JP6476131B2 - ガラス板およびガラス板の製造方法 - Google Patents
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Description
図1及び図2に示すように、この製造ラインには、上流から下流へ、加熱炉1、成形装置2、及び冷却装置4がこの順で配置されている。そして、加熱炉1から成形装置2、冷却装置4及びその下流側に亘ってはローラコンベア3が配置されており、加工対象となるガラス板Gは、このローラコンベア3により搬送される。なお、ここで用いるガラス板Gの成形後の厚みは、軽量化の観点から、例えば、0.7〜6.0mmであることが好ましく、1.0〜3.0mmであることがさらに好ましい。さらに、1.0〜2.3mmが好ましい。なお、本実施例では成形装置2と冷却装置4は別に配置されているが、公知のように成形装置2に冷却機能を持たせてもよい。
次に、上記のように構成された製造ラインによるガラスの成形加工処理について、図6〜図12を参照しつつ説明する。まず、加熱炉1を通過して加熱された平板状のガラス板Gは、成形装置2に搬入される。このとき、成形装置2においては、図5及び図6に示すように、第2下型22の枠内から第1下型21が上昇し、第1下型21が第2下型22よりも上方に位置している。このとき、第1下型21は、例えば、型の端部で0〜20mmだけ第2下型22よりも上方に配置することができる。これは、第1下型21の位置が高すぎると、後述するようにガラス板Gの落下の衝撃が大きくなり、低すぎると、第1下型21とガラス板Gとを完全に離間することができない可能性があることによる。また、ローラコンベア31が第1下型21よりも上方に位置しており、加熱炉1から成形装置2へ延びるローラコンベア3とほぼ同じ高さに配置されている。さらに、上型20は上昇しており、ローラコンベア31との間にガラス板Gが搬入できる隙間が形成されている。
以上のように、本実施形態によれば、第1成形において、ガラス板Gの周縁部を開放した状態でガラス板Gの成形を行っている。そのため、成形により周縁部に作用する力が緩和され、例えば、周縁部の温度が低下していたとしても中央部との間に割れが生じるのを防止することができる。そして、上型20と第1下型21とでガラス板Gに対して第1成形が行われた後、第1下型21が下降することにより、ガラス板Gと第1下型21との当接状態が解除される。このとき、第1下型21の下降に遅れてガラス板Gが落下することで、ガラス板Gと上型20との当接状態も解除され、その後、ガラス板Gは第2下型22に支持された状態で、上型20と第2下型22により第2成形が行われる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。そして、以下に示す複数の変形例は適宜組合わせることが可能である。
上記実施形態では、第1下型21を前後方向に延びる一対の支持部材211により構成したが、ガラス板Gの上面または下面の少なくとも一方の周縁部を開放するように構成されていれば、第1下型21の形状は特には限定されない。例えば、左右方向に延びる一対の支持部材を、上流側及び下流側に配置することもできる。また、第2下型22と同様に、枠状に形成してもよい。この枠はガラス板Gの周縁部を開放するように、ガラス板Gの輪郭よりも小さく形成される。また、第1下型21の上面の形状は、湾曲の度合いが第2下型22と同じでなければよく、第2下型22よりも緩い湾曲形状であればよい。また、上記実施形態では、第1下型21が、第2下型22の枠内を上下動するように構成されているが、枠の外側を上下動するようにしてもよい。
上記実施形態では、第1成形において、ガラス板の周縁部全体を開放し、第2成形においては周縁部全体を成形型により成形しているが、これに限定されるものではない。例えば、第1成形においてガラス板の周縁部の一部のみを開放し、第2成形においては第1成形で開放した一部の周縁部を成形するようにすることもできる。
上記実施形態では、第1成形において、上型20と第1下型21とでガラス板Gをプレス成形しているが、上型20を用いず、ガラス板Gを第1下型21に配置することで成形することもできる。すなわち、ガラス板Gの自重で、ガラス板Gが第1下型21に沿うように成形することもできる。そして、第2成形において、上型20と第2下型22とで成形を行う。
上記実施形態では、加熱炉1を成形装置2の上流側に配置しているが、加熱炉1の中に成形装置を配置することもできる。
上記実施形態では、成形装置2の下流側に冷却装置4を設けているが、冷却装置を設ける位置は特には限定されず、例えば、成形装置2の内部に設け、プレス成形の直後に、ガラス板Gを冷却することもできる。
上記実施形態では、第1成形と第2成形において、上型は共通するものの、異なる下型を用いて成形を行っているが、図15〜図20に示すように、共通の下型を使用することもできる。例えば、図15に示す成形装置500は、上型51と下型52とを備えている。上型51の下面、つまり成形面はガラス板Gの上面全体を覆うような下に凸の曲面形状を有している。また、上型51は下型52に対して近接離間するように、上下動可能に支持されている。一方、下型52は3つのパーツ、すなわち、中央部分を構成する中央部材521と、この中央部材521の両側にそれぞれ配置される一対の側部材522とで構成され、これら3つのパーツが組み合わされることで枠状に形成されている。中央部材521は、下に凸の凹状に形成されており、成形面となる上面が、上型51の中央部分と対応する形状を有している。そして、この中央部材521は、上下動可能に支持されている。一方、各側部材522は、中央部材521の側部において上下方向に揺動自在に連結されており、その上面である成形面は、上型51の成形面における側部と対応する形状を有している。この例では、各側部材522の上面は、上型51の側部に対応するように、上方に向かって傾斜している。
