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JP6481566B2 - 鋼管杭継手の矯正構造及び矯正方法 - Google Patents
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JP6481566B2 - 鋼管杭継手の矯正構造及び矯正方法 - Google Patents

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本発明は、複数の鋼管杭の継手部分を矯正して連結する鋼管杭継手の矯正構造及び矯正方法に関する。
従来から、鋼管の管端部を油圧シリンダ装置のシリンダ部により当て金を介して拡径させる際の該管端部の局部変形を防止するとともに、制御性を容易にして精度の高い真円矯正を実現するものとして、例えば、特許文献1に開示された鋼管矢板等の管端部真円矯正方法が提案されている。
特許文献1に開示された鋼管矢板等の管端部真円矯正方法は、管体の管端部内に挿入された油圧シリンダ装置のシリンダ部の先端に、上記管端部の曲率に近い曲率の押圧面をもった当て金を取り付け、上記シリンダ部を伸張変位させて上記当て金を介して管端部を拡径変形させる際に、上記シリンダ部の変位量に対する当て金押圧面と管端部との接触面積の変化率を求め、この接触面積の変化率に応じて荷重値が変化するように上記シリンダ装置の油圧を制御しながら管端部の真円矯正を行なうことを特徴とする。
特開平5−177257号公報
しかし、特許文献1に開示された鋼管矢板等の管端部真円矯正方法は、管体の管端部内に挿入される油圧シリンダ装置等が大型となるため、施工現場でのハンドリングに多大なコストを要するうえに困難を伴うものとなる。また、特許文献1に開示された鋼管矢板等の管端部真円矯正方法は、油圧シリンダ装置のシリンダ部を伸張変位させて管端部を塑性変形させるため、管端部の真円矯正に大きな荷重が必要となる。
このため、特許文献1に開示された鋼管矢板等の管端部真円矯正方法は、管端部を塑性変形させる場合、均一な変形を与えて真円矯正することは技術的に難しく、場合によっては管端部に局所的な変形が残留等して、構造的性能に悪影響となるおそれがあった。また、特許文献1に開示された鋼管矢板等の管端部真円矯正方法は、管端部内に設置した油圧シリンダ装置等の撤去も困難であり、複数の鋼管杭を地盤中に施工するときの障害ともなる。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、ボルト、ワイヤー等の単純な部材を用いて、安価かつ簡便に鋼管杭の継手部分を矯正して、工期やコストを削減することのできる鋼管杭継手の矯正構造及び矯正方法を提供することにある。
第1発明に係る鋼管杭継手の矯正構造は、複数の鋼管杭の継手部分を矯正して連結する鋼管杭継手の矯正構造であって、管長方向で外嵌継手と内嵌継手とが連結される継手部分で、前記外嵌継手に挿入される前記内嵌継手の内空部に架設されるワイヤーと、前記内嵌継手の外周部を貫通させて形成されたワイヤー挿通孔と、前記ワイヤーの端部に設けられる進退部材とを備え、前記ワイヤーは、前記ワイヤー挿通孔に前記端部が挿通されて、前記ワイヤー挿通孔に挿通された前記端部を、前記進退部材により管径方向に進退移動させることで、管径方向の緊張力が導入又は緩和されることを特徴とする。
第2発明に係る鋼管杭継手の矯正構造は、第1発明において、前記ワイヤーは、一対の前記ワイヤー挿通孔に両端部が挿通されて、一方の前記端部がワイヤー留部で固定されるとともに、他方の前記端部が前記進退部材に固定されて、前記ワイヤー挿通孔に螺合された前記進退部材を管径方向に進退移動させることで、前記進退部材とともに前記端部が管径方向に進退移動するものとなることを特徴とする。
第3発明に係る鋼管杭継手の矯正構造は、第1発明又は第2発明において、前記外嵌継手は、管長方向の先端側に設けられる外嵌先端部を有して、前記外嵌先端部の外面が切り欠かれることで、前記外嵌先端部に外嵌側キー溝部が形成されて、前記内嵌継手は、管長方向の基端側に設けられる内嵌基端部を有して、前記内嵌基端部の外面が切り欠かれることで、前記内嵌基端部に内嵌側キー溝部が形成されて、前記外嵌継手及び前記内嵌継手は、管長方向で互いに連結した状態で、前記外嵌側キー溝部と前記内嵌側キー溝部とを管長方向に連続させたキー溝部が形成されて、管長方向に延びるキー部材が、前記外嵌側キー溝部から前記内嵌側キー溝部まで架設されて、前記キー部材は、管径方向に貫通させてキー穴部が形成されて、前記キー穴部から前記ワイヤー挿通孔まで挿通される軸構造で、前記キー溝部に嵌め込まれて固定されることを特徴とする。
第4発明に係る鋼管杭継手の矯正方法は、複数の鋼管杭の継手部分を矯正して連結する鋼管杭継手の矯正方法であって、管長方向で外嵌継手と内嵌継手とが連結される継手部分で、前記外嵌継手に挿入される前記内嵌継手の内空部にワイヤーを架設する架設工程と、前記内嵌継手を管周方向に弾性変形させる矯正工程とを備え、前記架設工程では、前記内嵌継手と前記外嵌継手とが連結される前に、前記内嵌継手の外周部を貫通させて形成されたワイヤー挿通孔に前記ワイヤーの端部を挿通するとともに、前記ワイヤー挿通孔に挿通された前記ワイヤーの前記端部を進退部材に固定して、前記矯正工程では、前記ワイヤー挿通孔に挿通された前記ワイヤーの前記端部を、前記進退部材により管径方向に進退移動させて、前記ワイヤーに管径方向の緊張力が導入又は緩和されることで、前記内嵌継手を管周方向に弾性変形させながら、前記内嵌継手を前記外嵌継手に挿入することを特徴とする。
