以下、実施の形態の具体例について図面を参照して説明する。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するために必要となる構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。さらに、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
[印刷装置の構成]
図1は、本実施の形態1に係る印刷装置1の概略構成を示す模式図である。図2は、図1に示す印刷装置1の内部構造を模式的に示す縦断面図である。図3は、図1に示す印刷装置1の機能的構成を示すブロック図である。なお、図1及び図2において、印刷装置1における上下、左右、及び前後方向を図における上下、左右、及び前後方向として表している。
図1に示すように、本実施の形態1に係る印刷装置1は、プリンタ部(印刷装置本体)11、表示機構12、及び操作機構13を備えていて、用紙81(図2参照)に画像を印刷するように構成されている。
プリンタ部11は、用紙トレイ21から給紙された用紙81に画像を印刷し、印刷した用紙81を排出トレイ22から排出するように構成されている。なお、プリンタ部11のプリント方式は、特に限定されないが、例えば、インクジェット方式等の公知の方式を用いてもよい。
以下、図2を参照しながら、プリンタ部11の構成について、具体的に説明する。
図2に示すように、プリンタ部11は、用紙トレイ21、排出トレイ22、プラテン23、及び印刷機構24を備えている。具体的には、用紙トレイ21の上方には、板状のプラテン23が配置されている。プラテン23の更に上方には、ノズル孔からインクを吐出する印刷ヘッド42を有するキャリッジ41が配置されている。なお、キャリッジ41は主走査方向に移動する。また、プラテン23の前方には、排出トレイ22が配置されている。さらに、プリンタ部11における用紙トレイ21の後部から排出ローラ部35が配置されている箇所までには、用紙搬送路25が形成されている。
プリンタ部11は、トレイセンサ65、残量センサ66及びサイズセンサ67を備える。トレイセンサ65は、用紙トレイ21が、装着されていること及び抜出されていることに応じた信号を、後述するコントローラ100に出力する。具体的には、用紙トレイ21がプリンタ部11に装着されている状態である場合には、トレイセンサ65は、この状態に対応する信号をコントローラ100に出力する。一方、用紙トレイ21がプリンタ部11に装着されていない、つまりプリンタ部11から抜出されている状態である場合には、トレイセンサ65は、この状態に対応する信号をコントローラ100に出力する。
なお、用紙トレイ21が「装着されている状態」とは、用紙トレイ21内の用紙81が、給送ローラ部31により、用紙搬送路25へ供給可能な状態である。一方で、用紙トレイ21が「抜出されている状態」とは、用紙トレイ21内の用紙81を、用紙搬送路25へ供給不可能な状態である。このため、用紙トレイ21が「抜出されている状態」は、用紙トレイ21がプリンタ部11から完全に分離されている必要はなく、例えば、用紙トレイ21がプリンタ部11からある程度抜出された状態を含んでもよい。
残量センサ66は、用紙トレイ21内の用紙81の残量に応じた信号をコントローラ100に出力するように構成されている。なお、残量センサ66は、公知の残量センサ(可変抵抗器を有するセンサ等)を用いることができる。
サイズセンサ67は、用紙トレイ21に支持されている用紙81のサイズに応じた信号をコントローラ100に出力するように構成されている。サイズセンサ67は、公知のサイズセンサ(可変抵抗器を有するセンサ等)を用いることができる。
また、プリンタ部11は、用紙81を主走査方向と直交する副走査方向に搬送する用紙搬送機構を備えている。用紙搬送機構は、給送ローラ部31、搬送ローラ部32、及び排出ローラ部35を備える。用紙搬送機構によって、用紙81は、用紙搬送路25内を搬送される。
次に、図1〜図3を参照しながら、印刷装置1のプリンタ部11以外の他の構成について、説明する。
図1に示すように、表示機構12は、印刷装置1の正面上部(より正確には、排出トレイ22の上方)に配置されている。表示機構12は、ユーザに報知すべき情報をメッセージ等を含む情報画像で表示するように構成されている。表示機構12の具体的な構成は、特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイであってもよく、有機ELディスプレイであってもよい。
なお、本実施の形態1においては、表示機構12は、複数の表示画面を切り替えることが可能なシングルウィンドウ方式を採用している。また、表示機構12は、タッチセンサを有していて、操作機構13を兼用するように構成されている。
操作機構13は、印刷装置1に対する指示をユーザから受け付ける入力インタフェースであり、本実施の形態1においては、タッチパネルで構成されている。
なお、本実施の形態1においては、操作機構13は、タッチパネルで構成される形態を採用したが、これに限定されず、印刷装置1の本体から物理的に分離され、かつ、コントローラ100との間で通信可能なデバイス、例えば、リモコン、携帯電話、又はスマートフォン等で構成される形態を採用してもよい。また、操作機構13は、印刷装置1の本体に設けられた複数のボタンによって構成される形態を採用してもよい。
また、図3に示すように、コントローラ100は、第1基板及び第2基板を備えていて、第1基板にはCPU101、ROM102、RAM103、及びEEPROM104が実装され、第2基板にはASIC105が実装されている。第1基板及び第2基板の間は、バスにより接続されている。ASIC105には、2つのモータドライバIC106、107と、ヘッドドライバIC108と、上述した表示機構12及び操作機構13と、トレイセンサ65と、残量センサ66と、サイズセンサ67と、が接続されている。
