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JP6463122B2 - 系統連系インバータ装置 - Google Patents
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JP6463122B2 - 系統連系インバータ装置 - Google Patents

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本発明は、太陽電池および燃料電池といった外部直流電源を用いた直流発電システムを商用電力系統に連系させる系統連系インバータ装置に関するものである。
一般的な系統連系インバータは外部直流電源からの出力電圧を交流電圧に変換するために必要な電圧に昇圧するコンバータ回路と直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路とで構成される。特許文献1には系統連系インバータを構成するコンバータ回路の構成例が示され、コンバータ回路の出力端に接続された負荷の状態に従って同期整流回路の動作を切り替える構成が開示されている。具体的には、直流電圧を出力する入力直流電源が接続されたコンバータは、入力側平滑コンデンサ、同期整流回路および出力側平滑コンデンサを具備し、コンバータ回路の出力端に接続された負荷に出力電圧を出力する。同期整流回路には、主スイッチと、同期スイッチと、転流ダイオードと、インダクタと、主スイッチと同期スイッチとのオンオフ制御を行う制御部とが設けられている。制御部は、主スイッチがオン状態のときには同期スイッチをオフ状態とし、主スイッチがオフ状態のときには同期スイッチをオン状態とするように同期整流回路を制御する。さらに同期整流回路の同期スイッチは、コンバータ回路の効率低下を抑えるため、コンバータ回路の出力端に接続された負荷の状態に従って、軽負荷状態であるときの動作モードである電流不連続モードと、重負荷状態であるときの動作モードである電流連続モードとを切り替える。そして、特許文献1の従来技術は、同期スイッチのオン抵抗を利用して同期スイッチに流れる電流値を検出し、検出された電流に基づいて、コンバータ回路の出力端に接続された負荷の状態を判定している。
特開平11−146637号公報
しかしながら、同期スイッチのオン抵抗は、実際の使用環境下においては温度変化を含む外乱の影響により変化するだけでなく、同期スイッチの製造時のばらつきによっても変化する。そのため特許文献1の従来技術では同期スイッチに流れる電流を精度良く検出することが困難である。一方、コンバータ回路の出力端に接続された負荷が軽負荷状態であり、同期スイッチに流れる電流が非常に小さい場合や、同期スイッチのオン抵抗が小さい場合には、特許文献1の従来技術では、同期スイッチに流れる電流値を検出するために高精度の検出器が必要となり、コストが高くなるという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コストの増加を抑えながら負荷の状態を精度よく検出することができる系統連系インバータ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の系統連系インバータ装置は、直流電源からの直流電圧を昇圧または降圧して出力する同期整流型のコンバータ回路と、コンバータ回路の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、コンバータ回路とインバータ回路とを制御する制御部と、を備え、制御部は、直流電源とコンバータ回路との間で検出された直流電圧と、直流電源とコンバータ回路との間で検出された直流電源の出力電流と、コンバータ回路を構成し直流電圧を交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期と、スイッチング周期に対して主スイッチング素子がオンしている割合と、コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスとを用いて、コンバータ回路に接続される負荷の状態が軽負荷状態であるか重負荷状態であるかを判定することを特徴とする。また、本発明の系統連系インバータ装置は、直流電源からの直流電圧を昇圧または降圧して出力する同期整流型のコンバータ回路と、コンバータ回路の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、コンバータ回路とインバータ回路とを制御する制御部と、を備え、制御部は、直流電源とコンバータ回路との間で検出された直流電圧と、インバータ回路と電力系統との間で検出される交流電圧と、インバータ回路と電力系統との間で検出されたインバータ回路の出力電流と、コンバータ回路を構成し直流電圧を交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期と、スイッチング周期に対して主スイッチング素子がオンしている割合と、コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスと、系統連系インバータ装置の電力変換効率とを用いて、コンバータ回路に接続される負荷の状態が軽負荷状態であるか重負荷状態であるかを判定することを特徴とする。
