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JP6488227B2 - 自在キャスタのロック装置、およびそのロック装置が設けられた移動体 - Google Patents
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JP6488227B2 - 自在キャスタのロック装置、およびそのロック装置が設けられた移動体 - Google Patents

自在キャスタのロック装置、およびそのロック装置が設けられた移動体 Download PDF

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本発明は、移動させて使用する荷台やワゴン、テーブル、棚、机、作業台、機械等の移動体の下部に設けられ、回転可能に設けられた車輪を支持する自在キャスタが水平方向に旋回自在に設けられている自在キャスタの旋回および車輪の回転をロックする自在キャスタのロック装置、およびその自在キャスタのロック装置が設けられた移動体に関する。
移動させて使用する荷台やワゴン、テーブル等の移動体の下部に設けられ、回転可能に設けられた車輪を支持する自在キャスタが水平方向に旋回自在に設けられている自在キャスタの旋回および車輪の回転をロックする自在キャスタのロック装置として、例えば、回転基台を固定基台に対して回動を停止する回動停止手段と、車輪の回転を停止する車輪停止手段を備え、回動停止手段を、固定基台に取り付けの昇降する昇降部材に設けてあるブレーキ部連結板と、このブレーキ部連結板に形成の連結孔と、連結孔に嵌合、離脱可能に回転基台に設けてある凸部とで構成し、凸部が連結孔に嵌合して回転基台の回動を停止し、離脱して回動可能にするように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された従来の自在キャスタのロック装置では、自在キャスタの旋回を停止させる回動停止手段は、固定基台に取り付けてある昇降部材(ブレーキ部連結板)を上昇させることによって、凸部が連結孔から離脱させて、回転基台を固定基台に対して回動自在にする一方、昇降部材(ブレーキ部連結板)を下降させることによって、凸部18を連結孔に嵌合して、回転基台を固定基台に対して回動不可にしてロック状態にする。
また、この従来の自在キャスタのロック装置では、車輪の回転を停止させる車輪回転停止手段は、回転基台に設けてある車軸に車輪と、回転しない固定された車輪用ストッパーディスクが取り付けられてあり、車輪用ストッパーディスクの外周には後述するストッパー爪が嵌合するストッパー凹凸が形成されていて、ストッパー爪とストッパー凹凸との嵌合によって車輪の回転を停止する。
特開2013−49406号公報
しかし、前述の特許文献1に記載の従来の自在キャスタのロック装置では、自在キャスタの旋回を停止させる回転停止手段と、車輪の回転を停止させる車輪回転停止手段とを別々に設けているため、構造が複雑であり、故障し易いと共に、コスト高になる、という問題がある。
また、この従来の自在キャスタのロック装置は、自在キャスタ毎に設けているので、例えば、移動式ワゴンの底面のように自在キャスタを4箇所設けた場合、この移動式ワゴンの各自在キャスタの旋回と回転をロックしたり、そのロックを解除する場合、4箇所の自在キャスタでロックやロックの解除を行う必要があり、そのロック操作およびロック解除操作が面倒である、という問題もある。
そこで、本発明はこのような問題に着目してなされたもので、構造がシンプルで、故障し難く、低コストであり、かつ、自在キャスタを複数設けた場合でも、ロック操作およびロック解除操作に手間がかからない自在キャスタのロック装置、およびその自在キャスタのロック装置が設けられた移動体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本願発明に係る自在キャスタのロック装置は、車軸を介し車輪を回転可能に支持すると共に、旋回軸を介して前記車輪を水平方向に旋回自在に設けられた自在キャスタのロック装置であって、移動させて使用する移動体の下部に固定されるベース部と、前記ベース部に対し昇降可能で、かつ、スプリングにより常時下方に付勢されて設けられ、前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックする回転・旋回ロック機構部と、前記ベース部に取り付けられ、操作することによって前記回転・旋回ロック機構部を上下動させる操作部とを有し、前記回転・旋回ロック機構部は、前記自在キャスタの前記旋回軸の周囲を円形状に取り囲み、かつ、その外周の半径が前記旋回軸の軸心と前記車軸の軸心までの間隔と前記車輪の半径とを加算した値以下である環状ブレーキ部を有しており、前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって上昇して高い位置であるロック解除位置に静止している場合は、前記環状ブレーキ部が前記車輪の外側面を押圧せず前記車輪の自由な回転および前記自在キャスタの自由な旋回を許容する一方、前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって前記ロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降した場合は、前記環状ブレーキ部が前記スプリングの弾力によって前記車輪の外側面を押圧し静止して前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックするように構成されていることを特徴とする。
