JP6508032B2 - 車両用付属装置 - Google Patents
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Description
以下、図1から図13に基づいて本発明の実施形態1に係る車両用付属装置について説明する。本実施形態に係る車両用付属装置は、ワンボックス車両Cに対して車椅子を利用した乗員を乗降させる際に使用されるスロープ装置10である。ここで、図中に示す前後左右及び上下はスロープ装置10を備えるワンボックス車両Cの前後左右及び上下に対応している。
スロープ装置10を説明する前に、先ず、ワンボックス車両Cの概要について簡単に説明する。ワンボックス車両Cは、図1、図2に示すように、ボディの後部に後側開口部Hを備えており、その後側開口部Hが上方に跳ね上げ式のバックドアDbによって開閉可能に構成されている。そして、ワンボックス車両C(以下、車両Cという)の後側開口部Hの内側に、乗員を車椅子で後側開口部Hから乗降させる際に使用されるスロープ装置10が設けられている。
スロープ装置10は、図1に示すように、スロープ板本体部20とテールゲート部30とを備えており、スロープ板本体部20とテールゲート部30とが共に起立位置にある状態で車両Cの内側に格納される。また、スロープ装置10は、図2に示すように、スロープ板本体部20とテールゲート部30とが共に後方の倒伏位置まで下回動することで、車両Cの後側開口部Hと路面間に掛け渡されて車椅子乗降用スロープとして使用できるようになる。さらに、起立位置にあるテールゲート部30に対してスロープ板本体部20が前方の倒伏位置まで下回動することで、後側開口部Hからスロープ板本体部20上に荷物を積み込むことが可能になる。
スロープ板本体部20は、図3等に示すように、第1平板部21と、その第1平板部21を前後スライド可能な状態で収納する第2収納板部22とから構成されている。このため、第1平板部21を第2収納板部22から引き出すことで、スロープ板本体部20の長さ寸法を調整することが可能になる。また、スロープ板本体部20の基端部、即ち、第2収納板部22の左右側板部には、図5等に示すように、スロープ板取付けブラケット37が固定されている。そして、スロープ板本体部20の左右のスロープ板取付けブラケット37が、図9〜図13等に示すように、前倒しヒンジ機構35(後記する)によってテールゲート部30に上下回動可能な状態で連結されている。
テールゲート部30は、図1〜図3に示すように、車両Cの後側開口部Hの下辺位置4に上下回動可能な状態で連結されており、スロープ板本体部20を支持している。テールゲート部30は、図4等に示すように、車両Cの後側開口部Hの下辺位置4に沿って車幅方向に延びるように配置される横梁部34を備えている。そして、横梁部34の左右両側位置に、図5〜図7等に示すように、スロープ板本体部20のスロープ板取付けブラケット37を幅方向両側から挟むようにカム板32が固定されている。左右のカム板32には、図7等に示すように、後端位置に横梁部34が固定される横梁固定部32zが形成されている。そして、カム板32の横梁固定部32zの下端位置が、図5〜図7等に示すように、車両Cの後側開口部Hの下辺位置4に後倒しヒンジ機構31を介して上下回動可能な状態で連結されている。
テールゲート部30と車両C間には、図4等に示すように、後倒規制用ロック装置40が設けられている。後倒規制用ロック装置40は、テールゲート部30を起立位置でロックする装置であり、ロック機構45とボディ側ストライカ43とから構成されている。ロック機構45は、図4〜図6等に示すように、テールゲート部30のカム板32の車幅方向外側位置に固定されている。ボディ側ストライカ43は、図4に示すように、車両Cの後側開口部Hの左右両側に取付けられている。そして、図6に示すように、テールゲート部30が起立位置まで上方に回動した状態で、そのテールゲート部30のロック機構45が車両Cのボディ側ストライカ43と係合して、テールゲート部30は起立位置に保持される(図6では、ボディ側ストライカ43は省略)。なお、ロック解除装置(図示省略)により、ロック機構45のロック状態が解除されると、図4、図5に示すように、テールゲート部30は後方に倒伏可能になる。即ち、テールゲート部30が本発明のボディ側部材に相当する。