2 成形装置
20 上型
21 第1下型
22 第2下型
3 ローラコンベア
G ガラス板
Claims (11)
- 加熱したガラス板を成形装置に搬入する搬入ステップと、
前記ガラス板の上面または下面の少なくとも一方の少なくとも周縁部の一部を開放した状態で、当該ガラス板を成形する第1成形ステップと、
前記ガラス板において、少なくとも前記第1成形ステップで成形された領域をいずれの成形型からも離間する離間ステップと、
前記ガラス板の少なくとも周縁部の一部を含む領域を成形する第2成形ステップと、
前記第2成形ステップを経た前記ガラス板を、前記成形装置から搬出する搬出ステップと、
を備え、
前記成形装置は、第1の成形型及び第2の成形型を有し、
前記第1成形ステップでは、前記ガラス板を前記第1の成形型により成形し、
前記離間ステップでは、前記ガラス板と前記第1の成形型との当接を解除した後、当該ガラス板を第2の成形型に配置し、
前記第2成形ステップでは、前記ガラス板を、前記第2の成形型により成形し、
前記第1の成形型は、第1の下型を含み、
前記第2の成形型は、第2の下型を含み、
前記第1成形ステップでは、前記ガラス板を前記第1の下型で支持した状態で、成形を行い、
前記離間ステップでは、前記ガラス板と前記第1の下型との当接を解除した後、前記ガラス板を前記第2の下型に配置し、
前記第2成形ステップでは、前記ガラス板を前記第2の下型で支持した状態で、成形を行う、ガラス板の製造方法。 - 前記第1成形ステップでは、前記周縁部全体を開放した状態で成形し、
前記第2成形ステップでは、前記周縁部全体を成形する、請求項1に記載のガラス板の製造方法。 - 前記ガラス板の厚みが3.0mm以下である、請求項1または2に記載のガラス板の製造方法。
- 前記成形装置に前記ガラス板を搬入するのに先立って、加熱炉により、前記ガラスを加熱するステップ、をさらに備えている、請求項1から3のいずれかに記載のガラス板の製造方法。
- 前記第2の下型は、枠状に形成され、
前記第1の下型は、前記第2の下型の枠内又は枠外を通過するように上下動可能に構成されており、
前記第1成形ステップでは、前記第1の下型が前記第2の下型よりも上方に配置された状態で、前記ガラス板を成形し、
前記離間ステップでは、前記第1の下型を下方に移動させることで、前記ガラス板と前記第1の下型との当接を解除した後、前記ガラス板を前記第2の下型へ落下させ、
前記第2成形ステップでは、前記第1の下型が前記第2の下型よりも下方に配置された状態で、前記ガラス板を成形する、請求項1から4のいずれかに記載のガラス板の製造方法。 - 前記第1の成形型及び第2の成形型は、上下動可能な共通の上型を含み、
前記第1成形ステップでは、前記ガラス板を前記上型と前記第1の下型とで成形し、
前記第2成形ステップでは、前記ガラス板を前記上型と前記第2の下型とで成形する、請求項1から5のいずれかに記載のガラス板の製造方法。 - 前記第1成形ステップでは、前記ガラス板の周縁部の温度を600〜700℃で成形する、請求項1から6のいずれかに記載のガラス板の製造方法。
- 加熱したガラス板を成形装置に搬入する搬入ステップと、
前記ガラス板の上面または下面の少なくとも一方の少なくとも周縁部の一部を開放した状態で、当該ガラス板を成形する第1成形ステップと、
前記ガラス板において、少なくとも前記第1成形ステップで成形された領域をいずれの成形型からも離間する離間ステップと、
前記ガラス板の少なくとも周縁部の一部を含む領域を成形する第2成形ステップと、
前記第2成形ステップを経た前記ガラス板を、前記成形装置から搬出する搬出ステップと、
を備え、
前記成形装置は、上下動可能な上型及び下型を有し、
前記第1成形ステップでは、前記ガラス板を前記上型及び下型により成形し、
前記離間ステップでは、前記下型を下方に移動させることで、前記ガラス板において少なくとも前記第1成形ステップで成形された領域が、前記上型及び下型のいずれからも離間し、
前記第2成形ステップでは、少なくとも前記ガラス板の周縁部を含む領域を、前記上型と、下方に移動した前記下型とで成形する、ガラス板の製造方法。 - 前記第1成形ステップでは、前記周縁部全体を開放した状態で成形し、
前記第2成形ステップでは、前記周縁部全体を成形する、請求項8に記載のガラス板の製造方法。 - ガラス板であって、
曲面状に成形され、
1.0〜3.0mmの厚みを有し、
当該ガラス板のほぼ全周に亘って、周縁から中央部に向かって変化する平面残留応力分布を有し、
前記平面残留応力は、前記周縁において圧縮応力であり、前記中央部に向かうにつれて、引張応力に変化し、
前記引張応力を示す前記平面残留応力分布においては、複数の極大点を有しており、
前記周縁部に最も近い引張応力の極大点よりも前記中央部側は、圧縮応力ではない、ガラス板。 - 前記引張応力の複数の極大点は、前記周縁に近いほど、大きい引張応力を示す、請求項10に記載のガラス板。
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