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JP6465663B2 - 排水溝ユニット - Google Patents
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本発明は、道路や道路橋等の路肩或いは中央分離帯(本明細書では、これらを単に路肩といい、したがって本明細書でいう路肩とは中央分離帯を含むものである)に設置される排水溝ユニットに関する。
図1は、従来のこの種の排水溝ユニットの一例を示すもので、水路部1と、該水路部1上に着脱可能に取付けられて水路部に被さるカバー部2とよりなり、水路部1には欄干側の側壁部内面に倒L形断面の受金具3が溶接にて取付けられると共に、その下方に筒状の固定用金具4が縦向きに溶接されている。そして路面側の側壁部内面に逆L形断面の受金具3aが溶接して取付けられている。一方、カバー部2は一側が受け金具3に支持されると共に、他側が受金具3aに支持され、また前記一側がゴム製の固定ピン5を固定用金具4に挿入することにより固定されるようになっている。図中、6は排水溝ユニットの長手方向に適当間隔で多数形成される排水孔である。
上述するような排水溝ユニットにおいては、一定長さのカバー部2の一端部に例えば自動車のタイヤが乗り上げ、自動車の重量による下方への力が固定ピン5による水路部1とカバー部2の結合力を上回ってしまうと、カバー部の他側部が持ち上がって固定ピン5が固定用金具4より抜け、カバー部2が水路部1より外れて撥ね上がり、飛び出すことがあった。
この問題に対処するため、下記特許文献1には、図2に示すように略L形断面をなす水路部11と、該水路部11に被さって取外し可能に装着されるカバー部12よりなり、水路部11には該水路部11を構成する欄干側の取付面11aと、該取付面11aより短い路面側の取付面11bにそれぞれ嵌合ピン13及び14を内向きに突出する一方、カバー部12には欄干側及び路面側に嵌合溝15及び16を設けて各嵌合溝15及び16を嵌合ピン13に嵌合させることによりカバー部12が水路部11に着脱可能に装着される排水溝ユニットにおいて、水路部11の欄干側の取付面にリブ17を内向きに突出して、カバー部12の傾斜面部12aに設けたフィン18の上方に待機させ、該フィン18をリブ17に下側より係合させることによってカバー部12の撥ね上がりを防止するようにしたものが提案されている。図中、19は欄干20に埋設されるアンカーである。
特許第4256302号
図2に示す排水溝ユニットにおいては、カバー部12の取外しは、カバー部12を一点鎖線で示すように持ち上げ、嵌合ピン13、14より嵌合溝15、16を離脱させ、かつフィン18をリブ17に係合させたのちにカバー部12を図の矢印方向に移動操作し、フィン18をリブ17より外すことにより行われるが、一定長さのカバー部12の端部の傾斜面部12aに自動車のタイヤが乗り上がってカバー部他端が持ち上がり、フィン18がリブ17に係合するようになった状態で傾斜面部12aに乗り上げたタイヤが路面側に戻されるときに、この動きに追随してカバー部12が水路部11より外れて撥ね上がるおそれがある。
本発明は上記の問題を解消し、カバー部の撥ね上がりをより確実に防止することができる排水溝ユニットを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、底壁部と、該底壁部の両端より立ち上がる側壁部よりなる水路部と、該水路部に支持手段によって支持された状態で取付けられる取外し可能なカバー部よりなり、前記水路部を構成する路面側及び欄干側の両側壁部のうち、路面側の側壁部には、水路部内に突出する差込部が形成される一方、前記カバー部の路面側端に一体形成され、かつ前記路面側の側壁部に対峙する垂下部には前記差込部が遊びを存して差し込まれる差込孔が形成され、前記カバー部の水路部への脱着は、差込孔に差込部を差込んだ状態でカバー部を差込部に沿ってずらす操作と、カバー部を差込部を支点として旋回させる操作の組合せによって行われる排水溝ユニットにおいて、前記水路部を構成する両側壁部のうち、欄干側の側壁部にはストッパーが設けられる一方、カバー部には該カバー部を差込部を支点として一定角度旋回すると、ストッパーに係止してカバー部の旋回を止める係止部が設けられ、係止部をストッパーに係止してカバー部の旋回が止められた状態でカバー部を差込部に沿ってずらすと、係止部がストッパーより離脱してカバー部の旋回を可能とすることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記カバー部は自動車のタイヤが乗り入れ可能な横部と、該横部より傾斜しないで立ち上がる縦部を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記カバー部は自動車のタイヤが乗り入れ可能な横部と、該横部より傾斜しないで立ち上がる縦部を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明の排水溝ユニットにおいて、カバー部の水路部への取付けは差込孔に差込部端を当てがって差込孔を差込部に差込み、カバー部を差込部に沿ってずらしながら、差込部を支点として路面側に倒れる方向に旋回操作するか、或いはカバー部を差込部に沿って一定量ずらしては差込部を支点として旋回させる操作の繰り返しによって行われる。したがってカバー部を差込部に沿ってずらす操作と、カバー部を差込部を支点として旋回する操作の組合せとは、両操作を分けることなく、ずらしと旋回操作が同時に行われるものと、各操作が独立して個別に少しずつ交互に行われるものを含むものとなる。
カバー部の水路部からの取外しは、前述の取付方法と逆の操作によって行われ、両操作の組合せによらないと、カバー部の取外しが行えない。自動車等の車両のタイヤがカバー部上に乗り上げてカバー部他端が持ち上がったとしても、持ち上がった状態で図2に示す排水溝ユニットにおいては、前述するように図2の矢印で示すような一方向の力が加わると、カバー部が水路部より外れて撥ね上がるおそれがあるのに対し、本発明においては前記両操作の動きが生じないと、カバー部が水路部より外れ、撥ね上がることはなく、したがってカバー部が外れて撥ね上がるのをより確実に防止することができる。
前述するように、カバー部の取外しは差込部に沿ってずらす操作と、旋回操作の組合せによって行われ、旋回時に係止部がストッパーに係止して旋回が止められると、前述のずらす操作が行われ、カバー部の取外しには、図2に示すものに比べ複雑な操作が必要となる。このためカバー部に外力が加わることによって不用意に外れて撥ね上がるのをより一層確実に防止できるようになる。
カバー部に自動車のタイヤが乗り上げ可能な傾斜面があると、傾斜面に乗り上げたタイヤが路面に戻るとき、カバー部がずれたり旋回する動きを生ずるおそれがあるが、ずれが生ずるとしても路面側に向けて行われ、こうした向きでのずれではカバー部が外れるおそれはない。とくに請求項に係る発明のカバー部のように、傾斜面がない場合、自動車のタイヤが横部に乗り入れたとしても上述するようなカバー部のずれや旋回を生ずることはなく、したがってカバー部が外れて撥ね上がるのをより一層確実に防止することができる。
排水溝ユニットの従来例の断面図。 排水溝ユニットの他の従来例を示す図。 本発明に係る排水溝ユニットの斜視図。 図3に示す排水溝ユニットの縦断面図。 カバー部を脱着させるときの態様を示す断面図。 突片がストッパーをくぐり抜けるときの態様を示す断面図。 図6のA−A線を示す断面図。 カバー部が旋回して突片がストッパーに当たったときの態様を示す断面図。 排水溝ユニットの変形態様を示す断面図。
以下、本発明の実施形態の排水溝ユニットについて図面により説明する。
