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JP6484063B2 - 吊りパイプ支持具 - Google Patents
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Description

本発明は取付対象物からパイプを吊り下げて水平に支持する支持具に関する。吊りパイプは、例えば、次のような個所に用いられる。
・1本のパイプに複数のハンガーを同時にかけられるようにしたクローゼット、
・複数のパイプを並列に並べて形成した吊り棚や水切り棚、
・電車やバスの中で多数の吊り輪を吊るすための支持棒、
・吊り下げられた物干し竿。
従来、例えば実用新案登録第3110668号(特許文献1)では、ハンガーを掛けるためのパイプが棚板支持ブラケットから吊り下げられている。そのために、ブラケットにはパイプを吊り下げるための延長部が一体形成されている。
また、実用新案登録第3167329号(特許文献2)では、ブラケットを2本のバーで形成し、その間にパイプを通すようにしている。
実用新案登録第3110668号 実用新案登録第3167329号
これらの従来技術では、パイプ吊り下げを目的とした専用のブラケットが必要となる。特許文献1では延長部、特許文献2では、2本のバーを有することが必須である。
本発明は、そのような延長部や余分なバーを必要としないで、ブラケットなどの取付対象物からパイプを吊り下げのための支持具を提供することを目的とする。
本発明の吊りパイプ支持具は、パイプ2の左右端部21,22を吊り下げる左右の支持具31,33であって、左右それぞれの支持具は、取付対象物1から前記パイプ2を吊り下げるための本体板4,4Aと、この本体板4,4Aを前記パイプ2に密着固定させるための密着具5,5Aを有し、前記密着具5,5Aは膨張可能な弾性体53,53Aと、この弾性体53,53Aを押圧可能な封止板56,56Aと、前記弾性体53,53A及び前記封止板56,56Aを貫通するネジ6,6Aを有し、組み立て時には、前記弾性体53,53Aは放射状に膨張し、前記パイプ2の内壁と固く密接状態となるとともに、前記密着具5,5A及び前記封止板56,56Aは前記パイプ2の中に全体が収容されることを特徴とする(請求項1)。前記弾性体は例えばゴム円板である。
好ましくは、前記本体板4,4Aに前記パイプ端部21,22をはめ込むための円板状突起43,43Aを設ける(請求項2)。
また好ましくは、前記本体板4,4Aの上端に取付対象物1にひっかけるための爪41,42を設ける(請求項3)。
また好ましくは、前記爪41,42が外れないようにするための固定具8を設ける(請求項4)。前記固定具8が背板81とこの背板81から前方に突出する2本の腕82,83を有するものとすることができる(請求項5)。さらに、前記腕82,83の側部には矢尻を有する補助爪85,86を前記腕82,83に対して平行に設けることもできる(請求項6)
また好ましくは、前記パイプ2の前記左右端部21,22以外に前記パイプ2の中間部を吊り下げる支持具32をさらに設ける(請求項7)。
請求項1の発明によると、本体板によりパイプを吊り下げると共に、パイプの外方からネジを回転させて封止具を引き寄せることにより、弾性体を膨張させてパイプと吊り下げ支持具を緊密に固定することができる。
請求項2の発明によると、本体板とパイプの接合位置決定が容易となると共に接合が安定化する。
請求項3の発明によると、吊り下げ支持具を取付対象物に取り付けることができる。
請求項4〜6の発明によると、吊り下げ支持具を取付対象物に安定的に取り付けるための固定具が得られる。
請求項7の発明によると、パイプの左右端部以外にパイプの中間部も支持することができるので、特にパイプが長い場合に水平を維持するのに役立つ。
以下、本発明の1実施例を添付の図面に基づいて説明する。
本発明の1実施例に係る吊りパイプ支持具の斜視図である。 同分解斜視図である。 同断面図である。 吊り下げ支持具をブラケットに固定する固定具の、(a)平面図、(b)側面図、(c)正面図、(d)中央部縦断面図、(e)背面図、(f)底面図である。
