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JP6474603B2 - タイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具 - Google Patents
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Description

本発明は、タイヤ成形フォーマーの軸方向におけるドラム位置のセンタリングを確認するために用いられるタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具に関する。
一般に、空気入りタイヤの生タイヤは、筒状のタイヤケースをタイヤ成形フォーマー(以下、単に「フォーマー」ともいう)にセットし、ビードを取り付けた後、シェーピングすることにより成形される(例えば、特許公報1〜3)。
このようなフォーマーとして、一般的に、図6に示すフォーマーが使用されている。図6に示すように、フォーマーAは、成形機本体A3に取り付けられて水平に保持された主軸A1により連結された左右一対のドラムA2−A2を備えている。
このとき、一対のドラムA2−A2の軸方向におけるセンタリング(芯出し)が正確に行われていないと、製品タイヤのユニフォミティを悪化させる恐れがある。そこで、従来より、レーザー照射装置Lからレーザー光L1を、水平に保持された主軸A1に対して垂直に照射し、このレーザー光L1が一対のドラムA2−A2のセンター位置に照射されているかを確認することにより、一対のドラムA2−A2においてセンタリングが正確に行われているか否か検査している。そして、このときのレーザー光L1が主軸A1に対して垂直であるか否かについて下げ振りPを用いて確認している。
そして、ドラムA2−A2間のセンターにレーザー光L1が照射されていない場合や、レーザー光L1が糸P1と重ならず主軸A1に対して垂直でない場合には、センタリングが正確に行われていないと判断し、レーザー光L1の向きや軸方向における一対のドラムA2−A2の位置を調整した後、上記と同様の手順でセンタリングが正確に行われているか否かを確認する。
特開2012―236359号公報 特開2013―6391号公報 特開2002―283471号公報
しかしながら、上記した従来のレーザー光L1と下げ振りPを用いた方法では、センタリングの確認と、その後の調整作業に時間が掛かっていたため、これらの作業の時間短縮が求められていた。
そこで、本発明は、タイヤ成形フォーマーのセンタリングの確認、調整作業に要する時間を従来よりも短縮することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
タイヤ成形フォーマーの主軸に取り付けられた一対のドラム間の軸方向におけるセンター位置でレーザー光が垂直に照射されているか否かを確認するために用いられるタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具であって、
表面中央部に縦方向に伸びる中心線が形成されたセグメントと、
前記中心線を挟んで前記セグメントの幅方向の両側に均等な長さで摺動できるように取り付けられており、前記中心線の位置を維持しながら前記セグメントを保持する一対の保持部とを備えており、
前記タイヤ成形フォーマーの一対のドラム間にセットする際、前記一対の保持部を摺動させて、前記一対の保持部が前記一対のドラムの側面に接するように構成されており、
前記一対の保持部が、スプリングにより幅方向の外側に向かって付勢されている
ことを特徴とするタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具である。
請求項に記載の発明は、
前記中心線の長さが400mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具である。
本発明によれば、タイヤ成形フォーマーのセンタリングの確認、調整作業に要する時間を従来よりも短縮することができる技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の一実施の形態に係るタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具を用いて行うセンタリングの確認方法を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係るタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具が主軸にセットされた状態を模式的に示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る2種類のタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具を比較する正面図であって、(a)は中心線が短いセンタリング確認用治具を示す図、(b)は中心線が長いセンタリング確認用治具を示す図である。 図4に示す2種類のタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具を用いて、レーザー光を照射した時の状態を示す図である。 従来のセンタリングの確認、調整を模式的に説明する図である。 従来のセンタリングの確認、調整を部分的に拡大して模式的に説明する図である。
1.従来技術およびその問題点
本発明の実施の形態を説明するに先立って、従来のレーザー光L1と下げ振りを用いたセンタリングの確認と、その後の調整作業の手順およびその問題点を具体的に説明する。
(1)従来のセンタリングの確認、調整作業の具体的な内容
従来のセンタリングの確認作業においては、図6に示すように、先ず、フォーマーA上方のフレームBに設けられたレーザー照射装置Lから一対のドラムA2−A2間の主軸A1に向けてレーザー光L1を照射し、このレーザー光L1が一対のドラムA2−A2のセンター位置に照射されているかを確認すると共に、このレーザー光L1の軌道と、下げ振りPから鉛直に垂下させた糸P1とを比較して、水平な主軸A1に対してレーザー光L1が垂直に照射されているかを確認する。
