JP6489178B2 - 車両のトランスファ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、四輪駆動車に搭載されるトランスファ構造に関する。
車両に搭載されるトランスファ装置は、駆動源から出力される駆動力を車体後方に延びる駆動軸としての後輪用出力軸を介して一方の駆動輪としての後輪に伝達するとともに、該後輪用出力軸に平行に配置された他の駆動軸としての前輪用出力軸に駆動力を分配して、前輪に伝達する駆動力を取り出すものである。
このようなトランスファ装置は、前記後輪用出力軸上に前輪用の駆動力を取り出すカップリングを配設し、該カップリングによって取り出した駆動力を、一対のギヤやチェーン等の動力伝達機構を介して、前記前輪用出力軸に伝達し、後輪に加えて前輪も駆動可能に構成されている。
前記トランスファ装置は、前記動力伝達機構を収容する収容空間を有している。そして通常、この収容空間の底部には、前記動力伝達機構のうち下方に位置する下側回転部材による掻き上げによって上方に位置する上側回転部材との噛合部分や軸受等を潤滑するための潤滑油が貯留されている。
前記収容空間の内部は、前記動力伝達機構の回転にともなう潤滑油の温度上昇等によって圧力が上昇することがある。このように、前記収容空間の内圧が高くなると、シール部分から潤滑油が漏洩する虞があり、そこで、前記収容空間には内圧の上昇を防止するためのブリーザ装置が設けられることがある。
一般に、ブリーザ装置には、収容空間に連通するとともに、前記収容空間で発生する空気と液状或いはミスト状の潤滑油とを分離するためのブリーザ容積室と、該ブリーザ容積室から外部へ連通するブリーザ通路と、該ブリーザ通路の出口に設けられて、前記ブリーザ容積室の内圧が一定以上に高まると開いて空気を外部に逃がす弁としての機能を有するブリーザ弁とが設けられている場合がある。
また、前記収容空間内の潤滑油は、前記下側回転部材の回転により掻き上げられて内部空間の上方等にまで飛散することがあり、その飛散状況によっては、一定限度を超えて前記ブリーザ容積室に侵入する場合がある。この場合、前述のように前記ブリーザ室の内圧が高まって空気を外部に逃がす際に、前記ブリーザ弁を介して潤滑油が外部に流出する等の不都合が生じることになる。
これに対して、特許文献1に開示された、トランスファ装置は、軸方向に3つに分割された第1ケース、第2ケース、第3ケースからなるトランスファケースを有し、それらにはそれぞれ変速機からの駆動力が入力される入力部、該駆動力を前輪と後輪とに配分するセンタデフ部、前記配分された駆動力を前輪に伝達するチェーン伝達部(チェーン式の動力伝達機構)が収容されている。
そして、前記トランスファ装置では、前記チェーン伝達部が収容される第3ケースから離れた第1ケースにブリーザ装置が配置されている。具体的には、前記ブリーザ装置は、トランスファケース内部に設けられた潤滑部から遠く、潤滑油が浸入しにくい部位である、変速機側の第1ケースの上部に設けられている。これにより、前記トランスファケース内で飛散する潤滑油が外部に漏出しないように配置されている。
ところで、乗員の車室内空間の拡大要求から、前記トランスファ装置が配置されている車両のトンネルを小さくすることが求められている。
また、前記トンネル内部のトランスファ装置の上側には、変速機用のチェンジロッドが配置されることがあり、特に、前記トランスファ装置の上部に前記ブリーザ装置を設けた場合、前記チェンジロッドの操作軌跡によっては、前記ブリーザ装置と干渉する虞がある。
この問題に対して、例えば、ブリーザ装置のブリーザ容積室の容量を削減することが考えられるが、これでは、空気と液状或いはミスト状の潤滑油とを分離する機能が保てなくなる問題がある。
そこで、本発明は、例えばエンジン縦置き式の車両であって、トンネル内部にトランスファ装置が配置される車両において、トンネルの空間の大型化を回避しながら、車両のトランスファ装置におけるブリーザ装置のブリーザ容積室の容量を確保することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る車両のトランスファ装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明は、
前後いずれか一方の駆動輪に動力を伝達する駆動軸と該駆動軸に平行に配置された他の駆動軸との間で動力を伝達する動力伝達機構と、
前記動力伝達機構を収容するとともにその底部に潤滑油を貯留するケースと、
該ケースに設けられたブリーザ装置とを有し、
前記ケースは、軸方向の一方側の端部に前記動力伝達機構を収容する収容空間を有する本体部と、
該本体部の前記収容空間側の開放部を閉塞するカバー部とでなる車両のトランスファ装置であって、
前記駆動軸のうち上方側の駆動軸の一方側の軸受は、前記カバー部に設けられており、
前記ブリーザ装置は、前記本体部の収容空間上部に設けられた第1容積室と、
前記軸受の上方に設けられた第2容積室と、
前記第1容積室と前記第2容積室にそれぞれ通じるブリーザ通路と、
