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JP6467045B2 - 推定装置 - Google Patents
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Description

本発明は、はんだ付け装置のはんだ漕内の溶融はんだの量を推定する推定装置に関するものである。
はんだ漕に貯留されている溶融はんだを用いてはんだ付け作業を実行するはんだ付け装置では、下記特許文献に記載されているように、はんだ漕内の溶融はんだの貯留量が推定され、推定された貯留量に応じたはんだ付け作業が行われる。
特開2002−1183560号公報 特開平11−254129号公報
上記特許文献に記載の技術によれば、はんだ漕内の溶融はんだの貯留量を推定することが可能である。しかしながら、上記特許文献に記載されている溶融はんだの貯留量の推定方法だけでなく、種々の方法により溶融はんだの貯留量を推定することで、様々なはんだ付け作業に対応することが可能となる。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、種々の方法によって溶融はんだの貯留量を推定することである。
上記課題を解決するために、本発明に記載の推定装置は、はんだ漕に貯留された溶融はんだを噴流させることで、基板に装着されたリード部品のリードにはんだ付けを行うはんだ付け装置の前記はんだ漕内の溶融はんだの量を推定する推定装置であって、前記はんだ付け装置が、前記はんだ漕内の溶融はんだの液面高さを検出可能な検出センサを備え、前記推定装置が、前記検出センサによって検出された溶融はんだの液面高さである検出高さが、任意に設定された第1設定高さ以上であるか否かを判定し、前記検出高さが前記第1設定高さ以上である場合に、前記はんだ付け装置によって所定の枚数以上の基板に対してはんだ付け作業を実行可能な量の溶融はんだが前記はんだ漕に貯留されていると推定する第1推定部と、前記検出高さと予め設定された第2設定高さとの差と、前記はんだ漕内の水平方向の面積とを乗じることで、前記はんだ漕に貯留されている溶融はんだの量を推定する第2推定部との少なくとも一方を備えることを特徴とする。
本発明に記載の推定装置は、はんだ漕内の溶融はんだの液面高さを検出可能な検出センサを備えている。そして、検出センサによって検出された溶融はんだの液面高さである検出高さが、任意に設定された第1設定高さ以上であるか否かが判定される。この際、検出高さが第1設定高さ以上である場合に、所定の枚数以上の基板に対してはんだ付け作業を実行可能な量の溶融はんだが、はんだ漕に貯留されていると推定される。また、検出センサによって検出された溶融はんだの液面高さである検出高さと予め設定された第2設定高さとの差と、はんだ漕内の水平方向の面積とを乗じることで、はんだ漕に貯留されている溶融はんだの量が推定される。このように、本発明の推定装置では、種々の方法によって溶融はんだの貯留量を推定することが可能となっている。
部品実装機を示す斜視図である 部品装着装置を示す斜視図である。 はんだ付け装置を示す斜視図である。 噴流装置を示す斜視図である。 制御装置を示すブロック図である。 回路基材の貫通穴に挿入されているリードに向かって溶融はんだが噴流されている状態を示す概略図である。 第1はんだ残量測定が実行される際のはんだ漕を示す概略図である。 第1はんだ残量測定が実行される際のはんだ漕を示す概略図である。 第1はんだ残量測定が実行される際のはんだ漕を示す概略図である。 第1はんだ残量測定が実行される際のはんだ漕を示す概略図である。 第2はんだ残量測定が実行される際のはんだ漕を示す概略図である。 第2はんだ残量測定が実行される際のはんだ漕を示す概略図である。 第1はんだ残量測定および、第2はんだ残量測定を実行するためのフローチャートを示す図である。 第1はんだ残量測定および、第2はんだ残量測定を実行するためのフローチャートを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<部品実装機の構成>
図1に、部品実装機10を示す。部品実装機10は、回路基材12に対する部品の実装作業を実行するための装置である。部品実装機10は、装置本体20、基材搬送保持装置22、部品装着装置24、マークカメラ26、パーツカメラ28、部品供給装置30、ばら部品供給装置32、表示装置34、はんだ付け装置(図3参照)36、制御装置(図5参照)38を備えている。なお、回路基材12として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。
