGの装着の有無についてそれぞれ予め求めておき、上記のようにして算出した比N1/N2から被写体の体厚dを割り出して推定する際に、実際の撮影の際に放射線画像撮影装置1にグリッドGを装着した場合或いは装着しなかった場合のいずれかの場合に対応する関係を参照して(すなわち参照する関係を切り替えて)、被写体の体厚dを割り出して推定するように構成することが可能である。
このように構成すれば、放射線画像撮影装置1にグリッドGを装着した場合と装着しなかった場合とで、参照する比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を的確に切り替えて適用することで、各場合において、算出した比N1/N2に基づいて被写体の体厚dを的確に推定することが可能となる。
なお、上記では、グリッドGの有無のみに着目して場合分けしたが、例えば放射線画像撮影装置1に装着可能な各グリッドGについてそれぞれ比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を予め求めておき、被写体の体厚dの推定処理の際に参照する関係をグリッドGごとに切り替えて適用するように構成することも可能である。
さらに敷衍して言えば、上記の比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を、放射線画像撮影装置1や、放射線発生装置52、或いは放射線画像撮影装置1を装填するブッキー装置51(図5参照)等の、照射された放射線に対する放射線センサー25の感度に影響を与える要素ごとに予め求めておき、実際に行われた撮影の条件に対応する関係を参照して、比N1/N2から被写体の体厚dを割り出すように構成することも可能である。
すなわち、上記の比N1/N2と被写体の体厚dとの関係は、上記のように、放射線発生装置52に設定される管電圧Vや、放射線画像撮影装置1に対するグリッドGの装着の有無だけでなく、例えば、放射線発生装置52の管球を構成する金属材料や、放射線発生装置52から照射される放射線の光軸上に配置されて放射線の線質を変えるための付加フィルタの有無や種類、或いはブッキー装置51のカセッテ保持部51a(図5参照)の構造や材質(特に装填された放射線画像撮影装置1の放射線発生装置52側の部分の構造や材質)等によっても変わり得る。そのため、これらの、照射された放射線に対する放射線センサー25の感度に影響を与える要素ごとに、上記の比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を予め求めておき、それらに基づいて比N1/N2から被写体の体厚dを割り出すように構成することも可能である。
また、図9(A)に示したように、上記の比N1/N2と被写体の体厚dとの関係を、放射線発生装置52に設定される管電圧Vごとに有していてもよく、さらに、胸部や腹部、手、足等の撮影部位ごとに予めそれぞれ有しておくように構成することも可能である。
そして、比N1/N2に基づく被写体の体厚dの推定処理(すなわち割り出し)を放射線画像撮影装置1で行う場合には、例えばコンソール58から放射線画像撮影装置1に次の撮影における管電圧VやグリッドGの有無、撮影部位等の上記の要素に関する情報等を送信して通知するように構成し、それに基づいて放射線画像撮影装置1で推定処理に用いる上記の関係を切り替えて被写体の体厚dの推定処理を行うように構成することが可能である。また、コンソール58で比N1/N2に基づく被写体の体厚dの推定処理を行う場合には、コンソール58が上記の要素に関する情報等に基づいて推定処理に用いる上記の関係を切り替えて被写体の体厚dの推定処理を行うように構成することが可能である。
さらに、放射線センサー25に個体差がある場合があるため、放射線画像撮影装置1ごとに上記の関係を予め有しておくように構成することも可能である。
なお、体厚の推定方法に関する上記の説明では、放射線センサー25が放射線画像撮影装置1内に取り付けられていることが前提とされていた。しかし、上記の体厚の推定方法を1つの独立した発明と捉え、それを実現するために必要な構成を考えた場合、放射線画像撮影装置1は必ずしも必須の構成要件ではない。
すなわち、被写体Hと、放射線を照射する放射線発生装置52と、被写体Hを透過した放射線を計測可能な放射線センサー25さえあれば、上記の体厚の推定方法を実現することが可能である。
[放射線画像撮影システムにおける被写体の被曝線量の算出処理について]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50や放射線画像撮影装置1における被写体の被曝線量の算出処理等について説明する。また、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50や放射線画像撮影装置1の作用についてもあわせて説明する。