モータドライバIC106は、用紙搬送機構の給送ローラ部31、搬送ローラ部32、及び排出ローラ部35を回転させるための搬送モータ70を駆動する。モータドライバIC107は、印刷機構24のキャリッジ41を主走査方向へ移動させるためのキャリッジモータ71を駆動する。ヘッドドライバIC108は、印刷ヘッド42からインクを吐出させるために、印刷ヘッド42を駆動する。
コントローラ100は、トレイセンサ65から出力される信号によって、用紙トレイ21が装着されているか及び装着されていないか(抜出されているか)を判定する。また、コントローラ100は、残量センサ66から出力される信号によって、用紙トレイ21内の用紙81の残量を判定する。また、コントローラ100は、サイズセンサ67から出力される信号によって、用紙トレイ21に支持されている用紙81のサイズを判定する。
CPU101は、PCから入力される印刷ジョブを受け付けると、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて印刷ジョブ実行の指令をASIC105へ出力する。ASIC105は、この指令に基づいて各ドライバIC106〜108を駆動し、印刷装置1の各処理を実行する。
[印刷装置の動作]
次に、本実施の形態1に係る印刷装置1の動作について、図1〜図4を参照しながら、説明する。なお、以下の動作は、印刷ジョブを受け付けたコントローラ100、特にCPU101が、あるプログラムをROM102から読み出して実行することで実現される。CPU101が上記プログラムを実行すると、コントローラ100は各ドライバIC106〜108等を駆動することで、印刷処理等の各処理を実行する。
図4は、本実施の形態1に係る印刷装置1のコントローラ100が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートが示すコントローラ100が実行する処理の手順を示すプログラムは、例えば、ROM102に記憶されている。
なお、コントローラ100は、印刷ジョブを受け付けていない状態(いわゆる待機状態)で、この図4に示すフローチャートの各処理を実行する。以下、コントローラ100が実行する処理である図4に示すフローチャートの処理を第1待機中処理と記載する。コントローラ100は、第1待機中処理を実行し、当該第1待機中処理を終了した場合には、例えば、50msec後に再び、第1待機中処理を実行する。
まず、コントローラ100は、第1待機中処理の実行を開始すると、トレイセンサ65から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21が抜出されたか否かを判定する(ステップS10)。コントローラ100は、用紙トレイ21が抜出されていないと判定した場合(ステップS10でNo)には、本第1待機中処理を終了し、50msec後に再び、第1待機中処理の実行を開始する。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21が抜出されたと判定する(ステップS10でYes)と、トレイセンサ65から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21が装着されたか否かを判定する(ステップS11)。
コントローラ100は、用紙トレイ21が装着されていないと判定した場合(ステップS11でNo)には、本第1待機中処理を終了し、50msec後に、再び第1待機中処理の実行を開始する。一方、コントローラ100は、用紙トレイ21が装着されたと判定した場合(ステップS11でYes)には、ステップS12に示す処理を実行する。
ステップS12において、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加したか否かを判定する(条件判定処理)。なお、この用紙トレイ21の操作とは、ユーザによって用紙トレイ21が抜出されて、用紙トレイ21が装着される一連の操作を示す。具体的には、ステップS12において、コントローラ100は、残量センサ66から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21がプリンタ部11から抜き出される前の用紙81の残量(つまり、用紙トレイ21の操作前の用紙81の残量)と、用紙トレイ21が抜出された後、プリンタ部11に装着されたときの用紙81の残量(つまり、用紙トレイ21の操作後の用紙81の残量)と、を比較する。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加した判定した場合(ステップS12でYes)には、ステップS13に示す処理を実行する。一方で、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加していないと判定した場合(ステップS12でNo)には、ステップS18に示す処理を実行する。なお、ステップS18に示す処理については、後述する。
ステップS13では、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前に用紙トレイ21内に用紙81が有るか否かを判定する(条件判定処理)。具体的には、コントローラ100は、残量センサ66から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21がプリンタ部11から抜き出される前において、用紙トレイ21に用紙81が有るか否かを判定する。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前に用紙トレイ21内に用紙81が有ると判定した場合(ステップS13でYes)には、第2条件と判定する(ステップS14)。ここで、コントローラ100が、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加したと判定し(ステップS12でYes)、且つ用紙トレイ21の操作前に用紙81が有ると判定した場合(ステップS13でYes)には、第2条件と判定するのは、以下の理由による。