図3は、排水溝ユニットの全体構造を示すものであり、図4は施工後の同ユニットの断面構造を示すもので、一定長さの水路部21と、該水路部21に被さって取外し可能に装着される水路部21と同じ長さのカバー部22よりなり、水路部21は底部21aと、底部両端よりそれぞれ立ち上がる欄干側の丈の長い側壁部21bと、路面側の丈の短い側壁部21cよりなって断面略L形をなし、側壁部21bには上部に水路部21の長手方向に一定間隔を存して支持手段である支持ピン23が路面27に向かって底壁部21aと平行をなして側方に突設され、また上下方向における中間部の長手方向両側にL形をなすストッパー24が逆向きに対称形をなして側方に突設されている。図4に示す25は欄干26に埋設され、水路部21を欄干26に固定するためのアンカーである。
側壁21cには、同じく支持手段である支持ピン28が欄干26に向かって水路部21の長手方向に一定間隔を存して底壁部21aと平行をなして水路部内に前記支持ピン23と向かい合って突設され、長手方向両側の支持ピン28間には細板状の差込部29が底壁部21aと平行をなして支持ピン28と同じ向きに突設されている。
カバー部22は横部22aと、該横部22aと直交して立ち上がり、アングル状をなす縦部22bよりなり、路面側の横部端には前記水路部21の側壁部21cと対峙する垂下部22cが下向きに屈折して一体形成され、該垂下部22cには、支持ピン28と対応する箇所に支持ピン28が嵌合する凹部31が形成されると共に、長手方向両側の凹部間に前記水路部21の差込部29が差し込まれる差込孔33が形成されている。この差込孔33は上下方向の溝幅が細板状をなす差込部29の厚みよりも大に形成され、これにより差込部32が差込孔32に差し込まれた状態でカバー部22は上下に一定の範囲内ではあるが傾動可能となっている。
縦部22bの欄干側には欄干26に向かってリブ35が長手方向に一定間隔で複数箇所(図3においては3箇所)突設され、両側のリブ35の前記ストッパー24と対応する箇所には前記ストッパー24に係合可能な係止部としての突片37がリブ35より突設されている。
縦部22bの上端にはリブ33に被さるL形断面の被覆部22dが欄干26に向かって突出して一体形成され、被覆部22d端より垂れ下がる垂下部22eには前記支持ピン23に対応する箇所に支持ピン23が嵌合する凹部36が形成されている。図中、38はカバー部22の長手方向両側に複数か所ずつ横部22aと縦部22bの交差部分に両部にまたがって形成される排水孔である。
本実施形態の排水溝ユニットは以上のように構成され、欄干26に沿って水路部21を一列に並べて取付けたのち、カバー部22が取付られるが、カバー部22の取付は次のようにして行われる。図3において、39は水路部21の接続部分に該接続部分をシールするために設けられる接続金具を示す。
カバー部22を図5に示すように傾けた状態で差込孔33を差込部29の突出端に当てがい、嵌合させる。ついで差込孔33が差込部29の根元に向かって移動するようにカバー部22を差込部29に沿うようにずらしながら時計方向に旋回操作する。旋回時には、図6及び図7に示すように、突片37がストッパー24に上方より当たって旋回が止められることなく、側壁部21bとストッパー24との間の隙間を通るようにずらしながら旋回操作するが、ずらしと旋回を分けて一定量ずらしては旋回させ、ずらしと旋回を交互に行うようにしてもよい。
図4は、カバー部22を取付けた状態を示し、この状態で凹部31に嵌合する支持ピン28及び凹部36に嵌合する支持ピン23によってカバー部22は水路部上に取付けられ、支持される。
カバー部22を取り外すときには、前記と逆の手順によって行われるが、単にカバー部22を旋回させるだけでは、図8に示すように突片37がストッパー24に当たり、回転を阻止される。したがってこの場合には、カバー部22を差込部32より抜ける方向である図8の左方に若干ずらし、突片37をストッパー24より外して該ストッパー24と側壁部21bとの間の隙間に位置させた状態でずらしながらの旋回を行うようにするとよい。
カバー部22を図4に示すように取付けた状態において、横部22aには自動車等の車両のタイヤが乗り入れ可能となるが、カバー部22の一端に車両のタイヤが乗り入れ、これによりカバー部22の他端が持ち上がったとしても、持ち上がりは差込孔33の下端面が差込部29に当たるまでが限度で、カバー部22にはこれ以外の動きは生じないため、カバー部22が水路部21より外れて飛び上がることはない。
