JP6502673B2 - 接続構造、ウェアラブルデバイス及び接続構造の製造方法 - Google Patents
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[接続構造]
図1及び図2の当該接続構造1は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3がストライプ状に幅方向に交互に配設されている布帛4と、複数の配線5が端部に付設される基板6とを導電性を確保しつつ接続する構造である。布帛4は幅方向に延伸し、複数の導電帯2と複数の配線5とが対向した状態で固定されている。当該接続構造1の布帛4及び基板6は、互いに対向して配設される略矩形の対向配設部7を構成する。
布帛4は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3がストライプ状に配設される。つまり、布帛4は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3により形成される導電パターンを有する。布帛4の幅方向両端部には、非導電帯3が配設される。また、布帛4は、長手方向の他方の端部に、導電帯2がそれぞれ1ずつ短冊状に分岐する分岐部9を有する。さらに、布帛4は、対向配設部7及び分岐部9に挟設され、幅方向への延伸も導電帯2の分岐もされていない非延伸部10、並びに対向配設部7及び非延伸部10を接続する拡幅部を備える。なお、図1及び図2において、布帛4に配設される導電帯2の数は8、かつ非導電帯3の数は9であるが、布帛4に配設される導電帯2の数及び非導電帯3の数はこれに限定されない。
導電帯2は、導電性糸11により形成される。導電帯2は、基板6に付設される配線5と電気的に接続される。布帛4における導電帯2の数の下限としては、3が好ましく、5がより好ましく、8がさらに好ましい。一方、導電帯2の数の上限としては、30が好ましく、25がより好ましく、20がさらに好ましい。導電帯2の数が前記下限より小さい場合、当該接続構造1の用途が限定されるおそれがある。一方、導電帯2の数が前記上限を超える場合、導電帯2の平均幅が減少し、電気抵抗が上昇するおそれがある。
導電性糸11としては、ステンレス等の金属製の導電糸、カーボン系の導電糸、金属又は合金のメッキ糸(メッキ層を有する絶縁繊維)、導電性樹脂繊維により形成される糸等が挙げられる。中でも、耐久性に優れ、かつ重量を小さく抑えることができると共に滑り性に優れ、長手方向に伸縮しやすい導電帯2を形成可能なメッキ糸が好ましい。また、このようなメッキ糸に用いられる金属としては、特に限定されないが、例えば電気抵抗が低い金、銀等が挙げられる。
非導電帯3は、非導電性糸12により形成される。布帛4の幅方向両端部以外に位置する非導電帯3は、分岐部9において幅方向略中央で二叉に分岐している。布帛4に配設される非導電帯3の数の下限としては、3が好ましく、5がより好ましく、8がさらに好ましい。一方、非導電帯3の数の上限としては、30が好ましく、25がより好ましく、20がさらに好ましい。非導電帯3の数が前記下限より小さい場合、導電帯2の数も減少し、当該接続構造1の用途が限定されるおそれがある。一方、非導電帯3の数が前記上限を超える場合、導電帯2の平均幅が減少し、電気抵抗が上昇するおそれがある。
非導電性糸12としては、特に限定されないが、例えば絶縁繊維の撚糸等が挙げられる。絶縁繊維としては、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維等のポリエステル繊維、ポリカーボネート繊維、ポリスチレン繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、フッ素系樹脂繊維などが挙げられる。
基板6は、複数の配線5が端部に付設される。基板6は、ベースフィルム13と、ベースフィルム13の一方の表面に積層される導電パターンとを備え、配線5がこの導電パターンの一部として含まれる。基板6の種類としては、特に限定されないが、例えばプリント回路板、フレキシブルプリント回路板、リジッド・フレキシブル回路板等が挙げられる。なお、図1及び図2において、基板6の平面形状は、略矩形の対向配設部7、略矩形の大幅部、略台形の縮幅部及び略矩形の小幅部がこの順番に配設される平面形状であるが、基板6の平面形状はこれに限定されず、例えば略正方形、略矩形等であってもよい。
配線5は、基板6の端部に付設され、基板6の導電パターンの一部を形成する。基板6の端部に付設される配線5の数は、通常布帛4に配設される導電帯2の数と一致する。なお、図1及び図2において、基板6に付設される配線5の数は8であるが、基板6に付設される配線5の数はこれに限定されない。配線5の材質としては、特に限定されないが、例えば銅、銀、アルミニウム、これらの合金等が挙げられ、導電性とコストとのバランスの観点から、銅が好ましい。また、配線5は、金、白金等の耐食性の高い金属で表面をコーティングされていることが好ましい。
本発明の接続方法は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3がストライプ状に配設される布帛4と、複数の配線5が端部に付設される基板6とを導電性を確保しつつ接続する方法である。当該接続方法は、布帛4を幅方向に延伸し、複数の導電帯2と複数の配線5とを接着剤を介して対向配設する工程(対向配設工程)と、布帛4及び基板6の対向配設部7を固定する工程(固定工程)とを備える。
本工程は、布帛4を幅方向に延伸し、複数の導電帯2と複数の配線5とを接着剤を介して対向配設する。この接着剤は、当該接続構造1の接着層8を形成する。布帛4を幅方向に延伸する方法としては、例えば布帛4の対向配設部7を形成する領域の幅方向両端部をそれぞれ把持して外側に引っ張る方法等が挙げられる。複数の導電帯2と複数の配線5とを接着剤を介して対向配設する方法としては、例えば基板6の表面のうち配線5を含む領域に接着剤を塗布又は配設した後、導電帯2と対向させて配設する方法、布帛4の表面のうち導電帯2を含む領域に接着剤を塗布又は配設した後、配線5と対向させて配設する方法等が挙げられる。本工程において、布帛4の幅方向の延伸により、対向配設部7における布帛4の導電パターンの配線ピッチが増大する。そのため、対向して配設する前、又は対向して配設すると同時に、上述の延伸のための引張力を増減し、前記配線ピッチと基板6に付設される配線5の配線ピッチとを一致させることが好ましい。
