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JP6509366B2 - 免疫ブロット分析用マルチユニットプレート - Google Patents
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JP6509366B2 - 免疫ブロット分析用マルチユニットプレート - Google Patents

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Description

(関連出願)
本出願は、2015年5月26日に出願された米国特許非仮出願第14/721,205号明細書の優先権を主張する。その出願内容全体は本出願内容に組み込まれる。
本発明は免疫ブロット分析の分野に関し、特にハイスループットの免疫ブロット分析のための装置および方法に関する。一応用において、本発明はマルチユニットプレートおよびマルチユニット形式でZestern分析を行う方法の発明である。
タンパク質分析は、現代生物学研究の基盤である。生物学的方法において重要なタンパク質因子の発現および調節を調査したり、薬学調査および臨床調査にそうした調査を応用することで、疾患の原因や、その疾患の予防、診断および治療の試験研究、薬学研究および臨床研究のための生体情報を提供している。
近年特許登録されたZestern社の技術(米国特許第8293487号明細書、米国特許第8563256号明細書および米国特許第8722345号明細書)は、免疫ブロットによるタンパク質分析の従来方法を改善するものである。タンパク質試料が分析され、検出前に従来の免疫ブロット処理が行われるが、溶出という追加の工程がZestern分析に追加され、これにより分析の特殊性が確保される。目的抗原に結合した抗体または抗体複合体は、競合分子によって溶出液内へと特異的にはじき出すことができる。溶出液に溶出した抗体量または抗体複合体量は、分析対象試料の目的抗原量を反映している。溶出した抗体または抗体複合体の全体量は溶液中で直接定量することができ、これは従来の免疫ブロット法に対するZestern分析の別の利益を示す。
Zestern分析は、ハイスループット分析のためのその簡易性および適合性により従来の免疫ブロット法に対して利益を証明しているが、従来の免疫ブロット法のために現在存在する装置は、Zestern分析、特にハイスループットを目的としたZestern分析のニーズを満たすように設計されていないため、好適な装置への新たな要求が出ている。
ウェスタンブロット分析に代表される従来の免疫ブロット分析では、幾つかの種類の膜が使用され、免疫ブロット分析のために十分最適化されてきた。このような膜は、ニトロセルロース膜およびPVDF膜の両方を含む。
従来の免疫ブロット分析では、抗体または抗体複合体が膜上で目的抗原に結合されたまさにその場所でシグナルが検出される。これには、検出結果の比較を促すために、膜が平滑で途切れていない必要がある。
これに対して、Zestern分析では、抗体または抗体複合体は、競合分子により、抗体または抗体複合体が目的抗原に結合されたその場所から解放される。抗体または抗体複合体は、定量のために各場所からそれぞれ溶出される。明らかに、Zestern分析では、膜はタンパク質試料中でつながっていることはできない。タンパク質試料毎に別々に抗体または抗体複合体が溶出されるように、膜はそれぞれ分離させてシグナル同士のクロスコンタミネーションを防止しなければならない。
Zestern分析では、膜そのものについては、各試料からのシグナルの検出は膜自体で処理されないため、膜の形状や他の物理的特徴に関する要件はない。
マルチウェルプレートは、生化学アッセイや、ELISAアッセイを含む免疫ブロットアッセイで広く使用されてきた。このようなマルチウェルプレートは、6、24および96ウェルプレートを含み、1536ウェルプレートも含む。マルチウェルプレートは、マイクロタイタープレート、マイクロプレートまたはマイクロウェルプレートとも呼ばれる。
ELISAアッセイ用のマルチウェルプレートは、一般的に1μg/cm未満のタンパク質結合容量を有する。それに対して、従来の免疫ブロット用の一般的な膜は、ニトロセルロース膜またはPVDF膜に関係なく、100〜200μg/cmのタンパク質結合容量を有する。ELISAプレートはELISAアッセイで成果を挙げたが、タンパク質結合容量が少ないため、Zestern分析での適用には制限がある。