装置本体20は、フレーム部40と、そのフレーム部40に上架されたビーム部42とによって構成されている。基材搬送保持装置22は、フレーム部40の前後方向の中央に配設されており、搬送装置50とクランプ装置52とを有している。搬送装置50は、回路基材12を搬送する装置であり、クランプ装置52は、回路基材12を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置22は、回路基材12を搬送するとともに、所定の位置において、回路基材12を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材12の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。つまり、部品実装機10の幅方向は、X方向であり、前後方向は、Y方向である。
部品装着装置24は、ビーム部42に配設されており、2台の作業ヘッド60,62と作業ヘッド移動装置64とを有している。各作業ヘッド60,62の下端面には、図2に示すように、吸着ノズル66が設けられており、その吸着ノズル66によって部品を吸着保持する。また、作業ヘッド移動装置64は、X方向移動装置68とY方向移動装置70とZ方向移動装置72とを有している。そして、X方向移動装置68とY方向移動装置70とによって、2台の作業ヘッド60,62は、一体的にフレーム部40上の任意の位置に移動させられる。また、各作業ヘッド60,62は、スライダ74,76に着脱可能に装着されており、Z方向移動装置72は、スライダ74,76を個別に上下方向に移動させる。つまり、作業ヘッド60,62は、Z方向移動装置72によって、個別に上下方向に移動させられる。
マークカメラ26は、下方を向いた状態でスライダ74に取り付けられており、作業ヘッド60とともに、X方向,Y方向およびZ方向に移動させられる。これにより、マークカメラ26は、フレーム部40上の任意の位置を撮像する。パーツカメラ28は、図1に示すように、フレーム部40上の基材搬送保持装置22と部品供給装置30との間に、上を向いた状態で配設されている。これにより、パーツカメラ28は、作業ヘッド60,62の吸着ノズル66に把持された部品を撮像する。
部品供給装置30は、フレーム部40の前後方向での一方側の端部に配設されている。部品供給装置30は、トレイ型部品供給装置78とフィーダ型部品供給装置(図5参照)80とを有している。トレイ型部品供給装置78は、トレイ上に載置された状態の部品を供給する装置である。フィーダ型部品供給装置80は、テープフィーダ、スティックフィーダ(図示省略)によって部品を供給する装置である。
ばら部品供給装置32は、フレーム部40の前後方向での他方側の端部に配設されている。ばら部品供給装置32は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。また、ばら部品供給装置32の端部には、表示装置34が配設されている。表示装置34には、部品実装機10による部品の装着作業に関する情報が表示される。
なお、部品供給装置30および、ばら部品供給装置32によって供給される部品として、電子回路部品,パワーモジュールの構成部品等が挙げられる。また、電子回路部品には、リードを有する部品,リードを有さない部品等が有る。
はんだ付け装置36は、搬送装置50の下方に配設されており、図3に示すように、噴流装置100と噴流装置移動装置102とはんだ補給装置(図4参照)104とを有している。噴流装置100は、はんだ漕106と、噴流ノズル108と、ノズルカバー110とを含む。はんだ漕106は、概して直方体形状をなし、内部に溶融はんだが貯留されている。噴流ノズル108は、はんだ漕106の上面に立設されている。そして、ポンプ(図示省略)の作動により、はんだ漕106から溶融はんだが汲み上げられ、噴流ノズル108の上端部から上方に向かって、溶融はんだが噴流する。また、ノズルカバー110は、概して、円筒状をなし、噴流ノズル108を囲うように、はんだ漕106の上面に配設されている。そして、噴流ノズル108の上端部から噴流された溶融はんだが、噴流ノズル108の外周面とノズルカバー110の内周面との間を通って、はんだ漕106の内部に還流する。
噴流装置移動装置102は、スライダ112と、X方向移動装置114と、Y方向移動装置116と、Z方向移動装置118とを有している。スライダ112は、概して板状をなし、スライダ112の上面には、噴流装置100が配設されている。また、X方向移動装置114は、搬送装置50による回路基材12の搬送方向、つまり、X方向に、スライダ112を移動させ、Y方向移動装置116は、スライダ112をY方向に移動させる。さらに、Z方向移動装置118は、スライダ112を、Z方向、つまり、上下方向に移動させる。これにより、噴流装置100は、搬送装置50の下方において、噴流装置移動装置102の作動により、任意の位置に移動する。なお、噴流装置移動装置102は、はんだ付け作業を行うための作業エリアと、はんだ漕106にはんだを補給するための補給エリアとの間において、噴流装置100を移動させる。
