<第一の実施形態>
以下、本発明の一実施形態を、図1〜16を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、合成樹脂により形成された座構成部材1に適用したものである。
座構成部材1は、複数タイプの座支持体2a、2b、2c、2d、すなわち、床Fに置かれる座椅子Aaを構成する短寸脚状の座支持体2a、スツールタイプの椅子Abを構成する脚状の座支持体2b、ベンチタイプの椅子Acを構成するフレーム状の座支持体2c、及び、折り畳みタイプの椅子Adを構成するフレーム状の座支持体2dに選択的に取り付けることができるものとなっている。以下、詳述する。
図1では、座構成部材1に、四本の短寸脚状の座支持体2aを適用した座椅子Aaを示している。この座椅子Aaは、図9に示すように、床Fに配設されるものである。座椅子Aaは、床Fである単純床F(F1)あるいは階段状の構造物に設けられた段床F(F2)に固定された態様で使用されたり、単純床F(F1)あるいは段床F(F2)に置かれ、固定されない移動可能な態様で使用されたりするものとなっている。なお、図2〜5では、複数種類の座支持体2a、2b、2c、2dに支持され得るようにした座構成部材1のみを示している。
座構成部材1は、厚み方向に弾性変形可能な着座部11とこの着座部11の周縁を保持する周縁枠部12とを備えたものであり、これら着座部11及び周縁枠部12は合成樹脂により一体に形成されている。
着座部11は、上面側に着座者の臀部が添接し得る着座面11aを有した網状のものであり、厚み方向に対して上下方向に弾性変形し易いものとなっている。また、着座部11は、図5に示すように、断面視において中央部分11cが周縁部分11eよりも低くなるような湾曲面11wを有している。着座部11は、平面視において略八角形をなしている。
着座部11は、主として、凸レンズの側面形状に似た複数の第一貫通孔111、及び、当該第一貫通孔111に隣接して設けられた略矩形状の第二貫通孔112と、これら第一、第二貫通孔111、112との間に形成された樹脂肉部分である帯状部分113とを備えたものであり、全体として七宝つなぎの文様を表出させたものとなっている。なお、第一、第二貫通孔111、112及び樹脂肉部分である帯状部分113により形成される模様は種々のものにすることができる。この例では、第一、第二貫通孔111、112は、手指が入り込まない大きさに設定されている。着座部11は、周縁枠部12よりも弾性変形し易くなるように厚み寸法が設定されている。すなわち、着座部11の厚み寸法は、周縁枠部12の厚み寸法よりも短く設定されている。
周縁枠部12は、略八角形をなす着座部11を囲繞する八角枠状のものである。周縁枠部12は、着座部11よりも剛性が高くなるように形成されている。周縁枠部12は、着座部11の周端縁に連続して外方に延設され着座部11の着座面11aと略面一をなす上面12aを有した上側の周縁枠部材121と、この上側の周縁枠部材121の下に連続して設けられた下側の周縁枠部材122とを備えている。下側の周縁枠部材122は、上側の周縁枠部材121よりも幅狭に形成されている。下側の周縁枠部材122は等幅の帯状の部材により形成された八角枠状をなしている。上側の周縁枠部材121と下側の周縁枠部材122とは一体に形成されている。図4に示すように、下側の周縁枠部材122の側端縁は、上側の周縁枠部材121の側端縁よりも若干内側に位置しているため、周縁枠部12の下面外側には段差部123が形成されている。換言すれば、周縁枠部12には、外側縁側にフランジ状の部位が形成されている。
周縁枠部12には、複数箇所に座支持体2a、2b、2c、2dに接続し得る部位、換言すれば、脚取付部たるねじ孔T1、及び、座支持体2aに設けられた弾性爪21を係合させるための脚取付部たる係合凹部T2が設けられている。図6に示すように、脚取付部であるねじ孔T1及び係合凹部T2は、下側の周縁枠部材122に形成されている。より具体的にいえば、脚取付部であるねじ孔T1及び係合凹部T2は、下側の周縁枠部材122における八つの角部分に底面側から上方向に向かって凹んだ態様で形成されている。
