JP6503666B2 - 塗工白板紙 - Google Patents
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Description
固形分濃度が約10%の顔料希釈液を調製し、日機装社製のマイクロトラックHRAX−100を用いて光散乱法により顔料粒度分布を測定し、得られた顔料粒度分布から、粒度分布曲線の50累計質量%に該当する粒子径を、平均粒子径とした。
各共重合体ラテックスの水中における共重合体ラテックス(エマルジョン粒子)のブラウン運動を動的レーザー光散乱法により観測し、この散乱光強度の時間的な揺らぎ(散乱光の光子数の揺らぎ)を正確な時間尺度で把握することにより拡散係数を求める光子相関法により解析した。なお、平均粒子径の単位を「nm」とした。
各共重合体ラテックスを、100℃で20時間真空乾燥を行って得られた共重合体ラテックスの乾燥フィルムについて示差走査熱量計(DSC:セイコーインスツルメンツ社製)を用いて測定した。
(基紙の作製)
基紙の表面となる第1層目の表層にケント古紙含む模造・色上古紙パルプ、第2層目の表下層に脱墨古紙パルプ、第3層目の中層、第4層目の中層、及び裏面となる第5層目の裏層に未脱墨古紙パルプをそれぞれ使用して5層に抄き合わせた後にマシンカレンダ処理して、米坪290g/m2の塗工白板紙用の基紙を得た。
顔料として、カオリンA(商品名:HT−GAS、BASF社製、平均粒子径3.12μm)40部と、重質炭酸カルシウムA(商品名:カービタル60、イメリス社製、平均粒子径1.77μm)60部を使用し、分散剤として、顔料100部に対しポリアクリル酸ソーダ0.25部を添加し、コーレス分散機を用いて固形分濃度が70%の顔料分散液を調製した。次いで、この顔料分散液に対して、顔料100部に対する固形分換算として、酸化澱粉(商品名:王子エースY、王子コーンスターチ社製)4部、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスA(商品名:T2500F、JSR社製、ガラス転移温度−16℃、平均粒子径100nm)10部をそれぞれ添加し、最終的に固形分濃度が62%の下塗り層用塗液を得た。
顔料として、カオリンB(商品名:カオファイン、Thiele社製、平均粒子径0.5μm)30部、重質炭酸カルシウムB(商品名:カービタル90、イメリス社製、平均粒子径1.11μm)65部、及び二酸化チタン(商品名:KA−100、韓国コスモケミカル社製)5部を使用し、分散剤として、顔料100に対しポリアクリル酸ソーダ0.1%を添加し、コーレス分散機を用いて固形分濃度が68%の顔料分散液を調製した。次いで、この顔料分散液に対して、顔料100部に対する固形分換算として、酸化澱粉(商品名:エースY、前出)2部、及びのスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスB(商品名:S2831(J)−4、JSR社製、ガラス転移温度−39℃、平均粒子径90nm)10部をそれぞれ添加し、最終的に固形分濃度が60%の上塗り層用塗液を得た。
前記の塗工白板紙用の基紙の表面に、ロッドコーターを用いて前記の下塗り層用塗液を片面当たり乾燥重量で10g/m2となるように塗工及び乾燥して下塗り層を形成した。下塗り層上に、ブレードコーターを用いて前記の上塗り層用塗液を片面当たり乾燥重量で10g/m2となるように塗工及び乾燥して上塗り層を形成した。下塗り層と上塗り層が形成された基紙に対して、金属ロール表面温度が200℃、2ニップのソフトカレンダによる通紙処理を行なって、塗工白板紙を得た。
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスAに代えて、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスB(商品名:PB4460、日本エイアンドエル社製、ガラス転移温度−5℃、平均粒子径165nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗工白板紙を得た。
実施例2の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスBの量を10部に代えて20部とした以外は、実施例2と同様にして塗工白板紙を得た。
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスAに代えて、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスC(商品名:PB4459、日本エイアンドエル社製、ガラス転移温度−3℃、平均粒子径200nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗工白板紙を得た。
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスAに代えて、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスD(商品名:S2831(J)−3、JSR社製、ガラス転移温度−25℃、平均粒子径120nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗工白板紙を得た。
実施例2の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスBの量を10部に代えて8部とした以外は、実施例2と同様にして塗工白板紙を得た。
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスAに代えて、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスE(商品名:PB9317、日本エイアンドエル社製、ガラス転移温度−44℃、平均粒子径160nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗工白板紙を得た。
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスAに代えて、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスF(商品名:PB4440、日本エイアンドエル社製、ガラス転移温度7℃、平均粒子径130nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗工白板紙を得た。