免疫ブロット分析やドットブロット分析の基本形では、抗原は膜に直接塗布され、膜は長時間にわたって大気中で乾燥される。この手段は、抗原の膜への結合力を高めるために膜に真空が印加されるため、少なくともルーチンの手段としては、試料を塗布する最善の形態ではないかもしれない。
ウェスタンブロット分析では、抗原は電気泳動工程の間ポリアクリルアミドゲルに捕集される。捕集された抗原は、エレクトロブロッティングと呼ばれる処理によってブロッティングのために膜へと転写される。
本発明では、マルチユニットプレートは、Zestern分析および抗原の膜へのエレクトロブロッティングの双方に好適なよう設計されている。従って、本発明は、免疫ブロット分析、特にマルチユニットプレート形式で適用するためのZestern分析の独特な要求に対する解決策を提供する。また、本発明は、エレクトロブロッティング工程によって膜に結合する抗原量を著しく増加させる。
本明細書で使用される「本発明」または「発明」との言及は、例示的な実施形態に関し、必ずしも添付の特許請求の範囲に網羅される全ての実施形態に関するものではない。
本発明は、Zestern分析を含むハイスループットの免疫ブロット分析のための方法および装置並びに該装置の変形を提供する。装置は互いに異なっていてよいが、マルチユニットプレート内の少なくとも1つのユニットが、免疫ブロット分析におけるタンパク質試料の免疫ブロッティングおよびエレクトロブロッティングのための支持構造に付設された膜から構成される。
支持構造は、マルチユニットプレート内で個別ユニットの膜が互いに分離し、エレクトロブロッティング処理で干渉しないという目的を果たす限り任意の形状とすることができる。
Zestern分析では、個々の試料に対して使用される膜は、マルチユニットプレートの1ユニットに一枚の膜、または1ユニットに二枚以上の膜が一緒になっていてよい。膜は個々の試料の定量のために溶出工程で溶出される。
マルチユニットプレートの個別ユニット内では、膜の形状またはテクスチャに制限はなく、膜が繋がっているか否かも制限がない。マルチユニットプレートの1つのユニット内に存在するのであれば、複数枚の膜を1つの膜とみなすこともできる。
Zestern分析の一方法は、膜および支持構造から構成される少なくとも1つのユニットを有するマルチユニットプレートを使用し、エレクトロブロッティングを行って免疫ブロット分析することである。膜は、1ユニットの膜がマルチユニットプレート内の別のユニットの膜と分離され、行われるエレクトロブロッティングが処理可能であれば、任意の形態で支持構造に付設することができる。
支持構造の一例は、マルチユニットプレートの個別ユニットの両端に開口を有する中空の突出部であり、膜はこの突出部に付設される。膜は中空突出部内の任意の位置に置くことができる。膜は突出部内の中央または中空突出部の片側の端部に置かれてもよく、これは中空突出部のいずれかの端部を覆うことを含む。
中空突出部は、膜を効率的に洗浄するために、ユニットの側壁に開口を有する。中空突出部は、ユニットの側壁に2つ以上の開口を有してもよい。本発明の一実施形態では、中空構造の区域間の全区域がなくてもよく、該中空構造の分離した区域がポール状構造により連結される。本発明の別の実施形態では、中空突出部は、側面に沿って取り付けられたポール状構造を有するリング状構造となってマルチユニットプレートを形成してよい。膜はリング状構造に付設される。
本発明の一実施形態では、支持構造が膜と直接接触する環状部が閉じている。本発明の別の実施形態では、環状部は開いている。環状部の好ましい形状は円形である。しかし、マルチユニットプレートがマルチウェルプレートに適合できる限り他の形状も可能である。
本発明は、Zestern分析を完遂するために従来のマルチウェルプレートの1つと組み合わせてよい。マルチウェルプレートの個々のウェルの壁は、溶出液のクロスコンタミネーションを互いに防止する物理的バリアとなる。
マルチユニットプレートは、Zestern分析の溶出工程まで一般的な免疫ブロット処理で処理され、マルチユニットプレートは、マルチユニットプレートの個別ユニットから抗体を溶出させるためにマルチウェルプレートと組み合わされる。
溶出工程まで、マルチユニットプレートは個別に、またはひと塊として処理することができる。いずれにせよ、溶出工程において、マルチユニットプレートは整合するマルチウェルプレートと個別に使用する必要がある。
好ましくは、本発明のプレートの複数のユニットは、2n×3nアレイに配列された6nユニットから構成され、ここでnは0より大きい整数であり、好ましくは、ユニットは矩形充填で配列される。好ましい複数のユニットは、6、24、96、384および1536ユニット等、一般的に知られる複数のユニットである。96ユニットおよび384ユニットは最も普及しており、また流体処理ロボット等の流体処理アクセサリーを含む利用可能な多くのアクセサリーがあるため、より好ましい。
