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JP6496111B2 - 送液制御装置 - Google Patents
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Description

この発明は、化学、生物学、医学、物質工学、電気化学工学、半導体工学、エレクトロニクス、微小化学分析、ナノテクノロジー等の研究分野で用いられる、微量な流体を制御して送液する送液制御装置に関する。
近年、チップ上で化学反応を進行させ分析を行う微小化学分析システム(μTAS)、あるいは、ガラス等の小さな基板に微細な溝やくぼみを刻んだチップに、化学反応、細胞培養、分離検出等のラボプロセス(実験室での工程)を集積化させたラボ・オン・チップ(実験室チップ、Lab on a Chip)の研究が、活発に行われている。これは、上述のように、従来の分析システムあるいは化学実験室を、手のひらに乗る程度まで微小化しようとするものである。
分析システム等を微小化することにより、(1)サンプル、試薬量の微量化、(2)応答の高速化、(3)ハイスル−プット化、等の効果が実現される。これら微小化された分析システム(以下、微小システムという)の用途はさまざまであるが、このような微小システム上では、微量な流体を制御して送液することが必要となる。特に、全ての要素が集積化された送液装置の実現が期待される。
微量な流体を制御して送液する装置として、機械的なマイクロポンプ、マイクロバルブの研究が既に1980年代より進められている。しかし、これらを集積化した高度な送液装置の構築はこれまでほとんど成功していない。これは、構造的に高度な集積化が難しいところに原因があるものと思われる。
このため、微小な流路中に微小な流体(例えば溶液等)を導入し送液したい場合には、市販のマイクロシリンジポンプを利用している場合が多い。もちろん、基礎研究等、目的によってはこれで十分な場合もあるであろうが、マイクロシリンジポンプを用いると携帯性が損なわれてしまう。また、マイクロシリンジポンプは非常に高価である。
そこで、比較的複雑な微小流路中を送液する手段としては、電気浸透流を利用する送液機構がある。電気浸透流は、ガラス管等に接した溶液が高電圧下で示す移動現象であり、例えばDNA等を測定対象としたキャピラリー電気泳動を用いた分析で、通常発生する。
キャピラリー電気泳動は、主に石英ガラス中に形成された微小流路末端に形成されたDNA等の粒子の入った溶液の液溜めに電極を挿入し、数百Vから数千Vの高電圧を印加して微小流路中の溶液を移動させる現象である。電気浸透流を利用した送液機構(以下、電気浸透流ポンプという)は構造的に極めて単純で、複雑な流路ネットワーク中での送液も容易である。
ところで、電気浸透流に関連して、例えば下記の特許文献1には、電気泳動を抑え、電気浸透流によりキャピラリーに試料を注入するキャピラリー電気泳動装置の試料注入装置が開示されている(特許文献1参照)。
従来型のマイクロポンプ、マイクロバルブにおいては、駆動電圧や消費電力が大きくなってしまう問題を有する。具体的には、例えば駆動電圧は小さいものでも数十Vで、それに伴い消費電力も問題になっていた。さらに、流路が微小化すればするほど、界面張力等の影響が大きくなり、流路構造、動作原理によっては、スムーズな送液を行うことが難しくなる。
このため、特にマイクロポンプ、マイクロバルブのような従来型の機械的ポンプを用いる場合には、チップ上への集積化が課題であった。また、電気浸透流ポンプにおいても、同様に、高電圧が必要であるため問題となるとともに、消費電力も無視できないほど大きくなってしまう。
本発明者は、上記従来の問題を解決するために、微小流路底部に形成した金電極の濡れ性を変化させ、溶液を通過させる構造の送液装置を提案した(特許文献2参照)。
特開平5−142198号公報(第1頁、第1図) 特許第4632300号公報
引用文献2記載の発明では、単純な構造を有し、ほとんど電力を消費せず、流路が微小化してもスムーズな送液を行うことができ、さらには、順次、複数の流体の注入、排出も含めた、一連の送液制御を効率的に行うことができる、微小送液システムの高度集積化を実現することができた。
