JP6493902B2 - 脊椎靭帯骨化症検査方法及び検査用試薬 - Google Patents
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Description
[1]被検者に由来する1つまたは2種以上の一塩基多型を分析し、該分析結果に基づいて被検者の脊椎靭帯骨化症の発症リスクを検査する方法であって、
該一塩基多型が、配列番号1〜6から選ばれる塩基配列の塩基番号101番目の塩基に相当する塩基、又は該塩基と連鎖不平衡の関係にある塩基における一塩基多型である、方法。
[2]前記一塩基多型が、下記(1)から(6)より選択される1つまたは2種以上であり、当該塩基の種類がリスクアレルである場合には発症リスクが高く、非リスクアレルである場合には発症リスクが低いと判定する工程を含む、[1]に記載の方法。
(1)配列番号1に示す塩基配列における第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(2)配列番号2に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレル)又はA(非リスクアレル)
(3)配列番号3に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(4)配列番号4に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がA(リスクアレル)又はG(非リスクアレル)
(5)配列番号5に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレル)又はA(非リスクアレル)
(6)配列番号6に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がC(リスクアレル)又はT(非リスクアレル)
[3]前記脊椎靭帯骨化症が、後縦靭帯骨化症である、[1]又は[2]に記載の方法。[4]被検者に由来する1つまたは2種以上の一塩基多型を分析可能なポリヌクレオチドを含む、脊椎靭帯骨化症検査用試薬であって、
該一塩基多型が、配列番号1〜6から選ばれる塩基配列の塩基番号101番目の塩基に相当する塩基、又は該塩基と連鎖不平衡の関係にある塩基における一塩基多型である、試薬。
[5]前記ポリヌクレオチドが、下記(1)から(6)より選択される1つまたは2種以上の一塩基多型のリスクアレルを検出可能なポリヌクレオチドである、[4]に記載の試薬。
(1)配列番号1に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(2)配列番号2に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレ
ル)又はA(非リスクアレル)
(3)配列番号3に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(4)配列番号4に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がA(リスクアレル)又はG(非リスクアレル)
(5)配列番号5に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレル)又はA(非リスクアレル)
(6)配列番号6に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がC(リスクアレル)又はT(非リスクアレル)
[6]前記脊椎靭帯骨化症が、後縦靭帯骨化症である、[4]又は[5]に記載の試薬。[7]さらに、前記一塩基多型の非リスクアレルを検出可能なポリヌクレオチドを含む、[4]〜[6]のいずれか一に記載の試薬。
[8]前記ポリヌクレオチドが、前記塩基配列における前記一塩基多型を含む連続した10塩基以上の配列、又はその相補配列を有する、[4]〜[7]のいずれか一に記載の試薬。
[9]前記ポリヌクレオチドが、前記一塩基多型を含む領域を増幅することのできるプライマーである、[4]〜[7]のいずれか一に記載の試薬。
[10]配列番号1〜6から選ばれる塩基配列において、塩基番号第101番目の塩基を含む連続した10塩基以上の配列、又はその相補配列を有する、脊椎靭帯骨化症検査用プローブ。
[11]配列番号1〜6から選ばれる塩基配列において、塩基番号第101番目の塩基を含む領域を増幅することのできる、脊椎靭帯骨化症検査用プライマー。
本発明の方法は、ヒトの第20染色体短腕12領域(20p12.3)、第8染色体長腕23領域(8q23.1)、第12染色体短腕11領域(12p11.22)、第12染色体短腕12領域(12p12.2)、第8染色体長腕23領域(8q23.3)、及び第6染色体短腕21領域(6p21.1)に存在するSNPを分析し、該分析結果に基づいて脊椎靭帯骨化症を検査することを特徴とする、脊椎靭帯骨化症の発症リスクの判定方法である。すなわち、本発明において、「検査」とは脊椎靭帯骨化症の発症リスクの検査
を含む。本発明の方法においては、SNPの分析結果を、脊椎靭帯骨化症の発症リスクと関連付ける。
この多型は、配列番号2で表される塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基におけるグアニン(G)/アデニン(A)の多型を意味し、この塩基がG(リスクアレル)である場合には脊椎靭帯骨化症の発症リスクが高いと判定できる。
第12染色体短腕11領域(12p11.22)に存在するSNPとしては、ヒトのSNPのID番号:rs1979679を挙げることができる。rs1979679は、GenBank Accession No. NT_009714.17の21166639番目の塩基におけるSNPである。