本発明の一実施形態では、マルチユニットプレートの個別ユニットは個別にアドレス可能である。
本発明のマルチユニットプレートは、膜および任意の好適な非導電性材料から作製される。好適な材料は限定されないが、セラミック、エラストマー、エポキシ、ガラス、ガラスセラミック、プラスチック、ポリカーボネート、ポリジメチルシロキサン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ゴム、シリコン、酸化シリコンおよびシリコンゴムを含む。
目的試料を利用できる限り、マルチユニットプレートで使用される膜の形状または三次元構造に制限はない。本発明の一実施委形態では、マルチユニットプレートの1つのユニット内の膜の表面は平滑でよい。本発明の別の実施形態では、個々の膜の表面は平滑でなくてよい。
本発明の一実施形態では、タンパク質の結合効率を高めるため、個々の膜は試料の塗布前後に処理されてよい。
本発明の一実施委形態では、従来の免疫ブロット分析で試料を分析するために、マルチウェルプレートと組み合わせてマルチユニットプレートを使用することができる。目的試料が本発明のマルチユニットプレートの個別ユニットの膜に塗布され、マイクロプレートリーダおよび適当な試薬を用いた検出に際し従来のマルチウェルプレートに設置される前に、膜はエレクトロブロッティング工程、洗浄工程、抗体インキュベーション工程および洗浄工程を経る。
本発明のさらなる態様を、以下の発明を実施するための形態、図面およびいずれかの請求項において部分的に説明する。あるいは、本発明のさらなる態様は、本発明を実施することで習得される。前述の包括的な説明および以下の発明を実施するための形態は共に例示的で解釈的なものに過ぎず、開示する発明を限定するものではないことが理解されるべきである。
マルチユニットプレートの一実施形態を示す図である。図1Aはマルチユニットプレートの上面図、図1Bはマルチユニットプレートの側面図、図1Cはマルチユニットプレートの横断面図、図1Dはマルチユニットプレートの個別ユニットの側面図および横断面図を含む個別ユニットの構造、図1E〜図1Hはマルチユニットプレートの個別ユニットの幾つかの実施形態、図1Iおよび図1Jは膜と直接接触する支持構造の環状部の実施形態、並びに図1Kは図1Jに示す環状部を有する個別ユニットを示す。ここで101は本発明のマルチユニットプレート、102はマルチユニットプレートの支持構造全体、103はマルチユニットプレートの支持構造全体に付設された膜、104は個別ユニットの支持構造および膜の両方を備えるマルチユニットプレートの個別ユニット、105は個別ユニットの支持構造、106は個別ユニットの支持構造に付設された膜、107は膜と接触する個別ユニットの支持構造の閉じた環状部、108は膜と接触する個別ユニットの支持構造の開いた環状部、109は中空構造の2つの区域を連結するためのポール状構造、並びに110はマルチユニットプレートの個別ユニットの側壁にある開口である。 マルチユニットプレートの個別ユニットの他の幾つかの実施形態を示す図である。図2Aは個別ユニットの正面図、図2Bは個別ユニットの側面図、図2Cはマルチユニットプレートの個別ユニットの別の実施形態を示す。
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者であれば通常理解される用語と同じ意味を持つ。
本発明は、Zestern分析を含む免疫ブロット分析のための装置を提供する。Zestern分析自体は、マルチユニット形式に対するその簡易性および適合性により、ウェスタンブロット分析を含む従来の免疫ブロット分析とは区別される。Zestern分析における溶出工程は、個々の試料用の溶出液を物理的に互いに分離して、クロスコンタミネーションを避ける必要がある。すなわち、各試料は個々の膜に塗布しなければならず、個々の試料用の溶出液はマルチユニットプレートの個別ユニット内の膜に限定しなければならない。
本発明の一実施形態において、Zestern分析用の装置が図面に示される。マルチユニットプレート101は、全体として支持構造102と膜103を備える。膜103は、好ましくはPVDF膜またはニトロセルロース膜である。
個別ユニット104は、支持構造105と膜106の両方を備える。支持構造105は内部が中空であり、両端に開口を有する。分析対象の試料は、個別ユニット104内の膜106に直接塗布される。