第5発明に係る鋼管杭継手の矯正方法は、第4発明において、前記矯正工程の後に、前記内嵌継手を前記外嵌継手に挿入した状態で、前記内嵌継手を変形させる再矯正工程を備え、前記再矯正工程では、前記ワイヤーに導入又は緩和される管径方向の緊張力を調整することで、前記内嵌継手を管周方向に自在に変形させながら、前記外嵌継手と前記内嵌継手とを管周方向で相対回転させて、前記内嵌継手と前記外嵌継手とが連結されることを特徴とする。
第1発明〜第3発明によれば、ワイヤー、進退部材及びワイヤー留部等の単純な部材を用いるのみで、人力等による容易な作業で複数の鋼管杭の継手部分を矯正することができるため、安価かつ簡便に鋼管杭の継手部分を矯正して連結することで、工期やコストを削減することが可能となる。
第1発明〜第3発明によれば、内嵌継手の内空部のワイヤーに緊張力が導入又は緩和されて、内嵌継手の外周部が弾性変形することで、内嵌継手の塑性変形を最小限に抑制して、内嵌継手の内嵌山部と外嵌継手の外嵌山部とが確実に噛み合うものとなり、内嵌継手の過度な変形による荷重伝達性能の低下を回避することが可能となる。
第1発明〜第3発明によれば、ワイヤー、進退部材及びワイヤー留部等を撤去した後、キー部材がキー溝部に嵌め込まれて、第1鋼管杭と第2鋼管杭とが一体となって地盤内に埋設されるため、内嵌継手の内空部にワイヤーを残さないことで土砂から受ける抵抗を低減させて、複数の鋼管杭の円滑な施工を実現することが可能となる。
特に、第3発明によれば、ワイヤーの端部を挿通するためのワイヤー挿通孔を利用して、ボルト等の軸構造でキー部材をキー溝部に固定して嵌め込むことができるため、内嵌継手の外周部に必要以上の削孔をさせないものとして、内嵌継手の強度低下を回避しながら、複数の鋼管杭の継手部分を矯正することが可能となる。
第4発明、第5発明によれば、架設工程でワイヤー、進退部材及びワイヤー留部等の単純な部材を用いて、また、矯正工程で人力等による容易な作業で複数の鋼管杭の継手部分を矯正できるため、鋼管杭の継手部分を矯正して連結するための工期やコストを削減することが可能となるとともに、内嵌継手の弾性変形により内嵌継手の塑性変形を最小限に抑制して、内嵌継手の過度な変形による荷重伝達性能の低下を回避することが可能となる。
特に、第5発明によれば、内嵌継手を外嵌継手に挿入してから、再矯正工程でワイヤーに導入された緊張力を調整して、内嵌継手の外周部を管周方向で自在に変形させることで、外嵌継手と内嵌継手とを管周方向に相対回転させることができるため、外嵌継手と内嵌継手とを相対回転させて連結させるギア式の継手部分においても、工期やコストを削減させるとともに内嵌継手の荷重伝達性能の維持を図りながら継手部分を矯正することが可能となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造が用いられる複数の鋼管杭の継手部分を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造が用いられるギア式継手の外嵌継手及び内嵌継手を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造が用いられる外嵌継手を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造が用いられる内嵌継手を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造が用いられる外嵌継手及び内嵌継手の変形例を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造でワイヤーの一方の端部を示す拡大正面図であり、(b)は、その変形例を示す拡大正面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造でワイヤーの他方の端部を示す拡大正面図であり、(b)は、その進退移動を示す拡大正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造でワイヤーの他方の端部の変形例を示す拡大正面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造でワイヤーの何れかの端部に設けられた進退部材を示す正面図であり、(b)は、ワイヤーの両端部に設けられた進退部材を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造で内嵌継手の外周部が弾性変形する状態を示す平面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法で外嵌継手に内嵌継手を挿入する前の状態を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法の架設工程を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法の矯正工程でワイヤーに緊張力が導入される状態を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法