本発明によれば、コストの増加を抑えながら負荷の状態を精度よく検出することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る系統連系インバータの構成図 図1に示すコンバータ部が電流連続モードまたは電流不連続モードで動作する際にリアクトルに流れる電流の時間特性図 本発明の実施の形態2に係る系統連系インバータの構成図
以下に、本発明の実施の形態にかかる系統連系インバータ装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る系統連系インバータの構成図である。図1には太陽光発電システムで用いる系統連系インバータ装置1の構成例が示され、この点は後に示す実施の形態2においても同様である。図1に示す系統連系インバータ装置1は、コンバータ回路2aとインバータ回路2bとフィルタ回路2cとを有するインバータ部2と、制御部6aと、第一の電圧検出部4と、第二の電圧検出部5と、電流検出素子7と、電流検出部3とを備える。
コンバータ回路2aは、コンデンサ11と、リアクトル12aと、主スイッチング素子13aと、出力ダイオード14aと、出力ダイオード14aに並列に接続された同期スイッチング素子15aとで構成される。図示例ではこれらの素子が昇圧回路を構成するように配置されている。すなわち、コンデンサ11は外部直流電源である太陽電池25の正極および負極の出力端間に並列接続の関係で配置され、リアクトル12aの一端はコンデンサ11の正極端に接続され、リアクトル12aの他端は主スイッチング素子13aの一端と同期スイッチング素子15aの一端と出力ダイオード14aのアノードとの接続端に接続されている。正極出力端である出力ダイオード14aのカソードは、コンバータ回路2aの正極母線Pに接続されている。コンバータ回路2aの負極出力端は、コンデンサ11の負極端と主スイッチング素子13aの他端と共に、負極母線Qに接続されている。主スイッチング素子13aと同期スイッチング素子15aは例えば金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor:MOSFET)である。
インバータ回路2bは、コンデンサ16と2つのアーム18a,18bとで構成されている。コンデンサ16は、インバータ回路2bの入力端を構成すべく正極母線Pと負極母線Qとの間に接続されている。アーム18aは、正極母線Pと負極母線Qとの間に直列に接続されたスイッチング素子17a,17bで構成され、アーム18bは、正極母線Pと負極母線Qとの間に直列に接続されたスイッチング素子17c,17dで構成されている。図1では、上端正極側スイッチング素子であるスイッチング素子17aと下端負極側スイッチング素子であるスイッチング素子17bとの直列回路がアーム18aであり、上端正極側スイッチング素子であるスイッチング素子17cと下端負極側スイッチング素子であるスイッチング素子17dとの直列回路がアーム18bである。スイッチング素子17aとスイッチング素子17bとの接続端と、スイッチング素子17cとスイッチング素子17dとの接続端は、各々インバータ回路2bの出力端を構成している。
フィルタ回路2cは、一端がインバータ回路2bの一方の出力端に接続されるリアクトル19aと、一端がインバータ回路2bの他方の出力端に接続されるリアクトル19bと、一端がリアクトル19aの他端に接続され他端がリアクトル19bの他端に接続されるコンデンサ20とで構成されている。リアクトル19aの他端とリアクトル19bの他端は、インバータ部2の交流出力端であり、フィルタ回路2cの交流出力端には商用電力系統26に接続されている。
図1では、商用電力系統26の一方の系統接続ラインをTと表記し、商用電力系統26の他方の系統接続ラインをUと表記している。
第一の電圧検出部4は、外部直流電源である太陽電池25の正極と負極間の直流電圧Vを検出して制御部6aに出力する。第二の電圧検出部5は、系統接続ラインTと系統接続ラインUとの間に印加される交流電圧であるインバータ回路2bの出力電圧Vを検出して制御部6aに出力する。電流検出素子7は、系統接続ラインTに接続され、接続位置における電流値を検出する。電流検出素子7には例えばカレントトランスまたはシャント抵抗が用いられる。電流検出部3は、電流検出素子7で検出された電流に正比例した電圧を、制御部6aが取り扱い可能な低圧範囲内の値に変換して出力する。
