以下、添付の図面を用いて、本実施形態にかかる情報処理装置および情報処理方法を適用した流動・非流動車両判定システムについて説明する。
図1は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムは、流動・非流動車両判定装置1(情報処理装置の一例)と、中央装置2と、読取装置3と、車載器4と、を有している。流動・非流動車両判定装置1と読取装置3とは、専用のネットワークNWを介して接続されている。また、流動・非流動車両判定装置1と中央装置2とは、図示しない専用の回線を介して接続されている。
車載器4は、高速道路等の有料道路を通行する車両に搭載され、かつ有料道路の通行履歴を示す高速道路利用データ等の各種情報を記憶可能な記憶媒体であるICカードCが着脱可能である。本実施形態では、車載器4は、制御部400と、読取部401と、GPS受信機402と、通信部403と、入力部404と、表示部405と、記録部406と、ICチップ407と、を有している。
制御部400は、車載器4全体を制御する。入力部404は、ICカードCを着脱可能なインタフェースである。読取部401は、入力部404に装着されたICカードCに記録された高速道路利用データ等の各種情報を読み取る。記録部406は、入力部404に装着されたICカードCに対する高速道路利用データ等の各種情報の書き込みを行う。表示部405は、ICカードCに記憶された高速道路利用データ等の各種情報を表示する。GPS(Global Positioning System)受信機402は、GPS衛星から電波を受信し、受信した電波を用いて車載器4を搭載した車両の位置を検出する。通信部403は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)と称される通信方式や赤外線等によって、読取装置3との間で狭域での無線通信を行って、高速道路利用データやGPS受信機402により検出した車両の位置を示す位置情報等の各種情報をやりとりする。ICチップ407は、車載器4を識別可能とする情報(例えば、車載器管理番号やWCN:Wireless Call Numberなど)または車両を識別可能とする情報(例えば、車両番号など)等の各種情報を記憶可能な記憶装置である。
図2は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムの車載器に記憶される高速道路利用データのデータ構成の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態では、高速道路利用データは、有料道路の通行履歴を示すデータ(以下、通行履歴データと言う)の名称であるデータ項目I1と、当該データ項目I1に対応する通行履歴データのデータフォーマットI2と、当該データ項目I1に対応する通行履歴データI3と、を含む。
本実施形態では、データ項目I1には、「車載器ID」、「車両種別」、「入口IC番号」、「出口IC番号」、「入口IC通過日時」、「出口IC通過日時」、および「通行料金」が含まれる。
また、本実施形態では、データフォーマットI2には、データ項目I1:「車載器ID」に対応するデータフォーマット:「0000−00000000」と、データ項目I1「車両種別」に対応するデータフォーマット:「1:普通車、2:大型車、3:特大車、4:中型車、5:軽自動車等」と、データ項目I1「入口IC番号」に対応するデータフォーマット:「00−000」と、データ項目I1「出口IC番号」に対応するデータフォーマット:「00−000」と、データ項目I1「入口IC通過日時」に対応するデータフォーマット:「yyy−mm−dd−HH−MM」と、データ項目I1「出口IC通過日時」に対応するデータフォーマット:「yyy−mm−dd−HH−MM」と、データ項目I1「通行料金」に対応するデータフォーマット:「000000」と、が含まれる。
また、本実施形態では、通行履歴データI3には、車載器4を識別可能とする車載器ID(例えば、「0051−00000341」)、車載器4を搭載した車両の車両種別(例えば、「1」)と、車両が有料道路に入ったIC(Inter Change)である入口ICを識別可能とする入口IC番号(例えば、「07−895」)と、車両が有料道路から出たICである出口ICを識別可能とする出口IC番号(例えば、「07−916」)と、入口ICを通過した日時である入口IC通過日時(例えば、「2013−08−10−12−30」)と、出口ICを通過した日時である出口IC通過日時(例えば、「2013−08−10−15−25」)と、有料道路の利用により車両に課金される通行料金(例えば、「3200」)と、が含まれる。
