JP6496583B2 - 仮設足場計画支援システム - Google Patents
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そこで、構造物の三次元形状を示す第1形状データ(具体的には、構造物の設計者が三次元CADを用いて作成したデータ)と、構造物の構築に使用する追加構造物(以下、仮設足場という)の単位構造の三次元形状を示す第2形状データとを予め作成しておき、仮設足場の単位構造の第2形状データを用いて、仮設足場の単位構造を外部からの指示に応じた状態に配置して仮設足場を組み上げ、組み上げられた仮設足場の単位構造を第1形状データに基づいた構造物と共に三次元表示させることにより、構造物の状況に応じた適切な仮設足場を簡便かつ迅速に設計することができ、しかも、仮設足場の設置に必要な資材の予測精度を高めることが可能な仮設足場の設計支援装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、構造物の第1形状データが存在していても、構造物に改造や形状変更を伴う補修等が行われていると、構築当初の状態を示す第1形状データは使用することができない。この場合、改造部分や補修部分の現況を、例えば、図面や写真等で確認し、それらの二次元データと構造物の第1形状データを組み合わせて新たな第1形状データを作成して仮設足場の設計支援装置に使用することも考えられるが、図面や写真等の二次元データと三次元データである第1形状データを組み合わせて新たな第1形状データを作成するには、二次元データから三次元データを作成して既存の三次元データに組み込むという特別の技術と、そのデータ処理に時間を要するという問題がある。このため、改造や形状変更を伴う補修等が行われた構造物に対して新たな第1形状データを作成して、特許文献1の仮設足場の設計支援装置に利用するということは、経済的に考えて現実的ではない。
前記構造物の三次元モデルを作成して保存する三次元モデル形成部と、
前記三次元モデルから作成したモデル平面図に前記仮設足場を配置するモデル足場配置領域を指定して、該足場ユニットの仮設足場設計条件を設定する設計条件入力部と、
前記足場ユニットに対応するモデル足場ユニットを前記モデル足場配置領域内に割り付けてモデル仮設足場を形成して保存するモデル仮設足場形成部と、
前記モデル仮設足場のモデル仮設足場データを保存するモデル仮設足場保存部と、
前記モデル仮設足場保存部から前記モデル仮設足場データを取得し、設定された表示条件に基づいて前記モデル仮設足場を表示するモデル仮設足場表示部とを有する。
図1に示す本発明の一実施の形態に係る仮設足場計画支援システム10は、図2に示すように、例えば、建築物11(構造物の一例)の補修を行う際に、建築物11の周囲に組み上げられた足場ユニット12から形成される仮設足場13の設計を支援するものであって、建築物11を異なる視点から見た二次元画像が入力された際に、建築物11の外表面をそれぞれ規定する特徴点の三次元座標を求めて、外表面に対応するモデル外表面を作成し、モデル外表面を組み合わせて建築物11の三次元モデルを作成し、三次元モデルデータとして保存する三次元モデル形成部14を有している。
ここで、特徴点とは、建築物11の角部と壁面のそれぞれの存在範囲を示す空間的広がり情報及び角部と壁面のそれぞれの形状を示す形状特定情報を与える点である。例えば、直線状の角部では角部の両端部に対応する点、折れ曲った角部では各屈折部位に対応する点、湾曲状の角部では湾曲部に対応する複数の点列であり、壁面の特徴点は、閉じた連接する角部のそれぞれの特徴点の集合である。
先ず、二次元画像を形成する原データが図面であることを、画像選択手段19の画像データ設定器25を用いて設定する。そして、画像保存器26に一時保存された二次元画像から複数の選定画像が選択される際、第2の尺度調節器29により、選定画像間の尺度が一定値に調節(統一)される。なお、選定画像の選択、選定画像上への補助線の重ね合わせ表示、選定画像上への輪郭線の指定、各輪郭線上における特徴点の設定、各特徴点の選定画像内における二次元座標の算出は、二次元画像を形成する原データが写真の場合と同様に行うことができるので、説明は省略する。
設計条件入力部15は、モデル保存手段23に保存されている建築物11の三次元モデルデータを取得して、図10(A)に示すように、三次元モデルデータからモデル平面図57を作成し、モデル平面図57の各辺の始点58、59、60、61と終点59a、60a、61a、58aに関する情報を取得する機能を有している。これにより、建築物11の壁面に対する仮設足場13の配置領域に対応するモデル足場配置領域64、65、66、67をモデル平面図57に形成することができる。更に、設計条件入力部15は、(1)足場ユニット12の形成に使用する構成部材、(2)足場ユニット12から仮設足場13を形成する際の組み上げ条件、(3)三次元モデルデータから建築物11の壁面にそれぞれ対応するモデル立面図70を作成して、図10(B)に示す建築物11に対する仮設足場13の設置基準位置BL及び建築物11に対する仮設足場13の組み上げ高さ位置ULに関する情報に基づいて、仮設足場設計条件を設定する機能を有している。ここで、設計条件入力部15は、上記の機能を備えたプログラムをコンピュータに搭載することにより構成することができる。