このとき、ドラムA2−A2間のセンターにレーザー光L1が糸P1と重なるように照射されている場合には、このレーザー光L1が主軸A1に対して垂直であり、ドラムA2が正しくセンタリングされていると判定して確認を終了する。
一方、ドラムA2−A2間のセンターにレーザー光L1が照射されていない場合や、レーザー光L1が糸P1と重ならず主軸A1に対して垂直でない場合には、ドラムA2−A2の位置がずれているか、レーザー照射装置Lの向きがずれており、正しくセンタリングされていないと判定して、以下の手順に従って調整作業を行う。
先ず、下げ振りPの糸P1にレーザー光L1が重なるようにレーザー照射装置Lの向きを調整して、レーザー光L1を主軸A1に対して垂直にする。次に、図7に示すように、物差しDを一対のドラムA2−A2にあてがって、ドラムA2−A2の位置を確認しながら主軸A1を軸方向に移動させ、レーザー光L1の照射位置がドラムA2−A2間のセンターとなるように調整する。
その後、適切にセンタリングが行なわれていることを確認するために、下げ振りPの糸P1を用いてレーザー光L1がドラムA2−A2間の主軸A1に対して垂直に照射されているか否かを再度確認する。確認の結果、レーザー光L1が垂直に照射されていれば調整作業を完了し、垂直でなければ上記した調整作業を繰り返す。これにより、一対のドラムのセンター位置が正しく調整されたことを確認することができる。
(2)従来のセンタリングの確認、調整作業における問題点
このようなレーザー光と下げ振りを用いた従来の確認、調整作業の場合、一対のドラムのセンタリングを高い精度で行うためには、レーザー光がドラム間のセンターにおいて、主軸に対して垂直に照射されるまで、下げ振りによる確認と、その後の調整を何度も繰り返す必要があり、多大な時間を要する。
そして、下げ振りの糸を用いてレーザー光の向きを確認する場合、レーザーと糸とが重なって見え難いため糸の垂下位置をレーザー光の照射位置に調整するための作業に時間が掛かると共に、垂下位置を調整した後の糸の振れを安定させるための待ち時間が必要になる。
このように、従来の下げ振りを用いた確認と、その後の調整作業は、種々の工程において作業時間が多く掛かっていた。
2.本実施の形態に係るタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具
本発明者は、上記した下げ振りに替わるセンタリング確認用治具について検討を重ねた結果、本実施の形態に係るセンタリング確認用治具に思い至り、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明に係るセンタリング確認用治具は、表面中央部に縦方向に伸びる中心線が形成されたセグメントと、中心線を挟んでセグメントの幅方向の両側に均等な長さで摺動できるように取り付けられており、中心線の位置を維持しながらセグメントを保持する一対の保持部とを備えている。以下、図に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態に係るセンタリング確認用治具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。また、図2は本実施の形態に係るセンタリング確認用治具を用いて行うセンタリングの確認方法を模式的に示す正面図であり、図3は本実施の形態に係るセンタリング確認用治具が主軸にセットされた状態を模式的に示す正面図である。
図1(a)に示すように、本実施の形態に係るセンタリング確認用治具1は、矩形の板状のセグメント3を備えており、このセグメント3の幅方向の中央部に、セグメント3の縦方向に沿って延びる中心線2がケガキ処理により形成されている。
また、セグメント3の幅方向の両側には、セグメント3を保持する一対の保持体4が、上記した中心線2を挟んで取り付けられている。それぞれの保持体4は、セグメント3に形成された横ガイド5に沿って幅方向に摺動可能に取り付けられている。
また、それぞれの保持体4はリンク9を介して縦摺動体8に連結されており、保持体4が幅方向に摺動すると縦摺動体8が縦ガイド7に沿って縦方向に摺動するように構成されている。これにより、左右の保持体4の摺動量を常に互いに均等にすることができるため、ドラムA2−A2(図2参照)の間隔に応じて保持体4を幅方向に摺動させても、中心線2がドラムA2−A2のセンターからずれることがない。
そして、本実施の形態に係るセンタリング確認用治具1では、上記した一対の保持体4をそれぞれ互いに離間する方向に付勢するスプリング11が一対の保持体4の間に設けられている。これにより、センタリング確認用治具1を一対のドラム間にセットした際に、ドラムの間隔に応じて保持体4をスプリング11により摺動させて中心線2をドラムA2−A2のセンターに保つことができる。
また、図1(b)に示すように、セグメント3の背面には、センタリング確認用治具1をフォーマーの主軸A1に取り付けるための取付け部12が設けられている。取付け部12は、主軸A1が嵌め込まれる断面U字状の取付け本体12aと、取付け本体12aを主軸A1に固定するためのねじ体12bとを備えている。
3.本実施の形態に係るセンタリング確認用治具を用いたセンタリングの確認、調整作業
次に、上記したセンタリング確認用治具を用いたセンタリングの確認と、その後の調整作業を説明する。なお、従来と同様に、本実施の形態においても、予め、フォーマーAの主軸A1の傾きが水平になるように調整されていると共に、成形する生タイヤのサイズに合わせて一対のドラムA2−A2の間隔が調整されている。
(1)センタリング確認用治具のセット
先ず、図3に示すように、上記したセンタリング確認用治具1を、フォーマーAのドラムA2−A2間の主軸A1にセットする。
