JP6499891B2 - コンクリートのコーティング構造、および、コンクリート表面のコーティング方法 - Google Patents
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Description
また、本発明に係るコンクリート表面のコーティング方法によれば、建造物を構成するコンクリート部分の表面に塗布されて、同表面を外部から目視で観察可能にコーティングできると共に、コンクリート部分に生じる割れや変形が生じた際には、当該部分に位置するマイクロカプセルの外殻体などが応力で圧壊し破断され、これにより漏出した蛍光物質が励起光照射を受けて発光し、破損箇所を目視で発見することができ、かつ、利用者に不安感を与えないものが提供できる。
(コーティング構造体1)
コーティング構造体1は、建造物を構成するコンクリート部分2のコンクリート表面20に塗布されるものであり、コンクリート表面20に塗布された下地層11と、下地層11の上に貼設して形成されたガラス連続繊維シート層12と、ガラス連続繊維シート層12の上に塗布された中間樹脂層13と、中間樹脂層13の上に塗布された表面層14を備えている(図1参照)。
外殻体31は、コンクリート部分に生じる割れや変形に起因する内部応力によって破断する強度に設けられており、紫外線を遮断する素材により形成されている。
マイクロカプセル3は、透明ポリウレタン樹脂の塗剤に所定量投入された後に混練され、透明ポリウレタン樹脂の乾燥後は塗膜中に分散された状態となる。
また、ガラス連続繊維シート12の薄膜化が実現されたことで、ガラス連続繊維シート12に含浸させる透明ポリウレタン樹脂の分量を低減することができ、コーティング構造体1の製造コストを抑えることが可能となる。
以下、上記の様に構成されたコーティング構造体1をコンクリート表面20に施工する方法(換言すると、コンクリート表面のコーティング方法)について説明する。
最初に、高圧洗浄あるいは研磨によって、コーティングを施す建造物のコンクリート部分2のコンクリート表面20の汚れ(ここでの汚れには、既設建造物の劣化した素地をも含む)を除去する。次に、下地処理を施したコンクリート表面20にプライマーとなる塗剤を均一に塗布してプライマー層を形成する。
プライマーを塗布したコンクリート表面20に、透明ポリウレタン樹脂にマイクロカプセル3を混合した塗剤を、ハンドローラ等を用いて均一に塗布し、下地層11を形成する。
なお、塗布したプライマー層が白化した場合には、プライマー施工面をサンドペーパー等で目荒らしし、シンナー拭きした後に上記透明ポリウレタン樹脂を塗布してもよい。
下地層11を形成する塗剤が固化する前に、ガラス連続繊維シート12を貼着する。
次に、下地層11を介してコンクリート表面20に貼着したガラス連続繊維シート12の上から透明ポリウレタン樹脂を塗布する。透明ポリウレタン樹脂をガラス連続繊維シート12へ充分に含浸させ、乾燥させる。
ガラス連続繊維シート層12を形成した後に、その上から透明ポリウレタン樹脂を更に塗布し乾燥させることにより、中間樹脂層13を形成する。
中間樹脂層13を形成した後に、その上から透明ポリウレタン樹脂を更に塗布し乾燥させることにより、表面層14を形成する。
これにより、コンクリート表面20に図1に示すコーティング構造体1が形成される。
コーティング構造体1は、前述の通り各層が透明性を有しているので、コンクリート表面20を外部から目視で観察可能である。
(1)コンクリート部分2に割れや変形が生じた際には、当該部分に位置するマイクロカプセル3の外殻体31が応力で圧壊し破断され、これにより蛍光物質4がマイクロカプセル3外に漏出する。
(コーティング構造体1a)
図7には、コーティング構造体1の変形例を示している。以下で説明するコーティング構造体1aの構成は、補強効果を高めるためのものである。
なお、第1実施形態のコーティング構造体1と同様の構成については、説明を省略し、同一の符号ないし同一の符号に英文字を加えた符号を付している。
図8(a)に示すマイクロカプセル3a、(b)に示すマイクロカプセル3bは、本発明のマイクロカプセル3の他の実施形態である。
11 下地層
12、12a ガラス連続繊維シート層
120 第1のガラス繊維
121 第1のガラス繊維糸
122 第2のガラス繊維
123 第2のガラス繊維糸
124 第3のガラス繊維
125 第3のガラス繊維糸
126 第4のガラス繊維
127 第4のガラス繊維糸
13、13a 中間樹脂層
14 表面層
2 コンクリート部分
20 コンクリート表面
3、3a、3b マイクロカプセル
31、31a、31b 外殻体
32 内殻体
33 仕切り
4 蛍光物質
41 前駆体
42 触媒
5 照射器
6 破損部分
9 コーティング層
91 コンクリート
92 プライマー層
