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JP6487656B2 - 圧力容器 - Google Patents
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Description

本発明は、圧力容器に関し、詳細には圧力容器の扉の構造に関するものである。
病院等においては、治療用の包帯、メス、鉗子、手術着等の滅菌が必要な被滅菌物を滅菌処理する必要がある。このような被滅菌物の滅菌には、被滅菌物を収容する圧力容器内に、蒸気、酸化エチレンガス、又は気化させた過酸化水素などの滅菌剤を使用する滅菌装置が用いられることが多い。
滅菌装置を構成する圧力容器には、開閉自在な扉が設けられ、この扉を開閉することにより、作業者が被滅菌物を収容する。
このような圧力容器の扉構造の例としては、特許文献1及び特許文献2に示すように上下方向にスライド移動させる構成のものがある。
特開平11−159620号公報 特開2013−215513号公報
圧力容器の扉をスライドさせる構成の場合、扉と、扉をスライド可能に支持する部材との間で必要以上の力が加わって接触すると、扉と支持する部材との間で切粉が発生したり、塗装が剥げたりする等の課題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、スライド扉を採用する圧力容器において、扉と扉を支持する部材との間で、切粉の発生や塗装の剥げを防止できる圧力容器を提供することにある。
本発明にかかる圧力容器によれば、一端側に開口部が形成され、一端側が他端側よりも下方に位置するように傾斜して配置された本体と、前記開口部に対して上下方向にスライド開閉する扉とを備える圧力容器において、前記扉のスライド方向に沿った両側面には、少なくとも4つ以上のガイドローラが設けられ、前記扉の両側面に対向して配置され、各前記ガイドローラが進入する2本のガイド部が前記扉の左右両側に設けられ、前記ガイドローラは、少なくとも前記扉の四隅に配置され、前記扉の四隅のガイドローラのうち下部2か所のガイドローラを開口部方向に付勢させる第1の付勢手段が、前記扉の四隅のガイドローラのうち下部2か所のガイドローラに設けられ、前記扉の四隅のガイドローラのうち上部2か所のガイドローラを開口部から離間する方向に付勢させる第2の付勢手段が、前記扉の四隅のガイドローラのうち上部2か所のガイドローラに設けられ、前記扉を上下方向にスライド移動させるシリンダが設けられ、前記扉には、前記シリンダのロッドの先端部が固定される固定部が設けられていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、第1及び第2の付勢手段によってガイド部に対して扉のガイドローラが常に同じ方向に力が加わるのではなく、ガイドローラとガイド部との間にかかる力のバランスをニュートラルに保つことができる。このため、扉とガイド部との間の接触による切粉の発生や塗装の剥げなどを防止できる。また、よりスムーズな開閉を行うことができる。
また、本体内のドレンの排出のため、開口部側を下方に傾けて配置した場合であっても、扉のスライド時において、扉とガイド部との間の接触による切粉の発生や塗装の剥げなどを防止でき、よりスムーズな開閉を行うことができる。
また、各前記ガイドローラは、スライド方向に平行な方向に伸びる回動軸を中心にして回動する回動基板に取り付けられており、前記第1の付勢手段は、回動基板を開口部方向に付勢するスプリングであり、前記第2の付勢手段は、回動基板を開口部から離間する方向に付勢するスプリングであることを特徴としてもよい。
本発明の圧力容器によれば、スライドする扉と、扉を支持する部材との間で、切粉の発生や塗装の剥げを防止でき、且つ扉のスムーズな開閉を行える。
蒸気滅菌装置の外観正面を示す正面図である。 滅菌装置の内部構成を示す斜視図である。 扉と開口部の平面図である。 扉を上方から見た斜視図である。 扉を下方から見た斜視図である。 扉の底面図である。 本体の傾斜と付勢力との関係を示す説明図である。
以下、本発明の圧力容器を採用した機器の一実施形態である、蒸気滅菌装置について説明する。
図1に蒸気滅菌装置の外観正面図を示し、図2に蒸気滅菌装置の内部構成の斜視図を示す。また、図3に扉と本体開口部付近を上方からみた平面図を、図4に扉の上方から見た斜視図を、図5に扉の下方から見た斜視図を、図6に扉を下方から見た底面図を示す。
蒸気滅菌装置30(以下、単に滅菌装置と称する場合がある)は、圧力容器としての本体32と、本体32正面に形成された開口部31をスライド開閉する扉36が設けられている。
本実施形態の滅菌装置30では、扉36のスライド方向は上下方向である。扉36を上下方向に移動させることで、本体32の開口部31を開閉させることができる。本実施形態では、扉36が上方に位置している時は開口部31が閉じており、扉36が下方に位置している時は開口部31が開いている。
滅菌装置30の本体32は、開口部31が装置の前方側を向くように配置されている。