の矯正工程でワイヤーに導入された緊張力が緩和された状態を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法の矯正工程を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法で外嵌継手に内嵌継手を挿入する状態を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法で外嵌継手と内嵌継手とを相対回転させた状態を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法の再矯正工程を示す平面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造で外嵌側キー溝部から内嵌側キー溝部まで架設されるキー部材を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造でキー溝部にキー部材を架設した複数の鋼管杭の継手部分を示す正面図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造が用いられる相対回転させずに直進して連結される外嵌継手と内嵌継手とを示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造が用いられるネジ式継手の外嵌継手及び内嵌継手を示す正面図である。
以下、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1及び矯正方法を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、地盤上に構築される構造物の基礎杭等で、図1に示すように、断面形状が略円形状等に形成された複数の鋼管杭2を管長方向Yに連結するときに、複数の鋼管杭2の継手部分Fを矯正するものとして用いられる。
複数の鋼管杭2は、地盤内8の下方に埋め込まれる第1鋼管杭21と、地盤内8の上方に埋め込まれる第2鋼管杭22とが、複数の鋼管杭2として管長方向Yで互いに継手部分Fで連結されて、打撃工法、バイブロハンマー工法、中掘り工法や回転トルクを導入した回転圧入工法等により地盤内8に埋設される。
複数の鋼管杭2は、第1鋼管杭21の上端部に略円形状の外嵌継手3が取り付けられるとともに、第2鋼管杭22の下端部に略円形状の内嵌継手4が取り付けられて、管長方向Yで外嵌継手3と内嵌継手4とが連結される継手部分Fが形成される。
外嵌継手3は、図2に示すように、管長方向Yの先端側に設けられる外嵌先端部34を有して、外嵌先端部34が第2鋼管杭22に向けて、管長方向Yに延びて形成される。外嵌継手3は、管長方向Yの基端側に設けられる外嵌基端部35を有して、外嵌基端部35の下端部が第1鋼管杭21の上端部に溶接等で取り付けられる。
外嵌継手3は、外嵌先端部34から外嵌基端部35まで管長方向Yに連続して、略円筒形状に延びる外周部37が形成される。外嵌継手3は、管長方向Yで略円筒形状に延びる外周部37が形成されて、管径方向Xの内側Aの内周面から外側Bの外周面まで連続する全断面で所定の板厚となるように外周部37が形成される。外嵌継手3は、外周部37の管径方向Xの内側Aで、略中空状の内空部30が形成されるとともに、外嵌継手3の内空部30に内嵌継手4が挿入されるものとなる。
外嵌継手3は、外嵌先端部34から外嵌基端部35までの内周面に、管径方向Xで内側Aに突出して複数の外嵌山部31が形成される。外嵌継手3は、図3に示すように、外嵌山部31が内周面から突出することで、管周方向Wで外嵌山部31に隣り合った外嵌溝部32と、管長方向Yの基端側で外嵌山部31に隣り合った外嵌谷部33とが形成される。
外嵌継手3は、複数の外嵌山部31が管長方向Yで略一列に配置されて、管長方向Yで4段に亘って、複数の外嵌段部36が形成される。外嵌継手3は、各々の外嵌段部36において、外嵌山部31と外嵌溝部32とが、管周方向Wで交互に形成されるとともに、外嵌山部31と外嵌谷部33とが、管長方向Yに隣り合って形成される。
外嵌継手3は、各々の外嵌段部36において、外嵌山部31の板厚よりも外嵌溝部32の板厚が小さく、外嵌山部31の板厚よりも外嵌谷部33の板厚が小さくなる。外嵌継手3は、管長方向Yに隣り合う外嵌段部36において、管長方向Yの先端側の外嵌谷部33の板厚よりも、管長方向Yの基端側の外嵌谷部33の板厚が大きいものとなる。
外嵌継手3は、外嵌先端部34の外面34aが切り欠かれることで、外嵌先端部34に外嵌側キー溝部71が形成される。外嵌継手3は、外嵌先端部34の外面34aから内側Aに貫通させて、外嵌溝部32と略同一の管周方向Wの幅で、外嵌側キー溝部71が形成される。外嵌側キー溝部71は、外嵌溝部32と略同一の管周方向Wの位置に形成されるが、これに限らず、外嵌山部31と略同一の位置に形成されてもよい。
外嵌継手3は、外嵌側キー溝部71の管周方向Wの幅が、外嵌溝部32の管周方向Wの幅よりも小さく、又は、大きくてもよい。外嵌側キー溝部71の管周方向Wの幅が、外嵌溝部32の管周方向Wの幅よりも大きい場合は、管周方向Wで外嵌溝部32から外嵌山部31まで跨った位置に外嵌側キー溝部71が形成されるものとなる。