93 ガラス繊維連続シート
94、95 透明樹脂層
Claims (8)
- 建造物を構成するコンクリート部分の表面に塗布されると共に、同表面を外部から観察可能な透明性を有する樹脂塗膜層と、
前記樹脂塗膜層内に分散され、前記コンクリート部分に生じる割れや変形に起因する内部応力によって破断する外殻体、および、該外殻体の内側に設けられ、前記内部応力によって破断する仕切りにより、前記外殻体内部で相互に区切られた領域が液密に形成され、励起光照射によって発光する蛍光物質を合成する前駆体および触媒が、該領域毎に分けて封入されているマイクロカプセルとを備える
コンクリートのコーティング構造。 - 建造物を構成するコンクリート部分の表面に塗布されると共に、同表面を外部から観察可能な透明性を有する樹脂塗膜層と、
前記樹脂塗膜層内に分散され、前記コンクリート部分に生じる割れや変形に起因する内部応力によって破断する外殻体、および、該外殻体と同等以下の強度であり、同外殻体の内側の領域に収納されると共に、内部領域が液密に形成され、前記内部応力によって破断する内殻体を有し、励起光照射によって発光する蛍光物質を合成する前駆体および触媒が、前記内殻体の内側の領域と、同内殻体の殻外面と同外殻体の殻内面との間の領域のいずれかの領域毎に分けて封入されているマイクロカプセルとを備える
コンクリートのコーティング構造。 - 前記マイクロカプセルは、前記外殻体が紫外線を遮断する素材により形成されたものである
請求項1または請求項2に記載のコンクリートのコーティング構造。 - 複数のガラス繊維糸を同一あるいは異なる向きに交差させてシート状に設けるか、または、該シート状に設けたものに透明な合成樹脂を含浸させて、前記建造物を構成するコンクリート部分の表面に直接または間接的に貼設されるガラス連続繊維シート層を備える
請求項1、請求項2または請求項3に記載のコンクリートのコーティング構造。 - 前記ガラス連続繊維シート層は、
複数の第1のガラス繊維糸を有し、該第1のガラス繊維糸同士が所定の間隙を介して略平行に配置された第1のガラス繊維と、
前記第1のガラス繊維糸とは異なる向きに配置された複数の第2のガラス繊維糸を有し、該第2のガラス繊維糸同士が所定の間隙を介して略平行に配置された第2のガラス繊維と、
前記第1のガラス繊維糸および前記第2のガラス繊維糸とは異なる向きに配置された複数の第3のガラス繊維糸を有し、該第3のガラス繊維糸同士が所定の間隙を介して略平行に配置された第3のガラス繊維と、
前記第1のガラス繊維糸、前記第2のガラス繊維糸および前記第3のガラス繊維糸とは異なる向きに配置された複数の第4のガラス繊維糸を有し、該第4のガラス繊維糸同士が所定の間隙を介して略平行に配置された第4のガラス繊維とを有し、
前記第1のガラス繊維糸、前記第2のガラス繊維糸、前記第3のガラス繊維糸もしくは前記第4のガラス繊維糸から任意に選択された2つのガラス繊維糸の交点が、他のガラス繊維糸同士の間隙に位置すべく構成されたものである
請求項4に記載のコンクリートのコーティング構造。 - 前記建造物を構成するコンクリート部分の表面と前記ガラス連続繊維シートの間に、前記マイクロカプセルが分散された透明性を有する樹脂塗膜である下地層を備える
請求項4または請求項5に記載のコンクリートのコーティング構造。 - 建造物を構成するコンクリート部分の表面に、同コンクリート部分に生じる割れや変形に起因する内部応力によって破断する外殻体、および、該外殻体の内側に設けられ、前記内部応力によって破断する仕切りにより、前記外殻体内部で相互に区切られた領域が液密に形成され、励起光照射によって発光する蛍光物質を合成する前駆体および触媒が、該領域毎に分けて封入されているマイクロカプセルを、同表面を外部から観察可能な透明性を有する樹脂に分散させたものを塗布する工程と、
前記樹脂が固化後に透明あるいは半透明となるように乾燥させる工程とを備える
コンクリート表面のコーティング方法。 - 建造物を構成するコンクリート部分の表面に、同コンクリート部分に生じる割れや変形に起因する内部応力によって破断する外殻体、および、該外殻体と同等以下の強度であり、同外殻体の内側の領域に収納されると共に、内部領域が液密に形成され、前記内部応力によって破断する内殻体を有し、励起光照射によって発光する蛍光物質を合成する前駆体および触媒が、前記内殻体の内側の領域と、同内殻体の殻外面と同外殻体の殻内面との間の領域のいずれかの領域毎に分けて封入されているマイクロカプセルを、同表面を外部から観察可能な透明性を有する樹脂に分散させたものを塗布する工程と、
前記樹脂が固化後に透明あるいは半透明となるように乾燥させる工程とを備える
コンクリート表面のコーティング方法。
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