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JP6475546B2 - 警報システム - Google Patents
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JP6475546B2 - 警報システム - Google Patents

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本発明は、受信機により火災感知器の火災発報を受信した場合に、受信機側から警戒区域の光警報装置に制御電文を無線送信して点滅する光により火災の発生を報知する警報システムに関する。
従来、オフィスビル、店舗ビル、病院、ホテル等の建物には、火災を監視し、火災が発生した場合に、建物内の人々に異常の発生を報知するための警報システムとして、自動火災報知システムが設置されている。このような自動火災報知システムにおいては、火災発生の報知はブザー、ベル、メッセージ等の音響により行なわれるのが一般的である。また、この音響による報知と共に、LEDや赤色ランプ等を用いた表示報知も適宜行われる。
ところで、近年、火災発生を音響とともに視認性の高い高光度の白色光(フラッシュ光)を点滅することにより火災の発生を報知する警報システムも提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。このような警報システムによれば、音響だけでなく強い光の点滅により火災発生を報知するため、例えば聴覚不自由者にも、災害の発生を早期に、且つ確実に認識させることができる。
また、配線による手間とコストを低減するため、無線式の警報システムも提案されている(例えば特許文献4参照)。無線式の警報システムは、火災受信機により火災感知器の火災発報を受信した場合に、中継器に電路を介して火災信号を出力して中継器から警報指令信号(制御電文)を光警報装置に送信する。光警報装置はタイマを備えており、警報指令信号を受信した場合にタイマをリセットしてクロックカウントを開始し、所定の遅延時間Δtとなるカウント値に達したら発光部を発光駆動し、所定の周期Tでタイマをリセットスタートしながら発光を繰り返す。また、電波の届かない場所に設置した光警報装置に対しては、途中に電波中継器を設け、警報指令信号を中継している。
電波中継器は、火災受信機に接続した中継器からの警報指令信号を受信すると、タイマのクロックカウントにより周期Tを経過した場合に警報指令信号を中継送信し、中継先の光警報装置は警報指令信号の受信でタイマをリセットスタートし、所定遅延時間Δtとなるカウント値に達した時点で発光部を発光駆動し、以後、周期Tでタイマをリセットスタートしながら発光を繰り返す。この結果、中継の有無に応じて最初の発光には時間ずれがあるが、全ての光警報装置が発光を開始すると周期Tによる同期発光が行われ、バラバラのタイミングで発光することによる光過敏性発作の問題を解消可能とする。
また、火災受信機に接続した中継器は、火災信号が得られている間、発光周期の整数倍となる所定周期で警報指令信号を送信し、これにより電波中継器及び光警報装置のタイマをリセットすることで、クロックカウントによるタイマの誤差を抑制するようにしている。
実用新案登録第3113946号公報 特開2005−165740号公報 特開2011−198194号公報 特開2014−186430号公報
しかしながら、このような光警報を行う従来の無線式の警報システムにあっては、中継器、電波中継器及び光警報装置に設けた内部タイマを、警報指令信号を定期的に送ってリセットすることで誤差を低減するようにしているが、内部タイマのリセットを繰り返しても、内部タイマのカウントに使用しているクロックに各装置に固有なバラツキがあり、内部タイマによる遅延時間の相違により同期発光が整合しなくなる問題がある。
この問題を解消するためには、警報指令信号の送信による内部タイマのリセット間隔を短くすることが考えられるが、これを行うと通信回数が増加し、電池電源で動作している電波中継器や光警報装置の消費電力が増加し、火災発報に基づく光警報の同期発光中に電池切れを起こす恐れもある。
本発明は、発光制御中に通信によるタイマリセット等を必要とすることなく、クロックのカウントに基づき発光制御する場合の発光周期のばらつきを抑制して確実に発光同期を可能とする警報システムを提供することを目的とする。
(警報システム)
本発明は、
火災感知器の火災発報を検出して火災警報を出力する受信機と、
受信機から光警報を制御する制御信号を受信した場合に、所定の制御開始時間情報を含む制御電文を送信する光警報制御装置と、
制御電文を受信した場合に、制御開始時間情報に基づいて所定の発光周期を経過する毎の発光予定時間情報を設定し、自己で生成している現在時間情報が発光予定時間情報に一致する毎に、発光部を発光する発光制御を行う光警報装置と、
を設けた警報システムに於いて、
光警報制御装置は、所定の周期毎に、現在時間情報を含む基準電文を所定の基準時間間隔を空けて2回送信し、
光警報装置は、基準電文の受信により得られた現在時間情報を自己の現在時間情報に設定すると共に、最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信するまでの時間間隔を検出して基準時間間隔との差を補正値として求め、自己で生成する現在時間情報を補正値により補正して発光制御を行うことを特徴とする。
(クロックカウントによる時間カウンタ値の補正1)
光警報制御装置及び光警報装置は、所定周波数のクロックの計数を所定の時間単位に繰り返して現在時間情報を示す時間カウント値(Nt)を生成しており、
光警報装置は、最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信するまでの時間間隔をクロックの計数による時間間隔カウント値(N)として検出して基準時間間隔に対応した基準時間間隔カウント値(Nr)との差(ΔN)を補正値として求め、自己の時間カウント値(Nt)を
Nt’=Nt(1+ΔN/Nr)
として補正する。
(クロックカウントによる時間カウンタ値の補正2)
光警報装置は、最初の基準電文を受信した場合に、当該基準電文に含まれた基準時間カウント値(Nr1)と自己の時間カウント値(Nt1)を記憶すると共に、次の基準電文を受信した場合に、当該基準電文に含まれた基準時間カウント値(Nr2)と自己の受信時間カウント値(Nt2)を記憶し、
最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信した場合の基準時間カウント値の時間間隔(Nr2−Nr1)を自己の時間カウント値の時間間隔(Nt1−Nt2)で割って補正係数(α)を求め、
自己の時間カウント値(Nt)を
Nt’=Nr1+α(Nt−Nt1)
又は、
Nt’=Nr2+α(Nt−Nt2)
として補正する。
(クロックカウントによる発光制御)
