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JP6488209B2 - 脈動発生用電磁ポンプ及び脈動水吐出装置 - Google Patents
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JP6488209B2 - 脈動発生用電磁ポンプ及び脈動水吐出装置 - Google Patents

脈動発生用電磁ポンプ及び脈動水吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば洗浄機能付きの便座において給水管からの水道水に脈動を加え、脈動水吐出口である洗浄水ノズルの吐出口から勢いよく脈動水を射出することができる脈動発生用電磁ポンプ及びそれを用いた脈動水吐出装置に関する。
従来、給水管と脈動水吐出口との間に取り付けられ、給水管からの給水時に所定のパターンのパルス電圧を周期的に給電する制御部によって制御される脈動発生用電磁ポンプが知られている。電磁ポンプは、一般に、電磁コイルが外周に設けられ、内部に給水管からの給水が流通する管状のシリンダと、シリンダ内に設けられる磁気ヘッド、プランジャー等を備えている。磁気ヘッドは、シリンダ内の下流側に取り付けられ、電磁コイルの作用により磁化される。プランジャーは、シリンダ内において、磁気ヘッドに当接する吐出位置と所定の復帰位置との間を往復動自在に設けられている。シリンダ内には、給水管からの給水時に、プランジャーを復帰位置に静止するように付勢するばねを備えている。プランジャーは、シリンダ内の通路の下流側と上流側とを連通する貫通孔と、給水管から脈動水吐出口方向へのみ水を通す逆止弁と、を有している。
逆止弁の構造として、ノズル状のゴムチューブ製のダックビル弁を逆止弁として備えた電磁ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ばねの力で開閉動作する弁によって貫通孔を塞ぐ逆止弁を備えた電磁ポンプが知られている(例えば、特許文献2参照)。前者に示された電磁ポンプの逆止弁は、経年劣化によりゴムが劣化して故障する虞があり、後者に示された電磁ポンプの逆止弁は、構成が複雑なため故障し易いという問題があった。
そこで、本発明者は、逆止弁を用いない構造の脈動発生用電磁ポンプ及びそれを用いた脈動水吐出装置を開発した(例えば、特許文献3参照)。これによれば、プランジャーは貫通孔を有していて、吐出後にプランジャーが復帰位置に戻る際に開く逆止弁が設けられていないため、プランジャーが復帰位置に戻る際に吐出口側へと流れている水流を不必要に掻き乱すことがなく、その結果、電磁ポンプは脈動圧のみによってきれいな水玉状の脈動水を形成することができる。このことは、少ない水量でも脈動による明確な衝撃を生じ、例えば洗浄用に用いた場合の洗浄効果を高める効果を生じる。そして、故障原因の1つであった逆止弁を無くして電磁ポンプの故障原因を減らし、電磁ポンプ及びそれを用いた脈動水吐出装置の耐久性を伸ばすことができる。
特許第4169306号公報 特許第3647356号公報 WO2014/163000A1公報
しかしながら、上記のような貫通孔を有するプランジャーは、中空であるため、中空でないものに比べ、磁束密度が低くなり、シリンダ内を往復動するプランジャーを駆動する電磁コイルは、どうしても、コイル巻き数を増やし、又は電流を多く流すことで、その能力を高くする必要があった。また、プランジャーの形状は細く、かつ長く、その中央に細くて長い貫通孔を精度良く形成することは、加工上、困難であり、そのため、貫通孔の孔開けを何回も分けて加工するなどの手間がかかり、コスト高となっていた。