ねじ孔T1及び係合凹部T2は、上述したように、座構成部材1側に形成されており、複数種類の座支持体2a、2b、2c、2dを選択的に取り付けることができるようになっている。図6では、脚取付部である係合凹部T2が、短寸脚状の座支持体2aに突設された弾性爪21と係わり合うものを示している。この座支持体2aの座構成部材1に対する取り付けは、座支持体2aの弾性爪21を係合凹部T2に嵌め込み、弾性爪21と係合凹部T2とを係合させることにより行われる。係合凹部T2は、弾性爪21が抜け出ることを抑制するために開口幅が内部空間の幅よりも狭く形成されている。
短寸脚状の座支持体2aは、ブロック状のもので、上端側に弾性爪21を有するとともに下端側に床Fに固定するための止着具たるねじv1を挿通させ得る取付孔22を有している。座支持体2aは、樹脂により一体に形成されている。座支持体2aは、ブロック状をなす短寸脚本体20と、この短寸脚本体20の上側に向けて対をなして突設された片持ちV字状ないし鍵状をなす前記弾性爪21と、前記短寸脚本体20に穿設された前記取付孔22とを備えている。
短寸脚本体20は、取付孔22を有した底壁20aと、この底壁20aの外方端に立設された外壁20bと、前記底壁20aの内方端に立設された内壁20cと、前記底壁20aの両側端に立設された対をなす側壁20dと、側壁20dの上端部から内向きに延設された上壁20eとを備えている。前記弾性爪21は、上壁20eから連続して上方向に突出するように設けられている。
取付孔22は、図7に示すように、段床F(F2)を構成する板材F21に、四つの座支持体2aを取り付ける場合に用いられる。四つの座支持体2aは、ねじv1を用いて板材F21の所定の位置に螺着されるようになっている。すなわち、四つの座支持体2aを板材F21に対してねじv1により止着し、しかる後に、座構成部材1の係合凹部T2と四つの座支持体2aの弾性爪21とを係わり合わせることにより、座構成部材1と座支持体2aとを連結し、座椅子Aaを組み立てるようにしている。
ここで、図8は、座構成部材1と座支持体2aとの他の取付態様を説明するための拡大斜視図を示している。なお、同図において、第一の実施形態と同一又は対応する構成については、先に使用した符号と同じ符号を付して説明することととし、詳細な説明を省略することとする。
図8に示す座支持体2aは、短寸脚本体20を主体に構成したものである。そして、両側の側壁20dに上下方向に貫通するねじ挿通孔23を設けている。これら各ねじ挿通孔23に、止着具たるねじv2を挿通した上で、座構成部材1の脚取付部たるねじ孔T1にねじv2を螺合することにより、座支持体2aを座構成部材1に取り付けるようにしている。
図10〜12では、座構成部材1に、脚状の座支持体2bを適用したスツールタイプの椅子Abを示している。この椅子Abは、同一形状をなす複数の木製の脚構成部材24を組み合わせて形成された座支持体2dに座構成部材1を支持させている。
脚状の座支持体2bは、平面視中央部から外方に向かって放射状に延びてなるものである。座支持体2bは、側面視においてくの字状をなす複数の脚構成部材すなわち四本の脚構成部材24を平面視中央部において相互に連結させたものであり、これら各脚構成部材24の上端部に前記座構成部材1と連結するための脚取付部たるねじ挿通孔241が設けられている。ねじ挿通孔241を通過したねじ(図示せず)は、座構成部材1の脚取付部たるねじ孔T1に螺合するようになっており、これにより座支持体2bを座構成部材1に取り付けることができるようになっている。座支持体2bの上端部の外側面は、座構成部材1における下側の周縁枠部材122の外面と略面一になるように設定されている。
なお、脚状の座支持体2bは、組み立て前の状態では、個々の脚構成部材24を分離した状態にすることができる。分離した状態の複数の脚構成部材24は、所定の梱包用の箱(図示せず)に座構成部材1とともに効率良く収納され所定の方法で流通される。