外嵌継手3は、管周方向Wで外嵌山部31と交互に形成した複数の外嵌溝部32のうち、一部の外嵌溝部32の先端側のみが切り欠かれて、複数の外嵌溝部32の一部に外嵌側キー溝部71が形成される。また、外嵌継手3は、図5(a)に示すように、管周方向Wで外嵌山部31と交互に形成された複数の外嵌溝部32で、全部の外嵌溝部32の先端側が切り欠かれて、複数の外嵌溝部32の全部に外嵌側キー溝部71が形成されてもよい。
内嵌継手4は、図2に示すように、管長方向Yの先端側に設けられる内嵌先端部44を有して、内嵌先端部44が第1鋼管杭21に向けて、管長方向Yに延びて形成される。内嵌継手4は、管長方向Yの基端側に設けられる内嵌基端部45を有して、内嵌基端部45の上端部が第2鋼管杭22の下端部に溶接等で取り付けられる。
内嵌継手4は、内嵌先端部44から内嵌基端部45まで管長方向Yに連続して、略円筒形状に延びる外周部47が形成される。内嵌継手4は、管長方向Yで略円筒形状に延びる外周部47が形成されて、管径方向Xの内側Aの内周面から外側Bの外周面まで連続する全断面で所定の板厚となるように外周部47が形成される。内嵌継手4は、外周部47の管径方向Xの内側Aで、略中空状の内空部40が形成されるとともに、外嵌継手3の内空部30に外周部47が挿入されるものとなる。
内嵌継手4は、内嵌先端部44から内嵌基端部45までの外周面に、管径方向Xで外側Bに突出して複数の内嵌山部41が形成される。内嵌継手4は、図4に示すように、内嵌山部41が外周面から突出することで、管周方向Wで内嵌山部41に隣り合った内嵌溝部42と、管長方向Yの基端側で内嵌山部41に隣り合った内嵌谷部43とが形成される。
内嵌継手4は、複数の内嵌山部41が管長方向Yで略一列に配置されて、管長方向Yで4段に亘って、複数の内嵌段部46が形成される。内嵌継手4は、各々の内嵌段部46において、内嵌山部41と内嵌溝部42とが、管周方向Wで交互に形成されるとともに、内嵌山部41と内嵌谷部43とが、管長方向Yに隣り合って形成される。
内嵌継手4は、各々の内嵌段部46において、内嵌山部41の板厚よりも内嵌溝部42の板厚が小さく、内嵌山部41の板厚よりも内嵌谷部43の板厚が小さくなる。内嵌継手4は、管長方向Yに隣り合う内嵌段部46において、管長方向Yの先端側の内嵌谷部43の板厚よりも、管長方向Yの基端側の内嵌谷部43の板厚が大きいものとなる。
内嵌継手4は、内嵌基端部45の外面45aが切り欠かれることで、内嵌基端部45に内嵌側キー溝部72が形成される。内嵌継手4は、内嵌基端部45の外面45aから内側Aに所定の深さで切り欠かれて、内嵌溝部42と略同一の管周方向Wの幅で、内嵌側キー溝部72が形成される。内嵌側キー溝部72は、内嵌溝部42と略同一の管周方向Wの位置に形成されるが、これに限らず、内嵌山部41と略同一の位置に形成されてもよい。
内嵌継手4は、内嵌側キー溝部72の管周方向Wの幅が、内嵌溝部42の管周方向Wの幅よりも小さく、又は、大きくてもよい。内嵌側キー溝部72の管周方向Wの幅が、内嵌溝部42の管周方向Wの幅よりも大きい場合は、管周方向Wで内嵌溝部42から内嵌山部41まで跨った位置に内嵌側キー溝部72が形成される。
内嵌継手4は、管周方向Wで内嵌山部41と交互に形成した複数の内嵌溝部42のうち、一部の内嵌溝部42の基端側のみが切り欠かれて、複数の内嵌溝部42の一部に内嵌側キー溝部72が形成される。また、内嵌継手4は、図5(b)に示すように、管周方向Wで内嵌山部41と交互に形成された複数の内嵌溝部42で、全部の内嵌溝部42の基端側が切り欠かれて、複数の内嵌溝部42の全部に内嵌側キー溝部72が形成されてもよい。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、図6に示すように、内嵌継手4の内空部40に架設されるワイヤー6と、ワイヤー6の端部6aが挿通されるワイヤー挿通孔60と、ワイヤー6の端部6aに設けられる進退部材61とを備える。
ワイヤー挿通孔60は、内嵌継手4の外周部47の内嵌基端部45側で、内嵌継手4の外周部47を貫通させて形成される。ワイヤー挿通孔60は、内嵌継手4の外周部47の内嵌基端部45側で、内嵌側キー溝部72が形成された管周方向Wの位置に配置される。
ワイヤー挿通孔60は、これに限らず、内嵌継手4の外周部47の内嵌基端部45側で、内嵌側キー溝部72と管周方向Wの位置をずらして配置されてもよい。また、ワイヤー挿通孔60は、内嵌継手4の外周部47の内嵌先端部44側で、内嵌継手4の外周部47を貫通させて形成されてもよい。
ワイヤー挿通孔60は、図7に示すように、管径方向Xの外側Bから内側Aまで、内嵌継手4の外周部47を貫通させて、略螺旋状にネジ切りして形成される。ワイヤー挿通孔60は、例えば、管周方向Wの複数箇所に形成されて、複数の内嵌側キー溝部72の各々が形成された位置に、内嵌継手4の内空部40で互いに対向するように配置される。
ワイヤー挿通孔60は、内嵌継手4の内空部40で互いに対向させて配置されることで、一対となって形成されるものとなる。一対のワイヤー挿通孔60は、内嵌継手4の内空部40の中心点を通過する直径方向に配置される。一対のワイヤー挿通孔60は、これに限らず、内嵌継手4の内空部40の中心点を通過しない直線上に配置されてもよい。
ワイヤー6は、鋼製のワイヤロープ、ケーブル等が用いられる。ワイヤー6は、一対のワイヤー挿通孔60に管径方向Xの両端部6aが挿通されて、内嵌継手4の内空部40の管径方向Xに延びて架設される。ワイヤー6は、ワイヤー挿通孔60に挿通された一方の端部6aがワイヤー留部62で固定される。また、ワイヤー6は、ワイヤー挿通孔60に挿通された他方の端部6aが進退部材61に固定される。