しかしながら、引用文献2記載の発明では、バルブに到達する溶液を確実にそこで静止させるには、バルブ部の流路を細くし、電極を流路方向に長くしなければならなかった。しかし、これにより逆に応答時間(電位印加後、溶液がバルブを通過する時間)が長くなるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解決することを目的とするものであり、微小流路中を進行する溶液を確実に静止させることができ、バルブの流路方向の長さも短くでき、電位印加時のバルブ上の溶液の通過時間も短くすることができる送液制御装置を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、微小流路構造体に、入口部、出口部及び流路部が形成されており、流路部の途中にバルブが設けられており、入口部から供給された溶液が流路部内を毛細管現象で送液され、バルブで静止される、又はバルブを通過して出口部まで送液される送液制御装置であって、バルブは、流路部の一部の底面に形成された親水性の電極と、該親水性の電極上に形成された疎水性の自己組織化単分子膜とを備えており、前記親水性の電極に負の電位を印加しない時には、入口から供給された溶液を、疎水性の自己組織単分子膜によって静止するバルブを閉じた状態とし、前記親水性の電極に負の電位を印加することで、該親水性の電極上に形成された疎水性の自己組織化単分子膜を除去して、前記親水性の電極の表面を露出することにより、入口から供給された溶液が前記親水性の電極上を通過可能とするバルブを開いた状態とする構成を特徴とする送液制御装置を提供する。
微小流路構造体は、ガラス基板上に樹脂板が積層され、樹脂板におけるガラス基板の上面と当接する下面には、入口部、出口部及び流路部を構成する凹部が形成されていることが好ましい。
1本の流路部の複数の箇所に、それぞれバルブが形成されていることが好ましい。
入口部から放射状に延びるように形成された複数本の流路部に、それぞれバルブが形成されていることが好ましい。
入口部の溶液には定電圧電源装置の正極が電気的に接続可能であり、バルブの前記親水性の電極には定電圧電源装置の負極が接続可能であることが好ましい。
入口部には、定電圧電源装置の正極に電気的に接続可能な参照電極が設けられていることが好ましい。
微小流路構造体のガラス基板に積層される樹脂板は、ポリジメチルシロキサンで形成されていることが好ましい。
本発明によれば、疎水性の自己組織化単分子膜により、微小流路中を進行する溶液を確実に静止させることができ、バルブの流路方向の長さも短くでき、電位印加時のバルブ上の溶液の通過時間も短くすることができるという効果が生じる。
(a)は本発明に係る送液制御装置の実施例1の全体構成を示す図であり、(b)は(a)のB−B垂直断面を示す図である。 (a)は上記実施例1の白金電極のいくつかの構成を示す図であり、(b)、(c)は上記実施例1の作用を説明する図である。 (a)〜(c)は、上記実施例1の作用を説明する図である。 上記実施例1において、アルカンチオールの白金電極上への自己組織化単分子膜の形成と還元脱離を示す図である。 (a)、(b)は、本発明に係る送液制御装置の実施例2の構成及び作用を説明する図である。 (a)、(b)本発明に係る送液制御装置の実施例2の作用を説明する図である。 本発明に係る送液制御装置の実施例3の構成を説明する図である。 (a)、(b)本発明に係る送液制御装置の実施例3の作用を説明する図であり、参照電極、ポテンショスタット、スイッチ等は略した。
本発明に係る送液制御装置を実施するための実施するための形態を実施例に基づいて図面を参照して、以下に説明する。
(実施例1)
本発明に係る送液制御装置の実施例1を図1〜図4において説明する。図1(a)は、本発明に係る送液制御装置の実施例1の全体構成を示し、基本的な送液制御装置の構成を示す図である。この送液制御装置1は、微小流路構造体2を有する。
微小流路構造体2は、図1(b)に示すように、ガラス基板3上に樹脂板4が積層されて形成される。樹脂板4は、疎水性のポリジメチルシロキサン(PDMS)等の樹脂材料で形成されている。ガラス基板3の上面7と当接する樹脂板4の下面8には、微小流路9を構成する凹部10が形成されている。なお、ガラス基板3及び樹脂板4に替えて、ガラス及びポリジメチルシロキサン以外の材料で形成されたものでも良い。
微小流路9は、凹部10と凹部10に対応するガラス基板3の上面7で囲まれた流路空間から成る。この実施例1の微小流路9は、入口部14、出口部15及び流路部16を有する。流路部16内を毛細管現象によって溶液は流動することができる。流路部16の途中には、バルブ19が設けられている。本発明は、このバルブ19の構成が特徴であり、後で詳記する。