なお、以下では、放射線画像撮影システム50のコンソール58(図5、図6参照)が、放射線画像撮影装置1から必要な情報を得て被写体の被曝線量の算出処理を行う場合について説明するが、放射線画像撮影装置1の制御手段22(図4参照)がこの被写体の被曝線量の算出処理を行うように構成することも可能であり、その場合も、下記のコンソール58の説明と同様に説明される。
放射線画像撮影システム50のコンソール58は、上記の本実施形態に係る体厚の推定方法を用いて、被写体の体厚dを推定するようになっている。すなわち、コンソール58は、上記のようにして放射線センサー25で計測された情報に基づいて得られる第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する光子の数N1と、第一閾値Eth1より大きな値に設定された第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する光子の数N2との比N1/N2を算出し、それに基づいて、被写体の体厚dを推定するようになっている。
そして、これを実現するために、撮影終了後に、放射線画像撮影装置1から、第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する光子の数N1と、第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する光子の数N2の情報がコンソール58に送信される。また、放射線画像撮影装置1側で比N1/N2を算出し、比N1/N2の情報をコンソール58に送信するように構成することも可能である。そして、コンソール58は、上記の関係(図8(A)、図9(A)、図10(A)等参照)を記憶手段59(図5参照。図6では図示省略)等に保存する等して有しており、上記の関係を参照して、比N1/N2に基づいて被写体の体厚dを割り出して推定するようになっている。
一方、上記のように、被写体の体厚dを推定する際には、放射線センサー25から出力される情報(すなわちパルス信号Pやアナログ値の電圧値Va等)が用いられたが、本実施形態では、被写体の被曝線量を算出する際には、各放射線検出素子7から読み出された画像データDが用いられるようになっている。
このように、本実施形態では、放射線画像撮影装置1に取り付けられた放射線センサー25で計測された情報に基づいて被写体の体厚dが推定され、推定された被写体の体厚dと、放射線画像撮影装置1に既設の各放射線検出素子7で読み出された画像データDとを用いて、被写体の被曝線量が算出される。そのため、本実施形態では、放射線技師等の撮影者が撮影時に線量計で放射線の線量を計測する等の操作を行うことが全く不要であり、放射線画像撮影装置1に放射線センサー25を取り付けるだけで、コンソール58で自動的に被写体の被曝線量を算出することが可能となる。以下、被写体の被曝線量の算出の仕方を具体的に説明する。
いま、図11に示すように、放射線発生装置52の焦点Fから被写体Hにおける放射線の入射面Suまでの距離をLとし、放射線発生装置52の位置における、放射線発生装置52から放射線画像撮影装置1のある放射線検出素子7に向けて放出された放射線の線量をXsrc、空気による放射線の減衰率をka(L)、被写体Hによる放射線の減衰率をKb(d)、シンチレーター3の発光効率をγ、放射線検出素子7の感度をβとすると、放射線画像撮影装置1の当該放射線検出素子7から読み出された画像データDの値から推定される、当該放射線検出素子7に入射した放射線の線量Yxs(D)は、
Yxs(D)=Xsrc×Ka(L)×Kb(d)×γ×β …(1)
と表すことができる。なお、図11では、放射線画像撮影装置1の内部が簡略化されて記載されており、放射線センサー25の記載が省略されている。
また、放射線発生装置52から放射線画像撮影装置1のある放射線検出素子7に向けて放出された放射線の、被写体Hに入射する直前の線量、すなわち被写体Hの入射面Suにおける線量をYxorgとすると、Yxorgは、
Yxorg=Xsrc×Ka(L) …(2)
で表すことができる。そのため、上記(1)式におけるKb(d)×γ×βをA(d)とすると、すなわち、
A(d)=Kb(d)×γ×β …(3)
とすると、上記(1)〜(3)式から、
Yxorg=Yxs(D)/A(d) …(4)
が成り立つ。
そして、当該放射線検出素子7に対応する被写体Hの微小部分T(図11参照)における被写体Hの被曝線量は、Yxorg−Yxs(D)を演算することにより算出される。そして、Yxorg−Yxs(D)は、上記(4)式から、
Yxorg−Yxs(D)=Yxs(D)/A(d)−Yxs(D)
Yxorg−Yxs(D)=Yxs(D)×(1/A(d)−1)
∴Yxorg−Yxs(D)=Yxs(D)×(1−A(d))/A(d) …(5)
に基づいて算出することができる。
