JP6472040B2 - 両面粘着フィルム及びそれを用いた情報表示画面用の保護部材 - Google Patents
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Description
本発明の情報表示画面用の保護部材は、透明保護カバー上に、粘着剤層、基材フィルム及び吸着層を順次積層してなり、セパレータを前記吸着層に貼り合わせた状態、あるいは前記透明保護カバーと、基材フィルムの一方の面に、吸着層を積層し、もう一方の面に粘着剤層を積層してなり、前記吸着層に貼り合わされたセパレータからなる両面粘着フィルムとを、前記粘着剤層を介して貼着した状態で提供されるものである。
本発明の情報表示画面用の保護部材の構成部材のうち、前記透明保護カバーは、ガラス板を用いることが出来る。
ここでの全光線透過率は、JIS−K7105に準じ、積分球式濁度計(日本電色工業株式会社製、NDH2000)により測定した。
本発明の情報表示画面用の保護部材に用いる両面粘着フィルムは、基材フィルムの一方の面に吸着層を積層し、もう一方の面に粘着剤層を積層してなり、前記吸着層にセパレータを貼り合わせ、さらに前記粘着剤層にカバーフィルムを貼り合わせた状態で提供されるものである。
本発明で使用する基材フィルムは、各種のプラスチックからなるフィルムであれば、特に限定されない。例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、フッ素樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリイミド、ポリアミドイミド、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等よりなるフィルムが例示されるが、これらに限定されるものではない。シリコーンゴムの熱架橋時の取り扱い性、コストの面からポリエステルフィルムやポリカーボネートフィルムが好ましい。透明性の点では、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートが好ましい。基材の厚みは、用途に応じて適宜選択すればよいが、通常5〜400μm、特に20〜250μmの範囲であるのが好ましい。
本発明の粘着剤層には、保護部材の全光線透過率が80%以上になるような高透明粘着剤が得やすい等の理由から、各種アクリルモノマー及び/またはオリゴマーを共重合して得られる、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体を主成分とするポリマーと架橋剤からなるアクリル系粘着剤が好適に使用することができる。
本発明の両面粘着フィルムを構成する粘着剤層の動的粘弾性特性は、特定周波数、及び特定温度における、動的粘弾性スペクトルの貯蔵弾性率及び損失弾性率により規定する。動的粘弾性の測定においては、粘弾性試験機(株式会社レオロジー社製、商品名:MR−300)を用いて、同試験機の測定部である平行円盤の間に試験片を挟み込み、周波数1Hzで−50℃から150℃までの貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定する。
本発明の両面粘着フィルムを構成する粘着剤層のゲル分率は、基材上に粘着剤層のみが設けられた粘着フィルムを所定の大きさにカットし、24時間トルエンに浸漬させ、浸漬後45℃で24時間乾燥した後に浸漬後の粘着剤層の重量を測定し、あらかじめ測定しておいた浸漬前の粘着剤層の重量との重量比として求められる。
本発明の両面粘着フィルムを構成する粘着剤層の保持力は、所定の大きさにカットした、基材上に粘着剤層のみが設けられた粘着フィルムを、#360の研磨紙で研磨したステンレス板(SUS304)面に、23℃、50%RH環境下にて貼着し20分間放置する。続いて温度40℃のオーブン内に移して20分間経過後に、1kgの重りを前記粘着フィルムに取り付け、さらにオーブン内に放置して、JIS Z0237に基づき、前記粘着フィルムが、前記ステンレス板より落下するまでの時間を測定した。
本発明に用いる両面粘着フィルムには、粘着剤層面にポリエステル系樹脂フィルムをカバーフィルムとして貼り合わせることが好ましい。カバーフィルムの中心線表面粗さは0.20μm以下であることが好ましい。より好ましくは、カバーフィルムの表面粗さが0.10μm以下であることが好ましい。中心線表面粗さが0.20μmより大きくなるとカバーフィルム表面の粗さが粘着剤層に転写し、粘着剤層の粗さによる光散乱が発生し、透明保護カバーに両面粘着フィルムを貼り付け、情報表示画面用の保護部材として用いたときの視認性が低下するといった問題が発生する場合がある。