前記収容空間と前記第2容積室とを仕切るバッフルプレートとが設けられていることを特徴とする。
前後いずれか一方の駆動輪に動力を伝達する駆動軸と該駆動軸に平行に配置された他の駆動軸との間で動力を伝達する動力伝達機構と、
前記動力伝達機構を収容するとともにその底部に潤滑油を貯留するケースと、
該ケースに設けられたブリーザ装置とを有し、
前記ケースは、軸方向の一方側の端部に前記動力伝達機構を収容する収容空間を有する本体部と、
該本体部の前記収容空間側の開放部を閉塞するカバー部とでなる車両のトランスファ装置であって、
前記駆動軸のうち上方側の駆動軸の一方側の軸受は、前記カバー部に設けられており、
前記ブリーザ装置は、前記本体部の収容空間上部に設けられた第1容積室と、
前記軸受の上方に設けられた第2容積室と、
前記第1容積室と前記第2容積室にそれぞれ通じるブリーザ通路と、
前記収容空間と前記第2容積室とを仕切るバッフルプレートとが設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記収容空間は、前記カバー部の内部に拡張されており、
前記拡張された収容空間と、前記第2容積室とを連通する連通孔が設けられ、
前記第1容積室と、前記第2容積室とは連通していることを特徴とする。
前記収容空間は、前記カバー部の内部に拡張されており、
前記拡張された収容空間と、前記第2容積室とを連通する連通孔が設けられ、
前記第1容積室と、前記第2容積室とは連通していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載された発明において、
前記第2容積室は、前記一方の軸受の外周部に沿って、該軸受の上部からその両側部に亘って設けられ、
前記連通孔は、前記両側部の底部にそれぞれ設けられたことを特徴とする。
前記第2容積室は、前記一方の軸受の外周部に沿って、該軸受の上部からその両側部に亘って設けられ、
前記連通孔は、前記両側部の底部にそれぞれ設けられたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、
前記バッフルプレートには、前記一方側の軸受に潤滑油を案内する案内部が設けられていることを特徴とする。
前記バッフルプレートには、前記一方側の軸受に潤滑油を案内する案内部が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、
前記動力伝達機構は、一対のヘリカルギヤでなり、
該一対のヘリカルギヤの下方に配置された下側ギヤは、前記ケースに貯留された潤滑油を掻き上げて、上方に配置される上側ギヤ側に供給されるように構成されており、
前記下側ギヤの歯面の傾斜方向は、該下側ギヤが掻き上げた潤滑油が反カバー部側に飛散する方向であることを特徴とする。
前記動力伝達機構は、一対のヘリカルギヤでなり、
該一対のヘリカルギヤの下方に配置された下側ギヤは、前記ケースに貯留された潤滑油を掻き上げて、上方に配置される上側ギヤ側に供給されるように構成されており、
前記下側ギヤの歯面の傾斜方向は、該下側ギヤが掻き上げた潤滑油が反カバー部側に飛散する方向であることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、前記動力伝達機構の回転によって、該動力伝達機構を収容する収容空間の内圧が上昇すると、前記収容空間内の潤滑油は、空気と液体状或いはミスト状で混ざり合った状態で、前記収容空間の上部に設けられた第1容積室および、前記カバー側に設けられた第2容積室に流入する。そして、前記第1および第2容積室において、前述のように混ざり合った状態の潤滑油と空気とを分離して、空気のみを外部へ放出できるようになっている。
特に、本発明では、前記収容空間から流入する液状或いはミスト状の潤滑油を空気と分離するブリーザ容積室として、前記第1容積室に加え、前記第2容積室が設けられているので、前記収容空間の上部の第1容積室を拡張することなく、ブリーザ容積室の容積を確保することができる。したがって、トランスファ装置が配置されるトンネルの空間の大型化を回避しながら、前記ブリーザ容積室の容積を確保することができる。
例えば、トランスファ装置の上方に変速機のチェンジロッド等が設けられる場合において、該チェンジロッドと、前記トランスファ装置の上部のブリーザ装置との干渉を回避することができる。また、前記収容空間と前記第2容積室とは、バッフルプレートで仕切られている。これにより、前記潤滑油が、前記収容空間から直接前記第2容積室に入り込むことが防止されている。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記収容空間の前記カバー部の内部に拡張された空間と、前記第2容積室とを連通する連通孔が設けられ、前記第1の容積室と、前記第2の容積室とは連通しているので、前記収容空間から流入する液状或いはミスト状の潤滑油と空気は、前記連通孔から前記第2容積室に流入する。そして、前記第2容積室と、第1容積室および前記ブリーザ通路とは連通しているので、前記液状或いはミスト状の潤滑油と空気は、前記第2容積室から第1容積室を介して、或いは、直接前記ブリーザ通路へ流入する。