ここで、A(d)は上記(3)式に従って算出される値である。そして、シンチレーター3の発光効率γや放射線検出素子7の感度βは既知の値であり、被写体Hの体厚dによる放射線の減衰率Kb(d)は、上記のようにして推定した被写体の体厚dから算出することができる。そして、放射線検出素子7から読み出された画像データDから当該放射線検出素子7に入射した放射線の線量を割り出すための換算式Yxs(D)は予め実験等を行う等して求めることができる。
そこで、本実施形態では、コンソール58は、上記のようにして推定した被写体の体厚dをKb(d)に代入して被写体Hによる放射線の減衰率Kb(d)を算出し、それを上記(3)式に代入してA(d)を算出する。また、放射線検出素子7から読み出された画像データDに基づいて当該放射線検出素子7に入射した放射線の線量Yxs(D)を算出する。そして、算出したA(d)とYxs(D)とを上記(5)式とを代入することで、当該放射線検出素子7に対応する被写体Hの微小部分Tにおける被写体Hの被曝線量を算出する。
そして、被写体のうち、放射線の照射を受けた被写体Hの領域に対応する各放射線検出素子7について算出した被写体Hの微小部分Tにおける被写体Hの被曝線量を、放射線の照射を受けた被写体の領域で積分して、被写体Hの被曝線量を算出するようになっている。
ここで、放射線の照射を受けた被写体Hの領域とは、例えば図12に示す放射線画像pにおいて斜線を付して示す領域である。そして、放射線の照射を受けた被写体Hの領域およびそれに対応する放射線検出素子7pは、例えば、画像データD等に基づいて生成された放射線画像pに基づいて割り出すことができる。
すなわち、図12に示すように、生成された放射線画像pのうち、放射線画像撮影装置1における走査線5のラインLmに対応する部分の画像データDをグラフ上に並べると、そのプロファイルから、放射線の照射を受けた被写体Hの領域に対応する放射線検出素子7pとそれ以外の放射線検出素子7とを判別することができる。そして、この処理を、走査線5の各ラインL1〜Lxについて行うことで、放射線画像撮影装置1の各放射線検出素子7のうち、放射線の照射を受けた被写体Hの領域に対応する放射線検出素子7pがどの放射線検出素子7であるかを割り出すことができる。
そのため、コンソール58は、このようにして放射線の照射を受けた被写体Hの領域に対応する放射線検出素子7pを割り出し、各放射線検出素子7pについてそれぞれ、上記のように演算を行って、当該放射線検出素子7pに対応する被写体Hの微小部分Tにおける被写体Hの被曝線量を算出する。そして、放射線検出素子7pに対応する被写体Hの微小部分Tにおける被写体Hの被曝線量を、放射線の照射を受けた被写体Hの領域で積分(積算)することで、被写体Hの被曝線量を算出するようになっている。
なお、上記の画像データDは、放射線検出素子7から読み出された、いわゆる生のデータ(rawデータ)ではなく、rawデータから、放射線検出素子7内で発生する暗電荷(暗電流ともいう。)に起因するオフセット分を差し引いて算出される画像データ(すなわちいわゆる真の画像データ)が用いられる。また、正常ではない画像データDが点状に発生する点欠陥や線状に発生する線欠陥等がある場合にはその近傍の放射線検出素子7の画像データDで補間する等の画像補正処理が適宜行われる。
また、上記のように、放射線検出素子7pごとに、放射線検出素子7pに対応する被写体Hの微小部分Tにおける被写体Hの被曝線量を算出するように構成すると、画像データDに重畳されているノイズ等の影響で、算出される放射線検出素子7pごとの被写体Hの被曝線量が異常な値になる等して、被写体Hの被曝線量を適切に算出できない場合があり得る。
そこで、そのような場合には、上記のように個々の放射線検出素子7pについて放射線検出素子7pごとの被写体Hの被曝線量を算出する代わりに、例えば、放射線の照射を受けた被写体Hの領域に対応する複数の放射線検出素子7pのうち、例えば3×3個や5×5個等の所定個数の放射線検出素子7p、或いは1[mm]×1[mm]の単位面積内等の所定個数の放射線検出素子7pについて、それらの画像データDの合計値や平均値に基づいて、当該所定個数の放射線検出素子7pに入射した放射線の線量Yxs(D)の合計値や平均値を算出する等して、被写体Hの被曝線量を算出するように構成することも可能である。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る放射線画像撮影システム50や放射線画像撮影装置1によれば、放射線画像撮影装置1に放射線センサー25を取り付けて、放射線センサー25で計測された情報に基づいて得られる第一閾値Eth1以上のエネルギーEを有する光子の数N1と、第一閾値Eth1より大きな値に設定された第二閾値Eth2以上のエネルギーEを有する光子の数N2との比N1/N2を得るだけで、被写体の体厚dを的確に推定することが可能となり、推定した被写体の体厚dと、放射線検出素子7の画像データDとに基づいて、被写体Hの被曝線量を的確に算出することが可能となる。
