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JP6471664B2 - 回転子 - Google Patents
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JP6471664B2 - 回転子 - Google Patents

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Description

この発明は、換気扇、空調機の室外機など色々な電機機器の回転動力源に用いられる誘導電動機の回転子に関する。
誘導電動機のひとつにかご型誘導電動機がある。このかご型誘導電動機の回転子は、軸方向に配列された複数の回転子バーと、軸方向の端部で回転子バーと電気的に接続されたエンドリングとで構成されている。一般に、かご型誘導電動機の回転子は、導電体で構成された回転子バーが収納されるスロットを備えた電磁鋼板が軸方向に積層された回転子鉄心を備えている。このようなかご型誘導電動機においては、回転時のトルク脈動の低減、電磁騒音の低減および固定子が作る高調波磁束により発生する回転子銅損(高調波二次側銅損)の低減を目的として、回転子バーは軸方向にスキューされている。すなわち、回転子鉄心は、スロットが軸方向に斜めになるように電磁鋼板が積層されている。
高調波二次側銅損を低減するために、高周波成分の磁束が多く発生する回転子の径方向端部のスロットのスキュー角度をスロット全体のスキュー角度より大きくすることが開示されていた(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。すなわち、始動時など回転子から見て固定子が発生する磁束の周波数が高い場合には、回転子表面付近の回転子バーに多くの磁束が鎖交するため、この部分のスキュー角度を大きくすることで高調波領域での二次電流を抑制することができるとしていた。
特開平10−117467号公報(2−3頁、図6) 特開2009−278783号公報(4−5頁、図2)
しかしながら、スキュー角度が大きくなれ隣接する回転子バーの間に横流と呼ばれる誘導電流による横流損失が大きくなり、低速回転域でのトルクが減少することが知られている。横流損失の原因となる横流は、回転子バーと回転子鉄心と間の接触抵抗値により変化するため、ばらつきが大きい。そのため、従来のように回転子の径方向端部のスキュー角度を大きくすると、横流損失のばらつきも大きくなり、この横流損失のばらつきが低速回転域のトルクばらつきの原因となり、誘導電動機のトルク特性のばらつきが大きくなるという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、スキューされた回転子バーを備えた回転子において、低速回転域でのトルクばらつきを低減することを目的とする。
この発明に係る回転子においては、スロットを備えた複数の電磁鋼板が軸方向に積層された回転子鉄心と、回転子鉄心のスロット内に収納された回転子バーと、軸方向の端部で前記回転子バーと電気的に接続されたエンドリングとを有する回転子であって、複数の電磁鋼板は、各電磁鋼板の各スロットが軸方向に所定角度ずつずれるようにスキューされて積層されており、スロット、複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部と複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部とを備えており、副スロット部、主スロット部より径方向の外側であり、主スロット部のスキュー角に対して副スロット部のスキュー角小さく、回転子バーは、主スロット部および副スロット部の中に収納されているものである。
この発明は、主スロット部のスキュー角に対して、副スロット部のスキュー角を小さくしているので、回転子の外径側での横流を低減することができる。このため、横流損失のばらつきを低減することが可能となり、低速回転域でのトルクばらつきを低減することができる。
この発明の実施の形態1を示す回転子の模式図である。 この発明の実施の形態1を示す回転子の模式図である。 この発明の実施の形態1におけるスロットの模式図である。 この発明の実施の形態1における回転子の模式図である。 この発明の実施の形態1における電磁界解析の結果を示す特性図である。 この発明の実施の形態2を示すスロットの模式図である。 この発明の実施の形態2における回転子の模式図である。 この発明の実施の形態3を示す回転子の模式図である。 この発明の実施の形態3におけるスロットの模式図である。 この発明の実施の形態3における回転子の模式図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係る回転子の模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係る回転子1は、複数のスロット2を備えた円柱状の回転子鉄心3と、スロット2の中に収納された回転子バー4と、軸方向端部で回転子バー4に電気的に接続されたエンドリング5とで構成されている。回転子鉄心3の軸中心には、シャフト6が貫通されている。複数のスロット2は、周方向に配列されている。図1においては、回転子バー4とエンドリング5とは間隔を開けて示している。本実施の形態においては、回転子バー4は、アルミダイカストなどにより溶融金属をスロット2に流し込んで冷却固化することで作製されている。本実施の形態において、スロット2は、これ以降回転子バー4の金属が収納される前の空間として説明する。