これにより、前記液状或いはミスト状の潤滑油と空気は、前記収容空間から前記ブリーザ通路に至るまでの間に、前記第2容積室および前記第1容積室を通過することになるので、前記第1或いは第2容積室のみを通過する経路に比べて、より確実に前記液状或いはミスト状の潤滑油と空気とを分離することができる。なお、前記収容空間における内圧の上昇が急激である場合においては、前記液状或いはミスト状の潤滑油と空気は、前記第2容積室から前記ブリーザ通路へ直接流入できるので、第1容積室を通る場合よりも短い経路で内圧上昇を抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記第2容積室は、前記一方側の軸受の外周部に沿って、その上部から両側部に広がって設けられ、前記連通孔は、前記両側部の底部にそれぞれ設けられているので、前記ブリーザ容積室の容積の拡大を図りながら、前記連通孔の閉塞を回避することができる。
例えば、車両の旋回時等に潤滑油の液面が傾斜する場合、該潤滑油のオイルレベルが前記連通孔の一方側を塞いだ状態においても、他方側の連通孔は開放状態を保つことができるので、前記連通孔が閉塞することによる前記収容空間の内圧の上昇を回避することができる。
また、前記連通孔の一方側が塞がれた状態(例えば、前述のような車両の旋回時において前記潤滑油の液面が一方側に傾き、前記連通孔の一方側が塞がれる状態)かつ、前記第2容積室で分離された潤滑油が前記第2容積室の底部に溜まるような場合においても、他方側の連通孔は塞がれていないので、前記潤滑油を前記他方側の連通孔から抜くことができる。
ところで、前記トランスファ装置の潤滑油は、前記動力伝達機構を収容する収容空間の底部に貯留されており、前記動力伝達機構の潤滑は、該動力伝達機構を構成する回転部材のうち下方に配置される下側回転部材によって、前記潤滑油が掻き上げられて潤滑される。また、この掻き上げ給油では、特に上方に配置される前記動力伝達機構の軸受に供給されることが好ましい。
そこで、請求項4に記載の発明によれば、前記バッフルプレートには、前記一方側の軸受に潤滑油を案内する案内部が設けられているので、前記収容空間内に飛散した潤滑油のうち、前記バッフルプレート側に飛散した潤滑油は、前記バッフルプレートの案内部によって、前記動力伝達機構の軸受に供給されることができる。これにより、前記第2容積室と前記収容空間を仕切るバッフルプレートを活用して、前記動力伝達機構の軸受に潤滑油を供給することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、前記動力伝達機構は、前記動力伝達機構は、一対のヘリカルギヤでなり、該一対のヘリカルギヤの下方に配置された下側ギヤは、前記ケースに貯留された潤滑油を掻き上げて、上方に配置される上側ギヤ側に供給されるように構成されており、前記下側ギヤの歯面の傾斜方向は、該下側ギヤが掻き上げた潤滑油が反カバー部側に飛散する方向であるので、前記カバー部に形成された前記第2容積室の連通孔側に潤滑油が飛散されにくくすることで、潤滑油の漏れを抑制することができる。
以下、本発明に係る車両のトランスファ装置の詳細を説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るトランスファ装置10が搭載された車両1は、フロントエンジン・リアドライブ車ベースの四輪駆動車であり、車体前部に駆動源としてのエンジン2と変速機3とが軸心を車体前後方向に向けて延びるように配置されている。
前記変速機3の車体後方に延びる駆動軸としての後輪用出力軸11上には、前記変速機3から出力される駆動力を主駆動輪である後輪と、補助駆動輪である前輪とに配分するためのトランスファ装置10が設けられている。
前記トランスファ装置10には、前記後輪用出力軸11と平行に配置されて駆動力を前輪に出力する他の駆動軸としての前輪用出力軸12が設けられている。前記後輪用出力軸11上には、カップリング13と、該カップリング13の車体前方側に配置されるとともに前記カップリング13から取り出された駆動力を前輪用出力軸12に伝達する駆動ギヤ21と、前記カップリング13と前記駆動ギヤ21との間に配置されてエンジンで発生する共振周波数を常用域外へ移動させるためのダンパ14とが設けられている。
また、前記前輪用出力軸12上には、前記駆動ギヤ21に噛み合う被駆動ギヤ22が設けられ、前記カップリング13によって取り出された前輪用の駆動力は、前記駆動ギヤ21と前記被駆動ギヤ22を介して前記前輪用出力軸12に伝達される。
なお、前記駆動ギヤ21と、前記被駆動ギヤ22とは、ヘリカルギヤで形成されるとともに、動力伝達機構20を構成している。
前記前輪用出力軸12は、自在継手30を介して車体前方に延びる前輪用プロペラシャフト40に連結されている。該前輪用プロペラシャフト40は、自在継手50を介して前輪用差動装置60の入力軸61に連結され、該入力軸61は、左右の前輪にそれぞれ連結された車軸62、62に連結されている。
