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JP6504767B2 - 外装構造、及びその施工方法 - Google Patents
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JP6504767B2 - 外装構造、及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば大型建築物や住宅等の屋根を簡易に施工でき、また、使用する部材を減少させて部材管理や部材の運搬を容易にし、施工現場での作業者の安全性や部材の飛散を防ぐことができる外装構造、及びその施工方法に関する。
従来、本出願人は建築物の屋根に関する種々の提案を行っている。
例えば特許文献1に記載の建築物の屋根は、垂木の上面に吊子部材を配設し、更にその上面にバックアップ材を介装して瓦棒カバーを配設した構造であり、垂木間に屋根材を配設する構造などは、前記特許文献1と同様であった。
特許第2534178号公報
しかし、前記特許文献1の屋根は、瓦棒カバーが長さ方向に設けられた折り返し部により係止されているため、施工後の取付強度は高いが、瓦棒カバーの内面側に、軽量であるバックアップ材を押さえ保持する構造であるため、押さえ保持する以前の、例えば施工時などに屋根上に置いておくと、このバックアップ材が飛散する恐れがあった。また、このようなバックアップ材は、屋根材やその他の部材のように重ね置きができないため、置き場のスペースを確保しなければならないといった問題もあった。そのため、この屋根の施工は、特に風の強い日などを避けることが好ましいという問題があった。
更に、瓦棒カバーを係合によって取り付ける場合には、成形誤差や運搬時に変形等があった場合に取付が行えなくなる恐れがあり、様々な配慮が必要であった。
そこで、本発明は、例えば大型建築物や住宅等の屋根を簡易に施工でき、また、使用する部材を減少させて部材管理や部材の運搬を容易にし、施工現場での作業者の安全性や部材の飛散を防ぐことができる外装構造、及びその施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左右に隣り合う前記支持部材間に屋根材を配設する共に、前記支持部材及び前記屋根材の側縁を覆う桟カバーを被着してなる外装構造において、前記桟カバーは、化粧部材と、該化粧部材の内側に沿設される補強部及び水下端から延出する取付部を備える取付部材と、からなり、該取付部材は、前記化粧部材の左右の側縁の下端を内面側に向けて折り返して形成される連結受部に嵌装して前記化粧部材の内面に一体的に取り付けられる脚片である連結部を有し、前記取付部を流れ方向に隣接する桟カバーの化粧部材が重合するように前記支持部材に取り付けてなることを特徴とする外装構造に関するものである。
また、本発明は、前記外装構造において、取付部材連結部には化粧部材の水下端が係止する係止部が設けられていることを特徴とする外装構造をも提案する。
また、本発明は、前記外装構造において、支持部材は、上方へ起立する爪片を有し、該爪片に対し、屋根材又は桟カバーに設けた孔を挿通させて取り付けていることを特徴とする外装構造をも提案する。
さらに、本発明は、支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左右に隣り合う前記支持部材間に屋根材を配設する共に、前記支持部材及び前記屋根材の側縁を覆う桟カバーを被着してなる外装構造を施工する施工方法であって、前記桟カバーは、化粧部材と、該化粧部材の内側に沿設される補強部及び水下端から延出する取付部を備える取付部材と、からなり、該取付部材は、前記化粧部材の左右の側縁の下端を内面側に向けて折り返して形成される連結受部に嵌装する脚片である連結部を有し、前記取付部を流れ方向に隣接する桟カバーの化粧部材が重合するように前記支持部材に取り付けてなり、予め桟カバーを、前記化粧部材の内面側に、前記取付部材を一体的に取り付けて形成しておき、支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置する第1の工程と、左右に隣り合う前記支持部材間に前記屋根材を配設する第2の工程と、前記桟カバーを、前記支持部材及び前記屋根材の側縁を覆うように棟側から軒側へ被着する第3の工程と、これらの第1から第2、第3の工程を棟側から軒側へ繰り返して行うことを特徴とする外装構造の施工方法をも提案するものである。