本発明の一実施形態では、図1Eのように、膜106は個別ユニット104の中空支持構造105の底部に位置する。本発明のさらに別の実施形態では、図1Fのように、膜106は個別ユニット104の中空支持構造105内の中央に位置する。本発明のさらに別の実施形態では、膜106は個別ユニット104の中空支持構造105の頂部に位置する。本発明の一実施形態では、個別ユニット104の中空支持構造105の側壁上に開口110を有してよい。本発明のさらに別の実施形態では、個別ユニット104の支持構造の側壁に二つ以上の開口110があってよい。
本発明の一実施形態では、図1Iに示すように、膜106と直接接触する個別ユニットの支持構造の環状部107は閉じている。本発明のさらに別の実施形態では、図1Jおよび図1Kに示すように、膜106と直接接触する個別ユニットの支持構造の環状部108は開いている。
本発明の別の実施形態では、中空支持構造105の側壁の上側部分と下側部分の間の全区域がなく、支持構造の側壁の上側部分と下側部分は、その間にポール状構造109が介在することで接続される。本発明のさらに別の実施形態では、図2Cに示すように、膜はリング状構造に取り付けられ、このリング状構造がポール状構造109によってマルチユニットプレートに接続される。
好ましくは、本発明のプレートは一般的なマルチウェルプレートのフットプリントを有し、これによりマルチユニットプレートは従来のマルチウェルプレートの内部で適合可能である。好ましくは、本発明のプレートの複数のユニットは、2n×3nアレイに配列された6nユニットから構成され、ここでnは0より大きい整数であり、ユニットは、好ましくは矩形梱包材に配列される。好適な複数のユニットは、6、24、96、384および1536ユニット等、一般に知られる複数のユニットである。96ユニットおよび384ユニットの形式は最も普及しており、流体取扱ロボットなどの流体を取り扱うアクセサリーを含む、利用可能なアクセサリーが多数あるため、より好適である。
膜103の表面は平滑なものとすることができ、または粗いものとすることもできる。膜の表面に突起を持たせることもできる。
抗原は、エレクトロブロッティングのために、マルチユニットプレートの少なくとも1つのユニットの膜に直接塗布される。当業者であれば、エレクトロブロッティング処理ができるように膜が多孔性であることを知っているだろう。当業者は膜の孔が多様であってよいが、膜を通る目的抗原の通過の自由を制限するものでなければならないことを知っているだろう。
マルチユニットプレートの支持構造102は、任意の好適な非導電性材料から作製される。好適な材料は限定されないが、セラミック、エラストマー、エポキシ、ガラス、ガラスセラミック、プラスチック、ポリカーボネート、ポリジメチルシロキサン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ゴム、シリコン、酸化シリコンおよびシリコンゴムを含む。
プレート104の個別ユニットの膜106上で結合された免疫複合体を有するマルチユニットプレート101は、一般的な免疫ブロッティング処理後に一般的なマルチウェルプレート内に挿入される。競合分子を含有する溶出液がマルチウェルプレートの個々のウェルに注入され、シグナルの定量のために膜106から抗体または抗体複合体が溶出される。
個別ユニット104の膜106は、ニトロセルロース膜またはPVDF膜に相当するタンパク質結合力を有する任意の好適な材料から作製される。本発明のプレート全体は1つの材料から作製することができ、または幾つかの様々な材料、例えば複数の層から作製することができる。
本明明細書で使用されるように、「膜」は最も広い意味で解釈されるべきである。膜は、検出抗体が到達できる十分な面多孔性と結合抗原に対する好適な面親和性を有する任意の材料とすることができる。こうした材料の全ては、エレクトロブロッティング処理に干渉しないのであれば好適な形状でよく、あるいは、紙材、ガラス材、プラスチック材等、適当な支持材料上に被覆するか、これらの材料に結合もしくは積層するか、または単に取り付けることができる。例えば、膜は限定されないが、ニトロセルロース膜またはPVDF膜とすることができる。
当業者は免疫ブロットのために試料を調製する方法を知っているだろう。試料は限定されないが、化学分子の混合物、ペプチド分子、タンパク質分子、RNA分子、DNA分子、例えば2本の重鎖および2本の軽鎖等の従来の抗体、組換え抗体またはフラグメント、細胞、ウィルス粒子、並びに架橋結合した任意の2つ以上の上記試料を有する生成物を含む。試料には適当な試料バッファが充填されてよい。