これにより、前記カップリング13によって取り出された駆動力は、前記駆動ギヤ21および前記被駆動ギヤ22を介して前記前輪用出力軸12に伝達され、該前輪用出力軸12から前記前輪用プロペラシャフト40および前記前輪用差動装置60を介して前輪に伝達される。四輪駆動車1では、カップリング13は、前輪と後輪とのトルク配分を前輪:後輪=0:100〜50:50の範囲で可変できるようになっている。なお、カップリング13の作動は、図示しない制御ユニットによって制御される。
次に、図2を参照しながら、本発明の実施形態に係るトランスファ装置10についてさらに詳細に説明する。
トランスファ装置10のトランスファケース70は、図2に示すように、本体部71と、該本体部71の変速機3側を覆うカバー部72とが図示しないボルトで締結されて形成されている。
前記トランスファケース70内には、前記変速機3からの入力軸3aに連結された後輪用出力軸11と、該後輪用出力軸11と平行に設けられた前輪用出力軸12とが回転可能に支持されている。前記トランスファケース70の本体部71とカバー部72との間には、前記動力伝達機構20を構成する駆動ギヤ21および被駆動ギヤ22が収容される収容空間Z1が形成されている。
なお、前記動力伝達機構20の駆動ギヤ21は、中空軸状で前記後輪用出力軸11上に設けられ、前記被駆動ギヤ22は、中空軸状で前記前輪用出力軸12上に設けられ、前記駆動ギヤ21と前記被駆動ギヤ22とは互いに噛み合った状態で配置されている。
前記駆動ギヤ21には、外周面に斜歯が形成された歯部21aと、該歯部21aの内周側から一体的に車体前方側および車体後方側にそれぞれ延びる円筒状の前方側円筒部21bおよび後方側円筒部21cとが設けられている。前記駆動ギヤ21は、前記前方側円筒部21bおよび前記後方側円筒部21cの外周側に設けられた軸受81、82を介してトランスファケース70に回転可能に支持されている。
前記被駆動ギヤ22には、外周面に斜歯が形成された歯部22aと、該歯部22aの内周側に設けられた車体前方側に開いた凹部22bと、該歯部22aの内周側から一体的に車体後方側に延びる円筒部22cとが設けられている。前記被駆動ギヤ22は、前記凹部22bの内周側と、前記円筒部22cの外周側に設けられた軸受83、84を介してトランスファケース70に回転可能に支持されている。
なお、前記該収容空間Z1の下部は、前記動力伝達機構20を潤滑するための潤滑油が、前記被駆動ギヤ22の下部が浸かるように貯留されて、オイル貯留部としての機能を有している。
そして、前記被駆動ギヤ22の円筒部22cの内周面には、前輪用出力軸12がスプライン嵌合されて連結されている。前輪用出力軸12は、自在継手30を介して前輪用プロペラシャフト40に連結され、前輪用出力軸12の車体前方側に、自在継手30の外側継手部材31が一体的に形成されている。
自在継手30は、前輪用出力軸12に一体的に形成された外側継手部材31と、前輪用プロペラシャフト40に結合された内側継手部材32と、外側継手部材31と内側継手部材32との間に介装されて外側継手部材31と内側継手部材32との間で動力を伝達するボール33と、外側継手部材31の内周面と内側継手部材32の外周面との間に配置されてボール33を保持するケージ34とを備え、前輪用出力軸12と前輪用プロペラシャフト40との間で動力を伝達することができるようになっている。
トランスファ装置10にはまた、前記トランスファケース70に、複数のシール部材73、74、75が配設され、該トランスファケース70内の潤滑油が外部に漏洩することが防止されている。具体的には、前記トランスファケース70は、前記トランスファケース70のカバー部72と前記後輪用出力軸11との間に設けられたシール部材73と、前記トランスファケース70のカバー部72と前記被駆動ギヤ22の凹部22bの内周側に設けられたシール部材74と、前記トランスファケース70の本体部71と前記後輪用出力軸11上に設けられた前記ダンパ14から延びる動力伝達部材14aとの間に設けられたシール部材75とを有している。
また、前記トランスファケース70の本体部71には、前記動力伝達機構20よりも車体後方側の前記カップリング13および前記ダンパ14が配置されているカップリング収納空間Z2が設けられている。そして、前記トランスファケース70の本体部71には、該カップリング収納空間Z2における前記カップリング13や前記ダンパ14等の回転部材の回転による内圧上昇を抑制するためのブリーザ装置Bが設けられている(図6参照)。
該ブリーザ装置Bには、前記本体部71の前記動力伝達機構20の上方かつ、該本体部71の側面に突出するように配置されたブリーザ弁B1と、前記本体部71の前記カップリング収納空間Z2から前記ブリーザ弁B1が配置されている前記動力伝達機構20の上方を連通させるように設けられた第1のブリーザ通路B21と、該第1のブリーザ通路B21と前記ブリーザ弁B1とを連通させる第2のブリーザ通路B22とが設けられている。