本体32は、複数本のフレーム37によって支持され、固定されている。
また、本体32は、内部のドレンを排出する機構が開口部31側の下部に設けられているため、開口部31側にドレンを集約する必要がある。このため、本体32は、開口部側(一端側)が背面側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている(図7参照)。
扉36の正面側には、扉の開閉手段であるシリンダ40のロッド40aの先端部が固定される固定部42が設けられている。
シリンダ40がロッド40aを上下方向に伸縮させることによって、扉36を上下方向にスライド移動させることができる。
なお、本実施形態では、シリンダ40の駆動によって扉36をスライドさせる例について説明したが、モータ及びチェーンを使用して扉36をスライドさせてもよいし、あるいは手動でスライドさせてもよい。
扉36の左右両側には、上下方向に伸びるガイド部44がそれぞれ設けられている。ガイド部44は互いに対向する側(内側)に開口する、平面視コの字状の収納部46が形成されている。収納部46には、後述するガイドローラが収納される。
本体32の開口部31の周囲にはフランジ部22が設けられている。フランジ部22の左右両側には上下方向に伸びる爪フランジ部24が設けられている。
左右両側の爪フランジ部24は、平面視すると内側に折り曲げられた形状のL字状の部材である。爪フランジ部24の内側に扉36が収納されている。
ガイド部44は、爪フランジ部24の正面側に設けられている。
扉36の四隅には、ガイドローラ50がそれぞれ設けられている。各ガイドローラ50は、回転軸51と回転軸を中心にフリー回転するローラ52とを有している。回転軸51は、横方向(水平方向)を向いており、ローラ52は扉36から外側に向くように配置されている。ローラ52は、ガイド部44の収納部46内壁に接触しながら回転軸51の軸線を中心にしてフリー回転する。
なお、ガイドローラ50の数は本実施形態のように4つに限定するものではなく、扉にかかるバランスが取れるのであれば、6つあるいは8つなど設けてもよい。また、6つあるいは8つのガイドローラを設ける場合、少なくとも四隅のガイドローラには、後述する第1の付勢手段及び第2の付勢手段を設ける必要があるが、それ以外のガイドローラには付勢手段を設けなくてもよい。
各ガイドローラ50は、回動基板56、76に取り付けられている。
以下、回動基板56、76と付勢手段について説明するが、まず扉36の上部の左右2つの回動基板56と付勢手段について説明する。
回動基板56は、扉正面に対して平行な面を有する正面部56aと、扉側面に対して平行な面(正面部56aに対して直交する面)を有する側面部56bとを有している。正面部56aの上部及び下部には、水平面56cが設けられている。
側面部56bには、ガイドローラ50の回転軸51が取り付けられる。
また、上下2か所に設けられた水平面56cは、扉36の正面から前方に向けて突出する取付部58を上下方向で挟むように配置されている。
扉36正面の取付部58と、回動基板56の水平面56cとの間には、回動ピン60が上下方向に沿って貫通している。
回動ピン60によって、扉36の取付部58に対して、回動基板56が上下方向に伸びる回動ピン60の軸線を中心に回動可能である。回動基板56が上下方向を軸線として回動することにより、ガイドローラ50は、回動ピン60を中心にして、本体32の開口部方向か、開口部から離間する方向へ、ガイド部44の収納部46内で移動可能である。
回動基板56は、スプリング62によって開口部31から離間する方向に付勢されている。すなわち、スプリング62が特許請求の範囲でいう第2の付勢手段に該当する。
スプリング62は、回動基板56の正面部56aから扉36の正面にかけて貫通して設けられたボルト64の周囲に配置されており、ボルト64の先端部に設けられたナット65と正面部56aとの間で保持されている。ナット65を回すことで、スプリング62の圧縮を変えることができ、回動基板56の付勢力すなわちガイドローラ50の付勢力を変更することができる。
次に、扉36の下部の左右2つの回動基板76と付勢手段について説明する。
回動基板76は、扉正面に対して平行な面を有する正面部76aと、扉側面に対して平行な面(正面部76aに対して直交する面)を有する側面部76bとを有している。正面部76aの上部及び下部には、水平面76cが設けられている。
側面部76bには、ガイドローラ50の回転軸51が取り付けられる。
また、上下2か所に設けられた水平面76cは、扉36の正面から前方に向けて突出する取付部58を上下方向で挟むように配置されている。
扉36正面の取付部58と、回動基板76の水平面76cとの間には、回動ピン80が上下方向に沿って貫通している。
回動ピン80によって、扉36の取付部58に対して、回動基板76が上下方向に伸びる回動ピン80の軸線を中心に回動可能である。回動基板76が上下方向を軸線として回動することにより、ガイドローラ50は、回動ピン80を中心にして、本体32の開口部方向か、開口部から離間する方向へ、ガイド部44の収納部46内で移動可能である。