ここで、前記回転・旋回ロック機構部は、複数の前記自在キャスタの設置位置に応じて離間して設けられた複数の前記環状ブレーキ部を連結するブレーキ部連結板を前記ベース部に対し昇降可能に有しており、そのブレーキ部連結板の長手方向中央には、収縮状態のスプリングが通る切欠部が設けられる一方、前記ベース部に対向するベース対向面を有し、そのベース対向面に前記収縮状態のスプリングの下端部が弾接するスプリング弾接片が設けられており、前記操作部は、前記ベース部の下側であって短手方向に一定間隔を離して設けられ、下方に延びる一対の操作レバー支持板と、その操作レバー支持板の下端部間に設けられた支軸と、その支軸に揺動可能に軸支され、前記収縮状態のスプリングの反対側から前記スプリング弾接片の前記ベース対向面を押圧可能で、かつ、支軸の鉛直方向からずれた位置に形成されたトグル機能押圧部を有する操作レバーとを有し、当該操作レバーは、前記環状ブレーキ部を前記ロック位置から前記ロック解除位置に上昇させる場合には、前記操作レバーの前記トグル機能押圧部が前記収縮状態のスプリングに弾性力に対抗しながら前記スプリング弾接片の前記ベース対向面を押圧して上昇させるように構成すると良い。
また、前記自在キャスタの前記車輪は、中心に車軸が通された硬質のホイール部と、そのホイール部の外周に設けられた当該ホイール部よりも軟質のゴム等からなるタイヤ部で構成されており、前記回転・旋回ロック機構部の前記環状ブレーキ部の外周の半径は、前記旋回軸の軸心と前記車軸の軸心までの間隔と前記車輪の前記ホイール部の半径との加算した値以下であり、前記環状ブレーキ部が前記ロック位置に下降して、前記環状ブレーキ部が前記車輪の前記タイヤ部の外側面を押圧し静止して前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックする場合は、少なくとも前記自在キャスタの前記車輪の前記ホイール部の上方であると良い。
また、前記回転・旋回ロック機構部は、前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって前記ロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降し、前記環状ブレーキ部が前記スプリングの弾力によって前記車輪の外側面を押圧し静止して前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックしている場合は、前記操作レバーの前記トグル機能押圧部が前記スプリング弾接片の前記ベース対向面を押圧しない状態にあり、前記操作レバーの揺動に遊びがあるように構成すると良い。
また、本発明に係る移動体は、上述のいずれかの自在キャスタのロック装置が後側の左右の自在キャスタに設けられたことを特徴とする。
また、本発明に係る移動体は、上述のいずれかの自在キャスタのロック装置が前記ベース部および前記回転・旋回ロック機構部の長手方向に対し直交する方向に一定間隔を空けて複数設けられ、前記複数の自在キャスタのロック装置の前記各操作部は、前記ベース部および前記回転・旋回ロック機構部の長手方向に対し直交する方向に延びる連結ロッドによって連結されており、当該連結ロッドを介し前記複数の自在キャスタのロック装置が連動することを特徴とする。
本発明に係る自在キャスタのロック装置、およびそのロック装置が設けられた移動体では、回転・旋回ロック機構部は、自在キャスタの旋回軸の周囲を円形状に取り囲み、かつ、その外周の半径が旋回軸の軸心と車軸の軸心までの間隔と車輪の半径とを加算した値以下である環状ブレーキ部を有しており、環状ブレーキ体が操作部の操作によって上昇して高い位置であるロック解除位置に静止している場合は、環状ブレーキ体が車輪の外側面を押圧せず車輪の自由な回転および自在キャスタの自由な旋回を許容する一方、環状ブレーキ体が操作部の操作によってロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降した場合は、環状ブレーキ体が車輪の外側面を押圧し静止して車輪の回転と自在キャスタの旋回とをロックする。
そのため、回転・旋回ロック機構部の上下動によって自在キャスタの旋回および車輪の回転を一度に(同時に)ロック状態にしたり、ロックを解除するので、自在キャスタの旋回および車輪の回転のロック機構の構造がシンプルであり、故障し難く、コストも低減することができる。