前倒しヒンジ機構35は、図9等に示すように、スロープ板本体部20の左右のスロープ板取付けブラケット37とテールゲート部30の左右上部とを連結する機構である。前倒しヒンジ機構35は、図9、図10等に示すように、テールゲート部30のカム板32の上端位置から車幅方向に内側に突出する支軸321と、スロープ板取付けブラケット37の基端部に固定されて、前記支軸321が通される筒体373とを備えている。筒体373は、スロープ板取付けブラケット37の側壁面に直角に固定されて車幅方向に内側に突出するよう形成されている。そして、スロープ板取付けブラケット37の筒体373の先端部分がテールゲート部30の横梁部34に固定された軸受部344によって回転自在に支持されている。これにより、スロープ板取付けブラケット37(スロープ板本体部20)はテールゲート部30に対して前倒しヒンジ機構35のヒンジ軸(支軸321)を中心に上下回動が可能になる。
前倒規制用ロック機構50は、起立位置にあるテールゲート部30に対して起立位置にあるスロープ板本体部20の回動を規制(禁止)する機構である。前倒規制用ロック機構50は、図7、図8に示すように、スロープ板本体部20のスロープ板取付けブラケット37に連結されたレバー部材52と、テールゲート部30のカム板32の外周に形成されたカム面54とを備えている。レバー部材52に中央部は、連結ピン51によって回動可能な状態でスロープ板取付けブラケット37に連結されている。そして、レバー部材52の下部には、テールゲート部30のカム板32のカム面54に沿って摺動可能に構成されたロックピン521が設けられている。また、レバー部材52の上部には、そのレバー部材52のロックピン521をカム板32のカム面54に対して押付けるように付勢されたロックバネ57が連結されている。
スロープ板本体部20とテールゲート部30間には、図9〜図13に示すように、前倒規制用ロック機構50のロック状態が解除された状態で、テールゲート部30に対するスロープ板本体部20の前方への下回動(前倒し)を緩やかに行なえるようにする前倒緩衝用バネ機構60が設けられている。前倒緩衝用バネ機構60は、図9等に示すように、スロープ板本体部20とテールゲート部30間に設けられたコイルバネ63と、そのコイルバネ63の端部63fとテールゲート部30(横梁部34)のバネ受け部34b間の隙間Sに挿入される挿入部材65とから構成されている。
スロープ装置10が車両Cに格納されている状態では、図6、図7等に示すように、スロープ板本体部20とテールゲート部30は共に起立位置にあって後倒規制用ロック装置40と前倒規制用ロック機構50とがロック状態に保持されている。この状態から乗員を車椅子で乗車させる場合には、後倒規制用ロック装置40のロック状態を解除して、図5に示すように、スロープ板本体部20とテールゲート部30とを一体で後倒しヒンジ機構31の回動中心の回りに展開位置まで後方に回動させる。そして、図2に示すように、スロープ板本体部20の第2収納板部22から第1平板部21を引き出し、スロープ板本体部20を車両Cの後側開口部Hと地面との間に掛け渡すことで、そのスロープ板本体部20を利用して車椅子の乗員を後側開口部Hから乗車させることが可能になる。
本実施形態に係るスロープ装置10によると、スロープ板本体部20(上下回動部材)が起立位置にあってコイルバネ63がバネ力を発生させていない状態では、挿入部材65がコイルバネ63の端部63fとバネ受け部34b間の隙間Sに挿入されるようになる。即ち、挿入部材65により、コイルバネ63の端部63fとバネ受け部34b間の隙間Sが埋められる。このため、スロープ板本体部20が起立位置から倒伏位置方向に下回動すると、等しいタイミングでコイルバネ63のバネ力が発生し、スロープ板本体部20は等しい速度で倒伏位置まで下回動するようになる。このように、挿入部材65を使用することで、コイルバネ63の端部63fとバネ受け部34b間に隙間Sが生じないため、隙間寸法の大きさによって使用不能となるコイルバネ63がなくなり、コイルバネ63の歩留まりが向上する。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、前倒緩衝用バネ機構60のバネ材としてコイルバネ63を使用する例を示したが、コイルバネ63の代わりに例えば板バネ等を使用することも可能である。また、本実施形態では、挿入部材65の円弧状の端縁部に突起状の第1挿入部65a、第2挿入部65b、第3挿入部65cを周方向に並んで形成し、挿入部材65を回動可能な状態でバネ受け部34bに連結する例を示した。しかし、挿入部材65を帯板状に形成し、その挿入部材65の長手方向に並んだ状態で第1挿入部65a、第2挿入部65b、第3挿入部65c等を形成することも可能である。また、挿入部材65を楔状に形成することも可能である。