光警報装置は、発光周期をクロックの計数による発光周期カウント値(Nf)とし、制御開始時間情報を開始時間カウント値(Na)とした場合、所定の発光周期を経過する毎の発光予定時間情報を示す発光予定時間カウント値(Ni)として
Ni=(Na+i・Nf)
但し、i=1,2,3,・・・・となる発光回数を示す整数
を設定し、補正した時間カウント値(Nt)が発光予定時間カウント値(Ni)に一致する毎に発光部を発光する発光制御を行う。
(火災発報と点検時の制御電文送信)
光警報制御装置は、受信機から火災発報に基づく制御信号又は受信機の点検操作に基づく制御信号を受信した場合に、制御開始時間情報を含む制御電文を送信する。
(基準電文の中継制御)
光警報制御装置は、基準電文を、基準時間間隔を空けて2回送信した後に、予め登録された全ての送信先からの確認応答電文が受信されなかった場合に基準電文の中継を指示する中継指示電文を送信し、
光警報装置は、中継指示電文を受信した場合に、自己の補正した現在時間情報を含む基準電文を基準時間間隔を空けて2回送信し、中継先の光警報装置に時間情報の設定と補正を行わせる。
(制御電文の中継制御)
光警報制御装置は、発光制御を指示する制御電文を送信した後に、予め登録された全ての送信先からの確認応答電文が受信されなかった場合に中継指示電文を送信し、
光警報装置は、発光制御中に中継指示電文を受信した場合に、所定の制御開始時間情報を含む中継制御電文を生成して中継送信する。
(連続送信と間欠受信)
光警報制御装置は、所定の送信時間(T1)と送信休止時間(t2)からなる送信周期(T0)を複数回設定して各送信時間の間に電文の送信を複数回繰り返し、
光警報装置は、間欠受信により最初に受信した電文に含まれる情報に基づき所定の制御を行う。
(警報システムの基本的な効果)
本発明は、火災感知器の火災発報を検出して火災警報を出力する受信機と、受信機から光警報を制御する制御信号を受信した場合に、所定の制御開始時間情報を含む制御電文を送信する光警報制御装置と、制御電文を受信した場合に、制御開始時間情報に基づいて所定の発光周期を経過する毎の発光予定時間情報を設定し、自己で生成している現在時間情報が発光予定時間情報に一致する毎に、発光部を発光する発光制御を行う光警報装置とを設けた警報システムに於いて、光警報制御装置は、所定の周期毎に、現在時間情報を含む基準電文を所定の基準時間間隔を空けて2回送信し、光警報装置は、基準電文の受信により得られた現在時間情報を自己の現在時間情報に設定すると共に、最初の時間基準電文を受信してから次の時間基準電文を受信するまでの時間間隔を検出して基準時間間隔との差を補正値として求め、自己で生成する現在時間情報を補正値により補正して発光制御を行うようにしたため、通常監視状態でマスタとして機能する中継制御装置の現在時間が全ての光警報装置に設定されて時間同期をとることができ、また、複数の光警報装置はクロックカウントにより内部的に時間情報を生成することで、時間同期からの時間が経過すると誤差を生ずるようになるが、2回の基準電文の受信から内部誤差を補正する補正値を求め、自己で生成している現在時間を補正するため、内部誤差を解消して略完全な時間同期を維持可能とする。
このように複数の光警報装置が略完全に時間同期をとっているため、火災発報による制御電文に基づき発報時間に対応した制御開始時間を基準に所定周期で発光制御する場合、発光周期にずれが起きず、発光制御中の電文通信でのリセット等を必要とすることなく、正確な同期発光を可能とする。
(クロックカウントによる現在時間の補正1の効果)
光警報制御装置及び光警報装置は、所定周波数のクロックの計数を所定の時間単位に繰り返して現在時間情報を示す時間カウント値(Nt)を生成しており、
光警報装置は、最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信するまでの時間間隔をクロックの計数による時間間隔カウント値(N)として検出して基準時間間隔に対応した基準時間間隔カウント値(Nr)との差(ΔN)を補正値として求め、自己の時間カウント値(Nt)を
Nt’=Nt(1+ΔN/Nr)
として補正するようにしたため、光警報装置に固有のクロック誤差が存在しても、この誤さを解消して正確な現在時間を複数の光警報装置の各々で生成し、略完全に時間同期をとることを可能とする。
(クロックカウントによる現在時間の補正2の効果)
また、光警報装置は、最初の基準電文を受信した場合に、当該基準電文に含まれた基準時間カウント値(Nr1)と自己の時間カウント値(Nt1)を記憶すると共に、次の基準電文を受信した場合に、当該基準電文に含まれた基準時間カウント値(Nr2)と自己の受信時間カウント値(Nt2)を記憶し、最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信した場合の基準時間カウント値の時間間隔(Nr2−Nr1)を自己の時間カウント値の時間間隔(Nt1−Nt2)で割って
補正係数(α)を求め、
自己の時間カウント値(Nt)を
Nt’=Nr1+α(Nt−Nt1)
又は、
Nt’=Nr2+α(Nt−Nt2)
として補正するようにしたため、光警報装置に固有のクロック誤差が存在しても、この誤さを解消して正確な現在時間を複数の光警報装置の各々で生成し、略完全に時間同期をとることを可能とする。
(クロックカウントによる発光制御の効果)
また、光警報装置は、発光周期をクロックの計数による発光周期カウント値(Nf)とし、制御開始時間情報を開始時間カウント値(Na)とした場合、所定の発光周期を経過する毎の発光予定時間情報を示す発光予定時間カウント値(Ni)として
Ni=(Na+i・Nf)
但し、i=1,2,3,・・・・となる発光回数を示す整数
を設定し、補正した時間カウント値(Nt)が発光予定時間カウント値(Ni)に一致する毎に発光部を発光する発光制御を行うようにしたため、複数の光警報装置の間で略完全に時間同期がとられた現在時間が、火災発報に対応した制御開始時間と発光周期からスケジュールした発報予定時間に達する毎に発光制御を行うことで、光警報装置に固有のクロック誤差が存在しても、この誤差を解消して正確な発光周期による同期発光を可能とする。
(火災発報と点検時の制御電文送信による効果)
また、光警報制御装置は、受信機から火災発報に基づく制御信号又は受信機の点検操作に基づく制御信号を受信した場合に、制御開始時間情報を含む制御電文を送信するようにしたため、火災発報を検出した場合のみならず、受信機の操作部で点検のための操作を行った場合にも、発光制御を行って光警報の同期発光を確認可能とする。
(基準電文の中継制御による効果)
また、光警報制御装置は、基準電文を、基準時間間隔を空けて2回送信した後に、予め登録された全ての送信先からの確認応答電文が受信されなかった場合に基準電文の中継を指示する中継指示電文を送信し、光警報装置は、中継指示電文を受信した場合に、自己の補正した現在時間情報を含む基準電文を基準時間間隔を空けて2回送信し、中継先の光警報装置に時間情報の設定と補正を行わせるようにしたため、光警報制御装置からの基準電文が直接届かない離れた位置にある光警報装置についても、基準電文の中継送信により、現在時間情報の設定と補正による時間同期を確実に行うことを可能とする。