本工程では、布帛4及び基板6の対向配設部7を固定する。布帛4及び基板6の対向配設部7を固定する方法としては、これらの対向配設部7を圧着する方法が適用できる。対向配設部7を圧着する方法としては、例えば室温で圧着する方法、加熱しながら圧着する方法等が挙げられる。圧着する時間の下限としては、例えば3秒である。一方、圧着する時間の上限としては、例えば20秒である。また、圧着時に加熱する場合、加熱温度の下限としては、例えば120℃である。一方、前記加熱温度の上限としては、例えば220℃である。
当該接続構造1は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3がストライプ状に配設される布帛4が幅方向に延伸した状態で基板6に固定されている。このように、当該接続構造1は、布帛4の延伸によってこの布帛4に配設される導電帯2及び非導電帯3により形成される導電パターンの配線ピッチを基板6に付設される配線5に合わせて調節しながら形成できるため、布帛4と基板6とを容易かつ確実に電気的接続できる。また、当該接続構造1は、布帛4の延伸によって布帛4と基板6との対向配設部7の面積が増加するため、耐久性に優れる。さらに、当該接続構造1は、布帛4の有する導電パターンに高い精密性を要求しないため、布帛4の有する導電パターンを微細化し易い。
図4の当該接続構造21は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3がストライプ状に配設される布帛41と、複数の配線5が端部に付設される基板6とを導電性を確保しつつ接続する構造であって、布帛41を幅方向に延伸し、複数の導電帯2と複数の配線5とが対向した状態で固定されている。布帛41以外の部分は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
布帛41は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3がストライプ状に配設される。つまり、布帛41は、複数の導電帯2及び複数の非導電帯3により形成される導電パターンを有する。布帛41の幅方向両端部には、非導電帯3が配設される。布帛41は、長手方向の一方の端部に、幅方向に延伸され、かつ基板6と対向して配設される対向配設部7を有する。また、布帛41は、長手方向の他方の端部に、非導電帯3が後述する水溶性帯14を有する分岐形成部15を有する。さらに、布帛41は、対向配設部7及び分岐形成部15に挟設され、幅方向への延伸がされず水溶性帯14も有さない非延伸部10、並びに対向配設部7及び非延伸部10を接続する拡幅部を備える。
水溶性帯14は、水溶性糸から構成される。水溶性糸としては、例えば水溶性ポリビニルアルコール、水溶性ポリエステル、水溶性ポリアミド、水溶性エチレン−ビニルアルコール共重合体等により形成される糸などが挙げられる。
当該接続構造21は、非導電帯3水への浸漬により水溶性帯14を溶解させることができ、その結果、分岐した複数の導電帯2を容易に形成できる。これにより、この分岐した複数の導電帯2をそれぞれ異なる場所及び用途で用いることができる。
[ウェアラブルデバイス]
本発明のウェアラブルデバイスは、当該接続構造を備える。当該ウェアラブルデバイスは、通常当該接続構造の導電帯との電気的接続を有する1又は複数のセンサをさらに備える。このセンサとしては、例えば歪みセンサ等が挙げられる。
当該ウェアラブルデバイスは、当該接続構造を備えることで、製造が容易となり製造コストを低減し易い。また、当該ウェアラブルデバイスは、当該接続構造が布帛の有する導電パターンの配線ピッチを微細化し易い、つまり布帛の幅の減少や配線数の増加がし易く、かつ耐久性に優れるため、多様な用途に好適に用いることができる。
前記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、前記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて前記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらはすべて本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
2 導電帯
3 非導電帯
4、41 布帛
5 配線
6 基板
7 対向配設部
8 接着層
9 分岐部
10 非延伸部
11 導電性糸
12 非導電性糸
13 ベースフィルム
14 水溶性帯
15 分岐形成部
Claims (4)
- 複数の導電帯及び複数の非導電帯が幅方向に交互に配設される布帛と、
複数の配線が端部に付設される基板と
を導電性を確保しつつ接続する構造であって、
前記布帛を幅方向に延伸し、前記複数の導電帯と複数の配線とが対向した状態で固定されており、
前記複数の非導電帯が水溶性帯を有することを特徴とする接続構造。 - 前記布帛が、導電性糸と非導電性糸とを用いて編成又は織成されており、この導電性糸により前記導電帯が形成され、非導電性糸により前記非導電帯が形成されている請求項1に記載の接続構造。
- 請求項1又は請求項2に記載の接続構造を備えるウェアラブルデバイス。
- 複数の導電帯及び複数の非導電帯が幅方向に交互に配設される布帛と、
複数の配線が端部に付設される基板と
を導電性を確保しつつ接続する構造の製造方法であって、
前記布帛を幅方向に延伸し、前記複数の導電帯と複数の配線とを対向配設する工程と、
前記布帛及び基板の対向配設部を固定する工程と、
前記複数の非導電帯を水に浸漬する工程と
を備え、
前記複数の非導電帯が水溶性帯を有することを特徴とする接続構造の製造方法。
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