本発明の外装構造は、桟カバーの内面側に、一体的に取り付けた化粧部材の変形を防止する補強部及び連結部が、桟カバーを支持部材に強固に取り付ける役割を果たすため、別途部材を必要とすることがなく、使用する部品点数が少なく、特に施工時に物品を飛散させることなく、桟カバーを容易に且つ強固に取り付けることができる。その結果、大型建築物や住宅棟の屋根を釘等をほとんど使用することなく簡単に施工できる。
また、取付部材連結部には化粧部材の水下端が係止する係止部が設けられている場合には、水下側から取付部材をスライドさせて取り付けることができ、しかも桟カバーがずれ落ちることがなく、ビスや釘等の固着具を使用することなく容易に且つ強固に連結することができる。
また、支持部材が、上方へ起立する爪片を有し、該爪片に対し、屋根材又は取付部材に設けた孔を挿通させて取り付けている場合には、例えば流れ方向に隣接する屋根材を重合させて配設することも容易に行うことができ、また、この場合もビスや釘等の固着具を使用することなく爪片を倒して容易に且つ強固に屋根材又は取付部材を取り付けることができる。
さらに、建築物の屋根の施工方法は、第1から第2,第3の工程の何れも容易に行うことができ、実用的価値が極めて高い施工法である。
(a)本発明の建築物の屋根(第1実施例)の施工手順を示し、桟カバーの内面に取付部材を一体的に取り付けた状態を示す正面図、(b)その側断面図、(c)桟カバーへ取付部材を取り付ける操作を示す側断面図、(d)屋根面に設置した支持部材に屋根材を取り付けた状態を示す断面図、(e)取付部材を一体化した桟カバーを上段(水上側)の桟カバーに取り付ける操作を示す側断面図、(f)その正面図、(g)取付部材の孔に挿通した爪を倒す状態を示す側断面図、(h)施工後の正面図である。 (a)第1実施例の屋根に用いた取付部材の拡大斜視図、(b)その拡大平面図、(c)その拡大側面図、(d)その拡大正面図、(e)軒端用取付部材の拡大斜視図、(f)その拡大平面図、(g)その拡大側面図、(h)その拡大正面図である。 (a)桟カバーの拡大側面図、(b)その拡大正面図、(c)屋根材の拡大正面図、(d)支持部材の拡大正面図である。 (a)第1実施例の屋根を示す平面図(ただし、桟カバーを意図的に省略している)、(b)その側面図、(c)桟カバーを意図的に省略した側面図、(d)その正面図である。
本発明の建築物の屋根は、支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左右に隣り合う前記支持部材間に屋根材を配設する共に、前記支持部材及び前記屋根材の側縁を覆う桟カバーを被着してなる外装構造において、前記カバーは、化粧部材と、化粧部材の内側に沿設される補強部及び水下端から延出する取付部を備える取付部材と、からなり、該取付部材は、前記化粧部材の左右の側縁の下端を内面側に向けて折り返して形成される連結受部に嵌装して前記化粧部材の内面に一体的に取り付けられる脚片である連結部を有し、前記取付部を流れ方向に隣接する桟カバーの化粧面部が重合するように前記支持部材に取り付けてなることを特徴とする構成である。
本発明の屋根は、以下にそれぞれ示す〔1〕支持部材と、〔2〕屋根材と、〔3〕桟カバーとからなる。
〔1〕支持部材
この支持部材は、屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置されるものであって、特にその形状や詳細な構成を限定するものではない。例えば後述する図示実施例のように底部の両側縁から斜め上方に左右側面が立ち上がる樋状部材(排水部材)の連続材(通し吊子)でもよいし、所定長さの定尺材を連結した構成でもよく、特にこの構成に限定するものではない。
この支持部材が,後述する図示実施例のように排水部材を兼ねる場合には、屋根面への固定は、底部から隆起する部分を固着具を打ち込む固定部とすればよく、またこの支持部材に対し、排水部から左右の外方へ延在させた側縁に固定(接続)すればよい。
この支持部材の左右の側縁には、後述する屋根材や桟カバーを重合させた状態で上方からビスや釘を打ち込んで固定してもよいが、予め上方へ突出状の規制片などを形成しておき、該規制片などに後述する屋根材又は取付部材に設けた孔を挿通させて取り付けるようにしてもよい。なお、上方へ突出状の規制片などを形成する構成としては、例えば後述する図示実施例のように金属板材をプレス加工等によって切り起こして形成すればよく、孔に挿通した後には倒して固定することができる。
〔2〕屋根材
この屋根材は、左右に隣接する前記支持部材間に配設され、その上面に固定されるものであって、特にその形状や詳細な構成を限定するものではなく、後述する図示実施例のように幅方向において下向き凸状に緩く湾曲する瓦状の板材に限定されるものではない。
この屋根材の左右の側縁には、前記支持部材の上面に固定されるための構成を設けることが好ましく、例えば前述のように前記支持部材に上方へ突出状の規制片などを設ける場合には、該規制片が挿通する孔をこの屋根材に設けることにより、容易にこの屋根材を前記支持部材に取り付けることができる。
なお、前記支持部材は、前述のように屋根面の傾斜に沿って設置(固定)されているので、この屋根材を前記支持部材に取り付けることは、この屋根材が屋根面に取り付けることになる。また、前記規制片が挿通する孔を、例えば屋根材の水上端及び水下端に設けた場合には、規制片に孔を挿通するように配するだけで、流れ方向に隣接する屋根材の水上端と水下端とを重合させて適正位置に取り付けることができる。
〔3〕桟カバー
この桟カバーは、〔3A〕化粧部材と、該化粧部材の内側に沿設する補強部と流れ方向端部から延出する取付部からなる〔3B〕取付部材とで構成される。
〔3A〕化粧部材
桟カバーは、前述のように化粧部材の内面に前記取付部材が位置して一体化している構成であって、この化粧部材は、後述する図示実施例のように断面が略円弧状に成形された本体の左右の側縁(下端)に前記取付部材を一体的に取り付ける連結受部を具備する構成に限定されるものではない。即ち後述する図示実施例では、本体(化粧面部)の左右の下端に内面側に向けて折返して形成した溝状部を前記連結受部として設け、該溝状部に前記取付部材の脚片を嵌装させ、該脚片には形成した係止部に、この桟カバーの水下端を係止する構成等を挙げることができるが、特にこの構成に限定するものではない。
〔3B〕取付部材
この取付部材は、その〔補強部〕が、桟カバーの化粧面部の変形を防止する変形防止材(前記特許文献2ではバックアップ材)の役割を果たす上、その〔取付部〕が、桟カバーを支持部材に強固に取り付けるための連結部材(前記特許文献2では吊子部材)の役割をも果たすものである。さらに、この取付部材には、化粧部材の内面に一体的に取り付けられるための〔連結部〕を有することが望ましい。
〔補強部〕
また、この取付部材の化粧部材の内側に沿設する補強部とは、後述する図示実施例のように略円弧状に成形された化粧部材の内面に近接する略円弧状部分でもよいし、使用する化粧部材の形状に応じて適宜に変更すればよい。さらに、幅方向、流れ方向の全域であっても、部分的であってもよいが、化粧部材同士の流れ方向の重合(差込)や、化粧部材と取付部材の組み付けに干渉しないものであれば、いかなる形状(沿設、当接)であってもよい。
〔取付部〕
また、この取付部材の取付部とは、前述のように流れ方向端部から延出する部分を指すものであって、後述する図示実施例では、横片状の部分(34)を「取付部」としているが、本質的には、化粧部材の水下側に露出している部分を指す。