(制御電文の中継制御による効果)
また、光警報制御装置は、発光制御を指示する制御電文を送信した後に、予め登録された全ての送信先からの確認応答電文が受信されなかった場合に中継指示電文を送信し、光警報装置は、発光制御中に中継指示電文を受信した場合に、所定の制御開始時間情報を含む中継制御電文を生成して中継送信するようにしたため、光警報制御装置からの電文が直接届かない離れた位置にある光警報装置についても、電文の中継送信により、発光同期を確実に行うことを可能とする。
(連続送信と間欠受信による効果)
光警報制御装置は、所定の送信時間(T1)と送信休止時間(T2)からなる送信周期(T0)を複数回設定して各送信時間の間に電文の送信を複数回繰り返し、光警報装置は、間欠受信により最初に受信した電文に含まれる情報に基づき所定の制御を行うようにしたため、光警報装置が間欠受信を行っていても、光警報制御装置から電文を複数回連続して送信することで、電文を確実に受信して時間同期及び発光同期を確実に行うことを可能とする。
制御電文の無線通信により光警報制御を行う警戒システムの実施形態を示したブロック図 光警報制御装置の機能構成を示したブロック図 制御電文の形式を示した回路図 光警報装置の機能構成を示したブロック図 基準電文の受信による光警報装置での時間補正制御を示したタイムチャート 制御電文の送信による発光制御を示したタイムチャート 図6に続いて制御電文を中継送信した場合の発光制御を示したタイムチャート 基準電文の送信を示したタイムチャート 図8に続く基準電文の中継送信を示したタイムチャート 光警報制御装置の制御を示したフローチャート 光警報装置における時間補正制御を示したフローチャート 光警報装置における発光制御を示したフローチャート 基準電文の受信による光警報装置での時間補正制御の他の実施形態を示したタイムチャート 図13の時間補正制御を示したフローチャート
[警報システム]
(警報システムの構成)
図1は電文の無線通信により光警報制御を行う警戒システムの実施形態を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の警報システムは、P型の自動火災報知システムを例にとっており、火災受信機10からは警戒区域に向けて電源兼用信号線となる感知器回線12を複数回線引き出して複数の火災感知器14を接続しており、回線終端には終端装置(終端抵抗)16を接続している。
火災受信機10は、受信制御部20を備え、受信制御部20に対し回線受信部22、表示部24、操作部25、警報部26及び移報部28を設けている。
受信制御部20は、例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
回線受信部22は火災受信機10に内蔵した電源から所定の直流電圧、例えばDC24ボルトを火災感知器14に電源電圧として供給している。また、回線受信部22は火災感知器14の火災検出により感知器回線12に流れる発報電流を検出して回線電流検出信号を受信制御部20に出力し、受信制御部20は回線受信部22からの回線電流検出信号が所定の火災発報レベル以上となることを検出して火災発報を判定する。
また、感知器回線12には通常監視状態(非発報状態)において終端装置16で決まる所定の回線監視電流が流れており、感知器回線12が断線すると回線監視電流が流れなくなり、受信制御部20は回線受信部22からの回線電流検出信号が所定値以下に低下したことを検知して断線障害を判定する。
表示部24には、火災代表灯、地区表示灯、その他火災監視に必要な各種の表示灯や液晶ディスプレイ等を設けている。操作部25には、主音響停止スイッチ、地区音響停止スイッチ、移報停止スイッチ、点検スイッチ等の火災監視に必要な各種のスイッチを設けている。警報部26はブザーやスピーカを備え、音響警報やメッセージ警報を出力する。移報部28は他の機器に火災移報信号を出力する。
(光警報制御機能)
このような自動火災報知システムの構成及び機能は、従来システムと同じであるが、これに加えて本実施形態にあっては、火災受信機10の外部に光警報制御装置30を配置して移報部28から移報信号線を接続し、また、警戒区域に無線式の光警報装置32を配置している。なお、火災受信機10の内部に光警報制御装置30の機能を設けるようにしても良い。
光警報制御装置30は、火災受信機10の移報部28から火災発報の検出または点検操作の検出に基づき光警報を制御する制御信号(移報制御信号)を受信すると、光警報制御を指示するための制御電文を生成して光警報装置32に無線送信し、光警報制御を行わせる。
光警報制御装置30は送信する制御電文に火災発報又は点検操作時に対応した制御開始時間情報を含めており、制御電文を受信した光警報装置32は、受信した制御電文から得られた制御開始時間情報に基づいて所定の発光周期を経過する毎の発光予定時間情報を設定し、自己で生成している現在時間情報が発光予定時間情報に一致する毎に発光部を発光する発光制御を行う。
以下の説明では、時間情報を時間とし、また時間情報に対応したクロックカウントのカウント値を時間カウント値としており、更に時間情報としてカウント値を使用する場合がある。
また、光警報制御装置30は、通常監視状態で、所定の時間校正周期毎に、現在時間情報を含む基準電文を所定の基準時間間隔、例えば10秒を空けて2回送信し、これに対応して光警報装置32は、基準電文の受信により得られた現在時間情報を自己の現在時間情報に設定して更新すると共に、最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信するまでの時間間隔を検出して基準時間間隔との差を補正値として求め、自己で生成する現在時間情報を補正値により補正する時間補正制御を行う。
また、光警報制御装置30による基準電文及び制御電文の送信は、光警報装置32の間欠受信に対応し、所定の送信時間T1と送信休止時間T2からなる送信周期T0を複数回繰り返し、各送信時間T1の間に電文を複数回連続して送信する。
光警報装置32は、光警報制御装置30から送信した制御電文を受信し、高輝度LEDやフラッシュライト等を用いた発光部の発光制御により設置場所に対応した所定の光度をもつ白色光又は赤色光を点滅し、点滅する光により火災の発生を報知する光警報を行う。
光警報装置32による光警報の点滅周波数は0.5Hz以上、2Hz以下、即ち発光周期Tfは0.5以上、2.0秒以下であり、発光パルス幅Twは0.2秒(200ms)を超えないようにしている。
また、光警報装置32は、所定の間欠受信周期毎にキャリアセンスを行う間欠受信を行っており、キャリアセンスにより光警報制御装置30からの送信電波を検出すると継続受信に切り替わって光警報制御装置30から送信した電文を受信し、受信した電文の内容に基づき時間補正制御や発光制御を行う。