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、逆止弁を用いない構造でプランジャーの磁束密度を高め、効率良く電磁コイルを動作させることができ、しかもプランジャーを加工性の良い構成とし、安価に製作できるインライン型の脈動発生用電磁ポンプ及びそれを用いた脈動水吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、水流を取り入れる給水管と脈動水を吐出する脈動水吐出口との間に取り付けられて使用され、前記給水管からの給水時に所定のパターンのパルス電圧を周期的に給電する制御部によって制御される脈動発生用電磁ポンプにおいて、前記脈動発生用電磁ポンプは、給水管に接続され水流を取り入れる給入部と、電磁コイルが外周に設けられ、内部に前記給入部からの水流を流通する管状のシリンダと、前記シリンダ内に位置し、前後を付勢するばねによって支持され往復動自在に設けられプランジャーと、前記プランジャーの往復動によって、給水された水流に脈動圧を付加された脈動水を吐出する吐出部と、前記シリンダ内の下流側に、電磁コイルの作用により磁化された前記プランジャーを吸引する磁気ヘッドと、を備え、前記吐出部の脈動水の最大吐出圧が、前記給水管から供給される水流の圧力より高く、前記吐出部の脈動水の最小吐出圧が、前記給水管から供給される水流の圧力より低くなるように、前記シリンダと前記プランジャーとの間に、前記給入部と前記吐出部とを連通するバイパス路を配設し、前記電磁ポンプ内には逆止弁を設けておらず、前記バイパス路は、前記プランジャーの外周に該外周を覆うケースを設けることなく、該外周に溝状の切り込みを設けて形成し、前記磁気ヘッドは、給水された水流の通路となる貫通孔を径中心部に有し、かつ、前記プランジャーを吸引したとき、磁気ヘッドとプランジャーが近付き、前記プランジャーの外周に設けたバイパス路を流れる水流の通路を狭めるように構成したことを特徴とする。
前記溝状の切り込みは、エッジが生じないように面取りを施すことが望ましい。
前記バイパス路は、プランジャーの径方向の断面の重心位置がシリンダの径方向の断面の中心位置と一致するように形成することが望ましい。
本発明は、前記脈動発生用電磁ポンプを用いた脈動水吐出装置である。
本発明の脈動発生用電磁ポンプによれば、シリンダとプランジャーとの間に、給入部側と吐出部側とを連通するバイパス路を配設したので、脈動水を脈動水吐出口から勢いよく噴出させて大小の水玉状の脈動水流を形成させ、少ない水量でも脈動による明確な衝撃を生じ、例えば洗浄用に用いた場合の洗浄効果を高めることができる。また、故障原因の1つであった逆止弁を無くして電磁ポンプの故障原因を減らし、電磁ポンプ及び脈動水吐出装置の耐久性を伸ばすことができる。
また、バイパス路をプランジャーの外周に溝状の切り込みを設けて形成すれば、電磁コイルの能力を十分に発揮でき、しかもプランジャーとの摺動抵抗が小さくでき、さらに、バイパス路を容易に精度良く形成することができ、安価で低消費電力に構成することができる。
本発明の実施の形態1における脈動水吐出装置の全体構成を示す斜視図。 脈動水吐出装置が備えている脈動発生用電磁ポンプの分解斜視図。 電磁ポンプの断面図。 電磁ポンプの要部断面図。 (a)、(b)、(c)は電磁ポンプの他の形状のバイパス路を配設したプランジャーの断面図。 本発明の実施の形態2における要部断面図。 (a)、(b)、(c)は電磁ポンプの他の形状のバイパス路を配設したプランジャーの断面図。
本発明による脈動発生用電磁ポンプは、水流を取り入れる給水管と脈動水を吐出する脈動水吐出口との間に取り付けられて使用され、給水管からの給水時に所定のパターンのパルス電圧を周期的に給電する制御部によって制御される脈動発生用電磁ポンプにおいて、脈動発生用電磁ポンプは、給水管に接続され水流を取り入れる給入部と、電磁コイルが外周に設けられ、内部に給入部からの水流を流通する管状のシリンダと、シリンダ内に位置し、前後を付勢するばねによって支持され往復動自在に設けられたプランジャーと、プランジャーの往復動によって、給水された水流に脈動圧を付加された脈動水を吐出する吐出部と、を備え、吐出部の脈動水の最大吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より高く、吐出部の脈動水の最小吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より低くなるように、シリンダとプランジャーとの間に、給入部と吐出部とを連通するバイパス路を配設した構成としてある。