ワイヤー6は、図8(a)に示すように、ワイヤー挿通孔60に挿通された一方の端部6aが、内嵌継手4の外周部47の外側Bでワイヤー留部62に圧着等で固定されることで、管径方向Xに移動しないように拘束される。ワイヤー6は、これに限らず、図8(b)に示すように、内嵌継手4の外周部47に一方の端部6aが直接固定されて、ワイヤー挿通孔60に一方の端部6aを挿通することなく管径方向Xに拘束してもよい。
ワイヤー6は、図9に示すように、ワイヤー挿通孔60に挿通された他方の端部6aが、内嵌継手4の外周部47の外側Bで、特殊ボルト65等の進退部材61に圧着等で固定される。ワイヤー6は、図9(a)に示すように、特殊ボルト65の軸内部65aに他方の端部6aが挿通されて、特殊ボルト65をワイヤー挿通孔60に螺合することで、他方の端部6aがワイヤー挿通孔60に挿通されるものとなる。
ワイヤー6は、図9(b)に示すように、特殊ボルト65の軸内部65aに挿通された他方の端部6aを特殊ボルト65から露出させて、特殊ボルト65から露出した端部6aが圧着等で固定される。ワイヤー6は、他方の端部6aを圧着等で固定したままの状態で、ワイヤー挿通孔60に螺合された特殊ボルト65を管径方向Xに進退移動させることで、特殊ボルト65とともに他方の端部6aが管径方向Xに進退移動するものとなる。
ワイヤー6は、ワイヤー挿通孔60に挿通された他方の端部6aを、特殊ボルト65により進退移動させるものだけでなく、図10に示すように、一体型ボルト66又はワイヤロープ緊張器67等の進退部材61により進退移動させるものでもよい。
ワイヤー6は、例えば、図10(a)に示すように、進退部材61として一体型ボルト66が用いられることで、一体型ボルト66と他方の端部6aとが一体化するように互いに圧着等で固定される。ワイヤー6は、他方の端部6aと一体化した一体型ボルト66をワイヤー挿通孔60に螺合させて挿通することで、一体型ボルト66とともに他方の端部6aがワイヤー挿通孔60に挿通されるものとなる。
ワイヤー6は、他方の端部6aを一体型ボルト66と一体化して、ワイヤー挿通孔60に螺合された一体型ボルト66を管径方向Xに進退移動させることで、一体型ボルト66とともに他方の端部6aが管径方向Xに進退移動するものとなる。ワイヤー6は、図10(b)に示すように、進退部材61としてワイヤロープ緊張器67が用いられることで、ワイヤロープ緊張器67により他方の端部6aを管径方向Xに進退移動させてもよい。
ワイヤー6は、図11に示すように、ワイヤー挿通孔60に挿通された何れか一方又は両方の端部6aを、進退部材61により管径方向Xに進退移動させることで、管径方向Xの緊張力Tが導入又は緩和されるものとなる。ワイヤー6は、図11(a)に示すように、管径方向Xの何れかの端部6aのみに進退部材61が設けられるだけでなく、図11(b)に示すように、管径方向Xの両端部6aに進退部材61が設けられてもよい。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、図12に示すように、内嵌継手4の内空部40に架設されるワイヤー6に、管径方向Xの緊張力Tが導入又は緩和されることで、内嵌継手4の外周部47が管周方向Wに弾性変形するものとなる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、図12(a)に示すように、特に、複数のワイヤー6が内嵌継手4の内空部40に架設されて、各々のワイヤー6に導入又は緩和される緊張力Tを調整することで、図12(b)に示すように、内嵌継手4の外周部47を管周方向Wで自在に弾性変形させるものとなる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法は、図13〜図20に示すように、管長方向Yで外嵌継手3と内嵌継手4とが連結される複数の鋼管杭2の継手部分Fを矯正して、第1鋼管杭21と第2鋼管杭22とを管長方向Yで互いに連結するために用いられる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法は、複数の鋼管杭2の継手部分Fで、内嵌継手4の内空部40にワイヤー6を架設する架設工程と、内嵌継手4を管周方向Wに弾性変形させる矯正工程とを備える。本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法は、必要に応じて、内嵌継手4をあらためて変形させる再矯正工程を備える。
架設工程では、図13に示すように、最初に、内嵌継手4と外嵌継手3とが連結される前の段階で、内嵌継手4を外嵌継手3に挿入する前に、内嵌継手4の外周部47で内嵌側キー溝部72等に形成されたワイヤー挿通孔60に、ワイヤー6の端部6aを挿通する。このとき、架設工程では、必要に応じて、図14に示すように、ワイヤー6の管径方向Xの両端部6aが一対のワイヤー挿通孔60に挿通される。
架設工程では、次に、ワイヤー6の一方の端部6aがワイヤー留部62で固定されるとともに、ワイヤー挿通孔60に挿通された他方の端部6aが進退部材61に固定される。このとき、架設工程では、例えば、内嵌継手4の内空部40にワイヤー6が撓まない状態で架設されて、進退部材61として用いられる特殊ボルト65等が、管径方向Xの内側A及び外側Bの何れにも進退移動できる位置でワイヤー挿通孔60に螺合される。