また、図10(B)に示すように、建築物11に対する仮設足場13の設置基準位置BLは、地面GLに対して設定される水平面の高さ位置として設定される。設置基準位置BLを設けることで、仮設足場13と地面GLの間に配置するジャッキ等の高さ調整部材71の仕様を決めることができ、建築物11が建っている地面GLに凹凸や傾斜が存在していても、仮設足場13を安定して構築することができる。また、組み上げ高さ位置ULは、設置基準位置BLに対して設定される。これによって、足場ユニット12の高さを設定することができる。
組み上げ条件は、例えば、隣り合うモデル足場配置領域64、65、66、67間の足場ユニット12の接続方法、モデル足場配置領域64、65、66、67の端部に配置される足場ユニット12の開口部の処理方法(手摺の配置等)、足場ユニット12に設ける幅木、根がらみ、養生部材、ブラケット、壁繋ぎ、及び階段等の仕様である。これによって、足場ユニット12の組み上げ方法、使用する構成部材の種類を決定することができる。
例えば、構造物が四角柱、三角柱、円柱、又は球形等の単純形状である場合、構造物の正確な三次元モデルがなくてもモデル仮設足場の形成が可能である。このため、三次元モデル形成部を、構造物の概略形状と外形寸法とを有する構造物形状データ(例えば、構造物の外形状の指定と、外形状を定量的に規定する特定部位の寸法)の入力により起動し、構造物の外表面をそれぞれ規定する特徴点の三次元座標を求める三次元座標算出手段と、3個以上の特徴点で形成されるモデル外表面をそれぞれ形成し、構造物の外形状に基づいてモデル外表面を組み合わせることにより構造物の三次元モデルを作成し、三次元モデルデータを出力するモデル作成手段と、モデル作成手段から出力された三次元モデルデータを記憶するモデル保存手段とを有する構成とすることができる。これによって、構造物が単純形状の場合、三次元モデルを容易に形成することが可能になる。
Claims (14)
- 構造物の周囲に組み上げられた足場ユニットから形成される仮設足場の設計を支援する仮設足場計画支援システムであって、
1)前記構造物の概略形状及び外形寸法からなる構造物形状データ、又は2)前記構造物を異なる視点から見た二次元画像が入力された際に、前記構造物の外表面をそれぞれ規定する特徴点の三次元座標を求めて、該外表面に対応するモデル外表面を作成し、該モデル外表面を組み合わせて前記構造物の三次元モデルを作成し三次元モデルデータとして保存する三次元モデル形成部と、
前記三次元モデル形成部から取得した前記三次元モデルデータに基づいてモデル平面図を作成し、前記構造物に対する前記仮設足場の配置領域に対応して前記モデル平面図にモデル足場配置領域を指定すると共に、前記足場ユニットの形成に使用する構成部材、該足場ユニットから前記仮設足場を形成する際の組み上げ条件、前記構造物に対する前記仮設足場の設置基準位置、及び該構造物に対する該仮設足場の組み上げ高さ位置を有する仮設足場設計条件を設定する設計条件入力部と、
前記設計条件入力部から前記モデル足場配置領域及び前記仮設足場設計条件を取得し、前記構成部材に対するモデル構成部材を作成して前記足場ユニットに対応するモデル足場ユニットを形成し、前記モデル足場配置領域内で前記設置基準位置から前記組み上げ高さ位置までの高さ範囲に前記モデル足場ユニットを割り付けてモデル仮設足場を形成するモデル仮設足場形成部と、
前記モデル仮設足場のモデル仮設足場データを保存するモデル仮設足場保存部と、
前記モデル仮設足場保存部から前記モデル仮設足場データを取得し、設定された表示条件に基づいて前記モデル仮設足場を表示するモデル仮設足場表示部とを有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。 - 請求項1記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記モデル仮設足場表示部は、前記モデル足場ユニットの中で指定した特定モデル足場ユニットを表示するモデル足場ユニット表示手段を有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項2記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記モデル足場ユニット表示手段は、前記特定モデル足場ユニットに対して、該特定モデル足場ユニットを構成する前記モデル構成部材毎に表示又は非表示を指定する表示選択器を有していることを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記モデル仮設足場保存部から前記モデル仮設足場データを取得し、指定したモデル足場ユニットSを表示させて、該モデル足場ユニットSに対して、該モデル足場ユニットSを形成している特定のモデル構成部材Pの該モデル足場ユニットS内の別の場所への移動、該モデル構成部材Pと同一種類の別のモデル構成部材Qの指定した位置への配置、該モデル構成部材Pの削除、及び該モデル構成部材Pと異なる種類のモデル構成部材Rの指定した位置への配置のいずれか1又は2以上の組み合わせからなる修正を行ってその結果を前記モデル仮設足場データとして前記モデル仮設足場保存部に入力すると共に表示させるモデル足場ユニット修正部を有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記モデル仮設足場保存部から前記モデル仮設足場データを取得し、指定したモデル足場ユニットAを表示させ、該モデル足場ユニットAに使用されている前記モデル構成部材毎に組み立て手順を指定すると共に、該指定した組み立て手順に沿って該モデル構成部材を順次付加しながら該モデル足場ユニットAの形成される過程を足場施工手順データとして前記モデル仮設足場保存部に入力すると共に表示させる足場施工手順設定部を有