添付図面の実施例は、複数のハンガーを吊るすために棚板(図示せず)からパイプ2を吊るすためのものである。
1. ブラケット
図1に示すように、棚板を支持するためのブラケット1にパイプ2を吊り下げるために支持具3(31,32,33)が取り付けられている。このブラケット1は、後部フック11を支柱(図示せず)表面に設けられたスリットに差し込んで固定するタイプのものである。ブラケット1には支持具3と連結するための貫通孔12が予め設けられている。この貫通孔12は、上半分13の幅が下半分14の幅よりも広い。ブラケット1の先端部15は円形となっており、その中心にネジ穴16が設けられている。
2. 吊り下げ支持具
図1〜3に3種類の吊り下げ支持具3が示されている。左側(図において、一番ブラケット寄り)のものがパイプ左端支持用31であり、反対側がパイプ右端支持用33であり、中間にあるものが中間支持用32である。以下、この3種類の支持具について、図2及び図3に基づいて説明する。
(1)左端用金具
左端用金具31は、吊り下げ本体板4と、吊り下げ本体板4をパイプ2に密着固定させるための密着具5からなる。
吊り下げ本体板4は、パイプ2を吊り下げる長さに相当する長さを有する板状体であり、上端にブラケット係合用の爪41を起立させ、下端にパイプ左端部にはめ込む円板状突起43を有している。爪の先端42は互いに外方へ曲げられており、この部分がブラケットの貫通孔12(幅狭の下半分14)と係合する(図1参照)。爪41を差し込むときには貫通孔12の幅広の上半分13を使用するので引っ掛かることはない。円板状突起43の中央にはネジ穴44が設けられている。
密着具5は、吊り下げ本体板4側から見て、皿状の窪み54を有する膨張可能な弾性ゴム円板53と、皿状の封止具56からなり、それぞれの中央部には全体を貫通するネジ孔54,57が設けられている。
弾性ゴム円板53のゴム素材としては、天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリルゴム、イソブチレンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シリコンゴムなどの一般的なものが挙げられる。これらのゴムは、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
吊り下げ本体板4と密着具5の2部品は、接着剤で互いに固定する。この状態で密着具5をパイプ左端21に挿入し、パイプ外方からネジ6を挿通し、ドライバーで締め上げると、封止具56は吊り下げ本体板4の側に引き寄せられる。ゴム円板53は放射状に膨張し、パイプ2内壁と固く密接する。左端用金具31はパイプ2に対してしっかりと固定される。
別の変形例では、吊り下げ本体板4を使用せずに密着具5のみを使用してパイプ2をブラケット1の先端部15に直接取り付けることもできる。その場合は、先端部15に密着具5を押し当て、ネジ穴16を介してネジ6を挿通し、ドライバーで締め上げる。
(2)中間用金具
中間用金具32は吊り下げ本体板7のみである。左端用金具31と比較すると、密着具がない点と、パイプ全形を通過させる大きな貫通孔71がある点で異なる。
(3)右端用金具
右端用金具33は、左端用金具31と同様に、吊り下げ本体板4Aと、吊り下げ本体板4Aをパイプに密着固定させるための密着具5Aからなる。左端用金具31と比較すると、右端用金具33では、吊り下げ本体板4Aの円板状突起43Aが反対側に突出している点でのみ異なる。左端用金具31と同じ部品には同じ符号の後に「A」を付して説明を省略する。
3. 吊り下げ支持具固定具
上記したように、吊り下げ支持具3はブラケット1の貫通孔12にはめ込まれる。このままでは、単に爪41の先端42が貫通孔の側壁にひっかかっているだけなので、何かのはずみで外れて落下する恐れがある。それを防止する目的で本実施例では図1及び図4に示すような吊り下げ支持具の固定具8を用いる。