矯正工程では、次に、図15に示すように、ワイヤー挿通孔60に挿通されたワイヤー6の端部6aを、特殊ボルト65等の進退部材61により、管径方向Xの外側Bに向けて移動させる。このとき、矯正工程では、例えば、特殊ボルト65のボルト頭部の六角穴に取り付けられた六角レンチ69等を回転させることで、ワイヤー挿通孔60に螺合された特殊ボルト65が、管径方向Xの外側Bに向けて螺旋状に回転移動する。
矯正工程では、ワイヤー6の一方の端部6aがワイヤー留部62等で固定されるとともに、ワイヤー6の他方の端部6aが外側Bに向けて移動することで、内嵌継手4の内空部40に架設されたワイヤー6に緊張力Tが導入される。
矯正工程では、図16に示すように、必要に応じて、特殊ボルト65等の進退部材61を内側Aに向けて螺旋状に回転移動等させることで、ワイヤー6に導入された緊張力Tを緩和させて、ワイヤー6に導入又は緩和される緊張力Tを調整することもできる。
矯正工程では、最後に、ワイヤー6に管径方向Xの緊張力Tが導入又は緩和されることで、図17に示すように、内嵌継手4を管周方向Wに弾性変形させながら、内嵌継手4を外嵌継手3に挿入する。矯正工程では、図12に示すように、特に、複数のワイヤー6が内嵌継手4の内空部40に架設されるとともに、各々のワイヤー6の緊張力Tを調整することで、内嵌継手4の外周部47を管周方向Wで自在に弾性変形させるものとなる。
ここで、複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、外嵌継手3に内嵌継手4を挿入するときに、図18に示すように、各々の外嵌段部36及び内嵌段部46において、外嵌山部31が内嵌溝部42を通過するとともに、内嵌山部41が外嵌溝部32を通過する。
また、複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、図19に示すように、内嵌継手4を外嵌継手3に挿入した状態で、第1鋼管杭21と第2鋼管杭22とを相対回転させることで、外嵌継手3と内嵌継手4とを管周方向Wに相対回転させるものとなる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法は、内嵌継手4を外嵌継手3に挿入した状態で、再矯正工程により内嵌継手4を管周方向Wに変形させながら、外嵌継手3と内嵌継手4とを管周方向Wに相対回転させるものとなる。
再矯正工程では、図12に示すように、特に、複数のワイヤー6が内嵌継手4の内空部40に架設されるとともに、各々のワイヤー6の緊張力Tを調整することで、矯正工程とは異なる態様で、内嵌継手4の外周部47を管周方向Wに変形させる。
ここで、例えば、外嵌継手3の外周部37が略楕円形状に変形している場合等においては、図20(a)に示すように、矯正工程で内嵌継手4の外周部47を略楕円形状に弾性変形させることで、内嵌継手4の外周部47の外形が外嵌継手3の内空部30と略同一となり、内嵌継手4を外嵌継手3に挿入できるものとなる。
このとき、内嵌継手4の外周部47が略楕円形状に弾性変形した状態のままでは、外嵌継手3と内嵌継手4とが管周方向Wに相対回転できないため、図20(b)に示すように、ワイヤー6に矯正工程で導入された緊張力Tを緩和させる。
さらに、矯正工程で緊張力Tが導入されたワイヤー6とは別のワイヤー6に緊張力Tを導入することで、外嵌継手3の外周部37に沿って内嵌継手4の外周部47を管周方向Wで自在に変形させながら、外嵌継手3と内嵌継手4とを管周方向Wに相対回転させる。
このとき、再矯正工程では、ワイヤー6に導入された緊張力Tを調整して、内嵌継手4の外周部47を弾性変形した状態から元の形状に復元等させながら、内嵌継手4の外周部47を外嵌継手3の外周部37に沿って自在に変形させることで、外嵌継手3と内嵌継手4とを相対回転させて、内嵌継手4と外嵌継手3とが連結されるものとなる。
複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、図19に示すように、外嵌側キー溝部71と内嵌側キー溝部72とが互いに略同一の管周方向Wの位置に形成されるため、内嵌継手4と外嵌継手3とが連結された状態で、外嵌側キー溝部71と内嵌側キー溝部72とを管長方向Yに連続させたキー溝部7が形成される。
複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、図17に示すワイヤー6、進退部材61及びワイヤー留部62等を撤去した後、管長方向Yに延びるキー部材5が、外嵌側キー溝部71から内嵌側キー溝部72まで架設される。キー部材5は、図21に示すように、管径方向Xに貫通させてキー穴部50が形成されるとともに、キー穴部50とワイヤー挿通孔60との位置を合わせて、キー穴部50からワイヤー挿通孔60まで管径方向Xに挿通される六角ボルト等の軸構造55で、キー溝部7に嵌め込まれて固定される。
複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、図22に示すように、複数の鋼管杭2を回転圧入等させるときに、キー部材5がキー溝部7に架設されるため、キー部材5の一方側面51が外嵌側キー溝部71の側面71aに当接されて、また、キー部材5の他方側面52が内嵌側キー溝部72の側面72aに当接されることで、第1鋼管杭21と第2鋼管杭22とが一体となって正回転又は逆回転に回転圧入されるものとなる。