この取付部としては、単に流れ方向端部から延出しているだけではなく、当該桟カバーが支持部材に取り付けられる構成であることは勿論、流れ方向に隣接する桟カバーも共に前記支持部材に取り付けられる構成であれば、特にその具体的構成を限定するものではない。例えば前述のように前記支持部材に上方へ突出状の規制片などを設ける場合には、後述する図示実施例に示すように前記規制片などが挿通する孔をこの取付部材に設けることにより、容易にこの取付部材を前記支持部材に取り付け、流れ方向に隣接する桟カバーも共に前記支持部材に取り付けることができる。尤も、この規制片などは単に一例に過ぎないので、それ以外のどのような構成を採用してもよい。
〔連結部〕
この取付部材の化粧部材の内面に一体的に取り付けられるための連結部とは、例えば後述する図示実施例のように取付部材に脚片を設け、該脚片が化粧部材の左右の下端に内面側に向けて折返して形成した溝状部に嵌装するものとし、該脚片には化粧部材の水下端が係止する係止部を設ける構成等を挙げることができるが、特にこの構成に限定されるものではない。
なお、この取付部材は、後述する図示実施例のように配設後には複数の(水流れ方向に隣接する)桟カバーの内面に跨がって配設されることが好ましいが、最も水下側に位置する軒先用桟カバーではその限りではない。
これらの各部材から構成される本発明の屋根は、以下の示す手順(第1の工程〜第3の工程)を適宜に繰り返して行うことにより、施工することができる。
なお、以下の手順(第1の工程〜第3の工程)に先立って、予め化粧部材の内面側に取付部材を一体的に取り付けて桟カバーを形成しておく。
・第1の工程
この第1の工程では、前記支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置(固定)する。この固定は、どのような固定具を用いて行ってもよく、特に限定されるものではない。
・第2の工程
この第2の工程では、左右に隣り合う前記支持部材間に前記屋根材を配設し、その左右側縁を各支持部材の上面に固定する。この固定に関しては、前述のようにビスや釘等の固定具を打ち込んで固定してもよいが、前記支持部材として、上方へ起立する規制片などを有する構成を採用した場合には、該規制片に対して挿通可能な孔を予め屋根材に開設することにより、支持部材の規制片に屋根材の孔を挿通させて倒し込むといった簡単な処理にて固定具の使用を避けることも可能である。
・第3の工程
この第3の工程では、前記桟カバーを、前記支持部材に被着する。この被着に関しては、前述のようにビスや釘等の固定具を打ち込んで固定してもよいが、前記支持部材として、上方へ起立する規制片などを有する構成を採用した場合には、該規制片に対して挿通可能な孔を予め取付部材に開設することにより、支持部材の規制片に取付部材の孔を挿通させて倒し込むといった簡単な処理にて固定具の使用を避けることも可能である。
このように施工された本発明の建築物の屋根は、桟カバーの内面側に一体的に取り付けた化粧面部の変形を防止する取付部材が、桟カバーを支持部材に強固に取り付ける役割を果たすため、別途部材を必要とすることがなく、使用する部品点数が少なく、特に桟カバーを容易に且つ強固に取り付けることができる。
図1に示す第1実施例の建築物の屋根は、支持部材1を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左右に隣り合う前記支持部材1,1間に屋根材2を配設する共に、前記支持部材1及び前記屋根材2の側縁を覆う桟カバー3を被着してなる構成である。
前記支持部材1は、図4(a)では一本しか配していないが、屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置されるものであり、この第1実施例では図3(d)に拡大して示すように底部11の両側縁から斜め上方に左右側面12,12が立ち上がる樋状部材(排水部材)の連続材(通し吊子)である。
また、この支持部材1は、前記側面12,12の上端から、それぞれ内側やや下方へ延在する受片部13,13が設けられ、これらの受片部13,13の先端を下方へ折り下げて水返し部14が形成され、更にこの受片部13の略中央には略垂直状の縦片である爪片15が規制片として立設されている。加えて、前記底部11の略中央には、隆状に固定部111が設けられている。なお、前記爪片15は、受片部13に切り起こしにて形成したが、溶接等にて設けてもよい。