本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置を斜め上方から見た際の斜視図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置を斜め下方から見た際の斜視図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置のロック解除状態の正面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置のロック状態の正面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置の平面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置の底面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置におけるロック解除状態における主要部の状態を示す部分断面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置におけるロック解除状態における主要部の状態を示す部分拡大断面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置におけるロック状態における主要部の状態を示す部分断面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置におけるロック状態における主要部の状態を示す部分拡大断面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置を装着した実施形態2の移動体であるワゴンの側面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置を装着した実施形態2の移動体であるワゴンの底面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置を装着した実施形態3の移動体であるワゴンの側面図である。 本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置を装着した実施形態3の移動体であるワゴンの底面図である。
以下、本発明に係る自在キャスタのロック装置、およびそのロック装置が設けられた移動体について、次のような実施形態、すなわち、
1.実施形態1・・・自在キャスタのロック装置
2.実施形態2・・・実施形態1の自在キャスタのロック装置を1台装着した移動体
3.実施形態3・・・実施形態1の自在キャスタのロック装置を2台装着した移動体
に分けて説明する。ただし、下記に説明する実施形態は、あくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態1.
以下、本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置1について、図1〜図10を参照して説明する。
<実施形態1の自在キャスタのロック装置1全体の構成>
図1〜図10に示すように、実施形態1の自在キャスタのロック装置1は、移動させて使用する荷台やワゴン、テーブル、棚、机、作業台、機械等の移動体の下部に設けられた自在キャスタ2の旋回および車輪の回転をロックするもので、ベース部11と、回転・旋回ロック機構部12と、操作部13とを備える。
(ベース部11の構成)
ベース部11は、例えば、移動させて使用する平面視長方形状のトレイを有するワゴンや荷台等の移動体(後述する実施形態2の移動体3や移動体3’を参照。)の下部の短辺に1台または複数台装着されるもので、ここでは、移動台の横幅に応じた長さを有する長尺形状の板状部材から構成されており、移動体の後側あるいは前後の左右両側にはそれぞれ自在キャスタ2が取り付けられており、通常、1台の移動体当り、2個の自在キャスタ2または4個の自在キャスタ2が取り付けられている。
ベース部11には、下方に延びて回転・旋回ロック機構部12の昇降をガイドする2本のガイド棒11a,11aが設けられている。
各自在キャスタ2は、周知のもので、図3や図4等に示すように、車輪2aをその車軸2a1を介して回転可能に支持する車輪支持板2bが、ネジ山2c1が形成された旋回軸部2cおよびナット(図示せず。)等によってベース部11に対し水平方向に旋回自在に取り付けられて構成されている。
車輪2aは、中心に車軸2a1が通された硬質の合成樹脂等からなるホイール部2a2と、そのホイール部2a2の外周に設けられた当該ホイール部2a2よりも軟質のゴム等からなるタイヤ部2a3で構成されている。
なお、各自在キャスタ2では、キャスタ機能を発揮するように旋回軸部2cの軸線方向は、車輪2aをその車軸2a1の軸線方向とは、交差しない。
(回転・旋回ロック機構部12の構成)
回転・旋回ロック機構部12は、ベース部11の両側に設けられた各自在キャスタ2の車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回のロックおよびロック解除を同時に行うもので、2つの自在キャスタ2毎に設けられた2つの平面視、円環状の環状ブレーキ体12a,12aと、その2つの環状ブレーキ体12a,12aを連結する断面L字形状でアングル鋼材からなる長尺形状のブレーキ部連結板12bとを備えている。