前記バイパス路は、プランジャーの外周に溝状の切り込みを設けて形成することができる。なお、この構成に限られるものではない。
給入部と吐出部とを連通するバイパス路を配設したプランジャーの往復動によって、給水された水流に脈動圧を付加された脈動水を吐出部から勢いよく噴出させて大小の水玉状の脈動水流を形成することができる。この脈動に変化を与えた脈動水流を洗浄に用いることで、使用感を向上し洗浄力を上げることができる。
ここで、プランジャーの往復動によって、給水された水流に付加される脈動圧について説明する。電磁コイルは、制御部から所定のパターンのパルス電圧を周期的に給電して、その給電したときに電磁コイルに生じる磁力で、プランジャーを吐出部側に吸引し、給電を停止したときに、ばねによってプランジャーを元の位置に戻す。これを繰り返してプランジャーは、シリンダ内を往復動する。
電磁コイルに通電して電磁コイルに生じる磁力で、プランジャーが吐出部側に吸引され移動したときに、給水された水流はプランジャーによって、吐出部側に押し出されるため、吐出部の吐出圧が高くなる。また、電磁コイルの通電を停止して付勢するばねによってプランジャーが元の位置に戻るときに、給水された水流はプランジャーによって、給入部側に押し戻されるため、吐出部の吐出圧が低くなる。
ここに、シリンダとプランジャーとの間に、給入部と吐出部とを連通するバイパス路を配設しているので、上記の吐出部の吐出圧が高くなる動作と吐出部の吐出圧が低くなる動作により、バイパス路を通過する水流に脈動圧が付加され、的確に、吐出部の最大吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より高く、吐出部の最小吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より低くなる脈動水が得られる。
ここに、バイパス路は、プランジャーの外周に溝状の切り込みを設けて形成されれば、少ない水量でも脈動による明確な衝撃を生じるように容易に設定でき、例えば洗浄用に用いた場合の洗浄効果を高めることができる。
また、プランジャーは、中空でないため、中空であるものに比べ、磁束密度が高くなり、シリンダ内を往復動するプランジャーを駆動する電磁コイルの能力を十分に発揮することができ、コイル巻き数を増やし、又は電流を多く流す必要がなく、コイル巻き数を増やことがないため低コストに、コイル巻き数を増やす必要がないため、低消費電力に構成することができる。
また、バイパス路を溝状の切り込みにより構成した場合、プランジャーの外周に配設するため、簡単に形成でき、例えば、プランジャーの丸棒の材料段階で、引き抜きや切削で溝状の切り込みを連続的に形成し、その後、プランジャーの長さに切断して仕上げるなどの方法を採用することで、加工性を大幅に向上でき、安価に生産できる。
また、プランジャーが往復動するシリンダとの接触面積が小さくなるので、シリンダとプランジャーとの摺動抵抗が小さくなり、プランジャーの往復動をよりスムーズにすることができ、給水された水流に脈動圧をより効果的に付与することができる。
また、プランジャーの外周に溝状の切り込みを設けて形成したバイパス路は、その端部にエッジが生じないように面取りを施しておけばよい。
バイパス路の端部にエッジが生じないように面取りを施しておけば、プランジャーが往復動するシリンダとの接触する際に、傷付きを防止でき、シリンダとプランジャーとの摺動抵抗が小さくなり、プランジャーの往復動をよりスムーズにすることができ、給水された水流に脈動圧をより効果的に付与することができる。
バイパス路を、プランジャーの径方向の断面の重心位置がシリンダの径方向の断面の中心位置と一致するように形成すればよい。
プランジャーの径方向の断面の重心位置がシリンダの径方向の断面の中心位置と一致するように形成しておけば、シリンダの径方向のプランジャーの片寄りを防止でき、プランジャーの往復動をよりスムーズにすることができる。これにより、給水された水流に脈動圧をより効果的に付与することができ、しかも、プランジャーの往復動によるシリンダ内壁の傷付きを防止でき、耐久性を向上することができる。
