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JP6493296B2 - 作業支援システム - Google Patents
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JP6493296B2 - 作業支援システム - Google Patents

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Description

この発明は、作業支援システムに関するものである。
現場における機器の操作や保守作業などの作業の際に、その現場から地理的に離れた場所に居るサービスマンなどの指示者から、ユーザーなどの現場で作業を行う作業者に対し指示を送ることにより現場での作業を支援することは従来行われている。
例えば特許文献1においては、拡張現実(Augmented Reality:AR)を利用して、故障解析装置から送信される障害修復作業に関する情報を、作業者により装着されるメガネ型のヘッドマウントディスプレイの表示部に表示することにより、最適な障害修復作業を案内して作業支援を行う情報処理システムが開示されている。
指示者が現場作業員に対し電話や無線装置などの通話手段を用いて口頭でユーザーに指示を伝達することも一般的に行われている。また携帯電話やスマートフォン、タブレット端末などのカメラ付き通信端末の普及により、現場作業員が現場の状況を撮影し、撮影された画像や映像を指示者に送信し、その画像や映像を見た指示者からの音声による助言により作業を支援する場合もある。
例えば特許文献2には、所定の情報を表示可能なヘッドマウントディスプレイ装置と、そのヘッドマウントディスプレイ装置を装着したユーザーの視線方向を撮影可能な撮影手段と、情報処理装置とを備えた作業支援システムが開示されている。情報処理装置は、作業者に指示を与えるオペレーターの操作に従って、撮影手段が撮影した作業者の視線方向の撮影画像に所定の画像を重畳し、指示画像を生成する指示画像生成手段を備えている。またヘッドマウントディスプレイ装置は、指示画像生成手段が生成した指示画像を表示する際に、指示画像が作業者の視界と重なるように制御する制御手段を備えている。
特開2011−248860号公報 特開2013−16020号公報
しかしながら、特許文献1に示すようなシステムにおいては、あらかじめ障害修復作業に関する情報をサーバーに登録しておく必要がある。そのため、そのサーバーに登録されていない障害に対応することができない。また定型化されてない修復技術などは、事前情報としてサーバーに登録することは難しく、適用できる範囲が典型的な障害のみに限定されていた。
これに対し、特許文献2に開示されているシステムにおいては、実際の現場の映像を見ながら、作業者に対し指示者が画像による指示を行えることから、特許文献1のシステムに比べて適用範囲は広い。しかしながら、指示画像は静止画像であり、指示できる情報が限定される。また、実際の修復作業の流れや作業者の動きなどは十分に伝えることができなかった。
この発明の目的は、遠隔地に居るサービスマンからより理解しやすい支援情報を与えることができ、かつ幅広い種類の作業に適用が可能な、ユーザーの作業を支援する作業支援システムを提供することである。
この発明は、遠隔地に居るサービスマンからユーザーに対し指示を行うことにより、ユーザーの作業を支援する作業支援システムに関する。この発明の作業支援システムは、頭部装着型の端末であって、ユーザーに装着されるユーザー側表示端末と、頭部装着型の端末であって、サービスマンに装着されるサービスマン側表示端末と、ユーザー側表示端末と通信可能なユーザー側画像処理装置と、サービスマン側表示端末と通信可能なサービスマン側画像処理装置と、を備える。ユーザー側画像処理装置と、サービスマン側画像処理装置とは通信可能に接続されている。
ユーザー側表示端末およびサービスマン側表示端末は、それぞれ、装着部と、撮像部と、端末データ送受信部と、表示部と、表示制御部と、を備える。装着部は、ユーザーまたはサービスマンである装着者に装着可能な形状を有する。撮像部は、装着者の視野範囲内の画像処理装置の像と装着者の手の像とを含む動画像を撮像する。端末データ送受信部は、ユーザー側画像処理装置またはサービスマン側画像処理装置のうち、通信可能な画像処理装置との間でデータを送受信する。表示部は、装着部に設置されている。表示部は、装着者に視認可能な電子画像を表示すると共に、画像処理装置の像を光学的に透過しうる光学透過式のレンズを有する。表示制御部は、端末データ送受信部により受信されたデータに基づいて、表示部に電子画像が表示されるよう制御する。
ユーザー側画像処理装置は、ユーザー側表示端末およびサービスマン側画像処理装置と通信可能なユーザー側通信部を備える。
サービスマン側画像処理装置は、サービスマン側通信部と、データ取得部と、動画像抽出部と、動画像合成部と、を備える。サービスマン側通信部は、サービスマン側表示端末および前記ユーザー側画像処理装置と通信可能な通信部である。データ取得部は、サービスマン側通信部を通じて、ユーザー側表示端末の撮像部により撮像されたユーザー側動画像と、サービスマン側表示端末の撮像部により撮像されたサービスマン側動画像とを取得する。動画像抽出部は、データ取得部により受信されたサービスマン側動画像から、装着者であるサービスマンの手の動画像を抽出する。動画像合成部は、動画像抽出部により抽出された、サービスマンの手の動画像を含む抽出動画像と、ユーザー側動画像とを統合し、合成動画像を形成する。上記サービスマン側通信部は、動画像合成部により形成された合成動画像を、ユーザー側表示端末及びサービスマン側表示端末に送信する。
また、上記表示制御部は、サービスマン側通信部から送信され、端末データ送受信部により受信された合成動画像を、表示部に表示するよう制御する。
この発明においては、サービスマンが頭部に装着するサービスマン側表示端末の表示部と、ユーザーが頭部に装着するユーザー側表示端末の表示部の両方に、同一の合成動画像が表示される。この合成動画像は、ユーザーの視野範囲を撮像した動画像に、サービスマンの手の動画像が重畳されるように合成されている。これによりサービスマンは、ユーザーの作業状況を視覚的に把握することができ、効率よく作業を支援することができる。一方、ユーザーは、表示端末の表示部に表示されたサービスマンの手の動きを見ることにより、視覚的に作業の流れを把握することができる。そのため、静止画像に比べてより詳細な支援情報を得ることができる。またこのシステムによれば、サーバーなどから提供される画一的な支援情報と比較して、サービスマンがユーザーの作業状況を見ながら臨機応変に対応できるため、障害修復作業に関する情報を事前にサーバーに登録しておく必要がない。さらに、このシステムは、様々な操作や作業に適用が可能である。