複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、外嵌継手3及び内嵌継手4の工場等での溶接による取付けや、第1鋼管杭21及び第2鋼管杭22を運搬するときの吊上げ荷重、衝撃力等により、外嵌継手3及び内嵌継手4にラッパ状又は略楕円形状等の変形が生じる。このとき、複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、ラッパ状又は略楕円形状等の変形により、外嵌継手3及び内嵌継手4に競りが生じて連結できないおそれがあり、複数の鋼管杭2の継手部分Fの矯正が必要となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、図17に示すように、ワイヤー6、進退部材61及びワイヤー留部62等の単純な部材を用いるのみで、人力等による容易な作業で複数の鋼管杭2の継手部分Fを矯正することができるため、安価かつ簡便に鋼管杭2の継手部分Fを矯正して連結することで、工期やコストを削減することが可能となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、特に、図20に示すように、内嵌継手4の内空部40のワイヤー6に緊張力Tが導入又は緩和されることで、内嵌継手4の外周部47が弾性変形するものとなる。このとき、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、内嵌継手4の外周部47が弾性変形することで、内嵌継手4の塑性変形を最小限に抑制して、内嵌継手4の内嵌山部41と外嵌継手3の外嵌山部31とが確実に噛み合うものとなり、内嵌継手4の過度な変形による荷重伝達性能の低下を回避することが可能となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、図17に示すワイヤー6、進退部材61及びワイヤー留部62等を撤去した後、図21に示すように、キー部材5がキー溝部7に嵌め込まれて、第1鋼管杭21と第2鋼管杭22とが一体となって地盤内に埋設されるため、内嵌継手4の内空部40にワイヤー6を残さないことで土砂から受ける抵抗を低減させて、複数の鋼管杭2の円滑な施工を実現することが可能となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、ワイヤー6の端部6aを挿通するためのワイヤー挿通孔60を利用して、ボルト等の軸構造55でキー部材5をキー溝部7に固定して嵌め込むことができる。これにより、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、内嵌継手4の外周部47に必要以上の削孔をさせないものとして、内嵌継手4の強度低下を回避しながら、複数の鋼管杭2の継手部分Fを矯正することが可能となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法は、図17に示すように、架設工程でワイヤー6、進退部材61及びワイヤー留部62等の単純な部材を用いて、また、矯正工程で人力等による容易な作業で複数の鋼管杭2の継手部分Fを矯正することができるため、鋼管杭2の継手部分Fを矯正して連結するための工期やコストを削減することが可能となるだけでなく、内嵌継手4の弾性変形により、内嵌継手4の塑性変形を最小限に抑制して、内嵌継手4の過度な変形による荷重伝達性能の低下を回避することが可能となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法は、特に、図20に示すように、内嵌継手4を外嵌継手3に挿入してから、再矯正工程でワイヤー6に導入された緊張力Tを調整して、内嵌継手4の外周部47を管周方向Wで自在に変形させることで、外嵌継手3と内嵌継手4とを管周方向Wに相対回転させることができる。これにより、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正方法は、外嵌継手3と内嵌継手4とを相対回転させて連結させるギア式の継手部分Fにおいても、工期やコストを削減させるとともに内嵌継手4の荷重伝達性能の維持を図りながら、継手部分Fを矯正することが可能となる。
本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、特に、図13に示すように、内嵌継手4を外嵌継手3に挿入してから、外嵌継手3と内嵌継手4とを管周方向Wに相対回転させることで、外嵌継手3と内嵌継手4とが連結されるギア式の継手部分Fに用いられる。
また、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、図23に示すように、外嵌継手3と内嵌継手4とを相対回転させることなく、内嵌継手4を外嵌継手3に管長方向Yに直進させることで、外嵌継手3と内嵌継手4とが連結される継手部分Fに用いられてもよい。
さらに、本発明を適用した鋼管杭継手の矯正構造1は、図24に示すように、外嵌継手3の螺旋状の外嵌突状部38と内嵌継手4の螺旋状の内嵌溝状部49とを螺合させることで、外嵌継手3と内嵌継手4とが連結されるネジ式の継手部分Fに用いられてもよい。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