電磁ポンプは、シリンダ内の下流側に設けられ、電磁コイルの作用により磁化されプランジャーを吸引する磁気ヘッドをさらに備えてもよい。この磁気ヘッドは、径中心部に給水された水流の通路を形成する貫通孔を有し、プランジャーを吸引したときに、磁気ヘッドとプランジャーが近付き、プランジャーの外周に設けたバイパス路を流れる水流の通路を狭めるように構成してある。
前記の磁気ヘッドを備えることで、プランジャーは、電磁コイルの作用により生じる磁力を効果的に受けるようになり、電磁コイルのコイル巻き数を増やし、又は電流を多く流す必要がなく、コイル巻き数を増やことがないため低コストに、コイル巻き数を増やす必要がなく、低消費電力に構成することができる。
また、前記磁気ヘッドの構成により、吐出部にある水流が給入部側に押し戻されにくくなり、水流を吐出部側に押し出す力が高くなって、吐出部の脈動水の最大吐出圧を高めることができる。
また、電磁コイルの通電を停止して付勢するばねによってプランジャーが元の位置に戻るときに、バイパス路を流れる水流の通路を狭めたものが広がるようになるので、水流を吸入側に押し戻す力が高くなって、吐出部の脈動水の最小吐出圧を小さくすることができる。
脈動水吐出装置によれば、脈動水を脈動水吐出口から勢いよく噴出させて大小の水玉状の脈動水流を形成させ、少ない水量でも脈動による明確な衝撃を生じ、例えば洗浄用に用いた場合の洗浄効果を高めることができ、故障原因の1つであった逆止弁を無くして電磁ポンプの故障原因を減らし、耐久性を伸ばすことができる。
また、バイパス路をプランジャーの外周に溝状の切り込みを設けて形成した場合、電磁コイルの能力を十分に発揮することができ、しかもプランジャーとの摺動抵抗が小さくでき、さらに、バイパス路を容易に精度良く形成することができ、脈動水吐出装置を安価で低消費電力に構成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における脈動水吐出装置を示す。図2は脈動水吐出装置が備えている脈動発生用電磁ポンプを示す。図3、図4は同電磁ポンプを示す。図5は同電磁ポンプの他の形状のバイパス路を示す。
図1において、脈動水吐出装置1(以下、吐出装置という)は、水道水の給水管2途中に接続される電磁弁3と、電磁弁3の下流側で給水管2を介して接続されている脈動発生用電磁ポンプ4(以下、電磁ポンプという)と、電磁ポンプ4の吐出口に取り付けられている洗浄用ノズル5(脈動水吐出口)と、制御部6と、を備えている。
制御部6は、スイッチ6aを有しており、スイッチ6aが押下された時に電磁弁3を開き、電磁ポンプ4に、所定のパターンのパルス電圧を周期的に給電する。また、制御部は無線信号の受信器6bを備えており、ワイヤレスリモコン6cからスイッチ6dが押下されたことを表す無線信号を受信器6bが受信した時に電磁弁3を開き、電磁ポンプ4に前記の給電を行う。制御部6は、スイッチ6aが再度押下された時、又はスイッチ6dの押下に応じてワイヤレスリモコン6cから送られてくる無線信号を受信器6bが再度受信した時に、電磁弁3を閉じ、給電を停止する。
電磁ポンプ4は、パルス電圧の印加に応じて動作し、均一の圧力で供給されてくる水道水に脈動する圧力を加減して脈動水を吐出する。電磁ポンプ4から吐出された脈動水は、洗浄用ノズル5の吐出口から勢いよく射出される。
図2〜図4において、電磁ポンプ4は、上流側から順に、給入部を形成する給水された水を電磁ポンプ4の内部に導くアキュームレータ機能付き給入部7と、パルス電圧により動作して給入部7から給水される水に脈動を与え吐出するピストン部8とを備えている。さらに、電磁ポンプ4は、ピストン部8から吐出されてくる脈動水を外部の洗浄用ノズル5へと送り出す吐出部9と、ピストン部8を図中実線で示す矢印20、21で示すように給入部7及び吐出部9との間に挟んで固定する留め具10と、を備えている。