また、光警報制御装置30及び光警報装置32には固有の識別情報となるIDが予め割り当てられている。
また、光警報制御装置30は、基準電文又は制御電文を送信して登録したIDで指定される全ての送信先となる光警報装置32から確認応答電文ACKを受信しなかった場合に、基準電文又は制御電文の中継送信を指示する中継指示電文を生成して送信する。これに対応して光警報装置32は、光警報制御装置30から中継指示電文を受信した場合、中継基準電文又は中継制御電文を生成して送信する。
(光警報制御装置の構成)
図2は図1に設けた光警報制御装置の機能構成を示したブロック図である。図2に示すように、光警報制御装置30は、制御部34、移報信号線を入力接続した移報入力部36及びアンテナ40を接続した通信部38を備え、火災受信機10からの電源又は専用電源で動作する。
光警報制御装置の制御部34は、ハードウェアとしてCPU42及びクロック発生部44を備え、これ以外に図示しないメモリや各種の入出力ポート等を備えており、CPU42によるプログラムの実行により実現される機能である。
移報入力部36は、図1に示した火災受信機10の受信制御部20から火災発報の検出に基づく光警報を制御する制御信号の入力を検出し、制御部34に光警報制御信号を出力する。また、火災受信機10の操作部25による点検操作を受信制御部20で検出した場合に出力される光警報を制御する制御信号の入力を検出し、同様に、光警報制御装置の制御部34に光制御信号を出力する。
光警報制御装置の通信部38は警戒区域に設置している光警報装置32との間で電文の送受信を行う。通信部38は、日本国内の場合には例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に従った無線通信を行っており、426.2500MHz〜426.8375MHzの12.5KHzの帯域を持つ48チャンネルの何れかの使用を可能とする。
光警報制御装置の制御部34は、警報システムの運用開始に先立ち、自己のメモリに通信先とする全て光警報装置32の識別情報IDを予め登録している。
また、光警報制御装置の制御部34は、移報入力部36からの光警報制御信号の入力を検出した場合、光制御を行うための制御電文を生成し、光警報制御装置の通信部38に指示して送信する制御を行う。
ここで、光警報制御装置から送信する電文は例えば図3に示す信号形式となる。図3に示すように、制御電文は、スタートコード、送信元ID、通信制御コード、制御内容、時間情報及びチェックサムで構成している。また、電文のサイズは100ビット程度となる。
また、光警報制御装置の制御部34は、光警報制御装置のクロック発生部44から出力される所定周波数のクロックの計数を例えば24時間単位に繰り返して現在時間を示す時間カウント値Ntを生成している。例えば1秒クロックの計数を例にとると、24時間単位の時間カウント値Ntは、Nt=0〜86400のカウント値を繰り返す。また時間カウント値は、必要に応じて時分秒に変換することができる。
なお、光警報制御装置の制御部34で生成する現在時間情報は、標準時(日本標準時)ではなく、例えば24時間時計機能による相対的な時間情報である。勿論、必要に応じて日本標準時に合せてもよい。また、この時計機能は24時間に限定されず、12時間時計や6時間時計であっても良い。この点は、後の説明で明らかにする光警報装置32の時計機能についても同様である。
また、光警報制御装置の制御部34は、移報入力部36からの光警報制御信号を検出した場合、所定の送信時間T1と送信休止時間T2からなる送信周期T0を複数回、例えば3回設定し、各送信時間T1の間に制御電文の送信を複数回、例えば4個の制御電文D1〜D4,D5〜D8,D9〜D12の送信を3回に分けて繰り返すと共に、発光制御の開始時間を示す制御開始時間に対応した制御開始時間カウント値Nsを時間情報にセットして送信する制御を行い、光警報装置32に、受信した制御電文に含まれる制御開始時間カウント値Nsに基づき、発光周期Tfによる発光を繰り返させる。
ここで、制御電文の時間情報にセットする制御開始時間を示す開始時間カウント値Nsは、火災受信機10で火災発報を検出した時間ではなく、例えば光警報制御装置の制御部34が制御電文の送信を開始する現在時間情報を示す時間カウント値をセットする。
また、光警報制御装置の制御部34は、制御電文を送信した後に、登録IDと確認応答電文の送信元IDとの比較により、制御電文の送信に対し全ての送信先から確認応答電文ACKを受信しないことを判別した場合に、制御電文の中継送信を指示する中継指示電文RCを送信する制御を行い、これを受信した発光制御中の光警報装置32に、中継制御電文を生成して中継送信させる。
また、光警報制御装置の制御部34は、所定の時間校正周期に達する毎に、現在時間を示す時間カウント値Ntを時間にセットした基準電文を所定の基準間間隔Tr例えばTr=10秒を空けて2回送信し、光警報装置32側に時間補正制御を行わせる。
この基準電文の送信についても、光警報制御装置の制御部34は、所定の送信時間T1と送信休止時間T2からなる送信周期T0を複数回、例えば2回設定し、各送信時間T1の間に基準電文の送信を複数回繰り返す。
また、光警報制御装置の制御部34は、登録IDと確認応答電文ACKの送信元IDとの比較により、基準電文の送信に対し全ての送信先から確認応答電文ACKを受信しないことを判別した場合に、基準電文の中継送信を指示する中継指示電文RCを送信する制御を行い、これを受信した発光制御中の光警報装置32に、現在時間を示す時間カウント値Ntを時間にセットした基準電文を所定の基準時間間隔Trを空けて2回中継送信させる。
また、光警報制御装置の制御部34は、所定の定期通報時間毎に、光警報制御装置の通信部38に指示して定期通報電文を送信し、これに対する確認応答電文ACKを全ての光警報装置32から受信すると正常と判断し、確認応答電文ACKが得られない光警報装置32がある場合は、障害警報を出力する制御を行う。なお、定期通報電文に対し確認応答電文ACKが得られない光警報装置32がある場合、光警報制御装置の制御部34は中継送信を指示する定期通報の中継指示電文を送信する制御を行い、中継送信を含めた定期通報電文の送信により、全ての光警報装置32からの確認応答電文ACKの受信を可能としている。
[光警報装置]
(光警報装置の構成)
図4は図1に設けた光警報装置の機能構成を示したブロック図である。図4に示すように、光警報装置32は、制御部46、アンテナ50を接続した通信部48、及び発光部52を備え、図示しない電池電源により動作する。
光警報装置32の制御部46は、ハードウェアとしてCPU54及びクロック発生部56を備え、これ以外に図示しないメモリや各種の入出力ポート等を備えており、CPU54によるプログラムの実行により実現される機能である。
光警報装置32の通信部48は光警報制御装置30との間で電文の送受信を行うと共に、光警報制御装置30からの電波が届かない場所に設置している他の光警報装置に対する電文の中継送信を行う。光警報装置32の通信部48は、日本国内の場合には例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に従った無線通信を行う。