例えば、複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、第1鋼管杭21に内嵌継手4を取り付けるとともに、第2鋼管杭22に外嵌継手3を取り付けるものでもよい。また、複数の鋼管杭2の継手部分Fでは、第1鋼管杭21又は第2鋼管杭22を切削等することで、第1鋼管杭21又は第2鋼管杭22そのものに外嵌継手3又は内嵌継手4が設けられてもよい。
1 :鋼管杭継手の矯正構造
2 :鋼管杭
21 :第1鋼管杭
22 :第2鋼管杭
3 :外嵌継手
30 :外嵌継手の内空部
31 :外嵌山部
32 :外嵌溝部
33 :外嵌谷部
34 :外嵌先端部
34a :外嵌先端部の外面
35 :外嵌基端部
36 :外嵌段部
37 :外嵌継手の外周部
38 :外嵌突状部
4 :内嵌継手
40 :内嵌継手の内空部
41 :内嵌山部
42 :内嵌溝部
43 :内嵌谷部
44 :内嵌先端部
45 :内嵌基端部
45a :内嵌基端部の外面
46 :内嵌段部
47 :内嵌継手の外周部
49 :内嵌溝状部
5 :キー部材
50 :キー穴部
51 :一方側面
52 :他方側面
55 :軸構造
6 :ワイヤー
6a :端部
60 :ワイヤー挿通孔
61 :進退部材
62 :ワイヤー留部
65 :特殊ボルト
65a :軸内部
66 :一体型ボルト
67 :ワイヤロープ緊張器
69 :六角レンチ
7 :キー溝部
71 :外嵌側キー溝部
71a :外嵌側キー溝部の側面
72 :内嵌側キー溝部
72a :内嵌側キー溝部の側面
8 :地盤内
A :内側
B :外側
F :継手部分
W :管周方向
X :管径方向
Y :管長方向

Claims (5)

  1. 複数の鋼管杭の継手部分を矯正して連結する鋼管杭継手の矯正構造であって、
    管長方向で外嵌継手と内嵌継手とが連結される継手部分で、前記外嵌継手に挿入される前記内嵌継手の内空部に架設されるワイヤーと、前記内嵌継手の外周部を貫通させて形成されたワイヤー挿通孔と、前記ワイヤーの端部に設けられる進退部材とを備え、
    前記ワイヤーは、前記ワイヤー挿通孔に前記端部が挿通されて、前記ワイヤー挿通孔に挿通された前記端部を、前記進退部材により管径方向に進退移動させることで、管径方向の緊張力が導入又は緩和されること
    を特徴とする鋼管杭継手の矯正構造。
  2. 前記ワイヤーは、一対の前記ワイヤー挿通孔に両端部が挿通されて、一方の前記端部がワイヤー留部で固定されるとともに、他方の前記端部が前記進退部材に固定されて、前記ワイヤー挿通孔に螺合された前記進退部材を管径方向に進退移動させることで、前記進退部材とともに前記端部が管径方向に進退移動するものとなること
    を特徴とする請求項1記載の鋼管杭継手の矯正構造。
  3. 前記外嵌継手は、管長方向の先端側に設けられる外嵌先端部を有して、前記外嵌先端部の外面が切り欠かれることで、前記外嵌先端部に外嵌側キー溝部が形成されて、
    前記内嵌継手は、管長方向の基端側に設けられる内嵌基端部を有して、前記内嵌基端部の外面が切り欠かれることで、前記内嵌基端部に内嵌側キー溝部が形成されて、
    前記外嵌継手及び前記内嵌継手は、管長方向で互いに連結した状態で、前記外嵌側キー溝部と前記内嵌側キー溝部とを管長方向に連続させたキー溝部が形成されて、管長方向に延びるキー部材が、前記外嵌側キー溝部から前記内嵌側キー溝部まで架設されて、
    前記キー部材は、管径方向に貫通させてキー穴部が形成されて、前記キー穴部から前記ワイヤー挿通孔まで挿通される軸構造で、前記キー溝部に嵌め込まれて固定されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の鋼管杭継手の矯正構造。
  4. 複数の鋼管杭の継手部分を矯正して連結する鋼管杭継手の矯正方法であって、
    管長方向で外嵌継手と内嵌継手とが連結される継手部分で、前記外嵌継手に挿入される前記内嵌継手の内空部にワイヤーを架設する架設工程と、前記内嵌継手を管周方向に弾性変形させる矯正工程とを備え、
    前記架設工程では、前記内嵌継手と前記外嵌継手とが連結される前に、前記内嵌継手の外周部を貫通させて形成されたワイヤー挿通孔に前記ワイヤーの端部を挿通するとともに、前記ワイヤー挿通孔に挿通された前記ワイヤーの前記端部を進退部材に固定して、
    前記矯正工程では、前記ワイヤー挿通孔に挿通された前記ワイヤーの前記端部を、前記進退部材により管径方向に進退移動させて、前記ワイヤーに管径方向の緊張力が導入又は緩和されることで、前記内嵌継手を管周方向に弾性変形させながら、前記内嵌継手を前記外嵌継手に挿入すること
    を特徴とする鋼管杭継手の矯正方法。
  5. 前記矯正工程の後に、前記内嵌継手を前記外嵌継手に挿入した状態で、前記内嵌継手を変形させる再矯正工程を備え、
    前記再矯正工程では、前記ワイヤーに導入又は緩和される管径方向の緊張力を調整することで、前記内嵌継手を管周方向に自在に変形させながら、前記外嵌継手と前記内嵌継手とを管周方向で相対回転させて、前記内嵌継手と前記外嵌継手とが連結されること
    を特徴とする請求項4記載の鋼管杭継手の矯正方法。
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