この発明の一実施形態に係る作業支援システムの全体図である。 この発明の一実施形態に係る作業支援システムの全体の構成を示すブロック図である。 ARグラスの制御部の構成を示すブロック図である。 ユーザー側の画像処理装置である複合機の制御部の構成を示すブロック図である。 サービスマン側の画像処理装置である複合機の制御部の構成を示すブロック図である。 この発明に係る作業支援システムによってユーザーの作業を支援する際の開始時の処理の流れを示すフローチャートである。 各撮像カメラにより撮像される像と、各表示レンズに表示される像の関係を示した概略図である。 この発明に係る作業支援システムによってユーザーの作業を支援する際の処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザーにより装着されるARグラスの撮像カメラにより撮像される動画像の一例を模式図として示した図である。 サービスマンにより装着されるARグラスの撮像カメラにより撮像される動画像の一例を模式図として示した図である。 背景除去処理を行うことにより、サービスマンの両手の動画像のみを抽出した後の抽出動画像の例を示す図である。 ARグラスの装着者が視認する合成動画像を示す図である。 この発明の一実施形態に係る作業支援システムによる作業の支援が完了した後の、作業完了の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る作業支援システム1の全体図である。図2は、この発明の一実施形態に係る作業支援システム1の全体の構成を示すブロック図である。
図1〜図2を参照して、この発明の一実施形態に係る作業支援システム1は、頭部装着型の端末であって、ユーザーに装着されるユーザー側表示端末としてのAR(Augmented Reality)グラス10と、ユーザー側表示端末と通信可能なユーザー側画像処理装置としての複合機100と、を備える。上記作業支援システム1は、さらに、頭部装着型の端末であって、サービスマンに装着されるサービスマン側表示端末としてのARグラス20と、サービスマン側表示端末と通信可能なサービスマン側画像処理装置としての複合機200と、を備える。
複合機100と、複合機200とは、ネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。ユーザー側のARグラス10と複合機100は、有線または無線通信により通信可能である。同様に、サービスマン側のARグラス20と複合機200も通信可能である。
ユーザー側のARグラス10は、装着部11と、ユーザーARグラス制御部12と、第1メモリ14と、第1マイク15と、第1表示レンズ16と、第1スピーカ17と、第1撮像カメラ18と、ユーザー側データ送受信部19とを備える。
装着部11は、装着者であるユーザーが装着可能な形状、例えばメガネ状の形状を有する。ユーザーARグラス制御部12は、ARグラス10全体の制御を行う。記憶部としての第1メモリ14は、受信した画像データや音声データ、入力された動作条件等の格納を行う。
音声入力部としての第1マイク15は、音声情報、例えばARグラス10を装着したユーザーにより発声された音声情報の入力を受け付ける。音声出力部としての第1スピーカ17は、サービスマン側表示端末としてのARグラス20およびユーザー側表示端末としてのARグラス10のうち、他方、すなわち、ARグラス20の音声入力部である第2マイク25(後述)から入力された音声情報を、ネットワーク5を介してARグラス10が受け取った後、出力する。
撮像部としての第1撮像カメラ18は、装着者であるユーザーの視野範囲内の画像処理装置の像と、装着者であるユーザーの手の像とを含む動画像を撮像する。ユーザー側動画像に含まれる画像処理装置の像は、ユーザー側表示端末としてのARグラス10を装着したユーザーの視野範囲内の、ユーザー側画像処理装置としての複合機100の像であるのが好ましい。
表示部としての第1表示レンズ16は、装着部11に設置されている。第1表示レンズ16は、装着者であるユーザーに視認可能な電子画像を表示すると共に、画像処理装置である複合機100の像を光学的に透過しうる光学透過式のレンズを有する。
端末データ送受信部としてのユーザー側データ送受信部19は、ARグラス10と通信可能な複合機100との間、具体的にはユーザー側データ送受信部19とユーザー側通信部109との間でデータを送受信する。
サービスマン側のARグラス20は、装着部21と、サービスマンARグラス制御部22と、第2メモリ24と、第2マイク25と、第2表示レンズ26と、第2スピーカ27と、第2撮像カメラ28と、サービスマン側データ送受信部29とを備える。各部の機能は、ユーザー側のARグラス10に対応する。すなわち、上記説明においてユーザーとサービスマンを置き換え、複合機100を複合機200に置き換え、ARグラス10をARグラス20に置き換える以外は、サービスマン側のARグラス20は、ユーザー側のARグラス10と同一の機能を有する。装着部21は装着部11と、サービスマンARグラス制御部22はユーザーARグラス制御部12と、第2メモリ24は第1メモリ14とそれぞれ対応する機能を有する。さらに、第2マイク25は第1マイク15と、第2表示レンズ26は第1表示レンズ16と、第2スピーカ27は第1スピーカ17と、第2撮像カメラ28は第1カメラ18と、サービスマン側データ送受信部29はユーザー側データ送受信部19と、それぞれ対応する機能を有する。詳細については省略する。
ユーザー側画像処理装置としての複合機100は、ユーザーが操作やメンテナンスなどの作業を行う対象の機器である。複合機100は、ユーザー側表示操作部101と、ユーザー側複合機制御部102と、ユーザー側画像形成部104と、ユーザー側通信部109とを備える。
ユーザー側表示操作部101は、画像処理の条件や電源のオンまたはオフを入力させる。また、キー操作により、支援を要請するための支援要請の入力や支援の終了の要求の入力を受け付ける。
ユーザー側画像形成部104は、画像形成要求に応じて、記録媒体、例えば、用紙上に画像を形成する。ユーザー側通信部109は、ユーザー側表示端末としてのARグラス10およびサービスマン側画像処理装置としての複合機200と通信可能である。ユーザー側通信部109は、ARグラス10のユーザー側データ送受信部19との間、およびネットワーク5を介して、サービスマン側画像処理装置としての複合機200のサービスマン側通信部209との間でデータを送受信する。
サービスマン側画像処理装置としての複合機200は、サービスマン側表示操作部201と、サービスマン側複合機制御部202と、ハードディスク(HDD)204と、サービスマン側画像形成部205と、サービスマン側通信部209とを備える。
サービスマン側表示操作部201は、画像処理の条件や電源のオンまたはオフを入力させる。サービスマン側複合機制御部202は、複合機200全体の制御を行う。HDD204は、送信された画像データや入力された画像処理条件等の格納を行う。また、HDD204は、ユーザーの作業を支援する作業支援情報を格納する作業支援情報格納部としても機能する。作業支援情報としては、例えば、マニュアル文書や、作業手順を示した画像などが挙げられる。