図13〜15では、座構成部材1に、フレーム状の座支持体2cを適用したベンチタイプの椅子Acを示している。この椅子Acは、三人が並んで着座し得るベンチタイプのものであり、座支持体2cに三つの座構成部材1を支持させている。
座支持体2cは、床Fに対して立設された左右の起立脚部251とこれら左右の起立脚部251間に架設された横架部252とを有したベース脚25と、下端部が前記ベース脚25の横架部252に取り付けられるとともに前記座構成部材1及び背凭れBを支持する支持フレーム本体26と、この座支持フレーム本体26に回動可能に取り付けられ座構成部材1を直接的に支持する座受フレーム27とを備えたものである。
支持フレーム本体26は、金属フレームにより形成されたものであり前部において座受フレーム27を回動可能に支持するとともに上部において背凭れBを支持している。
座受フレーム27には、複数箇所にねじ挿通孔271が設けられている。当該ねじ挿通孔271を通過した止着具たるねじv3は、座構成部材1の脚取付部たるねじ孔T1に螺合するようになっている。
背凭れBの上端部には後方に向けて庇状に突出した突出部B1が形成されている。突出部B1には、その上面側にナンバープレートP1を取り付け可能にしてある。また、支持フレーム本体26の下部にもV字状のフレーム部材間に挟まれる態様でナンバープレートP2を装着し得るようになっている。これらナンバープレートP1、P2には、座席ナンバーの表示以外に、例えば、座構成部材1に関連した人物名や組織名等の情報が適宜の方法で表示され得るようになっている。
図16では、座構成部材1に、フレーム状の座支持体2dを適用した折り畳みタイプの椅子Adを示している。
座支持体2dは、左右対をなす前脚281と、左右対をなす後脚282と、左側の前脚281及び後脚282における上端部と右側の前脚281及び後脚282における上端部との間に架設された横架フレーム283とを具備してなる脚フレーム28と、下端部が前記前脚281及び後脚282の上端部に取り付けられ前部において座構成部材1を直接的に支持する座受フレーム30を回動可能に支持するとともに上部で背凭れCを支持してなる支持フレーム本体29とを備えている。この椅子Adは折り畳みタイプであり、左右の前脚281が横架フレーム283に対して回動可能に支持されている。そして、不使用時には前脚281を回動させて後脚282に沿う位置に移動させることができるようになっている。
左右の前脚281の離間寸法は、左右の後脚282の離間寸法よりも小さく設定されてあり、座構成部材1を跳ね上げた状態で、同一構造をなす他の折り畳みタイプの椅子を前後方向にスタッキングできるように構成されている。
この座支持体2dの座受フレーム30には、複数箇所にねじ挿通孔(図示せず)が設けられている。そして、ねじ挿通孔を通過した止着具たるねじ(図示せず)は、座構成部材1の脚取付部たるねじ孔T1に螺合するようになっている。
この座支持体2dにおける背凭れCの上端部には後方に向けて庇状に突出した突出部C1が形成されており、その突出部C1の上面側にナンバープレートP3を取り付け可能にしてある。さらに、支持フレーム本体29の下部にもV字状のフレーム部材間に挟まれる態様でナンバープレートP4を取り付け可能にしてある。これらナンバープレートP3、P4には、座席ナンバーの表示以外に、例えば、座構成部材1に関連した人物名や組織名等の情報が表示され得るようになっている。
以上説明したように、本実施形態に係る座構成部材1は、厚み方向に弾性変形可能な着座部11とこの着座部11の周縁を保持する周縁枠部12とを備えてなり、前記周縁枠部12の複数箇所に脚取付部であるねじ孔T1や係合凹部T2を設けたものである。そして、脚取付部たるねじ孔T1や係合凹部T2が、複数種類の座支持体2a、2b、2c、2dを選択的に取付けることができるように構成されている。このため、複数種類の椅子Aa、Ab、Ac、Adに共通して使用することができる座構成部材1を提供することができるものとなる。