図1に戻り、読取装置3は、入口ICや出口IC等の路側に設置されたETC(Electronic Toll Collection)フリーフロー等である。読取装置3は、DSRCと称される通信方式や赤外線等によって、入口ICや出口IC等を通過する車両が搭載する車載器4と無線通信を行って、高速道路利用データや位置情報等の各種情報をやりとりする。また、読取装置3は、ネットワークNWを介して、車載器4から受信した高速道路利用データ等の各種情報を流動・非流動車両判定装置1に送信する。
中央装置2は、有料道路を通行する車両の通行料金に対する割引処理を実行する。本実施形態では、中央装置2は、時間帯割引情報DB(データベース)200と、時間帯割引テーブル決定処理部201と、を有している。
時間帯割引情報DB200は、時間帯割引データ202および利用者別時間帯割引データ203を記憶している。時間帯割引データ202は、有料道路を通行した車両の通行料金に対する割引処理の種別(例えば、深夜割引、通勤割引、平日昼間割引など)と、各割引処理を実行する時間帯と、を対応付けるデータである。利用者別時間帯割引データ203は、有料道路を通行した車両毎に、当該車両の通行料金に対する割引処理の割引率を示すデータである。
時間帯割引テーブル決定処理部201は、時間帯割引データ202および流動・非流動車両判定装置1により設定された各車両の割引率を用いて、利用者別時間帯割引データ203を生成する。そして、時間帯割引テーブル決定処理部201は、生成した利用者別時間帯割引データ203を、時間帯割引情報DB200に保存する。
流動・非流動車両判定装置1は、有料道路を通行した車両のうち、所定の割引処理(例えば、通勤割引)が実行される時間帯に有料道路を通行した車両を検出し、当該検出した車両の通行履歴に基づいて、当該検出した車両が流動車両または非流動車両かを判定し、その判定結果に応じて、当該検出した車両の通行料金に対する所定の割引処理の割引率を設定する。ここで、非流動車両は、例えば通勤により有料道路を通行する車両など、所定の時間帯に有料道路を通行したい車両(言い換えると、目的に応じて急いでいる利用者の車両、所定の時間帯に有料道路を通行する頻度が高い車両)である。流動車両は、例えば観光やレジャー目的で有料道路を通行する車両など、非流動車両以外の車両であって、所定の時間帯以外の時間帯に有料道路を通行することも可能な車両である。
本実施形態では、流動・非流動車両判定装置1は、高速道路利用データ記憶部100と、交通量カウント処理部101と、平均速度演算部102と、走行ルート推定処理部103と、交通可能容量データ記憶部104と、渋滞発生箇所推定処理部105と、走行車両属性分析処理部106と、を有する。
高速道路利用データ記憶部100は、読取装置3によって車載器4から受信した高速道路利用データを記憶する。交通量カウント処理部101は、高速道路利用データ記憶部100に記憶された高速道路利用データを用いて、有料道路内の各区間(本実施形態では、IC間)毎に、当該各区間を通過する車両の台数である交通量を算出する。平均速度演算部102は、交通量カウント処理部101により算出された交通量に基づいて、各区間を通行する車両の平均走行速度を算出する。
走行ルート推定処理部103は、有料道路を走行した車両のうち、所定の割引処理が実行される時間帯に有料道路を通行した第1車両の一例である判定対象車両を検出する。次いで、走行ルート推定処理部103は、高速道路利用データ記憶部100に記憶された高速道路利用データのうち、判定対象車両の車載器4から受信した高速道路利用データを読み込む。さらに、走行ルート推定処理部103(判定部の一例)は、読み込んだ高速道路利用データが含む通行履歴データI3に基づいて、判定対象車両が非流動車両か若しくは流動車両かを判定する。そして、走行車両ルート推定部103(設定部の一例)は、判定対象車両が非流動車両であると判定した場合、判定対象車両の通行料金に対する所定の割引処理の割引率を、当該所定の割引処理について予め設定された割引率(第1割引率の一例)に設定する。一方、走行車両ルート推定部103(設定部の一例)は、判定対象車両が流動車両であると判定した場合、判定対象車両の通行料金に対する所定の割引処理の割引率を、予め設定された割引率より低い割引率(第2割引率の一例)に設定する。