サービスマン側画像形成部205は、画像形成要求に応じて、記録媒体、例えば、用紙上に画像を形成する。サービスマン側通信部209は、サービスマン側表示端末であるARグラス20と、ユーザー側画像処理装置である複合機100と通信可能である。サービスマン側通信部209は、ARグラス20のサービスマン側データ送受信部29との間、およびネットワーク5を介して、ユーザー側画像処理装置としての複合機100のユーザー側通信部109との間でデータを送受信する。
なお、複合機100および200は、画像データの書き出しや読み出しを行うDRAM(Dynamic Random Access Memory)や現像剤によって形成された可視化像を転写する用紙を搬送する用紙搬送部等を備えるが、これらについては、図示および説明を省略する。また、図2中の矢印は、制御信号や制御、画像に関するデータの流れを示している。
次に、上記したARグラス10のユーザーARグラス制御部12(以下、制御部12と略する)、およびARグラス20のサービスマンARグラス制御部22(以下、制御部22と略する)の構成について説明する。図3は、制御部12および制御部22の構成を示すブロック図である。図3を参照して、制御部12と制御部22とは、共通の構造を有している。
図3を参照して、制御部12および制御部22は、それぞれ、表示制御部31,41と、振動検知部32,42と、安定化処理部33,43とを備える。
表示制御部31および41は、対応する第1表示レンズ16または第2表示レンズ26に電子動画像が表示されるよう制御する。振動検知部32および42は、それぞれ、対応する第1撮像カメラ18または第2撮像カメラ28の振動を検知する。安定化処理部33および43は、対応する振動検知部32または42により検知された振動の状態に応じて、第1撮像カメラ18または第2撮像カメラ28によって撮像された動画像から動揺を取り除く画像安定化処理を行う。
このとき、振動検知部32または42によって検知された振動が所定の閾値を超えると、表示制御部31または41は、対応する表示部としての第1表示レンズ16または第2表示レンズ26に警告画面を電子画像として表示するよう制御してもよい。
次に、上記したユーザー側複合機100のユーザー側複合機制御部102(以下、制御部102と略する)の構成について説明する。図4は、制御部102の構成を示すブロック図である。
図4を参照して、ユーザー側複合機制御部102は、支援要請受け付け部52と、作業ログ作成部56とを備える。支援要請受け付け部52は、支援を要請するための支援要請の入力を受け付ける。支援要請の入力は、例えばユーザー側表示操作部101のキーを操作することにより入力される。作業ログ作成部56は、作業の内容を示す作業ログを作成する。作業ログは、例えば支援の終了後に作成される。作成された作業ログは、例えば、複合機200に送信され、複合機200のHDD204に保存される。
次に、上記した複合機200のサービスマン側複合機制御部202(以下、制御部202と略する)の構成について説明する。図5は、制御部202の構成を示すブロック図である。
図5を参照して、制御部202は、データ取得部62と、動画像抽出部64と、動画像合成部66と、位置合わせ部67と、認証部68と、支援終了要求受け付け部69と、を備える。
データ取得部62は、サービスマン側通信209部を通じて、ユーザー側表示端末の撮像部としての第1撮像カメラ18により撮像されたユーザー側動画像と、サービスマン側表示端末の撮像部としての第2撮像カメラ28により撮像されたサービスマン側動画像とを取得する。
動画像抽出部64は、データ取得部62により受信されたサービスマン側動画像から、装着者であるサービスマンの手の動画像を抽出する。手の動画像を抽出する手段および技術としては、既存の手段および公知の画像認識技術や画像加工技術が利用できる。第2撮像カメラ28による撮像時には、サービスマンの手の動画像が抽出しやすいように、サービスマンは専用の手袋を着用していてもよい。
動画像合成部66は、動画像抽出部64により抽出された、サービスマンの手の動画像を含む抽出動画像と、ユーザー側動画像とを統合し、合成動画像を形成する。動画の合成処理技術としては、公知の画像認識技術や画像加工技術が利用できる。
サービスマン側通信部209は、動画像合成部66により形成された合成動画像を、ユーザー側表示端末としてのARグラス10と、サービスマン側表示端末としてのARグラス20に送信する。合成動画像は、サービスマン側表示端末としてのARグラス20から送信され、端末データ送受信部としてのユーザー側データ送受信部19およびサービスマン側データ送受信部29により受信される。表示制御部31および41は、ユーザー側データ送受信部19およびサービスマン側データ送受信部29により受信された合成動画像を、表示部としての第1表示レンズ16および第2表示レンズにそれぞれ表示するよう制御する。このようにして、合成動画像が、ARグラス10および20の各表示レンズ16または26に、電子動画像として表示される。
位置合わせ部67は、データ取得部62により取得されたユーザー側動画像とサービスマン側動画像のうち、ユーザー側動画像に含まれる画像処理装置としての複合機100の像と、サービスマン側動画像に含まれる画像処理装置としての複合機200の像との位置を合わせる。位置合わせ部67が2つの画像の位置合わせを行うことにより、動画像合成部66による合成動画像の形成が容易になる。
認証部68は、サービスマン側画像処理装置としての複合機200との通信を要求する機器を認証するための種々の役割を果たす。たとえば、支援要請受け付け部52により前記支援要請の入力が受け付けられると、ユーザー側画像処理装置としての複合機100に対し、認証用情報、例えばパスワードなど、を発行する。認証部68により発行された認証用情報は、ユーザー側画像処理装置としての複合機100のユーザー側表示操作部101に表示される。表示操作部101に表示された認証用情報は、ユーザー側表示端末としてのARグラス10の撮像部としての第1撮像カメラ18により読み取られる。認証部68は、ユーザー側表示端末としてのARグラス10の撮像部としての第1撮像カメラ18により読み取られた読み取り結果と、認証部68により発行された認証用情報とが整合するか否かを判断する。両者が整合する場合には、ユーザー側画像処理装置としての複合機100と、サービスマン側画像処理装置としての複合機200との間での通信を確立する。
支援終了要求受け付け部69は、支援の終了の要求の入力を受け付ける。支援の終了の要求は、例えば作業終了後にサービスマンがサービスマン側表示操作部201のキーを操作することによって入力される。