送液制御装置1で送液が制御される溶液20は、入口部14に供給される。入口部14は、液溜めとして機能し、溶液20は、入口部14からさらに流路部16内に供給される。入口部14の底部には、供給される溶液20と常時接触状態にある参照電極21が取り付けられている。参照電極21は、銀(Ag)/塩化銀(AgCl)等の電極材料で形成され、図1に示すように、入口部14から微小流路構造体2の側面側に導出されている。
流路部16内に供給された溶液20は、流路部16においてバルブ19が開いている場合は、バルブ19を通過してさらに流路部16内を流れ、出口部15から溶液20を供給すべき利用先に送液される。
バルブ19は、流路部16の途中の一部に設けられており、図1(b)及び図3(b)等に示すように、ガラス基板3上に薄膜状に形成された親水性を有する白金電極26と、白金電極26上に形成された疎水性の自己組織化単分子膜(SAM: Self-Assembled Monolayer)27と、を備えている。
白金電極26は、図1(a)に示すように、微小流路構造体2内を側方に延び出る接続部28と、微小流路構造体2の外側に配置された接点パッド29と、から一体に形成されている。本実施例では白金電極26を使用したが、白金電極26の替わりに、金、銀、銅、パラジウム等の金属で形成する電極でも良い。
本実施例1の送液制御装置1では、定電圧電源装置として使用するポテンショスタット(Potentiostat)33が付設されている。ポテンショスタット33の負極側がスイッチ(SW)34を介して接点パッド29に接続され、正極側が参照電極21に接続される。
供給する溶液の供給量に応じて流路部16の断面積(流れに垂直な断面積)の大きさを異ならせた構成とする。
図2(a)は、接続部28及び接点パッド29と一体に形成された複数の白金電極26−1〜26−5を示す。白金電極26−1〜26−5は、それぞれその下に数値が記載されている流路方向の寸法Lに形成されている。
自己組織化単分子膜27自体は、既に知られているが、自己組織化単分子膜27としては、白金電極26と反応性のある疎水性の有機分子が使用される。自己組織化単分子膜27は、使用前にあらかじめ白金電極26上に形成される。自己組織化単分子膜27は一般的にアルカンチオールであれば良いが、特にアルキル鎖長の短い1−ヘキサンチオール(CH3(CH2)5SH)が好ましい。
白金電極上26上に形成された自己組織化単分子膜27は疎水性を有し、図3(a)に示すように、有機分子37が、それら同士の相互作用によって密に集合し、かつ配向性が揃った状態となる。
このように、白金電極26の表面上に有機分子37が密に集合することにより、自己組織化単分子膜27が形成される(図4参照)。自己組織化単分子膜27が存在する状態では、毛細管現象により進行した溶液20はバルブ19の手前で静止し、図2(a)に示すように、いわばバルブ19が閉じた状態となる。
図4は、アルカンチオール(R−SH)が電極26上に密に集合し、自己組織化単分子膜27が形成される状態(図4の右側参照)と、白金電極26に負の電位を印加することで、アルカンチオールが電極26から還元脱離する状態(図4の左側参照)の変化を示す図である。
(作用)
以上の構成から成る実施例1の送液制御装置1の作用を、図2(b)、(c)及び図3(a)〜(c)を参照して説明する。まず、送液すべき溶液20を入口部14から流路部16内に供給する。
ポテンショスタット33のスイッチ34を開いて白金電極26に負の電位を印加していない状態では、図2(b)、図3(a)に示すように、バルブ19における白金電極26上に形成された疎水性の自己組織化単分子膜27があるために、白金電極26の表面は溶液20に対して濡れにくい。そのため、溶液20は、バルブ19を通過することなくその手前で静止し、バルブ19が閉じられた状態にある。
スイッチ34を閉じ、ポテンショスタット33の負極側が接点パッド29に接続すると、ポテンショスタット33、参照電極21、溶液20、白金電極26、接続部28及び接点パッド29によって回路が閉じ、白金電極26に負の電位が印加される。
ポテンショスタット33によって、白金電極26に負の電位を印加すると、図3(b)に示すように自己組織化単分子膜27が還元脱離し始めて(図4参照)、その結果、親水性の白金電極26の表面が露出する。この状態では、溶液20の液滴と白金電極26の表面との接触角は小さくなり、親水状態となる。
図3(c)に示すように、溶液20は自己組織化単分子膜27を剥離しながら親水性の白金電極26の表面上を進行し、バルブ19はいわば開いた状態となる。そして、図2(c)に示すように、溶液20は、バルブ19を通過してから出口部15に送液される。なお、本発明の送液制御装置1は、バルブ19が閉じている状態から、上記のとおり自己組織化単分子膜27が脱離して開くという、閉から開の1回のみの使用用途を想定している。
