JP6468836B2 - 吸収性パッド - Google Patents
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Description
特許文献2には、吸収性コアについて、着用者の股下に当たる長手方向の中間部を幅方向に左側部分、右側部分、中央部分に3分割した吸収性物品が記載されている。この物品では、吸収性コアがバックシートの左側部分及び右側部分と重なる部分に、長手方向に延びるコア用弾性部材が配されている。該コア用弾性部材の収縮で、前記左右側部分が持ち上がると同時に、中央部分が着用者の股間部に対し窪み、吸収性コア断面が下向きの凸となる。これにより、適度な距離を保って尿等の排泄物を好適に収容しやすくなるとされる。
特許文献4には、脚回りに対するフィット性のため、外装体の側縁よりも幅方向外方に延出させた、吸収性コアを含まない伸縮性防漏部を備える吸収性物品が記載されている。
さらに、特許文献5には、吸収体を中央吸収体と左右両側のレッグ吸収体とに区分させた使い捨ておむつが記載されている。該おむつでは、中央吸収体とレッグ吸収体の間にこれらよりも坪量を小さくした中間領域が形成されている。そしてこの中間領域よりも内側で、中央吸収体の両側部に位置する可撓軸が形成されている。このため、中央吸収体の両側が可撓軸に沿って立ち上がり、さらに外側のレッグ吸収体が幅方向外方に折れ曲りやすくしている。また、中央吸収体上には凹状のポケットSを形成する。
また、高齢に伴い膀胱機能が低下して排尿速度が遅くなることがある。この場合も、尿が肌を伝い流れやすくなり、着用者の排尿部と吸収性物品の間に隙間があると尿が側臥位による身体の傾きに沿って流れてしまう傾向が顕著に現れる。
これに対しては、吸収性材料(パルプやポリマー)の増量による吸収量増加で対応することも考えられる。しかし、前記増量は、厚みが増すことによる穿き心地低下やコストアップが考えられ、適当ではない。前述した従来技術には、このような体の傾きと排尿速度の低下とによる液流れ現象に対処する観点はなく、横向き姿勢における液漏れ防止機能、すなわち横向き時の吸収量についてまだ改善の余地がある。
前記吸収体を長手方向に、前方部、股下部及び後方部と区分した際に、該吸収体には、吸収材料を部分的に欠いたスリット部が2本以上、前記股下部を中心に長手方向に配されており、該スリット部に挟まれた中央吸収体と、該スリット部の外側に位置する側部吸収体を備え、
側部弾性体が前記股下部に存在し、該側部弾性体は、前記側部吸収体と前記裏面シートとの間に、又は、前記側部吸収体に対応する前記裏面シートの非肌当接面側に長手方向に沿って接着されて配されており、
前記中央吸収体は前記側部吸収体よりも厚みが厚く、前記スリット部の後方端部は前記吸収体の後方端部より前方側に位置している吸収性パッドを提供する。
上記の区分に関し、股下部Cは、着用者の股下を覆う部分として機能的に定めることができ、これを基準に前方部F及び後方部Rが定まる。すなわち、股下部Cが決まることで、前方部Fとの境界L1、後方部Rとの境界L2が定まり、3つの領域が画定される。典型的には、前方部F、股下部C及び後方部Rは、吸収体3を長手方向に3等分したときの各領域である。
上記の複雑な肌曲面としては、特に着用者の股下部分の肌曲面が挙げられる。この股下部分は、着用者の股下から両側の大腿部内側を結ぶ身幅方向の、上方に向けて凸となる断面アーチ状の部分と、着用者の排泄部を含めた前後方向の、下方に向けて凸となる部分とを有する。これは図3に示すようないわゆる鞍面形状であり、身幅方向(X方向)の横断主曲率J1と前後方向(Y方向)の縦断主曲率J2とが正負の相反する2つの曲面を組み合わせた構成である。そのため吸収体3が当たる位置によって肌曲面の曲率が変わってくる。
これに対し、吸収体3は、上記の肌曲面に適合する変形が可能である。これは、一つには、スリット部38が中央吸収体31及び側部吸収体32それぞれの独立した変形を可能としたことによる。この変形性に加えて、側部弾性体4が、動きのある大腿部への側部吸収体32の追従性とフィット性を高め、中央吸収体31の厚みが側部弾性体4の弾性伸縮力に影響されない排尿部等の股下への密着性を高めることによる。また、スリット部38の後方端部38Rが吸収体3の後方端部R1よりも前方側に位置することで、液溜りしやすい部分での効率的な液吸収を可能としている。これらの点について以下に詳述する。