また、噴流装置100が噴流装置移動装置102によって補給エリアに移動された場合に、図4に示すように、噴流装置100の上方には、ブラケット120が配設されており、そのブラケット120に、はんだ補給装置104が配設されている。はんだ補給装置104は、はんだリール保持部(図示省略)とはんだ導入管122とを含む。はんだリールは、線状のはんだが巻回されたものであり、はんだリール保持部において保持されている。はんだ導入管122は、上下方向に延びるように噴流装置100のはんだ漕106の上方に配設されており、はんだ導入管122の上端から、はんだリール保持部に保持されたはんだの端部が挿入されている。そして、はんだ導入管122の下端から、はんだが下方に向かって延び出す。また、はんだ導入管122の下方において、はんだ漕106の上面に補給穴124が形成されており、はんだ導入管122の下端から延び出すはんだが補給穴124に挿入される。そして、はんだリール保持部において保持されたはんだが電磁モータ(図示省略)の作動により、送り出される。これにより、はんだ導入管122から、補給穴124を介して、はんだ漕106の内部にはんだが挿入される。この際、はんだ漕106の内部において、はんだが溶融することで、はんだ漕106に溶融はんだが補給される。
また、ブラケット120には、検出センサ128が配設されている。検出センサ128は、ON−OFFセンサであり、はんだ漕106に設けられているフロート130との距離を検出することが可能である。詳しくは、フロート130は、フロート部(図7参照)132と軸部134と測定部136とを含む。フロート部132は、概して円板状をなし、はんだ漕106の内部において、溶融はんだに浮かべられている。軸部134は、フロート部132に立設されており、軸部134の上端が、はんだ漕106の上面に形成された貫通穴(図示省略)を介して、はんだ漕の上面側に延び出している。その軸部134の上端には、概して円板状の測定部136が、軸部134と直行するように固定されている。そして、測定部136の上方に、検出センサ128が下方を向いた状態で配設されている。検出センサ128は、測定部136との間の距離が設定距離L以下となった場合に、ON値を出力するセンサであり、はんだ漕106に貯留されている溶融はんだの液面高さに応じて、ON値を出力する。このため、検出センサ128による検出値に基づいて、溶融はんだの液面高さを検出することが可能である。なお、検出センサ128による溶融はんだの液面高さの検出方法については、後述する。
また、制御装置38は、図5に示すように、コントローラ152、複数の駆動回路154、画像処理装置156、制御回路158を備えている。複数の駆動回路154は、上記搬送装置50、クランプ装置52、作業ヘッド60,62、作業ヘッド移動装置64、トレイ型部品供給装置78、フィーダ型部品供給装置80、ばら部品供給装置32、噴流装置100、噴流装置移動装置102、はんだ補給装置104に接続されている。コントローラ152は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路154に接続されている。これにより、基材搬送保持装置22、部品装着装置24等の作動が、コントローラ152によって制御される。また、コントローラ152は、画像処理装置156にも接続されている。画像処理装置156は、マークカメラ26およびパーツカメラ28によって得られた画像データを処理するものであり、コントローラ152は、画像データから各種情報を取得する。さらに、コントローラ152は、制御回路158を介して、表示装置34に接続されており、コントローラ152によって、表示装置34に所定の画像が表示される。また、コントローラ152には、検出センサ128も接続されており、検出センサ128による検出値がコントローラ152に入力される。
<部品実装機の作動>
部品実装機10では、上述した構成によって、基材搬送保持装置22に保持された回路基材12に対して部品の装着作業が行われる。部品実装機10では、種々の部品を回路基材12に装着することが可能であるが、リードを有する部品(以下、「リード部品」と略して記載する場合がある)を回路基材12に装着する場合について、以下に説明する。
具体的には、回路基材12が、作業位置まで搬送され、その位置において、クランプ装置52によって固定的に保持される。次に、マークカメラ26が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12を撮像する。これにより、回路基材12の保持位置等に関する情報が得られる。また、部品供給装置30若しくは、ばら部品供給装置32が、所定の供給位置において、リード部品を供給する。そして、作業ヘッド60,62の何れかが、部品の供給位置の上方に移動し、吸着ノズル66によって部品を保持する。なお、リード部品140は、図6に示すように、部品本体部142と、部品本体部142の底面から延び出す2本のリード144とによって構成されている。そして、リード部品140は、吸着ノズル66によって部品本体部142の底面と反対側の面において吸着保持される。