すなわち、用紙トレイの操作前後で用紙81の残量が増加し、且つ用紙トレイ21の操作前に用紙81が有るケースとして考えられる以下のケースである。例えば、用紙トレイ21内に、用紙トレイ21の操作前にX枚(X≧1)の用紙81があり、用紙トレイ21の操作後にY枚(Y(=X+α)≧X)の用紙81が有るようなケースである。このケースでは、用紙81が元々X枚ある状態から、α枚追加されたケースであると考えられる。つまり、追加された用紙81は、用紙トレイ21内に支持されていた用紙81と同一である蓋然性が高い。
このため、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させると、ユーザは用紙設定を実行する必要があるので、用紙設定を促す画像を表示機構12に表示させない方が、ユーザにとっては好ましい。ここで、用紙設定を促す画像とは、具体的には、「用紙を変更しましたか?」「Yes」「No」といった文字列を含む画像等である。
したがって、コントローラ100は、ステップS14で第2条件と判定した場合には、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させずに(ステップS15)、本第1待機中処理を終了する。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前に用紙トレイ21内に用紙81が無いと判定した場合(ステップS13でNo)には、第1条件と判定する(ステップS16)。ここで、コントローラ100が、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加したと判定し(ステップS12でYes)、かつ、用紙トレイ21の操作前に用紙81が無いと判定した場合(ステップS13でNo)に、第1条件と判定するのは、以下の理由による。
すなわち、用紙トレイ21の操作の前後で、用紙81が増加し、且つ用紙トレイ21の操作前は用紙残量が無いケースは、用紙トレイ21内にそもそも用紙が入っていないケースである。このようなケースは、ユーザが、印刷装置1の購入後、使用し始める場合、又は、前回の印刷等で用紙81を使い切った場合であるので、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示することが好ましい。
このため、コントローラ100は、ステップS16で第1条件と判定すると、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させて(ステップS17)、本第1待機中処理を終了する。なお、用紙設定処理は、ステップS17に示す処理がコントローラ100によって実行されたことによって上記の画像が表示機構12に表示されている際に、操作機構13に対して、ユーザが上記の「Yes」に対応する操作をしたことに応じて、コントローラ100によって開始される。
具体的には、まず、コントローラ100は、用紙サイズ(A4、B5、Letter等)及び用紙種類(普通紙、光沢紙等)を、表示機構12に表示させる。その後、コントローラ100は、ユーザから操作機構13によって、いずれかの用紙サイズ及びいずれかの用紙種類の選択に対応する操作を受け付けると、選択された用紙サイズに対応するサイズデータ、及び用紙種類に対応する種類データをEEPROM104に記憶させる。なお、上記の画像が表示機構12に表示されている際に、操作機構13に対して、ユーザが上記の「No」に対応する操作されると、コントローラ100は用紙設定処理を実行しない。
また、コントローラ100は、ステップS12で、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加していない、すなわち、用紙81の残量が減少、又は残量が変わらない場合には、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が有るか否かを判定する(条件判定処理;ステップS18)。具体的には、コントローラ100は、残量センサ66から出力される残量信号に基づいて、用紙トレイ21がプリンタ部11に装着されたとき(又はプリンタ部11に装着された後)において、用紙トレイ21に用紙81が有るか否かを判定する。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が有ると判定した場合(ステップS18でYes)には、第1条件と判定する(ステップS19)。ここで、コントローラ100は、用紙81の残量が増加していないと判定し(ステップS12でNo)、且つ用紙トレイ21の操作後に用紙81が有ると判定した場合(ステップS18でYes)に、第1条件と判定するのは、以下の理由による。
すなわち、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加せず、且つ用紙トレイ21の操作後に用紙81が有るケースとしては、2つのケースが考えられる。1つ目は、用紙トレイ21の操作前にX枚の第1用紙があって、操作後にX枚の第1用紙とは異なる第2用紙が有るケース(1)である。2つ目は、用紙トレイ21の操作前にX枚の第1用紙が有ったが、特別な印刷をするために、操作後にX−β(0<β<X)の第2用紙が有るケース(2)である。つまり、ケース(1)及び(2)は、元々入っていた用紙と、新たに入れられた用紙とが相違するケースであるため、このような場合には、第1条件と判定して、用紙設定を促す画像を表示した方が好ましい。