回転子鉄心2は、円盤状の電磁鋼板が積層されて構成されており、各電磁鋼板にはスロット2となる孔が形成されている。複数の電磁鋼板は、各スロットが軸方向に所定角度ずつずれるように積層されている。
図2は、本実施の形態における回転子1を軸方向から見た模式図である。図2において、スロット2aは、回転子1における軸方向の上方の端部の電磁鋼板に形成された1つのスロットであり、スロット2bは、下方の端部の電磁鋼板に形成された1つのスロットである。スロット2aとスロット2bとは、積層された電磁鋼板のスロットで軸方向につながっている。なお、図2において、スロット2a、スロット2b以外のスロットは図示していない。図2に示したように、一方の端部の電磁鋼板から他方の端部の電磁鋼板の間の電磁鋼板は、スロット2aからにスロット2bまでスロットで連続的につながるように各電磁鋼板は所定角度ずつずらして積層されている。
スロット2aは、2つの部分に分かれている。つまり、スロット2aは、径方向の内側で複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部22aと径方向の外側で複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部23aとで構成されている。同様に、スロット2bは、方向の内側で複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部22bと径方向の外側で複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部23bとで構成されている。本実施の形態において、副スロット部は、電磁鋼板の径方向に開口を設けたものである。スロット2aの副スロット部23aは、主スロット部22aの中心よりも周方向で右側にずれており、スロット2bの副スロット部23bは、主スロット部22bの中心よりも周方向で左側にずれている。ここで、スロットの中心と回転子鉄心の中心とを結ぶ直線をスロットの基準線と定義する。スロット2aの主スロット部22aの基準線24aとスロット2bの主スロット部22bの基準線24bとがなす角を主スロットのスキュー角αとし、スロット2aの副スロット部23aの基準線25aとスロット2bの副スロット部23bの基準線25bとがなす角を副スロット部のスキュー角βとする。本実施の形態においては、α>βに設定されている。
図3は、本実施の形態におけるスロットの形状を示した模式図である。図3において、図3(a)は図1に示すA断面の電磁鋼板に形成されたスロットであり、図3(b)は図1に示すB断面の電磁鋼板に形成されたスロットであり、図3(c)は図1に示すC断面の電磁鋼板に形成されたスロットである。図3に示したように、図3(a)のスロットでは副スロット部22bが主スロット部22aの中心よりも周方向で左側にずれており、図3(c)のスロットでは副スロット部23bが主スロット部22bの中心よりも周方向で右側にずれており、図3(b)のスロットでは副スロット部が主スロット部の中心と一致している。断面Aから断面Bを経由して断面Cに到るまでに積層された電磁鋼板では、図3(a)に示したスロット形状から図3(b)に示したスロット形状を経由して図3(c)に示したスロット形状まで連続的にスロット形状が変化していくようにスロットが形成されている。つまり、副スロット部は、積層された電磁鋼板の積層方向において徐々に位置が変化して構成されている。
図4は、本実施の形態における回転子のスロットを横から示した模式図である。図4に示したように、回転子1の各電磁鋼板の軸方向に貫通して形成された副スロット部23は、軸方向に連続的に斜めになるように構成されている。同様に、回転子1の各電磁鋼板の軸方向に貫通して形成された主スロット部22も軸方向に連続的に斜めになるように構成されている。さらに、主スロット部22のスキューされた幅X(主スロット部の軸方向のずれ幅)と副スロット部23のスキューされた幅(副スロット部の軸方向のずれ幅)とを比較すると、X>Yとなっている。
次に、本実施の形態におけるスロット形状の作用効果について説明する。