続いて、リード部品140を保持した作業ヘッド60,62が、パーツカメラ28の上方に移動し、パーツカメラ28によって、吸着ノズル66に保持されたリード部品140が撮像される。これにより、部品の保持位置等に関する情報が得られる。続いて、リード部品140を保持した作業ヘッド60,62が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12の保持位置の誤差,部品の保持位置の誤差等を補正する。そして、吸着ノズル66により吸着保持されたリード部品140のリード144が、回路基材12に形成された貫通穴148に挿入される。この際、貫通穴148の下方に、噴流装置100が移動している。そして、貫通穴148に挿入されたリード144に向かって、溶融はんだが、噴流装置100によって噴流される。これにより、貫通穴148にリード144を挿入した状態のリード部品140が、回路基材12にはんだ付けされる。
<溶融はんだの補給>
上述したように、部品実装機10では、噴流装置100によってリード144のはんだ付け作業が行われることで、リード部品140が回路基材12に装着される。このため、リード部品140の装着作業に伴って、はんだ漕106に貯留されている溶融はんだが使用されるため、必要に応じて溶融はんだが補給される。具体的には、予め設定された枚数(以下、「設定枚数」と記載する場合がある)の回路基材12に対する装着作業が実行される毎に、予め設定された最大量(以下、「設定最大貯留量」と記載する場合がある)の溶融はんだが貯留されるように、はんだ漕106に溶融はんだが補給される。
詳しくは、噴流装置100が噴流装置移動装置102のZ方向移動装置118によって、上下方向に移動される際のはんだ漕106の基準高さが、Xに設定されている。基準高さXは、図7に示すように、はんだ漕106に設定最大貯留量の溶融はんだが貯留されている場合(はんだ漕106内で1点鎖線によって示される高さHMAXまで溶融はんだが貯留されている場合)に、フロート130の測定部136と検出センサ128との間の距離が設定距離Lとなるはんだ漕106の高さに設定されている。そして、溶融はんだの補給時には、噴流装置100が、噴流装置移動装置102の作動により、補給エリアに移動され、はんだ漕106が基準高さXまで昇降される。
この際、例えば、溶融はんだの使用によって、はんだ漕106内の溶融はんだの液面高さが、図中の点線で示される高さまで低下している場合には、図から解るように、測定部136と検出センサ128との間の距離は設定距離Lより長くなっている。このため、検出センサ128によって測定部136は検出されない。そこで、はんだ補給装置104を作動させ、はんだ漕106に溶融はんだを補給する。これにより、はんだ漕106内の溶融はんだの液面高さが上昇する。そして、検出センサ128によって測定部136が検出されたタイミング、つまり、検出センサ128と測定部136との間の距離が設定距離Lとなったタイミングで、はんだ補給装置104の作動が停止される。これにより、溶融はんだの補給が完了し、はんだ漕106に設定最大貯留量の溶融はんだが貯留される。そして、噴流装置100が作業エリアに移動され、はんだ付け作業が実行される。さらに、作業エリアにおいて、設定枚数の回路基材12に対するはんだ付け作業が実行された後に、噴流装置100が補給エリアに移動され、溶融はんだの補給が行われる。このように、はんだ付け装置36では、通常時において、設定枚数の回路基材12へのはんだ付け作業と、溶融はんだの補給作業とが繰り返されることで、回路基材12が生産される。
<残留溶融はんだの測定>
しかしながら、回路基材12の生産予定枚数が、設定枚数より少ない場合には、溶融はんだの補給を行うより、はんだ漕106に残存している溶融はんだを用いて、はんだ付け作業を行うことが好ましい場合がある。具体的には、例えば、設定枚数が30枚であり、その設定枚数の回路基材12へのはんだ付け作業が完了した後に、5枚の回路基材12へのはんだ付け作業を実行したい場合がある。このような場合に、5枚の回路基材12のはんだ付け作業を行うことが可能な溶融はんだがはんだ漕106に残留していれば、溶融はんだの補給を行うことなく、はんだ漕106に残留している溶融はんだによってはんだ付け作業を行うことが好ましい。