交通可能容量データ記憶部104は、有料道路内の各箇所を通行可能な車両の台数の上限である交通可能容量を記憶する。渋滞発生箇所推定処理部105(推定部の一例)は、有料道路(所定道路の一例)に進入した車両の高速道路利用データが含む通行歴データI3に基づいて、当該車両が走行するルートを推定する。さらに、渋滞発生箇所推定処理部105(特定部の一例)は、推定した各車両のルートに基づいて、渋滞発生予測時間帯に、有料道路内における渋滞発生予測箇所を通過する車両の台数を求め、求めた車両の台数が、渋滞発生予測箇所の交通可能容量を超えた場合、渋滞発生予測箇所を渋滞が発生する箇所として特定する。ここで、渋滞発生予測時間帯は、渋滞の発生が予測される第1時間帯の一例である。渋滞発生予測箇所は、渋滞の発生が予測される第1箇所の一例である。
走行車両属性分析処理部106(判定部の一例)は、判定対象車両の高速道路利用データおよび当該判断対象車両の車両番号の組合せに基づいて、判定対象車両が非流動車両か若しくは流動車両かを判定する。さらに、走行車両属性分析処理部106(設定部の一例)は、判定対象車両が非流動車両であると判定した場合、判定対象車両の通行料金に対する割引処理の割引率を、当該割引処理について予め設定された割引率(第1割引率の一例)に設定する。一方、走行車両属性分析処理部106(設定部の一例)は、判定対象車両が流動車両であると判定した場合、判定対象車両の通行料金に対する割引処理の割引率を、予め設定された割引率より低い割引率(第2割引率の一例)に設定する。
本実施形態では、走行ルート推定処理部103による判定対象車両が非流動車両か若しくは流動車両かの判定結果と、走行車両属性分析処理部106による判定対象車両が非流動車両か若しくは流動車両かの判定結果とが異なった場合、走行ルート推定処理部103および走行車両属性分析処理部106のうち予め設定された一方(例えば、走行ルート推定処理部103)による判定対象車両が非流動車両か若しくは流動車両かの判定結果に従って、判定対象車両の通行料金に対する割引処理の割引率を設定する。
次に、図3および図4を用いて、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムによる交通量の算出処理について説明する。図3は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムによる交通量の算出処理の一例を説明するための図である。図4は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムによる交通量の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
流動・非流動車両判定装置1の交通量カウント処理部101は、高速道路利用データ記憶部100から、高速道路利用データを読み込む(ステップS301)。また、交通量カウント処理部101は、読み込んだ高速道路利用データに基づいて、車両が出口ICを通過したか否かを検知する(ステップS302)。本実施形態では、交通量カウント処理部101は、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に、出口IC番号および出口IC通過日時が含まれる場合、車両が出口ICを通過したことを検知する。
交通量カウント処理部101は、車両が出口ICを通過していないと判断した場合(ステップS302:No)、読取装置3が新たな高速道路利用データを受信するのを待つ。一方、交通量カウント処理部101は、車両が出口ICを通過したことを検知した場合(ステップS302:Yes)、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に含まれる入口IC番号および出口IC番号を取得する(ステップS303)。そして、交通量カウント処理部101は、取得した入口IC番号および出口IC番号を入口・出口ICペアとする。さらに、交通量カウント処理部101は、入口・出口ICペアとなった入口IC番号および出口IC番号により特定されるIC間の交通量のうち、出口ICの通過が検知された車両が有料道路を通行した時間帯の交通量をカウントアップする(ステップS304)。
例えば、交通量カウント処理部101は、IC−A(入口IC)から有料道路に進入した車両X0,X1,X2,X3,...,Xnのうち、車両X0がIC−B(出口IC)を通過したことを検知した場合、IC−Bに設けられた読取装置3により車両X0の車載器4から読み取られた高速道路利用データの通行履歴データI3に含まれる入口IC番号および出口IC番号を取得する。次いで、交通量カウント処理部101は、取得した入口IC番号および出口IC番号により特定されるIC−AとIC−B間の交通量のうち、車両X0が有料道路を通行した時間帯の交通量をカウントアップする。