制御部6aは、第一の電圧検出部4で検出された直流電圧Vと第二の電圧検出部5で検出された出力電圧Vと電流検出部3で検出された出力電流Iを用いて、コンデンサ16の両端である正極母線Pと負極母線Qとの間に一定の電圧が印加されるように主スイッチング素子13aのオンオフ動作を制御し、コンバータ回路2aから出力される直流電力を交流電力に変換するためスイッチング素子17a,17b,17c,17dのオンオフ動作を制御する。制御部6aに制御されたコンバータ回路2aでは、太陽電池25が発生する直流電圧がインバータ回路2bの動作に必要な直流電圧まで昇圧され、制御部6aに制御されたインバータ回路2bでは、コンバータ回路2aから出力される直流電圧がコンデンサ16で母線電圧として平滑保持される。母線電圧は、2つのアーム18a,18bを構成する各スイッチング素子17a,17b,17c,17dのオンオフ動作により、交流電圧へ変換され、フィルタ回路2cは、インバータ回路2bでパルス幅変調された交流電圧を、正弦波状の滑らかな交流波形をした交流電圧に整形して平滑化する。
また制御部6aは、主スイッチング素子13aがオンのときにはコンバータ回路2aの同期スイッチング素子15aをオフにし、主スイッチング素子13aがオフのときにはコンバータ回路2aの同期スイッチング素子15aをオンにする制御を行うことで、出力ダイオード14aにおける電力損失を低減させる。さらに制御部6aは、コンバータ回路2aから見たインバータ回路2bの動作状態、すなわちコンバータ回路2aの負荷の状態により、コンバータ回路2aの負荷が軽負荷状態であると判定した場合、同期スイッチング素子15aをオフにする制御を実施する。
以下、制御部6aがコンバータ回路2aの負荷状態を判定する方法について説明する。
本実施の形態の一般的な昇圧コンバータ回路の動作には、コンバータ回路2aに接続される負荷の状態により、負荷が軽負荷状態であるときの動作モードである電流不連続モードと、負荷が重負荷状態であるときの動作モードである電流連続モードとが存在する。
図2を用いて電流連続モードと電流不連続モードについて説明する。図2は図1に示すコンバータ部が電流連続モードまたは電流不連続モードで動作する際にリアクトルに流れる電流の時間特性図である。図2(a),2(b),2(c)の各々に示す縦軸はリアクトル12aに流れるリアクトル電流iであり、横軸は時間である。TOnは主スイッチング素子13aのオン時間、Toffは主スイッチング素子13aのオフ時間、Tは主スイッチング素子13aの1回のスイッチング周期を表す。リアクトル電流iは、主スイッチング素子13aがスイッチングすることにより発生する脈流Δiとリアクトル12aに流れる平均電流Iとの和に等しい。オン時間TOnでは脈流Δiが増加し、オフ時間Toffでは脈流Δiが減少する。従って、リアクトル電流iは、主スイッチング素子13aがONのときには増加し、主スイッチング素子13aがOFFのときには減少する。
図2(a)は、電流連続モードのときにリアクトル12aに流れるリアクトル電流iの変化を表す。電流連続モードとは、スイッチング周期Tの中でリアクトル電流iが0Aより高い値になる電流モードである。
図2(b)は、電流不連続モードのときにリアクトル12aに流れるリアクトル電流iの変化を表す。電流不連続モードとは、スイッチング周期Tの中でリアクトル電流iが0A以下になる期間が生じてリアクトル12aに間欠的に電流が流れる動作モードである。
図2(c)は、電流連続モードと電流不連続モードとの境界でリアクトル12aに流れるリアクトル電流iの変化を表す。電流連続モードと電流不連続モードとの境界とは、スイッチング周期Tのタイミングでリアクトル電流iが0Aになる動作モードである。
すなわち主スイッチング素子13aがスイッチングすることにより発生する脈流Δiと、リアクトル12aに流れる平均電流Iとの関係が下記(1)式に示す関係となる状態が、電流連続モードと電流不連続モードの境界である。(1)式の左辺が右辺より大きくなれば、電流連続モードとなる。
Figure 0006463122
主スイッチング素子13aがスイッチングすることにより発生する脈流Δiは、下記(2)式で表される。ただし、Vは第一の電圧検出部4で検出された直流電圧、Lはリアクトル12aのインダクタンス、Tは主スイッチング素子13aのスイッチング周期、Dはスイッチング周期Tに対して主スイッチング素子13aがオンしている割合を示す。
Figure 0006463122
またリアクトル12aに流れる平均電流Iは、太陽電池25の出力電流をIとしたとき下記(3)式で表される。なお出力電流Iは図示しない検出手段で検出された電流とする。