このようなことに鑑みて、はんだ付け装置36では、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な溶融はんだが、はんだ漕106に残留しているか否かの判定(以下、「第1はんだ残量測定」と記載する場合がある)が行われる。具体的には、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な量の溶融はんだが、はんだ漕106に残留している場合の溶融はんだの液面高さ(はんだ漕106内で2点鎖線によって示される高さ)Hを、第1設定高さに設定する。なお、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な溶融はんだの量は、1枚の回路基材12へのはんだ付け作業を行うために必要な溶融はんだの量に、任意の枚数を乗じた量である。
次に、設定最大貯留量の溶融はんだがはんだ漕106に貯留されている際の溶融はんだの液面高さ(以下、「最高液面高さ」と記載する場合がある)HMAXと、設定高さHとの液面差ΔH(=HMAX−H)が演算される。そして、基準高さXに位置している噴流装置100(図7参照)が、噴流装置移動装置102のZ方向移動装置118によって、液面差ΔHに相当する距離、上昇される(図8参照)。この際、測定部136が検出センサ128によって検出された場合には、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な量の溶融はんだが、はんだ漕106に残留していると判断される。一方、測定部136が検出センサ128によって検出されない場合には、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な量の溶融はんだが、はんだ漕106に残留していないと判断される。
具体的には、例えば、図7に点線で示される実際の液面高さ(以下、「実液面高さ」と記載する場合がある)Hが設定高さHより高い場合について説明する。実液面高さHまで溶融はんだが貯留されている場合に、フロート130の測定部136と検出センサ128と差は、最高液面高さHMAXと実液面高さHとの液面差ΔH(=HMAX−H)に、設定距離Lを加えた値(ΔH+L)に相当する。また、実液面高さHは設定高さHより高いため、液面差ΔHは液面差ΔHより小さい。このため、基準高さXに位置している噴流装置100が、液面差ΔHに相当する距離、上昇された場合には、図8に示すように、フロート130の測定部136と検出センサ128と差は、液面差ΔHと設定距離Lを加えた値(ΔH+L)から液面差ΔH(>ΔH)を減じた値となり、設定距離Lより短くなる。このため、検出センサ128によって、測定部136が検出される。つまり、検出センサ128によってON値がコントローラ152に入力され、コントローラ152において、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な溶融はんだが、はんだ漕106に残留していると判断される。
一方、図9に示すように、実液面高さHが設定高さHより低い場合には、液面差ΔHは液面差ΔHより大きい。また、実液面高さHまで溶融はんだが貯留されている場合に、フロート130の測定部136と検出センサ128と差は、最高液面高さHMAXと実液面高さHとの液面差ΔH(=HMAX−H)に、設定距離Lを加えた値(ΔH+L)に相当する。このため、基準高さXに位置している噴流装置100が、液面差ΔHに相当する距離、上昇された場合には、図10に示すように、フロート130の測定部136と検出センサ128と差は、液面差ΔHと設定距離Lを加えた値(ΔH+L)から液面差ΔH(<ΔH)を減じた値となり、設定距離Lより長くなる。このため、検出センサ128によって、測定部136が検出されず、検出センサ128によってON値がコントローラ152に入力されない。これにより、コントローラ152において、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な溶融はんだが、はんだ漕106に残留していないと判断される。
このように、はんだ付け装置36では、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能な溶融はんだが、はんだ漕106に残留しているか否かの判断が行われる。これにより、はんだの補給を行うことなく、任意の枚数の回路基材12へのはんだ付け作業を行うことが可能となり、利便性が向上する。
さらに、はんだ付け装置36では、上記第1はんだ残量測定だけでなく、はんだ漕106に実際に貯留されている溶融はんだの貯留量(以下、「実貯留量」と記載する場合がある)の測定(以下、「第2はんだ残量測定」と記載する場合がある)が行われる。具体的に、図11に示すように、実液面高さHまで溶融はんだが貯留されている場合について説明する。第2はんだ残量測定が行われる際には、噴流装置100は、Z方向移動装置118によって、基準高さXに移動される。そして、図12に示すように、噴流装置100が上昇され、検出センサ128によって測定部136が検出されたタイミング、つまり、検出センサ128と測定部136との間の距離が設定距離Lになったタイミングにおいて、噴流装置100の基準高さXからの上昇量Uが測定される。