このため、コントローラ100は、ステップS19で第1条件と判定すると、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させて(ステップS20)、本第1待機中処理を終了する。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が無いと判定した場合(ステップS18でNo)には、第2条件と判定する(ステップS21)。ここで、コントローラ100が、用紙81の残量が増加していないと判定し(ステップS12でNo)、且つ用紙トレイ21の操作後に用紙81が無いと判定した場合(ステップS18でNo)に、第2条件と判定するのは、以下の理由による。
すなわち、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加せず、且つ用紙トレイ21の操作後に用紙81が無いケースとしては、2つのケースが考えられる。1つ目は、用紙トレイ21の操作前、及び操作後ともに用紙トレイ21内に用紙81が無いケース(3)である。2つ目は、用紙トレイ21の操作前にX枚の用紙があったが、操作後には用紙トレイ21内に用紙81が無いケース(4)である。
つまり、ケース(3)及び(4)は、用紙トレイ21の操作後には、用紙81が入っていない。用紙81が入ってもいないのに、表示機構12に用紙設定を促す画像が表示されるのは、無駄であるので、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示しないことが好ましい。
したがって、コントローラ100は、ステップS14で第2条件と判定すると、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させずに(ステップS15)、本第1待機中処理を終了する。
このように構成された、本実施の形態1に係る印刷装置1では、ユーザが用紙81を交換する(交換前と交換後とで、用紙サイズ又は用紙種類が変化する)蓋然性が高い場合に、表示機構12に用紙設定を促す画像が表示される。これにより、ユーザが用紙設定をし忘れることを抑制することができる。ユーザが用紙81を交換する蓋然性が高い場合は、例えば、以下の2つの場合である。1つ目は、用紙トレイ21の操作の前後で、用紙81が増加し、且つ用紙トレイ21の操作前は用紙残量が無い場合である。2つ目は、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加せず、且つ用紙トレイ21の操作後に用紙81が有る場合である。
また、本実施の形態1に係る印刷装置1では、ユーザが用紙を交換する蓋然性が低い場合には、表示機構12に用紙設定を促す画像が表示されない。これにより、ユーザに余計な操作を促してしまうことを抑制することができる。ユーザが用紙81を交換する蓋然性が低い場合は、以下の2つの場合である。1つ目は、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加し、且つ用紙トレイ21の操作前に用紙81が有る場合である。2つ目は、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加せず、且つ用紙トレイ21の操作後に用紙81が無い場合である。
(実施の形態2)
[印刷装置の動作]
図5A及び図5Bは、本実施の形態2に係る印刷装置1が備えるコントローラ100が実行する処理の手順を示すフローチャートである。この図5A及び図5Bに示すフローチャートが示すコントローラ100が実行する処理の手順を示すプログラムは、例えば、ROM102に記憶されている。
なお、コントローラ100は、印刷ジョブを受け付けていない状態(いわゆる待機状態)で、図5A及び図5Bに示すフローチャートの各処理を実行する。以下、コントローラ100が実行する処理である図5A及び図5Bに示すフローチャートの処理を第2待機中処理と記載する。コントローラ100は、第2待機中処理を実行し、当該第2待機中処理を終了した場合には、例えば、50msec後に再び、第2待機中処理を実行する。
図5A及び図5Bに示すように、本実施の形態2に係る印刷装置1のコントローラ100の動作は、実施の形態1に係る印刷装置1のコントローラ100の動作と基本的には同じである。しかし、本実施の形態2に係る印刷装置1のコントローラ100の動作と、実施の形態1に係る印刷装置1のコントローラ100の動作とでは、以下の3点で異なる。
1点目は、コントローラ100が、トレイセンサ65から出力される信号に基づき、プリンタ部11から用紙トレイ21が抜出されたと判定した場合(ステップS31でYes)には、用紙設定を促す画像を表示機構12に表示させる(ステップS32)点である。
2点目は、本実施の形態2に係る印刷装置1のコントローラ100は、条件判定処理において、第1条件と判定した場合(ステップS38、又はステップS41)には、用紙設定を促す画像の表示を表示機構12に維持させる(ステップS39、又はステップS42)点である。
3点目は、本実施の形態2に係る印刷装置1のコントローラ100は、条件判定処理において、第2条件と判定した場合(ステップS36、又はステップS43)には、表示機構12に表示されている用紙設定を促す画像の表示を消去させる(ステップS37、又はステップS44)点である。
このように構成された、本実施の形態2に係る印刷装置1であっても、実施の形態1に係る印刷装置1と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態3)
[印刷装置の動作]
図6A〜図6Dは、本実施の形態3に係る印刷装置1が備えるコントローラ100が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図6A〜図6Dに示すフローチャートが示すコントローラ100が実行する処理の手順を示すプログラムは、例えば、ROM102に記憶されている。