支援終了要求受け付け部69により支援の終了の要求の入力が受け付けられると、認証部68は、支援を終了するための支援終了用認証情報、例えばテストパターンを発行する。画像形成部としてのユーザー側画像形成部105は、認証部68により発行された支援終了用認証情報を示す画像を用紙上に形成する。画像形成部としてのユーザー側画像形成部105により用紙上に形成された、支援終了用認証情報を示す画像は、ユーザー側表示端末としてのARグラス10の、撮像部としての第1撮像カメラ18により読み取られる。認証部68は、ユーザー側表示端末としてのARグラス10の、撮像部としての第1撮像カメラ18による読み取り結果と、認証部68により発行された支援終了用認証情報とを照合する。照合の結果、両者が整合する場合には、ユーザー側画像処理装置としての複合機100と、サービスマン側画像処理装置としての複合機200との間の通信を停止する。
なお上述の説明において、ユーザー側画像処理装置としての複合機100と、サービスマン側画像処理装置としての複合機200とは、同一の構造を備えた同一の機種であるのが好ましい。複合機100と複合機200とが同一の構造を備えた同一の機種であれば、位置合わせ部67による動画像の位置合わせを適切に行うことができ、動画像合成部66による合成画像の形成を効率良く行うことができる。また同一の構造を備えた同一の機種を用いてサービスマンがり具体的で詳細な指示を行えることから、ユーザーは、より有用な内容の支援を受けることができる。
次に、この発明の一実施形態に係る作業支援システム1により、実際にユーザーがサービスマンの支援を受けながら作業を行う場合の流れについて説明する。一例として、サービスマンからの支援を受けながら、複合機100のメンテナンス作業をユーザーが行う場合について説明する。このとき、図1を参照して、ARグラス10と、作業が行われる対象の機器である複合機100は、ユーザー側にある。またARグラス20と、複合機200とは、サービスマン側にある。またサービスマンは、ユーザーから遠隔の場所に居るものとする。さらに、ユーザー側画像処理装置としての複合機100と、サービスマン側画像処理装置としての複合機200は、同一の構造を備えた同一の機種であるとする。
図6は、作業を行う前の準備として、ユーザーがサービスマンから支援を受ける際の、支援手続きの開始の流れを示すフローチャートである(図6における、ステップS11〜S20(以下、「ステップ」を省略する))。
図6を参照して、まず、メンテナンスを行うユーザーは、複合機100のユーザー側表示操作部101のキーを操作することにより、支援の要請を行う。支援要請受け付け部52は、支援の要請の入力を受け付ける(S11)。支援要請受け付け部52により支援の要請が受け付けられると、その支援の要請は、ユーザー側通信部109から、ネットワーク5を介して複合機200のサービスマン側通信部209に送信される。サービスマン側通信部209により支援の要請が受信されると(S12)、複合機200の認証部68は、認証用情報として、ワンタイムパスワードを発行する(S13)。そのワンタイムパスワードは、複合機200のサービスマン側通信部209から、ネットワーク5を介して、複合機100のユーザー側通信部109に送信される。ユーザー側通信部109により受信されたワンタイムパスワードは、ユーザー側の複合機100のユーザー側表示操作部101に表示される。
ユーザーは、ARグラス10を装着した状態で、第1表示レンズ16を通して、ユーザー側表示操作部101に表示されたワンタイムパスワードの像を見る。このとき、第1撮像カメラ18は、ユーザーの視野に捉えられたそのワンタイムパスワードを読み取る(S14)。第1撮像カメラ18による読み取り結果は、ARグラス10のユーザー側データ送受信部19から、複合機100のユーザー側通信部109に送信される。さらに、その読み取り結果は、ユーザー側通信部109から、ネットワーク5を介して、複合機200のサービスマン側通信部209に送信される(S15)。認証部68は、サービスマン側通信部209により受け取られた読み取り結果と、認証部68により発行されたワンタイムパスワードとが整合するか否かを判定する(S16)。両者が整合する場合(S17において、YES)には、複合機100と複合機200との間での通信を確立する。この手続きが完了すると作業の支援の準備が完了する。
一方、上記読み取り結果と、認証部68により発行された元のパスワードとを照合した結果、両者が整合しない場合(S17において、NO)は以下の様な処理が行われる。不整合の回数が所定の回数以下、例えば3回以下である場合には(S19において、NO)、複合機200の認証部68は、再度、別のワンタイムパスワードを発行する(S13)。それでもなお、上記読み取り結果とパスワードとが一致せず、不整合の回数が連続して所定の回数を超えると(S19において、YES)、複合機100と複合200の間の通信の接続は拒絶される(S20)。
このようにして、ユーザー側画像処理装置としての複合機100と、サービスマン側画像処理装置としての複合機200との間の通信が確立された状態で、作業の支援が行われる。図7は、各撮像カメラ18および28により撮像される像と、各表示レンズ16および26に表示される像の関係を示した概略図である。
図7を参照して、ユーザー76が装着するARグラス10には、第1撮像カメラ18が設けられている。またサービスマン86が装着するARグラス20には、第2撮像カメラ28が設けられている。ユーザー76側の第1撮像カメラ18は、装着者であるユーザー76の視野範囲内の、画像処理装置としての複合機100の像と、装着者であるユーザー76の手の像とを含む動画像(動画像150。以下、第1動画像と呼ぶ)を撮像する。またサービスマン86側の第2撮像カメラ28は、装着者であるサービスマン86の視野範囲内の、画像処理装置としての複合機200の像と、装着者であるサービスマン86の手の像とを含む動画像(動画像160。以下、第2動画像と呼ぶ)を撮像する。複合機200の制御部202内にある動画像抽出部64は、第2撮像カメラ28によって撮像された第2動画像から背景の像を除去し、サービスマン86の両手の像82および84の動画像170を抽出する。得られた抽出動画像170は、第1動画像150と合成される。得られた合成動画像180は、ARグラス10および20に送信され、ユーザー76により装着されるARグラス10の第1表示レンズ16と、サービスマン86により装着されるARグラス20の第2表示レンズ26に、それぞれ表示される。この同一の合成動画像180をユーザー76とサービスマン86の両者が視認する。この合成動画像180に加え、さらに音声によるサービスマン86とのコミュニケーションを取りながらユーザー76は作業を行う。
次に、この発明の一実施形態に係る作業支援システム1によって、ユーザー76の作業の支援が行われる際の処理を説明する。図8は、この発明の一実施形態に係る作業支援システム1によって作業の支援が行われる際の処理の流れを示すフローチャートである(S31〜S42)。