給入部7は、給水口7aと、給水口7aに通路7bにより通じている吐出口7cと、通路7bから伸びている枝管7d、7eに両端開口7f、7gが連結されている所定長の弾性体チューブ7hと、で構成されている。弾性体チューブ7hは、アキュームレータとして機能する。
一般の弾性膜を用いるアキュームレータでは膜厚、その膜強度又は膜の大きさを変えて畜圧能力を調節する必要があり、精度良く調節することが難しい。これに比べて弾性体チューブ7hは、チューブの厚み及び強度だけでなく、その長さを調節することによって、取り付けスペースを広げることなく、畜圧能力を極めて容易に精度良く調節できる利点がある。
ピストン部8は、留め具8aに固定される電磁コイル8bと、電磁コイル8bが外周に設けられ、内部に給入部7の吐出口7cからの給水が流通する管状のシリンダ8cとを備える。シリンダ8c内には、その下流側に設けられ、電磁コイル8bの作用により磁化される径中心部に給水された水流の通路を形成する貫通孔8jを設けた磁気ヘッド8dと、プランジャー8eとを備えている。
プランジャー8eは、2つのばね8f、8gによって復帰位置に移動させるように付勢されている。シリンダ8cの両側には、シリンダ8cを給入部7及び吐出部9との間に挟んで固定する際に用いるゴムシール8h、8iが設けられている。
ばね8fは、上流側が給入部7の吐出口7cに当接し、下流側がプランジャー8eに当接して、これを下流側に押すように作用する。ばね8gは磁気ヘッド8dに設けられている貫通孔8jを伸縮自在の状態で通り、上流側がプランジャー8eに当接し、下流側が吐出部9に当接してプランジャー8eを上流側に押すように作用する。これらばね8f、8gの作用により、プランジャー8eは、常に復帰位置に復帰するように付勢されている。
プランジャー8eは、シリンダ8c内の上流側において、電磁コイル8bに通電したときに磁化された磁気ヘッド8dに吸引され磁気ヘッド8dに当接する直前でばね8gの押し戻す力で保持される吐出位置(P1)と、電磁コイル8bに通電を停止したときにばね8f、8gの作用により戻る所定の復帰位置(P2)との間(間隔L1)を往復動自在に設けられている。
このプランジャー8eは、シリンダ8c内の通路の下流側と上流側とを連通するように、その外周に、端部にエッジが生じないように面取り8lを施した溝状(例えばU溝状)の切り込みのバイパス路8kを配設してある。
このバイパス路8kは、電磁弁3が開き、給水管2から給水されている状態において制御部6からのパルス電圧の給電に応じてプランジャー8eが吐出位置(P1)にまで動いた時にシリンダ下流側へと水を動かす吐出圧力の最大値が給水される水流の圧力以上で、制御部6からのパルス電圧の給電を停止してプランジャー8eが復帰位置(P2)に戻る際の吐出圧力の最小値が給水される水流の圧力より低くなるように設定されている。これにより、電磁ポンプ4による脈動圧で、洗浄用ノズルから大小の水玉状の脈動水を吐出することができるようになる。
吐出部9は、磁気ヘッド8dの貫通孔8jと略同径の給水口9aと、給水口9aに連通している吐出口9bと、洗浄用ノズル5取り付け時に用いるシール9cと、を備えている。
上記構成の吐出装置1に組み込んだ電磁ポンプ4において、プランジャー8eには、吐出時に閉じ、吐出後に復帰位置に戻る際に開く逆止弁が設けられていないため、プランジャー8eは復帰位置に戻る際に吐出部9へと流れている水流を不必要に掻き乱すことがない。この結果、電磁ポンプ4による脈動圧で洗浄用ノズルからきれいな大小の水玉状の脈動水を形成することができる。このことは、少ない水量でも脈動による明確な衝撃を生じ、例えば洗浄用に用いた場合の洗浄効果を高める効果を生じる。
つまり、逆止弁でなく、シリンダ8cとプランジャー8eとの間に、給入部7と吐出部9とを連通するバイパス路8kを配設したことにより、プランジャー8eの往復動によって、給水された水流に脈動圧を付加された脈動水を洗浄用ノズル5から勢いよく噴出させて大小の水玉状の脈動水流を形成させ、脈動による変化をもたらすことで、使用感を向上し洗浄力を上げることができるようになる。