本実施形態のカバー部22は横部22aと縦部22bとで構成され、図2に示すような傾斜面部12aを有しないが、別の実施形態では、傾斜面部が設けられる。こうした傾斜面部を有し、該傾斜面部に車両のタイヤが乗り上げたのち、路面27に戻されるような動きを生じたとしても、カバー部22に前述するようなずれや旋回を生ずることはなく、したがってカバー部22が水路部21より外れて撥ね上がることはない。
前記実施形態では、差込部32は細板状をなしているが、断面が例えば円形、楕円形、大径、その他任意の形状をなしていてもよい。断面が例えば円形である場合、差込孔33は大径の円形孔として形成されるか、縦孔に形成される。
前記実施形態ではまた、カバー部22を支持する支持手段として支持ピン23及び28を例示したが、強度上の問題がなければ、差込部29にカバー部22の支持手段としての機能を持たせ、差込部29を支持手段としてもよい。この場合、支持ピン28は省くことができる。また支持ピン23に代え、或いは支持ピン23と共にカバー部22の横部22aに水路部21の底部21aに着床する脚を設け、該脚をカバー部22の支持手段を構成するものの一つとして用いてもよい。
図9は、前記ストッパー24に代え、水路部21の側壁部21bより路面27に向かって突出するピン又は細板状のストッパー39を設け、該ストッパー39に係合可能な係止部をピン42としたものである。またカバー部22を支持する支持ピン23をストッパー39の下方に設け、リブ41に固着のアングル材44に形成される凹部45に支持ピン43を嵌合させてカバー部22を支持させるようにしたもので、アングル材44は厚みを変え、或いは積み重ねる枚数を変えてスペーサとしての機能を持たせるようにしてもよい。
本実施形態におけるカバー部22の着脱において、ピン42がストッパー39に当たると、カバー部22をずらしてピン42をストッパー39より離脱回避させ、回避後カバー部22を旋回させ、ずらしと旋回の組合せ操作によりカバー部22の着脱を行う。
図9に示す支持ピン43はブロックに代え、該ブロックに前記リブ41に固着のアングル材44又はリブ41に形成される段を直接係合させるようにしてもよい。
前記各実施形態の排水溝ユニットは、道路や道路橋等の路肩に設置される欄干に沿って設けられているが、他の実施形態では、中央分離帯に沿って設けられる。
21・・水路部
22・・カバー部
23、28、43・・支持ピン
24、39・・ストッパー
26・・欄干
29・・差込部
31、36、45・・凹部
33・・差込孔
35、41・・リブ
37・・突片
40・・接続金具
42・・ピン
44・・アングル材

Claims (2)

  1. 底壁部と、該底壁部の両端より立ち上がる側壁部よりなる水路部と、該水路部に支持手段によって支持された状態で取付けられる取外し可能なカバー部よりなり、前記水路部を構成する路面側及び欄干側の両側壁部のうち、路面側の側壁部には、水路部内に突出する差込部が形成される一方、前記カバー部の路面側端に一体形成され、かつ前記路面側の側壁部に対峙する垂下部には前記差込部が遊びを存して差し込まれる差込孔が形成され、前記カバー部の水路部への脱着は、差込孔に差込部を差込んだ状態でカバー部を差込部に沿ってずらす操作と、カバー部を差込部を支点として旋回させる操作の組合せによって行われる排水溝ユニットにおいて、欄干側の側壁部にはストッパーが設けられる一方、カバー部には該カバー部を差込部を支点として一定角度旋回すると、前記ストッパーに係止してカバー部の旋回を止める係止部が設けられ、係止部をストッパーに係止してカバー部の旋回が止められた状態でカバー部を差込部に沿ってずらすと、係止部がストッパーより離脱してカバー部の旋回を可能とすることを特徴とする排水溝ユニット。
  2. 前記カバー部は自動車のタイヤが乗り入れ可能な横部と、該横部より傾斜しないで立ち上がる縦部を有することを特徴とする請求項1記載排水溝ユニット。
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