図5は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムによる各IC間の交通量のカウントアップの結果を示す図である。図5に示す表において、縦軸は入口ICを表し、横軸は出口ICを表している。また、図5に示す表は、14時から15時における各IC間の交通量のカウントアップの結果を示す図である。例えば、入口IC:「IC−A」から出口IC:「IC−B」まで有料道路を通行した車両の交通量(すなわち、入口IC:「IC−A」と出口IC:「IC−B」からなる入口・出口ICペアの数)は、図5に示すように、40台である。また、入口:「IC−C」から出口IC:「IC−E」まで有料道路を通行した車両の交通量数(すなわち、入口IC:「IC−C」と出口IC「IC−E」からなる入口・出口ICペアの数)は、図5に示すように、47台である。
次に、図6を用いて、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムによるIC間の車両の平均走行速度の算出処理について説明する。図6は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムにおけるIC間の平均走行速度の算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
平均速度演算部102は、高速道路利用データ記憶部100から、高速道路利用データを読み込む(ステップS601)。また、平均速度演算部102は、読み込んだ高速道路利用データに基づいて、車両が出口ICを通過したか否かを検知する(ステップS602)。本実施形態では、平均速度演算部102は、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に、出口IC番号および出口IC通過日時が含まれる場合、車両が出口ICを通過したことを検知する。
平均速度演算部102は、車両が出口ICを通過していないと判断した場合(ステップS602:No)、読取装置3が新たな高速道路利用データを受信するのを待つ。一方、平均速度演算部102は、車両が出口ICを通過したことを検知した場合(ステップS602:Yes)、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に含まれる入口IC通過日時および出口IC通過日時を取得する(ステップS603)。さらに、平均速度演算部102は、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に含まれる入口IC番号に対応する入口ICと、当該通行履歴データI3に含まれる出口IC番号に対応する出口ICとの間の距離(以下、IC間距離と言う)を取得する(ステップS604)。そして、平均速度演算部102は、取得した入口IC通過日時と出口IC通過日時との間隔であるIC間走行所要時間(すなわち、入口ICから出口ICまでの走行に要した時間)と、取得したIC間距離とに基づいて、出口ICの通過を検知した車両の走行速度を算出する(ステップS605)。
さらに、平均速度演算部102は、同一の時間帯に同一のIC間を通過した車両の走行速度の平均である平均走行速度を算出する(ステップS606)。その際、平均速度演算部102は、同一の時間帯に同一のIC間を通過した車両の走行速度のうち、予め設定された走行速度から所定速度(例えば、20km/h)以上異なる走行速度を、平均走行速度の算出に用いる走行速度から除外する。これにより、平均走行速度を算出するIC間において休憩所等に立ち寄ったこと等が原因で、遅くなった走行速度を、平均走行速度の算出に用いる走行速度から除外することができるので、平均走行速度の算出精度を向上させることができる。
図7は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムによる交通量および平均走行速度の算出結果の一例を示す図である。図8は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムによる交通量および平均走行速度の算出結果の他の例を示す図である。例えば、入口IC:IC−Aから出口IC:IC−B間の交通量および平均走行速度を算出する場合、流動・非流動車両判定装置1は、図7に示すように、割引処理(例えば、深夜割、深割拡、通勤割など)が適用される時間帯毎に、IC−AからIC−B間を通行した車両の交通量および平均走行速度を算出する。また、入口IC:IC−Bから出口IC:IC−A間の交通量および平均走行速度を算出する場合も、流動・非流動車両判定装置1は、図7に示すように、割引処理が適用される時間帯毎に、IC−BからIC−A間を通行した車両の交通量および平均走行速度を算出する。