実施例1の下塗り層用塗液の調製において、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスAに代えて、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスG(商品名:BA025、旭化成ケミカルズ社製、ガラス転移温度−12℃、平均粒子径95nm)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗工白板紙を得た。
塗工白板紙の塗工面を、JIS P8142:2005に準拠して測定した。
塗工白板紙の塗工面のプリント・サーフ表面粗さをJIS P8151:2004に準じて、PPS平滑度計(型式165、L&W製)を用いて、ソフトバッキングを使用し2MPaに加圧してPPS平滑度として測定した。
RI印刷機(明製作所製)を用いて、オフセットインキ(商品名:紙試験用SD50 紅、東洋インキ社製)を0.6cc使用して塗工白板紙を印刷した際に発生する塗工層ピッキングの程度を目視評価した。
○:ピッキングが全く発生せず、表面強度が良好である。
△:ピッキングが少し発生しており、表面強度がやや劣る。
×:ピッキングが多く発生しており、表面強度がかなり劣る。
塗工白板紙の塗工面に、RI印刷機(明製作所製)を用いて、印刷インキ(商品名:FUSION−G 墨、Sタイプ、大日本インキ化学工業社製)を0.6cc使用して印刷を行い、光沢度計(GM−26D、村上色彩研究所製)を用いて60度光沢度を測定した。
塗工白板紙の塗工面に、印刷局式グラビア印刷試験機を用いて、グラビア印刷を行い、50%階調網点部のミッシングドット(網点欠落)の程度を目視観察し、下記の基準で評価した。ミッシングドットは少ないほどよい。
○:網点の欠落がほとんどない。
△:十数個程度のミッシングドットが認められるが、実用上の問題はない。
×:二十個を超える多数のミッシングドットが認められ、実用上問題である。
UV硬化型ニス(商品名:ダイキュアクリアUV1603、DICグラフィックス社製)をザーンカップ#4で10秒となるように調整した後に、UV硬化装置付き塗工装置(型式:SG610UV、デュプロ社製)を用いて、前記UV硬化型ニスを塗工白板紙の塗工面に塗工及びUV硬化乾燥させてニス表面加工を行った。得られた塗工白板紙のニス加工部分について、入射角60度の光沢度計(GM-26D、村上色彩技術研究所製)を用いて光沢度を測定した。
塗工白板紙の下塗り層塗工後のバッキングロール等のコーターロールのベタツキの程度(操業中のロール表面及び塗工面の汚れ)を評価した。
○:ロール貼り付き音はなく、カレンダ表面汚れ発生もない。
△:ロール張り付きの傾向はほとんどなく、カレンダ表面汚れもほとんどない。
×:ロール張り付きのため、カレンダ表面に汚れが発生し、塗工面にも汚れが生じる。
Claims (5)
- 基紙の表面に顔料と接着剤を含有する塗工層を備えた塗工白板紙において、塗工層が基紙に近い側に下塗り層を有し、基紙から遠い側に上塗り層を有する少なくとも2層の多層構造であって、下塗り層中にスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスを接着剤として用い、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの含有量が下塗り層に含有される顔料100質量部に対して固形分で9〜25質量部であり、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの平均粒子径が125〜300nm、且つガラス転移温度が−25〜0℃であることを特徴とする塗工白板紙(但し、下塗り層中のスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの含有量が下塗り層に含有される顔料100質量部に対して固形分で11又は14質量部であり、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの平均粒子径が150nm、且つガラス転移温度が−20℃である場合を除く)。
- 前記上塗り層の顔料として平均粒子径が0.5〜1.2μmである重質炭酸カルシウムを上塗り層の顔料の50質量%以上含有する、請求項1に記載の塗工白板紙。
- 前記上塗り層の顔料として平均粒子径が1.2μm以下であるカオリンを含有する、請求項1または2に記載の塗工白板紙。
- 前記下塗り層が基紙に最も近い塗工層であり、前記上塗り層が基紙から最も遠い塗工層である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗工白板紙。
- 基紙の表面に顔料と接着剤を含有する塗工層を形成する工程を含む塗工白板紙の製造方法であって、
塗工層が基紙に近い側に下塗り層を有し、基紙から遠い側に上塗り層を有する少なくとも2層の多層構造であって、下塗り層中にスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスを接着剤として用い、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの含有量が下塗り層に含有される顔料100質量部に対して固形分で9〜25質量部であり、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの平均粒子径が125〜300nm、且つガラス転移温度が−25〜0℃であり、
下塗り層がロッドコーターを用いた塗工方式により形成され、上塗り層がブレードコーターを用いた塗工方式またはエアナイフコーターを用いた塗工方式のいずれかにより形成される、塗工白板紙の製造方法(但し、下塗り層中のスチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの含有量が下塗り層に含有される顔料100質量部に対して固形分で11又は14質量部であり、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックスの平均粒子径が150nm、且つガラス転移温度が−20℃である場合を除く)。
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