各側部吸収体32の幅方向長さ(S2)は、中央吸収体31の幅方向長さ(S1)に対する比(S2/S1)として、0.5以上が好ましく、0.8以上がより好ましく、1.0以上が更に好ましい。また、この比(S2/S1)は、フィット性の観点から、2.0以下が好ましく、1.5以下がより好ましく、1.3以下が更に好ましい。
これにより、股下部Cで、側部吸収体32の液吸収性能を余すことなく活用して、着用者の肌面や尿とりパッド10の表面を流れる液を漏らさずに吸収保持することができる。特に、介護度の高い高齢者などの場合、褥瘡防止のため側臥位としたときにその側臥位の傾きに沿って尿が流れても、しっかりと吸収して液の横漏れを防ぐ。また、尿とりパッド10の装着時に、寝たきりの人に対して適切な位置決めができずズレたままとなる場合や、装着中に位置ズレが生じる場合でもしっかりと吸収して液の横漏れを防ぐ。それゆえ長時間でも安心して装着し続けることができる。特に夜間就寝中の装着において、尿漏れによる寝床の濡れを防ぐことができて着用者の安眠に貢献する。またこのことが介護者の夜間の介護の負担を軽減する。
この中央吸収体31の厚みは、従来の吸収体に対して吸収材料を増量させたものではなく、その配分を変更してなされたものである。すなわち、吸収体3を従来よりも有効に活用できる配分としたものである。この配分変更は、前述のスリット部38と側部弾性体4による着用者の股下へのフィット性を高めたことにより実現できたものである。これにより、吸収体3全体を効率よく使うことができ、吸収性材料の減量も可能となる。その際、相対的に中央吸収体を厚くすると、フィット性を更に改善できる。これは、従来の吸収性パッドでは実現できなかったことである。
中央吸収体31の厚み(H1)は、側部吸収体32の厚み(H2)に対する比(H1/H2)として、1.1以上が好ましく、1.2以上がより好ましい。また、この比(H1/H2)は、穿き心地の観点から、3.5以下が好ましく、3.0以下がより好ましい。なお、中央吸収体31の厚み(H1)とは、中央吸収体31のなかで最も厚みある部分の厚みであり、側部吸収体32の厚み(H2)とは、側部吸収体32のなかで最も厚みの薄い部分の厚みのことである。
また、スリット部38の後方端部38Rが吸収体3の後方端部R1よりも前方側に位置していることで、スリット部38を可撓軸とした側部吸収体32の山折り変形が後方部Rで抑制的となる。これにより、吸収体3の後方部Rは、皺やよれが抑えられ、着用者の臀部のゆるやかな凸曲面に沿いやすくフィット性が高まる。これらの結果として、吸収体3の後方部Rの厚みを不要に厚くせずとも吸収性能を有効に活用でき、臀部側の穿き心地を良好なものとすることができる。この臀部へのフィット性が上がることで液が中央吸収体31において効率的に吸収されることとなる。これにより、肌を伝う液が少なくなり、肌伝いした液が側部吸収体32へ過度に流れる事態を防ぐことができる。加えて、上記のフィットにより、臀部側での表面シート1と肌との距離が狭いため、液の毛管作用のような現象が生じる。そのため、液がこの狭い隙間を伝って、表面材上を臀部方向(長手方向)流れやすくなる。もし尿とりパッドと臀部がフィットしていない場合、毛管現象が起きないため、液は肌を伝って重力方向(横方向)に流れてしまう。しかし、本実施形態の尿とりパッド10では、臀部側のフィット性により、このような液の横流れをも防いで後方部Rでの効率的な液吸収を実現する。
また、側部弾性体4の前方端部4Fは、スリット38の前方端部38Fよりも後方側に位置することが好ましい。これにより、スリット部38の延設範囲に合わせて形成された中央吸収体31の着用者の排尿部に対するフィット性を向上させることができる。具体的には、側部弾性体4により吸収体3が大腿部に押されて排泄ポイントC1付近の中央吸収体31が浮いてしまうことを防ぎ、フィット性が向上させられる。
この中央弾性体5の弾性伸縮力が、図5の矢印P3で示すように、前述の中央吸収体31の厚みによる肌(特に排尿部)へのフィット性をさらに高めることができる。そのため股下部Cを中心に長手方向に沿って配されていることが好ましい。中央弾性体5による中央吸収体31への作用と、側部弾性体4による側部吸収体32への作用とは、スリット部38によって互いに干渉するとなく発現することとなる。これにより、着用者の股下における排尿部を含めた前後方向の肌曲面(下方に凸となる曲面)へのフィット性がさらに高まり、肌を伝う液流れの防止性がさらに高まる。なお、図5では吸収体3の変形の理解のため、表面シート1及び裏面シート2を省略して示した。
例えば、表面シート1は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収体に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水性のサーマルボンド不織布が好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。表面層1は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
親水性繊維としては、例えば、木材パルプ、コットン、麻などの天然繊維、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオフィレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の合成樹脂からなる単繊維、これらの樹脂を2種以上含む複合繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維を用いることができる。合成繊維からなる繊維を用いる場合、該繊維は熱によって形状が変化する熱収縮繊維であってもよい。例えば、熱によって繊度は大きくなるが繊維長は短くなるものや、熱によって繊度はほとんど変化しないが、形状がコイル状に変化することでみかけの繊維の占有する長さが短くなるものであってもよい。
高吸水性ポリマーとしては、この種の物品に通常使用されている各種のポリマー材料を用いることがでる。高吸水性ポリマーは、自重の20倍以上の水又は生理食塩水を吸収し保持し得る性能を有するような超吸収性高分子化合物であることが好ましい。
なお、吸収体3が複数層からなる場合、各層の積繊体ごとに別々のコアラップシートで被覆してもよく、全ての層を積層させて1枚のコアラップシートで被覆してもよい。
肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び該表面シートと裏面シートとの間に介在配置された液保持性の吸収体を有し、着用者の腹側から股下を介して背側に亘って配される方向を長手方向、該長手方向と直交する方向を横方向とする吸収性パッドであって、
前記吸収体を長手方向に、前方部、股下部及び後方部と区分した際に、該吸収体には、吸収材料を部分的に欠いたスリット部が2本以上、前記股下部を中心に長手方向に配されており、該スリット部に挟まれた中央吸収体と、該スリット部の外側に位置する側部吸収体を備え、
側部弾性体が前記股下部に存在し、該側部弾性体は、前記側部吸収体と前記裏面シートとの間に、又は、前記側部吸収体に対応する前記裏面シートの非肌当接面側に長手方向に沿って接着されて配されており、
前記中央吸収体は前記側部吸収体よりも厚みが厚く、前記スリット部の後方端部は前記吸収体の後方端部より前方側に位置している吸収性パッド。
前記スリット部は前記吸収体の後方端部までには達していない前記<1>に記載の吸収性パッド。
<3>
前記側部弾性体の前方端部は、前記吸収体の前方部と股下部との境界よりも後方側に位置する前記<1>又は<2>に記載の吸収性パッド。
<4>
前記側部弾性体は前記前方部には存在しない前記<1>又は<2>に記載の吸収性パッド。
<5>
前記後方部において、前記側部弾性体が前記股下部から連続して延在し、かつ、前記側部弾性体の後方端部が前記スリット部の後方端部よりも後方側に位置する前記<1>〜<4>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<6>
前記スリット部においては、表面シートと裏面シートとの間に弾性体が存在しない前記<1>〜<5>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<7>
前記側部弾性体は、前記側部吸収体の股下部における幅方向中間領域を通る前記<1>〜<6>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<8>