また、例えば、入口IC:IC−Cから出口IC:IC−B間の交通量および平均走行速度を算出する場合、流動・非流動車両判定装置1は、図8に示すように、割引処理が適用される時間帯毎に、IC−CからIC−B間を通行した車両の交通量および平均走行速度を算出する。また、入口IC:IC−Bから出口IC:IC−C間の交通量および平均走行速度を算出する場合も、流動・非流動車両判定装置1は、図8に示すように、割引処理が適用される時間帯毎に、IC−BからIC−C間を通行した車両の交通量および平均走行速度を算出する。
次に、図9を用いて、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムの流動車両および非流動車両の判定処理について説明する。図9は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムにおける流動車両および非流動車両の判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
流動・非流動車両判定装置1の走行ルート推定処理部103は、高速道路利用データ記憶部100に記憶された各高速道路利用データの通行履歴データI3を用いて、有料道路の予め設定された区間(本実施形態では、渋滞発生箇所推定処理部105により特定された渋滞発生箇所を含む区間)を走行した車両のうち、割引処理(例えば、通勤割引)が実行される時間帯に有料道路を走行した判定対象車両を検出する。そして、走行ルート推定処理部103は、高速道路利用データ記憶部100から、判定対象車両の車載器4の車載器IDを通行履歴データI3として含む高速道路利用データを読み込む(ステップS901)。また、走行ルート推定処理部103は、読み込んだ高速道路利用データに基づいて、当該高速道路利用データの送信元の車載器4を搭載した車両が出口ICを通過したか否かを検知する(ステップS902)。本実施形態では、走行ルート推定処理部103は、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に、出口IC番号および出口IC通過日時が含まれている場合、車両が出口ICを通過したことを検知する。
走行ルート推定処理部103は、判定対象車両が出口ICを通過していないと判断した場合(ステップS902:No)、他の判定対象車両の高速道路利用データを読み込む。一方、走行ルート推定処理部103は、判断対象車両が出口ICを通過したことを検知した場合(ステップS902:Yes)、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に含まれる、入口IC番号および出口IC番号と、入口IC通過日時および出口IC通過日時とを取得する(ステップS903)。さらに、走行ルート推定処理部103は、平均速度演算部102により算出された平均走行速度のうち、割引処理が実行される時間帯の平均走行速度でありかつ取得した入口IC番号および出口IC番号が示すIC間の平均走行速度を読み込む(ステップS904)。
さらに、走行ルート推定処理部103は、取得した入口IC番号および出口IC番号が示すIC間の距離と、読み込んだ平均走行速度と、に基づいて、取得した入口IC番号が示す入口ICから、取得した出口IC番号が示す出口ICまでのルート(経路)のうち、取得した入口IC通過日時から出口IC通過日時までの間に通過可能なルートを抽出する(ステップS905)。そして、走行ルート推定処理部103は、抽出したルートが2以上あるか否かを判断する(ステップS906)。
抽出したルートが2以上ある場合(ステップS906:Yes)、走行ルート推定処理部103は、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3が含む入口IC通過日時から出口IC通過日時までの通行時間の少なくとも一部が、過去入出時間帯に含まれるか否かを判断する(ステップS907)。ここで、過去入出時間帯とは、判定対象車両について過去に抽出したルートを当該判定対象車両が通行した時間帯である。走行ルート推定処理部103は、通行時間の少なくとも一部が、過去入出時間帯に含まれないと判断した場合(ステップS907:No)、判定対象車両が、流動車両と判定する(ステップS908)。そして、走行ルート推定処理部103は、流動車両と判定された判定対象車両の通行料金に対する割引処理の割引率を、予め設定された割引率より低い割引率に設定し、判定対象車両に設定された割引率を中央装置2に通知する。これにより、割引処理が実行される時間帯に有料道路に進入する流動車両の台数を減らすことができるので、有料道路の利用の平準化を図ることができる。