そして、上昇量Uが測定されると、その上昇量Uに基づいて実貯留量が演算される。詳しくは、図11に示すように、最高液面高さHMAXと実液面高さHとの液面差ΔH(=HMAX−H)に相当する距離、フロート130が上昇した場合に、検出センサ128と測定部136との間の距離は設定距離Lとなる。このことから、液面差ΔHは、上昇量Uと同じ値であると考えられる。このため、上昇量Uと、はんだ漕106内の水平方向の面積Sとを乗じることで、設定最大貯留量VMAXと実貯留量Vとの差が演算される。なお、設定最大貯留量VMAXは、最高液面高さHMAXまで溶融はんだが貯留されている際のはんだ漕106内の溶融はんだの貯留量である。これにより、下記式が導かれる。
MAX−V=U・S
そして、下記式に従って、実貯留量Vが演算される。
=VMAX−U・S
このように、実貯留量Vが演算されると、その実貯留量Vに基づいて、はんだ漕106に残留している溶融はんだによって、はんだ付け作業を行うことが可能な回路基材12の枚数(以下、「作業可能枚数」と記載する場合がある)Kが演算される。具体的には、はんだ漕106に貯留されている実貯留量Vのうちの、実際にはんだ付け作業に使用可能な溶融はんだ量(以下、「使用可能はんだ量」と記載する場合がある)Vが下記式に従って演算される。
=V−Vmin
minは、はんだ付け作業を適切に実行するために、はんだ漕106に最低限必要な溶融はんだの量である。これは、はんだ漕106内の溶融はんだの貯留量がVmin以下である場合には、はんだの噴流が適切に行うことができないためである。
そして、作業可能枚数Kが、下記式に従って演算される。
K≦V/V
は、1枚の回路基材12へのはんだ付け作業を行うために必要な溶融はんだの量である。これにより、作業可能枚数Kが演算され、その演算値の最大整数が、はんだ漕106に残留している溶融はんだによって、はんだ付け作業を行うことが可能な回路基材12の最大枚数となる。このように、はんだ付け装置36では、作業可能枚数Kを演算することで、溶融はんだの補給を行うことなく、できる限り多くの枚数の回路基材12のはんだ付け作業を行うことが可能となる。
<フローチャート>
上記第1はんだ残量測定および、第2はんだ残量測定が実行される場合には、図13および、図14に示すフローチャートが、コントローラ152により実行される。以下に、そのフローチャートについて詳しく説明する。
図に示すフローチャートでは、まず、第1はんだ残量測定が実行される(S100)。次に、第1はんだ残量測定において、検出センサ128によってON値が出力されたか否か、つまり、検出センサ128と測定部136との間の距離が設定距離L以下となったか否が判定される(S102)。そして、検出センサ128によってON値が出力されなかった場合(S102のNO)、つまり、検出センサ128と測定部136との間の距離が設定距離Lを超えている場合には、はんだ補給の実行の有無が問われる(S104)。
詳しくは、設定枚数の回路基材12のはんだ付け作業を行うための溶融はんだがはんだ漕106に貯留されていないため、はんだの補給を実行するか否かを問う画面が、表示装置34に表示される。そして、作業者が、その画面表示に応じて、はんだ補給を実行する旨の入力を行った場合に、S104において、はんだ補給を実行すると判断される。一方、作業者が、その画面表示に応じて、はんだ補給を実行しない旨の入力を行った場合に、S104において、はんだ補給を実行しないと判断される。
はんだ補給を実行しないと判断された場合(S104のNO)には、第2はんだ残量測定が実行される(S106)。次に、第2はんだ残量測定により測定された実貯留量Vに基づいて、作業可能枚数Kが演算される(S108)。そして、演算された作業可能枚数Kが1枚以上であるか否かが判断される(S110)。作業可能枚数Kが1枚以上である場合(S110のYES)には、演算された作業可能枚数Kが表示装置34に表示される(S112)。
続いて、コントローラ152は、入力枚数を受け付ける(S114)。詳しくは、作業者は、表示装置34に表示された作業可能枚数Kを確認し、実際に実行予定の回路基材12の枚数をコントローラ152に入力する。これにより、コントローラ152は、入力枚数を受け付ける。そして、コントローラ152は、設定枚数を、受け付けた入力枚数に変更する(S116)。なお、設定枚数の変更は、入力枚数の受付が行われた場合にのみ行われ、変更された設定枚数の回路基材12のはんだ付け作業が完了した後に、設定枚数はデフォルト値に設定される。
次に、噴流装置100が作業エリアに移動され、はんだ付け作業が実行される(S118)。そして、設定枚数の回路基材12に対するはんだ付け作業が完了したか否かが判断される(S120)。この際、設定枚数の回路基材12に対するはんだ付け作業が完了していない場合(S120のNO)には、S118に戻る。一方、設定枚数の回路基材12に対するはんだ付け作業が完了している場合(S120のYES)には、S100に戻る。