具体的には、作業者が手で一対の保持体4を内側に向けて押圧して、一対の保持体4を近接させた状態で取付け本体12a(図1(b)参照)を主軸A1に嵌め込んだ後、保持体4への押圧を開放して、各保持体4をスプリング11により外側に向けて摺動させドラムA2−A2の側面に接触させる。これにより、センタリング確認用治具1の中心線2がドラムA2−A2のセンターにおいて、主軸A1に対して垂直に配置される。そして、この状態で取付け部12のねじ体12b(図1(b)参照)を締め込んでセンタリング確認用治具1を主軸A1に固定する。
(2)センタリングの確認
次に、図2に示すように、フォーマーA上方のフレームBに取り付けられたレーザー照射装置Lからレーザー光L1を照射する。このとき、レーザー光L1がセンタリング確認用治具1の中心線2と重なって照射されている場合には、レーザー光L1がドラムA2−A2間のセンターにおいて、主軸A1に対して垂直に照射されていると判定することができるため、ドラムA2−A2に位置ずれが生じていないと判断してセンタリングの確認を終了する。
(3)調整作業
一方、レーザー光L1がセンタリング確認用治具1の中心線2と重なって照射されていない場合には、ドラムA2−A2に位置ずれが生じている、または、レーザー光L1の向きが傾いていると判断してドラムA2−A2位置の調整作業やレーザー光L1の向きの調整作業を行う。
このように、本実施の形態においては、レーザー光L1と中心線2とを絶えず確認しながら、ドラムA2−A2の軸方向の位置やレーザー光L1の向きを調整することができるため、1度の作業でドラムのセンタリングの調整作業を高い精度で行うことができる。
この結果、本実施の形態によれば、従来の下げ振りを用いた場合のように、確認と調整を繰り返すことなく、短時間かつ容易に、ドラムA2−A2のセンタリングの確認、調整作業を行うことができる。
また、本実施の形態においては、センタリング確認用治具1をセットする際に、一対の保持体4を離間させて、それぞれドラムA2−A2の側面に接触させているため、主軸A1に対して垂直な中心線2をドラムA2−A2のセンターに安定して配置させることができ、従来技術のように、下げ振りの糸の垂下位置を調整するための作業時間や、垂下位置を調整した後の糸の振れを安定させるための待ち時間が必要ない。
さらに、従来技術のように下げ振りの糸を用いると、レーザー光と下げ振りの糸とが重なった際にレーザー光を目視で確認することが難しくなるが、本実施の形態においては、ケガキ処理により形成された中心線とレーザー光とを容易に比較することができるため、作業効率を向上させることもできる。
また、上記したように、本実施の形態に係るセンタリング確認用治具1は、作業者が手で保持体4を内側に向けて押圧しながらフォーマーAのドラムA2−A2間にセットするだけで、センタリング確認用治具1の中心線2をドラムA2−A2のセンターに垂直に配置させることができるため、物差しなどの工具を使用する必要がない。
以上のように、本実施の形態に係るセンタリング確認用治具は、従来の下げ振りを用いた場合と比較して種々の工程において作業時間を短縮させることができるため、ドラムのセンタリングの確認と調整に要する作業時間を大幅に短縮することができる。発明者は、本実施の形態に係るセンタリング確認用治具を用いることにより、従来の概ね2/3の作業時間でドラムのセンタリングの確認と、その後の調整作業を完了させることができることを確認している。
なお、レーザー光L1と中心線2との目視での比較を容易にするという観点から、センタリング確認用治具1の中心線2の長さは400mm以上であることが好ましい。
例えば、図4(a)に示すような中心線2が短いセンタリング確認用治具1を用いた場合、図5(a)に示すように、レーザー光L1が僅かに傾斜している場合などにおいて、レーザー光L1と中心線2とのずれを目視で確認することが難しくなり、作業効率が低下する恐れがある。
これに対して、図4(b)に示すように、中心線2の長さが長いセンタリング確認用治具1を用いることにより、図5(b)に示すように、レーザー光L1が僅かに傾斜した場合などにおいても、レーザー光L1と中心線2とのずれを容易に確認することができるため、作業効率をさらに向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
1 センタリング確認用治具
2 中心線
3 セグメント
4 保持体
5 横ガイド
7 縦ガイド
8 縦摺動体
9 リンク
11 スプリング
12 取付け部
12a 取付け本体
12b ねじ体
A フォーマー
A1 主軸
A2 ドラム
A3 成形機本体
B フレーム
D 物差し
L レーザー照射装置
L1 レーザー光
P 下げ振り
P1 糸

Claims (2)

  1. タイヤ成形フォーマーの主軸に取り付けられた一対のドラム間の軸方向におけるセンター位置でレーザー光が垂直に照射されているか否かを確認するために用いられるタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具であって、
    表面中央部に縦方向に伸びる中心線が形成されたセグメントと、
    前記中心線を挟んで前記セグメントの幅方向の両側に均等な長さで摺動できるように取り付けられており、前記中心線の位置を維持しながら前記セグメントを保持する一対の保持部とを備えており、
    前記タイヤ成形フォーマーの一対のドラム間にセットする際、前記一対の保持部を摺動させて、前記一対の保持部が前記一対のドラムの側面に接するように構成されており、
    前記一対の保持部が、スプリングにより幅方向の外側に向かって付勢されている
    ことを特徴とするタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具。
  2. 前記中心線の長さが400mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形フォーマーのセンタリング確認用治具。
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