前記中央吸収体の裏面側に中央弾性体が配されている前記<1>〜<7>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<9>
前記中央弾性体の後方端部は、前記吸収体の後方部と股下部Rとの境界よりも前方側に位置する前記<8>に記載の吸収性パッド。
<10>
前記中央弾性体は前記後方部には存在しない前記<8>に記載の吸収性パッド。
<11>
前記中央弾性体は前記前方部まで連続して延在している前記<8>〜<10>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<12>
前記側部弾性体の前方端部が前記スリット部の前方端部よりも後方側に位置する前記<1>〜<11>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
前記股下部における幅方向長さ(S1)は、最も狭いところで、40mm以上が好ましく、45mm以上がより好ましく、前記の幅方向長さ(S1)は、100mm以下が好ましく、70mm以下がより好ましい、前記<1>〜<12>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<14>
前記の各側部吸収体の幅方向長さ(S2)は、中央吸収体31の幅方向長さ(S1)に対する比(S2/S1)として、0.5以上が好ましく、0.8以上がより好ましく、1.0以上が更に好ましく、前記比(S2/S1)は、2.0以下が好ましく、1.5以下がより好ましく、1.3以下が更に好ましい、前記<1>〜<13>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<15>
前記中央吸収体の厚み(H1)は、前記側部吸収体の厚み(H2)に対する比(H1/H2)として、1.1以上が好ましく、1.2以上がより好ましく、前記比(H1/H2)は、3.5以下が好ましく、3.0以下がより好ましい、前記<1>〜<14>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<16>
前記スリット部の後方端部は、前記吸収体の後方部には延出していないことが好ましく、前記吸収体の前記股下部と後方部との境界よりも前方側に位置することが好ましい、前記<1>〜<15>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<17>
前記スリット部の、前記吸収体の前方部と股下部との境界から股下部における該スリット部の後方端部までの延出長さ(T1)は、前記吸収体の股下部の長手方向の長さ(TC)に対する比(T1/TC)として、85%以下が好ましく、80%以下がより好ましく、80%以下が更に好ましく、前記比(T1/TC)は、60%以上が好ましく、65%以上がより好ましく、70%以上が更に好ましい、前記<1>〜<16>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<18>
前記吸収体の前方部において、前記中央部吸収体は、排泄ポイントを超えた前方部まで延設されることが好ましく、前記スリット部38は、前記吸収体の股下部から排泄ポイントを超えた前方部まで延設されることがより好ましい、前記<1>〜<17>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<19>
前記スリット部の、前記吸収体の前方部と股下部との境界から前方部における該スリット部の前方端部までの長手方向の延出長さ(T2)は、前記吸収体の前方部の長手方向の長さ(TF)に対する比(T2/TF)として、15%以下が好ましく、12%以下がより好ましく、10%以下が更に好ましく、前記比(T2/TF)は、2%以上が好ましく、3%以上がより好ましく、5%以上が更に好ましい、前記<1>〜<18>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<20>
前記中央弾性体は、前記吸収体の前方部における前方端部には到達していない前記<1>〜<19>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<21>