また、光警報装置32の通信部48は通常監視状態で間欠受信を行っている。光警報装置32の通信部48による間欠受信の周期は、図2の光警報制御装置30の通信部38による送信時間T1により短い時間となる所定周期に設定し、この間欠受信周期毎にキャリアセンス行い、キャリアセンスができれば継続受信に切り替えて光警報制御装置30からの電文受信を可能とする。
発光部52には高輝度LEDやフラッシュライト等とその駆動回路を設けており、制御部46から発光指示を受けた場合、予め設定した発光周期Tf、例えばTf=2秒の周期で例えばTw=200ミリ秒の発光期間となる点滅を繰り返す。
(発光制御)
光警報装置32の制御部46は、光警報装置32のクロック発生部56から出力される所定周波数のクロックの計数を例えば24時間単位に繰り返して現在時間を示す時間カウント値Ntを生成している。
また、光警報装置32の制御部46は、光警報装置32の通信部48を介して光警報制御装置30からの制御電文の受信を検出した場合、制御電文の時間情報にセットしている制御開始時間を示す制御開始時間カウント値Nsを取得し、発光周期Tfに対応した発光周期カウント値Nfに基づき、発光予定時間を示す発光予定時間カウント値Npiを次のようにして求める。
Npi=Ns+i・Nf (1)
但し、i=1,2,3,・・・・となる発光回数を示す整数
また、光警報装置32の制御部46は、自己で生成している現在時間を示す時間カウント値Ntiが、発光予定時間カウント値Npiに一致した場合、発光部52を発光させる制御を行い、これにより発光部48に発光周期Tf毎に発光駆動を繰り返して光の点滅により光警報を報知する動作を行わせる。
また、光警報装置32の制御部46は制御電文を受信して発光制御を開始すると、通信部48に指示して確認応答電文ACKを送信する制御を行う。ここで、確認応答電文ACKの送信タイミングは、光警報装置32のIDなどに対応して異なる遅延時間を決めており、複数の光警報装置32からの確認応答電文ACKの衝突を回避可能としている。
また、光警報装置32の制御部46は、制御電文の受信に基づく発光制御中に、光警報装置32の通信部48を介して光警報制御装置30からの中継指示電文RCの受信を検出した場合、光警報装置32の通信部48に指示し、送信時間T1と送信休止時間T2からなる送信周期T0を例えば3回設定し、各送信時間T1の間に中継制御電文Rの送信を例えば4回繰り返す。
この中継制御電文Rの時間情報には、制御電文の場合と同様、制御開始時間を示す制御開始時間カウント値Nsをセットしている。このため中継制御電文を受信した中継先の光警報装置32は、間欠受信により最初に有効受信した中継制御電文Rに含まれる制御開始時間カウント値Nsに基づき発光予定時間カウント値Npiを求め、自己で生成している現在時間を示す時間カウント値Ntiが、発光予定時間カウント値Npiに一致した場合に発光させ、発光周期Tfによる発光を繰り返すことになる。
(時間補正制御)
図5は光警報装置での基準電文の受信による時間補正制御を示したタイムチャートであり、図5(A)に基準電文の受信を示し、図5(B)に内部タイマのクロック計数動作を示す。
図5(A)に示すように、図4に示した光警報装置32は、光警報制御装置30から所定の時間校正周期毎に、基準時間間隔Trを空けて時間t1と時間t2の2回に分けて基準電文を受信する。
光警報装置32の制御部46は、時間t1の最初の基準電文の受信で内部タイマを起動してクロック発生部56からのクロックの計数を開始し、時間t2で次の基準電文を受信するとクロックの計数を停止し、カウント値Nを求め、基準時間間隔Trを示す基準時間間隔カウント値Nrとの誤差ΔNを次式で求める。
ΔN=Nr−N (2)
ここで図5(B)に示すように、内部タイマのカウントに誤差がない場合は直線60に示す変化となり、これに対しクロック周期が長い方にずれている場合は直線62に示すようにプラスの誤差ΔNとなり、補正値−ΔNを求める。一方、クロック周期が短い方にずれている場合は直線64に示すようにマイナスの誤差ΔNとなり、補正値+ΔNを求める。なお、直線60,62,64は実際にはステップ的に変化するが、これを省略して直線変化で示している。
そこで、制御部46は、補正値−ΔN又は+ΔNに基づき、自己が生成している現在時間を示す時間カウント値Ntを次式で補正して、正しい時間カウント値Nt’を生成する。補正した時間カウント値Nt’を自己が生成している現在時間を示す時間カウント値Ntに更新する
Nt’=Nt(1+ΔN/Nr) (3)
また、制御部46は、例えば最初に受信した基準電文に光警報制御装置30側でセットした時間カウント値Ntを、自己で生成している時間カウント値に設定して更新し、光警報装置32の現在時間を光警報制御装置30の現在時間に一致させる時間同期を行っており、その結果、時間同期ができた現在時間を前記(3)式で補正して正しい現在時間を生成している。
このような時間補正制御により、通常監視状態でマスタとして機能する光警報制御装置30の現在時間が全ての光警報装置30に設定されて時間同期をとることができ、また、複数の光警報装置32はクロックの計数により内部的に現在時間を生成することで、時間同期からの時間が経過すると誤差を生ずるようになるが、2回の基準電文の受信から内部誤差を補正する補正値を求め、自己で生成している現在時間を補正しているため、内部誤差を解消して略完全な時間同期を維持可能とする。
更に、複数の光警報装置32が略完全に時間同期をとっているため、火災発報による制御電文の受信に基づき発光制御する場合、発光周期にずれが起きず、電文通信によるリセット等を必要とすることなく、正確な発光同期を可能とする。
[警報システムの光警報制御]
図6は制御電文の送信による発光制御を示したタイムチャートであり、図6(A)は火災発報を示し、図6(B)は光警報制御装置による電文送信を示し、図6(C)は光警報装置の発光制御を示し、図6(D)は光警報装置の中継制御を一部示す。
また、図7は図6に続いて中継指示電文を送信して中継制御を行った場合の発光制御を示したタイムチャートであり、図7(A)は火災発報を示し、図7(B)は光警報制御装置による電文送信を示し、図7(C)は光警報装置の発光制御を示し、図7(D)は光警報装置の中継制御を示し、図7(E)は中継先での発光制御を示す。
(制御電文の送信による光警報制御)
図6(A)の時間t0で火災受信機10により火災発報を検出して火災警報を出力したとすると、その移報部28から光警報を制御する制御信号が光警報制御装置30に与えられ、図6(B)の時間t1から制御電文の送信動作を開始する。
光警報制御装置30の送信動作は、送信時間T1と送信休止時間T2を合わせた送信周期T0を3回設定しており、各回の送信時間T1の間に制御電文D1〜D4,D5〜D8,D9〜D12を繰り返し送信している。