図8を参照して、まずユーザー76は、ARグラス10を頭部に装着する。同様に、サービスマン86は、ARグラス20を頭部に装着する。このとき、ユーザー76により装着されるARグラス10は、有線または無線の通信手段により、複合機100と互いに通信可能に接続される。同様に、サービスマン86により装着されるARグラス20は、有線または無線の通信手段により、複合機200と互いに通信可能に接続される。
次に、ARグラス10を装着したユーザー76およびARグラス20を装着したサービスマン86が、光学透過式の第1表示レンズ16および第2表示レンズ26を通して、それぞれ、視野範囲にある複合機100または200を視認する。このとき、第1撮像カメラ18および第2撮像カメラ28は、ユーザー76またはサービスマン86の視野範囲の像を動画像としてそれぞれ撮像する(S31)。図9は、ユーザー76により装着されるARグラス10の、第1撮像カメラ18により撮像される第1動画像150の一例を模式図として示した図である。図9を参照して、第1撮像カメラ18によって撮像される第1動画像150には、ユーザー76による作業が行われる対象の、ユーザー側画像処理装置としての複合機100の像が含まれている。さらに図9の第1動画像150には、ユーザー76の左手72の像および右手74の像が含まれている。
また、図10は、サービスマン86により装着されるARグラス20の、第2撮像カメラ28により撮像される第2動画像160の一例を模式図として示した図である。図10を参照して、第2撮像カメラ28によって撮像される第2動画像160には、サービスマン側画像処理装置としての複合機200の像が含まれている。さらに図10の第1動画像160には、サービスマン86の左手82の像および右手84の像が含まれている。
第1撮像カメラ18による撮像の際、振動検知部32は、動画像の動揺を検知する。安定化処理部33は、検知された動揺の状態に応じて、第1撮像カメラ18によって撮像された動画像150から動揺を取り除く画像安定化処理(ブレ補正)を行う。このとき、振動検知部32によって検知された振動が所定の閾値を超えると、表示制御部31は、第1表示レンズ16に警告画面を電子画像として表示する。第2撮像カメラ28においても同様の処理が行われる。
次に、ユーザー76は、支援を求める作業の内容を音声によりサービスマン86に伝える。ユーザー76が発した第1の音声は、音声入力部としての第1マイク15に入力される。また、サービスマン86は、音声によりユーザー76に指示を行う。サービスマン86が発した第2の音声は、音声入力部としての第2マイク25に入力される(S32)。第1撮像カメラ18および第2撮像カメラ28により撮像された第1動画像および第2動画像および、第1マイク15および第2マイク25に入力された第1および第2の音声は、ユーザー側データ送受信部19およびサービスマン側データ送受信部29から、それぞれ複合機200のサービスマン側通信部209に送信される(S33)。
複合機200のサービスマン側通信部209は、上記動画像と音声のデータを受信する(S34)。位置合わせ部67は、第1動画像150の複合機100の像と、第2動画像160の複合機200の像を参照し、複合機100と複合機200の像が重畳されるように第1動画像150と第2動画像160の大きさや位置を合わせる(S35)。その後、動画像抽出部64は、サービスマン側通信部209によって受信された第2動画像160から、装着者であるサービスマン86の手82および84の動画像を抽出する処理を行う(S36)。このようにして、サービスマン86の両手82および84の動画像のみが抽出された抽出動画像170の図を図11に示す。このとき、位置合わせ部67により調整された第2動画像160の大きさや位置は保持されたまま、第2動画像160の背景が消去され、サービスマン86の手82および84の動画像を抽出した抽出動画像170が形成される。
次に動画像合成部66は、動画像抽出部64によって抽出された抽出動画像と、第1動画像150とを統合して一つの合成動画像を形成する(S37)。この第1動画像150は、上述したとおり、ユーザー76が装着するARグラス10の第1撮像カメラ18によって撮像されたものである。
上記抽出処理、および合成処理は、公知の画像認識技術や画像加工技術を用いて実施される。
動画像合成部66により形成された合成動画像180の一例を図12に示す。図12を参照して、合成動画像180は、図9に示す第1動画像150と、図11に示す抽出動画像170とが合成されたものである。合成動画像180には、ユーザー76の両手72および74の動画像と、サービスマン86の両手82および84の動画像と、ユーザー76側の複合機100の像が含まれている。
サービスマン側通信部209は、動画像合成部66により形成された合成動画像180と、サービスマン側通信部209がARグラス20から受信したサービスマン86の音声データとを、ネットワーク5およびユーザー側通信部109を介して、ユーザー76側のARグラス10に送信する。同様に、サービスマン側通信部209は、動画像合成部66により形成された合成動画像180と、サービスマン側通信部209がARグラス10から受信したユーザーの音声データとを、サービスマン86側のARグラス20に送信する(S38)。
ARグラス10のユーザー側データ送受信部19は、サービスマン側通信部209により送信された合成動画像180と、サービスマン86が発した第2の音声のデータとを受信する。同様に、ARグラス20のサービスマン側データ送受信部29は、サービスマン側通信部209により送信された合成動画像180と、ユーザー76が発した第1の音声のデータとを受信する(S39)。表示制御部31と41とは、サービスマン側通信部209から送信され、端末データ送受信部としてのユーザー側データ送受信部19およびサービスマン側データ送受信部29により受信された合成動画像180を、表示部としての第1表示レンズ16および第2表示レンズ26に表示するよう制御する(S40)。第1表示レンズ16には、ユーザー76の視野の画像にサービスマン86の両手82および84が重畳するように電子画像が表示される。したがって、ユーザー76がARグラス10の第1表示レンズ16に表示された合成動画像180を視認すると、サービスマン86の両手82および84が目の前に存在しているかのように視認することができる。またサービスマン86は、ARグラス20の第2表示レンズ26に表示された合成動画像180を視認することにより、ユーザー76の作業の現状を認知できる。サービスマン86は、ユーザー76による複合機100のメンテンナンス作業の現状を見ながら、実際に手を動かして指示を行う。ユーザー76は、その合成動画像180に含まれるサービスマン86の手82および84の動きを含む動画像による支援を受けながら、作業を進めることができる。