走行ルート推定処理部103は、抽出したルートが1つである場合(ステップS906:No)または通行時間の少なくとも一部が過去入出時間帯に含まれる場合(ステップS907:Yes)、判定対象車両が過去に割引処理(例えば、通勤割引)の適用を受けているか否かを判断する(ステップS909)。本実施形態では、流動・非流動車両判定装置1は、有料道路を走行した車両毎に、当該車両の通行料金に対する割引処理の実行履歴を記憶しているものとする。走行ルート推定処理部103は、車両毎の割引処理の実行履歴に基づいて、判定対象車両が過去に割引処理の適用を受けているか否かを判断する。走行ルート推定処理部103は、判定対象車両が過去に通勤割引の適用を受けていないと判断した場合(ステップS909:No)、判定対象車両が流動車両であると判断する(ステップS908)。そして、走行ルート推定処理部103は、流動車両と判定された判定対象車両の通行料金に対する割引処理の割引率を、予め設定された割引率より低い割引率に設定し、判定対象車両に設定された割引率を中央装置2に通知する。これにより、割引処理が実行される時間帯に有料道路に進入する流動車両の台数を減らすことができるので、有料道路の利用の平準化を図ることができる。
一方、走行ルート推定処理部103は、判定対象車両が過去に割引処理の適用を受けていると判断した場合(ステップS909:Yes)、判定対象車両が、非流動車両と判定する(ステップS910)。そして、走行ルート推定処理部103は、非流動車両と判定された判定対象車両の通行料金に対する割引処理の割引率を、予め設定された割引率に設定し、判定対象車両に設定された割引率を中央装置2に通知する。
本実施形態では、走行ルート推定処理部103は、流動車両と判定された判定対象車両のうち、通行料金に対して所定の割引処理(例えば、通勤割引)とは異なる割引処理(例えば、平日昼間割)が実行される時間帯(第2時間帯の一例)に有料道路を走行した車両(第2車両の一例)の通行料金に対する割引処理の割引率を所定の割引率分上げても良い。これにより、例えば、通勤割引を受けることができない車両が有料道路を通行する時間帯を、平日昼間割を受けることができる時間帯に移すことができるので、有料道路の通行の平準化を図ることができる。
次に、図10を用いて、本実施形態にかかる流動・非流動車両システムの流動車両および非流動車両の他の判定処理について説明する。図10は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムにおける流動車両および非流動車両の他の判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
走行車両属性分析処理部106は、高速道路利用データ記憶部100から、判定対象車両の高速道路利用データを読み込む(ステップS1001)。また、走行車両属性分析処理部106は、読み込んだ高速道路利用データの通行履歴データI3に含まれる車載器IDを選択する(ステップS1002)。さらに、走行車両属性分析処理部106は、選択した車載器IDにより識別される車両毎の割引処理の実行履歴を用いて、判定対象車両の通行料金に対する前回の割引処理から過去の第1所定回数(例えば、10回)までの割引処理のうち、当該第1所定回数より少ない第2所定回数(例えば、6回)以上が、所定の割引処理(例えば、通勤割引)であるか否かを判断する(ステップS1003)。本実施形態では、流動・非流動車両判定装置1は、図示しない記憶部に、車両毎の割引処理の実行履歴を記憶しているものとする。
判定対象車両の通行料金に対する前回の割引処理から過去の第1所定回数までの割引処理のうち、第2所定回数以上が所定の割引処理であると判断した場合(ステップS1003:Yes)、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両が非流動車両であると判断する(ステップS1004)。一方、判定対象車両の通行料金に対する前回の割引処理から過去の第1所定回数までの割引処理のうち、第2所定回数より少ない回数が所定の割引処理であると判断した場合(ステップS1003:No)、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両が流動車両であると判定する(ステップS1005)。