環状ブレーキ体12a,12aは、鉄などの金属製で構成されており、図1および図2に示すように、円環状の円環状上面部12a1,12a1と、円環状上面部12a1,12a1の外周に沿って下方に延びる環状周面部12a2,12a2とから構成され、環状周面部12a2,12a2の円環状の下端部が環状ブレーキ部12a21,12a21となる。
ここで、環状ブレーキ部12a21,12a21の外周の半径rは、旋回軸2cの軸心と車軸2a1の軸心までの間隔Lと、車輪2aの半径R1とを加算した値以下であれば、環状ブレーキ体12a,12aが下降して、環状周面部12a2,12a2の下端部である環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧して車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とをロックできるため、本発明としてはそれでも十分であるが、本実施形態1では、環状ブレーキ部12a21,12a21の外周の半径rは、図8や図10に示すように旋回軸2cの軸心と車軸2a1の軸心までの間隔Lと、車輪2aのホイール部2a2の半径R2とを加算した値以下とする。
そのため、環状ブレーキ体12a,12aは、操作部13の操作によって上昇して高い位置であるロック解除位置にある場合は、図7および図8に示すように、環状周面部12a2,12a2の下端部である環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧せずに、車輪2a,2aの自由な回転および自在キャスタ2の自由な旋回を許容する。
これにより、環状ブレーキ体12a,12aが高い位置であるロック解除位置にある場合は、本実施形態1の自在キャスタのロック装置1下部に設けられた荷台やワゴン、テーブル、棚、机、作業台、機械等の移動体の自由な走行および方向転換を補助する。
その一方、操作部13の操作によってロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降した場合は、図4に示すように、環状周面部12a2,12a2の下端部である環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧して車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とをロックする。
これにより、環状ブレーキ体12a,12aが低位置であるロック位置にある場合は、本実施形態1の自在キャスタのロック装置1下部に設けられた荷台やワゴン、テーブル、棚、机、作業台、機械等の移動体の自由な走行および方向転換を禁止して、移動体に対しブレーキをかけることが可能となる。
また、本実施形態では、環状ブレーキ部12a21,12a21の外周の半径rは、図8や図10に示すように旋回軸2cの軸心と車軸2a1の軸心までの間隔Lと、車輪2aのホイール部2a2の半径R2とを加算した値以下としているので、環状ブレーキ部12a21,12a21が後述する図8および図9に示すようにロック位置に下降して、環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3のタイヤ部2a3を押圧し静止して車輪2aの回転と自在キャスタ2の旋回とをロックする場合は、少なくとも自在キャスタ2の車輪2aのホイール部2a2の上方となる。
これにより、環状周面部12a2,12a2の環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧する水平方向位置は、車輪2aの硬質のホイール部2a2の上方となるため、後述する収縮状態のスプリング13cにより常時付勢された金属性の環状ブレーキ部12a21とホイール部2a2との間で車輪2aのタイヤ部2a3を挟むことが可能となる。
その結果、環状周面部12a2,12a2の環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧する水平方向位置は、車輪2aの硬質のホイール部2a2の外側となる場合よりも、摩擦力が強力となるため、本実施形態の自在キャスタのロック装置1を取り付けた移動体が台車の場合で、重量物を搭載している場合でも、車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とを確実にロックすることができる。
ブレーキ部連結板12bは、2個の自在キャスタ2の設置位置に応じて離間して設けられた2つの環状ブレーキ体12a,12aを連結するもので、断面L字形状の鋼製のアングル材を使用しており、ベース部11に対し昇降可能となるように、ベース部11の2本のガイド棒11a,11aに案内される案内片12b1,12b1が取り付けられている。
また、2つの案内片12b1,12b1の間となるブレーキ部連結板12bの長手方向中央には、収縮状態のスプリング13cが通る切欠部12b2が形成されている一方、ベース部11に対向するベース対向面12b31を有し、そのベース対向面12b31に収縮状態のスプリング13cの下端部が弾接するスプリング弾接片12b3が設けられている。