回動基板76は、スプリング82によって開口部31方向に付勢されている。すなわち、スプリング82が特許請求の範囲でいう第1の付勢手段に該当する。
スプリング82は、扉36の正面から回動基板76の正面部76aの裏側(扉側)に貫通して設けられたボルト84の周囲に配置されており、ボルト84の先端部に設けられたナット85と正面部76aとの間で保持されている。ナット85を回すことで、スプリング82の圧縮を変えることができ、回動基板76の付勢力すなわちガイドローラ50の付勢力を変更することができる。
上述してきたように、扉36の上部に位置するガイドローラ50は、開口部31から離間する方向に付勢されており、扉36の下部に位置するガイドローラ50は、開口部31側に付勢されている。
このため、ガイドローラ50がガイド部44の収納部46内で、開口部側又は開口部から離間する側のどちらか一方に偏ることなく、バランスを維持できる。
特に、本実施形態では、図7に示すように、開口部31側が下方に傾斜するように本体32が配置されているので、扉36の上部のガイドローラ50が開口部31から離間する方向に付勢され、扉36の下部のガイドローラ50が開口部31側に付勢されることが好ましい。すなわち、本体32は開口部31側が下方に傾斜して設けられていることで、扉36も傾斜して配置されており、扉36は、上部を支点として開口部31側に向かう力が働いており、下部は開口部31から離間する方向に向かう力が働いている。
これに対してスプリング62(第2の付勢手段)が開口部31から離間する方向に扉36の上部を押圧し、スプリング82(第1の付勢手段)が扉36の下部を開口部31側に押圧する。
このように、扉36が傾斜している場合でも、本実施形態のような構成を採用することで、扉とガイド部との間での摩擦を減らし、切粉の発生や塗装の剥げを防止できる。
なお、扉36には、爪フランジ部24の内側端面に当接して転動する横方向矯正ローラ89を設けてもよい。横方向矯正ローラ89は、扉36の四隅に設けられており、回転軸がスライド方向(本実施形態では上下方向)に向くように配置される。
横方向矯正ローラ89を設けることにより、扉36の横方向へのがたつきやブレを防止し、スムーズな開閉動作を行える。
上述してきた実施形態は、圧力容器の扉を上下方向にスライド移動させるものであったが、本発明としては、扉を横方向にスライド移動させる圧力容器に適用させることもできる。
なお、本発明の圧力容器としては、蒸気を滅菌剤として用いる蒸気滅菌装置に限定するものではなく、酸化エチレンガスを滅菌剤として用いる酸化エチレンガス滅菌装置であってもよいし、また滅菌装置に限定するものではない。
22 フランジ部
24 爪フランジ部
30 蒸気滅菌装置
31 開口部
32 本体
36 扉
37 フレーム
40 シリンダ
40a ロッド
42 固定部
44 ガイド部
46 収納部
50 ガイドローラ
51 回転軸
52 ローラ
56 回動基板
56a 正面部
56c 水平面
56b 側面部
58 取付部
60 回動ピン
62 スプリング
64 ボルト
65 ナット
76 回動基板
76a 正面部
76c 水平面
76b 側面部
80 回動ピン
82 スプリング
84 ボルト
85 ナット
89 横方向矯正ローラ

Claims (2)

  1. 一端側に開口部が形成され、一端側が他端側よりも下方に位置するように傾斜して配置された本体と、
    前記開口部に対して上下方向にスライド開閉する扉とを備える圧力容器において、
    前記扉のスライド方向に沿った両側面には、少なくとも4つ以上のガイドローラが設けられ、
    前記扉の両側面に対向して配置され、各前記ガイドローラが進入する2本のガイド部が前記扉の左右両側に設けられ、
    前記ガイドローラは、少なくとも前記扉の四隅に配置され、
    前記扉の四隅のガイドローラのうち下部2か所のガイドローラを開口部方向に付勢させる第1の付勢手段が、前記扉の四隅のガイドローラのうち下部2か所のガイドローラに設けられ、
    前記扉の四隅のガイドローラのうち上部2か所のガイドローラを開口部から離間する方向に付勢させる第2の付勢手段が、前記扉の四隅のガイドローラのうち上部2か所のガイドローラに設けられ、
    前記扉を上下方向にスライド移動させるシリンダが設けられ、
    前記扉には、前記シリンダのロッドの先端部が固定される固定部が設けられていることを特徴とする圧力容器。
  2. 各前記ガイドローラは、スライド方向に平行な方向に伸びる回動軸を中心にして回動する回動基板に取り付けられており、
    前記第1の付勢手段は、回動基板を開口部方向に付勢するスプリングであり、
    前記第2の付勢手段は、回動基板を開口部から離間する方向に付勢するスプリングであることを特徴とする請求項記載の圧力容器。
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