Figure 0006463122
(1)式、(2)式、および(3)式より、電流連続モードとなる条件は下記(4)式で表され、電流不連続モードとなる条件は下記(5)式で表される。
Figure 0006463122
Figure 0006463122
さらに商用系統に出力する電力をPは下記(6)式で表される。ただしPは太陽電池25が出力する電力、ηは、インバータ部2に入力された直流電力が商用系統に出力する交流電力に変換されるときの電力変換効率を示す。
Figure 0006463122
さらに、第二の電圧検出部5で検出される出力電圧をV、電流検出部3で検出される出力電流をIとしたとき、出力電圧と出力電流と電力変換効率と太陽電池25の出力電圧と太陽電池25の出力電流との関係は下記(7)式で表される。
Figure 0006463122
(4)式および(7)式より、電流連続モードとなる条件は下記(8)式で表され、(5)式および(7)式より、電流不連続モードとなる条件は下記(9)式で表される。
Figure 0006463122
Figure 0006463122
このように、出力電流Iと直流電圧Vと出力電圧Vとスイッチング周期Tとスイッチング周期Tに対して主スイッチング素子13aがオンしている割合Dとリアクトル12aのインダクタンスLとにより、制御部6aは、コンバータ回路2aの負荷状態を判定することができる。
また、制御部6aは、コンバータ回路2aの負荷が軽負荷状態であると判定した場合、同期スイッチング素子15aをオフにする。これによって、さらに効率を改善することができる。
なお、インダクタンスLと電力変換効率ηは、太陽電池25および商用系統の状態のように変動するものではないため、本実施の形態では固定値としたが、系統連系インバータ装置1の動作により変動する場合には、別途検出する手段を設けてもよい。またインバータ回路2bの出力電流の値が大きくなるに従って太陽電池25の出力電流Iに脈流が発生するため、実際の機器における設定値は脈流を考量して設定する必要がある。
このように本実施の形態の系統連系インバータ装置1によれば、従来技術のように同期スイッチング素子に流れる電流値を検出することなく昇圧コンバータ回路の負荷が軽負荷であるか重負荷であるかを判定することができる。また、第一の電圧検出部4、電流検出部3、および第二の電圧検出部5は、系統連系インバータ装置1を制御するために従来から必要な検出手段であるため、昇圧コンバータ回路の負荷の状態を判定するために新たな検出手段を追加する必要がなく、コストの増加を抑制することができる。
実施の形態2.
図3は本発明の実施の形態2に係る系統連系インバータの構成図である。図3では、図1に示した構成要素と同一または同等の構成要素に同一の符号を付している。ここでは、実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。実施の形態2に係る系統連系インバータ装置1では、図1のインバータ部2のインバータ部2Aが用いられ、図1の昇圧コンバータ回路であるコンバータ回路2aの代わりに降圧コンバータ回路であるコンバータ回路2eが用いられ、コンバータ回路2eを動作させるため、図1の制御部6aの代わりに制御部6bが用いられている。その他の構成は、実施の形態1に係る系統連系インバータ装置1と同様であり、以下では実施の形態1と異なる点を説明する。
コンバータ回路2eは、コンデンサ11と、リアクトル12bと、主スイッチング素子13bと、出力ダイオード14bと、出力ダイオード14bに並列に接続された同期スイッチング素子15bとで構成される。図示例ではこれらの素子が降圧回路を構成するように配置されている。すなわち、コンデンサ11は、外部直流電源である太陽電池25の正極および負極の出力端間に並列接続の関係で配置され、主スイッチング素子13bの一端はコンデンサ11の正極端に接続され、主スイッチング素子13bの他端はリアクトル12bの一端と同期スイッチング素子15bの一端と出力ダイオード14bのカソードとの接続端に接続され、出力端であるリアクトル12bの他端はコンバータ回路2eの正極母線Pに接続されている。コンバータ回路2eの負極出力端は、コンデンサ11の負極端と同期スイッチング素子15bの他端と共に、負極母線Qに接続されている。
制御部6bは、第一の電圧検出部4で検出された直流電圧Vと第二の電圧検出部5で検出された出力電圧Vと電流検出部3で検出された出力電流とIを用いて、コンデンサ16の両端である正極母線Pと負極母線Qとの間に一定の電圧が印加されるように主スイッチング素子13bのオンオフ動作を制御する。