例えば先頭の制御電文D1を例にとると、制御開始時間として、例えば火災発報による光警報制御信号を受信した時間t0を示す時間カウント値を制御開始時間カウント値Nsとして時間情報にセットしている。残りの制御電文D2〜D12にも同様にして 制御開始時間カウント値Nsをセットしている。
光警報制御装置30から送信した制御電文D1〜D12は、図1に示した光警報装置32で受信しており、光警報装置32は受信した制御電文から得られた制御開始時間カウント値Nsと発光周期Tfを示す発光周期カウント値Nfに基づき、発光予定時間を示す発光予定時間カウント値Npiを次のように設定する。
Np1=Ns+Nf
Np2=Ns+2Nf
Np3=Ns+3Nf
Np4=Ns+4Nf
Np5=Ns+5Nf
・・・・・・・・・
光警報装置32は間欠受信を行っていることから、制御電文D1〜D12の何れかを最初に受信することになるが、制御電文D1〜D12どれを受信しても、発光予定時間カウント値Npiは同じ値を設定することになる。このため例えば制御電文D1を受信して発光予定時間カウント値Npiを設定した1又は複数の光警報装置32は、最初の発光予定時間カウント値Np1に時間カウント値Ntが一致する時間t2で最初の発光を行い、その後、時間t2,t3,t5・・・・というように、発光周期Tf毎に発光し、複数の光警報装置32による発光が同期する。
(電文中継による光警報制御)
図6で光警報制御装置30が制御電文D1〜D12の送信を終了すると、例えば時間t4〜t5の間に光警報装置32からの確認応答電文ACKを受信する。光警報制御装置30は、確認応答電文ACKの受信により得られた光警報装置32のIDと予め登録している送信先のIDとを照合し、全ての光警報装置32から確認応答電文ACKが得られていないことを判別すると,時間t5で中継指示電文RCを送信する。これ以降の動作は、図7を参照して説明する。
図7(B)に示すように、時間t5で光警報制御装置30で送信を開始した中継指示電文RCは、現在、発光制御中で且つ継続受信となっている図1の光警報装置32で受信され、時間t6の中継指示電文RCの受信終了から中継制御に必要な所望の動作時間Tdを経て時間t7から中継制御電文Riの送信を開始する。
この中継制御電文の送信も、図7(D)に示すように、送信時間T1と送信休止時間T2を合わせた送信周期T0を3回設定し、各回の送信時間T1の間に中継制御電文R1〜R4、R5〜R8、R9〜R12を繰り返し送信している。また、中継制御電文R1〜R12の各々には、図6に示した時間t0を示す時間カウント値を制御開始時間カウント値Nsとしてセットしている。
中継制御電文R1〜R12は、中継先の光警報装置32で受信され、受信した中継制御電文から得られた制御開始時間カウント値Nsと発光周期カウント値Nfに基づき、発光予定時間カウント値Npiを設定し、時間カウント値Ntが発光予定時間カウント値Npiに一致する毎に発光する発光制御を行う。これにより中継先を含む全ての光警報装置32で光警報の同期発光が行われる。
[警報システムの時間補正制御]
図8は基準電文の送信による時間補正制御を示したタイムチャートであり、図8(A)は校正タイミングを示し、図8(B)は光警報制御装置による基準電文の送信を示す。
また、図9は図8に続いて中継指示電文を送信して中継制御を行った場合の時間補正制御を示したタイムチャートであり、図9(A)は校正タイミングを示し、図9(B)は光警報制御装置による電文送信を示し、図9(C)は光警報装置の中継制御を示す。
(基準電文の送信)
図8(A)の時間t1で光警報制御装置30が所定の時間校正周期に基づく校正タイミングを検出すると、図8(B)に示すように、所定の基準時間間隔Trを空けて基準電文を2回送信する動作を行う。
光警報制御装置30の送信動作は、時間t1から送信時間T1と送信休止時間T2を合わせた送信周期T0を2回設定して最初の基準電文K1〜K8を送信しており、時間t1から基準時間間隔Trを経過した時間t7から送信時間T1と送信休止時間T2を合わせた送信周期T0を2回設定して次の基準電文K9〜K16を送信しており、2回に分けて送信する基準電文の組み合わせ、即ち電文ペアは、(K1,K9)、(K2,K10)、(K3,K11)、(K4,K12)、(K5,K13)、(K6,K14)、(K7,K15)、(K8,K16)となる。
基準電文K1〜K16の時間情報には、電文送信終了時点を示す時間カウント値Ntと電文ペアを示す識別子をセットしている。
光警報装置32は、最初に例えば基準電文K1を受信すると、図5(B)に示したと同様に、基準電文K1の受信終了時間t2から内部タイマによるクロックの計数を開始し、基準電文K1のペアとなる基準電文K9を受信した場合の受信終了時間t8で内部タイマによるクロックの計数を停止し、これにより得られたカウント値Nと基準時間間隔カウント値Nrとの差に基づき補正カウント値ΔNを取得してメモリに記憶し、前記(3)式に従って、光警報装置32で生成している現在時間を示す時間カウント値Ntの補正を行う。
基準電文の残りのペア(K2,K10)〜(K8,K16)の何れかを受信した場合についても、同様にして時間補正制御を行う。
(電文中継による時間補正制御)
図8で光警報制御装置30が基準電文K1〜K16の送信が終了すると、例えば時間t13から光警報装置32からの確認応答電文ACKの受信が行われる。光警報制御装置30は、確認応答電文ACKの受信により得られた光警報装置32のIDと予め登録している送信先のIDとを照合し、全ての光警報装置32から確認応答電文ACKが得られていないことを判別すると,時間t14で中継指示電文RCを送信する。これ以降の動作は、図9を参照して説明する。
図9(B)に示すように、時間t14で送信を開始した中継指示電文RCは、光警報装置32で受信され、中継指示電文RCの受信終了から中継制御に必要な所望の動作時間かTdを経て時間t15から中継基準電文RSi(i=1,2,3,・・・)の送信を開始する。
この中継基準電文の送信も、図9(C)に示すように、時間t15から送信時間T1と送信休止時間T2を合わせた送信周期T0を2回設定して最初の中継基準電文RK1〜RK8を送信しており、時間t15から基準時間間隔Trを経過した時間t21から送信時間T1と送信休止時間T2を合わせた送信周期T0を2回設定して次の基準電文RK9〜RK16を送信しており、2回送信する基準電文の組み合わせ、即ち電文ペアは、(RK1,RK9)、(RK2,RK10)、(RK3,RK11)、(RK4,RK12)、(RK5,RK13)、(RK6,RK14)、(RK7,RK15)、(RK8,RK16)となる。
中継基準電文RK1〜RK16の時間情報には、電文送信終了時点を示す時間カウント値Ntと電文ペアを示す識別子をセットしている。