当業者は、免疫ブロット分析のために膜を処置する方法を知っているだろう。こうした手順は限定されないが、試料を膜へ直接塗布すること、あるいは試料を塗布する前にエタノールまたはメタノールで膜を事前に湿すことを含む。膜に塗布された試料を有するマルチユニットプレートは、エレクトロブロッティングを含む一般的な免疫ブロット処理を経る前に大気中に置かれ、乾燥されてよい。
当業者は、エレクトロブロッティングのために膜を調製する方法を知っている。試料が塗布された膜は適当な電流下で転写バッファ内に配置され、膜に結合したタンパク質量が増加する。
本明細書で使用されるように、「従来のマルチウェルプレート」は最も広い意味で解釈されるべきである。従来のマルチウェルプレートは、本発明のマルチユニットプレートがその内部で適合してマルチユニットプレートの個別ユニットを互いに物理的に分離することが可能な任意のプレートとすることができる。
当業者は、免疫ブロット処理のために、膜表面に塗布された試料を有する個々の膜を処理する方法を知っているだろう。こうした工程は、ブロッキングバッファを用いた個々の膜のブロッキング、一次抗体を用いたインキュベーション、洗浄、二次抗体を用いたインキュベーションおよび膜に非特異的に結合した抗体を排除するための再洗浄を含む。
本発明のさらに別の実施形態では、本発明のマルチユニットプレートは、ELISA分析、ドットブロット分析、細胞内ウェスタン分析およびタンパク質アレイ分析を含む従来の免疫ブロット分析のために使用することができる。著しく高まった膜の結合力は、エレクトロブロッティングにより著しく高まった結合効率と組み合わせると、ハイスループットの免疫ブロット分析に好適である。
タンパク質試料は、本発明のマルチユニットプレートの個別ユニットの膜に塗布される。膜は従来のマルチウェルプレートに配置される前に、エレクトロブロッティングと、ブロッキング工程、一次抗体によるインキュベーション工程、洗浄工程、二次抗体によるインキュベーション工程および洗浄工程を含む一般的な一連の免疫ブロッティング工程とを経る。本発明のマルチユニットプレートの個別ユニットの膜に結合した抗体量は、本発明のマルチユニットプレートを包含するマルチウェルプレートの個々のウェルに適当な検出試薬を添加することにより、マイクロプレートリーダを用いて検出することができ、シグナルは、本発明のマルチユニットプレートを包含するマルチウェルプレートの個々のウェルで直接検出するか、または本発明のマルチユニットプレートを包含するマルチウェルプレートの個々のウェルから溶液を別の定量用マルチウェルプレートに移し、マイクロプレートリーダを用いて検出することができる。
本発明の幾つかの実施形態を添付の図面において例示し、前述の詳細な説明において説明したが、本発明は開示した実施形態に限定されないことが理解されるべきである。多くの代替、変更および変形が当業者には明らかであることを認識されたい。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲の主旨および幅広い範囲内にあるそのような代替、変更および変形を全て包含することを目的とする。
本発明の方法の以下の実施例は、本発明の本質を更に例示するためのものである。本発明は以下の実施例に限定されないものと理解されるべきである。
(実施例1)
4XSDSバッファ(Laemmliバッファ)を用いて目的試料を調製する。本発明の96ユニットプレートを6μlのHEK−293細胞からの全細胞溶解液で充填する。
マルチユニットプレートにエレクトロブロッティングを20分間施す。
本発明のマルチユニットプレートを用いて、ブロッキング工程、一次抗体を用いたインキュベーション工程、洗浄工程、二次抗体を用いたインキュベーション工程および洗浄工程を含む一般的な免疫ブロット処理を行う。免疫ブロット分析用レポータ酵素である西洋ワサビペルオキシダーゼで二次抗体をラベル付けする。
マルチユニットプレートを、100μl/ウェルの競合分子溶出バッファ、即ちTBSを含むマルチウェルプレートに15分間置き、マルチユニットプレートの膜から抗体複合体を解放させる。
一般的な化学発光レポーターアッセイキット(Millipore)を使用し、マイクロプレートリーダを用いてシグナルを定量するため、溶出バッファを標準的な96ウェルプレートに移す。
(実施例2)
4XSDSバッファ(Laemmliバッファ)を用いて目的試料を調製する。本発明の96ユニットプレートを6μlのHEK−293細胞からの全細胞溶解液で充填する。