この固定具8は、全体を硬質合成樹脂で一体成形することが好ましい。硬質樹脂としては、例えば、スチレン系ポリマー、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリプロピレン、硬質の熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー)などの硬質で強靭な樹脂があげられる。特にナイロンが好ましい。
図4に示すように、この固定具8は、扁平な背板81と、背板81の両端から前方に突出する2本の腕82,83を有する。腕は中空にして弾力性を出すと共に、ブラケット貫通孔の形状に合わせて下端84が幅狭となっている。腕の側部には矢尻を有する補助爪85,86が腕に対して平行に設けられている。固定具8がブラケット1と吊り下げ支持具3の隙間に差し込まれるときには(図1参照)、左右の補助爪85,86は中央方向に縮まって通過を許容するが、貫通孔12を通過すると幅を回復して矢尻で貫通孔12の壁に固定される。
パイプ2を取り外すときには、固定具8を抜き取り、ブラケットの貫通孔12から外すことにより、左端用金具31と右端用金具33をつけたままパイプ2を取り外すことができる。左端用金具31と右端用金具33をブラケットに残したままパイプ2のみを取り外したいときには、ネジ6を緩めてパイプ2のみを外せばよい。いずれにしてもブラケット1や棚板を外す必要はない。
1 ブラケット
11 後部フック
12 貫通孔
13 貫通孔の上半分
14 貫通孔の下半分
15 先端部
16 ネジ穴
2 パイプ
21 パイプ右端
22 パイプ左端
3 吊り下げ支持具
31 左端用金具
32 中間用金具
33 右端用金具
4,4A 吊り下げ本体板
41 爪
42 先端
43,43A 円板状突起
44 ネジ穴
5,5A 密着具
52,54,57 ネジ孔
53 ゴム円板
56 封止具
6 ネジ
7 本体板
8 固定具
71 貫通孔
81 背板
82,83 腕
84 腕の下端
85,86 補助爪

Claims (7)

  1. パイプ(2)の左右端部(21,22)を吊り下げる左右の支持具(31,33)であって、左右それぞれの支持具は、
    取付対象物(1)から前記パイプ(2)を吊り下げるための本体板(4,4A)と、この本体板(4,4A)を前記パイプ(2)に密着固定させるための密着具(5,5A)を有し、
    前記密着具(5,5A)は膨張可能な弾性体(53,53A)と、この弾性体(53,53A)を押圧可能な封止板(56,56A)と、前記弾性体(53,53A)及び前記封止板(56,56A)を前記パイプ(2)の端部から前記パイプ(2)の中央側に向かって貫通固定する貫通するネジ(6,6A)を有し、
    組み立て時には、前記弾性体(53,53A)は放射状に膨張し、前記パイプ(2)の内壁と固く密接状態となるとともに、前記密着具(5,5A)及び前記封止板(56,56A)は前記パイプ(2)の中に全体が収容される
    ことを特徴とする吊りパイプ支持具。
  2. 前記本体板(4,4A)に前記パイプ端部(21,22)をはめ込むための円板状突起(43,43A)を設けた請求項1記載の吊りパイプ支持具。
  3. 前記本体板(4,4A)の上端に取付対象物(1)にひっかけるための爪(41,42)を設けた請求項1又は2記載の吊りパイプ支持具。
  4. 前記爪(41,42)が外れないようにするための固定具(8)を設けた請求項3記載の吊りパイプ支持具。
  5. 前記固定具(8)が背板(81)とこの背板(81)から前方に突出する2本の腕(82,83)を有するものである請求項4記載の吊りパイプ支持具。
  6. 前記腕(82,83)の側部には矢尻を有する補助爪(85,86)を前記腕(82,83)に対して平行に設けた請求項5記載の吊りパイプ支持具。
  7. 前記パイプ(2)の前記左右端部(21,22)以外に前記パイプ(2)の中間部を吊り下げる支持具(32)をさらに設けた請求項1〜6のいずれかに記載の吊りパイプ支持具。
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