(操作部13の構成)
操作部13は、ベース部11に取り付けられ、操作することによって回転・旋回ロック機構部12を上下動させ、回転・旋回ロック機構部12によってベース部11の両側に設けられた各自在キャスタ2の車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回軸2c部2cを中心とした旋回のロックおよびロック解除を同時に行うものである。
操作部13は、ベース部11の下側であって短手方向に一定間隔を離して設けられ、下方に延びる一対の操作レバー支持板13a,13aと、その操作レバー支持板13a,13aの下端部間に設けられた支軸13bと、その支軸13bに長手方向の中央で揺動可能に軸支され、収縮状態のスプリング13cの反対側からスプリング弾接片12b3のベース対向面12b31を押圧可能で、かつ、支軸13bの鉛直方向からずれた位置に形成されたトグル機能押圧部13d1を有する操作レバー13dとを有する。
操作レバー13dは、図6および図7に示すようにロック解除状態では上昇しており、ロックをする際に移動体の使用者が足等で踏んで降下するロック操作片13d2と、支軸13bを介してロック操作片13d2の反対側に、ロック状態では上昇しており、ロックを解除する際に移動体の使用者が足等で踏んで降下するロック解除片13d3とが設けられている。
<実施形態1の自在キャスタのロック装置1の動作>
次に、以上のように構成された実施形態1の自在キャスタのロック装置1の動作について説明する。
(ロック解除状態)
ロック解除状態は、図7等に示すように、操作レバー13dのロック解除片13d3側が下がり、ロック操作片13d2側が上昇している状態であり、操作部13のトグル機能押圧部13d1によって収縮状態のスプリング13cの反対側からスプリング弾接片12b3のベース対向面12b31を下側から上に向けて押圧して、回転・旋回ロック機構部12を構成する環状ブレーキ体12a,12aおよびブレーキ部連結板12bは、高い位置であるロック解除位置にて静止している。
そのため、図7および図8に示すように、環状周面部12a2,12a2の下端部である環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧せずに、車輪2a,2aの自由な回転および自在キャスタ2の自由な旋回を許容する。
これにより、環状ブレーキ体12a,12aが高い位置であるロック解除位置にある場合は、本実施形態1の自在キャスタのロック装置1下部に設けられた荷台やワゴン、テーブル、棚、机、作業台、機械等の移動体の自由な走行および方向転換を補助する。
(ロック状態)
その一方、ロック解除状態では上がった状態で静止している操作レバー13dのロック操作片13d2を、使用者の足等で踏むと、収縮状態のスプリング13cと、支軸13bの鉛直方向からずれた位置に形成されたトグル機能押圧部13d1とによってトグル動作を行って、図9等に示すように、操作レバー13dのロック解除片13d3側が上がり、ロック操作片13d2側が下がる。
すると、図9および図10に示すように、環状周面部12a2,12a2の下端部である環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧して車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とをロックする。尚、このロック状態でも、スプリング13cは、収縮状態にあり、環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を強力に押圧している。
これにより、環状ブレーキ体12a,12aが低位置であるロック位置にある場合は、本実施形態1の自在キャスタのロック装置1下部に設けられた荷台やワゴン、テーブル、棚、机、作業台、機械等の移動体の自由な走行および方向転換を禁止して、移動体に対しブレーキをかけることが可能となる。
<実施形態1の自在キャスタのロック装置1の効果>
従って、本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置1では、回転・旋回ロック機構部12は、操作部13の操作によって上昇して高い位置であるロック解除位置にある場合は、各環状周面部12a2,12a2の下端部である環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧せず車輪2aの自由な回転および自在キャスタ2の自由な旋回を許容する一方、ロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降した場合は、環状周面部12a2,12a2の下端部である環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3を押圧して車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とをロックする。