なお、コントローラ100は、印刷ジョブを受け付けていない状態(いわゆる待機状態)で、図6A〜図6Dに示すフローチャートの各処理を実行する。以下、コントローラ100が実行する処理である図6A〜図6Dに示すフローチャートの処理を第3待機中処理と記載する。コントローラ100は、第3待機中処理を実行し、当該第3待機中処理を終了した場合には、例えば、50msec後に再び、第3待機中処理を実行する。
図6Aに示すように、本実施の形態3に係る印刷装置1のコントローラ100は、第3待機中処理の実行を開始すると、まず、残量センサ66から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21内の用紙81の残量が第1閾値以下であるか否かを判定する(ステップS51)。なお、第1閾値は、あらかじめ設定された値であり、例えば、10枚を示す値であってもよく、5枚を示す値であってもよい。
コントローラ100は、用紙トレイ21内の用紙81の残量が第1閾値より多いと判定した場合(ステップS51でNo)には、ステップS63に示す処理を実行する(図6C参照)。なお、ステップS63に示す処理以降の処理(図6C及び図6D参照)は、実施の形態1に係る印刷装置1の動作と同様に実行されるため、その詳細な説明は省略する。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21内の用紙81の残量が第1閾値以下であると判定した場合(ステップS51でYes)には、用紙81の残量が少ないことを示す画像(用紙残量画像)を表示機構12に表示させる(残量表示処理;ステップS52)。なお、用紙残量画像は、用紙81の残量が少ないことを示すものであれば、どのような画像であってもよく、例えば、文字及び/又は絵等で構成されていてもよい。
次に、コントローラ100は、トレイセンサ65から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21が抜出されたか否かを判定する(ステップS53)。コントローラ100は、用紙トレイ21が抜出されていないと判定した場合(ステップS53でNo)には、本第3待機中処理を終了し、50msec後に再び第3待機中処理の実行を開始する。
コントローラ100は、用紙トレイ21が抜出されたと判定した場合(ステップS53でYes)には、トレイセンサ65から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21が装着されたか否かを判定する(ステップS54)。コントローラ100は、用紙トレイ21が装着されていないと判定した場合(ステップS54でNo)には、本第3待機中処理を終了し、50msec後に再び第3待機中処理の実行を開始する。
コントローラ100は、用紙トレイ21が装着されたと判定した場合(S54でYes)には、実施の形態1に係る印刷装置1のコントローラ100の動作と同様に条件判定処理を行う(ステップS55、ステップS56、ステップS58、ステップS59、及びステップS61)。ただし、本実施の形態3に係る印刷装置1のコントローラ100は、条件判定処理の結果(ステップS55、ステップS56、ステップS58、ステップS59、及びステップS61)にかかわらず、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させない(ステップS57、ステップS60、及びステップS62)。
より詳細には、コントローラ100は、用紙トレイ21が装着されたと判定した場合(ステップS54でYes)には、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加したか否かを判定する(条件判定処理;ステップS55)。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加したと判定した場合(ステップS55でYes)には、第2条件と判定し(ステップS56)、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させずに(ステップS57)、本第3待機中処理を終了する。
なお、コントローラ100が、ステップS51で肯定判断するときは、用紙トレイ21の操作前に、用紙81が用紙トレイ21内に有ることに対応する。したがって、本実施の形態3に係る印刷装置1のコントローラ100は、実施の形態1に係る印刷装置1のコントローラ100の動作のように、用紙トレイ21の操作前に用紙81が用紙トレイ21内にあるか否かの判定は実行しない。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加していないと判定した場合(ステップS55でNo)には、図6Bに示すように、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が有るか否かを判定する(条件判定処理;ステップS58)。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が有ると判定した場合(ステップS58でYes)には、第1条件と判定する(ステップS59)。ここで、実施の形態1に係る印刷装置1のコントローラ100は、第1条件と判定した場合には(ステップS19)、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させていた(ステップS20)。これに対して、本実施の形態3に係る印刷装置1のコントローラ100は、第1条件と判定しても(ステップS59)、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させない(ステップS60)。そして、コントローラ100は、本第3待機中処理を終了する。ここで、コントローラ100が、第1条件と判定したにもかかわらず、コントローラ100は、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させないのは、以下の理由による。