図6を用いて、ブリーザ弁B1について説明する。該ブリーザ弁B1の円筒状の本体部B11は、内部に第2のブリーザ通路B22と連通する連通路B12を有し、該本体部B11の一端側が、前記第2のブリーザ通路B22に例えば圧入或いはねじ込まれている。前記ブリーザ弁B1は、該第2のブリーザ通路B22に取り付けられる本体部B11と、該本体部B11の他端側に連通路B12を塞ぐように配置される弁体B13と、該弁体B13の上方に配置されるスプリングB14と、該スプリングB14を覆うように配置され、スプリングB14の付勢を規制するキャップB15とを備えている。なお、該キャップB15は、前記本体部B11に圧入されており、その上面にはエア抜き用の穴部B16を備えている。
このように構成されたブリーザ弁B1は、前記カップリング収納空間Z2の内圧が上昇すると、第1および第2のブリーザ通路B21、B22内の空気が、弁体B13を押し上げ、本体部B11の上端部と弁体B13との間の隙間から、該本体部B11とキャップB15との間の隙間を通り、キャップB15の穴部B16を通って外部へ抜けることで、カップリング収納空間Z2の内圧が調整されるようになっている。なお、キャップB15の上面に設けられたエア抜き用の穴部B16に代えて、本体部B11の外周部とこれに対応するキャップB15の内周部との間に隙間を設け、この隙間からエアを抜くようにしても良い。
これにより、前記カップリング収納空間Z2が、前記第1のブリーザ通路B21と、前記第2のブリーザ通路B22と、前記ブリーザ弁B1とを介して外部と連通されるようになっている。
なお、前記ブリーザ装置Bは、前記収容空間Z1内の前記動力伝達機構20の回転による該収容空間Z1の内圧の上昇を抑制する機能も備えている。
ここで、図2〜図7を参照しながら、前記ブリーザ装置Bの前記収容空間Z1の内圧上昇を抑制するための構成を詳しく説明する。なお、前記収容空間Z1には、潤滑油が貯留されており、前記収容空間Z1の内圧上昇にともなって、前記収容空間Z1内の潤滑油の一部は、空気と液体状或いはミスト状で混ざり合った状態となる。
したがって、図2に示すように、前記ブリーザ装置Bには、前記ブリーザ弁B1と、該ブリーザ弁B1と前記収容空間Z1とを連通させる第3のブリーザ通路B23に加え、前述の液体或いはミスト状の潤滑油と空気とを分離するためのブリーザ容積室B3、B3、B4が設けられている。該ブリーザ容積室B3、B3、B4のうち、前記本体部71には第1容積室B3、B3が設けられ、前記カバー部72には第2容積室B4が設けられている。
まず、図2および図3を用いて第3のブリーザ通路B23について説明する。図2に示すように、第3のブリーザ通路B23は、前記トランスファケース70の本体部71の収容空間Z1の上方で、前記カバー部72側から前記カップリング収納空間Z2側に向かって延びるように形成されている。また、図3に示すように前記第3のブリーザ通路B23の前記カバー部72側の端部は、前記カバー部72側に開口部B23’が設けられており、前記カップリング収納空間Z2側は、前記第1のブリーザ通路B21と連通している。
次に、図3を用いて第1容積室B3、B3について説明する。図に示すように、前記第1容積室B3、B3の開口B31、B31は、前記本体部71の前記動力伝達機構20の収容空間Z1の上方、かつ、前記第3のブリーザ通路B23の変速機3側の開口部B23’の両側部にそれぞれ設けられている。また、前記第1容積室B3、B3は、前記第3のブリーザ通路B23に平行に設けられたボス部71a、71aによって形成されている(図6参照)。
そして、図4を用いて前記第2容積室B4について説明する。前記第2の容積室B4は、前記カバー部72における前記駆動ギヤ21の軸受81の圧入部72aに沿って、該軸受63の上部からその両側部に亘って変速機3側に凹むように設けられた凹部72bによって形成されている。そして、該第2容積室B4の両側部の底部には、前記本体部71側に開いた溝部72c、72cが設けられている。
さらに、図5に示すように、前記第2容積室B4は、前記軸受63の外周部に沿って該軸受63の上部からその両側に亘って形成されるバッフルプレート91によって覆われている。該バッフルプレート91の頂部には、前述の液状或いはミスト状の潤滑油および空気を、前記収容空間Z1から前記第3のブリーザ通路B23に導くガイド部91aが設けられている。該ガイド部91aは、前記バッフルプレート91の頂部に突設されるとともに、平面視で前記本体部71側に開いた逆コ字状で形成されている(図6参照)。
また、前記バッフルプレート91の外周側の形状に沿ってシール部91bが設けられている。なお、前記バッフルプレート91は、複数のタッピングスクリュー91c…91cによって前記圧入部72aに取り付けられている。
図5に示すように、前記バッフルプレート91が前記カバー部72に固定されることで、前記収容空間Z1と第2容積室B4とが仕切られるようになっている。そして、前記バッフルプレート91のシール部91bは、前記トランスファケース70の本体部71の第1容積室B1、B1の下方で該シール部91bに対応する位置に設けられた溝部71bが対接されるようになっている(図3、図7参照)。