本発明の保護部材ないし、両面粘着シートを構成する吸着層は、保護部材をディスプレイパネルの情報表示画面等の被着体に貼り付けた後には、経時でずれたりすることなく密着しているが、前記保護部材を貼り直したり、前記被着体から取り外したりする場合には、容易に再剥離することが可能なものである。
本発明においては、基材フィルムと吸着層との接着力の向上、および被着体への保護部材の貼着後、前記保護部材を再剥離する際に、前記吸着層と基材フィルム間で剥離することなく、被着体からスムーズに剥離できることを目的として、前記基材フィルムと吸着層との間にアンカー層を設けてもよい。
本発明においては、吸着層の表面の汚れや異物付着を防いだり、両面粘着フィルムのハンドリングを向上させるため、そして特に前記両面粘着フィルムを透明保護カバーに貼り合わせて情報表示画面の保護部材として用いたときに、気泡の混入を抑える目的で、プラスチックフィルムからなるセパレータを吸着層面に貼り合わせて用いる。
本発明における中心線表面粗さRaの測定は、接触型表面粗さ計(株式会社小坂研究所製、AY−22)を用いて行い、測定した得られた中心線平均粗さRaを用いる。具体的には、セパレータをSUS板に2kgのハンドローラーを用いて一往復にて貼り付ける。貼り付けたセパレータの吸着層側となる面の中心線平均粗さRa(μm)を、JIS B0601(2001)に準じ、触針先端径2μm、測定長4mm、カットオフ0.8mmにて測定する。
プラズマ処理された厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、下記アンカー層塗工液をグラビアコーターで塗工、乾燥して、厚み2.0μmのアンカー層を形成した。
アクリルポリオール樹脂 20部
(東レファインケミカル製、コータックスLH455、固形分:50%)
ポリチオフェン 27部
(信越ポリマー製、セプルジーダOC−SC100、固形分:3%)
MEK 40部
トルエン 13部
合 計 100部
前記のアンカー層の上に、下記の各吸着層塗工液を、表2に記載の吸着層の厚みとの組み合わせで、ダイコーターにて塗工して設けた後、オーブンにて150℃、100秒で加熱、乾燥させて、各実施例及び比較例の吸着層を形成した。
分子末端及び側鎖にビニル基を有する直鎖状ジオルガノポリシロキサン 68.59部
(Mw:540,000)/無溶剤型
オルガノハイドロジェンシロキサン−ジオルガノシロキサンコポリマー 0.41部
(Mw:2,000)/無溶剤型
白金触媒(信越ポリマー製、PL−56) 1.00部
トルエン 30.00部
合 計 100.00部
前記の吸着層が形成された各粘着フィルムの吸着層面に、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコーン系剥離剤を塗工したセパレータを2本のゴムロールにて挟み込み、空気を逃がしながら両者を貼り合わせた後、プラズマ処理された厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に吸着層、セパレータが積層された粘着フィルムを得た。
前記の粘着フィルムの、吸着層が形成された面とは反対側の面に、粘着剤1〜粘着剤5の粘着剤層用塗工液を、表2に記載の粘着剤層の厚みとの組み合わせで、ダイコーターで塗工し、100℃で2分間加熱、乾燥して、各実施例及び比較例の粘着剤層を形成した。
前記の粘着剤層が形成された各粘着フィルムの粘着剤面に、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコーン系剥離剤を塗工したカバーフィルムを2本のゴムロールにて挟み込み、空気を逃がしながら両者を貼り合わせた後、本発明の両面粘着フィルムを得た。
(粘着剤層の貯蔵弾性率)
厚みが50μmのフッ素樹脂製シートの片面に、表1の粘着剤1〜粘着剤5の各粘着剤を、それぞれ50μmの塗布厚みで粘着剤層を設けた後、オーブンにて150℃、100秒で架橋させた。得られた各粘着剤層を前記のフッ素樹脂製シートから剥がし取り、粘弾性測定用の試験片を作製した。次いで、粘弾性試験機(株式会社レオロジー社製、商品名:MR−300)を用いて、同試験機の測定部である平行円盤の間に試験片を挟み込み、周波数1Hzで23℃での貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)を測定した。
厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とし、実施例1〜5、参考例1〜2、比較例1〜2の粘着剤を前記基材の片面に塗工し、100℃で2分間加熱・乾燥して、実施例1〜5、参考例1〜2、比較例1〜2に提示した厚みの粘着剤層を形成した。この粘着剤層のみを設けたフィルムを100mm×100mmの大きさにカットして試験片を作製し、その試験片の重量を測定した。次に前記の試験片を容器に入れたトルエンに24時間浸漬させた後、試験片及びトルエン溶液をろ過した残渣を45℃で24時間乾燥させて、浸漬後の試験片の乾燥後重量およびトルエン溶液をろ過した残渣の乾燥後重量を測定した。その後、乾燥後試験片から粘着剤層を除去して基材重量を測定した。ゲル分率は以下の式によって算出した。
(乾燥後の残留物重量−基材重量)/(試験前の試験片重量−基材重量)(%)
上記と同様に作成した、基材上に粘着剤層のみを設けた粘着フィルムを50mm×50mmにカットし、#360の研磨紙で研磨したステンレス板(SUS304)面に、23℃、50%RH環境下にて貼着し20分間放置する。続いて温度40℃のオーブン内に移して20分間経過後に、1kgの重りを前記粘着フィルムに取り付け、さらにオーブン内に放置して、JIS Z 0237に基づき、前記粘着フィルムが前記ステンレス板より落下までの時間を測定した。
上記作成した両面粘着フィルムを120mm×55mmにカットし、予め表面に光反射材層が設けられた、厚み0.4mm、サイズ120mm×55mmの透明保護カバー(ガラス板)に前記両面粘着フィルムを粘着剤層を介して貼り合わせ、前記両面粘着フィルムの表面側から、2kgのハンドローラを用いて荷重をかけて2往復させた後、常温(23℃)で、24時間放置して、本発明の情報表示画面用の保護部材を得た。前記保護部材を、60℃で96時間保存した後、24時間常温で放置する。24時間放置後の、前記保護部材の端面の状態を目視確認した。
評価基準
◎:端面よりの粘着剤のはみ出しがない
○:端面よりの粘着剤のはみ出しが殆どない
×:端面よりの粘着剤のはみ出し部分が多数あり
「○」以上が実用レベルである。
上記と同様に作成した情報表示画面用の保護部材を、厚み3mmのソーダ石灰ガラス板に貼り合わせた。前記の評価用試料を60℃、相対湿度50%の雰囲気下で、300時間放置し、さらに常温(23℃)で、24時間放置した後、外観を目視で観察し、粘着剤層の浮き・剥がれの有無を確認した。
評価基準
◎:粘着剤層の浮き・剥がれがない
○:粘着剤層の浮き・剥がれが殆どない
×:粘着剤層の浮き・剥がれ部分が多数あり
「○」以上が実用レベルである。
10 両面粘着フィルム
2 アンカー層
20 透明保護カバー
3 吸着層
30 情報表示画面用の保護部材
4 セパレータ
5 粘着剤層
6 カバーフィルム
7 透明保護カバー(ガラス板)
8 光反射防止層
Claims (4)
- ディスプレイパネルの情報表示画面に透明保護カバーを貼着するための両面粘着フィルムであって、基材フィルムの一方の面に、シリコーン樹脂を主成分とする吸着層を積層し、もう一方の面に(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とするポリマーとアジリジン系架橋剤からなる粘着剤層を積層してなり、前記粘着剤層の動的粘弾性測定により測定される、23℃における貯蔵弾性率(G’)が、4.0×104〜1.0×105Paであり、かつ前記粘着剤層のゲル分率が30〜70%であり、さらに前記粘着剤層のJIS Z0237に準拠して測定した保持力が86,400秒以上であって、前記粘着剤層の厚みが、10〜30μmであることを特徴とする両面粘着フィルム。
- 前記架橋剤の含有量が、粘着剤100重量部に対して、0.05〜2.0重量部であることを特徴とする請求項1に記載の両面粘着フィルム。
- 前記吸着層の厚みが10〜50μmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の両面粘着フィルム。
- 透明保護カバーと、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の両面粘着フィルムの粘着剤層を貼り合わせてなり、前記吸着層を介してディスプレイパネルの情報表示画面に貼着される保護部材において、前記透明保護カバーが、厚さ100〜1,000μm、光透過率80%以上であるガラス板であることを特徴とする保護部材。
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