ここで、プランジャー8eの往復動によって、給水された水流に付加される脈動圧について詳述する。電磁コイル8bは、制御部6から所定のパターンのパルス電圧を周期的に給電し、その給電したときに電磁コイル8bに生じる磁力で、プランジャー8eを吐出部9側に吸引し、給電を停止したときに、ばね8f、8gによってプランジャー8eを元の位置に戻す。これを繰り返してプランジャー8eは、シリンダ8c内を往復動する。
電磁コイル8bに通電して電磁コイル8bに生じる磁力で、プランジャー8eが吐出部9側に吸引され移動したときに、給水された水流はプランジャー8eによって吐出部9側に押し出されるため、吐出部9の吐出圧が高くなる。また、電磁コイル8bの通電を停止し、ばね8f、8gによってプランジャー8eが元の位置に戻るときに、給水された水流はプランジャー8eによって給入部7側に押し戻されるため、吐出部9の吐出圧が低くなる。
ここに、バイパス路8kが配設されていることにより、上記の吐出部9の吐出圧が高くなる動作と吐出部9の吐出圧が低くなる動作により、バイパス路8kを通過する水流に、脈動圧が付加され、的確に、吐出部9の最大吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より高く、吐出部9の最小吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より低くなった脈動水が得られる。
また、バイパス路8kは、吐出部9の脈動水の最大吐出圧が、給水管2から供給される水流の圧力より高く、吐出部9の脈動水の最小吐出圧が、給水管2から供給される水流の圧力より低くなるように設定してあるので、少ない水量でも脈動による明確な衝撃を生じ、例えば洗浄用に用いた場合の洗浄効果を高めることができる。
ここで、プランジャー8eは、中空でないため、中空であるものに比べ、磁束密度が高くなり、シリンダ8c内を往復動するプランジャー8eを駆動する電磁コイル8bの能力を十分に発揮することができ、コイル巻き数を増やし、又は電流を多く流す必要がなく、コイル巻き数を増やことがないため低コストに、コイル巻き数を増やす必要がないため低消費電力に構成することができる。
また、バイパス路8kを構成するU溝状の切り込みは簡単に形成でき、例えば、プランジャー8eの丸棒の材料段階で、引き抜きや切削でU溝状の切り込みを連続的に形成し、その後、プランジャー8eの長さに切断して仕上げるなど、簡単な構成で、加工性を大幅に向上でき、安価に生産できる。
また、プランジャー8eが往復動するシリンダ8cとの接触面積が小さくなるので、シリンダ8cとプランジャー8eとの摺動抵抗が小さくなり、プランジャー8eの往復動をよりスムーズにすることができ、給水された水流に脈動圧をより効果的に付与することができる。
また、バイパス路8kのU溝状の切り込みの端部にエッジが生じないように面取り8lを施してあるので、プランジャー8eが往復動するシリンダ8cとの接触する場合に、傷付きを防止でき、シリンダ8cとプランジャー8eとの摺動抵抗が小さくなり、プランジャー8eの往復動をよりスムーズにすることができ、給水された水流に脈動圧をより効果的に付与することができる。
また、電磁コイル8bの作用により磁化されプランジャー8eを吸引する磁気ヘッド8dを配設するとともに、磁気ヘッド8dは径中心部に給水された水流の通路を形成する貫通孔8jを設け、プランジャー8eを吸引したときに、プランジャー8eに形成したバイパス路8kを流れる水流の通路を狭めるように構成してある。
電磁コイル8bの作用により磁化される磁気ヘッド8dを配設してプランジャー8eを吸引するようにしてあるので、プランジャー8eは、電磁コイル8bの作用により生じる磁力を効果的に受けるようになり、電磁コイル8bのコイル巻き数を増やし、又は電流を多く流す必要がなく、コイル巻き数を増やことがないため低コストに、コイル巻き数を増やす必要がないため、低消費電力に構成することができる。
また、磁気ヘッド8dは径中心部に給水された水流の通路を形成する貫通孔8jを設けてあり、プランジャー8eを吸引したときに、プランジャー8eに設けたバイパス路8kを流れる水流の通路を狭めるようになっているので、吐出部9にある水流が給入部7側に押し戻されにくくなり、水流を吐出部9側に押し出す力が高くなって、吐出部9の脈動水の最大吐出圧を高めることができる。