また、S104において、はんだ補給を実行すると判断された場合(S104のYES)には、はんだ補給装置104によりはんだの補給作業が開始される(S122)。次に、はんだの補給が完了したか否か、つまり、はんだ補給時において検出センサ128によってON値が出力されたか否かが判断される(S124)。この際、はんだの補給が完了した場合(S124のYES)には、S118以降の処理、つまり、はんだ付け作業が実行される。
一方、はんだの補給が完了していない場合(S124のNO)には、補給はんだ切れが生じているか否か、つまり、はんだリール保持部に保持されているはんだリールが無くなったか否かが判断される(S126)。そして、補給はんだ切れが生じていない場合(S126のNO)には、S124に戻る。一方、補給はんだ切れが生じている場合(S126のYES)には、はんだ補給装置104によるはんだの補給が停止される(S128)。続いて、はんだリールの交換作業の有無が問われる(S130)。
詳しくは、補給はんだ切れが生じたため、はんだリールの交換作業を実行するか否かを問う画面が、表示装置34に表示される。そして、作業者が、その画面表示に応じて、はんだリールの交換作業を実行する旨の入力を行った場合に、S130において、はんだリールの交換作業を実行すると判断される。一方、作業者が、その画面表示に応じて、はんだリールの交換作業を実行しない旨の入力を行った場合に、S130において、はんだリールの交換作業を実行しないと判断される。
はんだリールの交換作業を実行しないと判断された場合(S130のNO)には、S100に戻る。これにより、補給途中の溶融はんだによって、設定枚数の回路基材12のはんだ付け作業を行うことができるか否かが判断される。一方、はんだリールの交換作業を実行すると判断された場合(S130のYES)には、はんだリールの交換作業が完了したか否かが判断される(S132)。そして、はんだリールの交換作業が完了していない場合(S132のNO)には、S132の処理が繰り返される。一方、はんだリールの交換作業が完了している場合(S132のYES)には、S122に戻り、はんだの補給作業が再開される。
また、S110において、作業可能枚数Kが1枚未満である場合(S110のNO)には、実貯留量Vが少なく、1枚の回路基材12へのはんだ付け作業すら行うことができないため、S122に進み、はんだ補給装置104によるはんだの補給作業が実行される。
また、S102において、検出センサ128によってON値が出力された場合(S102のYES)、つまり、検出センサ128と測定部136との間の距離が設定距離L以下である場合には、設定枚数の回路基材12のはんだ付け作業を行うための溶融はんだがはんだ漕106に貯留されているため、S118に進み、はんだ付け作業が実行される。以上の処理により、第1はんだ残量測定および、第2はんだ残量測定が実行され、測定に応じたはんだ付け作業が実行される。
なお、上記フローチャートを実行するコントローラ152は、図5に示すように、第1推定部160と第2推定部162とを備えている。第1推定部160は、S100の処理、つまり、第1はんだ残量測定を実行するための機能である。また、第2推定部162は、S106の処理、つまり、第2はんだ残量測定を実行するための機能である。さらに、第2推定部162は、演算部164を有している。演算部164は、S108の処理、つまり、作業可能枚数Kを演算するための機能である。
ちなみに、回路基材12は、基板の一例である。はんだ付け装置36は、はんだ付け装置の一例である。制御装置38は、推定装置の一例である。はんだ漕106は、はんだ漕の一例である。Z方向移動装置118は、昇降装置の一例である。検出センサ128は、検出センサの一例である。フロート130は、フロートの一例である。リード部品140は、リード部品の一例である。リード144は、リードの一例である。第1推定部160は、第1推定部の一例である。第2推定部162は、第2推定部の一例である。演算部164は、演算部の一例である。設定高さHは、第1設定高さの一例である。最高液面高さHMAXは、第2設定高さおよび、最高液面高さの一例である。基準高さXは、第1装置高さの一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、フロート130と検出センサ128との間の距離を検出することで、はんだ漕106内の溶融はんだの液面高さが測定されているが、溶融はんだの液面高さを直接的に検出可能なセンサを採用することが可能である。また、検出センサ128は、ON−OFFセンサであるが、フロート130と検出センサ128との間の距離を具体的な数値として検出可能なセンサを採用することが可能である。
12:回路基材(基板) 36:はんだ付け装置 38:制御装置(推定装置) 106:はんだ漕 118:Z方向移動装置(昇降装置) 128:検出センサ 130:フロート 140:リード部品 144:リード 160:第1推定部 162:第2推定部 164:演算部