次に、図14から図19に基づいて本発明の実施形態2に係る車両用付属装置(スロープ装置)について説明する。本実施形態に係るスロープ装置は、実施形態1で説明したスロープ装置10の前倒緩衝用バネ機構60の一部を改良したもので、それ以外の構成は実施形態1のスロープ装置10と同様である。このため、本実施形態に係るスロープ装置において、実施形態1に係るスロープ装置10で使用された部材と同一の部材については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るスロープ装置の前倒緩衝用バネ機構70は、実施形態1で説明したように、前倒しヒンジ機構35を介してテールゲート部30に連結されたスロープ板本体部20の前倒しを緩やかに行なえるようにするための機構である。前倒緩衝用バネ機構70は、図14に示すように、スロープ板本体部20とテールゲート部30間に設けられたコイルバネ63を備えている。前記コイルバネ63は、スロープ板本体部20のスロープ板取付けブラケット37の筒体373を囲むように設けられている。そして、コイルバネ63の一端部63eが、図14、図15に示すように、スロープ板取付けブラケット37のバネ受け長穴37aに挿通されている。また、コイルバネ63の他端部63fがテールゲート部30の横梁部34に設けられたバネ受け部34bによって受けられている。
スロープ板取付けブラケット37のバネ受け長穴37aは、図16に示すように、スロープ板本体部20の回動中心(前倒しヒンジ機構35の支軸321)を中心とする円弧形に形成されており、幅寸法が一定に設定されている。そして、バネ受け長穴37aの幅寸法は、コイルバネ63の一端部63eが挿通可能なように、コイルバネ63の線材の径寸法よりも若干大きな値に設定されている。このため、バネ受け長穴37aに対して挿入部材72がセットされていない状態では、コイルバネ63の一端部63eは、バネ受け長穴37aの長手方向における一端縁から他端縁まで移動が可能になる。
挿入部材72は、図17に示すように、略H形をした一定厚み寸法のブロックであり、前記バネ受け長穴37aの長手方向における端縁部とコイルバネ63の一端部63e間に挟まれるように構成されている(図14等参照)。挿入部材72の上部と下部には、左右両側に角形突起72tが形成されており、左右の角形突起72t間に角形溝72mが形成されている。そして、挿入部材72の角形溝72mの幅寸法、即ち、左右の角形突起72t間の隙間寸法がバネ受け長穴37aの周縁部の板厚寸法とほぼ等しい値に設定されている。また、挿入部材72の上部の角形溝72mと下部の角形溝72m間の距離が前記バネ受け長穴37aの幅寸法にほぼ等しい値に設定されている。さらに、挿入部材72の厚み寸法は、図14等に示すように、コイルバネ63における線材の径寸法の約1/3に設定されている。
次に、挿入部材72の取付け手順について説明する。ここで、挿入部材72は、複数個(図14では4個)が一組で使用される。先ず、図16に示すように、スロープ板本体部20が起立位置にあってコイルバネ63のバネ力が発生していない状態で、コイルバネ63の他端部63fをテールゲート部30(横梁部34)のバネ受け部34bに当接させる。この状態で、コイルバネ63の一端部63eとスロープ板取付けブラケット37のバネ受け長穴37aの長手方向における端縁部間の隙間Sの状態を確認する。即ち、コイルバネ63の一端部63eの前側の隙間Sと後側の隙間Sとからコイルバネ63の一端部63eの前後にセットする挿入部材72の個数を確認する。次に、コイルバネ63の一端部63eをスロープ板取付けブラケット37のバネ受け長穴37aから抜いた状態で、挿入部材72をバネ受け長穴37aにセットする。
本実施形態に係るスロープ装置によると、コイルバネ63の一端部63eとスロープ板取付けブラケット37のバネ受け長穴37aの長手方向における端縁部間の隙間Sが挿入部材72によって埋められる。このため、スロープ板本体部20が起立位置から前倒しされる際に、等しいタイミングでコイルバネ63のバネ力が発生し、スロープ板本体部20は等しい速度で倒伏位置まで下回動するようになる。また、挿入部材72は、バネ受け長穴37aの内側に嵌め込まれた状態で、前記バネ受け長穴37aの周縁部を表裏から挟めるように構成されている。このため、前記挿入部材72が前記バネ受け長穴37aから外れ難くなる。また、複数の挿入部材72が等しい形状、等しい厚み寸法で形成されており、複数の挿入部材72が厚み方向に重ねられた状態で、コイルバネ63の一端部63eとバネ受け長穴37aの長手方向における端縁部間に嵌め込まれる。このため、コイルバネ63の一端部63eとバネ受け長穴37aの長手方向における端縁部間の隙間Sのサイズが様々であっても一種類の挿入部材72で対応が可能になる。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図14に示すように、挿入部材72をバネ受け長穴37aの前部に二個、後部に二個セットした状態で前記バネ受け長穴37aにコイルバネ63の一端部63eを挿入する例を示した。しかし、スロープ板本体部20が起立位置にあるときのコイルバネ63の一端部63eとバネ受け長穴37aの長手方向における端縁部間の隙間Sの状態によって、前後の挿入部材72の個数を調整することが可能である。例えば、図18に示すように、挿入部材72をバネ受け長穴37aの前部に例えば4個セットすることも可能であるし、図19に示すように、挿入部材72をバネ受け長穴37aの後部に4個セットすることも可能である。また、挿入部材72の厚み寸法を小さくして、セットする挿入部材72の個数を増加させることも可能である。