このような座構成部材1のより具体的な使用例を挙げれば次のとおりである。すなわち、スポーツ競技会等のイベントにおける競技会場においては、一定の期間、臨時的に多くの椅子を準備することが求められる。このとき、座構成部材1を短寸脚状の座支持体2aに支持させることにより競技会場用の座椅子Aaを構成することができる(なお、競技会場等で必要な椅子のタイプに対応して、座支持体は適宜選択されるものである)。次いで、スポーツ競技会等のイベントが終了した後は、座構成部材1を当該短寸脚状の座支持体2aから取り外し、しかる後に、スツールタイプの椅子Abに適用するべく前記座構成部材1を転用し、そのまま脚状の座支持体2bに取り付けることができるようになっている。換言すれば、座構成部材1は、スポーツ競技会等の場において臨時的な椅子の座を構成する部材として単に終焉してしまうものではなく、そのスポーツ競技会等に臨んだ椅子を構成したという歴史的な意義を引き継ぎつつ、異なるタイプの新たな椅子の座を構成する部材として機能を発揮し得るものとなる。
複数種類の座支持体2a、2b、2c、2dが、床に置かれるタイプの座椅子Aaを構成する短寸脚状の座支持体2a、スツールタイプの椅子Abを構成する脚状の座支持体2b、ベンチタイプの椅子Acを構成するフレーム状の座支持体2c、折り畳みタイプの椅子Adを構成するフレーム状の座支持体2dの少なくとも2つである。したがって、座構成部材1が、タイプの異なる椅子に共通的に適用され得るものとなる。
前記着座部11が、網状のものであり、この着座部11と前記周縁枠部12とが合成樹脂により一体に形成されているものであるため、着座者に対する好適なクッション性を付与するための弾性変形度合いが設定され得るとともに必要な強度が保持された座構成部材1を形成するための設計の自由度が向上するものとなる。
前記脚取付部が、ねじ孔T1及び/又は座支持体2aに設けられた弾性爪21を係合させるための係合凹部T2であるため、複数種類の座支持体2a、2b、2c、2dに柔軟に装着され得るものとなっている。
前記脚取付部が、座支持体2aに設けられた弾性爪21を係合させるための係合凹部T2であり、座支持体2aが上端側に弾性爪21を有するとともに下端側に床Fに固定するための止着具v1を挿通させ得る取付孔22を有するものである。このため、座支持体2aの座構成部材1に対する取り付けが容易になるとともに床Fに座構成部材1を固定させた使用の態様を実現し易いものとなっている。
前記着座部11が、中央部分11cが周縁部分11eよりも低くなるような湾曲面11wを有したものであるため、着座者の着座時に過度な弾性変形が惹起され難いものとなり、着座者の体重の多寡にかかわらず着座者に対して好適な座り心地を付与し得るものとなっている。
座構成部材1は、座支持体2a、2b、2c、2dに支持されて椅子Aa、Ab、Ac、Adを構成するものであるため、着座者に安心感を与える信頼性の高い座構成部材1を備えた椅子Aa、Ab、Ac、Adを実現し易いものとなる。
続いて、以下、順に、他の実施形態である第二、第三、第四、第五、第六、及び、第七の実施形態について説明する。
<第二の実施形態>
第二の実施形態である座構成部材A1、及び、座構成部材A1に取り付けられる短寸脚状の座支持体A2aについて、図17〜20を参照して説明する。なお、この実施形態における符号は、頭に「A」を付加した上で、第一の実施形態と同一又は対応する構成については、同一の符号を付して説明するものとし説明を省略する。
座構成部材A1は、複数タイプの座支持体に支持させることができるものである。図17〜20では、座構成部材A1を、床におかれる短寸脚状の座支持体A2aに取り付けた態様の座椅子AAaについて説明する。
座構成部材A1は、着座部A11とこの着座部A11の周縁を保持する周縁枠部A12を備えている。座構成部材A1は、周縁枠部A12における下側の周縁枠部材A122の下面側に下方に向かって開口する溝mzが形成されている。この溝mzは、周縁枠部材A122の全周に連続して設けられている。溝mzは、外側壁mz1とこの外側壁mz1に対向配置された内側壁mz2と、これら外側壁mz1及び内側壁mz2の間に配された底壁mz3とを有している。また、底壁mz3には、前記外側壁mz1及び内側壁mz2と平行に立設された二本のリブrbを備えている。これらリブrbの下端縁は、外側壁mz1及び内側壁mz2の下端縁よりも奥に控えて位置している。底壁mz3には、座支持体A2a及び後述する溝カバーmcをねじv5を用いて共締めにより取り付けるための脚取付部たるねじ孔AT1が設けられている。