すなわち、用紙トレイ21の操作前の残量が少なく、用紙トレイ21の操作前後で用紙81の残量が増加せず、且つ用紙トレイ21の操作後に用紙81が有るケースとしては、ユーザが、用紙トレイ21を抜き出した後、用紙81を追加せずに、用紙トレイ21を装着したケースが考えられる。つまり、用紙トレイ21の操作前後で用紙81は変わっていない。このため、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させると、ユーザに操作機構13を操作させる手間が生じてしまうので、用紙設定を促す画像を表示機構12に表示させない方が、ユーザにとっては好ましい。
したがって、本実施の形態3に係る印刷装置1のコントローラ100は、条件判定処理で第1条件と判定しても、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させない。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が無いと判定した場合(ステップS58でNo)には、第2条件と判定し(ステップS61)が、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させずに(ステップS62)、本第3待機中処理を終了する。すなわち、用紙トレイ21の操作後に、用紙トレイ21内に用紙が入ってもいないのに、用紙設定を促す画像が表示機構12に表示されるのは、無駄であるので、表示機構12には用紙設定を促す画像が表示されないことが好ましい。
このように構成された、本実施の形態3に係る印刷装置1であっても、実施の形態1に係る印刷装置1と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態3に係る印刷装置1では、用紙81の残量が少ない場合には、用紙残量画像を表示機構12に表示させることにより、ユーザに用紙81の追加を促すことができる。また、表示機構12に用紙残量画像を表示させている間に、用紙トレイ21の操作が行われても、用紙設定を促す画像を表示機構12に表示させないことにより、ユーザに余計な操作を促してしまうことを抑制することができる。
(実施の形態4)
[印刷装置の動作]
図7A及び図7Bは、本実施の形態4に係る印刷装置1が備えるコントローラ100が実行する処理の手順を示すフローチャートである。図7A及び図7Bに示すフローチャートが示すコントローラ100が実行する処理の手順を示すプログラムは、例えば、ROM102に記憶されている。
なお、コントローラ100は、印刷ジョブを受け付けていない状態(いわゆる待機状態)で、図7A及び図7Bに示すフローチャートの各処理を実行する。以下、コントローラ100が実行する処理である図7A及び図7Bに示すフローチャートの処理を第4待機中処理と記載する。コントローラ100は、第4待機中処理を実行し、当該第4待機中処理を終了した場合には、例えば、50msec後に再び、第4待機中処理を実行する。
図7A及び図7Bに示すように、本実施の形態4に係る印刷装置1のコントローラ100が実行する第4待機中処理では、実施の形態1に係る印刷装置1のコントローラ100が実行する第1待機中処理に対して、以下の処理をする点で異なる。
すなわち、本実施の形態4に係る印刷装置1のコントローラ100が、条件判定処理において、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の増減の判定に加えて、用紙81のサイズが変化したか否かを判定する点で異なる。以下、本実施の形態4に係る印刷装置1のコントローラ100の動作について、詳細に説明する。
コントローラ100は、トレイセンサ65から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21が抜出されたか否かを判定する(ステップS80)。コントローラ100は、用紙トレイ21が抜出されていないと判定した場合(ステップS80でNo)には、コントローラ100は、本第4待機中処理を終了し、50msec後に第4待機中処理の実行を開始する。
コントローラ100は、用紙トレイ21が抜出されたと判定した場合(ステップS80でYes)には、トレイセンサ65から出力される信号に基づいて、用紙トレイ21が装着されたか否かを判定する(ステップS81)。コントローラ100は、用紙トレイ21が装着されていないと判定した場合(ステップS81でNo)には、本第4待機中処理を終了し、50msec後に第4待機中処理の実行を開始する。一方、コントローラ100は、用紙トレイ21が装着されたと判定した場合(ステップS81でYes)、ステップS82に示す処理を実行する。
コントローラ100は、ステップS82において、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加したか否かを判定する(条件判定処理)。コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加したと判定した場合(ステップS82でYes)には、ステップS83に示す処理を実行する。一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加していないと判定した場合(ステップS82でNo)には、ステップS89に示す処理を実行する。なお、ステップS89に示す処理については、後述する。