図5は、比較のために複数の電磁鋼板に形成されたスロット形状が同じで軸方向に一定のスキュー角でスキューされた回転子のおける電磁界解析の結果を示す特性図である。図5において、縦軸はスキュー角が一定の回転子を用いた誘導電動機におけるトルクである。電磁界解析に用いた誘導電動機は、6極で固定子スロット数が36、回転子スロット数が44で、回転子の直径がφ9.94cm、軸方向の長さが8.5cm、径方向の表面に開口部を備えた形状のものである。また、回転子は固定子スロットピッチでスキューされている。このような誘導電動機において、横流が発生した場合のトルク特性を計算した。
図5(a)は、横流がない場合のトルク特性である。図5(b)は、ある一定電流の横流がスロットの径方向内部(スロットの底部)に流れたときのトルク特性であり、図5(c)は、同じ一定電流の横流がスロットの径方向外部(スロットの開口部)に流れたときのトルク特性である。
図5からわかるように、このように構成された回転子においては、スロットの内径側(底部)に横流が発生したとしてもトルク低下はわずかであり、スロットの外径側(先端部)に横流が発生した場合は大きなトルク低下を招くことがわかった。これは、固定子が作るスロット高調波のように高い周波数の高調波磁束が回転子表面付近で横流を誘導することが原因であることを示している。すなわち、固定子が作る高調波磁束は回転子スロット底近くまでは到達せず回転子表面付近に鎖交すること、および固定子が作る高調波磁束により発生する横流損がトルク低下の主な原因であることを示している。
したがって回転子スロット表面付近のスキュー角が大きいと、隣り合う回転子バー間に発生する誘起電圧が大きくなるため、横流電流が流れ、横流損によるトルク低下が顕著となるということがわかった。横流は、回転子バーと回転子鉄心との間の接触抵抗値によりその値が変化する。回転子鉄心は、電磁鋼板が積層されて構成されているが、その電磁鋼板は、打ち抜きなどの工程よってスロットが形成されており、スキューするために層毎にずらして積層されている。また、スロットに収納される回転子バーは、アルミダイカストなどにより溶融金属をスロットに流し込んで冷却固化することで作製されている。さらに、空隙面での精度を確保するため、回転子表面を切削する工程を含む場合が多く、回転子表面における導体と鉄心間の接触抵抗がばらついてしまうことは避けられない。
スロットの外径側(先端部)のスキュー角が大きいと横流による大きなトルク低下を招くが、製品毎に横流がばらつくことにより、そのトルク低下も大きくなり、結果として製品ごとにトルク特性が変化することになる。これは、製品の性能として低速回転域のトルク特性を補償する必要がある誘導電動機に対しては、高調波損失がたとえ大きくなったとしても製品ごとの横流によるトルクばらつきが大きくなることを回避する必要がある。
本実施の形態のように、回転子のスロットを、複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部と複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部とで構成し、副スロット部を、主スロット部より径方向の外側とし、トルク低下の大きい副スロット部のスキュー角を主スロット部のスキュー角に対して小さくしているので、スロットの外径側(副スロット部)での横流を低減することができる。その結果、横流損失のばらつきを低減することが可能となり、低速回転域でのトルクばらつきを低減することができる。
実施の形態2.
実施の形態1において、副スロット部は積層された電磁鋼板の積層方向において徐々に位置が変化して構成されていた。この場合、積層される電磁鋼板は個々にスロット形状が異なるものとなる。本実施の形態においては、1つの形状のスロットを用いて回転子を構成するものである。
図6は、実施の形態2における回転子1を軸方向から見た模式図である。図6において、スロット2aは、回転子1における軸方向の上方の端部の電磁鋼板に形成された1つのスロットであり、スロット2bは、下方の端部の電磁鋼板に形成された1つのスロットである。スロット2aとスロット2bとは、積層された電磁鋼板のスロットで軸方向につながっている。なお、図6において、スロット2a、スロット2b以外のスロットは図示していない。図6に示したように、一方の端部の電磁鋼板から他方の端部の電磁鋼板の間の電磁鋼板は、スロット2aからにスロット2bまでスロットで連続的につながるように各電磁鋼板は所定角度ずつずらして積層されている。
スロット2aは、2つの部分に分かれている。つまり、スロット2aは、径方向の内側で複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部22aと径方向の外側で複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部23aとで構成されている。同様に、スロット2bは、方向の内側で複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部22bと径方向の外側で複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部23bとで構成されている。