この実施形態では、溝mzを閉塞するための溝カバーmcが設けられている。溝カバーmcは、溝mzに対応して設けられた八角枠状のものであり、ねじ挿通孔n1を有した底壁mc1と、この底壁mc1の外側端部及び内側端部から立設された側壁mc2とを備えたものである。溝カバーmcは、溝mzに嵌り込むものであり、溝カバーmcの側壁mc2が、溝mzにおける外側壁mz1とリブrbとの間、及び、内側壁mz2とリブrbとの間に位置するようになっている。
短寸脚状の座支持体A2aは、樹脂により一体に形成されたものであり、ブロック状をなす短寸脚本体A20を主体に構成されている。
短寸脚本体A20は、ねじ挿通孔A23を有した底壁A20aと、この底壁A20aの外方端から立設された外壁A20bと、前記底壁A20aの内方端から立設された内壁A20cと、前記底壁A20aの側端から立設された側壁A20dと、側壁A20dの上端部から内向きに延設された上壁A20eとを備えている。内壁A20cは、上部に突出片h1が設けられており、座構成部材A1の周縁枠部A12の内面に添接して位置決めできるようになっている。上壁A20eにはねじ挿通孔A23を配した円筒状のボスbsが上方向に突出するように設けられている。
座支持体A2aと溝カバーmcは、共通のねじv5を用いて、座構成部材A1に対して共締めされる。すなわち、ねじv5は、座支持体A2aのねじ挿通孔A23及び溝カバーmcのねじ挿通孔n1を通過した上で、座支持体A2aの脚取付部であるねじ孔AT1に螺合される。
続いて、図21〜23では、溝カバーmcを、四つに分割した溝カバー部材mcaにより構成してなるものを示している。各溝カバー部材mcaは、一端側にねじ挿通孔n2を有した突出片h2を延伸して設けており、各溝カバー部材mca同士を組み合わせた場合に、前記突出片h2が他の溝カバー部材mcaの底壁mc1の内側(上側)に位置するように設定されている。カバー部材mcaの他端側には、座支持体A2aの上壁A20eに設けられたボスbsが嵌り合う大きさの貫通孔n4が設けられている。
<第三の実施形態>
第三の実施形態である座構成部材B1、及び、当該座構成部材B1を座支持体B2b、BAcに取り付けた例について、図24〜26を参照して説明する。なお、この実施形態における符号は、頭に「B」を付加した上で、第一の実施形態と同一又は対応する構成については同一の符号を付して説明するものとし説明を省略する。
座構成部材B1は、複数タイプの座支持体BAb、BAcに支持させることができるものである。また、この座構成部材B1は座支持体BAb、BAcに支持させることなく、図24に示すように、それ自体で床Fにおいて座として使用することもできるようになっている。図25では、座構成部材B1を、スツールタイプの椅子BAbを構成する脚状の座支持体B2bに取り付けた状態のものを示しており、図26では、ベンチタイプの椅子BAcを構成するフレーム状の座支持体B2cに取り付けた状態のものを示している。
座構成部材B1は、厚み方向に弾性変形可能な着座部B11とこの着座部B11の周縁を保持する周縁枠部B12とを備えたものであり、これら着座部B11及び周縁枠部B12は合成樹脂により一体に形成されている。
着座部B11は、上面側に着座者の臀部が添接し得る着座面B11aを有したものであり、厚み方向に対して上下方向に弾性変形し易いものとなっている。また、着座部B11は、中央部分B11cが周縁部分B11eよりも膨らんだような形状をなしている。換言すれば、着座部B11は、上方に凸をなす湾曲面B11wを有している。
着座部B11は、複数の丸孔である第一貫通孔B111、及び、当該第一貫通孔B111に隣接して設けられた比較的小さな略三角形の第二貫通孔B112と、これら第一、第二貫通孔B111、B112との間に形成された樹脂部分B113とを備えたものである。