この多型は、配列番号3で表される塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基におけるチミン(T)/シトシン(C)の多型を意味し、この塩基がT(リスクアレル)である場合には脊椎靭帯骨化症の発症リスクが高いと判定できる。
この多型は、配列番号4で表される塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基におけるアデニン(A)/グアニン(G)の多型を意味し、この塩基がA(リスクアレル)である場合には脊椎靭帯骨化症の発症リスクが高いと判定できる。
この多型は、配列番号5で表される塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基におけるグアニン(G)/アデニン(A)の多型を意味し、この塩基がG(リスクアレル)である場合には脊椎靭帯骨化症の発症リスクが高いと判定できる。
この多型は、配列番号6で表される塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基におけるシトシン(C)/チミン(T)の多型を意味し、この塩基がC(リスクアレル)である場合には脊椎靭帯骨化症の発症リスクが高いと判定できる。
配列番号2:8q23.1上のrs374810のSNPを含む塩基配列
配列番号3:12p11.22上のrs1979679のSNPを含む塩基配列
配列番号4:12p12.2上のrs11045000のSNPを含む塩基配列
配列番号5:8q23.3上のrs13279799のSNPを含む塩基配列
配列番号6:6p21.1上のrs927485のSNPを含む塩基配列
れらに限定されない。
提供された検査結果に基づき、必要に応じて医師等が被験者に対して処置を行う。たとえば、後縦靭帯骨化症(OPLL)の発症リスクが高いとの判定結果が出た被験者に対しては、検査後定期的に脊椎のX線撮影やCT撮影のようなより詳細な検査を行い、発症の有無を確認することができる。一方、OPLL発症リスクが低いとの判定結果が出た被験者に対しては、受診・検査の頻度、回数を減じることができる。このように、本発明の方法を行うこと
により、受診の回数や検査の方法を適切に設定し、OPLL患者やその疑いのある患者、医療従事者等の医学的、経済的負担、労力を軽減することができる。
本発明は、上記SNP部位のリスクアレルを検出可能なポリヌクレオチドを含む、脊椎靭帯骨化症を検査するための検査試薬を提供する。当該ポリヌクレオチドとしては、プライマーやプローブなどが含まれるが、それらに限定されない。また、1つのSNPを検出可能なポリヌクレオチドを、単独で検査試薬に含めてもよいし、当該ポリヌクレオチドを複数含めてもよい。検査の精度を向上するために、複数のポリヌクレオチドにより複数のSNPを検査することが好ましい。
さらに、非リスクアレルを検出可能なポリヌクレオチドを含めてもよい。
プローブの長さは、好ましくは10〜50塩基であり、より好ましくは15〜35塩基であり、さらに好ましくは20〜35塩基である。
<オンライン方法>
対象となる後縦靭帯骨化症の患者は、脊柱のエックス線撮影検査に基づいて、参加病院の経験を積んだ脊椎外科医によって診断された。患者の頸椎における後縦靭帯の異所的骨形成が調べられた。2つよりも多くの脊椎分節の後縦靭帯骨化を有する日本人の患者(総計1,660人)が、本試験に含まれた。対照用に、バイオバンク・ジャパンプロジェク
ト(Nakamura, Y. The BioBank Japan Project. Clin Adv Hematol Oncol 5, 696-697 (2007))における後縦靭帯骨化症と無関係の疾患を有する対象に由来するゲノムワイドスクリーニングデータを使用した。全ての個体が本試験に参加する書面によるインフォームド・コンセントを提出した。この研究プロジェクトは理化学研究所(RIKEN)横浜研究所の倫理委員会によって承認された。
ゲノムDNAは、常法にて末梢血白血球から抽出された。GWASは、イルミナ・ヒト・オムニエクスプレス・エクソーム・ビーズチップ(Illumina HumanOmniExpressExome BeadChip)を使用して、症例試料の遺伝子型を解析した。対照試料の遺伝子型は、イルミナ・ヒト・オムニエクスプレス・ビーズチップ(Illumina HumanOmniExpress BeadChip)とイルミナ・ヒト・エクソーム・ビーズチップ(Illumina HumanExome BeadChip)を使用して解析した。
GWASおよび再現解析では、自由度1のコクラン・アーミテージの傾向検定を用いて各SNPの関連を評価した。2×2アレル頻度表から、オッズ比とそれらの信頼区間を計算した。マンテル・ヘンツェル法により、GWASと再現解析のデータを結合し、そして、ブレスロウ・デイ検定(Breslow, N.E. & Day, N.E. IARC Sci Publ, 1-406 (1987))を用いて、試験間の不均一性を調べた。局所的関連プロットはローカスズーム(LocusZoom;Pruim, R.J. et al. Bioinformatics 26, 2336-2337 (2010))を用いて作成された。
minimacを用いてGWAS内での遺伝子型のインピュテーションを実施した。基準集団として1000人ゲノムプロジェクト(ハプロタイプの相を特定したJPT、CHBおよび中国南部漢族(CHS)のデータ、2012年、3月;1000 Genomes Project Consortium et al. Nature 467, 1061-1073 (2010))に由来する個体を使用した。1%未満のマイナーアレル頻度および低精度のインピュテーション(RSQ<0.9)を有するSNPsは、排除された。関連解析は、mach2datによって遺伝子量について実施した。