そのため、被写体Hの被曝線量を計測するために、前述した特許文献1に記載された特殊な放射線発生装置を備えたり、或いはそのような構成になるように放射線発生装置を改造したりすることなく、また、放射線撮影を行うごとに、放射線技師等の撮影者が、被写体Hの放射線の入射側に線量計を配置したり、或いは放射線発生装置55に検出部を配置したりすることなく、放射線画像撮影装置1に放射線センサー25を設けるだけで、被写体Hの被曝線量を的確に算出することができる。
そのため、放射線技師等の撮影者に線量計測のための負担を強いたり、撮影された放射線画像に線量計等が写り込んだり、線量計等による放射線の散乱で放射線画像pに画質低下が生じたりすることなく、被写体Hの被曝線量を的確に計測することが可能となる。
そして、放射線技師等の撮影者は、被写体Hの被曝線量を計測するための特別な操作は必要なく、通常の撮影動作を行って放射線撮影を行えば、放射線画像撮影システム50や放射線画像撮影装置1が自動的に被写体Hの被曝線量を算出して計測してくれるため、放射線画像撮影システム50や放射線画像撮影装置1が撮影者にとって使い勝手が良いものとなる。
なお、上記の実施形態では、第一閾値Vth1や第二閾値Vth2(或いはそれらに対応する第一閾値Eth1や第二閾値Eth2。以下同じ。)を変更することについて説明しなかったが、例えば放射線発生装置52に設定する管電圧Vごとに、第一閾値Vth1や第二閾値Vth2を変更して設定するように構成することも可能である。
その場合、コンソール58等から放射線画像撮影装置1に、管電圧の情報や、放射線センサー25に設定する第一閾値Vth1や第二閾値Vth2の情報を送信し、放射線画像撮影装置1の制御手段22がその情報に基づいて放射線センサー25に第一閾値Vth1や第二閾値Vth2を変更して設定するように構成される。或いは、放射線技師等の撮影者が、放射線画像撮影装置1に管電圧Vや第一閾値Vth1および第二閾値Vth2を手動で入力するように構成することも可能である。
また、本発明が上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 放射線画像撮影装置
7 放射線検出素子
7p 放射線検出素子(放射線の照射を受けた被写体の領域に対応する放射線検出素子)
22 制御手段
25 放射線センサー
50 放射線画像撮影システム
52 放射線発生装置
58 コンソール
D 画像データ
d 被写体の体厚
E エネルギー
Eth1 第一閾値
Eth2 第二閾値
G グリッド
H 被写体
Kb(d) 被写体による放射線の減衰率
N1 第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数
N1/N2 比
N2 第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数
P パルス信号(放射線センサーで計測された情報)
T 放射線検出素子に対応する被写体の部分
V 管電圧
Va 電圧値
Vth1 第一閾値(第一閾値に対応する閾値)
Vth2 第二閾値(第二閾値に対応する閾値)
Yxs(D) 放射線検出素子に入射した放射線の線量

Claims (8)

  1. 二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
    少なくとも前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して画像データを生成するように制御する制御手段と、
    前記複数の放射線検出素子よりも放射線の照射方向下流側に設けられた放射線センサーと、
    を備える放射線画像撮影装置と、
    被写体を介して前記放射線画像撮影装置に放射線を照射する放射線発生装置と、
    被写体の被曝線量を算出するコンソールと、
    を備え、
    前記コンソールは、
    前記放射線センサーで計測された情報に基づいて得られる第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記第一閾値より大きな値に設定された第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比を算出し、予め求めておいた、前記被写体の体厚と、前記被写体の体厚の変化に応じて変化する前記比との関係に、算出した前記比を当てはめて対応する前記被写体の体厚を割り出し、
    割り出した前記被写体の体厚と、前記放射線検出素子の前記画像データとに基づいて、前記被写体の被曝線量を算出することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 前記コンソールは、
    推定した前記被写体の体厚に基づいて前記被写体による放射線の減衰率を算出し、
    放射線の照射を受けた被写体の領域に対応する複数の前記放射線検出素子のうち、個々の前記放射線検出素子ごとの前記画像データ、または所定個数の前記放射線検出素子の前記画像データの合計値または平均値に基づいて、前記個々の放射線検出素子または前記所定個数の放射線検出素子に入射した放射線の線量を算出し、