中継先の光警報装置32は、例えば最初の中継基準電文RK1を受信したとすると、図5(B)に示したと同様に、中継制御電文RK1の受信終了時間t16から内部タイマによるクロックの計数を開始し、中継基準電文RK1のペアとなる中継基準電文RK9を受信した場合の受信終了時間t22で内部タイマによるクロックの計数を停止し、これにより得られたカウント値Nと基準時間間隔カウント値Nrとの差に基づき補正カウント値ΔNを取得してメモリに記憶し、前記(3)式に従って、中継先の光警報装置32で生成している現在時間を示す時間カウント値Ntの補正を行う。
中継基準電文の残りのペア(RK1,RK9)〜(RK8,RK16)の何れかを受信した場合についても、同様にして時間補正制御を行う。
[警報システムの制御動作]
(光警報制御装置の制御動作)
図10は光警報制御装置の制御動作を示したフローチャートである。図10に示すように、図2の光警報制御装置30に設けた制御部34は、ステップS1で時間校正タイミングへの到達を検出すると、ステップS2に進み、現在時間Ntを含む基準電文を、基準時間間隔Trを空けて2回送信する。実際には複数の基準電文のペアを、基準時間間隔Trを空けた2回に分けて連続送信する。
続いてステップS3で火災受信機10での火災発報の検出に基づき光警報を制御する制御信号の受信を検出すると、ステップS4に進んで制御開始時間Nsを記憶し、ステップS5で制御開始時間Nsと発光指示を含む制御電文を生成し、例えば3回の送信時間に分けて制御電文を繰り返し送信する。
続いてステップS6に進んで光警報装置32からの確認応答電文ACKを受信し、全ての確認応答電文ACKを受信しなかった場合はステップS7に進み、中継指示電文RCを送信する。
その後、火災復旧等に基づき、ステップS8で光警報を停止する制御信号の受信を検出するとステップS9に進んで停止指示を含む制御電文を送信して光警報装置32の光警報を停止させる。
(光警報装置の制御動作)
図11は光警報装置の時間補正制御を示したフローチャートである。図11に示すように、図4の光警報装置32に設けた制御部46は。ステップS11で最初の基準電文の受信を検出するとステップS12に進んで、受信した時間カウント値Ntを自己で生成している時間カウント値に設定して更新すると共に、クロックカウントを開始する。
続いてステップS13で次の基準電文の受信を検出するとステップS14に進んでクロックカウントを停止してカウント値Nを取得し、ステップS15に進んで基準時間間隔カウント値Nrとの差ΔNを補正値として求めてメモリに記憶する。
続いてステップS16で、自己で生成している時間カウント値Ntを補正値ΔNにより補正して、補正した時間カウント値Nt´を生成する。このようなステップS11〜S16の処理を、基準電文を受信する毎に繰り返し、光警報制御装置30との時間同期をとる。
図12は光警報装置の制御動作を示したフローチャートである。図12に示すように、図4の光警報装置32に設けた制御部46は、間欠受信周期への到達を検出するとキャリアセンスの有無を判別し、キャリアセンスを判別すると継続受信動作に切り替え、ステップS21で制御電文の受信を検出すると、ステップS22に進んで制御開始時間Nsを取得する。
続いてステップS23で、制御開始時間Nsと発光周期Nfに基づき、発光予定時間Npiを生成し、ステップS24で現在時間Ntが発光予定時間Npiに達したことを検出すると、ステップS25に進んで発光部を発光駆動する。
続いてステップS26で確認応答電文ACKの送信を行い、ステップS27で中継指示電文の受信を検出するとステップS28に進み、制御開始時間情報Nsをセットした中継制御電文を生成して中継送信する。
ステップS29で火災復旧等に基づく停止制御電文の受信を検出するまでは、ステップS21〜S24の処理を繰り返し、他の光警報装置32と同期した光の点滅、即ち同期発光による光警報の報知を行う。ステップS29で停止制御電文の受信を検出するとステップS30に進んで発光制御を停止し、ステップS21に戻る。
(時間補正制御の他の実施形態)
図13は光警報装置での基準電文の受信による時間補正制御の他の実施形態を示したタイムチャートであり、図13(A)に光警報制御装置30の時間カウント値を示し、図13(B)に基準電文の送信を示し、図13(C)に光警報装置32の時間カウント値を示す。ここで、光警報制御装置30の時間カウント値を基準時間カウント値Nrとし、また、光警報装置32の時間カウント値をNtとし、時間カウント値を区別する場合は、Nri又はNtiとする(但し、iは順番を示す整数)。
図13(A)(B)に示すように、図1に示した光警報制御装置30は、所定の時間校正周期毎に、所定の基準時間間隔を空けて現在時間を示す基準時間カウント値Nr1と基準時間カウント値Nr2を各々含む基準電文を2回に分けて送信する。
図4に示した光警報装置32の制御部46は、最初の基準電文を受信した場合に、この基準電文に含まれた基準時間カウント値Nr1をメモリに記憶すると共に、図13(C)に示す基準電文受信時の自己の時間カウント値Nt1をメモリに記憶する。また、次の基準電文を受信した場合にも、この基準電文に含まれた基準時間カウント値(Nr2)をメモリに記憶すると共に、図13(C)に示す基準電文受信時の自己の受信時間カウント値Nt2をメモリに記憶する。
続いて光警報装置32の制御部46は、最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信した場合の基準時間カウント値の時間間隔(Nr2−Nr1)と自己の時間カウント値の時間間隔(Nt1−Nt2)を求め、自己の時間カウント値の時間間隔(Nt1−Nt2)を基準時間カウント値の時間間隔(Nr2−Nr1)に一致させる補正係数(α)との間には、
(Nr2−Nr1)=α(Nt1−Nt2)
の関係があることから、補正係数αを
α=(Nr2−Nr1)/(Nt1−Nt2) (4)
として求める。
このため、その後に得られる自己の時間カウント値Ntを
Nt’=Nr1+α(Nt−Nt1) (5)
又は、
Nt’=Nr2+α(Nt−Nt2) (6)
として光警報制御装置30の時間カウント値に一致した値に補正する。
このような時間補正制御により、通常監視状態でマスタとして機能する光警報制御装置30の現在時間が全ての光警報装置30に設定されて時間同期をとることができ、また、複数の光警報装置32はクロックの計数により内部的に現在時間を生成することで、時間同期からの時間が経過すると誤差を生ずるようになるが、2回の基準電文の受信から内部誤差を補正する補正係数を求め、自己で生成している現在時間を補正しているため、内部誤差を解消して略完全な時間同期を維持可能とする。
また、複数の光警報装置32が略完全に時間同期をとっているため、火災発報による制御電文の受信に基づき発光制御する場合、発光周期にずれが起きず、電文通信によるリセット等を必要とすることなく、正確な発光同期を可能とする。
更に、図4の時間補正制御のように、光警報装置32は、基準電文の受信に基づくクロックカウントを必要としないため、その分、時間補正制御を簡単にすることを可能とする。
(光警報装置の制御動作)