本発明の送液制御装置1によれば、白金電極26上に疎水性の自己組織化単分子膜27を形成し、毛細管現象で微小流路9内を流れる溶液20を確実に静止することができる。
また、本発明の送液制御装置1によれば、特許文献2に記載の発明のように、白金電極26そのものの濡れ性を変化させるのではなく、自己組織化単分子膜27を除去して、親水性の白金電極26の表面を露出させることにより、濡れ性を増し、溶液20を白金電極26の表面上を速やかに移動させることができる。
このような本発明の送液制御装置1を用いれば、疎水性の自己組織化単分子膜27により、微小流路9内を進行する溶液20を確実に静止させる効果が大きいため、白金電極26の流路方向の長さ寸法Lを短くでき、その結果、バルブ19の流路方向の長さも短くコンパクト化が可能であり、また、電位印加時のバルブ19上の溶液20の通過時間も短くすることができる。
以上の実施例1の送液制御装置1は、本発明の送液制御装置の基本的な構成を示すものであるが、実際利用に供する送液制御装置では、微小流路構造体2の1又は複数本形成される流路部の適当な箇所に必要に応じて1又は複数のバルブが形成される。このように複数のバルブを流路部に適宜設ける構成例を、以下、実施例2及び実施例3において説明する。
(実施例2)
本発明に係る送液制御装置の実施例2を、図5及び図6において説明する。実施例2の送液制御装置41は、図5(a)に示すように、微小流路構造体42を有する。微小流路構造体42は、入口部14、蛇行状の流路部43及び出口部15から成る微小流路44を備えている。
蛇行状の流路部43の途中に、上流から下流にかけて第1〜第4のバルブ46〜49の4つのバルブが配置されている。この実施例2の第1〜第4のバルブ46〜49は、それぞれ実施例1のバルブ19と同じ構成である。
入口部14には、実施例1と同様に、参照電極21が設けられている。また、ポテンショスタット33が付設されており、ポテンショスタット33の負極側が、第1〜第4のバルブ46〜49の各接点パッド29に接続され、正極側が参照電極21に接続されている。ポテンションスタット33と各接点パッド29の結線中に、それぞれスイッチSW1〜SW4が設けられており、選択的に開閉可能な構成とされている。
実施例2の送液制御装置41では、図5(b)〜図6(a)、(b)に一例を示すように、スイッチSW1〜SW4を操作して、溶液20を、第1〜第4のバルブ46〜49に対して順次、静止と通過させながら、出口部15に向けて送液することができる。
図5(b)に示す状態では、入口部14に最も近い第1のバルブ46が閉じられており、溶液20は、第1のバルブ46の手前で静止している。
図6(a)に示す状態では、第1のバルブ46が開いており、第2のバルブ47は閉じた状態を示している。溶液20は、第1のバルブ46を通過し、第2のバルブ47の手前で静止している。
図6(b)に示す状態では、第1及び第2のバルブ46、47が開いており、第3のバルブ48は閉じた状態を示している。溶液20は、第1及び第2のバルブ46、47を通過し、第3のバルブ48の手前で静止している。
このような構成の実施例2の送液制御装置41によれば、第1〜第4のバルブ46〜49をそれぞれ開くことで、溶液20は通過可能となり、毛細管現象で上記のとおり、出口部15に向けて送液することができる。
(実施例3)
本発明に係る送液制御装置の実施例3を図7及び図8において説明する。この実施例3の送液制御装置61は、図7に示すように、微小流路構造体62を有する。微小流路構造体62には、入口部14と、流路部と、出口部80から成る微小流路63が形成されている。実施例3の流路部は、入口部14から放射状に延びるように形成された第1〜第8の流路部66〜73の8本の流路部から成る。
入口部14には参照電極21が設けられている。第1〜第8の流路部66〜73の末端には、第1〜第8の出口部78〜85が形成されている。また、第1〜第8の流路部66〜73の途中には、それぞれに対応して第1〜第8のバルブ89〜96が設けられている。第1〜第8のバルブ89〜96は、それぞれ実施例1のバルブ19と同じ構成である。
実施例3の送液制御装置61についても、ポテンショスタット33が付設されており、実施例2の送液制御装置41の構成と同様に、ポテンショスタット33の負極側が第1〜第8のバルブ89〜96の各接点パッド29に接続され、正極側が参照電極21に接続されており、さらに、ポテンションスタット33と各接点パッド22の結線中に、それぞれスイッチSW1〜SW8が設けられており、選択的に開閉可能な構成とされている。