また制御部6bは、主スイッチング素子13bがオンしているときには同期スイッチング素子15bをオフにし、主スイッチング素子13bがオフしているときには同期スイッチング素子15bをオンにする制御を行うことで、出力ダイオード14bにおける電力損失を低減させる。
さらに制御部6bは、コンバータ回路2eから見たインバータ回路2bの動作状態、すなわちコンバータ回路2eの負荷の状態により、コンバータ回路2eの負荷が軽負荷状態であると判定した場合、同期スイッチング素子15bをオフにする制御を実施する。
以下、制御部6bがコンバータ回路2eの負荷状態を判定する方法について説明する。
本実施の形態の一般的な降圧コンバータ回路の動作には、実施の形態1で説明した昇圧コンバータ回路と同様に、コンバータ回路2eに接続される負荷の状態により、電流連続モードと電流不連続モードとが存在する。
主スイッチング素子13bがスイッチングすることにより発生する脈流Δiと、リアクトル12bに流れる平均電流Iとの関係が下記(10)式に示す関係となる状態が、電流連続モードと電流不連続モードの境界である。(10)式の左辺が右辺より大きくなれば、電流連続モードとなる。
Figure 0006463122
主スイッチング素子13bがスイッチングすることにより発生する脈流Δiは、下記(11)式で表される。ただし、Vは第一の電圧検出部4で検出された直流電圧、Lはリアクトル12bのインダクタンス、Tは主スイッチング素子13bのスイッチング周期、Dはスイッチング周期Tに対して主スイッチング素子13bがオンしている割合を示す。
Figure 0006463122
またリアクトル12bに流れる平均電流Iは、太陽電池25の出力電流をIとしたとき、下記(12)式で表される。
Figure 0006463122
(10)式、(11)式、および(12)式より、電流連続モードとなる条件は下記(13)式で表され、電流不連続モードとなる条件は下記(14)式で表される。
Figure 0006463122
Figure 0006463122
さらに商用系統に出力する電力Pは下記(15)式で表される。ただしPは太陽電池25が出力する電力、ηはインバータ部2に入力された直流電力が商用系統に出力する交流電力に変換されるときの電力変換効率を示す。
Figure 0006463122
さらに、第二の電圧検出部5で検出される出力電圧をV、電流検出部3で検出される出力電流をIとしたとき、出力電圧と出力電流と電力変換効率と太陽電池25の出力電圧と太陽電池25の出力電流との関係は下記(16)式で表される。
Figure 0006463122
(13)式および(16)式より、電流連続モードとなる条件は下記(17)式で表され、(14)式および(16)式より、電流不連続モードとなる条件は下記(18)式で表される。
Figure 0006463122
Figure 0006463122
このように、出力電流Iと直流電圧Vと出力電圧Vとスイッチング周期Tとスイッチング周期Tに対して主スイッチング素子13bがオンしている割合Dとリアクトル12bのインダクタンスLとにより、制御部6bは、コンバータ回路2eの負荷状態を判定することができる。
また、制御部6bは、コンバータ回路2eの負荷が軽負荷状態であると判定した場合、同期スイッチング素子15bをオフにする。これによって、さらに効率を改善することができる。
このように本実施の形態2の系統連系インバータ装置1によれば、従来技術のように同期スイッチング素子に流れる電流値を検出することなく降圧コンバータ回路の負荷が軽負荷であるか重負荷であるかを判定することができる。また、第一の電圧検出部4、電流検出部3、および第二の電圧検出部5は、系統連系インバータ装置1を制御するために従来から必要な検出手段であるため、降圧コンバータ回路の負荷の状態を判定するために新たな検出手段を追加する必要がなく、コストの増加を抑制することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、図1および図3に示したコンバータ回路2a、コンバータ回路2e、およびインバータ回路2bを構成するスイッチング素子17a,17b,17c,17dが、窒素ガリウム(Gallium Nitride:GaN)または炭化ケイ素(Silicon Carbide:SiC)といったワイドギャップ半導体によるスイッチング素子で構成される例を示す。一般的にワイドギャップ半導体はシリコン半導体に比べてオン抵抗が小さくなる。従って、従来のオン抵抗を利用して同期スイッチング素子に流れる電流値を検出する方式ではより高精度の検出器が必要となるが、本発明によれば同期スイッチング素子に流れる電流を検出する必要がないため、本発明は同期スイッチング素子としてワイドギャップ半導体を用いた構成に対して、より効果的である。また、実施の形態3の系統連系インバータ装置1では、実施の形態1,2の効果に加えて、系統連系インバータ装置1の電力変換効率の向上を図ることができる。またワイドギャップ半導体を使用した場合、耐電圧および耐熱性が高くなると共に許容電流密度も高くなる。そのため、コンバータ回路2a、コンバータ回路2e、およびインバータ回路2bの小型化が可能となり、系統連系インバータ装置1の更なる小型化を図ることができる。また系統連系インバータ装置1の小型化により製造に係る部材の減容化を図ることができる。