前記屋根材2は、図4(a)に示すように左右に隣接する前記支持部材1,1間に配設され、その上面に固定されるものであり、この第1実施例では図3(c)に拡大して示すように幅方向において下向き凸状に緩く湾曲する面板部21を有する瓦状の板材である。
また、この屋根材2の面板部21の左右の側縁には、それぞれ外側やや下方へ延在する側縁部22,22が設けられ、これらの側縁部22,22の外側端縁を下方へ折り下げて案内片23が形成されている。更に前記面板部21には、中程から水下端まで断面半円状の≡状部211が図4(a)に示すように五条ずつ設けられ、前記側縁部22の幅方向の略中央には、長さ方向に複数の矩形状の孔221が設けられている。なお、この孔221は、図示するように側縁部22の長さ方向(流れ方向)の水上端(221a)と、略中央(221b)と、水下端(221c)との三箇所(左右では合計六箇所)である。
前記桟カバー3は、化粧部材3Aと、該化粧部材3Aの内側に沿設する補強部32と流れ方向端部から延出する取付部33〜35からなる取付部材3Bからなり、より具体的には、化粧部材3Aの内面に取付部材3Bが位置して一体化している構成である。
この第1実施例の化粧部材3Aは、図3(a),(b)に拡大して示すように断面が略円弧状に成形された本体(化粧面部)の水下側(図3(a)では左側)の左右の側縁(下端)を内面側に向けて折返して溝状部である略平行状の連結受部31a,31aが設けられ、この連結受部31a,31aの水上側に、水上側へ向かって下り傾斜する溝状部である連結受部31b,31bが設けられている。なお、本体の水下端を内側に折り返した折返し部36が設けられている。
なお、この第1実施例では、図4(b)に示すように最も水下側には、通常の桟カバー3(化粧部材3A)に比べて短い軒先用桟カバー4(化粧部材4A)を用いている。この軒先用化粧部材4Aは、それ以上に水下側に隣接する桟カバーが存在しないため、通常の化粧部材3Aにおける前記略平行状の溝状部(連結受部31a)が形成されない以外は、基本的な構成は通常の桟カバー3(化粧部材3A)と同様である。
前記取付部材3Bは、化粧部材3Aの内面に位置して一体化し、化粧部材3Aの変形を防止する変形防止材の役割を果たす上、桟カバー3を支持部材1に強固に取り付けるための連結部材の役割をも果たす。即ちこの取付部材3Bは、図2(a)〜(d)に拡大して示すように化粧部材の内側に沿設する補強部32(32a,32b)と流れ方向端部から延出する取付部33〜35からなる。
なお、前述のように本発明における「取付部」としては、「流れ方向端部から延出する部分」と規定したので、図示部分としては符号33〜35が相当する。
しかし、より具体的に説明するために、前記支持部材1に被着する横片のみを「取付部34」とし、前記化粧部材3Aの内面に一体的に取り付けられるための構成を「連結部35」として説明する。
この取付部材3Bの前記補強部32とは、断面が略円弧状に成形された化粧部材3Aの内面に近接する断面略円弧状部分であって、この第1実施例では、水上端から長さ方向の中程まで延在する部分32aを指す。なお、水下端付近に形成される断面略円弧状部分は、配設後に水下側の桟カバー3の内面に位置して変形を防止する部分であり、この部分も変形防止部として図面に32bを付した。
また、この取付部材3Bの前記取付部34とは、前記補強部32a,32bの左右側縁を略垂直状に折り下げた縦片部33a,33bの下端をそれぞれ外側へ略水平状に延在させた横片部分を指し、配設時に前記支持部材1の受片部13に載置状に取り付けられる部分である。この取付部34には、長方形状の孔341が設けられている。この孔341は、図2(a),(b)に示すように長さ方向(流れ方向)のやや水下側に形成されているため、図1(b),(e)に示すように桟カバー3と一体化した状態でも化粧部材3Aの水下側に露出している。そして、前述のように前記支持部材1の受片部13には、上方へ起立する爪片15が設けられているので、この爪片15が挿通する前記孔341が文言的には取付部であるが、前述のように「載置状に取り付けられる」部分を「取付部」としたので、横片部分全体を取付部34として説明する。