後縦靭帯骨化症感受性遺伝子を同定するために、1,130人の後縦靭帯骨化症の個体と、7,135人の対照からなる日本人の集団において、オンライン方法によりGWASを実施した。
後縦靭帯骨化症との関連が示された上記8か所の遺伝子座における関連を確定するために、各遺伝子座で最小のP値を有するSNPsを、再現解析のために選択した。548人の日本人の後縦靭帯骨化症患者および6,469人の日本人の対照からなる独立した集団の遺伝子型を解析した。その結果、ボンフェローニ補正の後でも、8個のSNPsのうちの5個について、P<6.25×10−3(0.05/8)で有意な関連を見出した(表1)。
(2006))の分泌タンパク質のメンバーをコードし、そのシグナル伝達は骨芽細胞形成に不可欠である(Monroe, D.G., McGee-Lawrence, M.E., Oursler, M.J. & Westendorf, J.J. Gene 492, 1-18(2012))。RSPO2の発現の低下が骨関節炎骨芽細胞で報告されており、そして、骨芽細胞のWnt依存性石灰化がRSPO2によって促進される(参照文献14)。
17975-17980 (1999))。
間にある遺伝子砂漠に位置する(図2f)。CDC5L遺伝子がコードする細胞分裂周期5様(cell division cycle 5-like)タンパク質は、細胞周期のG2/M進行の正の調節因子である(Zhang, N., Kaur, R., Akhter, S. & Legerski, R.J. EMBO Rep 10, 1029-1035(2009))。CDC5Lは推定上のE3ユビキチンリガーゼ複合体の中核構成要素としても見いだされた。この複合体は酵母からヒトまでメッセンジャーRNA前駆体のスプライシングに役割を有することが示されている(Ajuh, P. et al. EMBO J 19, 6569-6581(2000))。
Claims (9)
- 被検者に由来する、下記(1)から(6)より選択される1つまたは2種以上の一塩基多型を分析し、該分析結果に基づいて、当該塩基の種類がリスクアレルである場合には発症リスクが高く、非リスクアレルである場合には発症リスクが低いと判定することにより被検者の脊椎靭帯骨化症の発症リスクを検査する方法。
(1)配列番号1に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(2)配列番号2に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレル)又はA(非リスクアレル)
(3)配列番号3に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(4)配列番号4に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がA(リスクアレル)又はG(非リスクアレル)
(5)配列番号5に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレル)又はA(非リスクアレル)
(6)配列番号6に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がC(リスクアレル)又はT(非リスクアレル) - 前記脊椎靭帯骨化症が、後縦靭帯骨化症である、請求項1に記載の方法。
- 被検者に由来する、下記(1)から(6)より選択される1つまたは2種以上の一塩基多型のリスクアレルを分析可能なポリヌクレオチドを含む、脊椎靭帯骨化症検査用試薬。(1)配列番号1に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(2)配列番号2に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレ
ル)又はA(非リスクアレル)
(3)配列番号3に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がT(リスクアレル)又はC(非リスクアレル)
(4)配列番号4に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がA(リスクアレル)又はG(非リスクアレル)
(5)配列番号5に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がG(リスクアレル)又はA(非リスクアレル)
(6)配列番号6に示す塩基配列の第101番目の塩基に相当する塩基がC(リスクアレル)又はT(非リスクアレル) - 前記脊椎靭帯骨化症が、後縦靭帯骨化症である、請求項3に記載の試薬。
- さらに、前記一塩基多型の非リスクアレルを検出可能なポリヌクレオチドを含む、請求項3又は4に記載の試薬。
- 前記ポリヌクレオチドが、前記塩基配列における前記一塩基多型を含む連続した15塩基以上の配列、又はその相補配列を有する、請求項3〜5のいずれか一項に記載の試薬。
- 前記ポリヌクレオチドが、前記一塩基多型を含む領域を増幅することのできるプライマーセットである、請求項3〜5のいずれか一項に記載の試薬。
- 配列番号1〜6から選ばれる塩基配列において、塩基番号第101番目の塩基を含む連続した15塩基以上の配列、又はその相補配列を有する、脊椎靭帯骨化症検査用プローブ。
- 配列番号1〜6から選ばれる塩基配列において、塩基番号第101番目の塩基を含む領域を増幅することのできる、脊椎靭帯骨化症検査用プライマーセット。
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