以上に説明したように本実施の形態に係る系統連系インバータ装置は、同期整流型のコンバータ回路と、インバータ回路と、前記コンバータ回路と前記インバータ回路とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、直流電源と前記コンバータ回路との間で検出された前記直流電圧と、前記直流電源と前記コンバータ回路との間で検出された前記直流電源の出力電流と、前記インバータ回路と電力系統との間で検出される前記交流電圧と、前記インバータ回路と前記電力系統との間で検出された前記インバータ回路の出力電流との少なくとも1つを用いて、前記コンバータ回路に接続される負荷の状態が軽負荷状態であるか重負荷状態であるかを判定する。この構成により、コストの増加を抑えながら負荷の状態を精度よく検出することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 系統連系インバータ装置、2,2A インバータ部、2a コンバータ回路、2b インバータ回路、2c フィルタ回路、2e コンバータ回路、3 電流検出部、4 第一の電圧検出部、5 第二の電圧検出部、6a,6b 制御部、7 電流検出素子、11 コンデンサ、12a,12b リアクトル、13a,13b 主スイッチング素子、14a,14b 出力ダイオード、15a,15b 同期スイッチング素子、16 コンデンサ、17a,17b,17c,17d スイッチング素子、18a,18b アーム、19a,19b リアクトル、20 コンデンサ、25 太陽電池、26 商用電力系統。

Claims (14)

  1. 直流電源からの直流電圧を昇圧または降圧して出力する同期整流型のコンバータ回路と、
    前記コンバータ回路の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路と前記インバータ回路とを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記直流電源と前記コンバータ回路との間で検出された前記直流電圧と、前記直流電源と前記コンバータ回路との間で検出された前記直流電源の出力電流と、前記コンバータ回路を構成し前記直流電圧を前記交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期と、前記スイッチング周期に対して前記主スイッチング素子がオンしている割合と、前記コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスとを用いて、前記コンバータ回路に接続される負荷の状態が軽負荷状態であるか重負荷状態であるかを判定することを特徴とする系統連系インバータ装置。
  2. 直流電源からの直流電圧を昇圧または降圧して出力する同期整流型のコンバータ回路と、
    前記コンバータ回路の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、
    前記コンバータ回路と前記インバータ回路とを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記直流電源と前記コンバータ回路との間で検出された前記直流電圧と、
    前記インバータ回路と電力系統との間で検出される前記交流電圧と、前記インバータ回路と前記電力系統との間で検出された前記インバータ回路の出力電流と、前記コンバータ回路を構成し前記直流電圧を前記交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期と、前記スイッチング周期に対して前記主スイッチング素子がオンしている割合と、前記コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスと、系統連系インバータ装置の電力変換効率とを用いて、前記コンバータ回路に接続される負荷の状態が軽負荷状態であるか重負荷状態であるかを判定することを特徴とする系統連系インバータ装置。
  3. 前記コンバータ回路は、昇圧コンバータ回路であることを特徴とする請求項1に記載の系統連系インバータ装置。
  4. 前記コンバータ回路は、昇圧コンバータ回路であることを特徴とする請求項に記載の系統連系インバータ装置。