そのため、回転・旋回ロック機構部12の上下動によって自在キャスタ2の旋回および車輪2aの回転を同時にロック状態にしたり、同時にロック解除できるので、構造がシンプルとなり、故障し難く、コストも低減することができる。
また、本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置1では、2つの環状ブレーキ体12a2,12a2をブレーキ部連結板12bで連結しており、操作部13は、ベース部11の下側に下方に延びる一対の操作レバー支持板13a,13aを介して揺動可能な操作レバー13dを設けており、その操作レバー13dは、図6および図7に示すようにロック解除状態では上昇しており、ロックをする際に移動体の使用者が足等で踏んで降下するロック操作片13d2と、支軸13bを介してロック操作片13d2の反対側に、ロック状態では上昇しており、ロックを解除する際に移動体の使用者が足等で踏んで降下するロック解除片13d3とを設けて、1つの操作部13で2つの環状ブレーキ体12a2,12a2を操作できるように構成している。
そのため、本発明に係る実施形態1の自在キャスタのロック装置1を荷台やワゴン、テーブル、棚、机、作業台、機械等の移動体の下部に設けた場合、使用者は手を使用せずに、操作レバー13dのロック操作片13d2やロック解除片13d3を足で操作することにより、自在キャスタ2の旋回および車輪2aの回転を同時にロック状態にしたりロック解除できると共に、2つの環状ブレーキ体12a2,12a2を1つの操作部13で操作できるので、使用勝手を非常に向上させることができる。
また、本実施形態の自在キャスタのロック装置1では、環状ブレーキ部12a21,12a21の外周の半径rは、旋回軸2cの軸心と車軸2a1の軸心までの間隔Lと、車輪2aのホイール部2a2の半径R2とを加算した値以下としているため、環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3に当接する水平方向位置は、車輪2aのホイール部2a2の上方となる。
そのため、自在キャスタ2の旋回および車輪2aの回転を同時にロックする場合、収縮状態のスプリング13cにより常時付勢された金属性の環状ブレーキ部12a21とホイール部2a2との間で車輪2aのタイヤ部2a3を挟むことが可能となり、環状ブレーキ部12a21,12a21が車輪2aのタイヤ部2a3に当接する水平方向位置が車輪2aの硬質のホイール部2a2の外側となる場合よりも摩擦力が強力となるので、本実施形態の自在キャスタのロック装置1を取り付けた移動体が台車の場合で、重量物を搭載している場合でも、車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とをより確実にロックすることができる。
また、本実施形態1の自在キャスタのロック装置1では、環状ブレーキ部12a1,12a1が操作部13の操作レバー13dの操作によってロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降し、環状ブレーキ部12a1が車輪2aのタイヤ2a3を押圧して車輪2aの回転と自在キャスタ2の旋回とをロックしている場合は、図9に示すように操作レバー13dのトグル機能押圧部13d1がスプリング弾接片12b3のベース対向面12b31を押圧しないように隙間Sを設けており、操作レバー13dの揺動に遊びを設けている。
そのため、経年変化により車輪2a,2aのタイヤ部2a3,2a3は摩耗して、環状ブレーキ体12a,12aの環状ブレーキ部12a1,12a1がそれぞれ自在キャスタ2の車輪2a,2aのタイヤ部2a3,2a3に当接して停止する位置が下がったとしても、図9に示すように操作レバー13dのトグル機能押圧部13d1がスプリング弾接片12b3のベース対向面12b31を押圧しないように隙間Sを設けており、操作レバー13dの揺動に遊びがあるので、車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とを確実にロックすることができる。
実施形態2.
次に、上述した実施形態1の自在キャスタのロック装置1を装着した実施形態2の移動体3について説明する。
図11は、実施形態1の自在キャスタのロック装置1を左右後側の各自在キャスタ2に装着した実施形態3のワゴンや荷台等の移動体3の側面図、図12は、その移動体3の底面図である。
図11および図12に示すように、移動体3の左右前側の各自在キャスタ2には、実施形態1の自在キャスタのロック装置1を装着せず、左右後側の各自在キャスタ2に装着している。
そのため、実施形態2の移動体3によれば、作業者が移動体3の荷台本体3a上に荷物を積載し、ハンドル3bを握りながら作業をしている場合、ハンドル3bの下方となる左右後側の各自在キャスタ2に実施形態1の自在キャスタのロック装置1が設けられているので、作業者はハンドル3bを握りながらでも、足で操作レバー13dのロック解除片13d3やロック操作片13d2を踏む等して操作することにより、車輪2aの回転および自在キャスタ2の旋回とをロックすることができ、とても便利である。
実施形態3.