また、前記カバー部72の溝部72c、72cの前記本体部71側の開放部を前記バッフルプレート91が塞ぐことによって、連通孔B41、B41が形成される。なお、前記収容空間Z1と前記第2容積室B4とは、前記連通孔B41、B41によって連通状態とされる。
さらに、図4の仮想線で示すように、前記バッフルプレート91の両側部の下部側かつ、カバー部72側の面には、該バッフルプレート91のカバー部72側に延びる壁部91d、91dがそれぞれ設けられている。該壁部91d、91dは、前記両連通孔B41、B41を下方から覆う位置に配設されている。図4のX−X断面拡大図に示すように、前記壁部91d、91dは、前記孔B41、B41に対して車体上下方向においてオーバラップして設けられているので、前記収容空間Z1内において前記被駆動ギヤ22によって掻き上げられる潤滑油が、直接前記第2容積室B4に流入することが防止されている。
図6および図7を用いて、前記第1および第2容積室B3、B3、B4と前記第1、第2および第3のブリーザ通路B21、B22、B23の関係を説明する。
前記本体部71と、前記バッフルプレート91の取り付けられたカバー部72とが複数のボルト76…76によって固定されることで、前記本体部71の合わせ面と前記カバー部72の合わせ面とが対接される。このとき、前記トランスファケース70の上部では、本体部71の上部の第1容積室B3、B3と、前記カバー部72の上部の第2容積室B4とが連通している。
また、前記バッフルプレート91のガイド部91aの平面視にける断面コ字状のガイド空間a1が、前記第3のブリーザ通路B23の前記カバー部72側の開口部B23’を覆いつつ、前記第1容積室B3、B3の開口部B31、B31の前記第3のブリーザ通路B23側の一部に跨がるように配設されている。これにより、前記第1容積室B3、B3の前記第3のブリーザ通路側の側壁B32、B32と、前記ガイド部91aとの間には、隙間a2、a2が形成される。これにより、前記第1容積室B3、B3と、前記ガイド空間a1とが連通している。
なお、前記第3のブリーザ通路B23は、前記第1および第2のブリーザ通路B21、B22と連通しているので、前記第3のブリーザ通路B23と、前記ブリーザ弁B1とが連通している。
そして、図7に示すように、前記ガイド部91aの上端と、前記本体部71および前記カバー部72との間には、隙間a3が設けられており、これにより、前記第2容積室B4が、前記隙間a3を介して前記ガイド空間a1と連通している。
次に、本実施形態に係る車両のトランスファ装置10のブリーザ装置Bの作用について説明する。
前記ブリーザ装置Bが適用されたトランスファ装置10のカップリング収納空間Z2側のブリーザ装置Bにおいては、図7の矢印f1で示すように、前記カップリング収納空間Z2が、前記第1のブリーザ通路B21と、前記第2のブリーザ通路B22とを介して、前記ブリーザ弁B1に通じている。
これにより、前記カップリング収納空間Z2内の内圧が上昇したときに、その内圧によってブリーザ弁B1が開き、空気が外部に放出される。その結果、前記カップリング収納空間Z2の内圧の上昇が抑制される。
一方、前記ブリーザ装置Bが適用されたトランスファ装置10の収容空間Z1側のブリーザ装置Bにおいては、図6の矢印f2で示すように、前記収容空間Z1が、前記第2容積室B4の連通孔B41、B41と、前記第2容積室B4と、前記第1容積室B3、B3と、前記第1容積室B3、B3と前記バッフルプレート91のガイド部91aとの隙間a2、a2と、前記ガイド空間a1と、前記第3のブリーザ通路B23と、前記第2のブリーザ通路B22とを介して、前記ブリーザ弁B1に通じている。
また、図7の矢印f3で示すように、前記収容空間Z1が、前記第2容積室B4の連通孔B41、B41と、前記第2容積室B4と、前記ガイド部91aの上端と前記カバー部72との隙間a3と、前記ガイド空間a1と、前記第3のブリーザ通路B23と、前記第2のブリーザ通路B22とを介して前記ブリーザ弁B1に通じている。
これにより、潤滑油温の上昇等により前記収容空間Z1内の内圧が上昇したときに、その内圧によってブリーザ弁B1が開き、空気が外部に放出される。その結果、前記収容空間Z1の内圧の上昇が抑制され、シール部材からの潤滑油の漏洩が防止される。
さらに、前記第1および第2容積室B3、B3、B4において、前述のように空気と混ざり合った状態の液状或いはミスト状の潤滑油とを分離して、空気のみを外部へ放出できるようになっている。
また、前記収容空間Z1から流入する液状或いはミスト状の潤滑油を空気と分離するブリーザ容積室として、前記収容空間Z1の上部の第1容積室B3、B3に加え、前記カバー部72に第2容積室B4が設けられているので、前記第1容積室B3、B3を拡張することなく、ブリーザ容積室の容積を確保することができる。したがって、トランスファ装置10が配置されるトンネルの空間の大型化を回避しながら、前記ブリーザ容積室の容積を確保することができる。