また、ユーザー76が発した第1の音声の情報は、サービスマン86が装着するARグラス20の、音声出力部としての第2スピーカ27から出力される。また、サービスマン86が発した第2の音声の情報は、ユーザー76が装着するARグラス10の、音声出力部としての第1スピーカ17から出力される(S41)。そのため、サービスマン86は、手による指示と共に、音声による指示を行いながら作業を支援することもできる。例えば、サービスマン86は、合成動画像180を視認し、実際に手を動かしながら、「左手で『このレバー』を左に回しながら、右手で『このレバー』を上に上げてください。」という指示を行う。ARグラス20の第2マイク25は、この、「左手で『このレバー』を左に回しながら、右手で『このレバー』を上に上げてください。」という音声情報の入力を受け付ける。第2マイク25により受け付けられたサービスマン86の第2の音声のデータは、ARグラス10に送信され、音声出力部としての第1スピーカ17から出力される。ユーザー76は、第1スピーカ17から出力される、サービスマン86の第2の音声による支援を受けながら、作業を進めることができる。
また、ユーザー76が、サービスマン86からの第2の音声による指示に対し返答すると、ユーザー76が発した音声は、第1マイク15に入力される。第1マイク15により入力が受け付けられた第1の音声のデータは、ARグラス20に送信され、音声出力部としての第2スピーカ27から出力される。サービスマン86は、第2スピーカ27から出力される、ユーザー76の第1の音声を聞き取ることにより、ユーザー76の理解度を確かめながら作業の支援を行うことができる。
このS31〜41を含むサイクルを、ユーザー76による作業が完了するまで繰り返す(S42)。
以上がこの発明の一実施形態に係る作業支援システム1により、実際にユーザー76がサービスマン86の支援を受けながら作業を行う場合の流れである。このように、この発明に係る作業支援システム1によると、第2表示レンズ26に表示された合成動画像180をユーザー76が視認すると、複合機100の存在する作業現場において、サービスマン86と協働で作業を行っているようにして作業の支援を受けることができる。また第1スピーカ17からは、サービスマン86が発した第2の音声による支援情報が出力される。そのため作業が行われる複合機100から地理的に離れた位置にいるサービスマン86が、あたかもユーザー76と共に作業を行っているような状態で作業を行うことができる。またユーザー76にとって視覚的に作業の流れがわかりやすく、作業効率の向上が期待できる。
このようにして一連の作業が完了すると、最後に作業完了の手続きを行う。図13は、この発明の一実施形態に係る作業支援システム1による作業の支援が完了した後の、作業完了の処理の流れを示すフローチャートである(S51〜S62)。
まずサービスマン86は、作業が完了したことを確認し、複合機200の表示操作部201のキーを操作することにより支援の終了の要求を入力する。ユーザー側表示操作部101に支援の終了の要求が入力されると、支援終了要求受け付け部69は、その入力を受け付ける(S51)。支援終了要求受け付け部69によりその要求の入力が受け付けられると、認証部68は、支援を終了するための支援終了用認証情報として、テストパターンを発行する。そのテストパターンは、サービスマン側通信部209から、ネットワーク5を介して、ユーザー76側の複合機100のユーザー側通信部109に送信される(S52)。
ユーザー側通信部109によりテストパターンの情報が受信されると、ユーザー側画像形成部105は、テストパターンの画像を用紙上に形成する(S53)。ユーザー76により装着されるARグラス10の第1撮像カメラ18は、ユーザー側画像形成部105により用紙上に形成されたテストパターンの画像を撮像し、そのテストパターンに含まれる情報を読み取る(S54)。
ARグラス10の第1撮像カメラ18により読み取られた結果は、ARグラス10のユーザー側データ送受信部19から、複合機100のユーザー側通信部109およびネットワーク5を介して、複合機200のサービスマン側通信部209に送信される(S55)。サービスマン側通信部209により読み取り結果が受信されると(S56)、認証部68は、認証部68から発行された元のテストパターンと、ユーザー76側のARグラス10の第1撮像カメラ18により読み取られた読み取り結果とを照合する(S57)。
認証部68による照合の結果、認証部68から発行されたテストパターンと、ユーザー76側のARグラス10の第1撮像カメラ18により読み取られた読み取り結果が整合すると判断されると(S58において、YES)、支援を完了する(S59)。支援が完了すると、ユーザー76側の複合機100に向けて、複合機200のサービスマン側通信部209から、ネットワーク5を介して支援が完了した旨の通知を送信する。複合機100のユーザー側通信部109は、その通知を受信する(S60)。ユーザー側通信部109により支援が完了した旨の通知が受け取られると、複合機100の第三の制御部102内の作業ログ作成部56は、作業ログを作成する(S61)。その作業ログは、複合機200のHDD204に保存される。その後、複合機100と複合機200の間の通信が終了される(S62)。このようにして一連の支援が終了する。
以上が一連の流れである。なお、ユーザーが行う作業はメンテナンス作業に限られない。例えば、画像処理装置の設定や、通常の操作など、専門的な知識を有するサービスマンからの支援が必要な、画像処理装置に対するあらゆる作業にこの発明の作業支援システムは適用することができる。
またサービスマン側画像処理装置としての複合機200に、マニュアル文書や、作業手順を示した画像などの作業支援情報が格納されている場合には、合成動画像180に重畳するように、ユーザー76が装着するARグラス10の第1表示レンズ16に表示させることも可能である。作業支援情報格納部としてのハードディスク204に格納されている作業支援情報は、サービスマン側通信部209から、ネットワーク5およびユーザー側通信部109を介して、ユーザー側データ送受信部19に送信される。ARグラス10の表示制御部31は、その作業支援情報を、静止画像または動画像として、ARグラス10の第1表示レンズ16に表示するよう制御する。作業者は、動画像、音声による指示、および作業支援情報をそれぞれ参考することにより、作業を円滑に行うことができる。
上記実施形態において説明したマイクおよびスピーカは必須ではなく、省略が可能である。すなわち、支援は動画像のみを利用して行われてもよい。
上記実施形態においては、ユーザー側画像処理装置である複合機100がサービスマン側画像処理装置である複合機200と同一の構造を有する同一の機種の場合について説明したが、ユーザー側画像処理装置とサービスマン側画像処理装置は同一の機種である必要はない。サービスマン側の画像処理装置の画像は、動画像抽出部64による動画像の抽出の際に消去されるので、サービスマン側画像処理装置とユーザー側画像処理装置とは同一の機種である必要はない。またこの場合、位置合わせ部67も省略することができる。