なお、この取付部34には、この取付部材3B自体を強度を保持するための補強隆状部342が長さ方向に三箇所設けられ、前記支持部材1の受片部13に安定に取り付けることができる。
また、この取付部材3Bの前記連結部35とは、前記取付部34の側縁を更に折り下げた脚片を指し、この脚片の下端であって、この第1実施例では、水上端から長さ方向の中程まで延在する下端351を指す。なお、水下端付近に形成される傾斜状の下端352は、配設後に水下側の化粧部材3Aの内面に一体的に取り付けられる連結部分である。そして、この取付部材3Bの連結部である下端351は、配設に先立って前記桟カバー3と一体化させる際に、前記桟カバー3の連結受部31aに嵌装するものであり、前記傾斜状の下端352は、配設後に水下側の桟カバー3の傾斜状の連結受部31bに嵌装するものである。
なお、この脚片35には、化粧部材3Aと一体化させる際に、化粧部材3Aの水下端が係止する係止部353を内面側に突出するように設けている。
なお、この取付部材3Bは、配設後には複数の(水流れ方向に隣接する)桟カバー3,3の内面に跨って配設される構成であり、配設以前には、前記化粧部材3Aの水下側に露出する部分を有する構成である。
これに対し、最も水下端(軒先)に配設される軒先用桟カバー4は、それ以上に水下側に隣接する桟カバーが存在しないため、図4(a),(c)に示すように通常の桟カバー3に比べて短く、その内面に一体的に取り付けられる軒先用取付部材4Bには、本質的には「流れ方向端部から延出する取付部」が存在しない分だけ短く形成され、通常の取付部材3Bに比べて脚片45に略平行状の下端(351)も係止部(353)も設けない以外は、通常の取付部材3Bと同様である。
これらの各部材1,2,3,4から構成される本発明の屋根は、以下の示す手順(第1の工程〜第3の工程)を適宜に繰り返して行うことにより、施工することができる。
なお、以下の手順(第1の工程〜第3の工程)に先立って、予め化粧面材3Aの内面側に取付部材3Bを一体的に取り付けて桟カバー3を形成しておく。
・桟カバー3の一体化工程
化粧部材3Aの内面側に取付部材3Bを一体的に取り付ける操作は、図1(c)に示す方法にて行う。
即ち化粧部材3Aの水下側(同図では左側)に取付部材3Bを臨ませ、矢印にて示すように取付部材3Bを化粧部材3Aの水下側から挿入するように配設する。その際、化粧部材3Aの溝状部である連結受部31(31a)に対し、取付部材3Bの脚片(連結部)35の下端351を嵌装させつつスライドさせ、桟カバー3の水下端を、取付部材3Bの脚片35に形成した係止部353に係止させる。この係止部353の存在により、取付部材3Bを過剰に挿入することなく適正位置に配設、一体化させることができる。
・第1の工程
この工程では、前記構成の支持部材1を屋根面の傾斜、即ち水流れ方向に沿って複数本平行に設置(固定)する。この第1実施例では、図3(d)に拡大して示すように支持部材1の底部に隆状の固定部111を設けたので、該固定部111に固着具(図中には一点鎖線にて示した)を打ち込んで固定する。
・第2の工程
この工程では、左右に隣り合う前記支持部材1,1間に前記構成の屋根材2を配設し、その左右側縁22を各支持部材1に固定する。この第1実施例では、図1(d)に示すように支持部材1に上方へ起立する爪片15を有する構成を採用し、予め屋根材2に前記孔221a,221b,211cを開設したので、これらの孔221をそれぞれ爪片15に挿通させて取り付けることにより、極めて容易に適正位置に屋根材2を配設することができる。
なお、流れ方向に隣接する屋根材2,2は、図4(a)に示すように水上側に既に配設された屋根材2の水下端に、その水下側に配する屋根材2の水上端を重合させて配設するのであるが、特に困難な作業ではなく、容易に所定位置に配することができる。即ち一つの爪片15に水上側の屋根材2の水下端の孔221cと水下側の屋根材2の水上端の孔221aとを挿通させればよいだけであるから、配設(位置決め)は容易であり、爪片15を倒し込むことにより、容易に屋根材3を取り付けることができる。この爪片15を倒し込んだ状態については、図1(e)に示すように符号15"にて示している。但し、この第2の工程の時点では、水上端の孔221aを除く孔221b,211cを挿通させた爪片15,15は倒し込まない。