図14は図13による時間補正制御を示したフローチャートである。図14に示すように、図4の光警報装置32に設けた制御部46は。ステップS31で最初の基準電文の受信を検出するとステップS32に進んで、基準電文に含まれている基準時間カウント値Nr1と自己の時間カウント値Nt1をメモリに記憶する。
続いてステップS33で次の基準電文の受信を検出するとステップS34に進み、基準電文に含まれている基準時間カウント値Nr2と自己の時間カウント値Nt2を記憶する。
続いてステップS35に進んで前記(3)式から補正係数αを求め、続いてステップS36に進み、前記(4)式または前記(5)式により自己の時間カウント値Ntを補正して、補正した時間カウント値Nt’を生成する。このようなステップS31〜S36の処理を、基準電文を受信する毎に繰り返し、光警報制御装置30との時間同期をとる。
なお、図14の時間補正制御で補正した時間カウント値Nt’による発光制御は図12のフローチャートに示したと同じになる。
[本発明の変形例]
上記の実施形態は、感知器回線単位に火災を監視するP型の火災受信機を例にとっているが、伝送回線にアドレスを設定した火災感知器を接続し、アドレス単位に火災を監視するR型の火災受信機であっても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:火災受信機
12:感知器回線
14:火災感知器
16:終端装置
20:受信制御部
22:回線受信部
24:表示部
25:操作部
26:警報部
28:移報部
30:光警報制御装置
32:光警報装置
34,46:制御部
36:移報入力部
38,48:通信部
42,54:CPU
44,56:クロック発生部
52:発光部

Claims (8)

  1. 火災感知器の火災発報を検出して火災警報を出力する受信機と、
    前記受信機から光警報を制御する制御信号を受信した場合に、所定の制御開始時間情報を含む制御電文を送信する光警報制御装置と、
    前記制御電文を受信した場合に、前記制御開始時間情報に基づいて所定の発光周期を経過する毎の発光予定時間情報を設定し、自己で生成している現在時間情報が前記発光予定時間情報に一致する毎に、発光部を発光する発光制御を行う光警報装置と、
    を設けた警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、所定の周期毎に、現在時間情報を含む基準電文を所定の基準時間間隔を空けて2回送信し、
    前記光警報装置は、前記基準電文の受信により得られた現在時間情報を自己の現在時間情報に設定すると共に、最初の前記基準電文を受信してから次の基準電文を受信するまでの時間間隔を検出して前記基準時間間隔との差を補正値として求め、自己で生成する前記現在時間情報を前記補正値により補正して前記発光制御を行うことを特徴とする警報システム。
  2. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置及び前記光警報装置は、所定周波数のクロックの計数を所定の時間単位に繰り返して現在時間情報を示す時間カウント値(Nt)を生成しており、
    前記光警報装置は、最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信するまでの時間間隔をクロックの計数による時間間隔カウント値(N)として検出して基準時間間隔に対応した基準時間間隔カウント値(Nr)との差(ΔN)を補正値として求め、自己の時間カウント値(Nt)を
    Nt’=Nt(1+ΔN/Nr)
    として補正することを特徴とする警報システム。
  3. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記光警報装置は、最初の基準電文を受信した場合に、前記基準電文に含まれた基準時間カウント値(Nr1)と自己の時間カウント値(Nt1)を記憶すると共に、次の基準電文を受信した場合に、前記基準電文に含まれた基準時間カウント値(Nr2)と自己の受信時間カウント値(Nt2)を記憶し、
    最初の基準電文を受信してから次の基準電文を受信した場合の基準時間カウント値の時間間隔(Nr2−Nr1)を自己の時間カウント値の時間間隔(Nt1−Nt2)で割って補正係数(α)を求め、
    自己の時間カウント値(Nt)を
    Nt’=Nr1+α(Nt−Nt1)
    又は、
    Nt’=Nr2+α(Nt−Nt2)
    として補正することを特徴とする警報システム。
  4. 請求項2又は3記載の警報システムに於いて、前記光警報装置は、前記発光周期を前記クロックの計数による発光周期カウント値(Nf)とし、前記制御開始時間情報を開始時間カウント値(Na)とした場合、所定の発光周期を経過する毎の発光予定時間情報を示す発光予定時間カウント値(Ni)として
    Ni=(Na+i・Nf)
    但し、i=1,2,3,・・・・となる発光回数を示す整数
    を設定し、前記補正した時間カウント値(Nt)が前記発光予定時間カウント値(ni)に一致する毎に発光部を発光する発光制御を行うことを特徴とする警報システム。
  5. 請求項1記載の警報システムに於いて、前記光警報制御装置は、前記受信機から火災発報に基づく制御信号又は前記受信機の点検操作に基づく制御信号を受信した場合に、前記制御開始時間情報を含む制御電文を送信することを特徴とする警報システム。
  6. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記基準電文を、前記基準時間間隔を空けて2回送信した後に、予め登録された全ての送信先からの確認応答電文が受信されなかった場合に前記基準電文の中継指示電文を送信し、
    前記光警報装置は、前記中継指示電文を受信した場合に、自己の補正した現在時間情報を含む基準電文を前記基準時間間隔を空けて2回送信し、中継先の光警報装置に時間情報の設定と補正を行わせることを特徴とする警報システム。
  7. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、前記発光制御を指示する制御電文を送信した後に、予め登録された全ての送信先からの確認応答電文が受信されなかった場合に中継指示電文を送信し、
    前記光警報装置は、前記発光制御中に前記中継指示電文を受信した場合に、所定の制御開始時間情報を含む中継制御電文を生成して中継送信することを特徴とする警報システム。
  8. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記光警報制御装置は、所定の送信時間(T1)と送信休止時間(T2)からなる送信周期(T0)を複数回設定して前記各送信時間の間に電文の送信を複数回繰り返し、
    前記光警報装置は、間欠受信により最初に受信した電文に含まれる情報に基づき所定の制御を行うことを特徴とする警報システム。
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