  5. 前記コンバータ回路は、降圧コンバータ回路であることを特徴とする請求項1に記載の系統連系インバータ装置。
  6. 前記コンバータ回路は、降圧コンバータ回路であることを特徴とする請求項に記載の系統連系インバータ装置。
  7. 前記直流電源と前記コンバータ回路との間で検出された前記直流電源の出力電流をI
    前記直流電圧をV
    前記コンバータ回路を構成し、前記直流電圧を前記交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期をT、
    前記スイッチング周期に対して前記主スイッチング素子がオンしている割合をD、
    前記コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスをL、として、
    前記制御部は、下記(1)式を用いて前記重負荷状態であることを判定し、下記(2)式を用いて前記軽負荷状態であることを判定することを特徴とする請求項に記載の系統連系インバータ装置。
    Figure 0006463122

    Figure 0006463122
  8. 前記直流電圧をV
    前記コンバータ回路を構成し、前記直流電圧を前記交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期をT、
    前記スイッチング周期に対して前記主スイッチング素子がオンしている割合をD、
    前記コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスをL、
    前記出力電流をI
    前記系統連系インバータ装置の電力変換効率をη、
    前記交流電圧をV、として、
    前記制御部は、下記(3)式を用いて前記重負荷状態であることを判定し、下記(4)式を用いて前記軽負荷状態であることを判定することを特徴とする請求項に記載の系統連系インバータ装置。
    Figure 0006463122

    Figure 0006463122
  9. 前記直流電源と前記コンバータ回路との間で検出された前記直流電源の出力電流をI
    前記直流電圧をV
    前記コンバータ回路を構成し、前記直流電圧を前記交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期をT、
    前記スイッチング周期に対して前記主スイッチング素子がオンしている割合をD、
    前記コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスをL、として、
    前記制御部は、下記(5)式を用いて前記重負荷状態であることを判定し、下記(6)式を用いて前記軽負荷状態であることを判定することを特徴とする請求項に記載の系統連系インバータ装置。
    Figure 0006463122
    Figure 0006463122
  10. 前記直流電圧をV
    前記コンバータ回路を構成し、前記直流電圧を前記交流電圧に変換する主スイッチング素子のスイッチング周期をT、
    前記スイッチング周期に対して前記主スイッチング素子がオンしている割合をD、
    前記コンバータ回路を構成するリアクトルのインダクタンスをL、
    前記出力電流をI
    前記系統連系インバータ装置の電力変換効率をη、
    前記交流電圧をV、として、
    前記制御部は、下記(7)式を用いて前記重負荷状態であることを判定し、下記(8)式を用いて前記軽負荷状態であることを判定することを特徴とする請求項に記載の系統連系インバータ装置。
    Figure 0006463122

    Figure 0006463122
  11. 前記制御部は、前記負荷の状態が前記軽負荷状態であると判定したとき、前記コンバータ回路を構成し同期整流を行う同期スイッチング素子をオフにすることを特徴とする請求項1から請求項10の何れか一項に記載の系統連系インバータ装置。
  12. 前記コンバータ回路を構成し同期整流を行う同期スイッチング素子は、ワイドギャップ半導体で構成されることを特徴とする請求項1から請求項11の何れか一項に記載の系統連系インバータ装置。
  13. 前記コンバータ回路を構成し前記直流電圧を前記交流電圧に変換する主スイッチング素子は、ワイドギャップ半導体で構成されることを特徴とする請求項12に記載の系統連系インバータ装置。
  14. 前記ワイドギャップ半導体は、炭化ケイ素であることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の系統連系インバータ装置。
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