またユーザー側画像処理装置およびサービスマン側画像処理装置は、それぞれ画像形成部105、205を有していなくてもよい。またサービスマン側画像処理装置は、ハードディスク204を有していなくてもよい。
上記実施形態においては、第1撮像カメラ18がユーザー76の両手72,74の動画像を、第2撮像カメラ28がサービスマン86の両手82,84の動画像を撮像する例を示している。しかしながら、第1撮像カメラ18および第2撮像カメラ28により撮像されるユーザー76またはサービスマン86の手は片手のみであっても構わない。
上記実施形態においては、ユーザー側表示端末およびサービスマン側表示端末がARグラスである場合について説明したが、頭部装着型表示端末であるこれらの表示端末は、ARグラスのみに限定されない。この発明において使用できる他の頭部装着型端末の例としては、片眼型端末や、メガネ型ウェアラブル端末、ゴーグル型端末、ヘルメット型端末などが挙げられる。但し、装着のし易さや装着時の安定性、視認性の高さなどから片眼型端末やメガネ型ウェアラブル端末、ARグラスが好ましい。頭部装着型端末の装着部は、ユーザーの頭部に装着可能にする部材からなり、その構造は限定されないが、装着部の例としては、メガネのフレーム、ヘルメット、バンド、ゴーグル、片耳を利用して観察者の頭部に装着されるフレーム、またはそれらの類似構造物の、ユーザーが頭部に装着するために必要な構造を有する部材が挙げられる。また装着部の構成材料については適宜選択可能である。
ユーザー側表示端末およびサービスマン側表示端末は、ブレ防止機能を有していなくてもよい。すなわち、振動検知部32および42、ならびに安定化処理部33および43を設けるか否かは任意に選択できる。
ユーザー側複合機100の制御部102内の、支援要請受け付け部52、および作業ログ作成部56は必須ではなく、省略が可能である。
サービスマン側複合機200の制御部202内の、位置合わせ部67、認証部68、および支援終了要求受け付け部69についても、省略が可能である。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明にかかる作業支援システムは、機器のメンテナンス時におけるユーザーへの指示や、不慣れな者には操作方法がわかりにくい機器の操作の支援など、様々な作業の支援を行うために利用することができる。
1 作業支援システム、5 ネットワーク、10 ARグラス、12 ユーザーARグラス制御部、14 第1メモリ、15 第1マイク、16 第1表示レンズ、17 第1スピーカ、18 第1撮像カメラ、19 第1通信部、20 ARグラス、22 サービスマンARグラス制御部、24 第2メモリ、25 第2マイク、26 第2表示レンズ、27 第2スピーカ、28 第2撮像カメラ、29 サービスマン側データ送受信部、31 表示制御部、32 振動検知部、33 安定化処理部、41 表示制御部、42 振動検知部、43 安定化処理部、52 支援要請受け付け部、56 作業ログ作成部、62 データ取得部、64 動画像抽出部、66 動画像合成部、67 位置合わせ部、68 認証部、69 支援終了要求受け付け部、72 ユーザーの左手、74 ユーザーの右手、76 ユーザー、82 サービスマンの左手、84 サービスマンの右手、86 サービスマン、100 ユーザー側複合機、101 ユーザー側表示操作部、102 ユーザー側複合機制御部、105 ユーザー側画像形成部、109 ユーザー側通信部、150 第1動画像、160 第2動画像、170 抽出動画像、180 合成動画像、200 サービスマン側複合機、201 サービスマン側表示操作部、202 サービスマン側複合機制御部、204 ハードディスク、205 サービスマン側画像形成部、209 サービスマン側通信部。

Claims (10)

  1. 遠隔地に居るサービスマンからユーザーに対し指示を行うことにより、前記ユーザーの作業を支援する作業支援システムであって、
    頭部装着型の端末であって、前記ユーザーに装着されるユーザー側表示端末と、
    頭部装着型の端末であって、前記サービスマンに装着されるサービスマン側表示端末と、
    前記ユーザー側表示端末と通信可能なユーザー側画像処理装置と、
    前記サービスマン側表示端末と通信可能なサービスマン側画像処理装置と、
    を備え、
    前記ユーザー側画像処理装置と、前記サービスマン側画像処理装置とは通信可能に接続され、
    前記ユーザー側表示端末および前記サービスマン側表示端末は、それぞれ、
    前記ユーザーまたは前記サービスマンである装着者に装着可能な形状を有する装着部と、
    前記装着者の視野範囲内の画像処理装置の像と前記装着者の手の像とを含む動画像を撮像する撮像部と、
    前記ユーザー側画像処理装置または前記サービスマン側画像処理装置のうち、通信可能な画像処理装置との間でデータを送受信する端末データ送受信部と、
    前記装着部に設置され、前記装着者に視認可能な電子画像を表示すると共に、画像処理装置の前記像を光学的に透過しうる光学透過式のレンズを有する表示部と、
    前記端末データ送受信部により受信されたデータに基づいて、前記表示部に前記電子画像が表示されるよう制御する表示制御部と、を備え、
    前記ユーザー側画像処理装置は、
    前記ユーザー側表示端末および前記サービスマン側画像処理装置と通信可能なユーザー側通信部を備え、
    前記サービスマン側画像処理装置は、
    前記サービスマン側表示端末および前記ユーザー側画像処理装置と通信可能なサービスマン側通信部と、
    前記サービスマン側通信部を通じて、前記ユーザー側表示端末の前記撮像部により撮像されたユーザー側動画像と、前記サービスマン側表示端末の前記撮像部により撮像されたサービスマン側動画像とを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部により受信された前記サービスマン側動画像から、前記装着者である前記サービスマンの前記手の動画像を抽出する動画像抽出部と、
    前記動画像抽出部により抽出された、前記サービスマンの前記手の動画像を含む抽出動画像と、前記ユーザー側動画像とを統合し、合成動画像を形成する動画像合成部と、
    を備え、
    前記サービスマン側通信部は、前記動画像合成部により形成された合成動画像を、前記ユーザー側表示端末及び前記サービスマン側表示端末に送信し、
    前記表示制御部は、前記サービスマン側通信部から送信され、前記端末データ送受信部により受信された前記合成動画像を、前記表示部に表示するよう制御し、
    前記ユーザー側画像処理装置は、
    支援を要請するための支援要請の入力を受け付ける支援要請受け付け部をさらに備え、
    前記サービスマン側画像処理装置は、
    前記支援要請受け付け部により前記支援要請の入力が受け付けられると、前記ユーザー側画像処理装置に対し認証用情報を発行する認証部をさらに備え、