例えば、図2の仮想線で示すように、前記トランスファケース70の上方には、前記変速機3の変速段を変更するためのチェンジロッド9が配置されている場合においても、前記第1容積室B3、B3と前記チェンジロッド9との干渉を回避することができる。
前記収容空間Z1から前記ブリーザ通路B23に至るまでの間に、前記第2容積室B4および前記第1容積室B3、B3を通過することになるので、より確実に前記液状或いはミスト状の潤滑油と空気とを分離することができる。
前記第2容積室B4は、前記駆動ギヤ21の軸受81の外周部に沿って、その上部から両側部に広がって設けられ、前記連通孔B41、B41は、前記両側部の底部にそれぞれ設けられているので、前記第2容積室B4の容積の拡大を図りながら、前記連通孔B41、B41の閉塞を回避することができる。
例えば、車両の旋回時に潤滑油の液面が傾斜する場合、該潤滑油のオイルレベルが前記連通孔B41、B41の一方側を塞いだ状態においても、他方側の連通孔B41は開放状態を保つことができるので、前記連通孔B41が閉塞することによる前記収容空間Z1の内圧の上昇を回避することができる。
また、前述のような車両の旋回時において前記潤滑油の液面が一方側に傾き、前記連通孔B41、B41の一方側が塞がれる状態、かつ、前記第2容積室B4で分離された潤滑油が前記第2容積室B4の底部に溜まるような場合においても、他方側の連通孔B41は塞がれていないので、前記潤滑油を前記他方側の連通孔B41から抜くことができる。
ところで、図8に示すように、本実施形態に係る車両のトランスファ装置10の潤滑は、前記収容空間Z1に貯留された潤滑油が、前記被駆動ギヤ22の歯面によって掻き上げられるとともに飛散させて、前記駆動ギヤ21側に供給されることになる。なお、本実施形態においては、前記被駆動ギヤ22のヘリカルギヤの歯面22a’が回転方向R1の前方側となる方の側部22eが、車体前方側となるように形成されている。
前記被駆動ギヤ22の歯面22a’の潤滑油は、静的な状態において前記被駆動ギヤ22の歯面22a’の傾斜に沿って矢印R2方向に流れようとするが、前記被駆動ギヤ22は、矢印R1方向に回転しているので、前記潤滑油は、車体後方側には飛散しやすく、車体前方側には、飛散が少なくなっている。
すなわち、前記ブリーザ装置Bの第2容積室B4は、前記収容空間Z1に対して、前記潤滑油の飛散が少ない車体前方側に配置されているため、前記第2容積室B4への潤滑油の浸入が防止できる。
また、上述の掻き上げ給油によって、前記動力伝達機構20の噛合部の潤滑が行われる一方で、該動力伝達機構20を支持している軸受81、82、83、84のうち、特に上側に配置されている駆動ギヤ21の軸受81、82等にも潤滑油を供給する必要がある。そして、本実施形態における車両1のトランスファ装置10は、前記駆動ギヤ21の軸受81、82等に潤滑油を供給するための機能を有している。
図8および図9を用いて、前記トランスファ装置10の潤滑油案内構造の作用について説明する。
本実施形態においては、前述のように、前記被駆動ギヤ22のヘリカルギヤの歯面22a’の傾きの方向によって、潤滑油は、車体後方側に飛散しやすくなっている。
一方、前記潤滑油は、前記被駆動ギヤ22の歯面22a’の回転方向R1前方側となる方の側部22e(車体前方側)には飛散しにくくなるが、前記被駆動ギヤ22の前記駆動ギヤ21との噛み合い部Yよりも回転方向R1の後方側、かつ、前記被駆動ギヤ22の外周面に近接させて配置されたオイルパス92によって、前記被駆動ギヤ22が前記収容空間Z1から掻き上げた潤滑油が、前記オイルパス92の傾斜に沿って、前記被駆動ギヤ22の歯面22a’が回転方向R1前方側となる方の側部22e(車体前方側)に配置された前記駆動ギヤ21の軸受81に供給されることになる。
具体的には、前記オイルパス92には、前記被駆動ギヤ22の外周に沿った天井部92aと、該天井部92aにおける前記噛み合い部Y側の端部から下方に延びる縦壁部92bが設けられており、該縦壁部92bは、前記歯面22a’の傾きと同じ方向に傾斜を有している。これにより、図9に示すように、前記被駆動ギヤ22によって掻き上げられた潤滑油は、前記オイルパス92の天井部92aおよび縦壁部92bの傾斜に沿って、車体前方側へ案内される。
そして、前記オイルパス92によってガイドされた潤滑油は、該潤滑油がガイドされた先に対応する位置に設けられた前記バッフルプレート91の基本面部91eに流れ込み、さらに、該基本面部91eの駆動ギヤ21側の下部に設けられた孔91fへと案内される。なお、前記基本面部91eの下端部には、前記孔91fから反駆動ギヤ21側に延びる案内部としての傾斜部91gと、該傾斜部91gの前記駆動ギヤ21側の端部から前記孔91fを取り囲むように立ち上がる立ち上がり部91hとが設けられている(図5参照)。これにより、前記潤滑油は、前記バッフルプレート91の孔91fに対応する位置に設けられた前記カバー部72の溝部72dへ案内される(図4参照)。
さらに、図9に示すように、前記潤滑油は、前記カバー部72の溝部72dと前記軸受81との間に設けられた隙間S1と、前記カバー部72の溝部72dと前記軸受81の車体前方側に設けられるとともに前記後輪出力軸11の外周側まで延びるプレート部材85との間に設けられた隙間S2と、前記カバー部72のシール部材73と前記プレート部材85との間に設けられた隙間S3とで形成される案内通路Sを通り抜ける。