・第3の工程
この工程では、前記桟カバー3を、前記支持部材1及び前記屋根材2の側縁を覆うように被着する。この第1実施例では、図1(e)に示すように支持部材1に爪片15を有する構成を採用したので、斜線ハッチング矢印にて示すように該爪片15に対して挿通可能な孔431を予め取付部材3Bに開設することにより、支持部材1の爪片15に取付部材3Bの孔431を挿通させて倒し込むといった簡単な処理にてビスや釘等の固定具を用いることなく桟カバー3を容易に取り付けることができる。ここで使用する爪片15は、図4(a)に示すように屋根材2の長さ方向(流れ方向)の略中央に設けた孔221bが既に挿通されている。なお、桟カバー3の配設に際し、桟カバー3の水上端を、その水上側に隣接して取り付けた桟カバー3の水下側上方から臨ませ、クロスハッチング矢印にて示すように、水上側の桟カバー3の水下端の内面側に挿入する操作を同時に行う。
そして、桟カバー3の水上端を、その水上側に隣接する桟カバー3の水下端の内側に挿入しつつ、支持部材1の爪片15に取付部材3Bの孔431を挿通させて取り付ける操作を行って支持部材1及び屋根材2の上面に桟カバー3(取付部材3B)が仮止めされた図1(f)の状態を得る。
その後、図1(g)に示すように取付部材3Bの孔431を挿通させた爪片15を斜線ハッチング矢印にて示すように倒し込んだ状態15"とし、屋根面に固定された支持部材1に対し、屋根材2,及び桟カバー3(取付部材3B)が一体的に固定された図1(h)に示す状態を得る。
なお、最も水下側に配設する軒先用桟カバー4では、予め軒先用化粧部材4Aと軒先用取付部材4Bとを一体化する必要はなく、図4(a)に示すように軒先用取付部材4Bのみを支持部材1及び屋根材2の側縁に覆うように取り付けた後、軒先用化粧部材4Aを取り付けるようにしてもよい。
その際の軒先用取付部材4Bの取り付けについては、前記第3の工程における通常の桟カバー3(取付部材3B)の取り付けと同様である。また、軒先用化粧部材4Aの取り付けについては、前記桟カバー3の一体化工程における通常の化粧部材3Aの取り付けと同様である。
このように施工された本発明の建築物の屋根は、最終的に図1(h)や図4に示す状態となるが、桟カバー3の内面側に一体的に取り付けた化粧部材3Aの変形を防止する取付部材3Bが、桟カバー3を支持部材1に強固に取り付ける役割を果たすため、別途部材を必要とすることがなく、使用する部品点数が少なく、特に施工時に物品を飛散させることなく、桟カバー3を容易に且つ強固に取り付けることができる。そのため、大型建築物や住宅棟の屋根を釘等をほとんど使用することなく簡単に施工できる。
また、前記第1実施例では、支持部材1が、上方へ起立する爪片15を有し、該爪片15に対し、屋根材2又は取付部材3Bに設けた孔221,341を挿通させて取り付ける構成を採用した。そのため、流れ方向に隣接する屋根材2,2を重合させて配設することも容易に行うことができる。
図4(a)に示すように水上側の屋根材2の水下端の孔221cと水下側の屋根材2の水上端の孔221aとを一つの爪片15に挿通させるだけで、ビスや釘等の固着具を使用することなく爪片15を倒して容易に且つ強固に固定することができる。この爪片15は、屋根材2の水上端及び水下端に位置するものであり、符号221aと221cとを並べて記載しているのはそういう理由である。なお、爪片15は、図4(d)に破線にて示す位置に形成されるが、図4(a)などには煩雑さを招くため省略した。
また、屋根材2の中央に位置する爪片15には、屋根材2ばかりでなく、取付部材3B(即ち桟カバー3)の孔341をも挿通して取り付けるが、符号221bと341とを並べて記載しているのはそういう理由である。
なお、最も水下側(図面では右側)に位置する爪片15には、屋根材2の水下端に位置する孔221cと軒先取付部材4Bに設けた孔441が挿通する。