周縁枠部B12は、着座部B11を囲繞する枠状のものである。周縁枠部B12は、着座部B11を取り巻くものであり、着座部B11よりも剛性が高くなるように形成されている。周縁枠部B12は、着座部B11の周端縁に連続して設けられた湾曲壁B121とこの湾曲壁B121に連続して下方に延設された起立壁B122を主体に構成されている。周縁枠部B12は、湾曲壁B121を有しているため、着座部B11よりも剛性が強いものとなっている。
座構成部材B1は、図25に示すように、脚状の座支持体B2bに適宜の方法により取り付けられてスツールタイプの椅子BAbを構成する。また、座構成部材B1は、図26に示すように、フレーム状の座支持体B2cに対して適宜の方法により取り付けられてベンチタイプの椅子BAcを構成している。
<第四の実施形態>
第四の実施形態である座構成部材C1、及び、当該座構成部材C1の一使用例について、図27〜28を参照して説明する。なお、この実施形態における符号は、頭に「C」を付加した上で、第一の実施形態と同一又は対応する構成については、同一の符号を付して説明するものとし説明を省略する。
座構成部材C1は、複数タイプの座支持体に支持させることができるものである。また、この座構成部材C1は座支持体に支持させることなく、図27、28に示すように、それ自体を単純床F(F1)や段床F(F2)に置いて座として使用することができるようになっている。
座構成部材C1は、平面視において略六角形状をなしており、厚み方向に弾性変形可能な着座部C11とこの着座部C11の周縁を保持する周縁枠部C12とを備えている。これら着座部C11及び周縁枠部C12は合成樹脂により一体に形成されている。
着座部C11は、上面側に着座者の臀部が添接し得る着座面C11aを有した網状のものであり、厚み方向に対して上下方向に弾性変形し易いものとなっている。また、着座部C11は、中央部分C11cが周縁部分C11eよりも膨らんだような上方に凸をなす湾曲面C11wを有している。換言すれば、着座部C11は、中央部分C11cが周縁部分C11eよりも高くなるような環湾曲面C11wを有したものであり、着座者が着座した場合には弾性変形により前記中央部分C11cが前記周縁部分C11eより低くなるような湾曲面C11wを形成し得るものとなっている。
着座部C11は、複数の三角形状の貫通孔C111と、これら複数の貫通孔C111間に形成された帯状部分C113とを備えたものである。
周縁枠部C12は、略六角形をなす着座部C11を囲繞する六角枠状のものである。周縁枠部C12は、着座部C11を取り巻くものであり、着座部C11よりも剛性が高くなるように形成されている。周縁枠部C12は、着座部C11の周端縁に連続して外方に延出した延出壁C121と、この延出壁C121における六ヶ所の角部分から下方に向けて突設された脚としての機能を奏し得る突出壁C122とを備えている。
なお、図示された例以外の使用例としては、座構成部材C1を既設のベンチ上に配置することにより、着座面を既設のベンチの着座面よりも高いものとしたり、既設のベンチの着座部よりも軟らかな着座部C11を提供したりすることができるものとなっている。さらに他の使用例としては、座構成部材C1を地面に配置することにより、着座部C11によって衣服が地面に触れて汚れることを抑制しつつ、砂遊びや所作業等を行い得ることができるものとなっている。この座構成部材C1は、中央部分が上方に膨出した形状をなしているため、同一構造をなす他の座構成部材C1を上下方向に積み重ねることができるようになっている。
<第五の実施形態>
第五の実施形態である座構成部材D1、及び、当該座構成部材D1の座支持体D2aへの取り付け例について、図29〜31を参照して説明する。なお、この実施形態における符号は、頭に「D」を付加した上で、第一の実施形態と同一又は対応する構成については、同一の符号を付して説明するものとし説明を省略する。