実施形態2では、本発明に係る自在キャスタのロック装置1を移動体3の前後にそれぞれ1台ずつ設け、前後それぞれに設けた2台の自在キャスタのロック装置1を連動できるように構成したことを特徴とする。
図13は、実施形態1の自在キャスタのロック装置1を前後両側の左右の各自在キャスタ2に装着した実施形態3のワゴンや荷台等の移動体3’の側面図、図12は、その移動体3’の底面図である。
図13に示すように、実施形態3の移動体3’では、本発明に係る自在キャスタのロック装置1,1を移動体3の前後にそれぞれ設ける一方、前後それぞれに設けた2台の自在キャスタのロック装置1,1を連結ロッド4によって連結して連動できるように構成したことを特徴とする。
つまり、この実施形態2の移動体3’では、図13および図14に示すように、2台の自在キャスタのロック装置1,1をそれぞれベース部11,11および回転・旋回ロック機構部12,12の長手方向に対し直交する方向に一定間隔を空けて移動体3’の前後に設け、2台の自在キャスタのロック装置1,2の操作部13,13の操作レバー13d,13dをそれぞれ揺動可能に支持している支軸13b,13bを連結ロッド4によって連結する。
そのため、実施形態3の移動体3によれば、作業者が移動体3’の荷台本体3a’上に荷物を積載し、後側のハンドル3b’を握りながら作業をしていて、後側のハンドル3b’の下方の自在キャスタのロック装置1の操作レバー13dのロック解除片13d3やロック操作片13d2を踏む等して操作しても、前側のハンドル3c’を握りながら作業をしていて、前側のハンドル3c’の下方の自在キャスタのロック装置1の操作レバー13dのロック解除片13d3やロック操作片13d2を踏む等して操作しても、一度に前後左右の4つの各自在キャスタ2の車輪2aの回転および各自在キャスタ2の旋回とをロックすることができ、とても便利である。
また、実施形態3の移動体3によれば、前後それぞれに設けた2台の自在キャスタのロック装置1,1は連結ロッド4によって連結して連動するため、例えば、前側に設けた自在キャスタのロック装置1の操作レバー13dは省略して、後側に設けた自在キャスタのロック装置1の操作レバー13dのみを残すように構成しても勿論良い。
1 自在キャスタのロック装置
11 ベース部
11a,11a ガイド棒
12 回転・旋回ロック機構部
12a,12a 環状ブレーキ体
12a1,12a1 環状上面部
12a2,12a2 環状周面部
12a21,12a21 環状ブレーキ部
12b ブレーキ部連結板
12b1,12b1 案内片
12b2 切欠部
12b3 スプリング弾接片
12b31 ベース対向面
13 操作部
13a,13a 操作レバー支持板
13b 支軸
13c スプリング
13d 操作レバー
13d1 トグル機能押圧部
13d2 ロック操作片
13d3 ロック解除片
2 自在キャスタ
2a 車輪
2a1 車軸
2a2 ホイール部
2a3 タイヤ部
2b 車輪支持板
2c 旋回軸部
3,3’ 移動体
3a,3a’ 荷台本体
3b,3b’ ハンドル(前側)
3c’ ハンドル(後側)
4 連結ロッド

Claims (5)

  1. 車軸を介し車輪を回転可能に支持すると共に、旋回軸を介して前記車輪を水平方向に旋回自在に設けられた自在キャスタのロック装置であって、
    移動させて使用する移動体の下部に固定されるベース部と、
    前記ベース部に対し昇降可能で、かつ、スプリングにより常時下方に付勢されて設けられ、前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックする回転・旋回ロック機構部と、
    前記ベース部に取り付けられ、操作することによって前記回転・旋回ロック機構部を上下動させる操作部とを有し、
    前記回転・旋回ロック機構部は、
    前記自在キャスタの前記旋回軸の周囲を円形状に取り囲み、かつ、その外周の半径が前記旋回軸の軸心と前記車軸の軸心までの間隔と前記車輪の半径とを加算した値以下である環状ブレーキ部を有しており、
    前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって上昇して高い位置であるロック解除位置に静止している場合は、前記環状ブレーキ部が前記車輪の外側面を押圧せず前記車輪の自由な回転および前記自在キャスタの自由な旋回を許容する一方、
    前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって前記ロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降した場合は、前記環状ブレーキ部が前記スプリングの弾力によって前記車輪の外側面を押圧し静止して前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックするように構成されており、
    前記回転・旋回ロック機構部は、
    複数の前記自在キャスタの設置位置に応じて離間して設けられた複数の前記環状ブレーキ部を連結するブレーキ部連結板を前記ベース部に対し昇降可能に有しており、そのブレーキ部連結板の長手方向中央には、収縮状態のスプリングが通る切欠部が設けられる一方、前記ベース部に対向するベース対向面を有し、そのベース対向面に前記収縮状態のスプリングの下端部が弾接するスプリング弾接片が設けられており、