    算出した前記放射線の減衰率および前記入射した放射線の線量に基づいて、前記個々の放射線検出素子に対応する被写体の部分または前記所定個数の放射線検出素子に対応する被写体の部分における被曝線量を算出し、
    算出した前記被曝線量を、放射線の照射を受けた被写体の領域で積分して、前記被写体の被曝線量を算出することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影システム。
  3. 前記放射線センサーは、放射線の光子が入射すると電圧値が変動するように構成されており、
    前記放射線センサーに、前記電圧値について、前記第一閾値および前記第二閾値に対応する閾値がそれぞれ設定され、
    前記電圧値が前記第一閾値に対応する閾値以上になった回数としてカウントされた、前記第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記電圧値が前記第二閾値に対応する閾値以上になった回数としてカウントされた、前記第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比が算出されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線画像撮影システム。
  4. 前記放射線センサーを複数個備え、
    前記放射線センサーは、放射線の光子が入射すると電圧値が変動するように構成されており、
    一方の前記放射線センサーに、前記電圧値について、前記第一閾値に対応する閾値が設定され、他方の前記放射線センサーに、前記電圧値について、前記第二閾値に対応する閾値が設定され、
    前記一方の放射線センサーにおいて前記電圧値が前記第一閾値に対応する閾値以上になった回数としてカウントされた、前記第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記他方の放射線センサーにおいて前記電圧値が前記第二閾値に対応する閾値以上になった回数としてカウントされた、前記第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比が算出されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線画像撮影システム。
  5. 二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
    少なくとも前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して画像データを生成するように制御するとともに、被写体の被曝線量を算出する制御手段と、
    前記複数の放射線検出素子よりも放射線の照射方向下流側に設けられた放射線センサーと、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記放射線センサーで計測された情報に基づいて得られる第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記第一閾値より大きな値に設定された第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比を算出し、予め求めておいた、前記被写体の体厚と、前記被写体の体厚の変化に応じて変化する前記比との関係に、算出した前記比を当てはめて対応する前記被写体の体厚を割り出し、
    割り出した前記被写体の体厚と、前記放射線検出素子の前記画像データとに基づいて、前記被写体の被曝線量を算出することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  6. 放射線発生装置から被写体を介して照射された放射線を受光する放射線センサーを用いて被写体の体厚を推定する体厚の推定方法であって、
    前記放射線センサーで計測された情報に基づいて得られる第一閾値以上のエネルギーを有する光子の数と、前記第一閾値より大きな値に設定された第二閾値以上のエネルギーを有する光子の数との比を算出し、
    予め求めておいた、前記被写体の体厚と、前記被写体の体厚の変化に応じて変化する前記比との関係に、算出した前記比を当てはめて対応する前記被写体の体厚を割り出して、前記被写体の体厚を推定することを特徴とする体厚の推定方法。
  7. 前記関係は、前記放射線発生装置に設定される管電圧ごとにそれぞれ予め求められていることを特徴とする請求項6に記載の体厚の推定方法。
  8. 前記関係は、前記放射線センサーを備える放射線画像撮影装置に対するグリッドの装着の有無についてそれぞれ予め求められていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の体厚の推定方法。
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