図29〜31は、座構成部材D1に、短寸脚状の座支持体D2aを適用した座椅子DAaを部分的に示している。この座椅子DAaは、床Fに配設されるものである。座椅子Aaは、床Fに固定された態様で使用されるものである。 座構成部材D1は、厚み方向に弾性変形可能な着座部D11とこの着座部D11の周縁を保持する周縁枠部D12とを備えている。これら着座部D11及び周縁枠部D12は合成樹脂により一体に形成されている。
周縁枠部D12は、着座部D11を囲繞するものである。周縁枠部D12は、着座部D11よりも剛性が高くなるように形成されている。周縁枠部D12は、着座部D11の周端縁に連続して外方に延設され上下方向に延びる起立壁D121を有している。起立壁D121には、複数箇所に座支持体D2aを取り付けるための脚取付部である貫通孔T3が設けられている。
短寸脚状の座支持体D2aは、樹脂により一体に形成されたものであり、ねじ挿通孔n4を配した下壁D20と、この下壁D20の中間部から立設され内方に前記貫通孔T3と係わり合う係合突部D211を有した起立壁D21とを備えている。取り付け用のねじv6は、前記ねじ挿通孔n5を通過させた上で、板材等により構成された床Fに対して螺合される。
座構成部材D1は、前記座支持体D2aに対して、ワンタッチ式に着脱することができるようになっている。すなわち、座構成部材D1の座支持体D2aへの取り付けは、座構成部材D1を床Fに固定された座支持体D2aに押し付けた上で、着座部D11の一時的な弾性変形を利用して内向きに突出された係合突部D211にアンカー部たる前記貫通孔T3を係合させることにより行われる。座構成部材D1の座支持体D2aからの取り外しは、着座部D11の中央部分を適宜の方法により引き上げることにより、着座部D11を上方に向かって凸をなすように一時的に弾性変形させ、当該着座部D11の一時的な弾性変形に追従した周縁枠部D12を内方に移動させて、周縁枠部D12のアンカー部たる貫通孔T3と座支持体D2aの係合突部D211との係合を解くことにより行われる。
なお、前記座支持体D2aは、ブラケットとしての役割をなし、スツールタイプの椅子を構成する脚状の座支持体(図示せず)に座構成部材D1を取り付けるために使用することも可能である。
<第六の実施形態>
第六の実施形態である座構成部材E1、及び、当該座構成部材E1に取り付けられる座支持体E2aについて、図32を参照して説明する。なお、この実施形態における符号は、頭に「E」を付加した上で、第一の実施形態と同一又は対応する構成については、同一の符号を付して説明するものとし説明を省略する。
図32は、座構成部材E1に、短寸脚状の座支持体E2aを適用した座椅子EAaを部分的に示している。この座椅子EAaは、床Fに配設されるものである。座椅子EAaは、床Fに固定された態様で使用されるものである。
座構成部材E1は、厚み方向に弾性変形可能な着座部E11とこの着座部E11の周縁を保持する周縁枠部E12とを備えている。これら着座部E11及び周縁枠部E12は合成樹脂により一体に形成されている。
周縁枠部E12は、着座部E11を囲繞するものである。周縁枠部E12は、着座部E11よりも剛性が高くなるように形成されている。周縁枠部E12は、着座部E11の周端縁に連続して上下方向に延びる起立壁E121を有している。起立壁E121には、複数箇所に座支持体E2aを取り付けるための脚取付部である貫通孔T4が設けられている。
短寸脚状の座支持体E2aは、樹脂により一体に形成されたものであり、ねじ挿通孔n6を配した下壁E20と、この下壁E20の外方端部から立設され外方に向かって突設された前記貫通孔T4と係わり合う係合突部E211を有した起立壁E21とを備えている。取り付け用のねじv7は、前記ねじ挿通孔n6を通過させた上で、板材等により構成された床Fに対して螺合される。また、起立壁E21の上端部には下方に凹んだ凹陥部E212が設けられており、前記貫通孔T4の開口縁の上部分が装着された段階で係わり合うようになっている。すなわち、座構成部材E1の座支持体E2aに対する取り付けは、外方に向かって突設された係合突部E211を内側から外側に向かって前記貫通孔T4を通過させた上で、貫通孔T4の開口縁の上部分を前記凹陥部E212に係わり合わせることにより行われる。