    前記操作部は、
    前記ベース部の下側であって短手方向に一定間隔を離して設けられ、下方に延びる一対の操作レバー支持板と、
    その操作レバー支持板の下端部間に設けられた支軸と、
    その支軸に揺動可能に軸支され、前記収縮状態のスプリングの反対側から前記スプリング弾接片の前記ベース対向面を押圧可能で、かつ、支軸の鉛直方向からずれた位置に形成されたトグル機能押圧部を有する操作レバーとを有し、
    当該操作レバーは、
    前記環状ブレーキ部を前記ロック位置から前記ロック解除位置に上昇させる場合には、前記操作レバーの前記トグル機能押圧部が前記収縮状態のスプリングに弾性力に対抗しながら前記スプリング弾接片の前記ベース対向面を押圧して上昇させることを特徴とする自在キャスタのロック装置。
  2. 車軸を介し車輪を回転可能に支持すると共に、旋回軸を介して前記車輪を水平方向に旋回自在に設けられた自在キャスタのロック装置であって、
    移動させて使用する移動体の下部に固定されるベース部と、
    前記ベース部に対し昇降可能で、かつ、スプリングにより常時下方に付勢されて設けられ、前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックする回転・旋回ロック機構部と、
    前記ベース部に取り付けられ、操作することによって前記回転・旋回ロック機構部を上下動させる操作部とを有し、
    前記回転・旋回ロック機構部は、
    前記自在キャスタの前記旋回軸の周囲を円形状に取り囲み、かつ、その外周の半径が前記旋回軸の軸心と前記車軸の軸心までの間隔と前記車輪の半径とを加算した値以下である環状ブレーキ部を有しており、
    前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって上昇して高い位置であるロック解除位置に静止している場合は、前記環状ブレーキ部が前記車輪の外側面を押圧せず前記車輪の自由な回転および前記自在キャスタの自由な旋回を許容する一方、
    前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって前記ロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降した場合は、前記環状ブレーキ部が前記スプリングの弾力によって前記車輪の外側面を押圧し静止して前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックするように構成されており、
    前記回転・旋回ロック機構部は、
    前記環状ブレーキ部が前記操作部の操作によって前記ロック解除位置よりも低位置であるロック位置に下降し、前記環状ブレーキ部が前記スプリングの弾力によって前記車輪の外側面を押圧し静止して前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックしている場合は、
    前記操作レバーの前記トグル機能押圧部が前記スプリング弾接片の前記ベース対向面を押圧しない状態にあり、前記操作レバーの揺動に遊びがあることを特徴とする自在キャスタのロック装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の自在キャスタのロック装置において、
    前記自在キャスタの前記車輪は、
    中心に車軸が通された硬質のホイール部と、
    そのホイール部の外周に設けられた当該ホイール部よりも軟質のゴム等からなるタイヤ部で構成されており、
    前記回転・旋回ロック機構部の前記環状ブレーキ部の外周の半径は、
    前記旋回軸の軸心と前記車軸の軸心までの間隔と前記車輪の前記ホイール部の半径との加算した値以下であり、
    前記環状ブレーキ部が前記ロック位置に下降して、前記環状ブレーキ部が前記車輪の前記タイヤ部の外側面を押圧し静止して前記車輪の回転と前記自在キャスタの旋回とをロックする場合は、少なくとも前記自在キャスタの前記車輪の前記ホイール部の上方であることを特徴とする自在キャスタのロック装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の自在キャスタのロック装置が後側の左右の自在キャスタに設けられたことを特徴とする移動体
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の自在キャスタのロック装置が前記ベース部および前記回転・旋回ロック機構部の長手方向に対し直交する方向に一定間隔を空けて複数設けられ、
    前記複数の自在キャスタのロック装置の前記各操作部は、前記ベース部および前記回転・旋回ロック機構部の長手方向に対し直交する方向に延びる連結ロッドによって連結されており、当該連結ロッドを介し前記複数の自在キャスタのロック装置が連動することを特徴とする自在キャスタのロック装置が設けられた移動体
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