マルチユニットプレートにエレクトロブロッティングを20分間施す。
本発明のマルチユニットプレートを用いて、ブロッキング工程、一次抗体を用いたインキュベーション工程、洗浄工程、二次抗体を用いたインキュベーション工程および洗浄工程を含む一般的な免疫ブロット処理を行う。免疫ブロット分析用レポータ酵素である西洋ワサビペルオキシダーゼで二次抗体をラベル付けする。
マルチユニットプレートをマルチウェルプレート内に置く。40μlのTBSを調製済ECL溶液(Millipore)と1:1で混合し、本発明のマルチユニットプレートを保持するマルチウェルプレートの個々のウェルに添加する。
10分後、マイクロプレートリーダを用いた定量のため、ECL溶液を上記マルチウェルプレートから60μl/ウェルの新たなマルチウェルプレートに移す。

Claims (11)

  1. 複数のウェルを有するマルチウェルプレート内に挿入可能な免疫ブロット分析用マルチユニットプレートであって、
    前記マルチユニットプレートは、複数の開口を有するプレートと、前記プレートから突出した複数の突出ユニットとを備え、
    少なくとも一つの前記突出ユニットは、一端が前記プレートに接続され且つ他端が免疫ブロット分析用の膜を付設するための支持構造となる連結部を備え、前記支持構造は、中空部と前記中空部を囲む環状部を有し、
    前記膜が前記支持構造の環状部に付設されている、ことを特徴とするマルチユニットプレート。
  2. 前記連結部は、ポール状構造であり、前記支持構造の環状部は、中空部を囲むリング状構造であり、前記膜が前記リング状構造に付設されている、請求項1に記載のマルチユニットプレート。
  3. 前記膜が前記リング状構造の前記プレートから離れた側の端部に付設されている、請求項2に記載のマルチユニットプレート。
  4. 前記連結部は、一端が前記プレートに接続され、他端が環状部を備える管状部であり、前記環状部には、少なくとも一つの開口を有し、前記管状部の中空部および前記管状部が備える前記環状部の前記少なくとも一つの開口を通して前記膜が前記管状部から分離することが可能である、請求項1に記載のマルチユニットプレート。
  5. 前記膜がニトロセルロース膜またはPVDF膜である、請求項に記載のマルチユニットプレート。
  6. 前記支持構造は、セラミック、エラストマー、エポキシ、ガラス、ガラスセラミック、プラスチック、ポリカーボネート、ポリジメチルシロキサン、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ゴム、シリコン、酸化シリコンおよびシリコンゴムから成る群から選択される非導電性材料から作製されている、請求項1に記載のマルチユニットプレート。
  7. 前記突出ユニットは、複数の連結部を備える、請求項1に記載のマルチユニットプレート。
  8. 前記突出ユニットの数は、6、24、96、384または1536である、請求項1に記載のマルチユニットプレート。
  9. 請求項1に記載のマルチユニットプレートの少なくとも1つの突出ユニットに、タンパク質を含む試料を添加するステップと、
    前記マルチユニットプレートをマルチウェルプレート内に置くことにより前記マルチユニットプレートの前記突出ユニットがそれぞれ前記マルチウェルプレートの各ウェルに位置するようにするステップと、
    少なくとも一つの前記突出ユニットに付設されている膜に対して、ブロッキングバッファを用いたブロッキング工程、一次抗体によるインキュベーション工程、洗浄工程、二次抗体によるインキュベーション工程および洗浄工程を含む一連の免疫ブロッティング工程を経て少なくとも一つの処理された膜を得るステップと、
    前記少なくとも一つの処理された膜に検出試薬を添加するステップと、
    前記マルチユニットプレートをマイクロプレートリーダに置いて検出を行うステップと、含むことを特徴とする免疫ブロット分析方法
  10. 前記試料は、化学分子の混合物、ペプチド分子、タンパク質分子、RNA分子、DNA分子、従来の抗体、組換え抗体またはフラグメント、細胞、ウィルス粒子、並びに架橋結合した任意の2つ以上の上記試料を有する生成物から成る群から選択される、請求項に記載の免疫ブロット分析方法
  11. 請求項1に記載のマルチユニットプレートと、前記マルチユニットプレートの前記複数の突出ユニットを収容するための複数のウェルを有するマルチウェルプレートとを備える、ことを特徴とする免疫ブロット分析用のデバイス
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