    前記ユーザー側画像処理装置は、
    前記認証部により発行された前記認証用情報を表示する表示操作部をさらに備え、
    前記表示操作部に表示された前記認証用情報は、前記ユーザー側表示端末の前記撮像部により読み取られ、
    前記認証部は、前記ユーザー側表示端末の前記撮像部により読み取られた読み取り結果と、前記認証部により発行された前記認証用情報とが整合するか否かを判断し、両者が整合する場合には、前記ユーザー側画像処理装置と前記サービスマン側画像処理装置との間での通信を確立する、作業支援システム。
  2. 遠隔地に居るサービスマンからユーザーに対し指示を行うことにより、前記ユーザーの作業を支援する作業支援システムであって、
    頭部装着型の端末であって、前記ユーザーに装着されるユーザー側表示端末と、
    頭部装着型の端末であって、前記サービスマンに装着されるサービスマン側表示端末と、
    前記ユーザー側表示端末と通信可能なユーザー側画像処理装置と、
    前記サービスマン側表示端末と通信可能なサービスマン側画像処理装置と、
    を備え、
    前記ユーザー側画像処理装置と、前記サービスマン側画像処理装置とは通信可能に接続され、
    前記ユーザー側表示端末および前記サービスマン側表示端末は、それぞれ、
    前記ユーザーまたは前記サービスマンである装着者に装着可能な形状を有する装着部と、
    前記装着者の視野範囲内の画像処理装置の像と前記装着者の手の像とを含む動画像を撮像する撮像部と、
    前記ユーザー側画像処理装置または前記サービスマン側画像処理装置のうち、通信可能な画像処理装置との間でデータを送受信する端末データ送受信部と、
    前記装着部に設置され、前記装着者に視認可能な電子画像を表示すると共に、画像処理装置の前記像を光学的に透過しうる光学透過式のレンズを有する表示部と、
    前記端末データ送受信部により受信されたデータに基づいて、前記表示部に前記電子画像が表示されるよう制御する表示制御部と、を備え、
    前記ユーザー側画像処理装置は、
    前記ユーザー側表示端末および前記サービスマン側画像処理装置と通信可能なユーザー側通信部を備え、
    前記サービスマン側画像処理装置は、
    前記サービスマン側表示端末および前記ユーザー側画像処理装置と通信可能なサービスマン側通信部と、
    前記サービスマン側通信部を通じて、前記ユーザー側表示端末の前記撮像部により撮像されたユーザー側動画像と、前記サービスマン側表示端末の前記撮像部により撮像されたサービスマン側動画像とを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部により受信された前記サービスマン側動画像から、前記装着者である前記サービスマンの前記手の動画像を抽出する動画像抽出部と、
    前記動画像抽出部により抽出された、前記サービスマンの前記手の動画像を含む抽出動画像と、前記ユーザー側動画像とを統合し、合成動画像を形成する動画像合成部と、
    を備え、
    前記サービスマン側通信部は、前記動画像合成部により形成された合成動画像を、前記ユーザー側表示端末及び前記サービスマン側表示端末に送信し、
    前記表示制御部は、前記サービスマン側通信部から送信され、前記端末データ送受信部により受信された前記合成動画像を、前記表示部に表示するよう制御し、
    前記サービスマン側画像処理装置は、
    支援の終了の要求の入力を受け付ける支援終了要求受け付け部をさらに備え、
    前記支援終了要求受け付け部により前記支援の終了の要求の入力が受け付けられると、前記認証部は、前記支援を終了するための支援終了用認証情報を発行する、作業支援システム。
  3. サービスマン側画像処理装置は、前記データ取得部により取得された前記ユーザー側動画像と前記サービスマン側動画像のうち、前記ユーザー側動画像に含まれる画像処理装置の前記像と、前記サービスマン側動画像に含まれる画像処理装置の前記像との位置を合わせる位置合わせ部をさらに備える、請求項1または2に記載の作業支援システム。
  4. 前記ユーザー側画像処理装置と前記サービスマン側画像処理装置は、同一の構造を備えた同一の機種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業支援システム。
  5. 前記サービスマン側表示端末および前記ユーザー側表示端末は、それぞれ、
    音声情報の入力を受け付ける音声入力部と、
    前記サービスマン側表示端末および前記ユーザー側表示端末のうち、他方の前記音声入力部から入力された音声情報を出力する音声出力部と、をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の作業支援システム。
  6. 前記サービスマン側画像処理装置は、前記ユーザーの作業を支援する作業支援情報を格納する作業支援情報格納部をさらに備え、
    前記作業支援情報格納部に格納された前記作業支援情報は、静止画像または動画像として、前記ユーザー側表示端末の前記表示部に表示される、請求項1〜に記載の作業支援システム。
  7. 前記ユーザー側表示端末および前記サービスマン側表示端末は、それぞれ、
    前記撮像部の振動を検知する振動検知部と、
    前記振動検知部により検知された振動の状態に応じて、前記撮像部によって撮像された前記動画像から動揺を取り除く安定化処理を行う安定化処理部と、をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の作業支援システム。
  8. 前記振動検知部によって検知された振動が所定の閾値を超えると、前記表示制御部は、前記表示制御部に対応する前記表示部に警告画面を電子画像として表示するよう制御する、請求項に記載の作業支援システム。
  9. 前記ユーザー側画像処理装置は、用紙上に画像を形成する画像形成部をさらに備え、
    前記画像形成部は、前記認証部により発行された前記支援終了用認証情報を示す画像を用紙上に形成し、
    前記画像形成部により用紙上に形成された、前記支援終了用認証情報を示す画像は、前記ユーザー側表示端末の前記撮像部により読み取られ、
    前記認証部は、前記ユーザー側表示端末の前記撮像部による読み取り結果と、前記認証部により発行された前記支援終了用認証情報とを照合し、照合の結果、両者が整合する場合には、前記ユーザー側画像処理装置と前記サービスマン側画像処理装置との間の通信を停止する、請求項に記載の作業支援システム。
  10. 前記ユーザー側画像処理装置は、前記作業の内容を示す作業ログを作成する作業ログ作成部をさらに備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の作業支援システム。
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