そして、前記潤滑油は、前記プレート部材85の内周側の端部と前記後輪用出力軸11との間に設けられた隙間S4と、前記プレート部材85の車体後方側の面と前記軸受81および前記駆動ギヤ21の前方側円筒部21bとの間に設けられた隙間S5によって、前記駆動ギヤ21の車体前方側の軸受81に供給される。
また、前記後輪用出力軸11側にガイドされた潤滑油の一部は、前記駆動ギヤ21の前方側円筒部21bの内周側と前記後輪用出力軸11との間に設けられた隙間S6を通り抜けて、該駆動ギヤ21の内周側と前記後輪用出力軸11との間に配置されたニードルベアリング86を潤滑する。
さらに、前記潤滑油の一部は、前記駆動ギヤ21の後方側円筒部21cの内周側のスプライン部21dと、前記ダンパ14から該駆動ギヤ21に駆動力を伝達する他の部材としての円筒状の動力伝達部材14aのスプライン部14bとのスプライン嵌合にも供給され、その後、前記駆動ギヤ21の車体後方側の軸受82を通り抜けて、図示しないオイル貯留部へ回収される。
前記ブリーザ装置Bの第2容積室B4と、前記収容空間Z1とを仕切るバッフルプレート91を活用して、前記動力伝達機構20の軸受81、82、86およびスプライン部14b(21d)に潤滑油を供給することができる。
本発明は、トンネル内部に配置されるとともに、ブリーザ装置を備える車両のトランスファ装置において好適に利用可能である。
1 車両
10 トランスファ装置
11 後輪用出力軸(駆動軸)
12 前輪用出力軸(他の駆動軸)
20 動力伝達機構
21 駆動ギヤ(上側ギヤ)
21 駆動ギヤ(上側ギヤ)
70 トランスファケース(ケース)
71 本体部
72 カバー部
81 駆動軸の一方側の軸受
91 バッフルプレート
91g 傾斜部(案内部)
B ブリーザ装置
B21、B22、B23 第1、第2および第3のブリーザ通路(ブリーザ通路)
B3、B3 第1容積室
B4 第2容積室
B41、B41 連通孔
Z1 収容空間
10 トランスファ装置
11 後輪用出力軸(駆動軸)
12 前輪用出力軸(他の駆動軸)
20 動力伝達機構
21 駆動ギヤ(上側ギヤ)
21 駆動ギヤ(上側ギヤ)
70 トランスファケース(ケース)
71 本体部
72 カバー部
81 駆動軸の一方側の軸受
91 バッフルプレート
91g 傾斜部(案内部)
B ブリーザ装置
B21、B22、B23 第1、第2および第3のブリーザ通路(ブリーザ通路)
B3、B3 第1容積室
B4 第2容積室
B41、B41 連通孔
Z1 収容空間
Claims (5)
- 前後いずれか一方の駆動輪に動力を伝達する駆動軸と該駆動軸に平行に配置された他の駆動軸との間で動力を伝達する動力伝達機構と、
前記動力伝達機構を収容するとともにその底部に潤滑油を貯留するケースと、
該ケースに設けられたブリーザ装置とを有し、
前記ケースは、軸方向の一方側の端部に前記動力伝達機構を収容する収容空間を有する本体部と、
該本体部の前記収容空間側の開放部を閉塞するカバー部とでなる車両のトランスファ装置であって、
前記駆動軸のうち上方側の駆動軸の一方側の軸受は、前記カバー部に設けられており、
前記ブリーザ装置は、前記本体部の収容空間上部に設けられた第1容積室と、
前記軸受の上方に設けられた第2容積室と、
前記第1容積室と前記第2容積室にそれぞれ通じるブリーザ通路と、
前記収容空間と前記第2容積室とを仕切るバッフルプレートとが設けられていることを特徴とする車両のトランスファ装置。 - 前記収容空間は、前記カバー部の内部に拡張されており、
前記拡張された収容空間と、前記第2容積室とを連通する連通孔が設けられ、
前記第1容積室と、前記第2容積室とは連通していることを特徴とする請求項1に記載の車両のトランスファ装置。 - 前記第2容積室は、前記一方の軸受の外周部に沿って、該軸受の上部からその両側部に亘って設けられ、
前記連通孔は、前記両側部の底部にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項2に記載された車両のトランスファ装置。 - 前記バッフルプレートには、前記一方側の軸受に潤滑油を案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両のトランスファ装置。
- 前記動力伝達機構は、一対のヘリカルギヤでなり、
該一対のヘリカルギヤの下方に配置された下側ギヤは、前記ケースに貯留された潤滑油を掻き上げて、上方に配置される上側ギヤ側に供給されるように構成されており、
前記下側ギヤの歯面の傾斜方向は、該下側ギヤが掻き上げた潤滑油が反カバー部側に飛散する方向であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の車両のトランスファ装置。
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