なお、前記座支持体E2aは、ブラケットとしての役割をなし、スツールタイプの椅子を構成する脚状の座支持体(図示せず)に座構成部材E1を取り付けるために使用することもできる。
<第七の実施形態>
第七の実施形態である座構成部材F1、及び、当該座構成部材F1に取り付けられる座支持体F2cについて、図33及び図34を参照して説明する。なお、この実施形態における符号は、頭に「F」を付加した上で、第一の実施形態と同一又は対応する構成については、同一の符号を付して説明するものとし説明を省略する。
図33は、座構成部材F1に、フレーム状の座支持体F2cを適用したベンチタイプの椅子FAcを部分的に示している。座構成部材F1は、ブラケットbrを介して、フレーム状の座支持体F2cに支持される。なお、図34では、フレーム状の座支持体F2cを示している。この椅子FAcは、三人が並んで着座し得るベンチタイプのものであり、座支持体F2cに三つの座構成部材F1を支持させている。
座構成部材F1は、厚み方向に弾性変形可能な着座部F11とこの着座部F11の周縁を保持する周縁枠部F12とを備えている。これら着座部F11及び周縁枠部F12は合成樹脂により一体に形成されている。
周縁枠部F12は、着座部F11を囲繞するものである。周縁枠部F12は、着座部F11よりも剛性が高くなるように形成されている。周縁枠部F12は、着座部F11の周端縁に連続して上下方向に延びる起立壁F121を有している。起立壁F121には、複数箇所に座支持体F2aを取り付けるための脚取付部である貫通孔T5が設けられている。
座支持体F2cは、床面等の接地面に対して立設された左右の起立脚部F251とこれら左右の起立脚部F251間に架設された横架部F252とを有したベース脚F25と、横架部F252の上側に取り付けられた円環状の支持フレームF26とを備えている。支持フレームF26には、複数箇所に座構成部材F1を取り付けるためのブラケットbrが設けられる。ブラケットbrは支持フレームF26における前記座構成部材F1の貫通孔T5に対応する位置に配される。
ブラケットbrは、支持フレーム26に外嵌するフレーム取付部br1と、このフレーム取付部br1の外側に形成された上端縁が円弧状をなした起立壁br2と、前記フレーム取付部br1と起立壁br2との間に形成された凹陥部br3とを備えている。凹陥部br3は、前記貫通孔T5の開口縁の上部分と係わり合うようになっている。すなわち、座構成部材F1のブラケットbrに対する取り付けは、外側に位置する起立壁br2を内側から外側に向かって前記貫通孔T5を通過させた上で、貫通孔T5の開口縁の上部分を前記凹陥部br3係わり合わせることにより行われる。
以上に述べた第二、第三、第四、第五、第六、第七の実施形態に示すものにおいても、所期の目的を達成することができるものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
座構成部材は、合成樹脂製のものには限定されるものではなく、金属製のものや、木製のもの等、種々の材質のものであってよい。
着座部は、厚み方向に弾性変形可能なものには限定されるものではない。例えば、プレス成形された金属製のものや鋳物で成形されたものであってもよい。着座部が、厚み方向に弾性変形可能なものの場合は、当該弾性変形を実現する構成は、網目の構造や形状、使用される材質、或いは、これらを組み合わせたもの等種々のものを適用することができる。
周縁枠部は、着座部の周縁を保持するものであればよく、必ずしも全周に囲繞されたものでなくてもよく、着座部の周縁を間欠的に保持するようにしたものであってもよい。
脚取付部は、ねじ孔や係合凹部には限られるものではなく、種々の構成のものを採用することができる。例えば、脚取付部は、座支持体側に設けられた孔に嵌入する突出する部材であってもよい。
座支持体は、座構成部材を支持して椅子を構成するものであればよく、上述した実施形態に示されたものに限定されないのはもちろんのことである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。