これにより、判定対象車両が非流動車両か若しくは流動車両かの判定精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両の高速道路利用データおよび判定対象車両の車両番号の組合せに基づいて、判定対象車両が流動車両か若しくは非流動車両かを判定することも可能である。例えば、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両の高速道路利用データに含まれる入口IC番号により特定される入口ICと判定対象車両の車両番号の組合せを用いて、判定対象車両が流動車両か若しくは非流動車両かを判定する。本実施形態では、走行車両属性分析処理部106は、入口ICまたは出口ICに設置された撮像部によって判定対象車両の車両番号が表示されたナンバープレートを撮像することにより得られた画像等を用いて、当該判定対象車両の車両番号を得るものとする。
図11は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムにおける流動車両および非流動車両の判定処理の一例を説明するための図である。走行車両属性分析処理部106は、図11(a)に示すように、IC−C(入口IC)から有料道路に進入した判定対象車両がある場合、判定対象車両の高速道路利用データに含まれる入口IC番号と、判定対象車両の車両番号(例えば、「○○300」など)との組合せに基づいて、判断対象車両の用途を特定する。そして、走行車両属性分析処理部106は、特定した用途に基づいて、判断対象車両が流動車両か若しくは非流動車両かを判定する。
例えば、通勤割引が実行される時間帯に有料道路を通行した判定対象車両のナンバープレートに表示された運輸監理部または運輸支局(例えば、図11(a)に示す「○○」)が、当該判定対象車両の高速道路利用データが含む入口IC番号に対応する入口IC(例えば、IC−C)と一致した場合に、走行車両属性分析処理部106は、判断対象車両の用途を通勤用と特定する。そして、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両を非流動車両と判定する。
または、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両のナンバープレートに表示された車両番号のみを用いて、判定対象車両が流動車両か若しくは非流動車両かを判定することも可能である。例えば、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両のナンバープレートに表示された自動車種別・用途等による区分(例えば、図11(b)に示す「300」や「500」)が「乗用自動車」の区分に該当した場合、若しくは判定対象車両のナンバープレートに表示された用途別ひらがな文字(例えば、図11(b)に示す「さ」や「あ」)が「自家用」または「事業用」の文字に該当する場合、判定対象車両の用途を通勤用と特定する。そして、走行車両属性分析処理部106は、判定対象車両を非流動車両と判定する。
次に、図12を用いて、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムにおける渋滞発生箇所の特定処理について説明する。図12は、本実施形態にかかる流動・非流動車両判定システムにおける渋滞発生箇所の特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、渋滞発生箇所推定処理部105は、高速道路利用データ記憶部100から、高速道路利用データを読み込む(ステップS1201)。また、渋滞発生箇所推定処理部105(予測部の一例)は、読み込んだ高速道路利用データに基づいて、有料道路(所定道路の一例)上で、渋滞の発生が予測される第1箇所の一例である渋滞発生予測箇所(本実施形態では、渋滞の発生が予測されるIC間)および渋滞の発生が予測される第1時間帯の一例である渋滞発生予測時間帯を求める(ステップS1202)。本実施形態では、渋滞発生箇所推定処理部105は、平均速度演算部102により算出された平均走行速度が所定速度(例えば、70Km/h)以下となるIC間および時間帯のそれぞれを渋滞発生予測箇所および渋滞発生予測時間帯とする。
例えば、平均速度演算部102によって図7に示す平均走行速度の算出結果が得られた場合、渋滞発生箇所推定処理部105は、平均走行速度が所定速度以下となっているIC−BからIC−A間を渋滞発生予測箇所とし、IC−BからIC−A間における平均走行速度が所定速度以下となっている時間帯(6〜12時)を渋滞発生予測時間帯とする。また、平均速度演算部102によって図8に示す平均走行速度の算出結果が得られた場合、渋滞発生箇所推定処理部105は、平均走行速度が所定速度以下となっているIC−CからIC−B間を渋滞発生予測箇所とし、IC−CからIC−B間における平均走行速度が所定速度以下となっている時間帯(7〜9時)を渋滞発生予測時間帯とする。