ステップS83において、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前に用紙トレイ21内に用紙81が有るか否かを判定する(条件判定処理)。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前に用紙トレイ21内に用紙81が無いと判定した場合(ステップS83でNo)には、第1条件と判定する(ステップS85)。そしてコントローラ100は、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させて(ステップS86)、本第4待機中処理を終了する。
上述したように、用紙トレイ21の操作の前後で、用紙81が増加し、且つ用紙トレイ21の操作前は用紙残量が無いケースは、用紙トレイ21内にそもそも用紙81が入っていないケースである。このようなケースでは、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示することが好ましいため、コントローラ100は、第1条件と判定し、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させる。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前に用紙トレイ21内に用紙81が有ると判定した場合(ステップS83でYes)には、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81のサイズが変化したか否かを判定する(ステップS84)。具体的には、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前にサイズセンサ67から出力された信号と、用紙トレイ21の操作後にサイズセンサ67から出力された信号と、から、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81のサイズが変化したか否かを判定する。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81のサイズが変化したと判定し場合(ステップS84でYes)には、第1条件と判定する(ステップS85)。そして、コントローラ100は、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させて(ステップS86)、本第4待機中処理を終了する。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81のサイズが変化していないと判定した場合(ステップS84でNo)には、第2条件と判定する(ステップS87)。そして、コントローラ100は、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させずに(ステップS88)、本第4待機中処理を終了する。
また、コントローラ100は、ステップS82において、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の残量が増加していないと判定した場合(ステップS82でNo、すなわち、用紙81の残量が減少、又は残量が変わらない場合)には、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81があるか否かを判定する(条件判定処理;ステップS89)。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が無いと判定した場合(ステップS89でNo)には、第2条件と判定する(ステップS93)。そしてコントローラ100は、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させずに(ステップS94)、本第4待機中処理を終了する。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作後に用紙トレイ21内に用紙81が有ると判定した場合(ステップS89でYes)には、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81のサイズが変化したか否かを判定する(ステップS90)。
コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81のサイズが変化したと判定した場合(ステップS90でYes)には、第1条件と判定する(ステップS91)。そしてコントローラ100は、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させて(ステップS92)、本第4待機中処理を終了する。
一方、コントローラ100は、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81のサイズが変化していないと判定した場合(ステップS90でNo)には、第2条件と判定する(ステップS93)。そしてコントローラ100は、表示機構12に用紙設定を促す画像を表示させずに(ステップS94)、本第4待機中処理を終了する。
このように構成された、本実施の形態4に係る印刷装置1であっても、実施の形態1に係る印刷装置1と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態4に係る印刷装置1が備えるコントローラ100は、条件判定処理において、用紙トレイ21の操作前後で、用紙81の増減の判定に加えて、用紙81のサイズが変化したか否かを判定する。これにより、用紙81が交換される蓋然性に対してより柔軟に対応することができ、用紙設定のし忘れをより抑制することができるとともに、ユーザに余計な操作を促してしまうことをより抑制することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。