前記中央弾性体の前方端部は、前記側部弾性体の前方端部よりも前方側にある前記<1>〜<20>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
<22>
前記スリット部の平面形状は、前方部の先端が幅方向外方に向かって延びている前記<1>〜<21>のいずれか1に記載の吸収性パッド。
花王株式会社社製「リリーフパワフル尿とりパッドワイドロング」(商品名、2014年製)において、2本のスリット部を有する吸収体に対し、左右の側部吸収体の裏面側に側部弾性体を2本ずつ長手方向に沿って伸長状態で配置し、該裏面シートとスパンボンド不織布とをホットメルト接着剤を用いて接着し一体化した。同時に、中央吸収体の裏面側に中央弾性体を2本1組にして2組幅方向に並列させて長手方向に沿って伸長状態で配置したほかは、側部弾性体と同様とした。その際、ホットメルト接着剤は、坪量10g/cm2としてスパイラルパターンで塗布した。
側部弾性体4は、図11(i)の模式図のように、股下部Cにおける幅方向中間領域において股下部Cから後方部Rまで連続して配設した。したがって、側部弾性体は前方部Fには配さなかった。中央弾性体5は、図11(i)の模式図のように、股下部Cから前方部Fまで連続して伸長状態で配設した。スリット部38は、股下部Cを中心に長手方向に沿って前方部Fの排泄ポイントのあたる位置まで配されており、一方、後方部Rには延設させず股下部Cに止まるように形成した。前方部Fでの中央弾性体の延設長さは、前記境界L1から長手方向に90mmとした。該中央弾性体は後方部Rには延設させなかった。なお、中央吸収体の厚み(H1)は8.5mmであり、側部吸収体の厚み(H2)は3.1mmであった。
上記のようにして、実施例1の尿とりパッドの試験体を得た。
側部弾性体の配置位置を、図11(ii)の模式図のように、幅方向中間領域ではなく幅方向の端縁側に配置し、長手方向の前方部Fまで延設させた以外は、実施例1と同様にして実施例2の尿とりパッドの試験体を得た。なお、前方部Fでの側部弾性体の延設長さは、前記境界L1から長手方向に90mmとした。
側部弾性体の配置位置を、図11(iii)の模式図のように、幅方向中間領域ではなく幅方向の端縁側に配置した以外は、実施例1と同様にして実施例3の尿とりパッドの試験体を得た。
側部弾性体の配置位置を、図11(iv)の模式図のように、幅方向中間領域ではなく幅方向の端縁側に配置し、長手方向において後方部Rには延設させなかった、すなわち股下部Cのみに配設した以外は、実施例1と同様にして実施例4の尿とりパッドの試験体を得た。
図11(v)の模式図のように、中央弾性体を配設しなかった以外は、実施例1と同様にして実施例5の尿とりパッドの試験体を得た。
図11(vi)の模式図のように、側部弾性体及び中央弾性体を配置せず、中央吸収体及び側部吸収体の厚みを同じとした以外は実施例1と同様にして比較例1の試料を作製した。
この評価試験には、外部から液を送ることができ、排尿部に相当する位置(排泄点)E1から試料に液を注入できる人体モデル(大人用モデル)Wを用いた。
まず、人体モデルWを仰向け状態にし、上記の各尿とりパッドの試料10を装着した。その際、図12(i)に示すように、試料10の前方端部10Wの位置を正常な位置Kとなるようにして装着した。前記の「正常な位置」とは臀部を後方部Rに配置した後、前方部Fを身体とパッドに隙間ができないように引き当てた場合のパッド前端位置のことである。その位置から、装着時のパッドのズレを想定して、試料10の前端を排尿点E1側へ平行移動(符号210)させた。その結果、図12(ii)に示すように、試料10の前方端部10Wの位置を正常な位置Kから3cm程(符号220)ずらした。このとき人体モデルの股下と試料の股下部との間に隙間10Gができた。この状態で、人体モデルWの腹側WF(排泄点E1に近い側)及び背側WRにおいて、粘着テープ200を用いて試料10を固定した(図12(iii)参照)。
次いで、試料を固定した人体モデルWを、図13に示すように、着用者の側臥位を疑似的に再現するように30度傾けて固定した。
この状態で、速度調整機能付き液体排出ポンプを用いて、排泄点より生理食塩水を速度2.5g/secで75g注入した。