図12に戻り、渋滞発生箇所推定処理部105は、交通可能容量データ記憶部104から、求めた渋滞発生予測箇所の交通可能容量を読み込む(ステップS1203)。
次いで、渋滞発生箇所推定処理部105(推定部の一例)は、読み込んだ高速道路利用データのうち、有料道路に進入した車両の高速道路利用データが含む通行履歴データI3に基づいて、有料道路に進入した車両が通行するルート(以下、推定走行ルートと言う)を推定する(ステップS1204)。そして、渋滞発生箇所推定処理部105(特定部の一例)は、推定走行ルートに基づいて、渋滞発生予測時間帯に有料道路上の渋滞発生予測箇所を通過する車両の台数を求める。
具体的には、渋滞発生箇所推定処理部105は、平均速度演算部102により算出した時間帯毎の平均走行速度のうち、渋滞発生予測箇所の渋滞発生予測時間帯における平均走行速度を取得する(ステップS1205)。そして、渋滞発生箇所推定処理部105は、取得した平均走行速度に基づいて、推定走行ルート上における車両の走行地点(走行位置の一例)を推定する(ステップS1206)。次に、渋滞発生箇所推定処理部105は、推定した各車両の走行地点に基づいて、渋滞発生予測時間帯に渋滞発生予測箇所(本実施形態では、渋滞発生予測箇所から所定距離(例えば、1km)の範囲内)を通過する車両の台数を求める。
そして、渋滞発生箇所推定処理部105は、求めた車両の台数に基づいて、読み込んだ交通可能容量を超える車両が渋滞発生予測箇所に存在するか否かを判断する(ステップS1207)。渋滞発生予測箇所に交通可能容量を超える車両が存在しない場合(ステップS1207:No)、渋滞発生箇所推定処理部105(特定部の一例)は、渋滞発生予測箇所内において渋滞が発生しないと判断する(ステップS1208)。一方、渋滞発生予測箇所に交通可能容量を超える車両が存在する場合(ステップS1207:Yes)、渋滞発生箇所推定処理部105は、渋滞発生予測箇所を、渋滞が発生する箇所(渋滞発生箇所)として特定する(ステップS1209)。
これにより、有料道路上の各渋滞発生予測箇所の交通可能容量を考慮して、渋滞発生箇所を特定することができるので、渋滞発生箇所をより正確に特定することができる。例えば、渋滞発生予測箇所を走行する車両の台数が多くなっても、当該台数が交通可能容量を超えていない場合には、渋滞は発生しないため、当該渋滞発生予測箇所を渋滞発生箇所として特定しない。一方、渋滞発生予測箇所を走行する車両の台数が少なくても、当該台数が交通可能容量を超えている場合には、渋滞が発生しているため、当該渋滞発生予測箇所を渋滞発生箇所として特定する。
このように、本実施形態の流動・非流動車両判定装置1によれば、割引処理が実行される時間帯に有料道路に進入する流動車両の台数を減らすことができるので、有料道路の利用の平準化を図ることができる。
なお、本実施形態の流動・非流動車両検出装置1で実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)等に予め組み込まれて提供される。本実施形態の流動・非流動車両判定装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の流動・非流動車両検出装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の流動・非流動判定装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態の流動・非流動車両判定装置1で実行されるプログラムは、上述した各部(交通量カウント処理部101、平均速度演算部102、走行ルート推定処理部103、渋滞発生箇所推定処理部105、走行車両属性分析処理部106)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(Central Processing Unit)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、交通量カウント処理部101、平均速度演算部102、走行ルート推定処理部103、渋滞発生箇所推定処理部105、走行車両属性分析処理部106が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。