本実施の形態において、副スロット部は、電磁鋼板の径方向の一方にずれて径方向外側へスロット面積が拡大した形状である。本実施の形態におけるスロットは、スロット全体としては全閉型スロットである。
スロット2aの副スロット部23aは、主スロット部22aの中心よりもスロット面積が拡大した領域が周方向で右側にずれており、スロット2bの副スロット部23bは、主スロット部22bの中心よりもスロット面積が拡大した領域が周方向で左側にずれている。ここで、スロット2aとスロット2bは、スロット基準線に対して反転対象となる形状である。
本実施の形態における回転子は、電磁鋼板の積層方向に2つの領域に分かれており、一方の領域では、スロット2aを備えた電磁鋼板が周方向にずれて積層されており、他方の領域では、スロット2bを備えた電磁鋼板が周方向にずれて積層されている。
スロット2aの主スロット部22aの基準線24aとスロット2bの主スロット部22bの基準線24bとがなす角を主スロットのスキュー角αとし、スロット2aの副スロット部23aの基準線25aとスロット2bの副スロット部23bの基準線25bとがなす角を副スロット部のスキュー角βとする。本実施の形態においては、α>βに設定されている。
図7は、本実施の形態における回転子のスロットを横から示した模式図である。図7に示すように、本実施の形態の回転子は、スロット2aを備えた電磁鋼板が周方向にずれて積層された領域31と、スロット2bを備えた電磁鋼板が周方向にずれて積層された領域32とで構成されている。このような構成の回転子を2段スキューされた回転子と呼ぶ場合がある。
回転子1の領域31に形成された副スロット部23aは、軸方向に連続的に斜めになるように構成されている。同様に領域32に形成された副スロット部23bも、軸方向に連続的に斜めになるように構成されている。さらに、主スロット部22のスキューされた幅X(主スロット部の軸方向のずれ幅)と副スロット部23のスキューされた幅(副スロット部の軸方向のずれ幅)とを比較すると、X>Yとなっている。
このように構成された回転子は、実施の形態1と同様に、スロットの外径側(副スロット部)での横流を低減することができる。その結果、横流損失のばらつきを低減することが可能となり、低速回転域でのトルクばらつきを低減することができる。
また、本実施の形態においては、2段スキューされた回転子を用いているので、スロット形状が2種類の形状でよく、実施の形態1のように積層される電磁鋼板を個々にスロット形状が異なるものとする必要がない。さらに、本実施の形態においては、2種類の形状をスロット基準線に対して反転対称となる形状としているので、1つの形状のスロットを備えた電磁鋼板を表裏反転することにより2種類の形状のスロットを備えた電磁鋼板として用いることができるので、1種類の電磁鋼板で回転子を作製することができる。
なお、本実施の形態において、スロットとして全閉型スロットを例に挙げて説明したが、実施の形態1で示した開口型スロットでもよい。
実施の形態3.
図8は、実施の形態3における回転子1を軸方向から見た模式図である。図8において、スロット2aは、回転子1における軸方向の上方の端部の電磁鋼板に形成された1つのスロットであり、スロット2bは、下方の端部の電磁鋼板に形成された1つのスロットであり、スロット2cは、中央の電磁鋼板に形成された1つのスロットである。スロット2a、スロット2cおよびスロット2bとは、積層された電磁鋼板のスロットで軸方向につながっている。なお、図8において、スロット2a、スロット2b、スロット2c以外のスロットは図示していない。
スロット2aの主スロット部22aの基準線24aとスロット2bの主スロット部22bの基準線24bとがなす角を主スロットのスキュー角αとし、スロット2aの副スロット部23aの基準線25aとスロット2bの副スロット部23bの基準線25bとがなす角を副スロット部のスキュー角βとする。本実施の形態においては、α>βに設定されている。
図9は、本実施の形態におけるスロット形状を示した模式図である。本実施の形態のおけるスロットは、いわゆる二重かご型スロットと呼ばれるもので、図8のスロット2aに示したように、径方向の内側で複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部22aと径方向の外側で複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部23aと、主スロット部22aと副スロット部23aとを接続するスロット連結部26aとで構成されている。スロット連結部26aは、主スロット部22aおよび副スロット部23bよりも周方向の幅が狭くなっている。同様に、スロット2b、2cは、それぞれ径方向の内側で複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部22b、22cと径方向の外側で複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部23b、23cと、主スロット部22b、22cと副スロット部23b、23cとを接続するスロット連結部26b、26cとで構成されている。