また、電磁コイル8bの通電を停止して付勢するばね8f、8gによってプランジャー8eが元の位置に戻るときに、プランジャー8eに設けたバイパス路8kを流れる水流の通路を狭めたものが広がるようになるので、水流を給入部7側に押し戻す力が高くなって、吐出部9の脈動水の最小吐出圧を小さくすることができる。
ここで、電磁ポンプ4によって生じる脈動圧は、吐出圧力の最大値が高ければ高いほど衝撃を強く受け易く、吐出圧力の最大値と最小値の差が大きければ大きいほど衝撃を強弱差を感じ易くなり、洗浄力が上昇すると考えられる。できるだけ少ない水量で洗浄力を得ようとすると、給水される水流の圧力を下げることになるので、給水される水流の圧力に対して比例し、吐出圧力は低くなるため、電磁ポンプ4によって、吐出圧力の最大値を高めると同時に吐出圧力の最大値と最小値の差が大きくなるようにした方がよいと考えられる。
そのため、プランジャー8eに配設したバイパス路8kは、その通路面積が小さ過ぎると、バイパス路8kを流れる水流の通路が狭くなり、吐出圧力の最大値は低くなり、極端な場合、圧損となって吐出圧力の最大値が給水される水流の圧力より低くなってしまう。また、バイパス路8kの通路面積が大き過ぎる場合には、給水される水流を押し出し、又は押し戻す効果が薄れ、吐出圧力の最大値が小さくなると同時に吐出圧力の最大値と最小値の差が小さくなってしまう。
そこで、U溝状の切り込みのバイパス路8kの通路面積は、実験によれば、シリンダ8c断面積に対し、3〜14%の範囲で吐出圧力の最大値を高めると同時に吐出圧力の最大値と最小値の差を大きくすることができ、概ね5%にすることで最大の効果が得られるようになる。
なお、プランジャー8eに配設したバイパス路8kは、U溝状の切り込みで説明したが、これは、図5(a)に示すようなコの字状の溝8mでもよく、また、図5(b)に示すようなV字状の溝8nでもよく、図5(c)に示すようなDカット形状8oでもよく、同様の効果が得られ、材料入手、加工性等を考慮して、選定すればよい。また、その他、吐出部9の脈動水の最大吐出圧が、給水管2から供給される水流の圧力より高く、吐出部9の脈動水の最小吐出圧が、供給される水流の圧力より低くなるように、設定された通路面積及び形状の範囲であれば、その構成は任意である。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2による電磁ポンプ4を示す。図7は電磁ポンプの他の形状のバイパス路を配設したプランジャーを示す。なお、本実施の形態は、プランジャーが実施の形態1と異なるだけで、同一の番号を付与し、異なる部分についてのみ説明する。
プランジャー11は、その外周面に複数の溝を歯車状に形成したバイパス路11aを備えている。バイパス路11aの複数の溝は、プランジャー11の径方向の断面の重心位置がシリンダ12の径方向の断面の中心位置と一致するように、かつエッジが生じないように面取りを施して形成されている。
上記のように、プランジャー11は、その径方向の断面の重心位置がシリンダ12の径方向の断面の中心位置と一致するように形成してあるので、シリンダ12の径方向に対するプランジャー11の片寄りを防止でき、かつ摺動接触面積も小さくでき、ひいては、プランジャー11の往復動をよりスムーズにすることができる。従って、給水された水流に脈動圧をより効果的に付与することができ、プランジャー11の往復動によるシリンダ12内壁の傷付きを防止でき、耐久性を向上することができる。
また、バイパス路11aを複数に分散して設けることにより、バイパス路11aの1つ当たりの面積は小さくすることができるので、加工もより容易となり、摺動抵抗を小さくでき、プランジャー8eの往復動をよりスムーズにすることができ、給水された水流に脈動圧をより効果的に付与することができる。