このような構成の実施例3の送液制御装置によれば、図8(a)に示すように、常時は第1〜第8のバルブ89〜96の全てを閉じた状態としておき、例えば、図8(b)に示すように、第1のバルブ89と第6のバルブ94を開くと、第1の流路部66と第6の流路部71を通して、それぞれの出口部78と出口部83まで溶液20を毛細管現象で送液することができる。
実施例3の送液制御装置61は、同じ溶液20を1カ所の入口部14から、第1〜第8の出口部78〜85のいずれかに選択的に送液して、複数の利用先のいずれかに供給する場合に適している。
以上、本発明に係る送液制御装置を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内で、いろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る送液制御装置は、化学、生物学、医学、物質工学、電気化学工学、半導体工学、エレクトロニクス、微小化学分析、ナノテクノロジー等の研究分野等において、携帯型微小分析機器の基礎となる微量な流体を制御して送液する送液制御装置として使用可能である。
1 制御送液装置
2 微小流路構造体
3 ガラス基板
4 樹脂板
7 ガラス基板の上面
8 樹脂板の下面
9 微小流路
10 微小流路を構成する樹脂板下面に形成された凹部
14 入口部
15 出口部
16 流路部
19 バルブ
20 溶液
21 参照電極
26 白金電極
27 自己組織単分子膜
28 白金電極の接続部
29 白金電極の接点パッド
33 ポテンショスタット
34 ポテンショスタットと接点パッドの間のスイッチ
37 有機分子
41 送液制御装置
42 微小流路構造体
43 蛇行状の流路部
44 微小流路
46〜49 第1〜第4のバルブ
61 送液制御装置
62 微小流路構造体
63 微小流路
66〜73 第1〜第8の流路部
78〜85 第1〜第8の出口部
89〜96 第1〜第8のバルブ

Claims (7)

  1. 微小流路構造体に、入口部、出口部及び流路部が形成されており、流路部の途中にバルブが設けられており、入口部から供給された溶液が流路部内を毛細管現象で送液され、バルブで静止される、又はバルブを通過して出口部まで送液される送液制御装置であって、
    バルブは、流路部の一部の底面に形成された親水性の電極と、該親水性の電極上に形成された疎水性の自己組織化単分子膜とを備えており、
    前記親水性の電極に負の電位を印加しない時には、入口から供給された溶液を、疎水性の自己組織単分子膜によって静止するバルブを閉じた状態とし、
    前記親水性の電極に負の電位を印加することで、該親水性の電極上に形成された疎水性の自己組織化単分子膜を除去して、前記親水性の電極の表面を露出することにより、入口から供給された溶液が前記親水性の電極上を通過可能とするバルブを開いた状態とする構成を特徴とする送液制御装置。
  2. 微小流路構造体は、ガラス基板上に樹脂板が積層され、樹脂板におけるガラス基板の上面と当接する下面には、入口部、出口部及び流路部を構成する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の送液制御装置。
  3. 1本の流路部の複数の箇所に、それぞれバルブが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の送液制御装置。
  4. 入口部から放射状に延びるように形成された複数本の流路部に、それぞれバルブが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の送液制御装置。
  5. 入口部の溶液には定電圧電源装置の正極が電気的に接続可能であり、バルブの前記親水性の電極には定電圧電源装置の負極が接続可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の送液制御装置。
  6. 入口部には、定電圧電源装置の正極に電気的に接続可能な参照電極が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の送液制御装置。
  7. 微小流路構造体のガラス基板に積層される樹脂板は、ポリジメチルシロキサンで形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の送液制御装置。
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