20・・・・スロープ板本体部(上下回動部材)
30・・・・テールゲート部(ボディ側部材)
34b・・・バネ受け部
37a・・・バネ受け長穴(バネ受け部の長穴)
63・・・・コイルバネ(バネ材)
63e・・・一端部(端部)
63f・・・他端部(端部)
65・・・・挿入部材
72・・・・挿入部材
S・・・・・隙間
Claims (9)
- 車両のボディに連結されたボディ側部材と、そのボディ側部材に対して起立位置と倒伏位置間で回動できるように連結された上下回動部材と、前記ボディ側部材と上下回動部材間に設けられており、前記上下回動部材が起立位置から倒伏位置方向に下回動する際に上回動方向にバネ力を発生させるバネ材とを備える車両用付属装置であって、
前記バネ材の端部を受ける前記ボディ側部材のバネ受け部、あるいは前記上下回動部材のバネ受け部には、前記上下回動部材が起立位置にあって前記バネ材がバネ力を発生させていない状態で、前記バネ材の端部と前記バネ受け部間の隙間に挿入されて、前記隙間を埋める挿入部材が設けられている車両用付属装置。 - 請求項1に記載された車両用付属装置であって、
前記挿入部材には、突出寸法が異なる複数の突起が形成されており、
前記バネ材の端部と前記バネ受け部間の隙間に応じた突出寸法の突起が前記隙間に挿入可能なように構成されている車両用付属装置。 - 請求項2に記載された車両用付属装置であって、
前記挿入部材は、回動可能な状態で前記バネ受け部に取付けられており、
前記挿入部材は、その挿入部材の回動中心部を中心とする円弧状に形成された端縁部とを備えており、
前記端縁部に複数の突起が周方向に並んで形成されている車両用付属装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載された車両用付属装置であって、
前記挿入部材は、取外し可能な状態で前記バネ受け部に取付けられており、
前記挿入部材が前記バネ材の端部と前記バネ受け部間の隙間に挿入された状態で、前記挿入部材を前記バネ受け部に固定できるように構成されている車両用付属装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載された車両用付属装置であって、
前記バネ材は、上下回動部材の回動中心軸の回りに装着されたコイルバネであり、前記上下回動部材の回動に伴って軸心回りに捩れるように構成されている車両用付属装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載された車両用付属装置であって、
前記ボディ側部材は、車両のボディに対して起立する起立位置と、車両のボディに対して後方に倒伏する倒伏位置間で上下回動可能に構成されており、
前記上下回動部材は、起立位置にある前記ボディ側部材に対し、起立位置と前方に倒伏する倒伏位置間で上下回動可能に構成されており、
起立位置にある前記上下回動部材が同じく起立位置にある前記ボディ側部材と共に車両のボディに対して後方に倒伏することで、前記上下回動部材と前記ボディ側部材とが車両のスロープとして使用可能となる車両用付属装置。 - 請求項1に記載された車両用付属装置であって、
前記バネ受け部は、前記バネ材の端部が挿通される長穴で、前記バネ材の端部が前記長穴の長手方向における端縁部に直接的、あるいは間接的に当接することで、前記バネ材がバネ力を発生可能な構成であり、
前記挿入部材は、前記バネ材がバネ力を発生させていない状態で、前記バネ材の端部と前記長穴の長手方向における端縁部間の隙間に嵌め込まれるように構成されている車両用付属装置。 - 請求項7に記載された車両用付属装置であって、
前記挿入部材は、前記長穴の内側に嵌め込まれた状態で、前記長穴の周縁部を表裏から挟めるように構成されている車両用付属装置。 - 請求項7又は請求項8に記載された車両用付属装置であって、
複数の前記挿入部材が等しい形状、等しい厚み寸法で形成されており、
前記複数の前記挿入部材が厚み方向に重ねられた状態で、前記バネ材の端部と前記長穴の長手方向における端縁部間の隙間に嵌め込まれるように構成されている車両用付属装置。
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