また、前記第1実施例では、取付部材3Bが、桟カバー3の左右に設けた溝状部(連結受部31)に嵌装する脚片35(下端351)を有し、該脚片35には桟カバー3の水下端が係止する係止部353が設けられているので、前述のように水下側から取付部材3Bをスライドさせて取り付けることができ、しかも桟カバー3がずれ落ちることがなく、またこの場合もビスや釘等の固着具を使用することなく容易に且つ強固に連結することができる。
更に、本発明の建築物の屋根の施工法は、前述のように第1から第2,第3の工程の何れも容易に行うことができ、実用的価値が極めて高い施工法である。
1 支持部材
11 底部
111 固定部
12 側面
13 受片部
14 水返し部
15 爪片
2 屋根材
21 面板部
211 ≡状部
22 側縁部
221 孔
221a 水上端
221b 略中央
221c 水下端
23 案内片
3 桟カバー
3A 化粧部材
3B 取付部材
31a 連結受部(水平状)
31b 連結受部(傾斜状)
32(32a) 補強部
32b (水下側の桟カバー用)補強部
33a 縦片部(31aの下方に延在)
33b 縦片部(31bの下方に延在)
34 取付部
341 孔
35 連結部(脚片)
351 下端(水平状)
352 下端(傾斜状)
353 係止部
4 軒先用桟カバー
4A 軒先用化粧部材
4B 軒先用取付部材
42 補強部
43 縦片部
44 取付部
441 孔
45 脚片

Claims (4)

  1. 支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左右に隣り合う前記支持部材間に屋根材を配設する共に、前記支持部材及び前記屋根材の側縁を覆う桟カバーを被着してなる外装構造において
    前記桟カバーは、化粧部材と、該化粧部材の内側に沿設する補強部及び流れ方向水下端端部から延出する取付部を備える取付部材と、からなり、該取付部材は、前記化粧部材の左右の側縁の下端を内面側に向けて折り返して形成される連結受部に嵌装して前記化粧部材の内面に一体的に取り付けられる脚片である連結部を有し、前記取付部を流れ方向に隣接する桟カバーの化粧部材が重合するように前記支持部材に取り付けてなることを特徴とする外装構造。
  2. 取付部材連結部には化粧部材の水下端が係止する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外装構造。
  3. 支持部材は、上方へ起立する爪片を有し、該爪片に対し、屋根材又は桟カバーに設けた孔を挿通させて取り付けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装構造。
  4. 支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置し、左右に隣り合う前記支持部材間に屋根材を配設する共に、前記支持部材及び前記屋根材の側縁を覆う桟カバーを被着してなる外装構造を施工する施工方法であって、
    前記桟カバーは、化粧部材と、該化粧部材の内側に沿設される補強部及び水下端から延出する取付部を備える取付部材と、からなり、該取付部材は、前記化粧部材の左右の側縁の下端を内面側に向けて折り返して形成される連結受部に嵌装する脚片である連結部を有し、前記取付部を流れ方向に隣接する桟カバーの化粧部材が重合するように前記支持部材に取り付けてなり、
    予め桟カバーを、前記化粧部材の内面側に、前記取付部材を一体的に取り付けて形成しておき、
    支持部材を屋根面の傾斜に沿って複数本平行に設置する第1の工程と、
    左右に隣り合う前記支持部材間に前記屋根材を配設する第2の工程と、
    前記桟カバーを、前記支持部材及び前記屋根材の側縁を覆うように棟側から軒側へ被着する第3の工程と、
    これらの第1から第2、第3の工程を棟側から軒側へ繰り返して行うことを特徴とする外装構造の施工方法。
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