Claims (5)

  1. はんだ漕に貯留された溶融はんだを噴流させることで、基板に装着されたリード部品のリードにはんだ付けを行うはんだ付け装置の前記はんだ漕内の溶融はんだの量を推定する推定装置であって、
    前記はんだ付け装置が、
    前記はんだ漕内の溶融はんだの液面高さを検出可能な検出センサを備え、
    前記推定装置が、
    前記検出センサによって検出された溶融はんだの液面高さである検出高さが、任意に設定された第1設定高さ以上であるか否かを判定し、前記検出高さが前記第1設定高さ以上である場合に、前記はんだ付け装置によって所定の枚数以上の基板に対してはんだ付け作業を実行可能な量の溶融はんだが前記はんだ漕に貯留されていると推定する第1推定部と、
    前記検出高さと予め設定された第2設定高さとの差と、前記はんだ漕内の水平方向の面積とを乗じることで、前記はんだ漕に貯留されている溶融はんだの量を推定する第2推定部と
    の少なくとも一方を備えることを特徴とする推定装置。
  2. 前記推定装置が、少なくとも前記第1推定部を備え、
    前記第1設定高さが、
    前記はんだ付け装置によって1枚の基板に対してはんだ付け作業を実行するために必要な溶融はんだの量と、前記所定の枚数とを乗じた容量に応じた高さであることを特徴とする請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記はんだ付け装置が、
    前記はんだ漕に貯留された溶融はんだに浮かべられたフロートと、
    前記はんだ付け装置を昇降させる昇降装置と
    を備え、
    前記検出センサが、
    前記フロートと当該検出センサとの間の距離が設定距離以下となった場合にON値を検出するセンサであり、
    前記推定装置が、少なくとも前記第1推定部を備え、
    前記はんだ漕に予め設定された最大量の溶融はんだが貯留されている際に、前記検出センサによってON値が検出され、前記フロートと当該検出センサとの間の距離が設定距離となっている状態での前記はんだ付け装置の前記昇降装置による昇降高さを、第1装置高さと定義し、前記はんだ漕に予め設定された最大量の溶融はんだが貯留されている場合の溶融はんだの液面高さを、最高液面高さと定義した場合に、
    前記第1推定部が、
    前記はんだ付け装置を前記第1装置高さから、前記最高液面高さと前記第1設定高さとの差に相当する距離、前記昇降装置によって上昇させることで、前記検出センサによってON値が検出された場合に、前記検出高さが前記第1設定高さ以上であると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の推定装置。
  4. 前記推定装置が、少なくとも前記第2推定部を備え、
    前記第2推定部が、
    前記はんだ漕に貯留されていると推定された溶融はんだの量を、前記はんだ付け装置によって1枚の基板に対してはんだ付け作業を実行するために必要な溶融はんだの量によって除することで、前記はんだ漕に貯留されている溶融はんだによってはんだ付け可能な基盤の枚数を演算する演算部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の推定装置。
  5. 前記はんだ付け装置が、
    前記はんだ漕に貯留された溶融はんだに浮かべられたフロートと、
    前記はんだ付け装置を昇降させる昇降装置と
    を備え、
    前記検出センサが、
    前記フロートと当該検出センサとの間の距離が設定距離以下となった場合にON値を検出するセンサであり、
    前記推定装置が、少なくとも前記第2推定部を備え、
    前記第2設定高さが、
    前記はんだ漕に予め設定された最大量の溶融はんだが貯留されている場合の溶融はんだの液面高さであり、
    前記はんだ漕に予め設定された最大量の溶融はんだが貯留されている際に、前記検出センサによってON値が検出され、前記フロートと当該検出センサとの間の距離が設定距離となっている状態での前記はんだ付け装置の前記昇降装置による昇降高さを、第1装置高さと定義した場合に、
    前記第2推定部が、
    前記はんだ漕に貯留されている溶融はんだの量を推定する際に、前記はんだ付け装置を前記第1装置高さから、前記検出センサによってON値が検出されるまで前記昇降装置によって上昇させ、その上昇量を、前記検出高さと前記第2設定高さとの差として、前記はんだ漕に貯留されている溶融はんだの量を推定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の推定装置。
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