上記バイパス路11aの構成に替えて、図7(a)に示すようにエッジが生じないように面取りを施した複数の溝を円周上に等配分したコの字状の溝11bでもよく、図7(b)に示すようにシンメトリーに配設したV字状の溝11cでもよく、図7(c)に示すようなDカット形状の溝11dでもよい。バイパス路11aの溝形状は、材料入手、加工性等を考慮して、選定すればよい。また、吐出部9の脈動水の最大吐出圧が、給水管2から供給される水流の圧力より高く、吐出部9の脈動水の最小吐出圧が、給水管2から供給される水流の圧力より低くなるように設定された通路面積及び形状の範囲であれば、その構成は任意である。
また、本発明の電磁ポンプ4は、アキュームレータ機能付き給入部7で説明したが、これは、特に使用しなくてもよい。さらに、従来のノズル状のゴムチューブ製のダックビル弁を逆止弁として有する電磁ポンプや、貫通孔を有するプランジャーで逆止弁を用いない構造の電磁ポンプに、シリンダとプランジャーとの間に、給入部と吐出部とを連通するバイパス路を配設した構成を組み合わせて、吐出部の脈動水の最大吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より高く、吐出部の脈動水の最小吐出圧が、給水管から供給される水流の圧力より低くなるようにしてもよい。そのような場合も、本発明の範囲に含まれる。
以上のように、本発明は発明の目的を達成できる範囲内で任意の構成を採用し得る。
本発明の電磁ポンプ及び脈動水吐出装置は、洗浄機能付きの便座に使用できる他、例えば、ジェットバス、手洗い用のハンドシャワー、脈動水を歯に当てて歯磨きを行うバブルジェット(登録商標)式の歯磨き装置等、脈動する水流が望まれる装置に用いることができる。
1 脈動水吐出装置
2 給水管
4 脈動発生用電磁ポンプ
5 洗浄用ノズル(脈動水吐出口)
6 制御部
7 給入部
8b 電磁コイル
8c,12 シリンダ
8d 磁気ヘッド
8e,11 プランジャー
8f、8g バネ
8j 貫通孔
8k,11a バイパス路
8l 面取り
8m,8n,11b,11c,11d 溝(バイパス路を成す溝状の切り込み)
9 吐出部

Claims (3)

  1. 水流を取り入れる給水管と脈動水を吐出する脈動水吐出口との間に取り付けられて使用され、前記給水管からの給水時に所定のパターンのパルス電圧を周期的に給電する制御部によって制御される脈動発生用電磁ポンプにおいて、
    前記脈動発生用電磁ポンプは、
    給水管に接続され水流を取り入れる給入部と、
    電磁コイルが外周に設けられ、内部に前記給入部からの水流を流通する管状のシリンダと、
    前記シリンダ内に位置し、前後を付勢するばねによって支持され往復動自在に設けられプランジャーと、
    前記プランジャーの往復動によって、給水された水流に脈動圧を付加された脈動水を吐出する吐出部と、
    前記シリンダ内の下流側に、電磁コイルの作用により磁化された前記プランジャーを吸引する磁気ヘッドと、を備え、
    前記吐出部の脈動水の最大吐出圧が、前記給水管から供給される水流の圧力より高く、前記吐出部の脈動水の最小吐出圧が、前記給水管から供給される水流の圧力より低くなるように、前記シリンダと前記プランジャーとの間に、前記給入部と前記吐出部とを連通するバイパス路を配設し、前記電磁ポンプ内には逆止弁を設けておらず、
    前記バイパス路は、前記プランジャーの外周に該外周を覆うケースを設けることなく、該外周に溝状の切り込みを設けて形成し、
    前記磁気ヘッドは、給水された水流の通路となる貫通孔を径中心部に有し、かつ、前記プランジャーを吸引したとき、磁気ヘッドとプランジャーが近付き、前記プランジャーの外周に設けたバイパス路を流れる水流の通路を狭めるように構成したことを特徴とする脈動発生用電磁ポンプ。
  2. 前記バイパス路は、前記プランジャーの径方向の断面の重心位置が前記シリンダの径方向の断面の中心位置と一致するように形成した請求項1に記載の脈動発生用電磁ポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載の脈動発生用電磁ポンプを用いた脈動水吐出装置。
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