10分静置後、漏れがあるかどうか確認し、漏れがなければ同様に排泄点より生理食塩水を排尿速度2.5g/secで75gを繰り返し注入した。漏れを確認した時点で試験を止め、漏れた時の吸収量を股漏れ(横漏れ)時吸収量とした。試験はN=2で測定し、その平均を各試料の試験結果として下記表1に示した。
2 裏面シート
3 吸収体
31 中央吸収体
32 側部吸収体
38 スリット部
4 側部弾性体
5 中央弾性体
10 尿とりパッド
F 吸収体の前方部
C 吸収体の股下部
R 吸収体の後方部
L1 前方部と股下部との境界
L2 股下部と後方部との境界
Claims (11)
- 肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び該表面シートと裏面シートとの間に介在配置された液保持性の吸収体を有し、着用者の腹側から股下を介して背側に亘って配される方向を長手方向、該長手方向と直交する方向を横方向とする吸収性パッドであって、
前記吸収体を長手方向に、前方部、股下部及び後方部と区分した際に、該吸収体には、吸収材料を部分的に欠いたスリット部が2本以上、前記股下部を中心に長手方向に配されており、該スリット部に挟まれた中央吸収体と、該スリット部の外側に位置する側部吸収体を備え、
側部弾性体が前記股下部に存在し、該側部弾性体は、前記側部吸収体と前記裏面シートとの間に、又は、前記側部吸収体に対応する前記裏面シートの非肌当接面側に長手方向に沿って接着されて配されており、
前記中央吸収体は前記側部吸収体よりも厚みが厚く、前記スリット部の後方端部は前記吸収体の後方端部より前方側に位置しており、
前記後方部において、前記側部弾性体が前記股下部から連続して延在し、かつ、前記側部弾性体の後方端部が前記スリット部の後方端部よりも後方側に位置する吸収性パッド。 - 前記側部弾性体の前方端部は、前記吸収体の前方部と股下部との境界よりも後方側に位置する請求項1に記載の吸収性パッド。
- 前記スリット部においては、表面シートと裏面シートとの間に弾性体が存在しない請求項1又は2に記載の吸収性パッド。
- 前記側部弾性体は、前記側部吸収体の股下部における幅方向中間領域を通る請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性パッド。
- 肌当接面側の表面シート、非肌当接面側の裏面シート、及び該表面シートと裏面シートとの間に介在配置された液保持性の吸収体を有し、着用者の腹側から股下を介して背側に亘って配される方向を長手方向、該長手方向と直交する方向を横方向とする吸収性パッドであって、
前記吸収体を長手方向に、前方部、股下部及び後方部と区分した際に、該吸収体には、吸収材料を部分的に欠いたスリット部が2本以上、前記股下部を中心に長手方向に配されており、該スリット部に挟まれた中央吸収体と、該スリット部の外側に位置する側部吸収体を備え、
側部弾性体が前記股下部に存在し、該側部弾性体は、前記側部吸収体と前記裏面シートとの間に、又は、前記側部吸収体に対応する前記裏面シートの非肌当接面側に長手方向に沿って接着されて配されており、
前記中央吸収体は前記側部吸収体よりも厚みが厚く、前記スリット部の後方端部は前記吸収体の後方端部より前方側に位置しており、
前記中央吸収体の裏面側に中央弾性体が配されている吸収性パッド。 - 前記側部弾性体の前方端部は、前記吸収体の前方部と股下部との境界よりも後方側に位置する請求項5に記載の吸収性パッド。
- 前記スリット部においては、表面シートと裏面シートとの間に弾性体が存在しない請求項5又は6に記載の吸収性パッド。
- 前記側部弾性体は、前記側部吸収体の股下部における幅方向中間領域を通る請求項5〜7のいずれか1項に記載の吸収性パッド。
- 前記中央弾性体の後方端部は、前記吸収体の後方部と股下部との境界よりも前方側に位置する請求項5〜8のいずれか1項に記載の吸収性パッド。
- 前記中央弾性体は前記前方部まで連続して延在している請求項5〜9のいずれか1項に記載の吸収性パッド。
- 前記側部弾性体の前方端部が前記スリット部の前方端部よりも後方側に位置する請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸収性パッド。
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