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記モデル仮設足場保存部から前記モデル仮設足場データを取得し、前記モデル仮設足場に使用された前記モデル構成部材を規格毎に集計して数量を求め、部材集計表を作成して保存する仮設足場部材集計部を有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項6記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記仮設足場部材集計部で求めた前記部材集計表のデータと、別途取得した前記モデル構成部材毎の単価を用いて見積り予算を算出して保存する仮設足場見積り作成部を有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記三次元モデル形成部は、前記二次元画像の入力により起動し、該二次元画像の中から前記構造物の前記特徴点が共通して存在する二次元画像を選定画像として複数選択し表示する画像選択手段と、
前記選定画像毎に、該選定画像の輪郭線上に前記特徴点にそれぞれ対応する画像特徴点を設定し、該画像特徴点の前記選定画像内における二次元座標をそれぞれ求める二次元座標算出手段と、
異なる前記選定画像内に存在する前記画像特徴点のそれぞれの二次元座標から、該画像特徴点に対応する前記特徴点の三次元座標を求める三次元座標算出手段と、
3個以上の前記特徴点で三次元空間内に形成される前記モデル外表面を組み合わせて前記三次元モデルを作成するモデル作成手段と、
前記三次元モデルを記憶するモデル保存手段とを有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。 - 請求項8記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記画像選択手段には、前記二次元画像を形成する原データが写真又は図面のいずれであるかが設定される画像データ設定器が設けられ、
前記三次元座標算出手段には、前記原データとして前記写真が設定されたことを受けて、前記選定画像が前記構造物の中心投影により形成されていることに基いて、前記構造物に対する前記視点の三次元位置を求めて前記特徴点の三次元座標を算出する写真用三次元座標演算器群と、
前記原データとして前記図面が設定されたことを受けて、前記選定画像が前記構造物の平行投影により形成されていることに基いて、前記構造物に対する前記視点の三次元位置を求めて前記特徴点の三次元座標を算出する図面用三次元座標演算器群とが設けられていることを特徴とする仮設足場計画支援システム。 - 請求項9記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記モデル作成手段には、前記原データとして前記写真が設定されたことを受けて起動し、形成された前記モデル外表面の尺度を一定値に調節する第1の尺度調節器が、
前記画像選択手段には、前記原データとして前記図面が設定されたことを受けて起動し、前記選定画像間の尺度を一定値に調節する第2の尺度調節器がそれぞれ設けられていることを特徴とする仮設足場計画支援システム。 - 請求項9又は10記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記図面用三次元座標演算器群には、前記画像特徴点を順に結んで形成される前記選定画像中の輪郭が、該輪郭が存在する平面に直交する特定方向に対して一定又は相似変化する際に、前記特定方向に存在する前記画像特徴点の前記二次元座標から前記特徴点の該特定方向における存在範囲を求め、前記輪郭を前記特定方向に沿って前記存在範囲内で平行移動させたときの前記輪郭上に存在する前記画像特徴点の軌跡から前記特徴点の三次元座標を求める第1の簡易座標演算器が設けられていることを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項9又は10記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記図面用三次元座標演算器群には、前記構造物が回転対称となる際は、前記画像特徴点の一部を順に結んで形成され、前記回転対称の回転軸を一辺として含む前記選定画像の部分輪郭を、前記回転軸の回りに回転させたときの前記部分輪郭上に存在する前記画像特徴点の軌跡から前記特徴点の三次元座標を求める第2の簡易座標演算器が設けられていることを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項9〜12のいずれか1項に記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記画像選択手段は、前記選定画像の輪郭の一部にそれぞれ沿った輪郭直線及び該輪郭直線に平行な補足輪郭直線を有する補助線を、前記選定画像に重ね合わせて表示する補助線作成器を有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の仮設足場計画支援システムにおいて、前記三次元モデル形成部は、前記構造物形状データの入力により起動し、前記特徴点の三次元座標を求める三次元座標算出手段と、
3個以上の前記特徴点で形成される前記モデル外表面を組み合わせて前記三次元モデルを作成するモデル作成手段と、
前記三次元モデルを記憶するモデル保存手段とを有することを特徴とする仮設足場計画支援システム。
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