図9に示すように、スロット2aの副スロット部23aは、主スロット部22aの中心よりもスロット面積が拡大した領域が周方向で右側にずれており、スロット2bの副スロット部23bは、主スロット部22bの中心よりもスロット面積が拡大した領域が周方向で左側にずれている。ここで、スロット2aとスロット2bは、スロット基準線に対して反転対称となる形状である。さらに、スロット2cの副スロット部23cは、主スロット部22aの中心に対して左右対称にスロット面積が拡大した領域が形成されている。
図10は、本実施の形態における回転子のスロットを横から示した模式図である。図10に示すように、本実施の形態の回転子は、スロット2aを備えた電磁鋼板が周方向にずれて積層された領域31と、スロット2bを備えた電磁鋼板が周方向にずれて積層された領域32と、スロット2cを備えた電磁鋼板が周方向にずれて積層された領域33とで構成されている。
回転子1の領域31に形成された副スロット部23aは、軸方向に連続的に斜めになるように構成されている。また、領域32に形成された副スロット部23bも、軸方向に連続的に斜めになるように構成されている。さらに、領域33に形成された副スロット部23cも、軸方向に連続的に斜めになるように構成されている。このように構成された観点しにおいては、主スロット部22のスキューされた幅Xと副スロット部23のスキューされた幅とを比較すると、X>Yとなっている。
このように構成された回転子は、実施の形態1と同様に、スロットの外径側(副スロット部)での横流を低減することができる。その結果、横流損失のばらつきを低減することが可能となり、低速回転域でのトルクばらつきを低減することができる。
一般に、二重かご型スロットは、誘導電動機の始動特性を向上させることが目的で構成されるため、始動時の比較的高い回転子周波数に対応する外径側スロットのスキューを大きくして、始動時のトルク脈動を軽減することが考えられていた。しかしながら、この場合、低速回転域の横流が大きくなり低速回転域のトルクが減少することが予想される。本実施の形態のように、二重かご型スロットにおいて、外径側の副スロット部のスキュー角を主スロット部のスキュー角より小さくすることにより、低速回転域でのトルク減少を抑制することができ、低速回転域でのトルクばらつきを低減することができる。
1 回転子、 2 スロット、 3 回転子鉄心、 4 回転子バー
5 エンドリング、 6 シャフト
22a、22b、22c 主スロット部
23a、23b、23c 副スロット部
24a、24b、25a、15b 基準線
26a、26b、26c スロット連結部
31、32、33 領域

Claims (6)

  1. スロットを備えた複数の電磁鋼板が軸方向に積層された回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の前記スロット内に収納された回転子バーと、
    前記軸方向の端部で前記回転子バーと電気的に接続されたエンドリングと
    を有する回転子であって、
    前記複数の電磁鋼板は、各電磁鋼板の各スロットが前記軸方向に所定角度ずつずれるようにスキューされて積層されており、
    前記スロットは、前記複数の電磁鋼板において共通の形状を有する主スロット部と前記複数の電磁鋼板において異なる形状を有する副スロット部とを備えており、
    前記副スロット部は、前記主スロット部より径方向の外側であり、
    前記主スロット部のスキュー角に対して前記副スロット部のスキュー角が小さく、
    前記回転子バーは、前記主スロット部および前記副スロット部の中に収納されている
    回転子。
  2. 前記副スロット部は、前記回転子バーが径方向に露出する開口部を備え
    求項1記載の回転子。
  3. 前記副スロット部は、2種類の形状を有し、
    前記回転子鉄心は、一方の種類の形状を有する副スロット部を備えた前記電磁鋼板の積層された領域と、他方の種類の形状を有する副スロット部を備えた前記電磁鋼板の積層された領域とで構成され
    求項1または2に記載の回転子。
  4. 前記2種類の形状は、反転対称の形状であ
    求項3に記載の回転子。
  5. 前記副スロット部は、複数種類の形状を有し、
    前記回転子鉄心は、それぞれの種類の形状を有する副スロット部を備えた前記電磁鋼板が積層された領域が積層されて構成され
    求項1または2に記載の回転子。
  6. 前記スロットは、内径側の主スロット部、外径側の副スロット部および前記主スロット部と前記副スロット部とを接続するスロット連結部を備えてい
    求項1からのいずれか1項に記載の回転子。
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